JP4670288B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に関する。特に本発明は、液体噴射ヘッドの液体噴射能力を回復させるために液体噴射ヘッドから排出された廃液の、収容部における残量を管理する液体噴射装置に関する。
インクジェット式記録装置など、ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置においては、液体を噴射するヘッドの目詰まりを防止あるいは回復するために、ターゲットへの噴射とは別に、ヘッドから液体を吐出させたり、液体を吸引したりするクリーニング動作を行なう。クリーニング動作によってヘッドから排出された液体は、廃液吸収材に収容される。
廃液吸収材における廃液の残量は、回復動作を行うたびに計算され、残量が一定のしきい値を超えると、メインテナンスを要求するエラーを表示したり、回復動作を禁止したりするように制御されている。この場合、廃液は排出されてからの時間の経過と共に一部が蒸発するので、経過時間に応じて廃液の蒸発計算を行うことにより、廃液吸収材における廃液の残量をより正確に計算する方法が取られている。
ところで、廃液の蒸発計算を行うために経過時間を計測するには、内蔵されている時計から、回復動作の都度現在時刻を取得し、前回取得した時刻との差分によって経過時間を計測する方法がある。ところが、内蔵時計に電源が供給されていない状態では正確な時刻を取得できない。そこで、内蔵時計が停止している場合や、停止していたことがあった場合、あるいは内蔵時計が設定変更されていた場合には廃液の蒸発量を計算しないように制御することにより、蒸発量を不正確に計算することを防止し、もって廃液の残存量を適切に管理する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−104121号公報
しかしながら、上記従来の技術では、装置の電源が長時間落とされる場合に、廃液の蒸発量を計算することができないので、残存量が実際よりも多く計算されてしまう。従って、廃液の機外漏れを防止しようとした場合、廃液吸収材を最大限に利用することができないという課題があった。
そこで本発明は、上記の課題を解決する液体噴射装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、ターゲットとは異なる位置で液体噴射ヘッドに液体を排出させる回復動作を行うことにより、液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、回復動作において液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、回復動作において液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、外部の情報処理装置から時刻を取得して記憶する時刻取得部と、時刻取得部が取得した回復動作の時刻に対応付けて廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタと、時刻取得部が情報処理端末から今回の回復動作の時刻を取得した場合に、今回の回復動作の時刻と、少なくとも1回前の回復動作の時刻との差分に基づいて、少なくとも一回前の回復動作の時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量を計算し、第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、第1蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の回復動作後の廃液の第1残量を計算し、第1残量を今回の回復動作の時刻に対応付けて第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部とを備える。これにより、外部から取得した時刻に基づいて、廃液の残量をより正確に算出することができる。
上記液体噴射装置は、液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部と、時刻取得部が情報処理装置から時刻を取得しなかった場合における廃液の第2残量を記憶する第2残量カウンタと、時刻取得部が情報処理装置から時刻を取得しなかった場合において、タイマ部が測定した時間の経過に基づいて、少なくとも1回前の回復動作の時間以降に蒸発した廃液の第2蒸発量を計算し、第2残量カウンタに記憶されている廃液の第2残量から、第2蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、時刻取得部が情報処理装置から時刻を取得しなかった場合における今回の回復動作後の廃液の第2残量を計算し、第2残量を今回の回復動作の時間に対応付けて第2残量カウンタに書き込む第2残量計算部をさらに備えてもよい。これにより、外部の情報処理装置から取得する時刻情報に基づいて蒸発量を計算した廃液残量と、外部の情報処理装置からの時刻情報がない状態で蒸発量を計算した廃液残量とを区別して管理することによって、それぞれの廃液の残量を正確に計算することができる。
