JP2010084452A - 道路用標示体の固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカーボルトによって施工可能な道路用標示体を、接着剤によって路面に強固に固定可能な道路用標示体の固定方法を提供する。
【解決手段】ベース部3を固定するためのアンカーボルトが着脱可能に取り付け可能な取付部34の下面に、肉ぬすみ部Nの開口部を塞ぐように形成された底板材7を取り付け、前記底板材7の底面に塗布した接着剤によって路面に接着する。
肉ぬすみ部Nの部分においても底板材7によって接着材が塗布されるため、接着面積が増大し、固定の強度が向上する。
また、ベース部3を固定するためのアンカーボルトを取り付けるための取付部34を介して底板材7を取り付けるので、強固に取り付けることができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は道路における車線のセンターライン標示、車線誘導標示あるいは交通規制誘導標示などを目的として、道路に立設して設置される道路用標示体の固定方法に関するものである。
センターライン等に設置される従来の道路用標示体は、車両に踏みつけられても復元し、且つ相当な回数そのような状況に耐え得る耐久性を持つ必要があることから、種々の固定方法から適切な方法を選択して施工される。このため、複数の施工方法を選択可能にするための種々の提案がなされている。
例えば特許文献1に開示されている道路標識柱においては、台座に路面設置用のボルト挿通孔を設け、その台座の底部に人力によって除去し得る閉塞部材を配設している。これによって、接着剤によって路面に固定する場合は前記閉塞部材を除去しない状態で台座の底面に接着剤を塗布して施工し、アンカーボルトによって路面に固定する場合は閉塞部材を除去してボルト挿通孔にアンカーボルトを挿通して施工するという、施工方法の選択が可能となっている。
特開2005−273214号公報
しかしながら特許文献1の如き道路標識柱は、人力で除去しうる閉塞部材を台座に配設した状態で接着剤を台座の底面に塗布するので、道路標識柱を路面に設置した後も閉塞部材は容易に台座から破断して外れる状態であり、前記閉塞部材の範囲の接着剤が道路標示柱の固定に寄与せず固定強度が低くなるという問題点があった。
そこで本発明は、アンカーボルトによって施工可能な道路用標示体を、接着剤によって路面に強固に固定可能な道路用標示体の固定方法を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る道路用標示体の固定方法は、下面に開口部を有する肉ぬすみ部が形成されたベース部と、該ベース部の上方に突設された本体部を備え、
路面に埋設固定したアンカーナットに螺結させて前記ベース部を固定するための第一のアンカーボルトが着脱可能に取り付けられるようになされた取付部が前記ベース部の中央部に形成された道路用標示体を接着により路面に取り付ける方法であって、
前記肉ぬすみ部の開口部を塞ぐように形成された底板材を前記取付部を介して前記ベース部の下面に取り付け、前記底板材の底面に塗布した接着剤によって路面に接着することを特徴としている。
本発明に係る道路用標示体の固定方法によれば、ベース部の下面に前記肉ぬすみ部の開口部を塞ぐように形成された底板材を取り付け、前記底板材の底面に塗布した接着剤によって路面に接着するので、ベース部の下面の肉ぬすみ部の部分においても底板材によって接着材が塗布されるため、接着面積が増大し、固定の強度が向上する。
また、ベース部を固定するための第一のアンカーボルトを着脱可能に取り付けられる取付部を介して前記底板材をベース部に取り付けるので、底板材をベース部に容易に強固に取り付けることができる。
また、肉ぬすみ部の空隙が問題となる場合に底板材によってその開口部を塞ぐことができるので、ベース部下面の肉ぬすみ部を形成しない道路用標示体を接着固定用の品種として別に製造する必要がなく、品種数を削減することができ、必要な在庫量などを低減させることができる。
また、ベース部を固定するための第二のアンカーボルトを挿通可能な挿通部を、ベース部の前記取付部と異なる位置に設ければ、取付部に取り付けた第一のアンカーボルトによる固定と、底板材を用いた接着剤による固定と、挿通部に挿通させた第二のアンカーボルトによる固定の三種類の取付方法を選択可能となる。これによって施工方法の選択の幅が拡大するとともに、それぞれの施工に対応した道路用標示体を別品種で製造、在庫する必要がなくなり、好ましい。
