JP5409477B2 - 多連式吐出容器 - Google Patents
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Description
詳細には、2つの噴出容器は有底筒状のケース本体内に収納されており、該ケース本体に装着された肩パーツによって覆われている。また、噴出容器のノズルヘッドは、肩パーツの頂壁に形成された挿通口を通じて上方に突出している。また、肩パーツの頂壁には支持板が立設され、該支持板には回動自在且つ上下動自在に押え板が取り付けられている。
例えば、ケース本体に対して噴出容器を個別に取り出したり、組み込んだりする必要があるので、作業が2度手間となり煩雑化してしまう。また、ケース本体に2つ目の噴出容器を組み込む場合に、最初に入れた噴出容器がケース本体内で傾いてしまう可能性があった。この場合には、その傾きを修正しながら2つ目の噴出容器を組み込む必要があるので、作業が煩雑化し易かった。
(1)本発明に係る多連式吐出容器は、内容物が充填された容器本体と、該容器本体の口部に装着された装着キャップと、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム、及び該ステムの押し込みにより前記内容物を吐出させる吐出口を有する吐出器と、を備えた吐出容器、並びに前記吐出容器を複数並列させた状態で内部に収容する外装ケース、を備え、互いに隣り合う前記吐出容器の前記装着キャップ同士が、容器軸に対して直交する直交面に沿って延びる回転軸線回りに回転連結部材によって回転自在に連結されていることを特徴とする。
このようにすることで、各容器本体の周囲に開放スペースを確保することができ、詰め替え作業を行うにあたって各容器本体の着脱を、隣接する容器本体との干渉を気にすることなく容易に行うことができる。よって、この点においても詰め替え作業を効率良く行うことができる。
また、第1係合部と第2係合部とを分離可能とした場合には、何らかの不具合等がいずれかの吐出容器に生じたとしても、該当する吐出容器だけを簡単に交換することも可能である。
なお、操作片による上記連係を解除した場合、一方の吐出容器の吐出ヘッド、又は他方の吐出容器の吐出ヘッドをそれぞれ押し下げ操作すると、押し下げ操作された吐出ヘッドのみが下降する。
本実施形態の多連式吐出容器1は、図1及び図2に示すように、2つの吐出容器2、3と、これら2つの吐出容器2、3を並列に並べた状態で内部に収容する外装ケース4と、で構成されている。
この吐出容器2は、図示しない内容物が充填された有底円筒状の容器本体10と、内容物を吐出させる吐出器20と、該吐出器20を容器本体10に装着させる装着キャップ30と、で構成されている。
また、内容物としては、例えば化粧用、毛染め用、洗顔用や洗髪用等の液体、ジェル、フォーマーやクリーム等である。或いは、食品用に関する内容物でも構わない。
ポンプ部は、ステム21の押し込みによって内容物を送り出す送出器であり、装着キャップ30に一体的に組み付けられた図示しないシリンダ筒と、このシリンダ筒に上下動可能に挿入された図示しないピストン筒とを有しており、このピストン筒の上部に上記ステム21が連通状態で取り付けられている。なお、ピストン筒及びステム21は、図示しないコイルバネによって常に上方付勢されている。
なお、装着キャップ30は、容器本体10の口部10aに装着されていれば良く、螺着に限られず例えばアンダーカット嵌合等により口部10aに装着されていても構わない。
この回転連結部材35は、図1に示すように、隣り合う2つの吐出容器2、3の装着キャップ30同士を、容器軸Oに対して直交する直交面に沿って延びる回転軸線M回りに回転自在に連結する部材であって、一方の吐出容器2の装着キャップ30に設けられた第1係合部36と、他方の吐出容器3の装着キャップ30に設けられた第2係合部37と、で構成されている。
つまり、本実施形態では、第1係合部36と第2係合部37とが分離可能に係合すると共に、係合時に両係合部36、37が回転軸線M回りに回転可能とされている。
また、第1係合部36及び第2係合部37を係合させた際、一方の吐出容器2の吐出ヘッド22の垂直面24aと、他方の吐出容器3の吐出ヘッド22の垂直面24aと、の間に所定の隙間Hが開くように両係合部36、37の突設高さが調整されている。
なお、両吐出ヘッド22同士を係合状態で連係させても良い。
外装ケース4は、図1及び図2に示すように、ケース本体50と、肩キャップ51と、オーバーキャップ52と、で構成されている。
ケース本体50は、平面視略楕円状に形成された有底筒状の部材であり、回転連結部材35によって一体的に組み合わされた2つの吐出容器2、3をほぼ隙間なく収容できるサイズに形成されている。ケース本体50の底部50aには、2つの吐出容器2、3の容器軸Oに対応する位置にエア抜き用の開口部53が2つ形成されている。また、ケース本体50の底部50a上には、クッション性の高い緩衝シート54が敷かれている。なお、この緩衝シート54にも、上記開口部53に連通するエア抜き用の貫通孔54aが形成されている。
ケース本体50の胴部50bは、径方向に弾性変形可能とされており、径方向内方に向かって弾性変形させることで上記嵌合を解除させて、ケース本体50から肩キャップ51を取り外すことが可能とされている。
また、胴部50bの一部を弾性変形可能としても良く、例えば軸方向に一対のスリットを形成し、このスリット間を弾性変形部としても良い。この場合、アンダーカットを当該スリット間のみに形成することで、より着脱操作性を高めることができる。