上記液体噴射装置は、第1残量及び第2残量の和を計算する総残量計算部をさらに備え、総残量計算部で算出された第1残量及び第2残量の和が、収容部の廃液収容限界値を超えた場合に、エラーを出力するオーバーフロー判断部をさらに備えてもよい。これにより、収容部における廃液の総量を計算する段階で第1残量と第2残量を加算することによって、廃液の残量を正確に計算でき廃液が漏れ出すことを防ぐことができる。
上記液体噴射装置において、オーバーフロー判断部は、第1残量及び第2残量の和が収容部の廃液収容限界値を超えた場合に、更に回復部による回復動作を禁止してもよい。これにより、適切なタイミングで廃液の増加が阻止され、廃液の機外漏れが防止される。
上記液体噴射装置は、現在時刻が取得された場合の回復動作によって排出された廃液の第1総量を記憶する第1排出総量カウンタと、第1排出総量カウンタに記憶されている廃液の第1総量に対して、液体が最大限蒸発した場合に残る液体の割合である蒸発残率を乗じることにより、収容部における廃液の第1の最低残量を計算し、第1残量計算部が計算した廃液の残量が、第1の最低残量よりも少ない場合に、第1残量計算部が計算した廃液の残量を、第1の最低残量に置き換えて、第1残量カウンタに書き込む第1残量診断部と、現在時刻が取得されなかった場合の回復動作によって排出された廃液の第2総量を記憶する第2排出総量カウンタと、第2排出総量カウンタに記憶されてい廃液の第2総量に対して、蒸発残率を乗じることにより、収容部における廃液の第2の最低残量を計算し、第2残量計算部が計算した廃液の残量が、第2の最低残量よりも少ない場合に、第2残量計算部が計算した廃液の残量を、第2の最低残量に置き換えて、第2残量カウンタに書き込む第2残量診断部とを更に備えてもよい。これにより、廃液の残量が実際よりも少なく計算されることを防止し、もって機外への廃液漏れをより確実に防止することができる。
上記液体噴射装置において、第1残量計算部は、時刻取得部が取得した時刻が、前回取得した時刻よりも前の時刻である場合には、廃液の第1蒸発量を0として計算してもよい。これにより、ユーザが外部の情報処理装置の時刻を変更した場合に、不正確な蒸発計算を行うことが防止できる。
上記液体噴射装置において、第1残量計算部は、時刻取得部が前回取得した時刻と今回取得した時刻との差分が、所定の基準値を超過している場合には、廃液の蒸発量を0として計算してもよい。これにより、第1残量計算部は、信頼できる蒸発時間のみを用いて、廃液の蒸発量を計算することができる。
上記液体噴射装置において、第1残量計算部及び第2残量計算部は、第1残量及び第2残量の和が、収容部の廃液収容限界値よりも小さい限界接近基準値を超えたと判断された場合に、廃液の蒸発量を0としてもよい。これにより、廃液残量の和が収容部の廃液収容限界値に近づいた場合に、廃液の残量を実際よりも少なく計算してしまうことが防止できる。
上記液体噴射装置において、第1残量及び第2残量の和が、収容部の廃液収容限界値よりも小さい限界接近基準値を超えたと判断された場合に、排出制御部は、回復動作における液体の排出量を減少させてもよい。これにより、廃液残量の和が収容部の廃液収容限界値に近づいた場合に、廃液の残量の増加を遅らせることができる。
上記液体噴射装置は、液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部をさらに備え、今回の回復動作において、時刻取得部が情報処理装置から時刻を取得しなかった場合に、第1残量計算部は、前回の回復動作の時刻から前回電源が切られた時刻まで、および、今回電源が入れられてからタイマ部が測定した時間の経過に基づいて、第1蒸発量を計算し、第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、第1蒸発量を差し引くことによって、第1残量を算出してもよい。これにより、時刻が不明な場合でも、その時刻までの蒸発量を近似的に計算することができる。
上記液体噴射装置において、前回の回復動作において、時刻取得部が情報処理装置から時刻を取得しておらず、かつ、今回の回復動作において、時刻取得部が情報処理装置から時刻を取得した場合に、第1残量計算部は、前回の回復動作から前回電源が切られた時間の経過、および、今回電源が入れられた時刻から今回の回復動作までの時刻までの差分に基づいて、第1蒸発量を計算し、第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、第1蒸発量を差し引くことによって、第1残量を算出してもよい。これにより、時刻が不明な場合でも、その時刻からの蒸発量を近似的に計算することができる。
上記液体噴射装置において、第1残量計算部は、所定回数前または所定時間前の回復動作の排出量に対しては、当該排出量に対する残量として予め定められた固定値を用いて、第1残量を計算してもよい。これにより、容易に残量を計算することができる。
