JP2010162173A

JP2010162173A - スロットマシン

Info

Publication number: JP2010162173A
Application number: JP2009007076A
Authority: JP
Inventors: Koji Mukoyama; 幸治向山
Original assignee: Daikoku Denki Co Ltd
Current assignee: Daikoku Denki Co Ltd
Priority date: 2009-01-15
Filing date: 2009-01-15
Publication date: 2010-07-29
Anticipated expiration: 2029-01-15
Also published as: JP5342247B2

Abstract

【課題】リプレイ役を活用して遊技の興趣を向上した優れた特性のスロットマシンを提供すること。
【解決手段】スロットマシン１は、リプレイ役の入賞を判定する図柄の組合せとして複数種類のリプレイ図柄が設定された入賞判定手段４４と、リプレイ役が内部当選役として決定される内部当選確率が等しく、かつ、複数種類のリプレイ図柄のうち、リプレイ役が入賞する際に停止表示され得るリプレイ図柄の発生割合が異なる複数の内部当選役抽選テーブルを記憶する記憶手段３３と、複数の内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかの内部当選役抽選テーブルを遊技状態に応じて選択し、前記内部抽選手段に適用するように構成されたテーブル選択手段４２と、を備えている。
【選択図】図５

Description

本発明は、遊技媒体を投入することなくゲームを実行可能とするリプレイ役を含む複数種類の役が設定されたスロットマシンに関する。

従来より、一般的なスロットマシンでは、メダル等の遊技媒体の自動投入により無償でゲームを実行可能とするリプレイ役が設定されている。スロットマシンとしては、このリプレイ役の内部当選確率が高くなり遊技者側に有利となるＲＴ状態（リプレイタイム）を発生可能なスロットマシンも知られている（例えば、特許文献１参照。）。ＲＴ状態の発生中では、リプレイが非常に高確率で内部当選するためリプレイが頻繁に入賞することになり、メダルの持ちが良くなり遊技者側にとって有利である。

しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、遊技の興趣を高めるためにリプレイ役の入賞が十分に活用されていないおそれがある。特に、ＲＴ状態を発生するスロットマシンの遊技では、ＲＴ状態の発生中にリプレイ役の入賞が頻発するようになるため、遊技者側に有利なはずの遊技状態によって却って遊技の単調化が増幅されてしまうおそれがある。

特開２００８−７９８３０号公報

本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、リプレイ役を活用して遊技の興趣を向上した優れた特性のスロットマシンを提供しようとするものである。

本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
リプレイ役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部当選役抽選テーブルを記憶する記憶手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、前記内部当選役抽選テーブルを参照して内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備えたスロットマシンであって、
前記入賞判定手段がリプレイ役の入賞を判定する図柄の組合せとして複数種類のリプレイ図柄が設定されており、
前記記憶手段は、リプレイ役が内部当選役として決定される内部当選確率が等しく、かつ、前記複数種類のリプレイ図柄のうち、リプレイ役が入賞する際に停止表示され得るリプレイ図柄の発生割合が異なる複数の内部当選役抽選テーブルを記憶しており、
当該複数の内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかの内部当選役抽選テーブルを遊技状態に応じて選択し、前記内部抽選手段に適用するように構成されたテーブル選択手段を備えたことを特徴とするスロットマシンにある（請求項１）。

本発明のスロットマシンでは、リプレイ役に対応して前記複数種類のリプレイ図柄が設定されていると共に、リプレイ役の内部当選確率が等しく、かつ、リプレイ役が入賞する際に停止表示され得るリプレイ図柄の発生割合が異なる前記複数の内部当選役抽選テーブルが用意されている。このスロットマシンは、遊技状態に応じて、前記複数の内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかを選択する前記テーブル選択手段を備えている。

本発明のスロットマシンでは、リプレイ役の内部当選確率が変動することなく、リプレイ役の入賞時に停止表示されるリプレイ図柄の発生傾向が遊技状態に応じて変化し得る。このスロットマシンでは、リプレイ役の入賞に応じて遊技状態を予測する楽しみがあり、遊技の興趣が高められている。

以上のように、本発明のスロットマシンは、リプレイ役の入賞を活用して遊技の興趣を高めた優れた遊技性のスロットマシンである。

本発明の遊技機としては、内部抽選機能を有するスロットマシンや、内部抽選機能を備えた、いわゆるデジタル機と呼ばれるパチンコ機等がある。さらに、スロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット（Ｒ）などであっても良い。

また、前記テーブル選択手段による前記複数の内部当選役抽選テーブルの選択率が、ボーナス役に対応する内部当選フラグであるボーナスフラグの成立状態に応じて異なっているとが好ましい（請求項２）。
この場合には、前記ボーナスフラグが成立しているか否かに応じて選択される前記内部当選役抽選テーブルの傾向が変動するようになる。遊技者にあっては、リプレイ役が入賞する際に停止表示される前記リプレイ図柄の発生傾向に基づいて選択されている内部当選役抽選テーブルの種類を推測し、これにより、前記ボーナスフラグが成立しているか否かを予測して楽しむことができる。

