JP2010069648A - 画像形成装置、廃液管理方法、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、廃液管理方法、プログラム並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】廃液タンクの現状の廃液量を正確に管理する。
【解決手段】インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、当該画像形成装置に着脱可能に装着され、画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、廃液タンクに関する情報を管理する制御手段と、を備え、制御手段は、所定のタイミングで、記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、廃液タンクにおける現状の廃液量を決定し、以降の画像形成手段の動作に基づいて、現状の廃液量を更新する。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置、該画像形成装置における廃液管理方法、該廃液管理方法を実行するためのプログラム並びに記録媒体に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いて、記録紙等の被記録媒体(以下「用紙」と称するが、材質を紙に限定するものではなく、記録媒体、転写紙、転写材、被記録材などとも称される。)に記録液としてのインク滴を吐出して記録(画像形成、印写、印字、印刷なども同義語で使用する。)を行うものである。
このようなインクジェット記録装置における記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルから用紙に吐出させて記録を行う関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えている。
そこで、インクジェット記録装置には、非記録時に記録ヘッドのノズルを封止するためのキャッピング手段と、必要に応じてノズル形成面を清掃するワイピング部材が備えられ、また、記録に寄与しない空吐出を行う空吐出受けを備えている。キャッピング手段は、ノズルのインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズルに目詰まりなどが生じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズルからインクを吸引排出(ヘッド吸引)させてノズルの目詰まりを解消する機能をも備えている。
記録ヘッドの目詰まり解消のために行うインクの強制的な吸引排出処理は、クリーニング操作(以下、メンテナンスともいう)と呼ばれており、例えば記録装置の長時間の休止後に記録を再開する場合や、記録中の所定間隔ごとや、ユーザが記録状態の不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合、カートリッジ交換時などに実行され、記録ヘッドからインクを排出させた後にゴムなどの弾性部材からなるワイピング部材により、記録ヘッドのノズル面(ノズルが形成された面)を払拭する清浄化操作が伴われる。また、記録中には所要のタイミングで空吐出が行なわれる。
そして、上述したクリーニング操作に伴ってキャッピング手段内に排出された記録ヘッドからの廃液は、吸引ポンプの駆動により廃液タンクに廃棄することができるように構成されている。この廃液タンクには、一般に多孔質材料により構成された廃液吸収材が収納されており、この廃液吸収材によって廃液を吸収した形で保持するようになされている。
ところで、このような廃液吸収材を収納した廃液タンクは、一般的に記録装置の寿命の間で廃棄される廃液の全量を受容する容量が確保されている。したがって、廃液タンクとしては比較的大容量のものが用いられ、記録装置本体の例えば下底部に大きな体積を占めた状態で配置されている。そのため、より小型化を図ろうとするこの種の記録装置に制約を与えるという問題を抱えている。
そこで、特許文献1には、廃液タンクを交換可能にした画像形成装置が記載されている。また、特許文献2には、廃液回収容器への液体の排出量を記憶する液体排出量記憶手段を有し、廃液回収容器内の廃液が廃液タンクに回収された際に、液体排出量記憶手段のメモリをリセットする液体噴射装置が記載されている。
特開2005−088419号公報 特開2006−306042号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、液体噴射装置の液体排出量記憶手段のメモリを用いて廃液量の管理を行っている。したがって、特許文献2に記載の技術に特許文献1に記載の技術を適用し、廃液タンクを交換可能としても、例えば、使いかけの廃液タンクを装着された場合に、正確な廃液量を管理することができず、廃液溢れが生じるという問題がある。
そこで本発明は、使いかけの廃液タンクを装着された場合など、如何なる場面においても廃液タンクにおける現状の廃液量を正確に管理することができる画像形成装置、廃液管理方法、プログラム並びに記録媒体を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、当該画像形成装置に着脱可能に装着され、画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、廃液タンクに関する情報を管理する制御手段と、を備え、制御手段は、所定のタイミングで、記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、廃液タンクにおける現状の廃液量を決定し、以降の画像形成手段の動作に基づいて、現状の廃液量を更新するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、制御手段は、記憶素子における識別情報Aと記憶手段における識別情報Cとが一致したとき、廃液量情報Bと廃液量情報Dとで廃液量の多いほうを現状の廃液量とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、制御手段は、記憶素子における識別情報Aと記憶手段における識別情報Cとが一致しないとき、廃液量情報Dを現状の廃液量とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、制御手段により更新された現状の廃液量の情報は、記憶素子に廃液量情報Bとして書き込まれ、記憶手段に廃液量情報Dとして書き込まれるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、記憶素子または記憶手段は、廃液タンクの廃液許容量の情報を有し、制御手段は、画像形成手段のメンテナンス実行後に現状の廃液量が廃液許容量を超えたとき、画像形成装置の動作を停止するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、記憶素子または記憶手段は、廃液許容量よりも低い値の警告判定量の情報を有し、制御手段は、画像形成手段のメンテナンス実行後に現状の廃液量が警告判定量を超えたとき、その旨をユーザへ通知するