JPH08296968A - 除水機 - Google Patents

除水機

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JPH08296968A
JPH08296968A JP12297895A JP12297895A JPH08296968A JP H08296968 A JPH08296968 A JP H08296968A JP 12297895 A JP12297895 A JP 12297895A JP 12297895 A JP12297895 A JP 12297895A JP H08296968 A JPH08296968 A JP H08296968A
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air box
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Katsuki Fukuda
勝喜 福田
Takashi Uemura
隆 植村
Kanamizu Makino
金水 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアーノズル1個当たりの噴射領域を広くで
きるばかりでなく、除水効果も良く、エアーノズルの個
数を少なくすることができるとともに、エアー量も節約
できる効率の高い除水機を提供する。 【構成】 コンベア2を網状とし、この網状コンベアに
対する上下両方にエアーボックス13A・25を配置
し、各エアーボックスに、複数のエアーノズルを、エア
ーボックス内と連通させてその外面に旋回自在に突設支
承するとともに、そ軸線に対し湾曲する形状として噴射
口を斜めに指向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外面に付着した水滴等
の液体をエアー噴射により吹き飛ばして除水(乾燥)す
る除水機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、食品加工場や食品販売店などの
ように、食品を包装袋に入れて包装したりラップフィル
ムでラップするようなところでは、包装袋の外面やラッ
プフィルム表面に付着した水滴を除去するのに、中身が
食品であることから加熱乾燥させることができないた
め、大半は手作業で拭き取っているのが実状である。一
部では、エアー噴射により水滴を吹き飛ばす除水機が使
用されているが、従来の除水機は、エアーを噴射するエ
アーノズルが単なる真っ直ぐなパイプ状又はフラット状
であったため、エアーノズル1個当たりの噴射領域が狭
く、エアーノズル同士の間隔を密にしなければならない
ので、エアーノズルの個数が多くなるばかりでなく、エ
アー供給源からの供給エアー量も多く必要とし、効率が
悪かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
に比べ、エアーノズル1個当たりの噴射領域を広くでき
るばかりでなく、除水効果も良く、エアーノズルの個数
を少なくすることができるとともに、エアー量も節約で
きる効率の高い除水機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による除水機は、
複数のエアーノズルを、エアーボックス内と連通させて
その外面に旋回自在に突設支承するとともに、その軸線
に対し湾曲する形状として噴射口を斜めに指向させたも
のである。コンベアを網状とし、この網状コンベアに対
する上下両方にエアーボックスを配置し、各エアーボッ
クスについてエアーノズルを上記のように突設すると、
被処理物の上下両面を同時に処理することができる。そ
の場合、少なくとも上側のエアーボックスの高さを調整
可能にすれば、被処理物の大きさの違いなどに対応でき
る。エアーノズルは、コンベアの搬送方向に複数の列に
してしかも列相互において食い違う位置関係にするのが
良い。
【0005】
【作用】本発明の除水機によると、エアー供給源からエ
アーボックス中へエアーを供給すると、エアーボックス
に突設されたエアーノズルから一斉にエアーが噴射され
る。エアーノズルは、湾曲してその噴射口が斜めに指向
しているとともに、エアーボックスに対し旋回自在にな
っているので、噴射口から噴出されるエアーの反力によ
り自動的に旋回する。従って、各エアーノズルから噴射
されたエアーは、コンベア上を搬送される被処理物に向
かって螺旋状に拡がって広範囲にしかも振動を生じるよ
うに吹き付けられる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
述する。
【0007】本実施例の除水機は、図1及び図2に外観
を示すように、機枠1に全体を組み込んだ単体構造にな
っており、この機枠1上に装備した網状コンベア2上に
被処理物W(図3に示す)を載せて搬送し(図1におい
て手前側から後方へ搬送する)、このコンベア2の途中
の上方において機枠1上に設けた上側エアー噴射ユニッ
ト3と、これと対向して図3及び図4に示すように機枠
1内に設けた下側エアー噴射ユニット4とで上下両方か
