JP2010114351A - 静電チャック装置 - Google Patents

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靖彦 乾
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Abstract

【課題】チャック電極への給電性に優れ、かつ静電チャック表面層の破損のおそれのない静電チャック装置を提供する。
【解決手段】表面をチャック面101とする板状のセラミックからなる基体10、基体10内に厚さ方向に間隔をおいて配置されたチャック電極12及び受電用電極14と、チャック電極12の一部と受電用電極14の少なくとも一部が露出するように基体10の裏面に設けられた凹部102と、凹部102内に形成され、露出されたチャック電極12と受電用電極14とを電気的に接続する導体層16とを有し、導体層16は基体10の焼成温度より低温で焼成された層からなる静電チャック装置である。
【選択図】図1A

Description

本発明は、例えば半導体ウエハをエッチング加工するプラズマエッチング装置等において、半導体ウエハを吸着固定するために使用される静電チャック装置に関する。
従来より、半導体ウエハをエッチング加工するプラズマエッチング装置において、半導体ウエハを吸着固定するために、静電チャックが使用されている。
この静電チャックは、板状のセラミックからなる基体にチャック電極を埋設し、このチャック電極と半導体ウエハとの間に作用する静電力によって半導体ウエハを、その基体の表面(チャック面)に吸着固定するものである。そして、この静電チャックは、通常、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる金属製のベース部材上に接合されて静電チャック装置とされ、半導体ウエハの処理目的に応じた処理装置内に取り付けられその使用に供される。
このような静電チャック装置として、基体の裏面にチャック電極の一部が露出するように凹部を形成し、この凹部内に露出したチャック電極に、高電圧発生装置に接続された棒状の給電用電極の先端を接触させることにより、チャック電極に電圧が印加されるように構成されたものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような静電チャック装置においては、チャック電極が基体表面から極めて浅い位置(通常、300μm程度)に埋設されているため、給電用電極棒の接触圧でその薄い表面層が破損しやすいという問題があった。チャック電極の埋設位置を深くすればこの問題は解決されるが、その場合には吸着力が低下するおそれがある。
特開2008−42137号公報
本発明は、上記従来技術の課題に対処してなされたものであり、チャック電極への給電性に優れ、かつ静電チャック表面層の破損のおそれのない静電チャック装置を提供することを目的とする。
(1)請求項1に記載の発明(静電チャック装置)は、表面をチャック面とする板状のセラミックからなる基体と、前記基体内に厚さ方向に間隔をおいて配置されたチャック電極及び受電用電極と、前記チャック電極の一部と前記受電用電極の少なくとも一部が露出するように前記基体の裏面に設けられた凹部と、前記凹部内に形成され、露出された前記チャック電極と前記受電用電極とを電気的に接続する導体層とを有し、前記導体層は前記基体の焼成温度より低温で焼成または加熱硬化した層からなることを特徴とする。
本発明では、チャック電極と受電用電極が、基体の焼成温度より低温で焼成または加熱硬化した層からなる導体層によって電気的に接続されているため、受電用電極からこの導体層を介してチャック電極に確実に給電することができる。また、受電用電極がチャック電極より基体表面から深い位置に埋設されているため、給電用電極の接触による基体の破損を防止することができる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の静電チャック装置において、前記基体は、酸化イットリウムを主体とするセラミックからなることを特徴とする。
本発明は、好ましい基体の構成材料を例示したものである。基体の構成材料を、酸化イットリウムを主体とするセラミックとすることで、耐プラズマ性、耐エッチング性を向上させることができる。
(3)請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の静電チャック装置において、前記導体層は、導電性ペーストにより形成されていることを特徴とする。
本発明では、導体層が導電性ペーストにより形成されているので、導体層を容易に形成することができる。