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、記憶素子または記憶手段は、廃液タンクの廃液許容量の情報を有し、制御手段は、画像形成手段のメンテナンス実行前に該メンテナンス実行で排出する廃液予想量を算出し、現状の廃液量と廃液予想量との合計が廃液許容量を超えるとき、画像形成装置の動作を停止するものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、記憶素子または記憶手段は、廃液許容量よりも低い値の警告判定量の情報を有し、制御手段は、画像形成手段のメンテナンス実行前に該メンテナンス実行で排出する廃液予想量を算出し、現状の廃液量と廃液予想量との合計が警告判定量を超えるとき、その旨をユーザへ通知するものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、記憶素子または記憶手段は、廃液タンクの廃液許容量の情報を有し、制御手段は、決定した現状の廃液量が廃液許容量を超えているとき、装着された廃液タンクは使用済みの廃液タンクであることをユーザへ通知するものである。
請求項10に記載の発明は、請求項6,8,9のいずれかに記載の画像形成装置において、ユーザへの通知は、本体パネル上の表示、プリンタドライバ上の表示、電子メールの表示のいずれかで行うものである。
請求項11に記載の廃液管理方法は、インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、当該画像形成装置に着脱可能に装着され、画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、 廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、を備える画像形成装置における廃液管理方法であって、所定のタイミングで、記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、廃液タンクにおける現状の廃液量を決定し、以降の画像形成手段の動作に基づいて、現状の廃液量を更新するようにしている。
請求項12に記載のプログラムは、インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、当該画像形成装置に着脱可能に装着され、画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、を備える画像形成装置における廃液管理に関するプログラムであって、所定のタイミングで、記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、廃液タンクにおける現状の廃液量を決定する工程と、以降の画像形成手段の動作に基づいて、現状の廃液量を更新する工程と、を有するものである。また、請求項13に記載の記録媒体は、請求項12に記載のプログラムを画像形成装置で実行可能に記録されてなるものである。
廃液タンクが廃液量情報を保持する記憶素子を有するので、使いかけの廃液タンクを装着された場合においても、廃液タンクの現状の廃液量を正確に管理することができる。
以下、本発明の構成を図1から図18に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。本発明に係る画像形成装置(インクジェット記録装置1)は、インクを使用して画像を形成する画像形成手段(キャリッジ33、記録ヘッド34等)と、当該画像形成装置に着脱可能に装着され、画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子(不揮発性メモリ112)を有する廃液タンク(廃液タンク90)と、廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段(不揮発性メモリ616)と、廃液タンクに関する情報を管理する制御手段(制御用マイコン601等)と、を備え、制御手段は、所定のタイミング(例えば、廃液タンク90が装着されたことを検出した時)で、記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、廃液タンクにおける現状の廃液量を決定し、以降の画像形成手段の動作に基づいて、現状の廃液量を更新するものである。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一態様であるインクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図、図2は、インクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する平面図である。
図1および図2を参照して、このインクジェット記録装置1の内部構成の概要及び機構部について説明する。フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって同じく図示しないタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、図示したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、全てのインク吐出口を同時に駆動させる以外に、時間的に分割して駆動させることができる。全てのインク吐出口を同時に駆動させると、各インク吐出口間のクロストークの影響による記録品位の低下や、一時的に大電流が必要になることにより電源の大容量化などの不利益が生じる場合があるが、時分割駆動することでこれらの不利益を避けることができる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。
キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。この各色のサブタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、カートリッジ装填部であるカートリッジホルダ4に装着された各色のインクカートリッジ10k,10c,10m,10y(区別しないときは「インクカートリッジ10」という)から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニットが設けられ、また、インク供給チューブ36は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び該給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。この搬送ベルト51は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、ETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
