JP2010105681A - 詰め替え容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物Fが充填された有底筒状の容器本体2を備える容器であって、容器本体の口部3は、径方向の外側に突出した押し当て部8を有する外筒部9と、外筒部の内側に配設された内筒部10と、を備え、内筒部は、外筒部において容器軸O方向に沿った容器本体の外側に位置する外側端部9bに固定された固定筒部15と、外筒部において容器軸方向に沿った容器本体の内側に位置する内側端部9a内に離脱可能に嵌合された有底筒状の蓋筒部16aと、容器軸回りに間隔をあけて複数配置され、固定筒部と蓋筒部とを連結する連結片17と、を備え、外筒部は、容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて屈曲変形可能に形成されている詰め替え容器1を提供する。
【選択図】図1
Description
このような問題を解決するための手段として、例えば下記特許文献1に示されるように、詰め替え容器を、気密性を有する袋体とすることで、内容物の詰め替えに際し、内容物を詰め替え容器である袋体ごと容器体内に収納することが提案されている。
本発明に係る詰め替え容器は、内容物が充填された有底筒状の容器本体を備える詰め替え容器であって、前記容器本体の口部は、径方向の外側に突出した押し当て部を有する外筒部と、前記外筒部の内側に配設された内筒部と、を備え、前記内筒部は、前記外筒部において容器軸方向に沿った容器本体の外側に位置する外側端部に固定された固定筒部と、前記外筒部において容器軸方向に沿った容器本体の内側に位置する内側端部内に離脱可能に嵌合された有底筒状の蓋筒部と、容器軸回りに間隔をあけて複数配置され、前記固定筒部と前記蓋筒部とを連結する連結片と、を備え、前記外筒部は、容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて屈曲変形可能に形成されていることを特徴とするものである。
次いで、詰め替え容器を容器体側に押し込んでいくと、容器体の口部の開口端縁によって押し当て部が容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて押し込まれ、外筒部が容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて屈曲変形させられ、外筒部において外側端部と内側端部とが容器軸方向において接近する。
以上より、本発明に係る詰め替え容器によれば、詰め替え容器内の内容物を容易且つ短時間で移し替えることができる。
また、詰め替え容器を容器体側に押し込む際に、容器体の口部の開口端縁から押し当て部に作用する力が、環状の押し当て部を介して外筒部の全周に亘って伝達されるので、外筒部の屈曲変形を容器軸回りの位置によらず安定させて高精度にすることができる。これにより、内筒部のスライド移動を円滑なものとすることが可能となり、この点においても詰め替え容器内の内容物をより一層容易且つ短時間で移し替えることができる。
また、環状の押し当て部を容器体の口部の開口端縁に押し当てることで、容器体の内部と外部との連通を押し当て部によって効果的に抑えることが可能となるので、詰め替え容器内の内容物を容器体内に移し替える際、内容物が外気に触れるのをより一層抑制することができる。
図1は、本発明に係る詰め替え容器の一実施形態の半断面図である。図2は、図1に示す詰め替え容器の内筒部の断面図である。図3は、図1に示す詰め替え容器の使用方法を説明するための図である。図4は、図1に示す詰め替え容器の使用方法を説明するための図である。
なお、図示の例では、容器本体2及びオーバーキャップ4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、容器軸Oに沿ってオーバーキャップ4側を上側、容器本体2側を下側と称する。
胴部6の上端部6aは、その外径が、胴部6において上端部6aより下側に位置する部分の外径より小さくなっている。この上端部6aには、前記オーバーキャップ4の下端部が係脱可能に係合されている。肩部7は、胴部6の上端部6aの上端に連設されており、上側に向かうに連れて漸次縮径している。
図示の例では、外筒部9は、外側端部9bと前記内側端部9aとの間に位置する部分が径方向の外側に膨出するように形成されている。即ち、外筒部9の外側端部9bの下端には、前記押し当て部8の上端が連設されており、この押し当て部8は、径方向の外側に向かうに連れて漸次下側に向かうように形成されている。また、押し当て部8の下端には、上側から下側に向かうに従い漸次縮径する環状体に形成され、下端が前記内側端部9aの上端に連なる連結環部12が連設されている。また、図示の例では、押し当て部8と連結環部12との連結部分12aの外周面の縦断面視形状は、凸曲面状となっていると共に、前記連結部分12aの内周面の縦断面視形状は、凹曲面状となっている。
図示の例では、位置決めガイド部8aは、筒状に形成され、押し当て部8における容器軸O方向の中間部分に、容器軸Oと同軸に配設されている。そして、押し当て部8は、前記位置決めガイド部8aと、位置決めガイド部8aの上端から外側端部9bの下端まで延びる第1環部8bと、位置決めガイド部8aの下端から下側に延びる第2環部8cと、により構成されている。
以上のように位置決めガイド部8aを備える押し当て部8によれば、この押し当て部8に所定の筒状体を押し当てるときに、位置決めガイド部8aの外周面と前記筒状体の内周面とを接触させながら径方向の位置を調整して押し当てることで、前記筒状体が外筒部9の外側端部9bを径方向の外側から囲うように前記筒状体を外筒部9に対して位置決めすることができる。
また、図示の例では、オーバーキャップ4の頂壁部の下面には、下側に向けて装着筒4aが延設されている。装着筒4aは、容器軸Oと同軸に配設されると共に、外筒部9の外側端部9bに係脱可能に係合されている。
