JP2010168798A - 道路用標示体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体とこれを固定するための締結部材とを容易に分別できる道路用標示体を提供する。
【解決手段】本体部の下端の本体台部4にアンカーボルト6の六角頭部61を収納可能な溝部を該本体台部4下面の中央から側面に向けて形成し、該溝部には中央側にアンカーボルト6の支持部44を設け、この支持部44から本体台部4の側面に至る六角頭部61が挿入可能な大きさに形成した開口縁からなる挿入口を設ける。アンカーボルト6の六角頭部61を挿入口から挿入して支持部44まで摺動させて溝部の側壁42bに支持させ、前記アンカーボルト6を着脱自在に取付け可能に形成することで、本体部を分解せずにアンカーボルト6を容易に取外すことができる。また、前記本体部の下端を挿入可能な凹部を上端面に形成したベース部を本体部と別体に形成し、この凹部に本体部の下端を挿入させたときに、挿入口がベース部の凹部に挿入されて覆われるように形成する。
【選択図】図4
【解決手段】本体部の下端の本体台部4にアンカーボルト6の六角頭部61を収納可能な溝部を該本体台部4下面の中央から側面に向けて形成し、該溝部には中央側にアンカーボルト6の支持部44を設け、この支持部44から本体台部4の側面に至る六角頭部61が挿入可能な大きさに形成した開口縁からなる挿入口を設ける。アンカーボルト6の六角頭部61を挿入口から挿入して支持部44まで摺動させて溝部の側壁42bに支持させ、前記アンカーボルト6を着脱自在に取付け可能に形成することで、本体部を分解せずにアンカーボルト6を容易に取外すことができる。また、前記本体部の下端を挿入可能な凹部を上端面に形成したベース部を本体部と別体に形成し、この凹部に本体部の下端を挿入させたときに、挿入口がベース部の凹部に挿入されて覆われるように形成する。
【選択図】図4
Description
本発明は道路における車線のセンターライン標示、車線誘導標示あるいは交通規制誘導標示などを目的として、道路に立設して設置される道路用標示体に関するものである。
センターライン等に設置される従来の道路用標示体は、その設置場所の状況や目的に応じて、種々の形状のものが製造されて利用されており、これらに関連する発明も開示されている。
例えば特許文献1においては、車両などとの接触や衝突によって曲がるポールと、ポールの下部に取り付けられたベースと、道路に埋設されたアンカー部材と、ポールおよびベースをアンカー部材に締結する部材とをもつ道路標識柱において、ポールおよびベースがたがいに独立した部材からなり、ポールが、中空の形態をなしているとともに、上下に貫通孔をもち、ベースがポール下部をかん合させる凹みおよび凹みの底に貫通孔をもち、締結部材が、ポール下部の貫通孔およびベースの貫通孔よりも径の小さなアンカー部材に保持される部分と、これらの貫通孔よりも径が大きく、かつポール上部の貫通孔よりも径の小さな部分とをもつとともに、ポール内部に後者の部分を位置させて、前者の部分をアンカー部材に結合されていること、を特徴とする道路標識柱が開示されている。
しかしながら特許文献1の如き道路標示柱は、中空のポールの内部に締結部材を入れて、ポール部下部に設けた貫通穴から締結部分を突出させて固定させるので、締結部材の出し入れの作業が繁雑であり、ポール部と締結部材を分別する際の作業性が悪いという問題点があった。
そこで本発明は、固定するための締結部材を容易に分別できる道路用標示体を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る道路用標示体は、円筒形状に形成された合成樹脂製の本体部と、該本体部と別体に形成されたベース部とを備えた道路用標示体であって、
前記本体部の下端部には内部にアンカーボルトの頭部を収納可能な溝部が前記本体部の下面の中央から側面に向けて形成され、
該溝部は中央側に設けたアンカーボルトの支持部と、該支持部の側方に設けた挿入口とを備え、
アンカーボルトの頭部を前記挿入口から挿入して前記支持部まで摺動させて支持させることで、前記アンカーボルトをその雄ねじ部を下方に向けて着脱自在に取り付け可能に形成されており、
前記ベース部の上端面には前記本体部の下端部を出入自在に挿入可能な凹部が形成され、
該凹部の底面には前記アンカーボルトの雄ねじ部が挿通可能な貫通穴がベース部の下面に至るように形成されており、
前記ベース部の凹部に前記本体部の下端部を挿入させたときに、該下端部に設けた前記挿入口が前記ベース部の凹部に挿入されて覆われるとともに、
