JP2010155581A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤーケーブルを直接ピストンに接続しているため、ワイヤケーブルがシリンダ内で直接ガスジェネレータのガスに晒されて、強度が低下するという課題がある。
【解決手段】ガスジェネレータ16はシリンダ11の端部の外周に設け、ガスジェネレータ16を設けた側のシリンダ11内にはシリンダ11の軸心方向と並行で所定長さを有する内筒部材22を設け、該内筒部材22に前記ワイヤケーブル13の一方側ケーブル13Aを挿通し、内筒部材22より突出する一方側ケーブル13Aに前記ピストン12を係止し、該ピストン12は所定長さの嵌合筒部材21を有して形成し、嵌合筒部材21は前記内筒部材22の外周に嵌合させて構成した車両用シート。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両が衝突したときに着座者を良好に拘束する作動装置を有する車両用シートを提供するものである。
従来、背凭シートと座席シートを有する車両用シートを、車体が衝撃を受けると、作動装置を作動させて、シートベルトを緊張させるようにした構成は、公知である(特許文献1)。
従来、プリテンショナ装置の一つのシリンダとピストンとの互いの反力による反対移動をワイヤケーブルにより伝達して作動装置を作動させる構成は、公知である(特許文献2)。
特開2003ー146184号公報 特開2008ー213546号公報
前記公知例のうち前者は、複数のプリテンショナ装置によりシートベルトを作動させる構成のため、左右のプリテンショナ装置の作動がアンバランスになる課題がある。
前記公知例のうち後者は、プリテンショナ装置の一つのシリンダとピストンとの互いの反力による反対移動をワイヤケーブルにより伝達して作動装置を作動させる構成のため、前者の公知例の課題は解決しているが、シリンダの設置位置の自由度を工夫するためピストンの移動伝達部材をワイヤーケーブルとし、ワイヤーケーブルを直接ピストンに接続しているため、ワイヤケーブルがシリンダ内で直接ガスジェネレータのガスに晒されて、強度が低下するという課題がある。
本願は、プリテンショナ装置の構成および配置を工夫して作動を安定させるようにすると共に、ワイヤーケーブルの可撓性を利用したワイヤーケーブルの配置の自由度はそのままに、ワイヤーケーブルの接続構成を工夫し、ワイヤケーブルを使用することによる不利益を解決したものである。
本発明は、作動装置10により作動して着座者を車両用シート1に拘束する任意機器Kを設け、前記作動装置10は、ガスジェネレータ16で発生する高圧ガスのガス圧によってシリンダ11内のピストン12を瞬時に移動させ、該ピストン12の移動による反力でシリンダ11を移動させて、もって、前記シリンダ11と前記ピストン12とが互いに反力により夫々反対方向に移動し、該シリンダ11と前記ピストン12の移動をワイヤーケーブル13により伝動して前記任意機器Kを作動させて着座者を拘束するように構成し、前記ガスジェネレータ16はシリンダ11の端部の外周に設け、ガスジェネレータ16を設けた側のシリンダ11内にはシリンダ11の軸心方向と並行で所定長さを有する内筒部材22を設け、該内筒部材22に前記ワイヤケーブル13の一方側ケーブル13Aを挿通し、内筒部材22より突出する一方側ケーブル13Aに前記ピストン12を係止し、該ピストン12は所定長さの嵌合筒部材21を有して形成し、嵌合筒部材21は前記内筒部材22の外周に嵌合させて構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記内筒部材22の内周面にはオーリング38を設けた車両用シートとしたものである。
本発明は、前記内筒部材22の長さおよび嵌合筒部材21の長さは、シリンダ11内でのピストン12の移動量による制約の許す範囲で可及的に長くするように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記内筒部材22は所定長さを有して形成し、該内筒部材22と前記ピストン12の嵌合筒部材21との重なる部分の長さは前記一方側ケーブル13Aの移動距離と略同じに構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ワイヤケーブル13は一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより構成し、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の一端はシリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17および前記ピストン12の夫々に接続し、前記一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの他端部は任意の係止部Tに夫々接続し、前記シリンダ11と前記係止部Tとは、シリンダ11の軸心方向は左右方向とし、前記係止部Tは前記シリンダ11の軸心方向に対して交差方向に前記ワイヤケーブル13が牽引されるように夫々配置し、前記シリンダ11と前記係止部Tの夫々の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの中間位置には、前記シリンダ11およびピストン12によるワイヤケーブル13の左右方向の移動方向を、前後方向に変換する左右一対のケーブルガイド61を設け、前記シリンダ11は、該シリンダ11自体の移動量が左右のケーブルガイド61間に収まるように設定した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記左右のケーブルガイド61のうち、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設けた車両用シートとしたものである。
本発明は、前記シリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17とケーブルガイド61との間隔hよりも、シリンダ11の反シリンダ側ワイヤ係止部17の端部とケーブルガイド61との間隔Hを広くすると共に、間隔Hをシリンダ11自体の移動量より大きくした車両用シートとしたものである。
本発明は、前記シリンダ11は左右のケーブルガイド61の間に一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設けて構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記車両用シートの任意機器Kは車両用シート1の座席シート3の移動装置とし、前記作動装置10は前記座席シート3を後方移動させる座席移動用プリテンショナ装置10Aとし、該座席移動用プリテンショナ装置10Aは、車体が所定以上の加速を受けると、前記シリンダ11および前記ピストン12の移動を前記ワイヤケーブル13により前記座席シート3に伝達して車体側に取付けた固定フレーム46に対して前記座席シート3が後方移動するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記車両用シートの任意機器Kは、車両用シート1の着座者を拘束するシートベルト40とし、前記作動装置10は前記シートベルト40を緊張させるベルト用プリテンショナ装置10Bとし、該ベルト用プリテンショナ装置10Bは、所定以上の加速度を受けると、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bの前記シリンダ11および前記ピストン12の移動を前記ワイヤケーブル13により前記シートベルト40に伝達して乗員を拘束させる方向にシートベルト40が移動するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記車両用シートの任意機器Kとして車両用シート1の座席シート3の移動装置およびシートベルト40を併存させ、前記作動装置10として前記座席シート3を後方移動させる座席移動用プリテンショナ装置10Aとベルト用プリテンショナ装置10Bとを設け、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11よりも上方に位置させ、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11が座席シート3と共に後方移動したベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11に干渉しないように配置構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのケーブルガイド61は、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのケーブルガイド61が案内する前記ワイヤケーブル13より内側に前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのワイヤケーブル13を位置させて案内するように、配置構成した車両用シートとしたものである。