(4)請求項4の発明は、請求項3に記載の静電チャック装置において、前記導電性ペーストは、Ag、Cu、AuおよびPdの群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする。
本発明では、導体層の形成に使用される導電ペーストが、Ag、Cu、AuおよびPdの群から選ばれる少なくとも1種を含んでいるので、低抵抗の導体層を形成することができ、これにより消費電力の低減を図ることができる。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の静電チャック装置において、前記凹部内の受電用電極は、前記基体の焼成温度より低温で焼成または加熱硬化した層からなることを特徴とする。
本発明では、凹部内の受電用電極が、基体の焼成温度より低温で焼成または加熱硬化した層からなるので、導体層と同時に形成することができ、製造工程を簡略化することができる。
(6)請求項6の発明は、請求項5に記載の静電チャック装置において、前記凹部内の受電用電極は、前記導体層と同一材料により前記導体層と一括して形成されていることを特徴とする。
本発明では、受電用電極が、導体層と同一材料により導体層と一括して形成されているので、製造工程をより簡略化することができる。
本発明によれば、受電用電極および導体層を介してチャック電極に確実に給電される。また、チャック電極に給電用電極を直接接触させる必要がないため、静電チャック表面層が破損することもない。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。なお、説明は図面に基づいて行うが、それらの図面は単に図解のために提供されるものであって、本発明はそれらの図面により何ら限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は実際のものとは異なることに留意すべきである。さらに、以下の説明において、同一もしくは略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1Aは本発明の第1の実施形態に係る静電チャック装置を示す断面図であり、また、図1Bは、その要部を拡大して示す断面図である。
これらの図1Aおよび図1Bにおいて、10は、表面をチャック面101とする円板状のセラミックからなる基体を示している。この基体10の内部には、チャック電極12が埋設されており、また、その裏面にはチャック電極12の一部が露出するように、凹部102が設けられている。すなわち、凹部102は、開口側(図面下側)の大径部103と、その奥に形成される小径部104からなり、小径部104の底面でチャック電極12の一部が露出している。そして、大径部103の底面には、受電用電極14が形成され、また、小径部104にはチャック電極12と受電用電極14とを電気的に接続する導体層16が設けられている。
凹部102内には、また、高電圧発生装置に接続された棒状の給電用電極20が挿入され、その先端が受電用電極14にロー付け又は半田付けされている。この給電用電極20は、例えばニッケル合金等で形成されている。
さらに、基体10は、その裏面が、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等からなる金属製のベース部材30の表面に接合されている。このベース部材30には、凹部102に連通する貫通孔105が設けられており、給電用電極20はこの貫通孔105を介して基体10の凹部102に挿入され、受電用電極14の下面に固着されている。
本実施形態では、基体10は、例えば酸化イットリウム(Y)を主体とするセラミックの積層構造の焼結体により、例えば厚さ約2mm、直径約300mmの円板状に形成されている。積層構造の焼結体は、例えば酸化イットリウムを主成分とするセラミックグリーンシートを積層圧着し、一体に焼成することにより形成される。なお、基体10は、アルミナや、アルミナを主体とするセラミック等により形成することも可能である。
また、チャック電極12は、例えばタングステン、モリブデン、白金等の高融点金属の粉末を主成分として含むメタライズペーストを、セラミックグリーンシートに層状に所定のパターンで印刷しておき、同セラミックグリーンシートを積層圧着後、同時焼成することにより形成されている。このチャック電極12は、例えば直径約295mm、厚さ約10μmの円形状を有し、チャック面101から例えば約300μm離間した位置に形成されている。