また、リプレイ役の内部当選確率が通常状態よりも高い複数種類のＲＴ状態を発生可能なＲＴ状態発生手段を備え、
前記複数の内部当選役抽選テーブルは、前記複数種類のＲＴ状態に個別に対応する内部当選役抽選テーブルであることが好ましい（請求項３）。
この場合には、発生中の前記ＲＴ状態の種類に応じて、リプレイ役の入賞時に停止表示される前記リプレイ図柄の発生傾向が変動し得る。それ故、前記ＲＴ状態において停止表示されるリプレイ図柄の種類が多彩となり、変化に富んだ遊技性が実現され得る。

また、前記複数の内部当選役テーブルのうちのいずれかの内部当選テーブルが前記内部抽選手段により参照される遊技状態の発生中に、異なる内部当選役テーブルが参照される他の遊技状態への状態移行を発生させるか否かを抽選により決定する移行抽選手段を備えていることが好ましい（請求項４）。
この場合には、前記状態移行の発生が決定された際に前記内部抽選手段により参照される前記内部当選役テーブルが変更され、前記リプレイ図柄の発生傾向が変動することになる。前記スロットマシンの遊技では、リプレイ図柄の発生傾向の変動に基づいて状態移行が当選したか否かを推測でき、これにより、ボーナスフラグの成立状態を推測できるという楽しみがある。

なお、前記ボーナスフラグの成立状態に応じて前記移行抽選手段における当選確率を変更することも良い。この場合には、リプレイ役の入賞時に停止表示され得る前記リプレイ図柄の発生傾向の変動に応じて、ボーナス役に対応する内部当選フラグの成立状況を推定できるようになり、遊技の興趣がさらに高められる。

実施例１における、スロットマシンの外観を示す正面図。実施例１における、入賞ラインの構成を示す説明図。実施例１における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。実施例１における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。実施例１における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。実施例１における、内部当選役を抽選するために通常状態において参照される内部当選役抽選テーブルを例示する説明図。実施例１における、内部当選役を抽選するためにＲＴ状態Ａにおいて参照される内部当選役抽選テーブルを例示する説明図。実施例１における、内部当選役を抽選するためにＲＴ状態Ｂにおいて参照される内部当選役抽選テーブルを例示する説明図。実施例１における、内部当選役を抽選するためにＲＴ状態Ｃにおいて参照される内部当選役抽選テーブルを例示する説明図。実施例１における、状態移行の抽選のための状態移行抽選テーブルを例示する説明図。実施例１における、リプレイ役Ｃが入賞するための図柄の停止態様を説明する説明図。実施例１における、内部当選役を抽選により決定するための抽選処理の流れを示すフロー図。

本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
（実施例１）
本例は、リプレイ役の内部当選確率が高いＲＴ状態（いわゆるリプレイタイム）を発生するスロットマシン１に関する例である。この内容について、図１〜図１２を用いて説明する。

まず、本例のスロットマシン１の外観的な構成について、図１を参照して説明する。スロットマシン１では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓１１を略中央に設けた前面枠体１０によって形成されている。前面枠体１０は、図柄表示窓１１の上側に、液晶表示部５３、左右一対のスピーカ５２０及び装飾ランプ部５６を配置してなる。図柄表示窓１１の下側には、スロットマシン１の基部をなすベース部１００が形成されている。図柄表示窓１１の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部５５１、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部５５２が配置されている。

ベース部１００は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓１１に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部１００は、図柄表示窓１１に隣り合う上端部にテーブル状の操作面１４を有し、メダル（遊技媒体）を払い出すメダル受け皿１５を下端部に有し、操作面１４とメダル受け皿１５との間に操作パネル１３を有している。

操作面１４には、クレジット機能によりクレジット（貯留）されたメダルを投入するためのベットボタン６４と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン６５と、メダルを直接投入するためのメダル投入口６３０とが配置されている。操作パネル１３には、リール２１の図柄変動を開始させるためのスタートレバー６２（ゲーム開始操作手段）と、図柄変動を停止させるためのストップボタン６１（停止操作手段）と、が配置されている。

ベットボタン６４は、クレジットされたメダルの中から３枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン６４は、投入数３を表す３ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが２又は１である場合には、２ベット信号又は１ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。

スタートレバー６２は、遊技者の操作に応じてリール２１の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン１では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン６４の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー６２が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定され得る。