らエアーを噴射して除水する。
【0008】網状コンベア2は、左右のチェーン5間に
金網6と多数本の支持棒7とを張設し、左右のチェーン
5を、モータ(図示せず)により回転されるスプロケッ
トホイール8によって金網6と一体に循環させる構造に
なっている。
【0009】上側エアー噴射ユニット3は、網状コンベ
ア2の一部分を覆うように機枠1に開閉可能に蝶着され
た箱状カバー9を本体として、その内部に次のような構
造を組み込んだものである。図3ないし図5において、
箱状カバー9の天板10に複数本の案内ロッド11を垂
設し、これら案内ロッド11に昇降台板12が昇降可能
に装架されている。この昇降台板12の下側の前後2個
所に偏平箱状のエアーボックス13A・13Bが平行に
固着され、これらエアーボックス13A・13B内にブ
ロア等のエアー供給源(図示せず)からホース14を通
じてエアーが送入されるようになっている。そして、前
側(網状コンベア2の搬送方向に対して手前側)のエア
ーボックス13Aには、短いパイプ状の複数の旋回型エ
アーノズル15が左右に一定の間隔をおいて一列に突設
され、後側のエアーボックス13Bには、複数の旋回型
エアーノズル15が左右に一定の間隔をおいて一列に突
設されている他、その列の後方において、同じく短いパ
イプ状の複数の固定型エアーノズル16が左右に一定の
間隔をおいて一列に突設されている。
【0010】前側(手前側)のエアーボックス13Aの
旋回型エアーノズル15と後側のエアーボックス13B
の旋回型エアーノズル15とは、左右の間隔は同じであ
るが、図の例では前側が4個、後側が3個の個数関係
で、しかも相互の位置関係は左右に食い違っている。ま
た、固定型エアーノズル16の間隔は旋回型エアーノズ
ル15よりも小さく、密になっている。
【0011】前後のエアーボックス13A・13Bの各
旋回型エアーノズル15は、図6に後側のものを示すよ
うに、その基端部(上端部)をエアーボックスの底壁に
貫通固着された軸受ボルト17にベアリング18を介し
て旋回自在に支承され、軸受ボルト17を通じてエアー
ボックス内と連通している。旋回型エアーノズル15
は、その上側部15aが垂直で、中間部15bが軸受ボ
ルト17の軸線と直交する方向であるX方向へ緩やかに
湾曲し、更に下側部15cがX方向と直交するY方向へ
緩やかに湾曲して先端の噴射口19が斜め下方へ指向し
ている。
【0012】各固定型エアーノズル16は、その上端ネ
ジ部をエアーボックス13Bに貫通固着させてエアーボ
ックス13B内と連通されている。固定型エアーノズル
16の下側部16aは、下端に向かって除々に偏平に圧
潰しながら前方(網状コンベア2の搬送方向に対して手
前側)へ傾斜し、下端の噴射口20は偏平となって前方
斜め下方に指向している。
【0013】昇降台板12は、箱状カバー9の天井部の
外側に装着されたハンドル21を回すことにより案内ロ
ッド11に沿って昇降させることができるので、上側エ
アー噴射ユニット3のエアーノズル15・16はその高
さを調整できる。箱状カバー9の前後壁には、図4に示
すように、網状コンベア2上の被処理物Wを通過させる
切欠部22が設けられ、各切欠部22に、樹脂シート等
に切込みを入れたカーテン23が垂設されている。ま
た、箱状カバー9には透明板による覗き窓24が設けら
れている。
【0014】一方、下側エアー噴射ユニット4は、機枠
1内に固定配置された一つのエアーボックス25に前列
の旋回型エアーノズル15と後列の旋回型エアーノズル
15と固定型エアーノズル16とを、上に向けて上側エ
アー噴射ユニット3と同様に突設し、上側エアー噴射ユ
ニット3側のエアーノズル15・16と一対一の関係で
対向させている。なお、上側の前後のエアーボックス1
3a・13Bも下側のエアーボックス25と同様に一つ
にしてもよく、これとは逆に、下側のエアーボックス2
5を上側と同様に2つに分割した形態としてもよい。下
側エアー噴射ユニット4の下方には水回収器(図示せ
ず)が設けられている。
【0015】上側エアー噴射ユニット3の前後のエアー
ボックス13A・13B及び下側エアー噴射ユニット4
のエアーボックス25には、エアー供給源からエアーが
同時に送入されるため、上側エアー噴射ユニット3の前
列の旋回型エアーノズル15と後列の旋回型エアーノズ
ル15と固定型エアーノズル16からエアーが下向きに
噴射されると同時に、下側エアー噴射ユニット4の前列
の旋回型エアーノズル15と後列の旋回型エアーノズル
15と固定型エアーノズル16からエアーが上向きに噴
射される。
【0016】従って、網状コンベア2上を搬送される被
処理物Wは、箱状カバー9内を通過する際に上下両方か
らエアーを噴射され、付着している水滴等を全面につい
て吹き飛ばされる。この場合、上下のエアーノズルは一
対一の関係で対向しているので、網状コンベア2上を搬
送される被処理物Wが浮き上がったり、網状コンベア2
へ強く押し付けられるようなことはない。
【0017】各旋回型エアーノズル15は、エアーボッ
クス13A又は13b或いは25に対し旋回自在になっ
ているとともに、上記のように湾曲してその噴射口19