請求項1の発明では、作動装置10は一つのシリンダ11により着座者を拘束するというワイヤーケーブル13の可撓性を利用した配置の自由度はそのままので、着座者を良好に拘束できると共に、ワイヤケーブル13が内筒部材22により包囲されて直接ガスジェネレータ16のガスに晒される部分を減少させて、ワイヤケーブル13の強度の低下を抑制でき、作動を安定確実にできる。
請求項2の発明では、オーリング38は内筒部材22の内周面に設けているので、オーリング38がガス噴出室20内に露出する構造に比し、シール性の信頼性・耐久性を向上させる。
請求項3の発明では、内筒部材22および嵌合筒部材21の夫々の長さは、シリンダ11内でのピストン12の移動量による制約の許す範囲で可及的に長くしているため、内筒部材22および嵌合筒部材21により包囲されるワイヤケーブル13の長さを長くして、ワイヤケーブル13の直接ガスジェネレータ16のガスに晒される部分を減少させて、ワイヤケーブル13の強度の低下を抑制でき、作動を安定確実にできる。
請求項4の発明では、内筒部材22と嵌合筒部材21との重なる部分の長さを、一方側ケーブル13Aの移動距離と略同じにしているので、シリンダ11内のワイヤケーブル13は殆ど内筒部材22と嵌合筒部材21とにより包囲されて、ガスジェネレータ16のガスに直接晒されるのを防止でき、一層、ワイヤケーブル13の強度の低下を抑制でき、作動を安定確実にできる。
請求項5の発明では、シリンダ11を、シリンダ11自体の移動量が左右のケーブルガイド61間に収まるようにしているので、シリンダ11とケーブルガイド61との接触を防止し、作動装置10を確実に作動させることができる。
請求項6の発明では、シリンダ11とケーブルガイド61との接触を一層防止でき、作動装置10を確実に作動させることができる。
請求項7の発明では、シリンダ11とケーブルガイド61との配置を合理的に構成でき、シリンダ11とケーブルガイド61の接触を一層防止でき、作動装置10を確実に作動させることができる。
請求項8の発明では、シリンダ11の取付構成を、部品点数を減少させて簡素にし、軽量化およびコスト削減できる。
請求項9の発明では、座席シート3を後方移動させる座席移動用プリテンショナ装置10Aを安定して作動させ、着座者を良好に拘束することができる。
請求項10の発明では、シートベルト40を緊張させるベルト用プリテンショナ装置10Bを安定して作動させ、着座者を良好に拘束することができる。
請求項11の発明では、座席移動用プリテンショナ装置10Aおよびベルト用プリテンショナ装置10Bの両者を、車両用シートに装着でき、着座者の拘束効果を一層向上させた車両用シートを提供することができ、また、座席移動用プリテンショナ装置10Aおよびベルト用プリテンショナ装置10Bの上下の設置スペースを小さくできる。
請求項12の発明では、座席移動用プリテンショナ装置10Aおよびベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11の干渉を防止できる。
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は車両用シート1の背凭シート、3は座席シート、4は背凭シート2の上部に設けたヘッドレスト、5は車両用シート1を車体に対して移動させるスライドレールである。
車両用シート1には、ガス発生剤に着火して大量のガスを発生させて車両用シートの任意機器(箇所)Kを任意に作動させる作動装置(プリテンショナ装置)10を設ける。作動装置10は、シリンダ11内にピストン12を設ける。ピストン12側にワイヤケーブル13の一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか一方の一端を接続する。前記一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか他方の一端はシリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17に接続する。
一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の他端は、係止部Tに夫々接続する。
前記シリンダ11は車体または車両用シート1の所定の固定部に対して移動自在に取付け、もって、シリンダ11とピストン12とが互いに反力により夫々反対に移動するように構成する。
前記シリンダ11にはピストン12を移動させる多量のガスを供給するガスジェネレータ16を設ける。ガスジェネレータ16の構成は任意であり、シリンダ11の外側にガスジェネレータ16を設けている。
ガスジェネレータ16は、図示は省略するが、内部にガスを発生させるガス発生剤を内蔵し、このガス発生剤により高圧ガスを発生させ、この高圧ガスのガス圧によりピストン12を移動させるように構成する。
ガスジェネレータ16は前記シリンダ側ワイヤ係止部17の反対側に設けたシリンダ11の端部の外面に設ける。ガスジェネレータ16はシリンダ11内のガス噴出室20に臨ませる。
ガスジェネレータ16を設けた側のシリンダ11内にはシリンダ11と軸心方向が平行の内筒部材(シールエクステンション部)22を設ける。内筒部材22は、その基部をシリンダ11に取付け、内筒部材22の先端はガス噴出室20内に開口させる。内筒部材22は、内筒部材22はマイクロガスジェネレータハウジング23に一体状に形成し、内筒部材22の先端はシリンダ11内の所定位置に位置させているが、シリンダ11に設ければよく、その構成は任意であり、マイクロガスジェネレータハウジング23と別体でも良い。
前記内筒部材22の先端内周にはオーリング38を設け、オーリング38はピストンケーブル13の外面に密着させる。
即ち、シリンダ11のピストン12の移動を伝達するワイヤケーブル13と内筒部材22のオーリング38との密着性を向上させ、ガスジェネレータ16から発生したガスがシリンダ11から漏れるのを極力防止する。
また、オーリング38は内筒部材22の内周面に設け、オーリング38がガス噴出室20内に露出して、ガスに晒されるのを防止する。
しかして、内筒部材22には一方側ケーブル13Aを密に挿通し、内筒部材22から突出する一方側ケーブル13Aにピストン12を係止する。ピストン12はシリンダ11内に移動自在に設け、ピストン12は一方側を閉塞し、他方側を開放した嵌合筒部材21を有して形成する。嵌合筒部材21の閉塞部分にはケーブルカシメ部25を設け、ケーブルカシメ部25にワイヤケーブル13の一方側ケーブル13Aの端部を係止する。
この場合、一方側ケーブル13Aはピストン12側に係止し、他方側ケーブル13Bはシリンダ側ワイヤ係止部17に接続し、ピストン12はシリンダ側ワイヤ係止部17の反対側のシリンダ11内に位置させる。