また、前記挿通部に第二のアンカーボルトが挿通されないときに、前記挿通部を塞ぐようにカバー材をベース部に取り付ければ、施工した道路用標示体に車両などが乗り上げた際に挿通部の周囲に力が集中して破壊されることを防ぐことができる。また、挿通部が覆われるので、砂やゴミなどの蓄積を防ぐことができると同時にデザイン的な道路用標示体の美観を向上させることができる。
また、前記カバー材の下部に係止部を形成し、前記底板材の上部に前記係止部に係合可能な係合部を形成し、前記カバー材を取り付けたベース部に前記底板材を取り付けたときに、前記係止部と係合部が係合させれば、底板材が取付部とカバー材の両方で固定されるので、より強固にベース部に取り付けることができる。
また、前記カバー材と前記底板材を一体に形成すれば、カバー材と底板材の取り付けが一緒に行えるとともに、カバー材と底板材とをより強固にベース部に取り付けることができる。
本発明に係る道路用標示体の固定方法によれば、アンカーボルトによって施工可能な道路用標示体を、接着剤によって路面に強固に固定することが可能である。
本発明の実施の一形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係る道路用標示体の実施の一形態を示す正面図と平面図であり、図2はそのベース部付近におけるA−A断面図であり、図3はそのB−B断面図であり、図4は挿通部に第二のアンカーボルトを挿通した状況を示す図であり、図5は取付部に第一のアンカーボルトを取り付ける実施の一形態を示す図であり、図6は挿通部を塞ぐためにベース部に取り付けるカバー材の実施の一形態を示す図であり、図7はカバー材をベース部に取り付けた状況を示す図であり、図8は底板材の実施の一形態を示す図であり、図9は底板材を取付部を介してベース部に取り付ける実施の一形態を示す図であり、図10は道路用標示体の実施の他の一形態を示す断面図であり、図11は底板材の実施の他の一形態を示す図であり、図12は底板材とカバー材をベース部に取り付ける実施の他の一形態を示す図であり、図13は底板材の実施の更に他の一形態を示す図であり、図14は底板材をベース部に取り付ける実施の更に他の一形態を示す図である。
図面において、1は道路用標示体の本体部である。本体部1は円筒形の中空柱状体からなり、その上部の外側面には入射光に対して平行に出射光を反射する再帰反射性を有する反射シート11が被着されている。本体部1の材質は、成形の容易さおよび車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性等を考慮すると、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどが好適である。
2は、反射部材である。反射部材2は、帯状の形状をした基材22に適宜間隔をおいてガラスビーズ製の反射器21が配設されている。反射器21は入射光に対して平行に光を反射する再帰反射性が高く、かつ汚れにくく、劣化しにくいガラスビーズ製のものを用いるのが好ましいが、基材22の表面に反射テープなどを貼着してもよい。基材22の材質は、鉄鋼、ステンレス、アルミニウムなどの金属などを用いてもよいが、反射器21を埋め込み形成することを容易にするためにゴム、ウレタン系樹脂、エラストマーなどの弾性の高い合成樹脂を用いるのが好ましく、反射器21が外れにくくなるように、ポリエチレンやポリプロピレン等、ある程度高い硬度を有する熱可塑性合成樹脂を用いるのがより好ましい。
3は、ベース部である。ベース部3は扁平な円錐台状の形状をしており、その上面には本体部1を挿入する環状溝38が形成されている。環状溝38は本体部1を挿入して固定するためのものであり、平面視においてこの環状溝38よりも内側部分がベース部3の中央部である。そして、中央部の横方向に延設された、平面視において環状溝38よりも外側の部分が外縁部である。ベース部3の外縁部には、帯状の反射部材2を取り付けるための溝部39が全周に亘って形成されている。ベース3の材質は、成形の容易さおよび車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性等を考慮すると、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどが好適である。また、耐衝撃性に優れる塩化ビニル、ASA樹脂、ABS樹脂なども好適に用いることができる。また、ベース部の形状は前記の円錐台状に限るものではなく、例えば円柱形状やその他の形状をしていても良い。