そして、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。なお、搬送ローラ52はアースローラの役目も担っており、搬送ベルト51の中抵抗層(裏層)と接触配置され接地している。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。このガイド部材57は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ52とテンションローラ53)の接線よりも記録ヘッド34側に突出させることで搬送ベルト51の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによって搬送ローラ52が回転駆動されることによって搬送ベルト51が図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ62と排紙コロ63との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置しており、維持回復機構81の下には廃液タンク90が配置しており維持回復機構81にて回収されたインクを収集する。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液のうち、キャップ82に排出されたインクは廃液タンク90に排出されて収容され、ワイパーブレード83に付着してワイパークリーナで除去されたインクおよび空吐出受け84に空吐出されたインクはその直下に配置した図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
さらに、装置本体1の内部後方側にはホストとの間でデータを送受するためのUSBなどの通信回路部(インタフェース)が設けられるとともに、この画像形成装置全体の制御を司る制御部を構成する制御回路基板が設けられている。
このように構成したインクジェット記録装置1においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によってACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。このときに排出されるインクは、廃液タンク90に蓄積される。この廃液タンク90は図2で矢示方向(廃液取り外し方向、廃液取り付け方向)に着脱可能である。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、記録ヘッドの構成について説明する。図3は、記録ヘッドの構成の他の例を示す図であり、記録ヘッドをノズル面側からみた図を示している。この記録ヘッド34は、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクの各色の液滴を吐出するための複数のノズル34nからなる4つのノズル列34k、34c、34m、34y(以下、区別しないときは「ノズル列34N」という)を1つのノズル面34aに形成したヘッドである。
次に、この図3に示すヘッド構成の記録ヘッド34を用いた維持回復機構について、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は維持回復機構の異なる状態を示す模式的説明図である。
この維持回復機構81は、記録ヘッド34のノズル面34aの各ノズル列34k、34c、34m、34yをそれぞれキャッピングする専用のキャップ82k、82cy、82m、82yを備え、これらのキャップ82k、82cy、82m、82yは1つのキャップホルダ85に保持されている。また、記録ヘッド34のノズル面34aをワイピング(清掃)するためのワイパーブレード83を備えている。
そして、キャップホルダ85及びワイパーブレード83を昇降させるために、維持回復機構駆動用モータ91と、このモータ91で回転されるカム軸92と、カム軸92に取り付けたキャップカム93及びワイパーカム94とを備えている。
この維持回復機構81においては、記録ヘッド34のノズル面34aに付着したインクや不純物を取り除くときには、維持回復機構駆動用モータ91を回転させ、図4に示すように、ワイパーカム94を介してワイパーブレード83を上昇させる。この状態で、キャリッジ33を主走査方向に移動させることにより、ワイパーブレード83によって記録ヘッド34のノズル面34aをワイピングして、インクや不純物を払拭する。
また、記録ヘッド34のノズル34nを外気に露呈した状態のまま放置すると、内部のインクが乾燥して増粘、固着し、インク吐出性能が低下してしまうことから、これを防ぐために、記録ヘッド34のノズル面34aをキャップ82で覆うときには、維持回復機構駆動用モータ91を回転させ、図5に示すように、キャップカム93を介してキャップ82を上昇させる。これにより、各色のキャップ82が対応するノズル面34aのノズル列34Nを覆うことができ、ノズル34nの乾燥を抑えることができる。
さらに、図4及び図5に示す状態から、維持回復機構駆動用モータ91を1/4回転させることで、キャリッジ33が走査可能となり、印刷開始の準備ができる。なお、この維持回復機構81は前述した複数ヘッド構成の場合にも同様に適用することができる。
次に、廃液タンク90について説明する。廃液タンクの状態は、例えば、以下に示す3つの状態のいずれかとして検知される。(1)正常:廃液タンクに余裕があり使用可能の状態、(2)ニア満タン:もうすぐ満タンになる状態ではあるが使用可能の状態、(3)満タン:廃液タンクが満タンであり使用不可の状態。
これまで各状態の検知は、例えば、廃液タンクへのインクの消費量(廃液量)を本体側の不揮発性メモリ616に累積して廃液量が所定量に達した場合をニア満タン状態とし、さらに、ニア満タン状態の後に廃液量が所定量発生した場合を満タン状態とし、ニア満タンおよび満タンの条件を満たしていない場合は正常状態とする等の方法により行なわれていた。
そして満タン状態が検知された場合は、ユーザからのコールを受け、工場へ装置本体を送り返し工場にて廃液タンクを交換したり、サービスマンがユーザを訪問して廃液タンクを交換する等の処理がなされており、多大な労力、費用を要していた。
このように廃液量を本体側の不揮発性メモリのみで保持していたので、例えば、使いかけの廃液タンクを装着された場合等に正確な廃液量が算出できず、廃液あふれとなる可能性があった。そこで、本発明のインクジェット記憶装置1における廃液タンク90は、廃液量情報などを記憶する記憶手段としての記憶素子を有するようにしている。
図6に示すように、廃液タンク90は、装置本体1に装填されたときに、装置本体1の奥側に設けられた針と連結されるために設けられた廃液供給口部111を除き、密閉されている。また、廃液供給口部111側の面にはこの廃液タンク90に関する情報、例えば、廃液量などを記憶する記憶手段としての不揮発性メモリ(例えば、EEPROMなど)112が設けられ、装置本体1に装填されたときに、装置本体1の奥側に設けられた電極と電気的に接続されて、不揮発性メモリ112に記憶されている情報が装置本体1の制御部に取り込まれる。
この廃液タンク90に蓄積されるインク(廃液)は、粘度が大きく、また、ヘッド吸引量が多いため、左右の空吐出受け84,88に吐出される廃液に比べて、廃液量が多い。したがって、廃液タンク90を交換することなく使用を継続すると、廃液タンク90が満タンとなり廃液溢れが生じ、装置全体1の汚れや故障のおそれがあるため、廃液タンク90は、定期的に交換がなされることが好ましい。そこで、本発明では、廃液タンク90を着脱可能とすることで、ユーザによる交換を可能としている。