一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の他端は、係止部Tに夫々接続する。
したがって、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bは、一対の係止部Tの間にシリンダ11を有して一本状態に設けられる。
前記ピストン12の嵌合筒部材21の外周には、シリンダ11の内周に摺接する大径部26を形成する。大径部26はシリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17側を閉塞する。
ピストン12の嵌合筒部材21は内筒部材22の軸心方向に所定長さを有して形成し、嵌合筒部材21の内周を内筒部材22の外周に嵌合させる。嵌合筒部材21と内筒部材22とは、所定長さにわたって重なり合って、ピストン12が移動して内筒部材22の先端から露出する一方側ケーブル13Aを嵌合筒部材21により包囲して、ガスジェネレータ16からのガスが一方側ケーブル13Aに接触する時間を短くする。
即ち、嵌合筒部材21の移動方向の後端が、内筒部材22の先端を通過すると、ガスジェネレータ16のガスが一方側ケーブル13Aに接触するが、嵌合筒部材21の後端が内筒部材22の先端を通過するまで、嵌合筒部材21が内筒部材22の先端から露出する一方側ケーブル13Aを包囲するので、ガスジェネレータ16のガスが一方側ケーブル13Aに接触する時間を短くさせることができ、その分、ワイヤケーブル13の強度低下を抑制する。
この場合、内筒部材22および嵌合筒部材21の夫々の長さを、シリンダ11内でのピストン12の移動量による制約の許す範囲で可及的に長くすると、嵌合筒部材21と内筒部材22とが重なり合う長さを長くでき、内筒部材22の先端から露出する一方側ケーブル13Aを嵌合筒部材21により包囲している長さを長くでき、ガスジェネレータ16のガスが一方側ケーブル13Aに接触する時間を、一層、短くする。
また、図示は省略するが、内筒部材22とピストン12の嵌合筒部材21との重なる部分の長さを、一方側ケーブル13Aの移動距離と略同じにすると、最後まで一方側ケーブル13Aを包囲できる。
即ち、ピストン12の移動距離の半分より内筒部材22および嵌合筒部材21の長さを夫々長く形成すると、ピストン12が内筒部材22の先端から最も遠くまで移動しても、一方側ケーブル13Aを内筒部材22および嵌合筒部材21により包囲できて、ワイヤーケーブル13がガスに晒されるのを防止する。
しかして、前記ガスジェネレータ16にカプラ32を接続する。カプラ32に接続したハーネス33は、車体所望位置に設けた衝撃検出装置34に接続し、衝撃検出装置34が衝撃を検知すると、ガスジェネレータ16は多量のガスを発生させ、この多量のガスをピストン12の一方側のシリンダ11内のガス噴出室20に充満させ、このときのガス圧により瞬時にピストン12を移動させてピストンケーブル13を介してワイヤケーブル13を牽引して作動装置10を作動させる。
ピストン12の大径部26にはオーリング35を設ける。また、ピストン12の大径部26には大径部26よりシリンダ側ワイヤ係止部17側に至るに従い次第に小径となる傾斜面37を形成し、傾斜面37とシリンダ11の内周面との間の空間にピストン12の戻り移動を停止させるストッパ用の鋼球36を内蔵させる。
しかして、作動装置10の前記シリンダ11と前記係止部Tの中間位置には、前記シリンダ11およびピストン12によるワイヤケーブル13の左右方向の移動方向を、前後方向に変換するケーブルガイド61を設ける(図5)。
即ち、前記シリンダ11と前記係止部Tは、シリンダ11の軸心方向が車両用シート1の左右方向となるように、前記係止部Tは前記ワイヤケーブル13が前記シリンダ11の軸心方向に対して交差方向に牽引されるように、夫々配置し、前記シリンダ11と前記係止部Tの中間位置には、前記シリンダ11およびピストン12によるワイヤケーブル13の左右方向の移動方向を前後方向に変換する前記ケーブルガイド61を設ける。
ケーブルガイド61の構成は、任意であり、図4では、ローラーにより形成しているが、図5では、所定の厚さの板部材に溝を形成し、この溝にワイヤケーブル13を嵌合させる構成としている。
この場合、シリンダ11は、該シリンダ11自体の移動量が左右のケーブルガイド61間に収まるように設定する。
即ち、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設ければよい。
したがって、シリンダ11がケーブルガイド61と接触するのを防止し、作動を確実にする。
左右のケーブルガイド61の間には左右のケーブルガイド61の間隔が狭くなるのを防止する補強フレーム90を設ける。
ケーブルガイド61および補強フレーム90は任意の固定部に固定すればよく、取付箇所は問わない。
即ち、例えば、左右のケーブルガイド61を任意の固定部に固定し、この左右のケーブルガイド61に補強フレーム90の左右両側部分を固定すればよく、また、補強フレーム90を任意の固定部に固定し、この補強フレーム90の左右両側部分に夫々ケーブルガイド61を固定しても良い。
しかして、図6〜図9は、前記機器Kを座席シート3の移動装置とし、係止部Tを後述する固定フレーム46とし、前記作動装置10を車両用シート1の座部移動用プリテンショナ装置10Aに使用した実施例を示したものである。
座部移動用プリテンショナ装置10Aは、車体所望位置に設けた衝撃検出装置34により衝撃を検知すると、ガスジェネレータ16のガス発生剤により多量のガスを発生させ、この多量のガスにより瞬時にワイヤーケーブル13を牽引して、背凭シート2はそのままにして、シートベルト40とは独立させて座席シート3だけを背凭シート2に対して衝突時に後方移動させて、着座者の拘束性を向上させるものである。
座部移動用プリテンショナ装置10Aの具体的構成は任意であるが、一例を示すと、シートベルト40の左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42の基部を、スライドレール5の左右のアッパーレール35に設けた左右一対の固定フレーム46に取付け、左右の固定フレーム46には前記座席シート3の座席フレーム51を所定範囲で後方移動するように取付ける。
したがって、固定フレーム46を係止部Tとし、前記固定フレーム46には夫々左右一対のワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の基部を係止し、ワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの先端の何れか一方は、座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11内に設けたピストン12に接続し、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか他方はシリンダ11の端部に接続する。
座部移動用プリテンショナ装置10Aは、一つのシリンダ11とピストン12によりワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々を牽引して、略同時に座席フレーム51を牽引し、座席シート3を後方移動させる。
前記座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、座席フレーム51の下方にワイヤーケーブル13の牽引方向とシリンダ11の軸芯とが略並行となるように位置させ、かつ、シリンダ11の軸芯方向に移動自在に設置するように構成し、一つのシリンダ11によって、座席シート3を後方移動させる。
この場合、左右の固定フレーム46(係止部T)と座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11およびピストン12に夫々係止したワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの中間位置には、ピストン12とシリンダ11とが左右方向に牽引した一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの移動方向を、座席シート3が後方移動するように、前後方向に変換する前記ケーブルガイド(変換部材)61を設ける(図7,図8)。