ベース部3の外縁部には、上方から下面に向かって固定のための第二のアンカーボルト4を挿通するための挿通部31が三箇所形成されている。挿通部31は、ベース部3の外周縁から中心に向かう方向へ一定の大きさの幅に切り欠かれた溝形状に形成されており、最もベース部3の中心に近い端縁では溝の幅がアールを描くように縮小させて、平面視において丸い端部を持つ切欠き形状の溝形に形成している。挿通部31を孔形状ではなく溝形状に形成することで、複数のアンカーナットを路面に埋設設置した際に若干の位置ずれが起こっても、溝の中で第二のアンカーボルト4の位置を調整して道路用標示体を設置することができる。
ベース部3の下面には、下面側に開口部を持つ肉ぬすみ部Nが形成されている。
肉ぬすみ部Nを形成することで、ベース部3の成形に必要な樹脂の量を低減することができるとともに、ベース部3の中の肉厚の部分が少なくなるので、ベース部3の成形時の加熱の後の冷却の際に、歪みなどが生じにくくなり、生産効率が向上する。
図3は図1のB−B断面図であり、図4は挿通部31に第二のアンカーボルト4を挿通した状況を表した断面図である。挿通部31の溝の幅は、利用する第二のアンカーボルト4のおねじ部の径の大きさよりも若干大きく形成し、第二のアンカーボルト4を挿通可能にしている。
挿通部31の上端には、挿通部31の溝の幅と奥行きとを一定の大きさ拡幅させるように上拡幅部32が形成されている。これは、挿通部31に第二のアンカーボルト4を挿通してベース部3を固定する際に、第二のアンカーボルト4の頭部を上拡幅部32の底面に当接させるためのものであり、上拡幅部32の幅と奥行きの大きさは利用する第二のアンカーボルト4の頭部が収納できる大きさに形成されている。上拡幅部32の底面は設置した際に地面と平行になるようにベース部3の下面と平行に形成されている。また、上拡幅部32の底面とベース部3の上面との間の大きさが、利用する第二のアンカーボルト4の頭部の高さよりも大きくなるように上拡幅部32を形成している。これによって、第二のアンカーボルト4の頭部がベース部3の上面よりも上方向に突出することがなく、設置した道路用標示体に車両などが衝突し、乗り上げることがあっても、第二のアンカーボルト4に車両が直接接触することがなく、第二のアンカーボルト4が衝撃などによって破壊される可能性が低減される。
図1に戻って説明を行うと、帯状の反射部材2は、ベース部3の外縁部に形成された溝部39に巻回されて取り付けられている。反射部材2は、溝部39に巻回させることで外れにくくなると共に、反射器21をベース部3の外面からそれ程突設させることなく設けることができ、また上下方向への位置ずれを防ぐことができ好ましい。また、ベース部3の外周への反射部材2の取り付けは、溝部39を設けずに行っても良い。また、反射部材2は、反射テープをそのまま貼着してもよく、ガラス製の反射器をそのままベース部3の外周に埋め込むように取り付けてもよい。
図2はベース部3付近におけるA−A断面図である。
本体部1は、その下端部をベース部3の上面に形成された環状溝38に挿入され融着されている。本体部1およびベース部3の材料には融着がより強固になるようにそれぞれ融点が近い材質のものを用いるのが好ましく、同じ材質のものを用いるのがより好ましい。また、本体部1とベース部3の固定において、接着剤を用いるなど融着以外の方法を用いてもよい。また、本体部1とベース部3を一体に成形してもよい。
ベース部3の上面には、本体部1を挿入する環状溝38の内側に、本体部1の内径より若干小さい外径を有する円筒形状に突出するように補強部12が設けられている。補強部12を設けることで、道路用標示体の上を車両が通過するなどして本体部1が折れ曲がる場合に、本体部1の根本部分にかかる応力を補強部12に分散させることができ、本体部1の疲労による破壊の発生を低減させることができる。
ベース部3の中央部で、円錐台形状のベース部3の中央にあたる位置に、第一のアンカーボルト5を着脱可能に取り付けられる取付部34が形成されている。取付部34はベース部3の下面から上面に至る孔形状に形成されており、その孔の途中に第一のアンカーボルト5と螺結可能なめねじ部を持つナット35が、そのめねじ部を上下方向に向けて固定されている。
図5は取付部34に第一のアンカーボルト5を取り付ける状況を示す図である。