該下端部に設けた支持部に支持固定されたアンカーボルトの雄ねじ部が前記貫通穴に挿通されて前記ベース部の下面から突出され、路面に埋設固定したアンカーナットに着脱自在に螺合させて前記本体部と前記ベース部とを固定可能としたことを特徴としている。
すなわち本発明に係る道路用標示体は、円筒形状に形成された合成樹脂製の本体部と、該本体部と別体に形成されたベース部とを備えた道路用標示体であって、
前記本体部の下端部には内部にアンカーボルトの頭部を収納可能な溝部が前記本体部の下面の中央から側面に向けて形成され、
該溝部は中央側に設けたアンカーボルトの支持部と、該支持部の側方に設けた挿入口とを備え、
アンカーボルトの頭部を前記挿入口から挿入して前記支持部まで摺動させて支持させることで、前記アンカーボルトをその雄ねじ部を下方に向けて着脱自在に取り付け可能に形成されており、
前記ベース部の上端面には前記本体部の下端部を出入自在に挿入可能な凹部が形成され、
該凹部の底面には前記アンカーボルトの雄ねじ部が挿通可能な貫通穴がベース部の下面に至るように形成されており、
前記ベース部の凹部に前記本体部の下端部を挿入させたときに、該下端部に設けた前記挿入口が前記ベース部の凹部に挿入されて覆われるとともに、
該下端部に設けた支持部に支持固定されたアンカーボルトの雄ねじ部が前記貫通穴に挿通されて前記ベース部の下面から突出され、路面に埋設固定したアンカーナットに着脱自在に螺合させて前記本体部と前記ベース部とを固定可能としたことを特徴としている。
本発明に係る道路用標示体によれば、合成樹脂製の本体部の下端部にアンカーボルトの頭部を挿入する挿入口と、この挿入口に挿入させたアンカーボルトの頭部を支持固定する支持部を設けて、アンカーボルトを着脱自在に取り付け可能に形成しているので、本体部とアンカーボルトを分別してリサイクルなどする場合に、本体部を分解するなどの作業を伴わず容易に取り外すことができる。
また、ベース部の凹部に本体部の下端部を挿入させたときに、この下端部に設けたアンカーボルト頭部の挿入口がベース部の凹部に挿入されて覆われるので、道路用標示体を使用する際に挿入口からゴミなどが入りこむことがなく、使用後に本体部とアンカーボルトを分別するときに容易に挿入口からアンカーボルトを取り外すことができる。
また、ベース部の凹部に本体部の下端部を挿入させたときに、この下端部に設けたアンカーボルト頭部の挿入口がベース部の凹部に挿入されて覆われるので、道路用標示体を使用する際に挿入口からゴミなどが入りこむことがなく、使用後に本体部とアンカーボルトを分別するときに容易に挿入口からアンカーボルトを取り外すことができる。
また、ベース部の凹部の底面において、本体部の下端部に形成した溝部に挿入可能な形状の突部を形成し、
このベース部の凹部に本体部の下端部を挿入させたときにこの突部を本体部の溝部に挿入させれば、ベース部の凹部内に挿入させた本体部が凹部内で回転しないので、道路用標示体の設置の際にベース部を回転させることで路面に埋設固定したアンカーナットにベース部の下面から突出させたアンカーボルトの雄ねじ部を螺結させることができ、設置の作業性が良く好ましい。
このベース部の凹部に本体部の下端部を挿入させたときにこの突部を本体部の溝部に挿入させれば、ベース部の凹部内に挿入させた本体部が凹部内で回転しないので、道路用標示体の設置の際にベース部を回転させることで路面に埋設固定したアンカーナットにベース部の下面から突出させたアンカーボルトの雄ねじ部を螺結させることができ、設置の作業性が良く好ましい。
本発明に係る道路用標示体によれば、道路用標示体の本体とこれを固定するための締結部材とを容易に分別できる。
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1は道路用標示体の本体部であり、5はベース部であり、6はアンカーボルトである。
本発明に係る道路用標示体は、本体部1の下端に固定したアンカーボルト6をベース部5に設けた貫通穴を挿通させて、路面に埋設固定したアンカーナットに螺結させて固定するものである。
最初に図1〜図3によって本体部1について説明する。図3(イ)は図2のA−A断面図であり、図3(ロ)は図2のB−B断面図である。
本体部1は、円筒形の中空柱状体に形成された柱部2の上端と下端を塞ぐようにそれぞれキャップ部3と本体台部4とが固定されて形成されている。柱部2の外側面には入射光に対して平行に出射光を反射する再帰反射性を有する反射シート21が被着されている。