上記液体噴射装置は、液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部をさらに備え、回復部は、時刻取得部が情報処理装置から前回の回復動作の時刻を取得しており、かつ、現在の時刻を取得した場合に、前回の回復動作の時刻から現在の時刻までの差分を、前回の回復動作からの経過時間に積算し、時刻取得部が前回の回復動作の時刻を取得しており、かつ、現在の時刻を取得しなかった場合に、情報処理装置から取得した前回の回復動作の時刻から前回電源が切られた時刻までの差分、および、タイマ部により計測された今回電源が入れられてから現在までの時間を経過時間に積算し、前回の回復動作からの経過時間が所定期間を超えた場合に、今回の回復動作を行ってもよい。これにより、外部から時刻を取得しない場合でも、前回のクリーニングからの経過時間を近似的に得ることができ、適切な時期にクリーニングを自動的に行うことができる。
本発明の第2の形態によれば、ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、ターゲットとは異なる位置で液体噴射ヘッドに液体を排出させる回復動作を行うことにより、液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、回復動作において液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、回復動作において液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、廃液の残量を記憶する残量カウンタと、今回の回復動作と少なくとも1回前の回復動作との時間の経過に基づいて、少なくとも1回前の回復動作から今回の回復動作までに蒸発した廃液の蒸発量を計算し、残量カウンタに記憶されている廃液の残量から、蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の回復動作後の廃液の残量を計算し、残量を今回取得した時刻に対応付けて残量カウンタに書き込む残量計算部と、回復動作によって排出された廃液の総量を記憶する排出総量カウンタと、排出総量カウンタに記憶されている廃液の総量に対して、液体が最大限蒸発した場合に残る液体の割合である蒸発残率を乗じることにより、収容部における廃液の最低残量を計算し、今回の回復動作において前残量計算部が計算した廃液の残量が、最低残量よりも少ない場合に、残量計算部が計算した廃液の残量を、最低残量に置き換えて残量カウンタに書き込む残量診断部とを備える。これにより、廃液の残量が実際よりも少なく計算されることを防止し、もって機外への廃液漏れをより確実に防止することができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、インクジェット式記録装置100の機能構成を示す。インクジェット式記録装置100は、本発明のターゲットの一例である被記録物に向けて、記録ヘッド10の噴射口からインクを噴射することによって記録を行う。インクジェット式記録装置100は、印字不良を回復するための任意のタイミング、噴射口の目詰まりを未然に防止するための定期的なタイミング、及びインクカートリッジの交換タイミングなどでクリーニング動作を実行する。インクジェット式記録装置100は、クリーニング動作を行う場合と、インクジェット式記録装置100の電源を切る場合に、廃液の残量を計算する。
ここで、インクジェット式記録装置100は、本発明の液体噴射装置の一例である。インクは、本発明の液体噴射装置が噴射する液体の一例である。また、インクジェット式記録装置100の記録ヘッド10は、液体噴射装置の液体噴射ヘッドの一例である。また、クリーニング動作は、本発明の回復動作の一例である。
しかしながら、本発明はこれらに限られない。液体噴射装置の他の例は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置である。この場合、カラーフィルタ製造装置の色材噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例は、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置である。この場合、電極形成装置の電極材(電導ペースト)噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。
液体噴射装置のさらに他の例は、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置である。この場合、バイオチップ製造装置の生体有機物噴射ヘッドおよび精密ピペットとしての試料噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。本発明の液体噴射装置は、産業用途を有するその他の液体噴射装置も含む。またターゲットの一例である被記録物とは、液体が噴射されることにより記録または印刷が行われる物であり、例えば記録用紙、ディスプレイの電極等の回路パターンが印刷される回路基板、ラベルが印刷されるCD−ROM、DNA回路が印刷されるプレパラートが含まれる。
以下、インクジェット式記録装置100の機能構成を説明する。インクジェット式記録装置100は、被記録物とは異なる位置に向けて記録ヘッド10にインクを排出させるクリーニング動作を行うことによって、記録ヘッド10のインク噴射性能を回復又は維持させる回復部14と、クリーニング動作において記録ヘッド10から排出された廃液を収容する廃液吸収材12と、クリーニング動作において記録ヘッド10に排出させる廃液の量を制御する排出制御部16と、キャリッジの動作を制御するキャリッジ制御部15とを備える。廃液吸収材12は、本発明の収容部の一例である。排出制御部16は、回復部14によって記録ヘッド10から吐出または吸引されるインクの量をクリーニングの種類に応じて制御する。一般に、想定される目詰まりの程度がひどいほど多くのインクを吐出又は吸引するように、回復部14を制御する。
