JP2020126913A - セラミックス部材 - Google Patents

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【課題】高寿命化を図ることが可能なセラミックス部材を提供する。【解決手段】セラミックス部材10は、窒化アルミニウムを主成分とし、イットリウムを含むセラミックスからなり、基板Wが載置される載置面1aを有する基材1と、基材1の内部に埋設され、モリブデン又はモリブデンを主成分とする合金からなる第1の電極2と、第1の電極2よりも載置面1a側にて前記基材の内部に埋設され、タングステン又はタングステンを主成分とする合金からなる第2の電極3とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックス部材、詳しくは、セラミックス基材に複数の電極を内蔵したセラミックス部材に関する。
半導体製造装置において、ウエハなどの基板を表面に保持する静電チャックや、表面に載置された基板を加熱するヒータ、サセプタなどには、セラミックス基材に複数の電極を内蔵したセラミックス部材を備えたものがある。
このようなセラミックス部材においては、熱伝導性に優れたAlN(窒化アルミニウム)からなる基材に、高融点金属であるW(タングステン)、Mo(モリブデン)又はこれらを主成分とする合金からなる電極を内蔵したものが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−160874号公報
しかしながら、発明者は、AlNからなるセラミックス基材に、Moからなる電極を内蔵させた場合、基材のセラミックス材料に含まれるY(イットリウム)に起因して電極の周囲にY成分が偏析することを見い出した。この偏析部分の強度は他の基材の部分と比較して低下するので、特に繰り返し温度サイクルが付加されると、電極の端子接続部分の直上部分にクラックが発生することがあった。このクラックが載置面となる基材の表面まで達すると基板を良好に載置することはできず、セラミックス部材の短寿命化の要因となっていた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、高寿命化を図ることが可能なセラミックス部材を提供することを目的とする。
本発明は、窒化アルミニウム(AlN)を主成分とし、イットリウム(Y)を含むセラミックスからなり、基板が載置される載置面を有する基材と、前記基材の内部に埋設され、モリブデン(Mo)又はモリブデンを主成分とする合金からなる第1の電極と、前記第1の電極よりも前記載置面側にて前記基材の内部に埋設され、タングステン(W)又はタングステンを主成分とする合金からなる第2の電極とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、基材の載置面まで距離が長く直上部の基材の厚さが厚い第1の電極はMo又はMoを主成分とする合金からなる。Moの周囲のAlNにはY成分が偏析し、この偏析部分は強度が低いので、Moからなる第1の電極2の直上部はクラックが生じ易い。しかし、第1の電極の直上部の基材の厚さが厚いので、クラックが載置面に達するおそれは少ない。
一方、基材の載置面との距離が短く直上部の基材の厚さが薄い第2の電極はW又はWを主成分とする合金からなる。WはMoと異なりその周囲のAlNにY成分が偏析しないので、Wからなる第2の電極の直上部にはクラックが生じ難い。これらにより、セラミックス部材の高寿命化を図ることが可能となる。
本発明において、前記第1の電極に電気的に接続され、前記載置面と反対側にて給電端子と電気的に接続される第1の接続部材と、前記第2の電極に電気的に接続され、前記載置面と反対側にて給電端子と電気的に接続される第2の接続部材とを備え、前記第1及び第2の接続部材はモリブデン又はモリブデンを主成分とする合金からなることが好ましい。
この場合、第1及び第2の接続部材は第1及び第2の給電端子との接続部などにおいて外部に露出しているので、長期間の経過に伴い酸化によって強度が低下するおそれがあるが、Moは焼成時にC(炭素)成分と反応して炭化(カーバイト化)されて表面にMoCが形成されるので、第1及び第2の接続部材の内部の酸化耐性は優れたものとなる。これにより、第1及び第2の接続部材、ひいてはセラミックス部材の高寿命化をさらに図ることが可能となる。
