JP2010109545A - 絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】IGBT駆動回路の供給側(電源側)からゲート電極7aとダミーゲート電極7bに至る経路内における各抵抗22〜24について、ゲート電極7aに至る経路に存在する第1、第3抵抗22、24の抵抗値Rg1、Rg3の合計値Rg1+Rg3よりもダミーゲート電極7bに至る経路に存在する第2抵抗23の抵抗値Rg2の方が小さくなるようにする。また、ゲート電極7aやダミーゲート回路と電極7bからIGBT駆動回路の引き抜き側(GND側)に至る経路内における各抵抗22〜24について、ゲート電極7aからの経路に存在する第1抵抗22の抵抗値Rg1の方がダミーゲート電極7bからの経路に存在する第2、第3抵抗23、24の抵抗値Rg2、Rg3の合計値Rg2+Rg3よりも小さくなるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかるIGBTが備えられたIGBT駆動回路において、IGBT部分を断面で表した部分断面模式図である。また、図2は、図1に示すIGBT駆動回路に備えられたIGBTの上面レイアウト図であり、図3は、図2の部分拡大図である。なお、図1は、図3のA−A断面に相当している。また、図2、図3は、断面図ではないが、図の理解を容易にするために部分的にハッチングを示してある。以下、これらの図を参照して、本実施形態にかかるIGBT駆動回路について説明する。
まず、時点T0以前には、NPNトランジスタ20がオフされているため、IGBTのゲート電極7aに対して電源25が発生させる所定電圧が印加されず、ゲートがオフ状態でコレクタ−エミッタ電流は流れていない。この状態から、時点T0のときに、ゲート駆動電圧に基づいてNPNトランジスタ20がオンされると、電源25が発生させる所定電圧が印加されることにより、+キャリアがゲート電極7a内に充電され始める。
時点T2〜時点T3の期間は、ゲートがオン状態でコレクタ−エミッタ電流が流れている。そして、ゲート駆動電圧に基づいてNPNトランジスタ20がオフ、PNPトランジスタ21がオンされると、ゲート電極7aがGNDに接続される。このため、時点T3からは、ゲート電圧がコレクタ−エミッタ電流の遮断される閾値電圧に至る時点T4まで+キャリアがゲート電極7a内から放電される。
まず、時点T0以前には、NPNトランジスタ20がオフされているため、IGBTのゲート電極7aに対して電源25が発生させる所定電圧が印加されず、ゲートがオフ状態でコレクタ−エミッタ電流は流れていない。この状態から、時点T0のときに、ゲート駆動電圧に基づいてNPNトランジスタ20がオンされると、電源25が発生させる所定電圧が印加されることにより、+キャリアがゲート電極7aとダミーゲート電極7b内の両方に充電され始める。
時点T2〜時点T3の期間は、ゲートがオン状態でコレクタ−エミッタ電流が流れている。そして、ゲート駆動電圧に基づいてNPNトランジスタ20がオフ、PNPトランジスタ21がオンされると、ゲート電極7aが第1抵抗22を通じてGNDに接続されると共に、ダミーゲート電極7bが第2、第3抵抗23、24を通じてGNDに接続される。
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態のIGBT駆動回路では、IGBTの構造については第1実施形態と同様であり、その他の回路部分について異なっているため、第1実施形態と異なっている部分についてのみ説明する。
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態のIGBT駆動回路も、IGBTの構造については第1実施形態と同様であり、その他の回路部分について異なっているため、第1実施形態と異なっている部分についてのみ説明する。
上記各実施形態では、ターンオンサージとターンオフサージの双方の抑制が実現できる構造について説明したが、いずれか一方のみが実現できる構造であっても構わない。例えば、第1実施形態の場合、第1〜第3抵抗22〜24の抵抗値Rg1〜Rg3が、Rg2<Rg1+Rg3かつRg1<Rg2+Rg3が成り立つようにしているが、いずれか一方のみが成り立つ関係としても良い。また、第3実施形態の場合、ツェナーダイオード29a、29bを逆接続した構造としたが、ターンオンサージを抑制するためであればツェナーダイオード29aのみを備えていれば良いし、ターンオフサージを抑制するためであればツェナーダイオード29bのみを備えていれば良い。
2 n-型ドリフト層
3 p型ベース領域
3a チャネルp層
3b、3c 第1、第2フロート層
4a 最外周トレンチ
4b 内周トレンチ
5 n+型エミッタ領域
6 ゲート絶縁膜
7a ゲート電極
7b ダミーゲート電極
11 ゲート配線
12 ダミーゲート配線
13 エミッタ電極
14 コレクタ電極
20 NPNトランジスタ
21 PNPトランジスタ
22〜24 第1〜第3抵抗
25 電源
27、28 第1、第2ゲートドライブ回路
29a、29b ツェナーダイオード
Claims (6)
- 第1導電型の半導体基板(1)と、
前記半導体基板(1)の上に形成された第2導電型のドリフト層(2)と、
前記ドリフト層(2)の上に形成された第1導電型のベース領域(3)と、