本体部1は車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、柱部2を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマーなどを好適に用いることができる。
図面において、1は道路用標示体の本体部であり、5はベース部であり、6はアンカーボルトである。
本発明に係る道路用標示体は、本体部1の下端に固定したアンカーボルト6をベース部5に設けた貫通穴を挿通させて、路面に埋設固定したアンカーナットに螺結させて固定するものである。
最初に図1〜図3によって本体部1について説明する。図3(イ)は図2のA−A断面図であり、図3(ロ)は図2のB−B断面図である。
本体部1は、円筒形の中空柱状体に形成された柱部2の上端と下端を塞ぐようにそれぞれキャップ部3と本体台部4とが固定されて形成されている。柱部2の外側面には入射光に対して平行に出射光を反射する再帰反射性を有する反射シート21が被着されている。
本体部1は車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、柱部2を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマーなどを好適に用いることができる。
本実施形態ではキャップ部3は柱部2に融着によって固定されており、その材質は柱部と同じ熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成している。キャップ部3と柱部2とはこれに限らず接着や嵌合などの方法でも固定でき、その材質も適宜選択可能である。
キャップ部3の中央部には、空気抜き孔31がその上面から下面に貫通させて形成されている。空気抜き孔31を設けることで、本体部1が車両等に踏みつけられて潰れる際に、中空柱状体の柱部2の中空部22内部の空気が空気抜き孔31から排出されるので、本体部1が内部の空気の圧力の上昇によって破裂することが防止される。
キャップ部3の中央部には、空気抜き孔31がその上面から下面に貫通させて形成されている。空気抜き孔31を設けることで、本体部1が車両等に踏みつけられて潰れる際に、中空柱状体の柱部2の中空部22内部の空気が空気抜き孔31から排出されるので、本体部1が内部の空気の圧力の上昇によって破裂することが防止される。
本体台部4は円柱形状に形成されており、その上面には本体台部4と同心円形の環状突条41が形成されている。環状突条41の外周側面は、柱部2の内周側面23に対応した形状に形成しており、環状突条41を柱部2の中に挿入させ、融着によって柱部2と本体台部4とを固定している。柱部2と本体台部4との固定は融着に限らず、接着剤等を用いて行っても良い。
本体台部4には下面の中央から側面に至るように溝部42を形成している。
溝部42は、本体台部4の下面と側面に開口しており、下面側の開口縁45を内側に突出させて形成している。
溝部42は、本体台部4の下面と側面に開口しており、下面側の開口縁45を内側に突出させて形成している。
図4は図3の本体部にアンカーボルトを取り付けた状態を示す図である。
本実施形態では、アンカーボルト6として六角ボルトを用いている。
本体部1の下端部を構成する本体台部4の溝部42は、本体台部4の側面側の開口部分を挿入口43としてアンカーボルト6の六角頭部61を挿入可能に形成されており、溝部42の開口縁45はその間にアンカーボルト6の雄ねじ部62が挿通できる大きさに形成されている。
溝部42の開口縁45は、溝部42にアンカーボルト6の六角頭部61を挿入したときに、六角頭部61の下面が開口縁45の上面45aに当接してアンカーボルト6が溝部42から落下しないように前記した如く内側に突出させて形成されている。
本実施形態では、アンカーボルト6として六角ボルトを用いている。
本体部1の下端部を構成する本体台部4の溝部42は、本体台部4の側面側の開口部分を挿入口43としてアンカーボルト6の六角頭部61を挿入可能に形成されており、溝部42の開口縁45はその間にアンカーボルト6の雄ねじ部62が挿通できる大きさに形成されている。
溝部42の開口縁45は、溝部42にアンカーボルト6の六角頭部61を挿入したときに、六角頭部61の下面が開口縁45の上面45aに当接してアンカーボルト6が溝部42から落下しないように前記した如く内側に突出させて形成されている。