また、本発明において、前記第1の電極は通電により発熱する発熱体であり、前記第2の電極は高周波電力印加用RF電極又は静電吸着用電極であることが好ましい。
この場合、第1の電極はMo又はMo主成分とする合金からなるが、MoはWと比較して加工性が良いので、メッシュ状、幅狭、薄厚などの発熱体に適した形状に加工することが容易であり、第1の電極を通電により発熱する発熱体として適切な形状に構成することが可能となる。
一方、第2の電極が高周波電力印加用RF電極又は静電吸着用電極として機能する場合には、通電により発熱する発熱体のようにメッシュ状、薄厚など加工が困難な形状とする必要が少ないので、難加工性のW又はWを主成分とする合金からなるものであっても、所望の形状に加工することが可能である。
本発明の実施形態に係るセラミックス部材の模式断面図。
本発明の実施形態に係るセラミックス部材10について図面を参照して説明する。なお、各図面は、セラミックス部材10及び構成要素などを明確化するためにデフォルメされており、実際の比率を表すものではなく、上下などの方向も単なる例示である。
本発明の実施形態に係るセラミックス部材10は、図1に示すように、基板Wが載置される載置面(図1において上面)1aを有する基材1と、基材1の内部に埋設された第1の電極2と、第1の電極2よりも載置面1a側にて基材1の内部に埋設された第2の電極3とを備えている。
基材1は、AlN(窒化アルミニウム)を主成分とし、Y(イットリウム)を含むセラミックスからなる。なお、AlNを主成分とするとは、一般的にAlNの含有率が50重量%以上のものを指すが、本発明においては、AlNの含有率は90重量%以上であることが好ましく、95重量%以上であることがより好ましい。
基材1は、AlNからなるセラミックス焼結体からなる。基材1は、AlN粉末に焼結助剤などの添加剤が添加したセラミックス原料を所定形状の型に入れて成形し、緻密化させるため、例えばホットプレスなどの焼成によって円板状などの所定形状に作製されている。セラミックス原料には、基材10の熱伝導性を向上するためにY(酸化イットリウム、イットリア)などが添加されており、このY成分が焼成後の基材1に残存する。
第1の電極2は、Mo(モリブデン)又はMoを主成分とする合金からなる。なお、Moを主成分とする合金とは、一般的にMoの含有率が50重量%以上のものを指すが、本発明においては、Moの含有率は70重量%以上であることが好ましく、80重量%以上であることがより好ましい。
第1の電極2は、例えば、通電により発熱する発熱体であり、ヒータ電極として機能する。MoはWと比較して加工性が良く、メッシュ状、幅狭、薄厚などの発熱体に適した形状に加工することが容易である。
第2の電極3は、W(タングステン)又はWを主成分とする合金からなる。なお、Wを主成分とする合金とは、一般的にWの含有率が50重量%以上のものを指すが、本発明においては、Wの含有率は70重量%以上であることが好ましく、80重量%以上であることがより好ましい。
第2の電極3は、例えば、基板Wに対して処理を行うためにプラズマを形成するための高周波電力印加用RF電極として機能するものである。また、第2の電極3は、基板Wを載置面1aに静電吸着して保持するための静電吸着用電極として機能するものであってもよい。さらに、第2の電極3が、複数個存在し、それぞれが高周波電力印加用RF電極又は静電吸着用電極として機能するものであってもよい。
高周波電力印加用RF電極又は静電吸着用電極は、ヒータ電極のようにメッシュ状、薄厚などに加工する必要が少ない。そのため、Moと比較して脆性が大きく、塑性加工が困難なWからなるものであっても、例えばW箔から所望の形状に加工することは比較的容易である。また、高周波電力印加用RF電極又は静電吸着用電極は、その電気特性が使用プロセスに影響を及ぼすことがあり、基板Wと第2の電極3との間の静電容量の観点でメッシュ状にする必要性は低く、箔状であることが比較的好ましい。
このように、基材1の載置面1aまで距離が長く直上部の基材1の厚さが厚い第1の電極2はMo又はMoを主成分とする合金からなる。Moの周囲のAlNにはY成分が偏析し、この偏析部分は強度が低いので、Moからなる第1の電極2の直上部はクラックが生じ易い。しかし、第1の電極2の直上部の基材1の厚さが厚いので、クラックが載置面1aに達するおそれは少ない。