座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は所定長さに形成し、左右のケーブルガイド61間にワイヤケーブル13を必要量牽引できるための移動スペースを持って、配置する。
シリンダ11の移動量が左右のケーブルガイド61間に収まるように、シリンダ11の直径および長さとワイヤケーブル13の牽引量とを考慮して設定する。
即ち、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設ければよい。
具体的には、シリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17とケーブルガイド61との間隔hよりも、シリンダ11の反シリンダ側ワイヤ係止部17の端部とケーブルガイド61との間隔Hを広くすると共に、間隔Hをシリンダ11自体の移動量より大きくすればよい。
したがって、左右のケーブルガイド61とシリンダ11とが干渉するのを防止して、ワイヤケーブル13の移動を安定させて、座部移動用プリテンショナ装置10Aの作動の確実性を向上させる。
また、シリンダ11は、左右のケーブルガイド61間の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設ける。
したがって、シリンダ11はワイヤケーブル13により支持される。
しかして、前記座席シート3の具体的移動構成は任意であるが、一例を示すと、図1、図6の実施例では、座席フレーム51の左右一対の側部部材55の前後両側部部分に棒状形状の取付部材57を設け、取付部材57を固定フレーム46に設けた取付孔56に夫々係合させる。
また、図7〜図9の実施例では取付孔56を座席フレーム51の左右一対の側部部材55の後側部分に取付孔56を形成し、取付孔56に固定フレーム46に設けた棒状形状の取付部材57を夫々係合させ、座席フレーム51の前側部分は、図7〜図9のように、取付孔56と取付部材57によらずに、アーム58の上部を軸59により回動自在に取付け、アーム58の下部は軸60により固定フレーム46に回動自在に取付けている。そのため、衝突時の座席シート3の後退をさせる場合、座席シート3の前端を上昇させながら後退するようにでき、シートベルト40による着座者の拘束効果のさらなる向上を図ることができ、好適である。
47はベルトリトラクター、62は座席シート3のクッション材、63は表皮部材である。
しかして、前記任意機器Kをシートベルト40の全体の張力を積極的に緊張させるシートベルト緊張装置とし、シートベルト40のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42を係止部Tとし、シートベルト40を緊張させるベルト用プリテンショナ装置10Bを、前記作動装置10により構成し、一層、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させている。
具体的には、左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42の基部(係止部T)には、夫々左右一対のワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の基部を係止し、ワイヤーケーブル46の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの先端はベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11とピストン12に夫々取付ける。
ベルト用プリテンショナ装置10Bは、車体所望位置に設けた衝撃検出装置34により衝撃を検知すると、ガス発生剤により多量のガスを発生させてガス圧により瞬時にワイヤーケーブル13を牽引して、シートベルト40を緊張させ、乗員を車両用シート1に拘束するように構成する。
座部移動用プリテンショナ装置10Aと同様に、ベルト用プリテンショナ装置10Bは一つのシリンダ11(ピストン12)によりワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々を牽引して、略同時に左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42を牽引し、乗員を車両用シート1に拘束する。
また、座部移動用プリテンショナ装置10Aと同様に、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11は、該シリンダ11の軸芯が車両用シート1または車体に対してワイヤーケーブル13の牽引方向と並行となるように位置させ、かつ、シリンダ11の軸芯方向にのみ移動自在にシリンダ11を設置する。
即ち、ガスジェネレータ16の多量のガスにより瞬時に移動するピストン12の反力をシリンダ11に作用させて、ピストン12とシリンダ11とを互いに反対方向に移動するように構成する(図3)。
それゆえ、一つのシリンダ11(ピストン12)によっても、ピストン12に接続した一方側ケーブル13Aと、シリンダ11に接続した他方側ケーブル13Bとは、略同時に同量牽引されて、ワイヤーケーブル13は乗員を車両用シート1に拘束する。
しかして、ベルト用プリテンショナ装置10Bの前記シリンダ11および前記ピストン12と左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42(係止部T)との間の前記ワイヤケーブル13の一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の中間部には夫々前記ケーブルガイド(ベルト用ケーブルガイド、ベルト用変換部材)61を設ける。
ベルト用ケーブルガイド61は前記ケーブルガイド61と略同一形状に形成し、任意の固定部に固定する。
即ち、シートベルト40の左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42は、スライドレール5の左右のアッパーレール35に設けた左右一対の固定フレーム46に取り付ける場合、左右のベルト用ケーブルガイド61および補強フレーム90は固定フレーム46またはアッパーレール35に固定して取付ける(図10)。
なお、図示は省略するが、車両用シート1を車体に対して上下させてシート1の高さを調節する高さ調節機構を設けた場合には、アッパーレール35に対して前記固定フレーム46が上下することとなるので、固定フレーム46ではなくアッパーレール35に左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42を取付け、シートベルト40に掛かる荷重をスライドレール5により支持するように、ベルト用ケーブルガイド61および補強フレーム90もアッパーレール35側に取り付けることになる。
しかして、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11も、所定長さに形成し、左右のケーブルガイド61間にワイヤケーブル13を必要量牽引できるための移動スペースを持って、配置する。
即ち、シリンダ11の移動量が左右のケーブルガイド61間に収まるように、シリンダ11の直径および長さとワイヤケーブル13の牽引量とを考慮して設定する。
具体的には、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設ければよい。
具体的には、シリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17とケーブルガイド61との間隔hよりも、シリンダ11の反シリンダ側ワイヤ係止部17の端部とケーブルガイド61との間隔Hを広くすると共に、間隔Hをシリンダ11自体の移動量より大きくすればよい。