開口縁45より奧側の溝部42の相対する側壁42aの間隔は、アンカーボルト6の六角頭部61の相対する辺の間隔の大きさにあわせて形成している。また溝部42の中央側の端部においては、側壁42bをアンカーボルト6の六角頭部61の六角側面の一部に対応した形状に形成している。具体的には、平行に設けられた2つの側壁42aから2つの側壁42bをそれぞれ溝部42の中央に向かうように延設させて溝部42の端部で接するように設けており、側壁42aと42b、および側壁42b同士がそれぞれ接する角部において溝部42の内部側の角度が120度となるように設けられるように形成している。
溝部42の側壁42a、42bを上記のように形成して前記側壁42a、42bにより支持部44を構成させることで、挿入口43から溝部42に挿入したアンカーボルト6の六角頭部61を摺動させて、溝部42の中央側の端部に当接させることで、六角側面のうち4面を溝部42の側壁42a、42bに当接されて、より安定に支持される。このため、本体部1を回転させてアンカーボルト6の雄ねじ部62を回転させ、路面に埋設したアンカーナットに螺結させる際に、本体部1にあたえられた回転力を減損させずに効果的にアンカーボルト6に伝達させることができる。本実施形態では、支持部44は六角頭部61の六角側面の4面に当接するように形成しているが、これに限るものではなく、本体部1とアンカーボルト6とを連動させて回転可能とする支持ができるように形成すればよい。
溝部42の側壁42a、42bを上記のように形成して前記側壁42a、42bにより支持部44を構成させることで、挿入口43から溝部42に挿入したアンカーボルト6の六角頭部61を摺動させて、溝部42の中央側の端部に当接させることで、六角側面のうち4面を溝部42の側壁42a、42bに当接されて、より安定に支持される。このため、本体部1を回転させてアンカーボルト6の雄ねじ部62を回転させ、路面に埋設したアンカーナットに螺結させる際に、本体部1にあたえられた回転力を減損させずに効果的にアンカーボルト6に伝達させることができる。本実施形態では、支持部44は六角頭部61の六角側面の4面に当接するように形成しているが、これに限るものではなく、本体部1とアンカーボルト6とを連動させて回転可能とする支持ができるように形成すればよい。
本体台部4は支持部44でアンカーボルト6を支持固定してアンカーナットに螺結可能にするために、材質として硬質な合成樹脂を好適に用いることができる。一例として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ASA樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などを用いることができ、本実施形態ではABS樹脂を用いて形成している。
また本実施形態においては、溝部42が本体台部4の下面の中央を起点として形成されているがこの形態に限るものではなく、溝部42が少なくとも中央から側面に向けて形成されていれば前記中央を起点としている必要はない。
また本実施形態においては、溝部42が本体台部4の下面の中央を起点として形成されているがこの形態に限るものではなく、溝部42が少なくとも中央から側面に向けて形成されていれば前記中央を起点としている必要はない。
図5は図1の道路用標示体のベース部を示し(イ)は正面図であり、(ロ)は断面図であり、図6は図4の本体部とアンカーボルトと図5のベース部とを組み合わせた状態を示す断面図である。
ベース部5は扁平な円錐台形状に形成されており、その側壁には、帯状の反射部材7を取り付けるための側壁溝部53が全周に亘って形成されている。
反射部材7は、帯状の形状をした基材72に適宜間隔をおいてガラスビーズ製の反射器71が配設されている。反射器71は入射光に対して平行に光を反射する再帰反射性が高く、かつ汚れにくく、劣化しにくいガラスビーズ製のものを用いるのが好ましいが、基材72の表面に反射テープなどを貼着してもよい。基材72の材質は、鉄鋼、ステンレス、アルミニウムなどの金属などを用いてもよいが、反射器71を埋め込み形成することを容易にするためにゴム、ウレタン系樹脂、エラストマーなどの弾性の高い合成樹脂を用いるのが好ましく、反射器71が外れにくくなるように、ポリエチレンやポリプロピレン等、ある程度高い硬度を有する熱可塑性合成樹脂を用いるのがより好ましい。
帯状の反射部材7は、ベース部5の側壁溝部53に巻回されて取り付けられている。反射部材7は、側壁溝部53に巻回させることで外れにくくなると共に、反射器71をベース部5の外面から側壁溝部53の深さだけ突設させずに設けることができ、また上下方向への位置ずれを防ぐことができ好ましい。また、ベース部5の外周への反射部材7の取り付けは、側壁溝部53を設けずに行っても良い。また、反射部材7は、反射テープをそのまま貼着してもよく、ガラス製の反射器をそのままベース部5の外周に埋め込むように取り付けてもよい。