そして、第1の電極2は、Wと比較して加工性が良いMoからなるので、メッシュ状、幅狭、薄厚などの発熱体に適した形状に加工することが容易であり、ヒータ電極として好適に機能させることが可能となる。
一方、基材1の載置面1aとの距離が短く直上部の基材1の厚さが薄い第2の電極3はW又はWを主成分とする合金からなる。WはMoと異なりその周囲のAlNにY成分が偏析しないので、Wからなる第2の電極3の直上部にはクラックが生じ難い。これらにより、セラミックス部材10の高寿命化を図ることが可能となる。
セラミックス部材10は、さらに、第1の給電パッド4、第2の給電パッド5、第1の給電端子6及び第2の給電端子7を備えている。なお、第1の給電パッド4は本発明の第1の接続部材に相当し、第2の給電パッド5は本発明の第2の接続部材に相当する。
第1の給電パッド4は、第1の電極2に電気的に接続され、載置面1aと反対側にて第1の給電端子6と電気的に接続されている。第2の給電パッド5は、第2の電極3に電気的に接続され、載置面1aと反対側にて第2の給電端子7と電気的に接続されている。
給電パッド4,5の形状は、特に限定されないが、板状であることが望ましい。そして、給電パッド4.5の上面視形状は、特に限定されないが、円状であることが望ましく、三角形、四角形状などの多角形状であってもよい。
給電パッド4,5は、基材1に埋設されているが、それぞれの一部は基材1の載置面1aとは反対側の面(図1における下面)1bに形成された凹部1cによって外部に露出している。凹部1cは、基材1の下面1aから、平面視で、円形、三角形、四角形等の多角形状などに形成されている。
なお、電極2,3と給電パッド4,5とは、同時に焼成されて一体化する。
給電パッド4,5は、MoやWなどの高融点金属又はこれらを主成分とする合金からなるが、特にMo又はMoを主成分とする合金からなることが好ましい。これは、給電パッド4,5は給電端子6,7との接続部などにおいて外部に露出しているので、長期間の経過に伴い酸化によって強度が低下するおそれがある。しかし、Moは焼成時にC(炭素)成分と反応して炭化(カーバイト化)されて表面にMoCが形成されることによって、給電パッド4,5の内部の酸化耐性が優れたものとなる。これにより、給電パッド4,5、ひいてはセラミックス部材10の高寿命化をさらに図ることが可能となる。
このように、給電パッド4,5をMo又はMoを主成分とする合金からなるものとすることによって、セラミックス部材10の高寿命化を図ることが可能となる。なお、C成分は、基材1のセラミックス原料に含まれる微量成分、又はセラミックス原料を充填したC成分からなる型に由来してなるものであると考えられる。なお、Moを主成分とする合金とは、一般的にMoの含有率が50重量%以上のものを指すが、本発明においては、Moの含有率は70重量%以上であることが好ましく、80重量%以上であることがより好ましい。
給電端子6,7は、給電パッド4,5を介して第1及び第2の電極2,3にそれぞれ給電するために、電気的に接続されている。なお、給電パッド4,5と給電端子6,7は
、高融点金属などからなる緩衝部材を介して電気的に接続されていてもよい。給電パッド4,5と給電端子6,7、また、これらと緩衝部材とは例えばろう材などを介して接続されていればよい。
給電端子4,5は、給電パッド13を介して電極2,3に外部電源から給電するためのものであり、一端(図1において上端)が給電パッド4,5に電気的に接続され、他端(図1において下端)が基材1から外部に飛び出している。
給電端子6,7の形状は、特に限定されないが、給電パッド4,5との接続を考慮して、円柱状であることが最も好ましい。ただし、給電端子6,7の形状は、円筒状、角柱状、多角柱状、楕円柱状などのほか、突起や凹部を有していてもよい。
給電端子6,7は、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、Cu(銅)又はこれらを主成分とする合金からなる。なお、Ni、Ti、Cuを主成分とする合金とは、一般的にNi、Ti、Cuの合計含有率が50重量%以上のものを指すが、好ましくは70重量%以上のもの、より好ましくは80重量%以上のものである。また、給電端子6,7にコバール(Co)のような低熱膨張合金も好適に用いることができる。