このように、廃液タンク90が不揮発性メモリ112を有し、廃液量情報を記憶することで、正確な廃液量の把握を可能としている。さらに、後述するように、装置本体1の記憶手段にも廃液タンク90の廃液量情報を記憶することで、廃液タンク90の不揮発性メモリ112と比較し、より正確な廃液量の把握を可能としている。
図7は、画像形成装置の制御部の機能ブロック図である。以下、図7を参照して、この画像形成装置の制御部(制御手段)の概要について説明する。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係る判定手段及び回復動作を制御する手段などを兼ねたマイクロコンピュータで構成した制御用マイコン601及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御用マイコン608とを備えている。
アプリケーション98を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI)99は画像形成装置で出力する画像データをプリンタドライバ100に伝達する。尚、ここではWindows(登録商標)XP等のWindows(登録商標)OSに実装されているGDI(Graphic Device Interface)を例として取り上げている。
プリンタドライバ100は、アプリケーション98から伝達された画像データを、画像形成装置本体が処理できる形式の印写画像データに変換して、通信経路101を経由して画像形成装置に入力する。
制御用マイコン601は、通信回路101から入力される印写画像データに基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、図示しないキャリッジ駆動モータや搬送モータをキャリッジ駆動モータ駆動回路603及び搬送モータ駆動回路605を介して駆動制御するとともに、印刷制御用マイコン608に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
制御用マイコン601には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路602からの検出信号が入力され、制御用マイコン601はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路602は、例えば、キャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。キャリッジ駆動モータ駆動回路603は、制御用マイコン601から入力されるキャリッジ移動量に応じてキャリッジ駆動モータを回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
制御用マイコン601には、搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路604からの検出信号が入力され、制御用マイコン601はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路604は、例えば、搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。搬送モータ駆動回路605は、制御用マイコン601から入力される搬送量に応じて搬送モータを回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
制御用マイコン601は、給紙コロ駆動回路610に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。制御用マイコン601は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路611を介してモータ91を回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパーブレード83の昇降を行わせる。
制御用マイコン601は、インク供給モータ駆動回路612を介して供給ユニット24のポンプを駆動するためのインク供給モータを駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からサブタンク35に対してインクを補充供給する。
制御用マイコン601には、サブタンク35が満タン状態にあることを検知するサブタンク満タンセンサ613からの検知信号、カートリッジ装填部4の前カバー6の開閉を検知するカートリッジカバーセンサ614からの検知信号などが入力される。
制御用マイコン601は、廃液タンク通信回路615を通じて、装置本体1に装着された廃液タンク90に装着された記憶手段である不揮発性メモリ112に記憶されている情報を取り込んで、当該情報に基づいて、インク吸引量積算等の所定の処理を行って、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROMなど)616に格納保持する。
印刷制御用マイコン608は、制御用マイコン601からの信号とキャリッジ位置検出回路602及び搬送量検出回路604などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路609に与える。
ヘッド駆動回路609は、印刷制御用マイコン608からの印刷データに基づいて記録ヘッド34の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
制御用マイコン601は、紙サイズセンサ606から通紙中の用紙の大きさを検出し、入力された画像データが用紙上に配置可能かどうか、また用紙外に画像データがある場合に、画像データをトリミングして描画するように印刷制御用マイコンに設定することができる。紙サイズを検出する方法としては、キャリッジの側部に反射型センサを配置し、キャリッジが走査する際に用紙と搬送路の反射率の違いを検出することで用紙幅を検出することができる。そのほかには、搬送路上に搬送方向と直行してラインセンサを配置することで、用紙幅を検出することもできる。また搬送方向の用紙長さについては、搬送路上に同じく反射型のセンサを配置し、用紙を検出してからの搬送量を計数することで用紙長を検出することができる。
制御用マイコン601は、搬送路上に複数個配置された紙位置センサ607から、用紙が機内のどの位置にあるかを検出することができ、印刷中に意図しない位置に用紙がある場合にはJAMを検出し、ユーザに異常を検出することができる。またその異常が発生している箇所も示すことができる。
図8は、画像形成装置が実行する廃液管理処理、即ち、現状の廃液量を更新する廃液管理方法の一例を示すフローチャートである。廃液管理処理は、廃液タンク90が装着されたことを検出した際に、装置本体1の記録手段(不揮発メモリ616)に記憶してある廃液量と、廃液タンク90の記憶手段(不揮発性メモリ112)に記録してある廃液量の比較を行うものである。ここで、廃液タンク90が装着されたことの検出は、例えば、プリンタ本体の電源がONされたこと、もしくは、カートリッジカバーが閉じられたこと等をトリガーとする。