ストップボタン６１は、遊技者の操作に応じてリール２１の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン６１は、左リール２１Ｌに対応する左ストップボタン６１Ｌ、中リール２１Ｃに対応する中ストップボタン６１Ｃ、及び右リール２１Ｒに対応する右ストップボタン６１Ｒを組み合わせてなる。

スピーカ５２０及び装飾ランプ部５６は、図１に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部５５１は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部５５２は、クレジット機能によりクレジット（貯留）されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部５３は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部５３は、遊技を演出するための各種の演出画面を表示可能である。

図柄表示窓１１は、図１に示すごとく、図柄表示領域１１０Ｌ、Ｃ、Ｒを含む表示窓である。各図柄表示領域１１０Ｌ、Ｃ、Ｒは、いずれも３図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓１１全体では、３行３列よりなる２次元マトリクス状に配置された９図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓１１は、遊技者側から図柄２０が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。

２次元マトリクス状に９個の図柄２０が配置される図柄表示領域においては、図２に示すごとく、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン２１１〜２１５が設定されている。本例では、対角方向の入賞ライン２１２、２１３と、水平方向中段の入賞ライン２１１と、Ｖ字状の入賞ライン２１４と、逆Ｖ字状の入賞ライン２１５とよりなる５ラインの入賞ラインが構成されている。図柄表示領域１１０Ｌ、Ｒに表示される３図柄全てがいずれかの入賞ライン上に位置し得る一方、図柄表示領域１１０Ｃでは３図柄のうちの中段の１図柄が５本全ての入賞ライン上に同時に位置することになる。

各図柄表示領域１１０Ｌ、Ｃ、Ｒの裏側には、図柄変動表示手段２を構成するリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒがそれぞれ配置されている。リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒは、円柱形状をなし、その外周面において略一定の間隔を空けて２１個の図柄２０が配置された回転式のリールである。なお、リール２１としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。

次に、本例のスロットマシン１の役、図柄配列、遊技性について説明する。
スロットマシン１では、図３に示すごとく役、内部当選役、入賞役が設定されている。役としては、２種類のボーナス役（ＢＩＧ、ＲＥＧ）のほか、１２枚役等の小役、リプレイ役が設定されている。同図では、左列に各役の名称を、各役に対応する図柄２０の組合せである入賞図柄を中列に、入賞に応じて遊技者に付与される利益を右列に示してある。スロットマシン１では、内部抽選手段４１により内部当選した役が内部当選役になる。そして、内部当選役に対応する入賞図柄が入賞ラインに沿って成立したとき、その役が入賞役となる。

リプレイ役としては、入賞図柄であるリプレイ図柄が異なる３種類のリプレイ役Ａ〜Ｃが設定されている。リプレイ役Ａに対応するリプレイ図柄Ａは、図柄「Ｒ」よりなる。リプレイ役Ｂに対応するリプレイ図柄Ｂは、図柄「Ｒ」と図柄「オレンジ」との組合せよりなる。リプレイ役Ｃに対応するリプレイ図柄Ｃは、図柄「白７」と図柄「黒７」との組合せよりなる。

各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒでは、図４に示すごとく図柄が配列されている。リプレイ図柄Ａ及びＢを構成する図柄「Ｒ」及び図柄「オレンジ」は、左リール２１Ｌ及び右リール２１Ｒにおいて７図柄ピッチで配列されている。スロットマシン１では、左リール２１Ｌ及び右リール２１Ｒに対応する入賞ライン２１１〜２１５が３図柄に渡って配置されている一方、後述する通り各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒの最大の引込範囲が４図柄となっている。それ故、リプレイ役Ａ又はＢが内部当選している場合には、左リール２１Ｌ及び右リール２１Ｌの停止操作のタイミングによらず、図柄「Ｒ」、図柄「オレンジ」が必ず入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。

また、リプレイ図柄Ａ及びＢを構成する図柄「Ｒ」は、中リール２１Ｃにおいて５図柄ピッチで配列されている。スロットマシン１では、中リール２１Ｃに対応する入賞ライン２１１〜２１５が全て、中段の１図柄に位置している一方、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒの最大の引込範囲が４図柄となっている。それ故、リプレイ役Ａ及びＢが内部当選している場合には、中リール２１Ｃの停止操作のタイミングによらず、図柄「Ｒ」が必ず入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。
このようにスロットマシン１では、リプレイ役Ａ及びＢが内部当選した場合には、停止操作のタイミングによらず、必ずリプレイ図柄Ａ、Ｂが停止表示されて対応するリプレイ役Ａ、Ｂが入賞することになる。

一方、リプレイ図柄Ｃを構成する図柄「白７」及び図柄「黒７」は、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒにおいて１図柄ずつ配置されているのみである。それ故、リプレイ図柄Ｃに対応するリプレイ役Ｃについては、いわゆる目押しによりタイミング良く停止操作できなければ入賞させることができないようになっている。なお、本例のスロットマシン１では、リプレイ役Ｃが内部当選した場合には、必ず、リプレイ役Ｂが同時当選するようになっている。したがって、内部当選したリプレイ役Ｃがハズレとなった場合には、リプレイ図柄Ｂが引き込まれて停止表示され、必ずリプレイ役Ｂが入賞し得る。