インクジェット式記録装置100はさらに、外部の情報処理装置から時刻を取得して記憶する時刻取得部18と、時刻取得部18が取得したクリーニング動作の時刻に対応付けて廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタ29と、時刻取得部18が今回取得した現在時刻と前回取得した時刻との差分に基づいて、時刻取得部18が現在時刻を取得した場合におけるクリーニング動作後の廃液の残量を算出し、第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部22とを備える。第1残量カウンタ29は、EEPROM等の不揮発性メモリに廃液残量を格納する。
第1残量計算部22は、外部の情報処理装置から時刻を取得した場合における、廃液の残量を以下の通り計算する。時刻取得部18が情報処理装置から今回のクリーニング動作の時刻を取得した場合に、今回のクリーニング動作の時刻と、少なくとも1回前のクリーニング動作の時刻との差分に基づいて、少なくとも1回前のクリーニング動作の時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量を計算する。さらに、第1残量計算部22は、第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量(少なくとも1回前のクリーニング動作後の第1残量)から、第1蒸発量を差し引き、さらに、今回のクリーニング動作によって収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、時刻取得部18が時刻を取得した場合における今回のクリーニング動作後の廃液の第1残量を計算する。さらに、第1残量計算部22は、算出した上記第1残量を、今回のクリーニング動作の時刻に対応付けて第1残量カウンタに書き込む。これにより、外部から取得した時刻に基づいて、廃液の残量をより正確に算出することができる。なお、本実施形態において、少なくとも1回前のクリーニング動作として、前回のクリーニング動作を例として説明する。但し、これに限られず、第1残量計算部22は、前々回等の所定回数前または所定時間前のクリーニング動作に対して、それぞれは廃液の残量を計算してもよい。
ここで、時刻取得部18は、インクジェット式記録装置100が起動された後、クリーニング動作をする時に、情報処理装置の一例であるホストから今回のクリーニング動作の時刻を取得したか否かを、排出制御部16に通知する。排出制御部16は、時刻取得部18が時刻を取得した場合、今回のクリーニング動作によって廃液吸収材12に排出される廃液の排出量を、第1残量計算部22に通知する。時刻取得部18は、EEPROM等の不揮発性メモリに、ホストから取得した時刻を格納する。そして、今回のクリーニング動作の時刻をホストから取得した場合には、格納されている前回のクリーニング動作の時刻との差分を、前回の残量計算時以降の廃液の蒸発時間として出力する。また、時刻取得部18は、インクジェット式記録装置100の電源が切られた場合に、電源が投入された時刻から電源が切られた時刻までの差分を第1残量計算部22に通知してもよい。この場合に、第2残量計算部22は、電源が投入されてから電源が切られるまでの時間に蒸発した蒸発量を算出し、この蒸発量を第1残量カウンタ29に記憶された前回の第1残量から差し引くことによって第1残量を算出してもよい。この場合に、クリーニングは行われていないので、第1残量計算部22において加算する廃液の排出量を0とする。
時刻取得部18は、廃液の残量を計算する度に、外部のホストから時刻を取得して不揮発性メモリに格納するので、インクジェット式記録装置100の電源が長時間落とされていた場合であっても、前回の残量計算時以降の廃液の蒸発時間を出力することができる。従って、第1残量計算部22は、時刻取得部18がホストから時刻を取得した場合に上記差分における廃液の蒸発量に基づいて、今回のクリーニング動作が行われる直前までの廃液の残量を正確に計算することができる。
インクジェット式記録装置100はさらに、インクジェット式記録装置100の電源が入っている状態で時間の経過を測定するクリーニングタイマ30と、時刻取得部18がホストから時刻を取得しなかった場合における廃液の第2残量を記憶する第2残量カウンタ42と、クリーニングタイマ30が測定した時間の経過に基づいて、前回のクリーニング動作以降に蒸発した廃液の第2残量を算出し、第2残量カウンタ42に書き込む第2残量計算部34とを備える。第2残量カウンタ42は、EEPROM等の不揮発性メモリに廃液残量を格納する。