さらに、受電用電極14と導体層16は、基体10の焼成温度より低温で焼成されるメタライズペースト、例えばAg、Cu、AuおよびPdの群から選ばれる少なくとも1種を主成分として含むメタライズペーストを、基体10に凹部102形成後、その底面に印刷し焼成することにより形成されている。受電用電極14は、直径約10mm、厚さ約100μmの円形状を有し、チャック面101から例えば約800μm離間した位置に形成されている。また、導体層16は、直径約5mm、高さ約600μmの円柱状を有する。
また、ベース部材30は、前述したようにアルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなるが、基体10全体を載置するように、基体10より大径に、例えば厚さ約20mm、直径約350mmの円板状に形成されている。そして、ベース部材30の内部には、図示は省略したが、冷却水を循環させるための流路が設けられている。この流路に冷却水を循環させることにより、ベース部材30を冷却することができる。
なお、図1には、チャック電極12と外部に配置された電極(図示無し)との間で電圧を印加することで静電力を発生させる単極型のものが例示されているが、例えば図2に示すように、1対のチャック電極12A、12Bを埋設し、それらのチャック電極12A、12B間に電圧を印加することで静電力を発生させる双極型のものであってもよい。この場合には、各チャック電極12A、12Bに受電用電極14と導体層16が形成され、それぞれの受電用電極14に給電用電極20を接触させる。
次に、本実施形態の静電チャック装置の製造方法の一例を図3を用いて説明する。なお、ここでは基体10を、酸化イットリウムを主成分とするセラミックの積層構造の焼結体で構成し、チャック電極12の材料として白金粉末を主成分とするものを用いた静電チャック装置を製造する場合を説明する。
(セラミックグリーンシートの作製)
(1)酸化イットリウム粉末97.9質量%、分散剤2.0質量%及びカルシア粉末(CaO)0.1質量%を、エタノールとトルエンの混合溶媒(重量比1:1)中で十分に湿式混合した後、バインダ(ブチラール樹脂)を添加し、さらに混合して流動性のあるスラリーとする。
(2)次に、このスラリーから、ドクターブレード法により、厚さ0.2mmのセラミックグリーンシート201を得る。
(メタライズペーストの調製等)
(3)白金粉末と酸化イットリウム粉末を体積比で1:1となるように秤量し、分散剤、バインダ(エチルセルロース)及びターピネオールとともに混合し、3本ロールで混練して白金ペーストを調製する。
(4)また、市販のAgペースト(焼成温度:850℃、Ag含有量:85質量%)を用意する。
(積層体の作製等)
(5)セラミックグリーンシート201を約450mm角の大きさに切断し、この切断したセラミックグリーンシートを4枚、40℃、0.5MPaの条件で積層した後、この積層体上に、白金ペーストを用いて、スクリーン印刷法により、チャック電極のパターン202を印刷する。また、切断したセラミックグリーンシート201を10枚、前記と同様の条件で積層した後、この積層体に、ドリルを用いて、直径約3mmの貫通孔203を形成する(図3(a))。その後、貫通孔203を形成した積層体(10層)204上に、チャック電極12のパターン202を印刷した積層体(4層)205を、パターン印刷面を積層体(10層)204側に向けて積層し、50℃、6MPaの条件で圧着する。
(積層体の加工、焼成)
(6)以上のようにして積層圧着したセラミックグリーンシート201の積層体を、直径約400mmの円板に加工する。
(7)次に、加工した積層体を、大気中、250℃で5時間脱脂した後、大気中、1600℃で焼成を行い、さらに、大気中、1550℃で反りの修正を行い、厚さ約2mmのセラミック焼結体206を得る(図3(b))。
(セラミック焼結体の加工)
(8)セラミック焼結体206の裏面(積層体(10層)側の表面)の貫通孔203を含む位置に、ドリルを用いて、直径約10mm、深さ300μmの凹部207を形成した後、この凹部207および貫通孔203内にAgペーストを塗布し、850℃で焼成し、受電用電極14および導体層16を形成する(図3(c))。
(ベース板との接合)
(9)チャック電極12のセラミック焼結体206表面からの距離が300μmになるように、セラミック焼結体206に平行研削加工を施した後、予め貫通孔105を設けておいた金属製のベース板30の表面に、セラミック焼結体206(基体10)を、例えばシリコーン系接着剤を用いて接合し、さらに受電用電極14に直径約5mmのニッケル合金からなる給電用電極20をロー付けする。給電用電極20又は受電用電極14には、必要に応じて予めニッケルメッキを施しておく。これにより、静電チャック装置が完成する。