本例のスロットマシン１の遊技では、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態が発生し得る。ＢＩＧを契機としたＢＩＧボーナス状態は、メダルの払出数が２６０枚を超えた時点で終了する最も有利なボーナス状態である。ＲＥＧを契機としたＲＥＧボーナス状態は、６回の入賞か１２ゲーム消化に応じて終了するボーナス状態である。

スロットマシン１の遊技では、ＢＩＧボーナス状態の終了後に１００ゲームに渡るＲＴ状態へ移行する。ＲＴ状態は、リプレイ役の内部当選確率が高く、リプレイ役の入賞が頻発する有利な遊技状態である。本例では、ＲＴ状態としてＲＴ状態Ａ〜Ｃの３種類が設定されている。３種類のＲＴ状態Ａ〜Ｃは、リプレイ役を含めてボーナス役及び小役の内部当選確率が全く同一である一方、リプレイ役の内部当選確率の内訳が異なっている。ＲＴ状態Ａ〜Ｃでは、リプレイ役のリプレイ図柄Ａに対応するリプレイ役Ａ、リプレイ図柄Ｂに対応するリプレイ役Ｂ、リプレイ図柄Ｃに対応するリプレイ役Ｃの内部当選確率が互いに異なっている。

ＲＴ状態Ａは、ＢＩＧボーナス状態の終了直後に発生するＲＴ状態である。ＲＴ状態Ｂは、ＲＴ状態Ａの発生中に状態移行の抽選で当選した際に発生するＲＴ状態である。ＲＴ状態Ｃは、ＲＴ状態Ｂの発生中に状態移行の抽選で当選した際に発生するＲＴ状態である。なお、ＲＴ状態Ｃへの移行後は、通算の消化ゲーム数が１００ゲームに到達するまでＲＴ状態Ｃが継続し得る。

なお、ＲＴ状態下のゲーム毎に実行される状態移行の抽選では、ボーナス役に対応する内部当選フラグであるボーナスフラグの成立状態に応じて当選確率が相違している。それ故、本例のスロットマシン１の遊技では、ＲＴ状態発生中のリプレイ役の入賞時に停止表示されるリプレイ図柄の発生傾向の変動に基づいて状態移行が当選したか否かを推測でき、これにより、ボーナスフラグの成立状態を推測できるという楽しみがある。なお、スロットマシン１では、ＢＩＧ及びＲＥＧボーナス状態に対応するボーナス状態フラグ、ＲＴ状態Ａ〜Ｃに対応するＲＴＡフラグ、ＲＴＢフラグ、ＲＴＣフラグが設定されている。

次に、本例のスロットマシン１の電気的な構成について、図５を参照して説明する。スロットマシン１の全体動作を制御する制御部３に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口６３０を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部６３、リール２１と共に図柄変動表示手段２を構成するリール駆動部２２、リール２１の回転位置を検知する基準位置検知部６６、メダルを払い出すメダル払出部５４、前記払出数表示部５５１やクレジット数表示部５５２を含む各種表示部５５、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部６８、及びスピーカ５２０を制御する音声出力部５２等が電気的に接続されている。

投入メダル検知部６３は、メダル投入口６３０から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部６３は、メダル投入口６３０からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン１では、メダルの直接投入、ベットボタン６４の操作、あるいはリプレイの入賞に応じて３枚のメダルが投入された際、スタートレバー６２が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。

リール駆動部２２は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ（図示略）を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール２１を回転駆動する手段である。
基準位置検知部６６は、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。

メダル払出部５４は、入賞に応じて所定数（図５参照。）のメダルをメダル受け皿１５に払い出す払出部である。
設定値操作部６８は、設定キー６８０を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる６段階の設定値を変更するための操作部である。

制御部３は、図５に示すごとく、ＣＰＵ３１と、メモリ手段であるＲＯＭ３３、ＲＡＭ３４と、入出力インターフェースとしてのＩ／Ｏ部３２と、乱数を発生する乱数発生部３５０と、内部当選役抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部３５と、を有している。ＣＰＵ３１は、ＲＯＭ３３から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役抽選テーブルを参照して内部当選役を抽選する内部抽選手段４１、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するためのフラグ制御手段４１１、内部当選役抽選テーブルを選択するテーブル選択手段４２、リール２１を制御する表示制御手段４３、入賞図柄を判定する入賞判定手段４４、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段４５、及びＲＴ状態下で状態移行を発生させるか否かの抽選を実行する移行抽選手段４６としての各機能を実現する。