したがって、左右のケーブルガイド61とシリンダ11(ピストンケーブル13)とが干渉するのを防止して、ワイヤケーブル13の移動を安定させて、ベルト用プリテンショナ装置10Bの作動の確実性を向上させる。
また、シリンダ11は、左右のケーブルガイド61間の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設ける。
したがって、シリンダ11はワイヤケーブル13により支持される。
この場合、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11と、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11と前後に並設する(図12,図13)。
実施例では、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11の前側に位置させる。
即ち、座席シート3が後方移動するとき、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は座席シート3と共に後方移動するが、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11は略同じ場所に位置するので、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11を、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11の前側に位置させ、夫々のシリンダ11が牽引するワイヤケーブル13の牽引量を充分に確保して、作動を安定させる。
また、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11よりも上方に位置させ、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11が座席シート3と共に後方移動したベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11に干渉しないように位置させる(図13)。
また、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのケーブルガイド61は、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのケーブルガイド61が案内する前記ワイヤケーブル13より内側に前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのワイヤケーブル13を位置させて案内するように配置構成する(図12)。
65はシートベルト40の中間部に設けたタングプレート、66はインナーバックルである。
また、シートベルト40は、タングプレート65をインナーバックル66に係合させたとき、ベルトリトラクター47の一端側の着座者の肩付近からタングプレート65までがショルダベルト67となり、タングプレート65からアンカープレート41までがラップベルト68となる。69はスルーアンカー、70はケーブルガイド、71はケーブルガイド70内に設けたローラである。
前記ベルトリトラクター47は、公知の構成であり、通常シートベルト40の引き出しを許容するが、衝撃が掛かると、シートベルト40の引き出しをロックさせる機構を内蔵していればよい。
また、タングプレート65も公知の構成であり、シートベルト40に対して移動自在であるが、通常のシートベルト40の引き出すとき等の場合にはシートベルト40に対して移動しないように構成している。
(実施例の作用)
(作動装置の作用)
例えば、座部移動用プリテンショナ装置10Aおよびベルト用プリテンショナ装置10B等となる作動装置10は、衝撃検出装置34が衝撃を検知すると、ガスジェネレータ16が多量のガスを発生させ、ピストン12の一方側のシリンダ11内に充満させ、ガス圧により瞬時にピストン12を移動させ、ピストン12の移動の反力がシリンダ11に作用して、ピストン12とシリンダ11とは互いに反対方向に移動する。
作動装置10は係止部Tに夫々係止されているワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bがピストン12とシリンダ11との互いの反対方向への移動により牽引され、着座者を拘束する任意機器Kを作動させて、着座者を拘束する。
この場合、ガスジェネレータ16はシリンダ11の端部の外周に設け、ガスジェネレータ16を設けた側のシリンダ11内にはシリンダ11の軸心方向と並行で所定長さを有する内筒部材22を設け、該内筒部材22に前記ワイヤケーブル13の一方側ケーブル13Aを挿通し、内筒部材22より突出する一方側ケーブル13Aに前記ピストン12を係止し、該ピストン12は所定長さの嵌合筒部材21を有して形成し、嵌合筒部材21は前記内筒部材22の外周に嵌合させて構成しているので、嵌合筒部材21と内筒部材22とが所定長さにわたって重なり合って、ピストン12の移動により内筒部材22の先端から露出する一方側ケーブル13Aを嵌合筒部材21により包囲し、ガスジェネレータ16からのガスが一方側ケーブル13Aに接触する時間を短くする。
そのため、一方側ケーブル13Aが移動する長さの内、ガスジェネレータ16のガスが一方側ケーブル13Aに接触する長さを短く(接触時間を短く)でき、その分、ワイヤケーブル13の強度低下を抑制する。
また、内筒部材22および嵌合筒部材21の夫々の長さを、シリンダ11内でのピストン12の移動量による制約の許す範囲で可及的に長くしているので、嵌合筒部材21と内筒部材22とが重なり合う長さを長くでき、内筒部材22の先端から露出する一方側ケーブル13Aを嵌合筒部材21により包囲している長さを長くでき、ガスジェネレータ16のガスが一方側ケーブル13Aに接触する時間を、一層、短くし、ワイヤケーブル13の強度低下を抑制する。
また、内筒部材22とピストン12の嵌合筒部材21との重なる部分の長さを、一方側ケーブル13Aの移動距離と略同じにすると、ピストン12が内筒部材22の先端から最も遠くまで移動しても、一方側ケーブル13Aを内筒部材22および嵌合筒部材21により包囲できて、ワイヤーケーブル13がガスに晒されるのを防止する。
また、オーリング38は内筒部材22の内周面に設けているから、オーリング38がガス噴出室20内に露出する構造に比し、シール性の信頼性・耐久性を向上させる。
また、シリンダ11は座席シート3の左右幅より短い長さに形成し、ケーブルガイド61はシリンダ11の左右両側の座席シート3の下方に設けているので、シリンダ11は左右のケーブルガイド61間でワイヤケーブル13を牽引し、作動装置10を安定して作動させる。
また、シリンダ11は、左右のケーブルガイド61の間に、ワイヤケーブル13の一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設けているので、シリンダ11はワイヤケーブル13により支持され、特別に専用の取付部材を用意しなくて済み、シリンダ11の取付作業を容易にする。
また、作動装置10が作動してピストン12が移動すると、ワイヤケーブル13を引き戻す反対荷重が作用しても、ストッパ用の鋼球36を作動させて、ピストン12の戻りを阻止する。
(座席シートの移動)
車両用シート1に着座した状態の走行中に前方から衝突されて衝撃を受けると、慣性力により着座者を車両用シート1に対して相対的に前方移動させるように作用するが、シートベルト40があるため、着座者は車両用シート1に拘束される。
しかし、シートベルト40により着座者は拘束されるが、衝突時のシートベルト40による拘束効果を向上させるには限界があり、そのため、近年、プリテンショナーにより衝突時にシートベルトを積極的に緊張させて拘束しようとしていたが、従来のシートベルトを緊張させる構成ではシートベルトの左右の何れか一方の片側のみを牽引していることから、拘束力の立ち上がりをさらに早めて拘束効果を向上させるには限界があった。