本実施形態では図5に示すように、第一のアンカーボルト5は路面に埋設設置したアンカーナットに螺結させるおねじ部の反対側の端部に、それよりも小さな径の小径おねじ部51を形成している。この小径おねじ部51をベース部3の下面から取付部34を通してナット35に螺入させることで、ベース部3に第一のアンカーボルト5を着脱可能に取り付けることができる。第一のアンカーボルト5をベース部3の下面から取り付け可能に形成しているので、その取り付けを非常に容易に行うことができる。また、第一のアンカーボルト5を着脱可能に固定できるように取付部34を形成しているので、第一のアンカーボルト5を取り外せば前記の挿通部31と第二のアンカーボルト4を利用した固定方法を採ることができ、施工方法を状況に応じて適宜選択、変更することができる。また、本実施形態では、第一のアンカーボルト5のアンカーナット側のおねじ部を、第二のアンカーボルト4のおねじ部よりも径の大きさを大きく形成しており、一箇所の第一のアンカーボルト5でも強固な固定を行うことができるように形成している。また、取付部34をベース部3の中央に形成しているので、ベース部3を回転させることで、第一のアンカーボルト5を路面に固定したアンカーナットに螺入させることができ、施工を楽に行うことができる。
図6は、ベース部3の路面への固定に際して第二のアンカーボルト4を利用しない場合に、挿通部31を塞ぐためにベース部3に取り付けるカバー材の実施の一形態を示しており、図7はカバー材をベース部に取り付けた状況を示す断面図である。
カバー材6は、その上面61の形状がベース部3の上部形状に対応した形に形成されており、同様にカバー材6の側面62および下面63は上拡幅部32の側面と底面に対応した形状に形成されている。
カバー材の下面63には、下方向に突設して凸条64が形成されている。凸条64の幅の大きさは挿通部31の溝の幅の大きさに対応し、挿通部31に挿入可能に形成されており、凸条64をベース部3の外周縁から挿通部31に差し込むようにカバー材6を取り付ける。また、凸条64の下端には凸条の幅方向に大きさが拡大する係合部65が形成されており、これに対応するように挿通部31の下端縁に係止部33が形成されている。ベース部3とカバー材6にそれぞれ係止部33と係合部65を形成することで、カバー材6を挿通部31に差し込んで取り付ける際に係合部65と係止部33が係合して、カバー材6を固定することができる。
カバー材6をベース部3に固定することで、設置した道路用標示体が車両などに踏みつぶされても、挿通部31や上拡幅部32などの端部に直接衝撃が集中することがなく、カバー材6に力が分散されるので、ベース部3が破壊される可能性が小さくなる。
図8は底板材の実施の一形態を示す図である。
第一の実施形態の底板材7はベース部3の下面と同じ大きさの円盤形状に形成されており、その下面は平面に形成されている。
底板材7は均一な肉厚に形成されているが、上面において円盤形状の中心の位置に円柱形状の肉厚部71が上方向に突出するように形成されている。この肉厚部71には、ベース部3の取付部34に固定されたナット35に螺入可能なおねじ部を有するボルト9がおねじ部を上方向に向けて固定されている。具体的には、ボルト9の頭部が肉厚部71の中に埋設されて固定されている。
図9は底板材7をベース部に取り付ける実施の一形態を示す図である。
底板材7は、上面に突設したボルト9のおねじ部を、ベース部3の取付部34の孔を通して、ナット35に螺結し固定される。取付部34は、その孔の下端において孔の径が拡幅するように形成されており、底板材7を取り付けたときに、その上面に形成された肉厚部71を収納可能に形成されている。
また、ボルト9をナット35に螺入させる際には底板材7全体を回転させるので、図8に示すように底板材7の下面から上面にいたる孔部72を形成すれば、この孔部72に係合可能な回転用治具を用いて容易に回転させて取り付けることができる。
ベース部3の下面とおなじ大きさの底板材7を取り付けることで、ベース部3に形成された全ての肉ぬすみ部Nが底板材7に覆われる。このため、平面に形成された底板材7の下面に接着剤を塗布して道路用標示体を路面に接着固定すれば、道路用標示体の下面の全面積を接着に用いることができ、強固な固定を行うことができる。
また、ベース部3を第一のアンカーボルト5によって固定する際にこれを取り付けるための取付部34に固定したナット35に、底板材7に埋設固定したボルト9を螺結させて、ベース部3に底板材7を取り付けるので、ベース部3と底板材7の固定が非常に強固なものとなり、接着設置した道路用標示体に車両などが接触したときに、ベース部3と底板材7とが分離する可能性が低くなる。
