JP5105582B2 - 車両用シート - Google Patents
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また、公知ではでないが、背凭シートに対して座席シートを後方移動させて、シートベルトを緊張させるようにした構成は、先願で提案されている(特願2006−006714号)。
また、提案された先行技術では、シートベルトと座席シートとを一体的に後方移動させるため、シートベルトによる拘束と、座席シートの後方移動とのうち、何れか遅い方によって移動速度が決まってしまうので、個別に移動速度を上げるのが難しく、衝突時のシートベルトによる拘束効果を更に向上させるには限界があるという課題がある。
また、先行技術では、座面直下の一つのガスシリンダでシートベルトと座席シートとを一体的に後方移動させるため、ガスシリンダが大型となり座面下方に大きな空間を確保しなければならないという課題がある。
また、先行技術では、ガスシリンダを前後方向に配置しているので、後方の車両用シートの着座者の脚入れ性を犠牲にするという課題がある。
この場合、座席シートの左右両側にガスシリンダを配置して、座席シートを牽引するようにして、各々のガスシリンダを小型にするという考えもあるが、左右のガスシリンダの駆動力が左右アンバランスになることがあるという別の課題が生じる。
本願では、シートベルト作動部とは独立させて、座席シートのみを背凭シートに対して衝突時に後方移動させるようにして、座席シートのクッション材の撓みによる拘束の遅れを抑制させるように、工夫したものである。
請求項2の発明は、前記座席シート3は、着座者の臀部より大腿部下方が高い座面形状に形成し、車体側に取付けた固定フレーム21に対して前後移動自在に取付けると共に、座席シート3の前側部分が上下自在に取付け、もって、前記座席シート3は、車体が受けた衝撃により作動するプリテンショナ装置41により、前記固定フレーム21に対して前記背凭シート2は残して、かつ、シートベルト10とは独立して、その座席シート3の前側部分が上動しながら後方移動するように構成した車両用シートとしたものである。
請求項3の発明は、前記座席シート3は、前記一つのシート用プリテンショナ装置41により牽引されるワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bによって、左右両側が同時に牽引されるように構成した車両用シートとしたものである。
請求項4の発明は、前記ワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの何れか一方の先端は、一つのシート用プリテンショナ装置41のシリンダ43内に設けたピストン44側に接続し、前記一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの何れか他方の先端はシリンダ43側に接続し、該シリンダ43は所定の固定部に対して移動自在に取付け、もって、シリンダ43とピストン44とが互いに反力により夫々反対に移動するように構成すると共に、前記シート用プリテンショナ装置41は、前記シリンダ43を前記座席シート3に移動自在に取付け、前記一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの基部を、夫々車体に設けた固定フレーム21に係止して構成し、または、前記シリンダ43を前記車体6側に移動自在に取付け、前記一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの基部は、夫々前記座席シート3側に係止して構成した車両用シートとしたものである。
請求項5の発明は、前記シリンダ43は、シリンダ43の軸芯方向とワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの夫々の移動方向とが並行となるように配置して構成した車両用シートとしたものである。
請求項6の発明は、前記シリンダ43は、前記座席シート3の座席フレーム25の下面または車体側に設けたガイド取付部材46により軸芯方向に移動自在に取付けた車両用シートとしたものである。
請求項7の発明は、前記シリンダ43は、前記座席シート3の前側下方にシリンダ43の軸芯方向が左右方向となるように配置して設けた車両用シートとしたものである。
請求項8の発明は、前記車両用シート1はスライドレール5を介して車体側に移動自在に取付けて位置調節自在に構成し、前記スライドレール5の左右のアッパーレールの上面に、前記固定フレーム21を設けた車両用シートとしたものである。
請求項9の発明は、前記車両用シート1の着座者を拘束するシートベルト10は、前記座席シート3が後方移動するとき、所定以上の加速度を受けた場合に作動するベルト用プリテンショナ装置50により、乗員を拘束させる方向に移動させるように構成した車両用シートとしたものである。