記憶手段であるＲＯＭ３３は、内部当選役の抽選に利用される内部当選役抽選テーブル、ＲＴ状態における状態移行の抽選に利用される状態移行抽選テーブル、及び表示制御手段４３がリール２１の停止制御に用いる図示しないリール制御テーブルを記憶している。

内部当選役抽選テーブルは、０〜６５５３５の内部当選役抽選用乱数のうち、各役が内部当選するための当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、ＢＩＧ（ＲＥＧ）ボーナス状態下で参照される図示しないボーナステーブルのほか、通常状態下で参照される通常テーブル（図６）、ＲＴ状態下で参照されるＲＴテーブルＡ〜Ｃ（図７〜図９）がある。ＲＴテーブルＡ〜Ｃは、通常テーブルにおけるハズレ乱数の大部分がリプレイ役の当選乱数に変更された有利な内部当選役抽選テーブルである。なお、図６〜図９における確率分母の欄には、各内部当選確率の分母（例えば、１／ｘにおけるｘ。）を示してある。

通常テーブル及びＲＴテーブルＡ〜Ｃでは、リプレイ役Ｃの当選乱数が全て、リプレイ役Ｂの当選乱数と重複している。したがって、本例のスロットマシン１では、リプレイ役Ｃが内部当選した際には、必ずリプレイ役Ｂが同時に内部当選することになる。また、通常テーブル及びＲＴテーブルＡ〜Ｃでは、リプレイ役ＣがＢＩＧと同時当選する場合が設定されている。特に、通常テーブル及びＲＴテーブルＡでは、リプレイ役Ｃの当選乱数が２００個（３３２０１〜３３４００）である一方、リプレイ役ＣとＢＩＧとの同時当選乱数が５０個（３３２０１〜３３２５０）となっている。つまり、通常テーブル又はＲＴテーブルＡが参照される通常状態、ＲＴ状態Ａでは、リプレイ役Ｃが内部当選した場合には、５０／２００の確率でＢＩＧが同時当選していることになる。それ故、通常状態又はＲＴ状態ＡにおけるリプレイＣの入賞は、ＢＩＧに対する期待感が高まる熱い瞬間となり得る。

一方、ＲＴテーブルＢ及びＣでは、ＢＩＧの内部当選を伴わないリプレイ役Ｂ及びＣの同時当選乱数の個数が大幅に増加している。それ故、ＲＴテーブルＢ又はＣが参照されるＲＴ状態Ｂ、Ｃでは、リプレイ役Ｃが入賞し易くなっており、入賞に応じたＢＩＧへの期待感が低くなっている。ＲＴテーブルＣでは、ＲＴテーブルＢと比較して、ＢＩＧの内部当選を伴わないリプレイ役Ｂ及びＣの同時当選乱数の個数がさらに増加している。したがって、ＲＴテーブルＣが参照される遊技状態では、ＲＴテーブルＢが参照される遊技状態と比べて、さらにリプレイ役Ｃの入賞が容易になっている。

ＲＴテーブルＡ〜Ｃでは、いずれかのリプレイ役が内部当選し得る当選乱数の個数が全て同じになっている（２４４０１〜３３４００の当選乱数と、３３６５１〜６５５３０の当選乱数。）。つまり、本例では、リプレイ役が内部当選役として決定される内部当選確率が等しく、かつ、複数種類のリプレイ図柄のうちリプレイ役が入賞する際に停止表示され得るリプレイ図柄の発生割合が異なる複数の内部当選役抽選テーブルとして、ＲＴテーブルＡ〜Ｃが設定されている。なお、内部当選役抽選テーブルは、１〜６の設定値毎にそれぞれ設定されている。図６〜図９に例示した内部当選役テーブルは、いずれかの設定値に対応するテーブルである。

前記状態移行抽選テーブルは、図１０に示すごとく、０〜１２７の抽選用乱数のうち、状態移行を発生させる当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。状態移行抽選テーブルとしては、ＲＴ状態における消化ゲーム数に関する３つの範囲と、ボーナスフラグの成立状態（有りか無しかの２状態。）との組合せに応じた６種類のテーブルが用意されている。

図１０から知られるように、消化ゲーム数の範囲によらず、ボーナスフラグが成立している場合の方が状態移行の当選乱数の個数が約３倍となっている。また、ボーナスフラグの成立状態によらず、消化ゲーム数が多くなる程、状態移行の当選乱数の個数が次第に多くなっている。なお、消化ゲーム数が９０ゲームを超えた範囲については、状態移行の当選乱数が設定されていない。それ故、９０ゲームを超えた場合には、状態移行に当選する可能性はゼロとなっている。