そこで、前記機器Kを座席シート3の移動装置とし、前記係止部Tを固定フレーム46とし、前記作動装置10を車両用シート1の座部移動用プリテンショナ装置10Aに使用したものであり、座部移動用プリテンショナ装置10Aにより、車両用シート1の背凭シート2は、そのままで、シートベルト40とは独立させて座席シート3のみを固定フレーム46(スライドレール5)に対して衝突を検知すると瞬時に後方移動させるから、座席シート3を後方移動させて、拘束力の立ち上がりを早め、着座者の移動量を減少させて、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
即ち、後方移動する座席シート3の座面が着座者を支持して、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
この場合、車両用シート1のうち座席シート3のみが後退し、背凭シート2は後方移動させないので、車両用シート1の後方空間の占有する容積を最小限にでき、後席乗員に後方移動した車両用シート1が衝突するという二次被害も防止できる。
しかして、座席シート3の座席フレーム51の左右一対の側部部材55の前後両側部部分には、棒状形状の取付部材57を設け、取付部材57は固定フレーム46に設けた前後に長い取付孔56に相対的に移動自在に挿通しているから、座席シート3は、座席フレーム51が固定フレーム46に対して後方移動する。
したがって、座席シート3の後方移動により座席シート3の座面が着座者をより確実に支持して、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
この場合、座席フレーム51の前側部分は、アーム58により上下自在に取付けているから、衝突時の座席シート3が後退するとき、座席シート3の前端を上昇させながら後退させるようにでき、一層、シートベルト40による着座者の拘束効果のさらなる向上を図ることができ、好適である。
しかして、スライドレール5側に固定した固定フレーム46(係止部T)に、左右一対のワイヤケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の端部を係止し、ワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか一方の先端は、座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11内に設けたピストン12側に接続したピストンケーブル13に、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか他方の先端はシリンダ11側に夫々接続しているから、車体所望位置に設けた衝撃検出装置34により衝撃を検知すると、座部移動用プリテンショナ装置10Aは、ワイヤケーブル13を牽引して、座席フレーム51を牽引して、座席シート3を後方移動させる。
しかして、座部移動用プリテンショナ装置10Aは、車両用シート1に対してワイヤーケーブル13の牽引方向とシリンダ11の軸芯が並行となるように位置させ、かつ、シリンダ11の軸芯方向にのみ移動自在にシリンダ11を設置しているから、ガスジェネレータ16の多量のガスにより瞬時に移動するピストン12の反力が移動自在のシリンダ11に作用し、ピストン12とシリンダ11とが互いに反対に夫々移動する。
したがって、ピストン12に取り付けたピストンケーブル13に係止した一方側ケーブル13Aと、シリンダ11に接続した他方側ケーブル13Bとは、略同時に略同量牽引されて、座席フレーム51を後方移動させることができ、着座者拘束機構の構成部品点数を少なくして、安価に提供できる。
しかして、座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は座席フレーム51の前側下面に取付け、座席フレーム51の左右両側中間部分にケーブルガイド61を設け、各ケーブルガイド61から一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々を固定フレーム46の後部方向側に方向変換させて位置させ、固定フレーム46(係止部T)の後部に係止しているから、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの互いの相対的短縮方向への移動の際の車両用シート1の他の構成品との接触を防止して、良好かつ確実にでき、座席シート3の後方移動によって着座者の移動量を減少させ、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
また、座部移動用プリテンショナ装置10Aは、ひとつのシリンダ11を座席シート3の座席フレーム51の前側下面下方に配置し、シリンダ11の軸芯方向が左右方向となるように配置して構成しているから、この車両用シート1の後方の車両用シート1に着座した着座者の脚入れ性を犠牲にせず、着座者拘束機構を設置でき、他方では、座部移動用プリテンショナ装置10Aの作動を良好かつ確実にできる。
また、座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、左右のベルト用ケーブルガイド61の間に、前記ワイヤケーブル13の一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設け、シリンダ11をワイヤケーブル13により支持するように構成しているから、シリンダ11はワイヤケーブル13により支持され、特別に専用の取付部材を用意しなくて済み、シリンダ11の取付作業を容易にする。
しかして、座部移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は左右のケーブルガイド61間にワイヤケーブル13を必要量牽引できるための移動スペースを持って、配置しているから、ガスジェネレータ16の作用でシリンダ11自体が移動しても、シリンダ11がケーブルガイド61と接触するのを防止し、作動を確実にする。
即ち、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設けているので、シリンダ11自体が移動しても、シリンダ11がケーブルガイド61と接触するのを防止する。
具体的には、シリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17とケーブルガイド61との間隔hよりも、シリンダ11の反シリンダ側ワイヤ係止部17の端部とケーブルガイド61との間隔Hを広くすると共に、間隔Hをシリンダ11自体の移動量より大きくしているので、シリンダ11自体が移動しても、シリンダ11がケーブルガイド61と接触するのを防止する。
(シートベルトの作動)
前記任意機器Kを、シートベルト40の全体の張力を緊張させるシートベルト緊張装置とし、係止部Tをアンカープレート41およびインナーラップアンカー42とし、シートベルト40を緊張させるベルト用プリテンショナ装置10Bを、前記作動装置10により構成し、一層、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させたものであり、シートベルト40は、ベルト用プリテンショナ装置10Bにより左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42の両方を牽引して、シートベルト40の全体の張力を緊張させるように構成し、ベルト用プリテンショナ装置10Bは、車体所望位置に設けた衝撃検出装置により衝撃を検知すると、ガス発生剤によるガスのガス圧で瞬時にワイヤーケーブル13を牽引して、シートベルト40を緊張させ、乗員を車両用シート1に拘束する。
