JP2010084969A - 食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents

食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥方法及び乾燥装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥にかかるコストや時間の削減を図るとともに、効果的に水分等を除去できるようにする。
【解決手段】 薄型容器Pを搬送するコンベアvを設けるとともに、上流側に第1の洗浄水除去部Dを設け、下流側に第2の洗浄水除去部Eを設ける。上流側の第1の洗浄水除去部Dには、コンベアvを挟んで上下・左右及び斜め上方の前後に複数の噴出方向可変ノズル1(エアの噴き出し方向を自動的に可変にできるノズル)を配置して、各ノズル1のエアの噴き出し方向を自動的に規則的または不規則的に変化させながらエアを噴出するとともに、下流側の第2の洗浄水除去部Eには、搬送方向と直交方法に長いスリット孔2sを有するスリット状ノズル2をコンベアvの上下に配設し、60〜70℃の温風を噴き付けることで、薄型容器Pに付着する水分を除去し乾燥させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主として食品流通業界で利用される番什あるいはクレート容器と呼ばれるような食品運搬薄型容器を洗浄した後の乾燥技術に関する。
従来、本出願人は、例えばパンや菓子や麺などを運搬する際に使用される番什あるいはクレート容器と呼ばれる薄型の運搬容器を洗浄する技術を提案しており(特願2008−23453号)、この技術では、薄型容器を高圧水で高圧水洗浄した後、薄型容器に向けてエアを吹き付けてエアブロー処理し、その後、薄型容器に向けて除菌効果のある植物性洗剤を希釈した希釈液を散布するとともに、薄型容器に向けて温風を吹き付けて温風乾燥させるようにしている。
また、従来、食品運搬容器を洗浄・乾燥させる技術としては、洗浄水や温風などの流体を吹き付ける方法が一般的であり、例えばベルトコンベアなどの搬送手段で搬送される容器に向けて、装置箱体の骨格を構成する柱部や上下梁部に設けたノズルから流体を吹き出させることにより処理するような技術(例えば、特許文献1参照。)も知られている。
特開平08−322528号公報
ところで、上記技術を含め、従来一般の洗浄後の乾燥については、温風または冷風等を吹き付ける際、一定方向にエア等を噴出するノズルを使用しているため、容器の隅部などには洗浄水等が残り易く、水気を完全に除去しようとすると、時間がかかるという問題があった。
一方、コンビニ等で使用される番什あるいはクレート容器は、毎日多量に使用されるため、洗浄や乾燥にかける時間に制約があり、しかも、洗浄後に水分が付着したままであると不衛生な状態に陥り易かった。
そこで本発明は、食品運搬薄型容器を洗浄した後、乾燥にかかる時間やコストの削減を図り、しかも水分の付着量を極限させる乾燥技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、食品運搬薄型容器を搬送しながら洗浄した後、乾燥させる方法において、前記薄型容器の搬送路に対して少なくとも上下・左右に配置される複数の噴出方向可変ノズルから薄型容器に向けて上下・左右及び斜め前方、斜め後方に噴き出されるエアの噴き出し方向を自動的に規則的または不規則的に変化させることにより該薄型容器に付着する洗浄水を除去する第1の洗浄水除去工程と、この工程を終えた薄型容器に向けて、搬送路の上下に配置される複数の温風噴き出し装置のスリット孔から温風を噴き付けて残存する洗浄水を除去する第2の洗浄水除去工程を設けるようにした。
ここで、噴出方向可変ノズルとは、ノズルからのエアの噴き出し方向が自動的に変化するように設定されるノズルであり、例えば後述するような特開2007−253040号に示されるように、ノズル先端が円軌道または所定のパターン軌道を描くように移動しながらエアが噴き出されるような波動ノズルなどが適用可能である。また、洗浄水としては、水道水100%の水のほか、例えば植物性除菌液を水道水に3〜7%含有させた水溶液なども適用可能であり、この場合の洗浄水の除去とは、容器表面に付着する薬液の希釈液から水分のみを除去することを意味するものとする。そして、第1の洗浄水除去工程において、複数の噴出方向可変ノズルからあらゆる方向から吹き出されるエアの噴き出し方向をノズルごと変化させながらエアを噴き付けることで、単純な一方向からエアを噴き付けることに較べて大幅に水分付着量を減らすことができ、また、その後、第2の洗浄水除去工程で、複数の温風噴き出し装置のスリット孔から温風を噴き付けることにより、ほぼ完全に付着する水分を除去できる。