前記乱数発生部３５０は、図５に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部３５０が発生する乱数としては、内部当選役を抽選するための０〜６５５３５の乱数と、状態移行を抽選するための０〜１２７の乱数と、がある。
乱数抽出部３５は、抽選用乱数を抽出する部分である。乱数抽出部３５は、乱数発生部３５０が発生する乱数の中から抽選用乱数を抽出する。乱数抽出部３５が抽出する抽選用乱数としては、内部当選役抽選用の０〜６５５３５の範囲に属する乱数と、状態移行抽選用の０〜１２７の範囲に属する乱数とがある。乱数抽出部３５は、スタートレバー６２の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出する。ＲＴ状態の発生中では、ゲーム開始信号を契機として状態移行抽選用の乱数が併せて抽出される。

内部抽選手段４１は、内部抽選により内部当選役を決定する手段である。内部抽選手段４１は、内部当選役抽選テーブルに規定された各役の当選乱数に対して前記抽選用乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段４１は、ボーナス状態フラグ及びＲＴＡ〜Ｃフラグが全てオフ状態である通常状態では前記通常テーブル（図６）を参照し、ボーナス状態フラグがオン状態であるボーナス状態では前記ボーナステーブルを参照し、ＲＴＡ〜Ｃフラグのいずれかがオン状態であるＲＴ状態ではテーブル選択手段４２が選択した内部当選役抽選テーブルを参照して内部抽選を実行する。

フラグ制御手段４１１は、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段４１１は、内部抽選手段４１が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定する。ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態（ゼロ）にリセットされる。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナスフラグについては、入賞するまで内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。

移行抽選手段４６は、状態移行を発生させるか否かを抽選により決定するテーブル切換処理を実行する手段である。移行抽選手段４６は、ＲＴ状態下のゲーム毎に乱数抽出部３５が抽出する状態移行抽選用の乱数を前記状態移行抽選テーブル（図１０）と照合して状態移行を発生させるか否かを抽選により決定する。ＲＴ状態Ａにおいて状態移行に当選した場合には、ＲＴ状態Ｂへの状態移行が発生し、ＲＴ状態Ｂにおいて状態移行に当選した場合には、ＲＴ状態Ｃへの状態移行が発生する。具体的には、移行抽選手段４６は、状態移行の当選に応じて、オン状態のＲＴＡフラグをゼロリセットしてＲＴＢフラグをオン状態に設定し、オン状態のＲＴＢフラグをゼロリセットしてＲＴＣフラグをオン状態に設定する。

テーブル選択手段４２は、ＲＴ状態下で内部抽選手段４１が参照する内部当選役抽選テーブルを前記ＲＴテーブルＡ〜Ｃの中から選択する手段である。テーブル選択手段４２は、ＲＴＡフラグがオンのときＲＴテーブルＡを選択し、ＲＴＢフラグがオンのときＲＴテーブルＢを選択し、ＲＴＣフラグがオンのときＲＴテーブルＣを選択する。

表示制御手段４３は、ゲーム開始信号に応じてリール２１の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール２１の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段４３は、リール駆動部２２を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、１パルス毎に１ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段４３は、リール駆動部２２に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段４３は、各リール２１の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。

表示制御手段４３は、規則（遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則）等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく、引込範囲として４図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段４３は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し停止位置を決定する。表示制御手段４３は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール２１を停止させる。

入賞判定手段４４は、３基のリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒが停止表示する図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段４４は、３基のリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒを横断するように設定された入賞ライン２１１〜２１５上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段４４は、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒが停止した後、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒに対応する各ステッピングモータ（リール駆動部２２）のステップ数を取り込む。入賞判定手段４４は、このステップ数を基にして入賞ライン２１１〜２１５上に停止した図柄２０の種類を求め、その図柄２０の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。

利益付与手段４５は、入賞判定手段４４により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役であるＢＩＧが入賞役である場合、利益付与手段４５は、ＢＩＧボーナス状態の発生という利益を付与する。１０枚役が入賞役である場合には、１０枚のメダルの払い出しという利益を付与する。リプレイ役が入賞役である場合には、リプレイゲームの発生という利益を付与する。

次に、本例のスロットマシン１においてリプレイ役Ｃの入賞する際のリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒの停止態様について図１１を用いて説明する。上記のごとく本例のスロットマシン１の遊技では、リプレイ役Ｃが内部当選した場合には、必ずリプレイ役Ｂが同時当選している。そして、リプレイ役Ｂに対応するリプレイ図柄Ｂについては、リール２１の停止操作のタイミングによらず引込制御により停止表示させることが可能である一方、リプレイ役Ｃに対応するリプレイ図柄Ｃについては、全てのリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒについて目押しが必要になっている。