ワイヤーケーブル13の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか一方は、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11内に設けたピストン12にに接続し、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの何れか他方はシリンダ11の端部に接続しているから、ベルト用プリテンショナ装置10Bのひとつのシリンダ11により、略同時に左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42を牽引し、乗員を車両用シート1に拘束する。
即ち、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11は、該シリンダ11の軸芯が車両用シート1または車体に対してワイヤーケーブル13の牽引方向と並行となるように位置させ、かつ、シリンダ11の軸芯方向にのみ移動自在にシリンダ11を設置させているから、ガスジェネレータ16の多量のガスにより瞬時に移動するピストン12の反力がシリンダ11に作用して、ピストン12とシリンダ11とは互いに反対方向に移動する。
そのため、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bのそれぞれは、略同時に左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42を牽引し、乗員を車両用シート1に拘束する。
この場合、ベルト用プリテンショナ装置10Bは、座席フレーム51の前側下方に設け、座席フレーム51の下方の左右両側部分にケーブルガイド61を設け、各ケーブルガイド61から一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々を固定フレーム46の側方に方向変換させて位置させ、夫々アンカープレート41およびインナーラップアンカー42(係止部T)に係止しているから、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの互いの相対的短縮方向への移動の際の車両用シート1の他の構成品との接触を防止して、良好かつ確実にでき、シートベルト40の緊張を迅速にして、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
また、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11は前記座席シート3の左右幅より短い長さに形成し、前記ケーブルガイド61は前記シリンダ11の左右両側の座席シート3の下方に設けているから、ベルト用プリテンショナ装置10Bを小型に構成でき、設置スペースを小さくできる。
また、ベルト用プリテンショナ装置10Bの前記シリンダ11も、左右のベルト用ケーブルガイド61の間に、前記ワイヤケーブル13の一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設け、シリンダ11をワイヤケーブル13により支持するように構成しているから、シリンダ11はワイヤケーブル13により支持され、特別に専用の取付部材を用意しなくて済み、シリンダ11の取付作業を容易にする。
また、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11と、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11と前後に並設しているので、座席移動用プリテンショナ装置10Aおよびベルト用プリテンショナ装置10Bの両者を、車両用シートに併存させて装着することができる。
この場合、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11の前側に位置させているから、夫々のシリンダ11が牽引するワイヤケーブル13の牽引量を充分に確保でき、作動を安定させて、好適である。
また、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11よりも上方に位置させているから、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11が座席シート3と共に後方移動するとき、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11に干渉しない。
また、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのケーブルガイド61は、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのケーブルガイド61が案内する前記ワイヤケーブル13より内側に前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのワイヤケーブル13を位置させて案内するように配置構成しているから、座席移動用プリテンショナ装置10Aおよびベルト用プリテンショナ装置10Bの両者が牽引するワイヤケーブル13の夫々が干渉せず、作動を確実にする。
また、左右の固定フレーム46は座席フレーム51の外側に位置するので、固定フレーム46の内側を座席シート3が移動する座席移動用プリテンショナ装置10Aのワイヤケーブル13は固定フレーム46の内側に位置し、左右の固定フレーム46の外側に位置する前記アンカープレート41およびインナーラップアンカー42を牽引するベルト用プリテンショナ装置10Bのワイヤケーブル13は固定フレーム46の外側に位置して、作動を安定させると共に、作動スペースを有効利用でき、全体が合理的構成となる。
しかして、ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11は左右のケーブルガイド61間にワイヤケーブル13を必要量牽引できるための移動スペースを持って、配置しているから、ガスジェネレータ16の作用でシリンダ11自体が移動しても、ケーブルガイド61と接触するのを防止し、作動を確実にする。
即ち、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設けているので、シリンダ11自体が移動しても、シリンダ11がケーブルガイド61と接触するのを防止する。
具体的には、シリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17とケーブルガイド61との間隔hよりも、シリンダ11の反シリンダ側ワイヤ係止部17の端部とケーブルガイド61との間隔Hを広くすると共に、間隔Hをシリンダ11自体の移動量より大きくしているので、シリンダ11自体が移動しても、シリンダ11がケーブルガイド61と接触するのを防止する。
なお、図10,11では筒状のケーブルガイド70を設け、ケーブルガイド70内に設けたローラ71を設けているが、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の牽引方向を変更する構成は任意であり、実施例に限定されない。
また、図10,11において、理解を容易にするため、左右のアンカープレート41およびインナーラップアンカー42が自立するように図示されているが、この構成は任意であり、実施例に限定されない。
また、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
車両シートおよびシートベルトの斜視図。 プリテンショナ装置の一例の断面図。 プリテンショナ装置のシリンダとピストン移動状態およびケーブルの移動状態を示した概略図。 プリテンショナ装置の他の実施例の断面図。 プリテンショナ装置とケーブルガイドの配置の一例を示す概略図。 座席フレームの斜視図。 座部移動用プリテンショナ装置および座席フレームの斜視図。 座部移動用プリテンショナ装置および座席フレームの斜視図。 座席フレームの後方移動状態の他の実施例の側面図。 ベルト用プリテンショナ装置の一例の斜視図。 ベルト用のプリテンショナ装置のケーブルガイド付近の斜視図。 座部移動用プリテンショナ装置およびベルト用のプリテンショナ装置のシリンダとケーブルガイドの概略平面図。 座部移動用プリテンショナ装置およびベルト用のプリテンショナ装置のシリンダの概略側面図。