また、接着剤による固定を行わない場合は、底板材7を取り付けずに、取付部34に取り付けた第一のアンカーボルト5による固定や、挿通部31に挿通した第二のアンカーボルト4による固定などを選択することができるので、一つの品種でさまざまな状況に対応することが可能となる。
図10は道路用標示体の実施の他の一形態を示すベース部3付近の断面図である。
本実施形態のベース部3が前記の実施形態と大きく異なる点は、ベース部3の下面の中央に凹部37が設けられ、凹部37の中央において、おねじ部を下方に向けてボルト36を固定した取付部34が形成されていることである。ボルト36はその頭部を凹部37の中央に埋設して固定されており、ボルト36のおねじ部の先端はベース部3の下面より下に突出しないように凹部37の中に納められている。
本実施形態の取付部34に取り付ける第一のアンカーボルト5は、路面に固定したアンカーナットに螺結させるために形成されたおねじ部の反対側の端部に、ボルト36のおねじ部と螺結可能な小径めねじ部52が形成されている。この小径めねじ部52とボルト36とを螺結させて、第一のアンカーボルト5を取付部34に取り付ける。
図11は底板材の実施の他の一形態を示す図である。
第二の実施形態の底板材7はベース部3の下面と同じ大きさの円盤形状に形成されており、均一な肉厚に形成されている。
底板材7の上面においては、その円盤形状と同一の中心を有する円形状の底板凸部74aが上方向に突出するように設けられている。底板凸部74aはその肉厚が底板材7と同じ大きさに形成されており、底板材7の下面には底板凸部74aに対応する位置に円柱形状の空隙の底板凹部76aが形成されている。また、底板凸部74aの中央には、底板凹部76aに至る円形の貫通孔75が設けられている。
また底板材7の上面においては、小さな円柱状の底板係合部77が三箇所形成されている。
底板係合部77は、ベース部3に形成された三箇所の挿通部31に対応する位置に形成されている。
図12はカバー材と図11に示す底板材7をベース部に取り付ける実施の一形態を示す図である。
ベース部3の凹部37はその空隙内に底板材7の底板凸部74aを収納可能な大きさに形成されており、凹部37の深さは底板凸部74aの高さと同一に形成されている。また、底板材7の貫通孔75はベース部3に固定されたボルト36のおねじ部が挿通可能な大きさに形成されている。また、底板凹部76aはその空隙内に、ボルト36と螺結可能なナット8を収容可能な大きさに形成されている。
本実施形態の底板材7は、ベース部3のボルト36のおねじ部を貫通孔75に挿通させ、底板材7の下方からナット8をボルト36に螺結させて、ベース部3に着脱可能に固定させることができる。
本実施形態の底板材7をベース部3に取り付けるにあたっては、あらかじめベース部3の挿通部31にカバー材6を差し込んで固定する。カバー材6の下面63に突設した凸条64の下部には前記の底板係合部77に係合可能なカバー材係止部66が底板係合部77に対応した位置に形成されている。
カバー材6を固定したベース部3に底板材7を固定し、カバー材係止部66に底板材7の底板係合部77を係合させれば、カバー材6の横方向への移動が底板係止部77によって抑止される。これによって、路面に設置した道路用標示体に車両などが接触しても、その衝撃などによって挿通部31に横から差し込んで固定されたカバー材6がベース部3から外れにくくなり、好ましい。
図13は底板材の実施のさらに他の一形態を示す図である。
第三の実施形態の底板材7は均一な肉厚の板形状の扇形に形成されており、中心角が120゜、辺の大きさがベース部3下面の円盤形状の半径と同じに形成されている。
底板材7の上面においては、その扇形形状の中心角の位置に、同じ大きさの中心角を有する扇形の底板凸部74bが上方向に突出するように設けられている。底板凸部74bはその肉厚が底板材7と同じに形成されており、底板材7の下面には底板凸部74bに対応する位置に底板凹部76bが形成されている。また、底板凸部74bの中心角の位置には、底板凹部76bに至る扇形の切欠き部73が形成されている。
具体的には第三の実施形態の底板材7の中心角付近の形状は、図11に示す第二の実施形態の円盤形状の底板材7を3分割した扇形に形成されており、本実施形態の底板材7の辺をあわせて3個並べれば、底板凸部74b、底板凹部76b、切欠き部73がそれぞれ、第二の実施形態の底板材7の底板凸部74a、底板凹部76a、貫通孔75と同様の形状を形作るように形成されている。
第三の実施形態の底板材7の上面には、その円弧の中央位置に底板カバー部78が上方向に突設して設けられている。底板カバー部78の形状は、図6に示したカバー材6の上面61、側面62、下面63、凸条64、係合部65と同じに形成されており、具体的には扇形の底板材7の円弧の中央位置にカバー材6を固定したような形状に形成されている。