この際、前記搬送路の左右に配設される噴出方向可変ノズルのエア噴出孔を、前記薄型容器に対して15cm以内に近接させ且つ進行方向に対して直角方向にエアを噴き出せるように設定することにより、第1の洗浄水除去工程における水分除去効率を極めて高めることができ、また、前記温風噴き出し装置のスリット孔から噴き出される温風を、60〜70℃にすれば第2の洗浄水除去工程の水分除去機能は十分果たせ、しかも省エネ効果を高めることができる。
そして、食品運搬薄型容器を洗浄した後、乾燥させる乾燥装置において、薄型容器を搬送する搬送手段と、薄型容器に付着する洗浄水を除去するため、薄型容器の搬送路に対して少なくとも上下・左右に配置され且つ薄型容器に向けて上下・左右及び斜め前方、斜め後方に噴き出されるエアの噴き出し方向を自動的に規則的または不規則的に変化させることのできる複数の噴出方向可変ノズルと、薄型容器に残存付着する洗浄水を除去するため、搬送路の上下に配置され且つ温風を噴き出すことのできる複数のスリット状ノズルを設けるようにする。この際、スリット状ノズルを、ブース内に設けるようにすれば、ブース内の温度が高まり、より効率的に乾燥させることができる。
また、前記スリット状ノズルのスリット孔は、搬送方向と交差する方向に少なくとも薄型容器幅の長さを有する長孔とし、また、前記搬送路の上下に配置される温風噴き出し装置のスリット孔は、上下からの噴き出し方向が重なり合わないよう互い違いに配置するようにすれば、噴き付けられるエアに乱れが生じることなく、的確な場所に温風を当てることができる。
また、前記温風噴き出し装置のスリット孔から上下に噴き出される温風の噴き出し方向を、搬送方向に対して0〜10度の角度で傾斜させることにより、水分の除去効率をより高めることができる。
食品運搬薄型容器を搬送しながら洗浄した後、乾燥させる際、上下・左右に配置した複数の噴出方向可変ノズルから上下・左右及び斜め前方、斜め後方に向けて噴き出されるエアの噴き出し方向を自動的に変化させることで洗浄水を除去する第1の洗浄水除去工程を行い、その後、第2の洗浄水除去工程において、複数の温風噴き出し装置のスリット孔から温風を噴き付けることにより、薄型容器に付着する水分をほぼ完全に除去でき、ボイラ等の設備も不要のためコストをかけないで、しかも短時間で効率的に乾燥させることができる。
この際、噴出方向可変ノズルのエア噴出孔を、薄型容器に対して15cm以内に近接させ且つ進行方向に対して直角方向にエアを噴き出すように設定すれば、水分の除去効率を高めることができ、また、温風噴き出し装置の温風を、60〜70度の範囲に設定すれば、残存する水分を十分除去でき、省エネ効果を高めることができる。
また、スリット状ノズルのスリット孔を、搬送方向と交差する方向に少なくとも薄型容器幅の長さを有する長孔とし、また、搬送路の上下に配置される温風噴き出し装置のスリット孔について、上下からの噴き出し方向が重なり合わないよう互い違いに配置すれば、より効果的に水分を除去できる。
また、温風噴き出し装置のスリット孔から上下に噴き出される温風の噴き出し方向を、搬送方向に対して0〜10度の角度で前傾させれば、一層水分の除去効率を高めることができる。
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係る乾燥工程を洗浄工程と組み合わせた状態の全体図、図2は乾燥工程の説明図、図3はスリット状ノズルのスリット孔から噴き出されるエアの噴き出し方向を説明するための説明図である。
本発明に係る食品運搬薄型容器の乾燥方法及び乾燥装置は、食品運搬薄型容器を搬送しながら洗浄した後、時間やコストをかけないで効率的に乾燥させることができるようにされ、本実施例では、番什あるいはクレート容器と呼ばれる食品業界用の食品運搬薄型容器の乾燥技術として構成されている。
この番什あるいはクレート容器と呼ばれる食品運搬薄型容器Pは、人一人が持ち運べるようなサイズで、高さが15cm以下のものが大半であり、蓋なしで積み重ね可能にされるとともに、軽量化等のため多数の孔が開けられていることが多く、例えば食品卸業者が食品小売店などに運送する際に使用された後、繰返して使用するため、その都度、洗浄装置で洗浄処理するようにされている。