なお、上記一対の窪み部56は、指先が入り込む大きさとされていれば良く、その形状は平面視円形状や楕円状、矩形状等でも良く、特定の形状に限定されるものではない。
外筒部60の下端部は、上述したようにケース本体50の胴部50bの被嵌合筒部にアンダーカット嵌合されている。また、外筒部60の上端部は縮径しており、オーバーキャップ52の下端部がアンダーカット嵌合されている。
内筒部61の内面には、該内筒部61を横断するように連設され、2つの吐出容器2、3の吐出ヘッド22をそれぞれ挿通させる平面視D字状の開口に間仕切る仕切り板65が形成されている。これにより、2つの吐出ヘッド22は、仕切り板65によって離間した状態で肩キャップ51よりも上方に突出し、それぞれ押し下げ操作可能とされている。
この多連式吐出容器1では、外装ケース4内に2つの吐出容器2、3が並列に並んだ状態で収容されているので、オーバーキャップ52を取り外すと2つの吐出容器2、3の吐出ヘッド22が露出する。
そのため、2つの吐出ヘッド22を個別に押し下げ操作して内容物をそれぞれ吐出させたり、2つの吐出ヘッド22を同時に押し下げ操作して内容物を同時に吐出させたりすることが可能である。つまり、内容物の個別吐出又は同時吐出を適宜選択しながら行うことができる。
このように、操作片40を回転移動させるだけの簡単な操作で、隣り合う2つの吐出容器2、3の吐出ヘッド22を確実に同時操作して、同じタイミングで内容物を吐出させることができる。
従って、従来に比べて作業が容易であり、手間と時間をかけることなく作業効率を向上させることができる。
このようにすることで、各容器本体10の周囲に開放スペースを確保することができる。従って、詰め替え作業を行うにあたって、容器本体10の着脱を、隣接する容器本体10に対する干渉を気にすることなく容易に行うことができる。よって、この点においても詰め替え作業を効率良く行うことができる。
従って、両吐出容器2、3をそれぞれ製造した後に、両係合部36、37を係合させるように装着キャップ30同士を組み合わせることで、吐出容器2、3を一体化させて容易に1つのユニットとすることができ、組み立て作業をより効率良く行うことができる。また、何らかの不具合等がいずれかの吐出容器2、3に生じたとしても、該当する吐出容器2、3だけを簡単に交換することも可能である。
例えば、図6及び図7に示すように、操作片70をスライド移動させることで2つの吐出容器2、3の吐出器20同士を互いに連係する構成としても構わない。
この場合の操作片70は、平面視矩形状に形成された板材であり、一方の吐出容器2の吐出ヘッド22の頂壁部25に形成された平面視矩形状の凹部71内にスライド移動可能に保持されている。この際、凹部71は他方の吐出容器3側に開口するように形成されている。そのため、操作片70は、他方の吐出容器3に向かってスライド移動可能とされている。
更に、操作片70の長辺側の2つの側面には、第2凸部70aの下方に位置する部分にガイドリブ70bが操作片70の全長に亘って突設されている。このガイドリブ70bは、凹部71に形成された第1凸部71aの下側に入り込んでいる。そのため、操作片70は、吐出容器2を例えば逆さにしたとしても、ガイドリブ70bが第1凸部71aに引っ掛かることで、凹部71内から脱落することがないように設計されている。
なお、第1係合部36と第2係合部37とを単なる嵌め合わせによって係合させた場合を例にしたが、アンダーカット嵌合や螺着により回転自在に係合させる構成としても構わない。
更には、回転連結部材を装着キャップに対して着脱自在に構成しても構わない。こうすることで、回転連結部材を残したまま、吐出容器自体を交換することが可能となる。
エアゾールタイプの吐出容器は、通常、容器本体に吐出器が直接装着されるが、容器本体の口部に保護キャップを装着し、この保護キャップを本発明に係る装着キャップとして利用すれば良い。
O…容器軸
1…多連式吐出容器
2、3…吐出容器
4…外装ケース
10…容器本体
10a…容器本体の口部
20…吐出器
21…ステム
22…吐出ヘッド
23a…吐出口
30…装着キャップ
35…回転連結部材
36…第1係合部
37…第2係合部
40、70…操作片
Claims (3)
- 内容物が充填された容器本体と、
該容器本体の口部に装着された装着キャップと、
上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム、及び該ステムの押し込みにより前記内容物を吐出させる吐出口を有する吐出器と、を備えた吐出容器、並びに
前記吐出容器を複数並列させた状態で内部に収容する外装ケース、を備え、
互いに隣り合う前記吐出容器の前記装着キャップ同士は、容器軸に対して直交する直交面に沿って延びる回転軸線回りに回転連結部材によって回転自在に連結されていることを特徴とする多連式吐出容器。 - 請求項1に記載の多連式吐出容器において、
前記回転連結部材は、
互いに隣り合う前記吐出容器のうち、一方の吐出容器の前記装着キャップに設けられた第1係合部と、
他方の吐出容器の前記装着キャップに設けられ、前記第1係合部に前記回転軸線回りに回転自在に係合された第2係合部と、
を備えていることを特徴とする多連式吐出容器。 - 請求項1又は2に記載の多連式吐出容器において、
前記吐出器は、前記ステムの上端に装着されると共に前記吐出口が形成された吐出ヘッドを備え、
互いに隣り合う前記吐出容器のうち、一方の吐出容器における前記吐出ヘッドには、他方の吐出容器における前記吐出ヘッドに対して連係可能に配置された操作片が設けられていることを特徴とする多連式吐出容器。
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