セラミックス部材10は、図示しないが、さらに、基材1の下面1bに接続された筒状のシャフト(筒状支持体)を備え、シャフト内を給電端子6,7に接続された導線などが通るものであってもよい。基材1とシャフトとは、例えば、拡散接合又はセラミックス若しくはガラス等の接合材による固相接合、あるいは、ねじ止めやろう付けなどによって接続されてもよい。
なお、本発明に係るセラミックス部材の製造方法は上記に限定されない。例えば、グリーンシート積層法を用いて作製することが可能である。その場合、窒化アルミニウム原料粉、Y原料粉、バインダー、可塑剤、及び溶剤を混合して、粘度を調整した後、ドクターブレード法などを用いてグリーンシートを複数作製する。そして、Wを主成分とする導電性ペーストを所定のグリーンシート上に印刷することにより、RF電極や静電吸着用電極として機能する第2の電極3を形成し、第2の電極3を形成するグリーンシートとは異なる他のグリーンシート上にMoを主成分とする導電性ペーストを印刷することにより第1の電極2を形成し、これらの導電性ペーストを印刷したグリーンシートを積層した後に焼成することによっても本発明に係るセラミックス部材を作製することが可能である。
導電性ペーストは他の素材と混合することにより容易に電極の組成を調整することができる。他の素材は導電性素材に限らず窒化アルミニウムなどの絶縁性素材であってもよい。電極は、例えば、エネルギー分散型X線分析(EDX)による標準試料との比較などの一般的な分析機器を用いた手法により容易に主成分の分析が可能である。
実施例1において、以下のようにして、セラミックス部材10を作製した。
(実施例1)
AlN粉末95重量%、Y(イットリア)粉末5重量%の混合粉末を一軸加圧して直径350mm、厚さ5mmの成形体を第1層として作製した。
そして、この第1層の成形体の上に、直径290mm、線径0.1mm、目開き50メッシュのW製のメッシュからなり、RF電極として機能する第2の電極3を載置した。さらに、この第2の電極3の上に直径7mm、厚さ0.2mmのMo製の円板状体からなる第2の給電パッド5を載置した。さらにその上に前記混合粉末を充填した後に、一軸加圧して成形体の第2層を作製した。第2層の厚さは10mmであった。
そして、この第2層の成形体の上に、線径0.1mm、目開き50メッシュであって抵抗値を5Ωに調整したMo製のメッシュからなり、ヒータ電極として機能する第1の電極2を載置した。さらに、この第1の電極2の上に直径7mm、厚さ0.2mmのMo製の円板状体からなる給電パッド4を載置した。さらにその上に前記混合粉末を充填した後に、一軸加圧して成形体の第3層を作製した。第3層の厚さは20mmであった。
このように3層に形成した成形体を、圧力1MPa以上、焼成温度1800℃以上、焼成時間2時間以上でホットプレス焼成した。これにより、直径340mm、厚さ24mmの円板状のセラミックス焼成体からなるセラミックス基体を得た。
そして、得られたセラミックス基体の上下面を研削し、上面1aとRF電極として機能する第1の電極2との距離を1mm、表面粗さRaを1.2μmとした。その後、凹部1cを、給電パッド4,5が露出するように直径5.2mmで穿設した。
そして、Au−Ni系のろう材を用いて給電端子6,7を給電パッド4,5の上に配置し、ろう付け温度1000℃以上で真空雰囲気でろう付けを行うことにより、セラミックス部材10を完成させた。なお、給電端子6,7はNiからなる直径5mm、長さ20mmの円柱状体であった。
(実施例2)
窒化アルミニウム粉末95重量%、Y粉末5重量%の混合粉末を1ton/cmの圧力でCIP成形することにより成形体のインゴットを作製した。このインゴットに機械加工を施すことにより、直径340mmの円板状の成形体として、厚さ5mmの第1の成形体、厚さ10mmの第2の成形体及び厚さ20mmの第3の成形体を作製した。
このとき、第2の成形体の一方の表面の中心部には、静電吸着用電極として機能する第2の電極3を収容するために直径300mm、深さ0.1mmの凹部と、この凹部の底面の所定位置に、第2の給電パッド5を収納するために直径8.5mm、深さ0.6mmの凹部を形成した。また、第3の成形体の一方の表面の中心部には、ヒータ電極として機能する第1の電極2を収容するために直径300mm、深さ0.1mmの凹部と、この凹部の底面の所定位置に、第1の給電パッド4を収容するために直径8.5mm、深さ0.6mmの凹部を形成した。