そこで、本発明の乾燥工程を説明する前に、この食品運搬薄型容器Pの洗浄工程の一例について簡単に説明する。
図1に示すように、洗浄工程Sにおいては、搬路上流側から下流側に向けて植物性除菌液を水道水に3〜7%程度含有させた高圧水で洗浄する高圧水洗浄部A、および、すすぎ処理を行なうすすぎ部Bが順に設けられ、食品運搬薄型容器Pがコンベアvに載って右方から搬送されてくると、高圧水洗浄部Aで高圧水を噴き付けて洗浄し、すすぎ部Bにより清浄水を噴射する。そして、この間に植物性除菌液の作用によって例えば、大腸菌や、緑膿菌や、黄色ブドウ球菌や、腸炎ビブリオ菌や、枯草菌や、ウイルス等に対して除菌効果を高める。なお、この植物性除菌液は、すすぎ水に添加してもよく、同様の除菌効果が得られる。
このため、高圧水洗浄部Aにおいては、給湯器等51に接続され且つ植物性除菌液を3〜7%程度含有する洗浄液タンク52や、この洗浄液タンク52内の洗浄液を吹出しノズル53に圧送することのできる高圧ポンプ54や、吹き付けられた洗浄液を回収することのできる受け皿55などを備えており、受け皿55によって回収された洗浄液を、再び高圧ポンプ54によって吹出しノズル53に送りこんで、循環させるようにしている。
また、すすぎ部Bには、植物性除菌液を3〜7%程度含有する洗浄液タンク58や、この洗浄液タンク58内の洗浄液を吹出しノズル56に圧送することのできる高圧ポンプ59や、吹き付けられた洗浄液を回収することのできる受け皿57などを備えており、前記高圧水洗浄部Aとほぼ同様な処理によってすすぎ処理が行われる。
洗浄工程Sの構成の概要の一例は以上の通りであるが、このような洗浄工程Sにおいて、まず、運搬容器Pが高圧水洗浄部Aに搬送されると、運搬容器Pの外面に向けて吹出しノズル53から高圧水を吹き付け、容器にPに付着する泥や、出荷用ラベルの糊跡や、異物等が除去される。そして、高圧水洗浄が終えると、すすぎ部Bに搬送され、吹出しノズル56から清浄水を吹き付けることにより、運搬容器Pに付着する残存水等の大部分が清浄化される。以上のような高圧水洗浄およびすすぎの工程において、運搬容器Pの外面のほぼ全域に、除菌効果のある薬液の希釈液が薄い被膜となって塗着する。
以上のような洗浄工程を経ることにより食品運搬薄型容器Pの洗浄及び除菌処理が行われるが、この段階で、食品運搬薄型容器Pの表面には、薬液の希釈液が被膜として残存している。そこで、本発明に係る乾燥工程Kは、この洗浄工程Sの搬路下流側に形成されて食品運搬薄型容器P表面に付着する薬液の希釈液から水分のみをほぼ完全に且つコストや時間をかけないで除去するためのものである。なお、この際、容器P表面から水分だけを除去しても除菌効果として問題のないことが確認されている。以下、その構成の概要について説明する。
洗浄後の乾燥工程Kは、上流側の第1の洗浄水除去部Dと、下流側の第2の洗浄水除去部Eから構成されており、いずれの洗浄水除去部D、Eでも、薄型容器P表面に付着する薬液の希釈液から水分のみを乾燥させることができるようにされている。その詳細は、図2に示す通りである。
前記第1、第2の洗浄水除去部D、Eには、それぞれ前記洗浄工程Sのコンベアvに連続する搬送手段としてのコンベアvが設けられ、また第1の洗浄水除去部Dには、コンベアvを挟んで上下・左右に、上下方向、左右方向、斜め前方下方、斜め後方下方に向けてエアを噴き出すことのできる複数の噴出方向可変ノズル1が設けられ、第2の洗浄水除去部Eには、コンベアvを挟んで上下に複数のスリット状ノズル2が設けられている。
第1の洗浄水除去部Dの噴出方向可変ノズル1は、エアの噴き出し方向が自動的に規則的または不規則的に変化しながらエアを噴出できるようなものであり、本実施例では、例えば特開2007−253040号に示されるような回転波動ノズルを使用している。ここで、この回転波動ノズルの構成の概要を説明すると、弾性変形が可能な弾性チューブの周囲をラッパ状の筒状ガイドで蔽うとともに、この筒状ガイドを基端側の回転支持部で回転可能に支持し、弾性チューブ内に加圧エアを供給することにより、噴流の反動によって弾性チューブをS字状に撓ませながら回転運動させ、弾性チューブの先端側と中間部の外周に設けた回転伝達部をラッパ状の筒状ガイドの内壁に密着させることで、弾性チューブの先端のエア噴出孔を円軌道または所定のパターン軌道を描かして移動させるものである。この結果、ノズル近傍のエアブローが行なわれる同一のポイントでエア流量や風速を測定すると、エアブローの強弱が規則的(ノズルが規則的に運動する際)または不規則的(ノズルが不規則に運動する際)な波動となって測定されるとともに、エアの流動方向が変化して測定されるようになる。