第2残量計算部34は、外部のホストから時刻を取得しない場合における、廃液の残量を以下の通り計算する。時刻取得部18がホストから時刻を取得しなかった場合において、第2残量計算部34は、クリーニングタイマ30が測定した時間の経過に基づいて、前回のクリーニング動作の時間以降に蒸発した廃液の第2蒸発量を計算する。さらに、第2残量計算部34は、第2残量カウンタ42に記憶されている廃液の第2残量(前回のクリーニング動作後の第2残量)から、第2蒸発量を差し引き、さらに、今回のクリーニング動作によって収容部12に排出される廃液の排出量を加算することによって、時刻取得部18がホストから時刻を取得しなかった場合における今回のクリーニング動作後の廃液の第2残量を計算する。さらに、第2残量計算部34は、第2残量を今回の回復動作の時間に対応付けて第2残量カウンタ42に書き込む。
インクジェット式記録装置100は、第1残量カウンタ29に記憶されている第1残量と第2残量カウンタに記憶されている第2残量との和をとる総残量計算部45、および、この総残量計算部45により計算された廃液残量の和が、廃液吸収材12の廃液収容限界値を超えた場合に、エラーを出力するオーバーフロー判断部44をさらに備える。
ここで、クリーニングタイマ30は、廃液残量を計算するタイミングに応じた経過時間を出力する。例えば、インクジェット式記録装置100に電源が投入されてからクリーニング動作が実施されるまでの時間、電源が投入されてから電源が切られるまでの時間、及びクリーニング動作後電源が切られるまでの時間のいずれかの経過時間を出力する。排出制御部16は、今回のクリーニング動作において時刻取得部18がホストから時刻を取得しなかった場合、今回のクリーニング動作によって廃液吸収材12に排出される廃液の排出量を第2残量計算部34に通知する。また、クリーニングタイマ30は、インクジェット式記録装置100の電源が切られた場合に、電源が投入されてから電源が切られるまでの時間を第2残量計算部34に通知してもよい。この場合に、第2残量計算部34は、電源が投入されてから電源が切られるまでの時間に蒸発した蒸発量を算出し、この蒸発量を第2残量カウンタ42に記憶された前回の第2残量から差し引くことによって第2残量を算出してもよい。この場合に、クリーニングは行われていないので、第2残量計算部34において加算する廃液の排出量を0とする。
上記の構成によれば、インクジェット式記録装置100は、ホストから取得する時刻情報に基づいて蒸発量を計算した廃液残量と、ホストからの時刻情報がない状態で蒸発量を計算した廃液残量とを区別して管理し、廃液吸収材12における廃液の総量を計算する段階で両者を加算することによって、廃液の残量をより正確に計算することができる。
インクジェット式記録装置100はさらに、時刻が取得された場合のクリーニング動作によって排出される廃液の第1総量を記憶する第1排出総量カウンタ24と、第1排出総量カウンタ24に記憶されている第1総量に対して、インクが最大限蒸発した場合に残るインクの割合である蒸発残率を乗じることにより、廃液吸収材12における廃液の第1の最低残量を計算し、第1残量計算部22が計算した廃液の残量が、第1の最低残量よりも少ない場合に、第1残量計算部22が計算した廃液の残量を、第1の最低残量に置き換える第1残量診断部26とを備える。
第1排出総量カウンタ24は、時刻取得部18が時刻を取得した場合のクリーニング動作によって排出される廃液の量を排出制御部16から都度取得し、それまでに取得した廃液の総量に加算して記憶する。なお、蒸発残率はインクの種類に依存し、例えば0.4から0.5程度の値である。第1残量診断部26は、上記の機能により、第1残量計算部22が、廃液の蒸発後の残量をインクの蒸発残率よりも少ない割合で算出した場合に、理論上の最低限の残量で適切に置き換えることができる。従って、廃液の残量を実際よりも少なく計算することを防止することができ、もって機外へのインク漏れを防止することができる。
インクジェット式記録装置100はさらに、時刻取得部18が時刻を取得しなかった場合のクリーニング動作によって排出される廃液の第2総量を記憶する第2排出総量カウンタ36と、第2排出総量カウンタ36に記憶されている第2総量に対して、蒸発残率を乗じることにより、廃液吸収材12における廃液の第2の最低残量を計算し、第2残量計算部34が計算した廃液の残量が、第2の最低残量よりも少ない場合に、第2残量計算部34が計算した廃液の残量を、第2の最低残量に置き換える第2残量診断部38を更に備える。
第2排出総量カウンタ36は、時刻取得部18が時刻を取得しなかった場合のクリーニング動作によって排出される廃液の量を排出制御部16から都度取得し、それまでに取得した廃液の総量に加算して記憶する。第2残量診断部38は、上記の機能により、第2残量計算部34が、廃液の蒸発後の残量をインクの蒸発残率よりも少ない割合で算出した場合に、理論上最低限の残量で適切に置き換えることができる。従って、廃液の残量を実際よりも少なく計算することを防止することができ、もって機外へのインク漏れを防止することができる。
図2は、ホストからの時刻の取得の有無により、廃液を加算するカウンタを区別する形態を説明する図である。縦軸はインクジェット式記録装置が認識する時間を示し、横軸は実時間の経過を示す。また、太線は実時間に対してインクジェット式記録装置100が認識する時間の推移を示し、点線はホストの時間軸を示す。