符号の説明
1…車両用シート、2…背凭シート、3…座席シート、4…ヘッドレスト、5…スライドレール、10…作動装置(プリテンショナ装置)、10A…座部移動用プリテンショナ装置、10B…ベルト用プリテンショナ装置、11…シリンダ、12…ピストン、13…ワイヤーケーブル、16…ガスジェネレータ、17…シリンダ側ワイヤ係止部、20…ガス噴出室、21…嵌合筒部材、22…内筒部材、25…ケーブルカシメ部、26…大径部 、32…カプラ 、33…ハーネス 、38…オーリング、40…シートベルト、41…アンカープレート、42…インナーラップアンカー、46…固定フレーム、47…ベルトリトラクター、51…座席フレーム、53…ガイド取付部材、55…側部部材、56…取付孔、57…取付部材、58…アーム、59…軸、60…軸、61…ケーブルガイド、62…クッション材、63…表皮、65…タングプレート、66…インナーバックル、90…補強フレーム、K…任意機器、T…係止部。

Claims (12)

  1. 作動装置10により作動して着座者を車両用シート1に拘束する任意機器Kを設け、前記作動装置10は、ガスジェネレータ16で発生する高圧ガスのガス圧によってシリンダ11内のピストン12を瞬時に移動させ、該ピストン12の移動による反力でシリンダ11を移動させて、もって、前記シリンダ11と前記ピストン12とが互いに反力により夫々反対方向に移動し、該シリンダ11と前記ピストン12の移動をワイヤーケーブル13により伝動して前記任意機器Kを作動させて着座者を拘束するように構成し、前記ガスジェネレータ16はシリンダ11の端部の外周に設け、ガスジェネレータ16を設けた側のシリンダ11内にはシリンダ11の軸心方向と並行で所定長さを有する内筒部材22を設け、該内筒部材22に前記ワイヤケーブル13の一方側ケーブル13Aを挿通し、内筒部材22より突出する一方側ケーブル13Aに前記ピストン12を係止し、該ピストン12は所定長さの嵌合筒部材21を有して形成し、嵌合筒部材21は前記内筒部材22の外周に嵌合させて構成した車両用シート。
  2. 請求項1において、前記内筒部材22の内周面にはオーリング38を設けた車両用シート。
  3. 請求項1または請求項2において、前記内筒部材22の長さおよび嵌合筒部材21の長さは、シリンダ11内でのピストン12の移動量による制約の許す範囲で可及的に長くするように構成した車両用シート。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3において、前記内筒部材22は所定長さを有して形成し、該内筒部材22と前記ピストン12の嵌合筒部材21との重なる部分の長さは前記一方側ケーブル13Aの移動距離と略同じに構成した車両用シート。
  5. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記ワイヤケーブル13は一対の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより構成し、一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの夫々の一端はシリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17および前記ピストン12の夫々に接続し、前記一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの他端部は任意の係止部Tに夫々接続し、前記シリンダ11と前記係止部Tとは、シリンダ11の軸心方向は左右方向とし、前記係止部Tは前記シリンダ11の軸心方向に対して交差方向に前記ワイヤケーブル13が牽引されるように夫々配置し、前記シリンダ11と前記係止部Tの夫々の一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bの中間位置には、前記シリンダ11およびピストン12によるワイヤケーブル13の左右方向の移動方向を、前後方向に変換する左右一対のケーブルガイド61を設け、前記シリンダ11は、該シリンダ11自体の移動量が左右のケーブルガイド61間に収まるように設定した車両用シート。
  6. 請求項5において、前記左右のケーブルガイド61のうち、シリンダ11の移動方向側に設けるケーブルガイド61とシリンダ11の端部との間に、シリンダ11自体の移動量より大きい間隔を設けた車両用シート。
  7. 請求項6において、前記シリンダ11のシリンダ側ワイヤ係止部17とケーブルガイド61との間隔hよりも、シリンダ11の反シリンダ側ワイヤ係止部17の端部とケーブルガイド61との間隔Hを広くすると共に、間隔Hをシリンダ11自体の移動量より大きくした車両用シート。
  8. 請求項5または請求項6または請求項7において、前記シリンダ11は左右のケーブルガイド61の間に一方側ケーブル13Aと他方側ケーブル13Bにより宙吊り状態に設けて構成した車両用シート。
  9. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8において、前記車両用シートの任意機器Kは車両用シート1の座席シート3の移動装置とし、前記作動装置10は前記座席シート3を後方移動させる座席移動用プリテンショナ装置10Aとし、該座席移動用プリテンショナ装置10Aは、車体が所定以上の加速を受けると、前記シリンダ11および前記ピストン12の移動を前記ワイヤケーブル13により前記座席シート3に伝達して車体側に取付けた固定フレーム46に対して前記座席シート3が後方移動するように構成した車両用シート。
  10. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9において、前記車両用シートの任意機器Kは、車両用シート1の着座者を拘束するシートベルト40とし、前記作動装置10は前記シートベルト40を緊張させるベルト用プリテンショナ装置10Bとし、該ベルト用プリテンショナ装置10Bは、所定以上の加速度を受けると、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bの前記シリンダ11および前記ピストン12の移動を前記ワイヤケーブル13により前記シートベルト40に伝達して乗員を拘束させる方向にシートベルト40が移動するように構成した車両用シート。
  11. 請求項10において、前記車両用シートの任意機器Kとして車両用シート1の座席シート3の移動装置およびシートベルト40を併存させ、前記作動装置10として前記座席シート3を後方移動させる座席移動用プリテンショナ装置10Aとベルト用プリテンショナ装置10Bとを設け、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11は、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11よりも上方に位置させ、座席移動用プリテンショナ装置10Aのシリンダ11が座席シート3と共に後方移動したベルト用プリテンショナ装置10Bのシリンダ11に干渉しないように配置構成した車両用シート。
  12. 請求項10または請求項11において、前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのケーブルガイド61は、前記ベルト用プリテンショナ装置10Bのケーブルガイド61が案内する前記ワイヤケーブル13より内側に前記座席移動用プリテンショナ装置10Aのワイヤケーブル13を位置させて案内するように、配置構成した車両用シート。
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