まず、装置本体1の記憶手段に保存してある廃液量(以下、廃液量1)と廃液タンク90の前回装着時の識別情報を取得する(S101)。S101において取得した識別情報を、以下、廃液タンクシリアルNo1という。尚、本実施形態では、廃液タンクが満タンの場合を廃液量=0と表すこととしているが、当該表記は特に限られるものではなく、例えば、他の数値(100,999など)や文字表記(「フル」など)等により表しても良い。
次に、廃液タンク90の記憶手段に保存してある廃液量(以下、廃液量2)と今回装着された廃液タンク90の識別情報を取得する(S102)。S102において取得した識別情報を、以下、廃液タンクシリアルNo2という。
次に、廃液タンクシリアルNo1と廃液タンクシリアルNo2を比較する(S103)。廃液タンクシリアルNo1=廃液タンクシリアルNo2の場合(S103:Yes)は、廃液タンクが交換されていないと判断し、廃液量1と廃液量2との比較を行い(S104)、大きい方の値を廃液量として決定する(S105,S107)。このように、双方の廃液量が異なっていた場合でも、大きい方の値を廃液量(現状の廃液量)として採用することにより、廃液のあふれにくい方向に制御することができる。
一方、装置本体1の記憶手段に廃液量を記録後であって、廃液タンク90の記憶手段に廃液量を記録前に廃液タンクが抜かれた場合などは、双方の廃液量が異なる事態が生じうる。そこで、廃液タンクシリアルNo1≠廃液タンクシリアルNo2の場合(S103:No)は、廃液タンクが交換されていると判断し、次に、廃液量2≠0かどうかのチェックを行う(S106)。廃液量2=0の場合(S106:No)は、ユーザに使用済みの廃液タンクが装着されたことを通知する(S108)。この処理により、ユーザが装着した廃液タンクがすでに満タンになっていたものであるということを、わかりやすく通知することができる。
一方、廃液量2≠0の場合(S106:Yes)は、廃液量2を廃液量(現状の廃液量)として決定する(S107)。この判断を行うことにより、廃液タンクが交換された場合でも正確に廃液量を把握することができる。
このように決定された現状の廃液量に対し、以降に行われるメンテナンスの都度、1度のメンテナンス動作(インクの強制的な吸引排出処理)により排出される廃液量(以下、メンテナンスでの廃液量)を加算し、当該加算された値を装置全体1の記憶手段(不揮発性メモリ616)または/および廃液タンク90の記憶手段(不揮発性メモリ112)に記憶させることで、現状の廃液量を更新することができる。尚、メンテナンスでの廃液量は、例えば、1度のメンテナンス動作における廃液量を予め設定しておいても、吸引ポンプによる吸引時間(秒)に基づいて算出するようにしても良く、特に限られるものではない。また、後述するように、当該メンテナンスでの廃液量の加算により廃液タンク90がニア満タンや満タン状態となる場合は、その旨の警告や装置本体1の動作停止を行うようにすることも好ましい。
図9は、画像形成装置が実行する廃液管理処理の他の例を示すフローチャートである。図8を示して説明した廃液管理処理を以下に述べるような廃液管理処理とすることもできる。
まず、装置本体1の記憶手段に保存してある廃液量(以下、廃液量1)と廃液タンク90の前回装着時の識別情報(廃液タンクシリアルNo1)を取得する(S201)。次に、廃液タンク90の記憶手段に保存してある廃液量(以下、廃液量2)と今回装着された廃液タンク90の識別情報(廃液タンクシリアルNo2)を取得する(S202)。
次に、廃液タンクシリアルNo1と廃液タンクシリアルNo2を比較する(S203)。廃液タンクシリアルNo1=廃液タンクシリアルNo2の場合(S203:Yes)は、廃液タンクが交換されていないと判断し、廃液量1と廃液量2との比較を行い(S204)、小さい方の値を廃液量として把握する(S205,S207)。このように、双方の廃液量が異なっていた場合でも、少なめに見積もることにより、ユーザが廃液タンクをできるだけ多く使用することができる。
一方、廃液タンクシリアルNo1≠廃液タンクシリアルNo2の場合(S203:No)は、廃液タンクが交換されていると判断し、次に、廃液量2≠0かどうかのチェックを行う(S206)。廃液量2=0の場合(S206:No)は、ユーザに使用済みの廃液タンク90が装着されたことを通知する(S208)。この処理により、ユーザが装着した廃液タンクがすでに満タンになっていたものであるということを、わかりやすく通知することができる。
一方、廃液量2≠0の場合(S206:Yes)は、廃液量2を廃液量として決定する(S207)。この判断を行うことにより、廃液タンクが交換された場合でも正確に廃液量を把握することができる。
次に、図10〜図14を用いて、廃液タンク90の廃液量に応じて警告または動作停止を行う処理について説明する。図10に示すように、あらかじめ廃液タンク90の許容量(廃液容量)と、廃液警告量を設定しておく。尚、廃液容量、廃液警告量は、装置本体1の記録手段(不揮発性メモリ616)もしくは廃液タンク90の記録手段(不揮発性メモリ112)に保持しておくことが望ましい。図10は、廃液量が廃液容量、廃液警告量未満の状態(正常状態)を示している。
また、図11に示すように、現在廃液量が廃液警告量を超えた場合(ニア満タン状態)は、もうすぐ廃液タンクが満タンになる旨をユーザに通知する。この通知により、ユーザは廃液タンクが満タンになる前にあらかじめ廃液タンクを準備しておくことができる。
さらに、図12に示すように、現在廃液量が廃液容量を超えた場合(満タン状態)に、廃液満タンを検出し、装置本体1の動作を停止し、ユーザに異常を通知する。この処理により、装置本体1の内部が廃液で汚れることを防止できる。
次に、図13〜図14を用いて、メンテナンスの際における、廃液タンク90の廃液量に応じて警告または動作停止を行う処理について説明する。図13に示すように、メンテナンス実行前に、予めメンテナンスにて使用する廃液量を見積もり、その見積もり量を現在廃液量に加算して、廃液容量、廃液警告量と比較を行う。尚、メンテナンスに使用する廃液量の見積もりは、例えば、メンテナンスの内容に応じて予め所定量を設定しておけば良い。ここで合算した廃液量が、廃液警告量を超えている場合(ニア満タン状態)は、事前に廃液警告になる旨をユーザに通知する。この処理を行うことにより、ユーザは、メンテナンスを行うことにより廃液警告になることを事前に知ることができる。また、制御用マイコン601は、メンテナンスを実行するか否かを所定の判断基準に従って判断することができる。
また、図14に示すように、合算した廃液量が、廃液容量を超えている場合(満タン状態)は、事前に廃液異常になる旨をユーザに通知する。この処理を行うことにより、ユーザは、メンテナンスを行うことにより、廃液警告になることを事前に知ることができる。また、制御用マイコン601は、メンテナンスの実行をしないよう判断することができる。
図15は、廃液量が廃液警告量を超えた場合(ニア満タン状態)に、装置本体1に搭載されている表示部(LCDパネル)への表示内容の一例である。このように装置本体1の表示部に、警告表示をすることにより、ユーザに状態を通知し、廃液タンクの交換を促すことができる。
また、予め記憶された廃液タンク90の廃液容量と現状の廃液量とに基づいて求めた残り使用可能量(%)を、装置本体1の表示部等に表示することや、サービスマンなどにより実行される装置全体に関する種々の情報を含んだサマリー印刷の項目の1つとして印刷表示されるようにすることも好ましい。このようにすることにより、正常状態やニア満タン状態の場合に、残りの使用可能量を把握することができる。