前提として、インクジェット式記録装置100は、時刻t、t、及びtで電源が投入され、時刻t及びtで電源が落とされる。電源OFFの時間は、例えば時刻tからtまでが365日、時刻tからtまでが24時間とする。また、時刻取得部18は、時刻t及びtでホストからホスト時間(時刻)を取得できたが、時刻tでは、ホストがインクジェット式記録装置100に接続されていないなどの理由により、ホスト時間を取得できなかったとする。よって、時刻tの値は不明であるとする。なお、この場合においても、クリーニングタイマ30は、この時刻tからの時間の経過を計測することができる。
そして、電源ONの後、時刻t、t、及びtにそれぞれクリーニング(1)、(2)、及び(3)を実施する。この場合、本実施形態のインクジェット式記録装置100は、クリーニング(1)及び(3)において排出される廃液の量を、図1における第1残量カウンタ29に加算する。一方、クリーニング(2)において排出される廃液の量を第2残量カウンタ42に加算する。
ここで、クリーニング(3)の直前に廃液の残量を計算する場合、インクジェット式記録装置100は、クリーニング(1)で排出された廃液の蒸発量計算には、蒸発時間として(t−t)を用い、クリーニング(2)で排出された廃液の蒸発量計算には、蒸発時間としてクリーニングタイマ30で計測された時間を用いる。
仮に、クリーニング(2)で排出された廃液量を、クリーニング(1)で排出された廃液量と同一のカウンタで記憶する場合、クリーニング(3)の直前に行う廃液残量の計算において、クリーニング(2)で排出された廃液量に対して、(t−t)を蒸発時間とした蒸発量計算を行ってしまう。例えば、24時間前のクリーニング(2)で排出されたばかりの廃液に対して、蒸発時間を約1年間とした蒸発計算を行ってしまう。この結果、実際よりも蒸発量を多く計算し、廃液の総残量を実際よりも少なく計算してしまう恐れがある。このような処理を繰り返した場合、廃液吸収材12の収容限界を超えて廃液を排出してしまい、廃液の機外漏れに陥る恐れがある。よって、図2に示す形態においては、今回のクリーニング(2)についてホストから時刻を取得しなかった場合に、前回のクリーニング(1)の廃液に対する蒸発時間として、クリーニングタイマ30で計測された時間の経過(t−t)が用いられる。
すなわち、本実施形態のインクジェット式記録装置100は、ホストから取得する時刻情報に基づいて蒸発量を計算した廃液残量と、ホストからの時刻情報がない状態で蒸発量を計算した廃液残量とを区別して管理することによって、廃液の総残量を必要に応じて正確に計算し、廃液の機外漏れを防止することができる。
図3から図5は、インクジェット式記録装置100が廃液残量を計算する手順を示すフローチャートである。また、図6及び図7は、図3から図5のフローに従ってインクジェット式記録装置100を動作させる場合のデータフロー図である。なお、図6及び図7は、それぞれ図3のステップ108以降と、ステップ126以降のパラメータの変化に相当する。図6及び図7において、図3から図5の各ステップに対応する位置には同一のステップ番号を付与している。
以下、時刻取得部18に格納されている最新の時刻をT2とし、第1残量カウンタ29に格納されている廃液残量をA、第2残量カウンタ42に格納されている廃液残量をB、第1排出総量カウンタ24に格納されている排出総量をSA、第2排出総量カウンタ36に格納されている排出総量をSB、蒸発係数をEC(Evaporation Coefficient)、蒸発残率をERR(Evaporation Residual Rate)、(T2−現在時刻)をET(Evaporation Time)、廃液吸収材12の廃液収容限界値をZ、Zよりも小さい限界接近基準値をZ、クリーニングタイマ30が計測する経過時間をCLタイマとする。
本フローは、インクジェット式記録装置100の電源を落とす場合のイニシャライズ動作、及び各種クリーニング動作をトリガとしてスタートする。まず、時刻取得部18は、時刻T2が不定(T2=0)であるか否かを判断する(S100)。時刻T2が不定とは、時刻取得部18が一度もホストから時刻を取得していないことを意味する。時刻取得部18は、インクジェット式記録装置100のセットアップ後、最初に時刻を取得した場合、その時刻をT2として格納する。
ステップ100において時刻T2が不定である場合、インクジェット式記録装置100は、ステップ200に進みインクの排出量を加算する。一方、時刻T2が不定でない場合、総残量計算部45は、第1残量カウンタ29からAを、第2残量カウンタ42からBを取得し、オーバーフロー判断部44は、総量(A+B)が限界接近基準値Zよりも大きいか否かを判断する(S102)。Zは、廃液吸収材12の廃液収容限界値Zよりも小さい値であり、Zが近づいていることを示すしきい値である。総残量(A+B)がZよりも大きいと判断すると、インクジェット式記録装置100は、即座にステップ200に進みインクの排出量を加算する。限界接近基準値Zは、例えば、廃液の総残量が3年でZに達すると想定した場合、セットアップから3年(36ヶ月)が経過する1ヶ月前などのタイミングでZに到達するように、Z=Z×(35/36)に設定する。
この場合、ステップ102において、また、廃液残量の和が、限界接近基準値Zを超えたと判断された場合に、排出制御部16は、以降のクリーニング動作におけるインクの排出量を減少させてもよい。これにより、廃液残量の和が廃液吸収材12の廃液収容限界値に近づいた場合に、廃液の残量の増加を遅らせることができる。