ベース部5は扁平な円錐台形状に形成されており、その側壁には、帯状の反射部材7を取り付けるための側壁溝部53が全周に亘って形成されている。
反射部材7は、帯状の形状をした基材72に適宜間隔をおいてガラスビーズ製の反射器71が配設されている。反射器71は入射光に対して平行に光を反射する再帰反射性が高く、かつ汚れにくく、劣化しにくいガラスビーズ製のものを用いるのが好ましいが、基材72の表面に反射テープなどを貼着してもよい。基材72の材質は、鉄鋼、ステンレス、アルミニウムなどの金属などを用いてもよいが、反射器71を埋め込み形成することを容易にするためにゴム、ウレタン系樹脂、エラストマーなどの弾性の高い合成樹脂を用いるのが好ましく、反射器71が外れにくくなるように、ポリエチレンやポリプロピレン等、ある程度高い硬度を有する熱可塑性合成樹脂を用いるのがより好ましい。
帯状の反射部材7は、ベース部5の側壁溝部53に巻回されて取り付けられている。反射部材7は、側壁溝部53に巻回させることで外れにくくなると共に、反射器71をベース部5の外面から側壁溝部53の深さだけ突設させずに設けることができ、また上下方向への位置ずれを防ぐことができ好ましい。また、ベース部5の外周への反射部材7の取り付けは、側壁溝部53を設けずに行っても良い。また、反射部材7は、反射テープをそのまま貼着してもよく、ガラス製の反射器をそのままベース部5の外周に埋め込むように取り付けてもよい。
ベース部5の上面の中央には、本体部1の本体台部4に対応する形状にくぼんだ凹部51が設けられており、凹部51は本体台部4が出入自在に挿入可能に形成されている。
また、凹部51の底面の中央には、ベース部5の下面に至る貫通孔52が設けられており、本体台部4の支持部44に支持されたアンカーボルト6の雄ねじ部62が出入自在に挿通可能に形成されている。
貫通孔52にアンカーボルト6を貫通させて、凹部51の中に本体部1の本体台部4を挿入させ、ベース部5の下面より突出させたアンカーボルト6の雄ねじ部62を路面に埋設固定したアンカーナットに螺結させれば、本体部1とベース部5とで構成される道路用標示体を路面に固定することができる。
また路面に設置した道路用標示体について本体部1が破損などした場合でも、アンカーボルト6の締結を外して本体部1のみを交換することも容易である。
ベース部5の材質としては硬質な合成樹脂を好適に用いることができる。一例として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ASA樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などを用いることができ、本実施形態では耐候性の良いASA樹脂を用いて形成している。
また、凹部51の底面の中央には、ベース部5の下面に至る貫通孔52が設けられており、本体台部4の支持部44に支持されたアンカーボルト6の雄ねじ部62が出入自在に挿通可能に形成されている。
貫通孔52にアンカーボルト6を貫通させて、凹部51の中に本体部1の本体台部4を挿入させ、ベース部5の下面より突出させたアンカーボルト6の雄ねじ部62を路面に埋設固定したアンカーナットに螺結させれば、本体部1とベース部5とで構成される道路用標示体を路面に固定することができる。
また路面に設置した道路用標示体について本体部1が破損などした場合でも、アンカーボルト6の締結を外して本体部1のみを交換することも容易である。
ベース部5の材質としては硬質な合成樹脂を好適に用いることができる。一例として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ASA樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などを用いることができ、本実施形態では耐候性の良いASA樹脂を用いて形成している。
図7(イ)は本発明に係る道路用標示体のベース部の他の実施の一形態を示す平面図であり、(ロ)はそのA−A断面図であり、図8は図4の本体部と図7のベース部とを組み合わせた状態を示す断面図である。
本実施形態のベース部5は、側壁に治具穴54を設け、凹部51内に突部55を設けた点が前記の実施形態と異なる事項である。
本実施形態のベース部5は、側壁に治具穴54を設け、凹部51内に突部55を設けた点が前記の実施形態と異なる事項である。