なお、ユーザへの廃液量の通知は、以下に述べるように、装置本体1のパネル上への表示や、プリンタドライバ上への表示や、電子メールへの表示などにより行われる。図16は、廃液量が廃液警告量を超えた場合(ニア満タン状態)に、装置本体1に接続したパーソナルコンピュータの表示部に表示されるステータスモニタの一例である。このようにステータスモニタ上に表示することにより、ユーザがプリンタ本体の表示部を見なくとも、ユーザに機器の状態を通知し、廃液タンクの交換を促すことができる。
図17は、画像形成装置を含むオフィスフロアでのネットワークシステム200の実施形態を示している。
図17に示すネットワークシステム200は、画像形成装置201と、情報処理装置202と、サーバ203などがイーサネット(登録商標)などローカルエリアネットワーク(LAN)204により相互接続されている。LAN204は、ハブ205により画像形成装置201、情報処理装置202、サーバ203などを物理接続していて、媒体アクセス制御(MAC)アドレスおよびIPアドレスを使用した相互通信を行っている。
ハブ205は、さらにルータ206に接続され、ルータ206は、画像形成装置201、情報処理装置202、サーバ203をインターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)などの広域ネットワーク207に接続している。広域ネットワーク207には、POPサーバ208が接続されていて、画像形成装置201、情報処理装置202、およびサーバ203との間でSMTPプロトコルを使用した電子メールの伝送を可能としている。なお、広域ネットワーク207には、図17に示す以外にも、ウェブサーバなどが接続されていても良い。また、POPサーバ208は、ISPなどが提供するメールサーバであっても良く、また、社内に設置された専用メールサーバとして実装することもできる。
画像形成装置201は、ファクシミリ、コピー、プリンタ、ARDF(Auto Reverse Document Feeder)などの複合的な機能を提供しており、ユーザからの直接指令または情報処理装置202などのジョブ要求、公衆電話網209から受信したファクシミリデータを処理し、画像形成を行う。
図18は、画像形成装置201の機能ブロック図の一例である。画像形成装置201は、プリンタ、コピー、ファクシミリなどの機能を提供するための各種機能を含んでおり、ドキュメントを読み込んで、光学読み取りを行うためのARDF230と、ユーザに対して各種設定を可能とする、LCDパネルを含む操作パネル234とを含む。ARDF230は、原稿台上にセットされたドキュメントを、モータ232を起動してドキュメントの光学読み取りを行うスキャナ236に送り、照射光学系、駆動モータ、CCDなどを駆動してドキュメントをデジタルデータに変換する。
画像形成装置201は、コントローラ238と、画像形成を担当するプリンタエンジン252とを備えている。コントローラ238は、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、Windows(登録商標)200Xサーバなどのオペレーティングシステム(以下、OSとして参照する。)を動作する、CPU(図示せず)を含んでいる。さらに、コントローラ238は、上述したOSの下で、C、C++、JAVA(登録商標)、Perlなどのプログラミング言語で記述されたアプリケーションプログラムやApache、サーブレットなどのサーバプログラムを実行し、ウェブサーバの一部機能も提供する。
さらにコントローラ238は、ストレージ管理部240と、通信処理部242と、イメージ変換部244とを備えている。ストレージ管理部240は、SDRAM、ハードディスク装置などの記憶装置256の入出力管理を実行する。また、通信処理部は、56Kbpsまたは126Kbps程度の通信レートのファックスモデム258から受信したITU−T勧告T.6などのプロトコルでデータを、ランレングス符号化、MR、MMRなどの符号化方法を使用して復号化し、また画像形成装置201からのファクシミリ送信のためにデジタルデータをコードする。また、通信処理部242は、IPプロトコルスイートおよびTCP/IPまたはUDP/IPを使用するデータ伝送も管理する。
通信処理部242は、コントローラ238が含むアプリケーションプログラムからのデータ伝送要求を受付け、IPパケットまたはフレームを作成し、ネットワークインタフェースカード(NIC)260からイーサネット(登録商標)またはワイヤレスLANへとデータを伝送し、また入来データをアプリケーションプログラムへと伝送する。なお、通信処理部242は、上述した処理を実行するため、PPP(Point to Point Protocol)およびPPPoE(PPP on Ethernet(登録商標))などのデータ接続プロトコルをサポートする。
イメージ変換部244は、画像処理装置201が取得したデータを、GIF、BMP、JPEG、JPEG2000、TIFF、PNGなどのイメージデータに変換し、変換されたイメージデータを使用してPDL(Page Description Language)を作成し、作成したPDLをプリンタエンジン252に渡し、画像形成させる。その他、コントローラ238は、フラッシュROM50などを実装し、画像形成装置12の起動時のセットアップデータや画像形成に使用する色変換データなどを管理している。USB制御部248を含んでいて、USBコネクタ262を介してUSBホスト(図示せず)やプリンタエンジン252との間のバス接続を管理する。なお、USB制御部248は、IEEE802.15などにより規定されるUWBプロトコルをサポートしていても良い。画像形成装置201は、PSU254を実装していて、PSU254は、画像形成装置201の電源管理を行っている。
プリンタエンジン252は、インクジェット法を使用した画像形成を行っており、図1に示したインクジェット記録装置1の基本的構成(インク容器、インクジェットノズル、廃液タンク90など)を含んで構成されている。また、プリンタエンジン252は、PJL(Printer Job Language)をサポートしていて、外部からのプリント要求に対応した印刷を実行することができる。
SDRAMなどの記憶装置256は、複数のデータセットを管理する。記憶装置256が管理する本実施形態にかかわるデータセットは、送信元登録データ(SUC_ADDR:source_Address)264、通知先登録データ(ACK_ADDR:Acknowledge_Address)266、およびMIB(Management Information Base)268である。送信元登録データ264は、ユーザがあらかじめ設定し、受信したファクシミリデータの通知を受けるか否かを指定するデータである。送信元登録データ264は、ファクシミリ番号のフォーマットで登録する。また、通知先登録データ266は、当該ユーザの通知先アドレスを登録する。通知先登録データ266は、種々のフォーマットで登録することができ、例えば、メーラ246を使用して電子メールとして通知メッセージを送信するための電子メールアドレス、MACアドレス、IPアドレス(プライベートアドレス/サブネットマスクで規定されるローカルドメイン)、または端末名称を使用することができる。MACアドレス、IPアドレスを通知先登録データ266として使用する場合、端末名称またはユーザ識別値と、MACアドレスまたはIPアドレスとの対応テーブルを実装することが、ユーザ入力の手間を省くためには好ましい。また、ネットワーク基盤がTCP/IPではなく、NETBIOSを使用している場合には、端末名称を使用して、端末名称とIPアドレスとMACアドレスなどを対応させて登録したルックアップテーブルなどを通知先登録データ266とすることができる。