前記ベース領域(3)を貫通して前記ドリフト領域(2)に達するように形成されることにより前記ベース領域(3)を複数に分離し、一方向を長手方向として延設されたトレンチ(4)と、
複数に分離された前記ベース領域(3)の一部に形成され、該ベース領域(3)内において前記トレンチ(4)の側面に接するように形成された第2導電型のエミッタ領域(5)と、
前記トレンチ(4)の表面上に形成されたゲート絶縁膜(6)と、
前記トレンチ(4)内において、前記ゲート絶縁膜(6)の上に形成されたゲート電極(7a、7b)と、
前記エミッタ領域(5)に電気的に接続されたエミッタ電極(13)と、
前記半導体基板(1)の裏面側に形成されたコレクタ電極(14)とを備え、
前記ベース領域(3)は、前記トレンチ(4)によって複数に分離され、前記複数のベース領域(3)のうち、前記エミッタ領域(5)が形成されたものがチャネル層(3a)として機能すると共に、前記エミッタ領域(5)が形成されていないものがフロート層(3b、3c)として機能し、前記チャネル層(3a)と前記フロート層(3b、3c)が一定の配置順で繰り返し配置されており、
前記ゲート電極(7a、7b)は、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)が接するものに埋め込まれたゲート電圧印加用のゲート電極(7a)と、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)と接していないものに埋め込まれたダミーゲート電極(7b)とを有して構成されている絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路であって、
前記ゲート電極(7a)および前記ダミーゲート電極(7b)に対して所定電圧を印加してキャリアのチャージを行うための第1スイッチ素子(20)と、前記ゲート電極(7a)および前記ダミーゲート電極(7b)に対してチャージされたキャリアの引き抜きを行うための第2スイッチ素子(21)とを有するスイッチング手段(20、21)と、
前記第2スイッチ素子(21)を通じて前記ゲート電極(7a)からのキャリアの引き抜きを行う経路に備えられた第1抵抗(22)と、
前記第1スイッチ素子(20)を通じて前記所定電圧を前記ダミーゲート電極(7b)に対して印加する経路に備えられた第2抵抗(23)と、
前記第1スイッチ素子(20)および前記第2スイッチ素子(21)の間において、前記第1スイッチ素子(20)を通じて前記ゲート電極(7a)に対して前記所定電圧を印加する経路となり、かつ、前記第2スイッチ素子(21)を通じて前記ダミーゲート電極(7b)からのキャリアの引き抜きを行う経路となる位置に備えられた第3抵抗(24)とを備え、
前記第1スイッチ素子(20)をオン、前記第2スイッチ素子(21)をオフすることによって前記所定電圧が前記ゲート電極(7a)および前記ダミーゲート電極(7b)に印加されるようにすると共に、前記第1スイッチ素子(20)をオフ、前記第2スイッチ素子(21)をオンすることによって前記ゲート電極(7a)および前記ダミーゲート電極(7b)にチャージされたキャリアの引き抜きを行うように構成され、
前記第2抵抗(23)の抵抗値(Rg2)が前記第1抵抗(22)の抵抗値(Rg1)と前記第3抵抗(24)の抵抗値(Rg3)の合計値(Rg1+Rg3)よりも小さくされていることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路。 - 前記第1抵抗(22)の抵抗値(Rg1)が前記第2抵抗(23)の抵抗値(Rg2)と前記第3抵抗(24)の抵抗値(Rg3)の合計値(Rg2+Rg3)よりも小さくされていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路。
- 第1導電型の半導体基板(1)と、
前記半導体基板(1)の上に形成された第2導電型のドリフト層(2)と、
前記ドリフト層(2)の上に形成された第1導電型のベース領域(3)と、
前記ベース領域(3)を貫通して前記ドリフト領域(2)に達するように形成されることにより前記ベース領域(3)を複数に分離し、一方向を長手方向として延設されたトレンチ(4)と、
複数に分離された前記ベース領域(3)の一部に形成され、該ベース領域(3)内において前記トレンチ(4)の側面に接するように形成された第2導電型のエミッタ領域(5)と、
前記トレンチ(4)の表面上に形成されたゲート絶縁膜(6)と、
前記トレンチ(4)内において、前記ゲート絶縁膜(6)の上に形成されたゲート電極(7a、7b)と、
前記エミッタ領域(5)に電気的に接続されたエミッタ電極(13)と、
前記半導体基板(1)の裏面側に形成されたコレクタ電極(14)とを備え、
前記ベース領域(3)は、前記トレンチ(4)によって複数に分離され、前記複数のベース領域(3)のうち、前記エミッタ領域(5)が形成されたものがチャネル層(3a)として機能すると共に、前記エミッタ領域(5)が形成されていないものがフロート層(3b、3c)として機能し、前記チャネル層(3a)と前記フロート層(3b、3c)が一定の配置順で繰り返し配置されており、