時刻取得部18は、インクジェット式記録装置100の電源投入後、または、今回のクリーニング動作においてホストから時刻を取得したか否かに応じて、TIフラグを設定する。ホストから時刻を取得した場合にはTIフラグ=1とし、未受信の場合にはTIフラグ=0とする。ステップ104において、時刻取得部18は、TIフラグが1であるか否かを判断する(S104)。TIフラグが1である場合、時刻取得部18は、取得した時刻が所定の条件を満足するか否かを判断する(S106)。
ステップ106における所定の条件とは、時刻T2と今回取得した時刻との差分の妥当性を判断する条件である。例えば、今回取得した時刻が時刻T2よりも前、すなわち現在の時刻が前回の蒸発計算時よりも過去である場合、ホストの時刻が変更されたとみなす。また、インクジェット式記録装置100の停止時間の上限をT3とする場合、今回取得した時刻が(T2+T3)よりも大きい場合には、停止期間の上限を超えていると判断する。ホストの時刻が変更された場合、又は停止期間が上限を超えている場合には、信頼できる蒸発時間(ET)が算出できないと判断する。
ステップ106において、取得した時刻が上述の条件を満足する場合、インクジェット式記録装置100は、ステップ200に進み、インクの排出量を加算する。一方、取得した時刻が上述の条件を満足しない場合、時刻取得部18は、取得した時刻と時刻T2の差分を蒸発時間ETとして算出する(S108)。次に時刻取得部18は、今回取得した時刻を時刻T2として格納する(S110)。次に、第1残量計算部22は、ステップ108で算出したETと蒸発係数ECとの積(ET×EC)を、前回の計算時からの蒸発量として計算する。さらに、第1残量計算部22は、第1残量カウンタ29から取得した廃液残量Aから(ET×EC)を差し引くことにより、蒸発計算後の廃液残量Aを算出する(S112)。
一方、第2残量計算部34は、クリーニングタイマ30からCLタイマを取得し、CLタイマで経過した時間分の蒸発量(CLタイマ×EC)を計算する。そして、第2残量計算部34は、第2残量カウンタ42に格納されている廃液残量Bから(CLタイマ×EC)を差し引くことにより、CLタイマで経過した時間分の蒸発計算を行った廃液残量Bを算出する(S114)。
なお、ECは、想定される範囲の高い温度環境下で、単位時間あたりに廃液吸収材12から蒸発するインクの量である。例えば、40℃、80%RHの環境下で求めた蒸発算率は、0.1〜0.15[g/h]程度である。廃液吸収材12に含まれている廃液が蒸発している間は、インクジェット式記録装置100のハウジング内の湿度がほぼ一定になり、ハウジングの開口部を通じたハウジング外との湿度差に応じて、廃液の蒸発が進む。廃液吸収材12周辺の湿度を計測する湿度計測手段を備えていれば、湿度に応じてECを変化させることも可能であるが、本実施形態においては、ECを高温高湿(40度80%)環境下での値で一定とすることにより、計算並びに制御を簡単にしている。
次に、第1残量診断部26は、第1排出総量カウンタ24に記憶されている排出総量SAに対して、蒸発残率ERRを乗じる(SA×ERR)ことにより、廃液吸収材12における廃液の第1の最低残量Rを計算し、第1残量計算部22が計算した廃液の残量Aが、Rよりも少ないか否かを判断する(S116)。廃液残量AがRよりも少ない場合には、廃液残量Aを第1の最低残量R(SA×ERR)で置き換える(S118)。
同様に、第2残量診断部38は、第2排出総量カウンタ36に記憶されている排出総量SBに対して、蒸発残率ERRを乗じる(SB×ERR)ことにより、廃液吸収材12における廃液の第2の最低残量Rを計算し、第2残量計算部34が計算した廃液の残量Bが、Rよりも少ないか否かを判断する(S120)。廃液残量BがRよりも少ない場合には、廃液残量Bを第2の最低残量R(SB×ERR)で置き換える(S122)。次に、排出制御部16は、今回排出する廃液の排出量を第1残量計算部22および第1排出総量カウンタ24に通知し、第1残量計算部22及び第1排出総量カウンタ24のそれぞれは、通知された排出量を廃液残量Aと排出総量SAにそれぞれ加算し、第1残量計算部22は、排出量が加算された廃液残量Aの値で第1残量カウンタ29の値を更新する(S200)。ステップ200の詳細は図4を参照して後述する。
一方、ステップ104においてTIフラグが1でない場合(S104:No)、時刻取得部18は、クリーニングタイマ30からCLタイマを取得し、時刻T2に加算する(S124)。次に、第2残量計算部34は、クリーニングタイマ30からCLタイマを取得し、CLタイマで経過した時間分の蒸発計算を行う(CLタイマ×EC)。そして第1残量計算部22は、第1残量カウンタ29から廃液残量Aを取得し、廃液残量Aから(CLタイマ×EC)を差し引くことにより、CLタイマで経過した時間分の蒸発計算を行った廃液残量Aを算出する(S126)。次に、第2残量計算部34は、第2残量カウンタ42から廃液残量Bを取得し、廃液残量Bから(CLタイマ×EC)を差し引くことにより、CLタイマで経過した時間分の蒸発計算を行った廃液残量Bを算出する(S128)。