リプレイ役Ｂとリプレイ役Ｃとが同時当選した場合、左リール２１Ｌ及び右リール２１Ｒを中リール２１Ｃよりも先に停止させる必要がある。左リール２１Ｌ及び右リール２１Ｒでリプレイ図柄Ｃの図柄「白７」を目押し停止できれば、図１１中の上段の図のごとく図柄「白７」と共にリプレイ図柄Ｂの図柄「オレンジ」が引き込まれて停止表示され、リプレイ役Ｂとリプレイ役Ｃとのダブルテンパイの状態となる。その後、同図中の下段の図のごとく、図柄表示領域１１０Ｃの中段に図柄「黒７」を目押し停止できればリプレイ図柄Ｃが入賞ライン２１５に沿って停止表示されてリプレイ役Ｃが入賞し得る。

一方、リプレイ役Ｂとリプレイ役Ｃとが同時当選した場合に最初に中リール２１Ｃを停止させた場合には、図柄表示領域１１０Ｃの中段にリプレイ図柄Ｂに対応する図柄「Ｒ」が引き込まれて停止し、リプレイ役Ｃの入賞可能性が消滅する。
このように本例のスロットマシン１では、リプレイ役Ｃが入賞するためのリプレイ図柄Ｃの停止態様が図１１に示す停止態様のみとなっており、リプレイ役Ｃが入賞し難くなっている。

次に、上記のように構成された本例のスロットマシン１の動作について、図１２を参照して説明する。同図は、スロットマシン１における抽選処理の流れを示すフロー図である。
抽選処理では、まず、ゲームが開始されたか否か、すなわち規定数のメダルが投入された状態でスタートレバー６２が操作されたか否かが判断される（Ｓ１０１）。ゲームが開始された場合には（Ｓ１０１：ＹＥＳ）、内部当選役抽選用の乱数が抽出される（Ｓ１０２）。続いてボーナス状態フラグのフラグ状態が判断される（Ｓ１０３）。ボーナス状態フラグがオン状態である場合には（Ｓ１０３：ＹＥＳ）、内部当選役抽選用の乱数がボーナステーブルと照合される（Ｓ１２４）。

一方、ボーナス状態フラグがオフ状態であり（Ｓ１０３：ＮＯ）、ＲＴＡフラグ、ＲＴＢフラグ及びＲＴＣフラグのうちのいずれかがオン状態である場合には（Ｓ１０４：ＹＥＳ）、ＲＴテーブルＡ〜Ｃのうち、オン状態のＲＴフラグに対応する内部当選役抽選テーブルに対して内部当選役抽選用の乱数が照合される（Ｓ１１５）。その後、移行抽選手段４６によりテーブル切換処理Ｐ１が実行され、当選に応じて状態移行が発生し内部抽選手段４１により参照されるＲＴテーブルが切り換えられる。

ここで、図１０の状態移行抽選テーブルを参照して上述したごとく、ボーナス役に対応する内部当選フラグであるボーナスフラグが成立している場合の方が、非成立の場合と比べて当選確率が高くなっている。したがって、ＲＴ状態においてボーナスフラグが成立している場合には、ＲＴテーブルＡ→ＲＴテーブルＢ→ＲＴテーブルＣという内部当選役抽選テーブルの切換が一層、スピーディに実行されることになる。

一方、ボーナス状態フラグ及びＲＴＡ〜Ｃフラグが全てオフ状態である場合には（Ｓ１０４：ＮＯ）、内部当選役抽選用の乱数が前記通常テーブルと照合される（Ｓ１０５）。その後、内部抽選により当選した内部当選役が有れば、その内部当選役に対応する内部当選フラグがオン状態に設定される（Ｓ１０６）。

このように本例のスロットマシン１が発生するＲＴ状態においては、内部抽選手段４１により参照される内部当選役抽選テーブルであるＲＴテーブルが順次切り換えられる。そのため、リプレイ役の入賞に応じて停止表示され得るリプレイ図柄の発生傾向が変動し得る。スロットマシン１では、リプレイ役が頻繁に入賞するＲＴ状態における遊技が変化に富んでいる。

さらに、スロットマシン１では、ボーナスフラグの成立状態に応じてＲＴテーブルが切り換えられる確率が高くなっている。スロットマシン１の遊技では、ＲＴテーブルの切換に応じたリプレイ図柄の発生傾向の変動に応じてボーナスフラグの成立状態を予測するという楽しみがある。

また、スロットマシン１では、目押ししなくても必ず入賞し得るリプレイ役Ａ及びＢのほか、目押しが必要なリプレイ役Ｃが設定されている。このリプレイ役Ｃは、ＢＩＧとの同時当選確率が高く設定されており、リプレイ役Ｃが入賞した際にはＢＩＧへの期待度が高められるようになっている。特に、通常状態及びＲＴ状態Ａでは、リプレイ役Ｃが内部当選した際には、ほぼ４分の１の確率でＢＩＧが同時当選するように設定されている。それ故、通常状態あるいはＲＴ状態Ａにおけるリプレイ役Ｃの入賞は、ＢＩＧに対する期待感が高まる熱い瞬間となっている。