が斜めに指向しているので、噴射口19からエアーを噴
出するとその反力によりモーメントが生じて自動的に旋
回する。従って、各旋回型エアーノズル15から噴射さ
れたエアーは、網状コンベア2上を搬送される被処理物
Wに向かって螺旋状に拡がって広範囲にしかも振動を生
じるように吹き付けられるので、被処理物Wに対する除
水効果が非常に高い。上下それぞれのエアー噴射ユニッ
ト3・4において、前列の旋回型エアーノズル15と後
列の旋回型エアーノズル15とは上記のように左右に食
い違っているので、各列の旋回型エアーノズル15の間
隔を広くしても、処理残し個所が生じないとともに、そ
の間隔を広くすることにより、隣接する旋回型エアーノ
ズル15同士におけるエアーの干渉を防止できる。
【0018】上下の固定型エアーノズル16からのエア
ーは、いわばエアーカーテンを形成して被処理物Wの搬
送に逆らうように斜め前方へ噴射されるので、旋回型エ
アーノズル15によって吹き飛ばされた水滴等が箱状カ
バー9から出る被処理物Wに再び付着するのを防止でき
る。上側エアー噴射ユニット3のエアーノズル15・1
6の高さは、ハンドル21を操作することにより、被処
理物Wの大きさなどに応じて調整できる。なお、下側の
エアーノズル15・16の高さも調整できるようにして
もよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のエアーノズルを共通のエアーボックスに旋回自在に
突設支承するとともに、湾曲形状として噴射口を斜めに
指向させ、エアー噴射によって生ずる反力により各エア
ーノズルを自動的に旋回させるので、各エアーノズルか
らの噴射エアーを、コンベア上を搬送される被処理物に
向かって螺旋状に拡がって広範囲にしかも振動を生じる
ように吹き付けられることができる。従って、エアーノ
ズル1個当たりの噴射領域を広くできるばかりでなく、
除水効果も良く、エアーノズルの個数を少なくすること
ができるとともに、エアー量も節約できる効率の高い除
水機とすることができる。
【0020】請求項2によれば、コンベアを網状とし、
この網状コンベアに対する上下両方にエアーボックスを
配置し、各エアーボックスについてエアーノズルを旋回
自在に突設支承したので、被処理物の上下両面を同時に
処理することができる。
【0021】請求項3によれば、少なくとも上側のエア
ーボックスの高さを調整可能にしたので、エアーノズル
の噴射高さを被処理物の大きさの違いなどに対応でき
る。請求項3によれば、多数のエアーノズルを、コンベ
アの搬送方向に複数の列にしてしかも列相互において食
い違う位置関係にしたので、各列のエアーノズルの間隔
を広くしても、処理残し個所が生じないとともに、その
間隔を広くすることにより、隣接するエアーノズル同士
におけるエアーの干渉を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の除水機の外観斜視図であ
る。
【図2】同じく側面図である。
【図3】図1中のA−A線位置の断面図である。
【図4】図1中のB−B線位置の断面図である。
【図5】上側エアー噴射ユニットの下面図である。
【図6】旋回型エアーノズル及び固定型エアーノズルの
拡大断面図である。
【符号の説明】
2 網状コンベア 3 上側エアー噴射ユニット 4 下側エアー噴射ユニット 13A・13B・25 エアーボックス 15 旋回型エアーノズル 19 噴射口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水滴等の液体が付着している被処理物をコ
    ンベアで搬送しながら、複数のパイプ状エアーノズルか
    らのエアー噴射により液体を吹き飛ばす除水機におい
    て、前記複数のエアーノズルの一部又は全部を、エアー
    ボックス内と連通させてその外面に旋回自在に突設支承
    するとともに、その軸線に対し湾曲する形状として噴射
    口を斜めに指向させたことを特徴とする除水機。
  2. 【請求項2】水滴等の液体が付着している被処理物をコ
    ンベアで搬送しながら、複数のパイプ状エアーノズルか
    らのエアー噴射により液体を吹き飛ばす除水機におい
    て、前記コンベアを網状とし、この網状コンベアに対す
    る上下両方にエアーボックスを配置し、各エアーボック
    スに、前記複数のエアーノズルの一部又は全部を、エア
    ーボックス内と連通させてその外面に旋回自在に突設支
    承するとともに、その軸線に対し湾曲する形状として噴
    射口を斜めに指向させたことを特徴とする除水機。
  3. 【請求項3】少なくとも上側のエアーボックスの高さを
    調整可能にしたことを特徴とする請求項2に記載の除水
    機。
  4. 【請求項4】多数のエアーノズルを、コンベアの搬送方
    向に複数の列にしてしかも列相互において食い違う位置
    関係にしてエアーボックスに突設したことを特徴とする
    請求項1、2又は3に記載の除水機。
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