請求項10の発明は、前記シートベルト10は、一方端をアンカープレート12に係止し、シートベルト10の中間部に設けたタングプレート13を着脱自在に係合させるインナーバックル15を有するインナーラップアンカー14を設け、前記左右のアンカープレート12およびインナーラップアンカー14には、夫々ワイヤーケーブル51の一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの基部を係止し、前記ワイヤーケーブル51の一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか一方は、一つのベルト用プリテンショナ装置50のシリンダ52内に設けたピストン53に接続し、前記一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか他方はシリンダ52に接続し、該シリンダ52は固定部に対して移動自在に取付け、もって、シリンダ52とピストン53とは互いに反力により反対に移動するように構成した車両用シートとしたものである。
請求項2の発明では、座席シート3を、該座席シート3の前側部分を上動させながら後方移動させるので、座席シート3の後方移動とシートベルト10の拘束とのバランスを良好にでき、着座者の沈み込みを有効に抑制できる。
請求項3の発明では、一つのシート用プリテンショナ装置41により座席シート3を左右のバランスよく後方移動させることができる。
請求項4の発明では、一つのシート用プリテンショナ装置41のシリンダ43とピストン44の互いの反力により一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bを牽引して座席シート3を後方移動させることができ、簡素な構成にできる。
請求項5の発明では、シリンダ43とピストン44との互いの反力を効率的に利用できる配置となり、合理的構成となる。
請求項6の発明では、ガイド取付部材46によりシリンダ43の移動を円滑確実にでき、作動を確実できる。
請求項7の発明では、シート用プリテンショナ装置41は、そのシリンダ43を座席シート3の前側下方にシリンダ43の軸芯方向が左右方向となるように配置しているから、一層、車両用シート1の下方空間を広くすることができる。
請求項8の発明では、前後位置調節自在の車両用シート1の着座者の沈み込みを有効に抑制できる。
請求項9の発明では、座席シート3の後方移動と、シートベルト10による着座者の拘束とをバランスよく行うことができ、着座者の沈み込みを有効に抑制できる。
請求項10の発明では、シートベルト10を緊張させる構成を、一つのベルト用プリテンショナ装置41により、シリンダ52とピストン53との反力を利用して構成でき、簡素にできると共に、コストを低くできる。
10は、車両用シート1に設けたシートベルトである。シートベルト10は車体または車両用シート1に設けたベルトリトラクター11に一端を接続し、シートベルト10の他端はアンカープレート12に係止する。
また、シートベルト10は、タングプレート13をインナーバックル15に係合させたとき、ベルトリトラクター11の一端側の着座者の肩付近からタングプレート13までがショルダベルト16となり、タングプレート13からアンカープレート12までがラップベルト17となる。18はスルーアンカーである。
前記ベルトリトラクター11は、公知の構成であり、通常シートベルト10の引き出しを許容するが、衝撃が掛かると、シートベルト10の引き出しをロックさせる機構を内蔵していればよい。
しかして、左右のアンカープレート12およびインナーラップアンカー14の基部は、スライドレール5の左右のアッパーレール20に設けた左右一対の固定フレーム21に取付ける。
左右の固定フレーム21には、前記座席シート3を所定範囲で後方移動するように取付ける。
そのため、衝突により直ちに減速する車両用シート1に対して、着座者はシートベルト10により拘束されるが、減速に伴う着座者の慣性力によって座席シート3のクッション材(パッド)を撓ませることや、シートベルト10の伸び等の理由で、衝突時のシートベルト10による拘束効果を更に向上させるには限界があった。
座席シート3は、実施例では、座席フレーム25にクッション材26等を取付け、クッション材26等の外周を表皮27で包囲して形成しているが、構成は任意である。
座席フレーム25の左右一対の側部部材30の前後両側部部分には、棒状形状の取付部材31を夫々設け、取付部材31は固定フレーム21に設けた前後に長い取付孔32に相対的に移動自在に挿通し、座席フレーム25が固定フレーム21に対して移動自在となるように構成する(図3〜図5のように、取付部材31を固定フレーム21に、取付孔32を座席フレーム25に設けてもよい)。
しかして、座席シート3の後方移動させる構成は、任意であるが、一例を以下説明する。
前記固定フレーム21には夫々左右一対のワイヤーケーブル40の基部を係止し、ワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの先端の何れか一方は、シート用プリテンショナ装置41のシリンダ43内に設けたピストン44に接続し、一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの何れか他方はシリンダ43の端部に接続し、前記シリンダ43には前記ピストン44を移動させる多量のガスを供給するガスジェネレータ45を設ける。
この場合、一つのシート用プリテンショナ装置41によりワイヤーケーブル40を牽引して、略同時に座席フレーム25の左右の側部部材30を牽引し、座席シート3を後方移動させる。
即ち、ガスジェネレータ45の多量のガスにより瞬時に移動するピストン44の反力がシリンダ43に作用して、ピストン44とシリンダ43とは互いに反対方向に移動する(図7)。
また、シリンダ43の取付構成は任意であるが、シリンダ43の軸芯方向の移動を案内するガイド部材を兼用するガイド取付部材46により取付けると、ワイヤーケーブル40による側部部材30の牽引を良好かつ確実にできて好適である。