前記ゲート電極(7a、7b)は、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)が接するものに埋め込まれたゲート電圧印加用のゲート電極(7a)と、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)と接していないものに埋め込まれたダミーゲート電極(7b)とを有して構成されている絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路であって、
前記ゲート電極(7a)に対して所定電圧を印加してキャリアのチャージを行うと共に、前記所定電圧の印加をやめて前記ゲート電極(7a)にチャージされたキャリアの引き抜きを行う第1ゲートドライブ回路(27)と、
前記ダミーゲート電極(7b)に対して所定電圧を印加してキャリアのチャージを行うと共に、前記所定電圧の印加をやめて前記ダミーゲート電極(7b)にチャージされたキャリアの引き抜きを行う第2ゲートドライブ回路(28)と、を備え、
前記第1ゲートドライブ回路(27)が前記ゲート電極(7a)に対して前記所定電圧を印加するタイミングよりも、前記第2ゲートドライブ回路(28)が前記ダミーゲート電極(7b)に対して前記所定電圧を印加するタイミングの方が早くされていることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路。 - 前記第1ゲートドライブ回路(27)が前記ゲート電極(7a)のキャリアの引き抜きを行うタイミングの方が、前記第2ゲートドライブ回路(28)のキャリアの引き抜きを行うタイミングよりも早くされていることを特徴とする請求項3に記載の絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路。
- 第1導電型の半導体基板(1)と、
前記半導体基板(1)の上に形成された第2導電型のドリフト層(2)と、
前記ドリフト層(2)の上に形成された第1導電型のベース領域(3)と、
前記ベース領域(3)を貫通して前記ドリフト領域(2)に達するように形成されることにより前記ベース領域(3)を複数に分離し、一方向を長手方向として延設されたトレンチ(4)と、
複数に分離された前記ベース領域(3)の一部に形成され、該ベース領域(3)内において前記トレンチ(4)の側面に接するように形成された第2導電型のエミッタ領域(5)と、
前記トレンチ(4)の表面上に形成されたゲート絶縁膜(6)と、
前記トレンチ(4)内において、前記ゲート絶縁膜(6)の上に形成されたゲート電極(7a、7b)と、
前記エミッタ領域(5)に電気的に接続されたエミッタ電極(13)と、
前記半導体基板(1)の裏面側に形成されたコレクタ電極(14)とを備え、
前記ベース領域(3)は、前記トレンチ(4)によって複数に分離され、前記複数のベース領域(3)のうち、前記エミッタ領域(5)が形成されたものがチャネル層(3a)として機能すると共に、前記エミッタ領域(5)が形成されていないものがフロート層(3b、3c)として機能し、前記チャネル層(3a)と前記フロート層(3b、3c)が一定の配置順で繰り返し配置されており、
前記ゲート電極(7a、7b)は、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)が接するものに埋め込まれたゲート電圧印加用のゲート電極(7a)と、前記トレンチ(4)のうち前記エミッタ領域(5)と接していないものに埋め込まれたダミーゲート電極(7b)とを有して構成されている絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路であって、
前記ゲート電極(7a)および前記ダミーゲート電極(7b)に対して所定電圧を印加してキャリアのチャージを行うための第1スイッチ素子(20)と、前記ゲート電極(7a)および前記ダミーゲート電極(7b)に対してチャージされたキャリアの引き抜きを行うための第2スイッチ素子(21)とを有するスイッチング手段(20、21)と、
前記第2スイッチ素子(21)を通じて前記ゲート電極(7a)からのキャリアの引き抜きを行う経路に備えられた第1抵抗(22)と、
前記第1スイッチ素子(20)を通じて前記所定電圧を前記ダミーゲート電極(7b)に対して印加する経路に備えられた第2抵抗(23)と、
前記第1スイッチ素子(20)および前記第2スイッチ素子(21)の間において、前記第1スイッチ素子(20)を通じて前記ゲート電極(7a)に対して前記所定電圧を印加する経路となり、かつ、前記第2スイッチ素子(21)を通じて前記ダミーゲート電極(7b)からのキャリアの引き抜きを行う経路となる位置に備えられたツェナーダイオード(29a、29b)とを備え、
前記ツェナーダイオード(29a、29b)は、前記第1スイッチ素子(20)側にカソードを向け前記第2スイッチ素子(21)側にアノードを向けて配置されたもの(29b)を備えていることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路。 - 前記ツェナーダイオード(29a、29b)は、前記第1スイッチ素子(20)側にアノードを向け前記第2スイッチ素子(21)側にカソードを向けて配置されたもの(29a)も備えていることを特徴とする請求項5に記載の絶縁ゲート型半導体装置の駆動回路。
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