勿論、エアの噴き出し方向が規則的または不規則的に変化すれば、ノズルの構造は任意である。
そして、この噴出方向可変ノズル1には、エアヘッダー3を介してエアコンプレッサー4が接続されており、本実施例では、このエアコンプレッサー4のエア吐出能力は、圧力0.4MPa以上、空気量4000リットル/min程度にするとともに、噴出方向可変ノズル1の数を、上下左右の合計35個程度とすることにより、1個の噴出方向可変ノズル1から噴出されるエアが少なくとも1100リットル/min程度になるようにし、食品運搬薄型容器Pに対してほぼあらゆる方向から規則的または不規則的にエアを噴き付けることができるようにしている。
また、本実施例では、搬路の左右に配設される噴出方向可変ノズル1のノズル先端のエア噴出孔を食品運搬薄型容器Pに対して15cm以内に近接させ且つ食品運搬薄型容器Pの進行方向に対して直角方向にエアを噴出させることができるようにしている。これは、進行方向に対して直角方向にエアを噴き出すエア噴出孔の距離を変えて実験した結果、距離が20cm以上になるとエア流量や風速の強弱、及び風向の変化の効果がなくなり風速も下がる傾向になるため不適当であることが判明し、距離が15cm以内のときがエア噴き付け後の水分付着量が大幅に減少することが確認されたからである。なお、最も除去効果の高い距離は5cmから10cm程度の範囲であった。
第2の洗浄水除去部Eには、搬路以外の空間部を囲うブース5が設けられ、前記スリット状ノズル2は、本実施例では、ブース5内のコンベアvの上下に各4個づつ設けている。そして、各スリット状ノズル2には、ファンブースヒータ6に連結されるファン7が接続されており、ファンブースヒータ6によって60〜70度に加温されたエアをスリット状ノズル2のスリット孔2sから噴出できるようにされている。
このスリット状ノズル2のスリット孔2sは、搬路に対して直交方向に少なくとも薄型容器Pの幅の長さを有する長孔であり、本実施例では、スリット幅を4mm程度にするとともに、上下のスリット状ノズル2のスリット孔2sは、上下からのエアの噴き出しが重なり合わないように互い違いにしている。
また、それぞれのスリット状ノズル2のスリット孔2sから上下に噴き出されるエアの噴き出し方向αは、図3に示すように、搬路に対して直角かまたは搬送方向に向けて10度以内の角度で傾斜するようにされている。
このようなエアの噴き出し方向にすることで、移動する食品運搬薄型容器Pに対する風速、風量を高めると同時に、吹き残しの部位を少なくすることができ、食品運搬薄型容器Pに残存する水分をより効果的に除去することができる。
以上のような乾燥工程Kの作用等について説明する。
洗浄工程Sを経て、表面に薬液の希釈液が付着する食品運搬薄型容器Pが乾燥工程Kに搬送されて不図示の反転機で反転させられると、容器Pの内外に付着する洗浄液の一部分は下方に落下し、そのまま乾燥工程Kに投入される。
そして、乾燥工程Kの第1の洗浄水除去工程では、食品運搬薄型容器Pに向けて上下・左右方向及び斜め前方、斜め後方から複数の噴出方向可変ノズル1によって、それぞれのノズル1のエアの噴き出し方向を自動的に変化させながらエアを噴出し、表面に付着する洗浄水を除去する。こうすることで、表面全域があらゆる方向からエアで吹払われることになり、付着する水分の大部分を除去することができる。
その後、食品運搬薄型容器Pは第2の洗浄水除去工程が行なわれる第2の洗浄水除去部Eに搬送され、この第2の洗浄水除去工程では、上下のスリット状ノズル2から60〜70℃の温風を噴き付けることにより、残存する水分が除去される。この際、それぞれのスリット状ノズル2のスリット孔2sから上下に噴き出されるエアはお互いに重なり合わないようにし、またスリット孔2sから噴き出されるエアの噴き出し方向αを、0〜10度の角度で傾斜させているため、より効率的に除去することができる。また、周辺をブース5で囲っているため、ブース5内の温度が高まり、乾燥速度を上げるのに役立っている。