この場合、シート用プリテンショナ装置41は、そのシリンダ43を座席シート3の座席フレーム25の前側下面、または、座席シート3の座席フレーム25の前側下方の車体6側に、シリンダ43の軸芯方向が左右方向となるように一つ配置して設けると、車両用シート1の下方空間を広くできて、好適である。
47はワイヤーケーブル40の移動を案内するケーブルガイドであり、ケーブルガイド47により、ピストン44とシリンダ43が左右方向に牽引した一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの移動方向を、座席シート3の後方移動するように、前後方向に円滑に変換して、座席シート3の後方移動を確実にする。
しかして、シートベルト10は、ベルト用プリテンショナ装置50により左右のアンカープレート12またはインナーラップアンカー14の何れか一方または両方を牽引して、シートベルト10の全体の張力を緊張させるように構成し、一層、着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
ベルト用プリテンショナ装置50は、車体所望位置に設けた衝撃検出装置により衝撃を検知すると、ガス発生剤に着火して瞬時にワイヤーケーブル51を牽引して、シートベルト10を緊張させ、乗員を車両用シート1に拘束するように構成する。
一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか一方は、ベルト用プリテンショナ装置50のシリンダ52内に設けたピストン53に接続し、一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか他方はシリンダ52の端部に接続する。54はガスを供給するガスジェネレータである。
また、シート用プリテンショナ装置41と同様に、前記ベルト用プリテンショナ装置50は、車両用シート1または車体に対してワイヤーケーブル51の牽引方向とシリンダ52の軸芯が並行となるように位置させ、かつ、ベルト用プリテンショナ装置50の軸芯方向にのみ移動自在にシリンダ52を設置する。
それゆえ、一つのベルト用プリテンショナ装置50によっても、ピストン53に接続した一方側ケーブル51Aと、シリンダ52に接続した他方側ケーブル51Bとは、略同時に同量牽引されて、ワイヤーケーブル51は乗員を車両用シート1に拘束する。
56はケーブルガイドである。
車両用シート1に着座した状態の走行中に前方から衝突されると、車体は衝突により前進が阻止されて直ちに減速し、慣性力が着座者を車両用シート1に対して相対的に前方移動させるように作用するが、シートベルト10があるため、着座者は車両用シート1に拘束される。
即ち、シートベルト10は、急減速によりベルトリトラクター11がロックしてシートベルト10の引き出しを停止させ、停止したシートベルト10が着座者を拘束するが、減速に伴う着座者の慣性力によって座席シート3のクッション材(パッド)を撓ませることや、シートベルト10の伸び等の理由で、衝突時のシートベルト10による拘束効果を更に向上させるには限界があった。
本願では、シート用プリテンショナ装置41により、車両用シート1の背凭シート2は、そのままで、座席シート3のみを固定フレーム21(スライドレール5)に対して衝突時に後方移動させるから、着座者の沈み込みによるクッション材26の撓みを抑制(減少)させて、シートベルト10の弛みを一気に減少させて着座者の車両用シート1への拘束効果を向上させる。
この場合、車両用シート1のうち座席シート3のみが後退し、背凭シート2は後方移動させないので、車両用シート1の後方空間の占有する容積を最小限にでき、後席乗員に後方移動した車両用シート1が衝突するという二次被害も防止できる。
しかして、座席シート3の座席フレーム25の左右一対の側部部材30の前後両側部部分には、棒状形状の取付部材31を設け、取付部材31は固定フレーム21に設けた前後に長い取付孔32に相対的に移動自在に挿通しているから、座席シート3は、座席フレーム25が固定フレーム21に対して後方移動する。
この場合、図5のように、座席フレーム25の前側部分は、アーム35により上下自在に取付けているから、衝突時の座席シート3が後退するとき、座席シート3の前端を上昇させながら後退させるようにでき、着座者の臀部の下方の座席シート3の座面が高くなって、一層、着座者の沈み込みによるクッション材26の撓みを減少させ、シートベルト10による着座者の拘束効果のさらなる向上を図ることができ、好適である。
また、シリンダ43は、シリンダ43の軸芯方向の移動を案内するガイド部材を兼用するガイド取付部材46により取付けているから、シリンダ43とピストン44との相対移動を良好かつ確実にでき、座席シート3を後方移動させ、乗員の前方移動量を減少させる。
また、シート用プリテンショナ装置41は、そのシリンダ43を座席シート3の座席フレーム25の前側下面、または、座席シート3の座席フレーム25の前側下方の車体6側に、シリンダ43の軸芯方向が左右方向となるように一つ配置して設けているから、一層、車両用シート1の下方空間を広くする。