次に、第1乃至第3の成形体をそれぞれ大気雰囲気で500℃以上1時間以上加熱することにより第1乃至第3の脱脂体を作製した。
そして、凹部が上向きになるようにして第3の脱脂体、第2の脱脂体及び第1の脱脂体をこの順で積層し積層体を得た。なお、第2の脱脂体を積層する前には、第3の脱脂体の凹部に第1の電極2と第1の給電パッド4を載置し、第1の脱脂体を積層する前には第2の脱脂体の凹部に第2の電極3と第2の給電パッド5を載置した。
第1の電極2には、線径0.1mm、目開き50メッシュであって最外径が294mmとなるように裁断し抵抗値を5Ωに調整したMo製のメッシュを用い、第2の電極3には直径300mm、厚さ0.1mmのW製の金属箔に対して、正三角形の頂点に位置するように直径4mmの穴を12mmピッチで設け、最外径が298mmの一対の半円状となるよう裁断したものを用いた。また、第1の給電パッド4及び第2の給電パッド5には、それぞれ直径8mm、厚さ0.5mmのMo焼結体からなる円板状体を用いた。
このように作製した積層体を圧力1MPa以上、焼成温度1800℃以上、焼成時間2時間以上でホットプレス焼成した。これにより、セラミックス焼成体からなるセラミックス基体を得た。
そして、得られたセラミックス基体の全面を研削、研磨し、総厚を25mm、上面1aと静電吸着用電極として機能する第2の電極3との距離を1mm、表面粗さRaを0.4μmとした。その後、凹部1cを、給電パッド4,5が露出するように直径5.5mmで穿設した。
そして、それぞれが直径5mm、厚み2mmの円板状部材であるW製の緩衝部材とコバール性の緩衝部材とを介して給電端子6,7を給電パッド4,5の上に配置し、Au−Ni系のろう材を用いてろう付け温度1000℃以上で真空雰囲気でろう付けを行うことにより、セラミックス部材10を完成させた。なお、給電端子6,7はNiからなる直径5mm、長さ30mmの円柱状体であった。
比較例
比較例1において、Mo製の第2の電極3を用いたことを除いて実施例1と同様の方法によりセラミックス部材10を作製した。
上述したセラミックス部材10において、基材1の下面1bの中心部に直径1.5mm深さ10mmの止まり穴を設け、その止まり穴の底面に接するように熱電対を配置した。セラミックス部材10は、給電端子6,7に対して図示しない電源によって電流を流すことにより、熱電対の温度が500℃となるように加熱して使用された。
使用を開始してから3か月経過後に給電端子6、7の電極2、3との接続部の断面をSEM観察した。その結果、比較例1の接続部にはクラックが確認されたが、実施例1、2の接続部にはクラックが確認されず、本発明はセラミックス部材10の長寿命化に効果があることが確認された。
1…基材、 1a…載置面、上面、 1b…載置面とは反対側の面、下面、 1c…凹部導体ペースト、 2…第1の電極、 3…第2の電極、 4…第1の給電パッド(第1の接続部材)、 5…第2の給電パッド(第1の接続部材)、 6…第1の給電端子、 7…第2の給電端子、 10…セラミックス部材、 W…基板。

Claims (3)

  1. 窒化アルミニウムを主成分とし、イットリウムを含むセラミックスからなり、基板が載置される載置面を有する基材と、
    前記基材の内部に埋設され、モリブデン又はモリブデンを主成分とする合金からなる第1の電極と、
    前記第1の電極よりも前記載置面側にて前記基材の内部に埋設され、タングステン又はタングステンを主成分とする合金からなる第2の電極とを備えることを特徴とするセラミックス部材。
  2. 前記第1の電極に電気的に接続され、前記載置面と反対側にて給電端子と電気的に接続される第1の接続部材と、
    前記第2の電極に電気的に接続され、前記載置面と反対側にて給電端子と電気的に接続される第2の接続部材とを備え、
    前記第1及び第2の接続部材はモリブデン又はモリブデンを主成分とする合金からなることを特徴とする請求項1に記載のセラミックス部材。
  3. 前記第1の電極は通電により発熱する発熱体であり、前記第2の電極は高周波電力印加用RF電極又は静電吸着用電極であることを特徴とする請求項1又は2に記載のセラミックス部材。
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