突部55は、凹部51の内側壁から貫通穴52に至る突条形状に形成されており、凹部51の内周側面側の高壁部56と、貫通穴52側の端部の上方の一部が切り欠かれるように低く形成された低壁部57とから構成されている。
凹部51の底面から高壁部56の上面までの高さは、本体部1の本体台部4の下面からの溝部42の深さに対応した形状に形成されており、凹部51の底面から低壁部57の上面までの高さは、溝部42の内側に突出された開口縁45の突出部分の高さに対応した形状に形成されている。
突部55の幅の大きさは、溝部42の相対する開口縁45の幅に対応させて形成されている。
凹部51の側壁から高壁部56の端部までの長さは、本体台部4の側面から支持部44に支持されたアンカーボルト6の六角頭部61の側面までの長さに対応させて形成されており、高壁部56の端部の側面56bは、前記のアンカーボルト6の六角頭部61の6面の六角側面のうち支持部44に当接されていない2面に対応した形状に形成されている。具体的には、凹部51の内側壁に接して平行に設けられた高壁部56の2つの側面56aから、2つの側面56bをそれぞれ高壁部56の中央に向かい貫通穴52から遠ざかるように延設させて、高壁部56の中央で接するように設けている。側面56aと側面56bはそれぞれが接する角部において、高壁部56の外部側の角度が300度となるように設けられ、2つの側面56bはそれぞれが接する角部において、高壁部56の外部側の角度が120度となるように設けられて形成されている。
凹部51の底面から高壁部56の上面までの高さは、本体部1の本体台部4の下面からの溝部42の深さに対応した形状に形成されており、凹部51の底面から低壁部57の上面までの高さは、溝部42の内側に突出された開口縁45の突出部分の高さに対応した形状に形成されている。
突部55の幅の大きさは、溝部42の相対する開口縁45の幅に対応させて形成されている。
凹部51の側壁から高壁部56の端部までの長さは、本体台部4の側面から支持部44に支持されたアンカーボルト6の六角頭部61の側面までの長さに対応させて形成されており、高壁部56の端部の側面56bは、前記のアンカーボルト6の六角頭部61の6面の六角側面のうち支持部44に当接されていない2面に対応した形状に形成されている。具体的には、凹部51の内側壁に接して平行に設けられた高壁部56の2つの側面56aから、2つの側面56bをそれぞれ高壁部56の中央に向かい貫通穴52から遠ざかるように延設させて、高壁部56の中央で接するように設けている。側面56aと側面56bはそれぞれが接する角部において、高壁部56の外部側の角度が300度となるように設けられ、2つの側面56bはそれぞれが接する角部において、高壁部56の外部側の角度が120度となるように設けられて形成されている。
突部55を上記のように形成することで、本体部1の本体台部4をベース部5の凹部51に挿入させたときに、突部55が本体台部4の溝部42に挿入される。このとき、高壁部56が、支持部44に支持されたアンカーボルト6の六角頭部61の側方の溝部42内の隙間を塞ぐように挿入され、低壁部57が六角頭部61の下方の溝部42の開口縁45の間の隙間を埋めるように挿入される。これにより、突部55の側壁が溝部42の開口縁45に当接されるので、本体部1がベース部5の凹部51の内部で空転することがなく、ベース部5を回転させることで本体部1を連動させて回転させることができ、ベース部5の下面から突出させたアンカーボルト6を回転させることができる。
また、溝部42に挿入された突部55の高壁部56の側面56bが、アンカーボルト6の六角頭部61の六角側面の支持部44に支持されていない2面に当接され、アンカーボルト6がより安定に支持される。このため、ベース部5を回転させてアンカーボルト6の雄ねじ部62を回転させ、路面に埋設したアンカーナットに螺結させる際に、ベース部5にあたえられた回転力を減損させずに効果的にアンカーボルト6に伝達させて、路面に埋設したアンカーナットに螺結させることができる。
また、溝部42に挿入された突部55の高壁部56の側面56bが、アンカーボルト6の六角頭部61の六角側面の支持部44に支持されていない2面に当接され、アンカーボルト6がより安定に支持される。このため、ベース部5を回転させてアンカーボルト6の雄ねじ部62を回転させ、路面に埋設したアンカーナットに螺結させる際に、ベース部5にあたえられた回転力を減損させずに効果的にアンカーボルト6に伝達させて、路面に埋設したアンカーナットに螺結させることができる。