ワイヤーケーブル51の一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか一方は、ベルト用プリテンショナ装置50のシリンダ52内に設けたピストン53に接続し、一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか他方はシリンダ52の端部に接続しているから、一つのベルト用プリテンショナ装置50により、略同時に左右のアンカープレート12およびインナーラップアンカー14を牽引し、乗員を車両用シート1に拘束する。
Claims (10)
- 背凭シート2と座席シート3とを有する車両用シート1全体を車体6側に設けたスライドレール5により前後位置調節自在に設け、前記背凭シート2は、車体側に対して移動自在のアッパーフレーム20に固定状態に取付け、前記座席シート3は、前記アッパーフレーム20に固定状態に取付けた固定フレーム21に対して前後移動自在に取付け、前記座席シート3は、車体が受けた衝撃により作動するプリテンショナ装置41により、前記固定フレーム21に対して前記背凭シート2は残すと共にシートベルト10とは独立して、後方移動するように構成した車両用シート。
- 請求項1において、前記座席シート3は、着座者の臀部より大腿部下方が高い座面形状に形成し、車体側に取付けた固定フレーム21に対して前後移動自在に取付けると共に、座席シート3の前側部分が上下自在に取付け、もって、前記座席シート3は、車体が受けた衝撃により作動するプリテンショナ装置41により、前記固定フレーム21に対して前記背凭シート2は残して、かつ、シートベルト10とは独立して、その座席シート3の前側部分が上動しながら後方移動するように構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2において、前記座席シート3は、前記一つのシート用プリテンショナ装置41により牽引されるワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bによって、左右両側が同時に牽引されるように構成した車両用シート。
- 請求項3において、前記ワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの何れか一方の先端は、一つのシート用プリテンショナ装置41のシリンダ43内に設けたピストン44側に接続し、前記一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの何れか他方の先端はシリンダ43側に接続し、該シリンダ43は所定の固定部に対して移動自在に取付け、もって、シリンダ43とピストン44とが互いに反力により夫々反対に移動するように構成すると共に、前記シート用プリテンショナ装置41は、前記シリンダ43を前記座席シート3に移動自在に取付け、前記一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの基部を、夫々車体に設けた固定フレーム21に係止して構成し、または、前記シリンダ43を前記車体6側に移動自在に取付け、前記一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの基部は、夫々前記座席シート3側に係止して構成した車両用シート。
- 請求項4において、前記シリンダ43は、シリンダ43の軸芯方向とワイヤーケーブル40の一方側ケーブル40Aと他方側ケーブル40Bの夫々の移動方向とが並行となるように配置して構成した車両用シート。
- 請求項5において、前記シリンダ43は、前記座席シート3の座席フレーム25の下面または車体側に設けたガイド取付部材46により軸芯方向に移動自在に取付けた車両用シート。
- 請求項5または請求項6において、前記シリンダ43は、前記座席シート3の前側下方にシリンダ43の軸芯方向が左右方向となるように配置して設けた車両用シート。
- 請求項7において、前記車両用シート1はスライドレール5を介して車体側に移動自在に取付けて位置調節自在に構成し、前記スライドレール5の左右のアッパーレールの上面に、前記固定フレーム21を設けた車両用シート。
- 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8において、前記車両用シート1の着座者を拘束するシートベルト10は、前記座席シート3が後方移動するとき、所定以上の加速度を受けた場合に作動するベルト用プリテンショナ装置50により、乗員を拘束させる方向に移動させるように構成した車両用シート。
- 請求項9において、前記シートベルト10は、一方端をアンカープレート12に係止し、シートベルト10の中間部に設けたタングプレート13を着脱自在に係合させるインナーバックル15を有するインナーラップアンカー14を設け、前記左右のアンカープレート12およびインナーラップアンカー14には、夫々ワイヤーケーブル51の一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの基部を係止し、前記ワイヤーケーブル51の一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか一方は、一つのベルト用プリテンショナ装置50のシリンダ52内に設けたピストン53に接続し、前記一方側ケーブル51Aと他方側ケーブル51Bの何れか他方はシリンダ52に接続し、該シリンダ52は固定部に対して移動自在に取付け、もって、シリンダ52とピストン53とは互いに反力により反対に移動するように構成した車両用シート。
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