なお、以上のような要領によって乾燥させる際、コンベアvによる搬送速度も無視することができず、一般的に搬送速度を上げると乾燥工程Kを経た食品運搬薄型容器Pへの水分付着量が増加し、搬送速度を下げると水分付着量が減少するが、薄型容器Pに所定量の水分を付着させた状態で試験した結果、コンベアvの速度を1時間に食品運搬薄型容器Pを2000個程度処理できる速度に設定した場合には、最終的な食品運搬薄型容器Pへの水分付着量が10g以下に、コンベアvの速度を1時間に食品運搬薄型容器Pを500個程度処理できる速度に設定した場合には、最終的な食品運搬薄型容器Pへの水分付着量を1.0g以下にできることが確認されている。
なお、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
食品運搬薄型容器を洗浄した後、乾燥させるにあたり、コストと時間の大幅な削減が可能でしかも高い水分除去効果が得られるため、例えば本出願人の提案にかかる洗浄技術と組み合わせることにより、食品流通業界において高い効果が得られる。
本発明に係る乾燥工程を洗浄工程と組み合わせた状態の全体図 本発明に係る乾燥工程の説明図 スリット状ノズルのスリット孔から噴き出されるエアの噴き出し方向を説明するための説明図
符号の説明
1…噴出方向可変ノズル、2…スリット状ノズル、2s…スリット孔、5…ブース。

Claims (8)

  1. 食品運搬薄型容器を搬送しながら洗浄した後、乾燥させる方法であって、前記薄型容器の搬送路に対して少なくとも上下・左右に配置される複数の噴出方向可変ノズルから薄型容器に向けて上下・左右及び斜め前方、斜め後方に噴き出されるエアの噴き出し方向を自動的に規則的または不規則的に変化させることにより該薄型容器に付着する洗浄水を除去する第1の洗浄水除去工程と、この工程を終えた薄型容器に向けて、搬送路の上下に配置される複数の温風噴き出し装置のスリット孔から温風を噴き付けて残存する洗浄水を除去する第2の洗浄水除去工程を備えたことを特徴とする食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥方法。
  2. 食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥方法であって、前記搬送路の左右に配設される噴出方向可変ノズルのエア噴出孔を、前記薄型容器に対して15cm以内に近接させ且つ進行方向に対して直角方向にエアを噴き出せるように設定することを特徴とする請求項1に記載の食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥方法。
  3. 前記温風噴き出し装置のスリット孔から噴き出される温風を、60〜70℃に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥方法。
  4. 食品運搬薄型容器を洗浄した後、乾燥させる乾燥装置であって、薄型容器を搬送する搬送手段と、薄型容器に付着する洗浄水を除去するため、薄型容器の搬送路に対して少なくとも上下・左右に配置され且つ薄型容器に向けて上下・左右及び斜め前方、斜め後方に噴き出されるエアの噴き出し方向を自動的に規則的または不規則的に変化させることのできる複数の噴出方向可変ノズルと、薄型容器に残存付着する洗浄水を除去するため、搬送路の上下に配置され且つ温風を噴き出すことのできる複数のスリット状ノズルを備えたことを特徴とする食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥装置。
  5. 前記スリット状ノズルは、ブース内に設けられることを特徴とする請求項4に記載の食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥装置。
  6. 前記スリット状ノズルのスリット孔は、搬送方向と交差する方向に少なくとも薄型容器幅の長さを有する長孔であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥装置。
  7. 前記搬送路の上下に配置される温風噴き出し装置のスリット孔は、上下からの噴き出し方向が重なり合わないよう互い違いに配置されることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥装置。
  8. 前記温風噴き出し装置のスリット孔から上下に噴き出される温風の噴き出し方向は、搬送方向に対して0〜10度の角度で傾斜していることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の食品運搬薄型容器洗浄後の乾燥装置。
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