MIBは、RFC1156として規定されているMIB1またはRFC1213で規定されているMIB2を使用して構成される、ネットワーク管理情報を登録するデータセットであり、管理するべき画像形成装置に状態を、オブジェクト識別値(OID)およびそのステータスデータとして対応づけて管理する。
なお、情報処理装置202およびサーバ203は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ブレードサーバやシンサーバなどサーバ専用の情報処理装置である。情報処理装置202は、アプリケーションソフトによる処理結果を、プリンタドライバを介して画像形成装置201に伝送し、画像形成装置201に対して処理結果を出力させている。また、サーバ203がプリンタサーバとして提供されている場合には、サーバ203は、情報処理装置202からのプリント要求を受付け、適切な画像形成装置201にプリントジョブを指令している。
図19は、画像形成装置201における廃液タンク90の廃液量が廃液警告量を超えた場合(ニア満タン状態)に、機器管理者(例えば、情報処理装置202)に通知されるメールフォーマットの一例である。このように機器管理者にメールで通知することにより、廃液タンクの交換を促すことができる。
また、廃液タンク90の記憶手段には、識別情報及び廃液量情報の他にも、情報収集用の各種情報を記憶させることも好ましい。例えば、ユーザの市場での使用方法を把握し今後の機種開発へのインプットとするための情報(市場情報)を記憶させることが好ましい。市場情報の具体例としては、例えば、印刷枚数、メンテナンス回数などがある。
また、異常発生後、解析を行う際に必要となる情報(故障情報)を記憶させることも好ましい。市場情報の具体例としては、例えば、JAM(紙詰まり)発生回数、JAM発生時印刷枚数、JAM発生時刻、SC(サービスコール)発生回数、SC発生時印刷枚数、SC発生時刻、インクエンド発生回数、インクエンド発生時印刷枚数、インクエンド発生時刻などがある。
また、廃液タンク90の記憶手段への各種情報の記録は、例えば、廃液タンク装着時、廃液ニア満タン、廃液満タン発生時、カバー開時、カバー閉時、電源ON時などに行うようにすればよく、特に限られるものではない。
このように廃液タンク90の記憶手段に市場情報、故障情報等を記憶させることにより、これらの情報を効率的に回収することができる。
上述の画像形成装置における廃液管理方法は、ROM等の本体メモリに格納されているプログラムで実行することができる。この廃液管理方法を実行するためのプログラムは、例えばインターネット上からのダウンロードによって提供し、情報処理装置から画像形成装置にインストールすることができる。また、本発明の処理は、情報処理装置のプリンタドライバで行う構成とすることもできる。また本発明は、廃液管理方法を実行するためのプログラムを画像形成装置で実行可能に記録した記録媒体の態様にも適用される。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用、効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係る画像形成装置の一態様であるインクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 インクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する平面図である。 記録ヘッドのヘッド構成の一例を示す図である。 維持回復機構を示す模式的説明図である。 図4とは異なる状態の維持回復機構を示す模式的説明図である。 廃液タンクの一例を示す図である。 画像形成装置の制御部の機能ブロック図である。 画像形成装置が実行する廃液管理処理の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置が実行する廃液管理処理の他の例を示すフローチャートである。 廃液タンクに廃液警告量を設定した様子を示す模式的説明図であって、正常状態を示す図である。 廃液タンクに廃液警告量を設定した様子を示す模式的説明図であって、ニア満タン状態を示す図である。 廃液タンクに廃液警告量を設定した様子を示す模式的説明図であって、満タン状態を示す図である。 廃液タンクに廃液警告量を設定し、メンテナンスにおいて使用する廃液量を見積もった様子を示す模式的説明図であって、ニア満タン状態を示す図である。 廃液タンクに廃液警告量を設定し、メンテナンスにおいて使用する廃液量を見積もった様子を示す模式的説明図であって、満タン状態を示す図である。 装置本体の表示部に、ニア満タン状態の際に表示される表示内容の一例を示す図である。 パーソナルコンピュータの表示部に、ニア満タン状態の際に表示されるステータスモニタの一例を示す図である。 画像形成装置を含むオフィスフロアでのネットワークシステムを示す図である。 画像形成装置の機能ブロック図の一例である。 ニア満タン状態の際に、機器管理者に通知されるメールフォーマットの一例を示す図である。
符号の説明
1 装置本体(インクジェット記録装置)
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 カートリッジホルダ
10,10k,10c,10m,10y インクカートリッジ
21 フレーム
21A,21B 側板
21C 後板
22 ハーネス
24 供給ユニット
25 係止部材
31 ガイドロッド
32 ステー
33 キャリッジ
34 記録ヘッド
34a ノズル面
34n ノズル
34N,34k,34c,34m,34y ノズル列
35 サブタンク
36 インク供給チューブ
41 用紙積載部
42 用紙
43 給紙コロ
44 分離パッド
45 ガイド部材
46 カウンタローラ
47 搬送ガイド部材
48 押さえ部材
49 先端加圧コロ
51 搬送ベルト
52 搬送ローラ
53 テンションローラ
56 帯電ローラ
57 ガイド部材
61 分離爪
62 排紙ローラ
63 排紙コロ
71 両面ユニット
72 手差しトレイ
81 維持回復機構
82,82a〜82d,82k,82cy,82m,82y キャップ(キャップ部材)
83 ワイパーブレード
84,88 空吐出受け
85 キャップホルダ
89 開口
90 廃液タンク
91 維持回復機構駆動用モータ
92 カム軸
93 キャップカム
94 ワイパーカム
98 アプリケーション
99 OS(GDI)
100 プリンタドライバ
101 通信回路
111 廃液供給口部
112 不揮発性メモリ
200 ネットワークシステム
201 画像形成装置