本実施形態の底板材7は、その中心角部分をベース部3の中央に向け、挿通部31に底板カバー部78を横方向から差し込んでベース部3に取り付けられる。このとき、底板材7の底板凸部74bがベース部3の下面に接触せず、凹部37の空隙内に収容可能な大きさに、凹部37が形成されている。ベース部3に形成された三箇所の挿通部31全てに底板カバー部78を差し込み、三個の底板材7をベース部3の下面に取り付けた後、取付部34に設けられたボルト36のおねじ部にナット8を締結させれば、底板凹部76bにナット8上面が当接され、各底板材7がベース部3に固定される。
底板材7は、取付部34と挿通部31の二箇所でベース部3に固定されるので、ベース部3への固定強度が非常に大きなものとなり、設置後に車両などの接触を受けても容易に外れない。
本発明に係る道路用標示体の実施の一形態を示す正面図と平面図である。 図1のベース部付近におけるA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 挿通部に第二のアンカーボルトを挿通した状況を示す図である。 取付部に第一のアンカーボルトを取り付ける実施の一形態を示す図である。 挿通部を塞ぐためにベース部に取り付けるカバー材の実施の一形態を示す図である。 カバー材をベース部に取り付けた状況を示す図である。 底板材の実施の一形態を示す図である。 底板材を取付部を介してベース部に取り付ける実施の一形態を示す図である。 道路用標示体の実施の他の一形態を示す断面図である。 底板材の実施の他の一形態を示す図である。 底板材とカバー材をベース部に取り付ける実施の他の一形態を示す図である 底板材の実施の更に他の一形態を示す図である 底板材をベース部に取り付ける実施の更に他の一形態を示す図である。
符号の説明
1 本体部
11 反射シート
12 補強部
2 反射部材
21 反射器
22 基材
3 ベース部
31 挿通部
32 上拡幅部
33 係合部
34 取付部
35 ナット
36 ボルト
37 凹部
38 環状溝
39 溝部
4 第二のアンカーボルト
5 第一のアンカーボルト
51 小径おねじ部
52 小径めねじ部
6 カバー材
61 上面
62 側面
63 下面
64 凸条
65 係合部
66 カバー材係止部
7 底板材
71 肉厚部
72 孔部
73 切欠き部
74a、74b 底板凸部
75 貫通孔
76a、76b 底板凹部
77 底板係合部
78 底板カバー部
8 ナット
9 ボルト
N 肉ぬすみ部

Claims (4)

  1. 下面に開口部を有する肉ぬすみ部が形成されたベース部と、該ベース部の上方に突設された本体部を備え、
    路面に埋設固定したアンカーナットに螺結させて前記ベース部を固定するための第一のアンカーボルトが着脱可能に取り付けられるようになされた取付部が前記ベース部の中央部に形成された道路用標示体を接着により路面に取り付ける方法であって、
    前記肉ぬすみ部の開口部を塞ぐように形成された底板材を前記取付部を介して前記ベース部の下面に取り付け、前記底板材の底面に塗布した接着剤によって路面に接着することを特徴とする道路用標示体の固定方法。
  2. 前記道路用標示体は、ベース部を固定するための第二のアンカーボルトを挿通可能な挿通部がベース部の前記取付部と異なる位置に設けられ、前記挿通部に第二のアンカーボルトが挿通されないときに、前記挿通部を塞ぐようにカバー材を取り付け可能に前記ベース部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体の固定方法。
  3. 前記カバー材の下部に係止部が形成されており、前記底板材の上部に前記係止部に係合可能な係合部が形成されており、前記カバー材を取り付けたベース部に前記底板材を取り付けたときに、前記係止部と係合部が係合することを特徴とする請求項2に記載の道路用標示体の固定方法。
  4. 前記カバー材と前記底板材が一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の道路用標示体の固定方法。
JP2008255867A 2008-10-01 2008-10-01 道路用標示体の固定方法 Active JP5142925B2 (ja)

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