このようにして製造された静電チャック装置に2kVの電圧を印加して半導体ウエハ(シリコンウエハ)を吸着させ、その吸着力をウエハにワイヤーを固定してフォースゲージにより測定したところ、15Paであり、十分な吸着力を有していることが確認された。また、チャック面101を観察したが、クラック等の欠陥は全く認められなかった。
このように本実施形態の静電チャック装置においては、チャック電極12より深い位置に受電用電極14を設ける構成とされているので、セラミックからなる基体10の表面層におけるクラック等の欠陥の発生を防止することができる。
また、チャック電極12の一部が露出するように基体10の裏面に凹部102を設け、この凹部102の底面に受電用電極14及び導体層16を形成しているので、受電用電極14とチャック電極12とを確実に電気的に接続することができる。これにより、受電用電極14及び導体層16を介してチャック電極12に確実に給電することができる。
さらに、導体層16が、基体10の焼成温度より低温で焼成された層で構成されているので、受電用電極14とチャック電極12とをビア導体を介して電気的に接続する場合のような、ビア導体の突き上げや断線が生ずるといった問題の発生も防止することができる。
すなわち、受電用電極14とチャック電極12とをビア導体を介して電気的に接続する場合には、例えば、前述した製造プロセスの(5)の工程で、チャック電極12と同様のメタライズペーストを用いて、所要のセラミックグリーンシートに受電用電極14のパターンを印刷するとともに、チャック電極12と受電用電極14とを接続するために所要のセラミックグリーンシートにビアホールを設け、このビアホール内にビア導体用メタライズペーストを印刷しておき、その後、(6)の工程を経て、(7)の工程で同時焼成を行う。この場合、セラミックグリーンシートの焼成時の熱収縮挙動やビア導体用メタライズペーストとセラミックグリーンシートの熱膨張係数の相違により、ビア導体の突き上げや断線等が生ずるおそれがある。本実施形態では、セラミックグリーンシートの焼成後に導体層16を形成するため、このような問題が発生することはない。しかも、導体層16の焼成温度が低温であるため、製造も容易である。
さらに、本実施形態では、受電用電極14も導体層16と同じ材料で形成されているため、上述したように、受電用電極14と導体層16を一括して形成することができ、製造プロセスをさらに簡素化することができる。
なお、本実施形態において、導体層16を形成する位置は特に限定されるものではなく、例えば図4に示すように、受電用電極14の中央部分に設けるようにしてもよい。また、例えば図5に示すように、小径部104の内周面の一部又は全周面に沿って層状に設けるようにしてもよい。小径部104内全体を埋める図1A(図1B)や図2に示す例に比べ、メタライズペーストを印刷する際の空気の巻き込みを防止することができ、ボイドのない導体層16を形成することができる。
(その他の実施の形態)
図6は、本発明の他の実施の形態に係る静電チャック用装置の要部構成を示す断面図である。なお、ここでは、重複する説明を避けるため、第1の実施の形態と共通する点については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
前述した第1の実施の形態では、受電用電極14は導体層16と同じ材料を用いて同一工程で形成されているが、本実施形態では、チャック電極12と同様の材料、すなわち、例えばタングステン、モリブデン、白金等の高融点金属の粉末を主成分として含むメタライズペーストにより形成されている。
この場合には、例えば前述した製造プロセスの(4)の工程の後、セラミックグリーンシート201を450mm角の大きさに切断し、この切断したセラミックグリーンシート201を4枚、40℃、0.5MPaの条件で積層した後、この積層体上に、白金ペーストを用いて、スクリーン印刷法により、チャック電極12のパターン202を印刷する。また、切断したセラミックグリーンシートを4枚、前記と同様の条件で積層し、ドリルを用いて直径約3mmの小径部104となる貫通孔を形成した後、この積層体上に、白金ペーストを用いて、スクリーン印刷法により、受電用電極14のパターンを印刷する。さらに、切断したセラミックグリーンシート201を6枚、前記と同様の条件で積層し、ドリルを用いて大径部103となる直径約10mmの貫通孔を形成する。その後、積層体(6層)上に、受電用電極パターンを印刷した積層体(4層)およびチャック電極パターンを印刷した積層体(4層)を、各パターン印刷面を積層体(6層)側に向けて順に積層し、50℃、6MPaの条件で圧着する。
次いで、前記(6)及び(7)の工程を行った後、セラミック焼結体(基体10)の裏面(積層体(6層)側の表面)側より、受電用電極パターンを印刷した積層体(4層)に予め設けておいた貫通孔内に、例えばAg粉末とエポキシ樹脂を3本ロールで混練して調製したAgペーストを塗布し、180℃で加熱硬化させて、導体層16を形成する。