固定筒部15の外径は、外筒部9の外側端部9bの下端部の内径と同等となっている。また、固定筒部15の外周面には、外筒部9の外側端部9bの内周面に形成された係合凹溝9cに係合される係合突部15aが形成されている。図示の例では、係合突部15aは、固定筒部15における容器軸O方向の中間部分に、容器軸O回りに全周に亘って形成されており、この係合突部15aと外筒部9の係合凹溝9cとが係合することで固定筒部15は外筒部9の外側端部9bに固定される。
なお、図示の例では、固定筒部15の上端部は、径方向外側に向けて突出するように厚肉に形成されており、その下面が外筒部9の外側端部9bの下端部の上面により下側から支持されている。また、固定筒部15の上端は、外筒部9の外側端部9bの上端よりも容器軸O方向に沿って同等若しくは下側に位置している。
図示の例では、連結片17は、蓋筒部16の上端から容器軸O方向に沿って上側に延びる第1連結片部17bと、固定筒部15において第1連結片部17bに容器軸O回りで対応する部分の下端から容器軸O方向に沿って下側に延びる第2連結片部17cと、第1連結片部17bと第2連結片部17cとを連結する屈曲部17aと、を備えている。
更に、第1連結片部17bにおいて径方向外側を向く外周面の横断面視形状は、凸曲面状であり、容器軸Oから第1連結片部17bの外周面までの径方向に沿った距離は、第1連結片部17bの容器軸O回り方向及び容器軸O方向の位置によらず一定で、蓋筒部16の周壁部16aの外径と同等となっている。つまり、第1連結片部17bの外周面は、蓋筒部16の周壁部16aの外周面と面一になっている。
また、第1連結片部17bの容器軸O方向の大きさは、外筒部9の内側端部9aの容器軸O方向の大きさより大きくなっており、図示の例では、例えば外筒部9の内側端部9aの容器軸O方向の大きさの約2.5倍になっている。
更に、第2連結片部17cにおいて径方向外側を向く外周面の横断面視形状は、凸曲面状であり、容器軸Oから第2連結片部17cの外周面までの径方向に沿った距離は、第2連結片部17cの容器軸O回り方向及び容器軸O方向の位置によらず一定で、固定筒部15の外径と同等となっている。つまり、第2連結片部17cの外周面は、固定筒部15の外周面と面一になっている。
なお、図示の例では、連結片17は、例えば4つ設けられており、隣り合う連結片17同士の間隔が容器軸O回りに互いに等しくなるように配置されている。これにより、前記隙間Aは容器軸O回りに4つ画成され、いずれの隙間Aも同形同大となっている。
図示の例では、外筒部9に上側から力が作用した場合、連結環部12と押し当て部8との連結部分12a及び連結環部12と内側端部9aとの連結部分12bに応力が集中して、外筒部9は、これら連結部分12a、12bを起点として容器軸O方向に沿った下側に向けて屈曲変形可能とされている。
以下では、この詰め替え容器1内の内容物Fを、詰め替え容器1とは異なる筒状の容器体20に移し替える場合について説明する。
まず、容器本体2からオーバーキャップ4及びシール材13を取り外す。
次いで、図3に示すように、この詰め替え容器1を倒立姿勢にした状態で、内容物Fを使い切った後の容器体20の口部21の開口端縁22に、外筒部9の押し当て部8を位置決めしながら押し当てる。
また、押し当て部8が環状に形成されているので、詰め替え容器1を倒立姿勢にした状態で容器体20の口部21の開口端縁22に押し当て部8を押し当てる際、この押し当て部8を前記開口端縁22に全周に亘って押し当てることができる。これにより、詰め替え容器1を容器体20側に押し込む作業が容易となり、詰め替え容器1内の内容物Fをより一層容易且つ短時間で移し替えることができる。
また、外筒部9の外側端部9bを容器体20の口部21内に進入させた状態で内容物Fを移し替えることができるので、移し替えに際し内容物Fが外気に触れるのをより一層抑制することができる。
例えば、前記実施形態では、押し当て部8は、外筒部9の外側端部9bよりも下側に形成されているものとしたが、これに限られない。
また、前記実施形態では、押し当て部8は、環状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えば、押し当て部8は、外筒部9において容器軸Oを挟んで対向する2箇所から径方向の外側に向けて突出するように形成されていても良い。
2 容器本体
3 容器本体の口部
8 押し当て部
9 外筒部
9a 外筒部の内側端部
9b 外筒部の外側端部
10 内筒部
15 固定筒部
16 蓋筒部
17 連結片
F 内容物
O 容器軸
Claims (3)
- 内容物が充填された有底筒状の容器本体を備える詰め替え容器であって、
前記容器本体の口部は、径方向の外側に突出した押し当て部を有する外筒部と、前記外筒部の内側に配設された内筒部と、を備え、
前記内筒部は、前記外筒部において容器軸方向に沿った容器本体の外側に位置する外側端部に固定された固定筒部と、前記外筒部において容器軸方向に沿った容器本体の内側に位置する内側端部内に離脱可能に嵌合された有底筒状の蓋筒部と、容器軸回りに間隔をあけて複数配置され、前記固定筒部と前記蓋筒部とを連結する連結片と、を備え、
前記外筒部は、容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて屈曲変形可能に形成されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1に記載の詰め替え容器であって、
前記押し当て部は、環状に形成されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1又は2に記載の詰め替え容器であって、
前記押し当て部は、前記外筒部の外側端部よりも容器軸方向に沿った容器本体の内側に形成されていることを特徴とする詰め替え容器。
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