治具穴54は、ベース部5の中央を中心にして、小さな円形の穴を側壁に二箇所設けて形成されている。治具穴54に対応した突起を有する治具を用意し、治具穴54に挿入することで、ベース部5をより容易に回転させることができ、ベース部5と凹部51に挿入した本体部1との設置を容易に行うことができる。
1 本体部
2 柱部
21 反射シート
23 内周側面
3 キャップ部
31 空気抜き穴
4 本体台部
41 環状突条
42 溝部
43 挿入口
44 支持部
45 開口縁
5 ベース部
51 凹部
52 貫通孔
53 側壁溝部
54 治具穴
55 突部
6 アンカーボルト
61 六角頭部
62 雄ねじ部
7 反射部材
71 反射器
72 基材
2 柱部
21 反射シート
23 内周側面
3 キャップ部
31 空気抜き穴
4 本体台部
41 環状突条
42 溝部
43 挿入口
44 支持部
45 開口縁
5 ベース部
51 凹部
52 貫通孔
53 側壁溝部
54 治具穴
55 突部
6 アンカーボルト
61 六角頭部
62 雄ねじ部
7 反射部材
71 反射器
72 基材
Claims (2)
- 円筒形状に形成された合成樹脂製の本体部と、該本体部と別体に形成されたベース部とを備えた道路用標示体であって、
前記本体部の下端部には内部にアンカーボルトの頭部を収納可能な溝部が前記本体部の下面の中央から側面に向けて形成され、
該溝部は中央側に設けたアンカーボルトの支持部と、該支持部の側方に設けた挿入口とを備え、
アンカーボルトの頭部を前記挿入口から挿入して前記支持部まで摺動させて支持させることで、前記アンカーボルトをその雄ねじ部を下方に向けて着脱自在に取り付け可能に形成されており、
前記ベース部の上端面には前記本体部の下端部を出入自在に挿入可能な凹部が形成され、
該凹部の底面には前記アンカーボルトの雄ねじ部が挿通可能な貫通穴がベース部の下面に至るように形成されており、
前記ベース部の凹部に前記本体部の下端部を挿入させたときに、該下端部に設けた前記挿入口が前記ベース部の凹部に挿入されて覆われるとともに、
該下端部に設けた支持部に支持固定されたアンカーボルトの雄ねじ部が前記貫通穴に挿通されて前記ベース部の下面から突出され、路面に埋設固定したアンカーナットに着脱自在に螺合させて前記本体部と前記ベース部とを固定可能としたことを特徴とする道路用標示体。 - 前記ベース部の凹部の底面において、前記本体部の下端部に形成した溝部に挿入可能な形状の突部が形成され、
前記ベース部の凹部に前記本体部の下端部を挿入させたときに前記突部が前記溝部に挿入されるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の道路用標示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009012114A JP2010168798A (ja) | 2009-01-22 | 2009-01-22 | 道路用標示体 |
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JP2009012114A JP2010168798A (ja) | 2009-01-22 | 2009-01-22 | 道路用標示体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101538475B1 (ko) * | 2015-02-27 | 2015-07-22 | 유재찬 | 강지보재 및 강지보재 시공방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08134840A (ja) * | 1994-11-02 | 1996-05-28 | Bridgestone Corp | ゴム支承体浮上り防止装置 |
JP2004068533A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Yunimatekku Kk | 視線誘導標識柱 |
JP2008138363A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Sekisui Jushi Co Ltd | ポールの固定構造 |
-
2009
- 2009-01-22 JP JP2009012114A patent/JP2010168798A/ja active Pending
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