その後、前記(9)の工程を行い、静電チャック装置を完成させる。
このよう構成される静電チャック装置においては、第1の実施形態のものに比べ、製造はやや困難になるものの、チャック電極12より深い位置に受電用電極14を設ける構成とされているので、セラミックからなる基体12の表面層におけるクラック等の欠陥の発生を防止することができる。また、受電用電極14とチャック電極12とが導体層16によって電気的に接続されているので、受電用電極14及び導体層16を介してチャック電極12に確実に給電することができる。さらに、導体層16が、基体10の焼成温度より低温で加熱硬化された層で構成されているので、ビア導体により電気的に接続する場合のような、ビア導体の突き上げや断線が生ずるといった問題の発生も防止することができる。
なお、本実施形態においても、導体層16を形成する位置は特に限定されるものではなく、例えば図7に示すように、受電用電極14の中央部分に設けるようにしてもよい。また、例えば図8に示すように、導体層16を、小径部104の内周面の一部又は全周面に沿って層状に設けるようにしてもよい。小径部104内全体を埋める図6や図7に示す例に比べ、メタライズペーストを印刷する際の空気の巻き込みを防止することができ、ボイドのない導体層16を形成することができる。さらに、本実施形態では、例えば図9に示すように、導体層16を形成する凹部106と給電用電極20を配置する凹部107をそれぞれ別個に設けるようにしてもよい。凹部107を給電用電極20に嵌合可能な大きさに形成することができ、給電用電極20を安定に保持することが可能となる。
本発明は以上説明した実施の形態に記載内容に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る静電チャック装置を示す断面図である。 図1Aの要部を拡大して示す断面図である。 第1の実施形態に係る静電チャック装置の変形例を示す断面図である。 第1の実施形態に係る静電チャック装置の製造方法の一例を説明するための断面図である。 第1の実施形態に係る静電チャック装置の他の変形例を示す断面図である。 第1の実施形態に係る静電チャック装置の他の変形例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る静電チャック装置の要部構成を示す断面図である。 他の実施形態に係る静電チャック装置の変形例を示す断面図である。 他の実施形態に係る静電チャック装置の他の変形例を示す断面図である。 他の実施形態に係る静電チャック装置の他の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10…基体、12,12A,12B…チャック電極、14…受電用電極、16…導体層、30…ベース部材、101…チャック面、102,106,107…凹部、103…大径部、104…小径部。

Claims (6)

  1. 表面をチャック面とする板状のセラミックからなる基体と、前記基体内に厚さ方向に間隔をおいて配置されたチャック電極及び受電用電極と、前記チャック電極の一部と前記受電用電極の少なくとも一部が露出するように前記基体の裏面に設けられた凹部と、前記凹部内に形成され、露出された前記チャック電極と前記受電用電極とを電気的に接続する導体層とを有し、前記導体層は前記基体の焼成温度より低温で焼成または加熱硬化した層からなることを特徴とする静電チャック装置。
  2. 前記基体は、酸化イットリウムを主体とするセラミックからなることを特徴とする請求項1記載の静電チャック装置。
  3. 前記導体層は、導電性ペーストにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の静電チャック装置。
  4. 前記導電性ペーストは、Ag、Cu、AuおよびPdの群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項3記載の静電チャック装置。
  5. 前記凹部内の受電用電極は、前記基体の焼成温度より低温で焼成または加熱硬化した層からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の静電チャック装置。
  6. 前記凹部内の受電用電極は、前記導体層と同一材料により前記導体層と一括して形成されていることを特徴とする請求項5記載の静電チャック装置。
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