202 情報処理装置
203 サーバ
204 ローカルエリアネットワーク
205 ハブ
206 ルータ
207 広域ネットワーク
208 POPサーバ
209 公衆電話網
230 ARDF
232 モータ
234 操作パネル
236 スキャナ
238 コントローラ
240 ストレージ管理部
242 通信処理部
244 イメージ交換部
246 メーラ
248 USB制御部
250 フラッシュROM
252 プリンタエンジン
254 PSU
256 記憶装置
258 ファックスモデム
260 ネットワークインタフェースカード
262 USBコネクタ
264 送信元登録データ
266 通知先登録データ
268 MIB
601 制御用マイコン
602 キャリッジ位置検出回路
603 キャリッジ駆動モータ駆動回路
604 搬送量検出回路
605 搬送モータ駆動回路
606 紙サイズセンサ
607 紙位置センサ
608 印刷制御用マイコン
609 ヘッド駆動回路
610 給紙コロ駆動回路
611 維持回復機構駆動用モータ駆動回路
612 インク供給モータ駆動回路
613 サブタンク満タンセンサ
614 カバーカートリッジセンサ
615 廃液タンク通信回路
616 不揮発性メモリ

Claims (13)

  1. インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、
    当該画像形成装置に着脱可能に装着され、前記画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、
    廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、
    前記廃液タンクに関する情報を管理する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、所定のタイミングで、前記記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、前記廃液タンクにおける現状の廃液量を決定し、
    以降の前記画像形成手段の動作に基づいて、前記現状の廃液量を更新する画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記記憶素子における識別情報Aと記憶手段における識別情報Cとが一致したとき、前記廃液量情報Bと廃液量情報Dとで廃液量の多いほうを現状の廃液量とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記記憶素子における識別情報Aと記憶手段における識別情報Cとが一致しないとき、前記廃液量情報Dを現状の廃液量とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段により更新された前記現状の廃液量の情報は、前記記憶素子に廃液量情報Bとして書き込まれ、前記記憶手段に廃液量情報Dとして書き込まれる請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記記憶素子または記憶手段は、廃液タンクの廃液許容量の情報を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段のメンテナンス実行後に前記現状の廃液量が前記廃液許容量を超えたとき、画像形成装置の動作を停止する請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶素子または記憶手段は、前記廃液許容量よりも低い値の警告判定量の情報を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段のメンテナンス実行後に前記現状の廃液量が前記警告判定量を超えたとき、その旨をユーザへ通知する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶素子または記憶手段は、廃液タンクの廃液許容量の情報を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段のメンテナンス実行前に該メンテナンス実行で排出する廃液予想量を算出し、前記現状の廃液量と廃液予想量との合計が前記廃液許容量を超えるとき、画像形成装置の動作を停止する請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記記憶素子または記憶手段は、前記廃液許容量よりも低い値の警告判定量の情報を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段のメンテナンス実行前に該メンテナンス実行で排出する廃液予想量を算出し、前記現状の廃液量と廃液予想量との合計が前記警告判定量を超えるとき、その旨をユーザへ通知する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記記憶素子または記憶手段は、廃液タンクの廃液許容量の情報を有し、
    前記制御手段は、決定した前記現状の廃液量が前記廃液許容量を超えているとき、装着された廃液タンクは使用済みの廃液タンクであることをユーザへ通知する請求項1に記載の画像形成装置。
  10. ユーザへの通知は、本体パネル上の表示、プリンタドライバ上の表示、電子メールの表示のいずれかで行う請求項6,8,9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、
    当該画像形成装置に着脱可能に装着され、前記画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、
    廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、
    を備える画像形成装置における廃液管理方法であって、
    所定のタイミングで、前記記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、前記廃液タンクにおける現状の廃液量を決定し、
    以降の前記画像形成手段の動作に基づいて、前記現状の廃液量を更新する廃液管理方法。
  12. インクを使用して画像を形成する画像形成手段と、
    当該画像形成装置に着脱可能に装着され、前記画像形成手段から排出されるインクの廃液を溜める容器であって、当該廃液タンクの識別情報A及び廃液量情報Bを保持する記憶素子を有する廃液タンクと、
    廃液タンクの識別情報C及び廃液量情報Dを保持する記憶手段と、
    を備える画像形成装置における廃液管理に関するプログラムであって、
    所定のタイミングで、前記記憶素子における識別情報A及び廃液量情報Bと記憶手段における識別情報C及び廃液量情報Dに基づいて、前記廃液タンクにおける現状の廃液量を決定する工程と、
    以降の前記画像形成手段の動作に基づいて、前記現状の廃液量を更新する工程と、を有するプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを前記画像形成装置で実行可能に記録されてなる記録媒体。
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