以上のように、本例のスロットマシン１は、リプレイ役の入賞を活用して遊技の興趣を高めた優れた遊技性のスロットマシンである。

なお、本例では、リプレイ役の入賞図柄であるリプレイ図柄を３種類設定したが、リプレイ図柄の種類数としては２種類であっても良く４種類以上であっても良い。
また、本例は、内部抽選手段４１により参照される内部当選役抽選テーブルをＲＴ状態下で切り換えた例である。これに代えて、通常状態に対応する内部当選役抽選テーブルを複数設定し、通常状態下で内部当選役抽選テーブルを切り換えるようにしても良い。

さらに、本例では、ＲＴ状態下の内部抽選で参照される内部当選役抽選テーブルを、ＲＴテーブルＡ→ＲＴテーブルＢ→ＲＴテーブルＣの順番で切り換えた例であるが、切換順を定めることなく、ＲＴテーブルＡ〜Ｃの中のいずれかをランダムに選択することも良い。このとき、ボーナスフラグが成立してるか否かに応じてＲＴテーブルＡ〜Ｃの選択率を変更することも良い。リプレイ図柄の発生傾向に応じて選択されたＲＴテーブルの種類を推測でき、これにより、ボーナスフラグの成立状態を予測できるようになる。

なお、本例は、ＲＴ状態Ａ〜Ｃにおけるリプレイの内部当選確率が完全に等しくなるように設定した例であるが、これに代えて、完全ではなくほぼ等しくなるように設定することも良い。ここで、ほぼ等しいとは、遊技者がその違いを体感できない程度の差しかないことを意味している。例えば、リプレイの内部当選確率について、１／３．００と１／２．９５との差程度の違いがあったとしても、限られた遊技時間の中で遊技者がその違いを体感することはほとんど不可能である。

また、本例は、ＲＴ状態Ａ→ＲＴ状態Ｂ→ＲＴ状態Ｃの順番でＲＴ状態が移行するように構成した例であるが、これに代えて、ＲＴ状態Ａ〜Ｃの移行順序が変動するように構成することも良い。例えば、ＲＴ状態Ａ→Ｂ→Ｃ、ＲＴ状態Ｂ→Ｃ→Ａ、ＲＴ状態Ｃ→Ａ→Ｂという３種類の移行パターンを予め設定しておき、ＢＩＧボーナス状態の終了時に選択された移行パターンに従ってＲＴ状態を移行させることも良い。このような構成によれば、ＲＴ状態における遊技性がさらに多様化し、遊技の興趣を一層、高めることができる。

以上、実施例１のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。

１スロットマシン
１１図柄表示窓
１１０図柄表示領域
２図柄変動表示手段
３制御部
３５乱数抽出部
４１内部抽選手段
４１１フラグ制御手段
４２テーブル選択手段
４３表示制御手段
４４入賞判定手段
４５利益付与手段
４６移行抽選手段
５３液晶表示部
６１ストップボタン（停止操作手段）
６２スタートレバー（ゲーム開始操作手段）

Claims

複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
リプレイ役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部当選役抽選テーブルを記憶する記憶手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、前記内部当選役抽選テーブルを参照して内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備えたスロットマシンであって、
前記入賞判定手段がリプレイ役の入賞を判定する図柄の組合せとして複数種類のリプレイ図柄が設定されており、
前記記憶手段は、リプレイ役が内部当選役として決定される内部当選確率が等しく、かつ、前記複数種類のリプレイ図柄のうち、リプレイ役が入賞する際に停止表示され得るリプレイ図柄の発生割合が異なる複数の内部当選役抽選テーブルを記憶しており、
当該複数の内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかの内部当選役抽選テーブルを遊技状態に応じて選択し、前記内部抽選手段に適用するように構成されたテーブル選択手段を備えたことを特徴とするスロットマシン。
前記テーブル選択手段による前記複数の内部当選役抽選テーブルの選択率が、ボーナス役に対応する内部当選フラグであるボーナスフラグの成立状態に応じて異なっていることを特徴とする請求項１に記載のスロットマシン。
リプレイ役の内部当選確率が通常状態よりも高い複数種類のＲＴ状態を発生可能なＲＴ状態発生手段を備え、
前記複数の内部当選役抽選テーブルは、前記複数種類のＲＴ状態に個別に対応する内部当選役抽選テーブルであることを特徴とする請求項１又は２に記載のスロットマシン。
前記複数の内部当選役テーブルのうちのいずれかの内部当選テーブルが前記内部抽選手段により参照される遊技状態の発生中に、異なる内部当選役テーブルが参照される他の遊技状態への状態移行を発生させるか否かを抽選により決定する移行抽選手段を備えたことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載のスロットマシン。