次に、第1残量診断部26は、第1残量計算部22が計算した廃液の残量Aが、廃液の第1の最低残量R(SA×ERR)よりも少ないか否かを判断する(S130)。廃液残量AがRよりも少ない場合には、廃液残量Aを第1の最低残量R(SA×ERR)で置き換える(S132)。同様に、第2残量診断部38は、第2残量計算部34が計算した廃液の残量Bが、廃液吸収材12における廃液の第2の最低残量R(SB×ERR)よりも少ないか否かを判断する(S134)。廃液残量BがRよりも少ない場合には、廃液残量Bを第2の最低残量R(SB×ERR)で置き換える(S136)。次に、排出制御部16は、今回排出する廃液の排出量を第2残量計算部34及び第2排出総量カウンタ36に通知し、第2残量計算部34及び第2排出総量カウンタ36のそれぞれは、通知された排出量を廃液残量Bと排出総量SBに加算し、第2残量計算部34は、排出量が加算された廃液残量Bの値で第2残量カウンタ42の値を更新する(S200)。
次に、総残量計算部45は、第1残量カウンタ22から排出残量Aを、第2完了カウンタ42から排出残量Bを取得して加算することにより、今回のクリーニング動作後の廃液の総残量(A+B)を算出する。オーバーフロー判断部44は、総残量(A+B)が、廃液収容限界値Z0を超えているか否かを判断する(S300)。ステップ300において、総残量(A+B)が廃液収容限界値Z0超えている場合、オーバーフロー判断部44は、エラー判定を出力する。
次にオーバーフロー判断部44は、エラー判定出力の有無を判断し(S138)、エラー判定が出力された場合、エラーの種類に応じた出力を行う。例えば、メンテナンスエラーを表示すると共に、インクジェット式記録装置100を所定のメインテナンスセンターに持ち込むように通知するメッセージをホストに出力する(S140)。そして、オーバーフロー判断部44は、インクジェット式記録装置100の全ての動作を停止する。ステップ138において、エラー判定が出力されなかった場合(S138:No)、ステップ140をスキップする。以上で本フローは終了する。
図4は、図3におけるステップ200(廃液量加算ステップ)の詳細を示す。まず、インクジェット式記録装置100は、今回の廃液残量計算動作のトリガが、インクジェット式記録装置100の電源OFFに伴うイニシャライズ動作であるか否かを判断する(S202)。今回のトリガが電源OFFに伴うイニシャライズ動作であるであると判断した場合(S202:Yes)、本フローを終了する。
一方、今回のトリガが電源OFFに伴うイニシャライズ動作でないと判断した場合(S202:No)、TIフラグが1であるか否か、すなわちホストから現在時刻を取得したか否かを判断する(S204)。TIフラグが1の場合、排出制御部16は、今回のクリーニング動作における廃液の排出量を第1排出総量カウンタ24及び第1残量計算部22に通知する。第1排出総量カウンタ24は、通知された今回の排出量を、それまでの廃液の総量SAに加算して記憶する。第1残量計算部22は、通知された今回の排出量を、第1残量診断部26が出力した廃液残量Aに加算することによって、今回のクリーニング動作後の廃液残量Aを算出する(S206)。
一方、ステップ204において、TIフラグが1でない場合(S204:No)、排出制御部16は、今回のクリーニング動作における廃液の排出量を第2排出総量カウンタ36及び第2残量計算部34に通知する。第2排出総量カウンタ36は、通知された今回の排出量を、それまでの廃液の総量SBに加算して記憶する。第2残量計算部34は、通知された今回の排出量を、第2残量診断部38が出力した廃液残量Bに加算することによって、今回のクリーニング動作後の廃液残量Bを算出する(S208)。以上で廃液量加算ステップ200は終了する。
図5は、図3におけるステップ300(廃液オーバー判断ステップ)の詳細を示す。まず、総残量計算部45は、第1残量カウンタ29から廃液残量Aを、第2残量カウンタ42からBをそれぞれ取得して加算する。オーバーフロー判断部44は、加算結果(A+B)が廃液収容限界値Z0以上であるか否かを判断する(S302)。加算結果(A+B)がZ0以上であると判断した場合(S302:Yes)、キャリッジ制御部15は、キャリッジの位置をホームポジションで固定するキャリッジロックがセットされているか否かを示すキャリッジロックセットフラグがONであるか否かを判断する(S308)。
キャリッジロックセットフラグがONでないと判断した場合(S308:No)、キャリッジ制御部15は、キャリッジをホームポジションへ移動し(S310)、キャリッジロックをセットする(S312)。そして、オーバーフロー判断部44は、廃液がオーバーフロー間近であることを示すエラー判定を出力し(S314)、本フローを終了する。一方、キャリッジロックセットフラグがONであると判断した場合(S308:Yes)、オーバーフロー判断部44は、即座にステップ314に進む。
一方、ステップ302において、加算結果(A+B)が廃液収容限界値Z0以上でないと判断した場合(S302:No)、オーバーフロー判断部44は、加算結果(A+B)が限界接近基準値Z1以上であるか否かを判断する(S304)。加算結果(A+B)がZ1以上であると判断した場合(S304:Yes)、廃液収容限界値Z0が接近している旨の判定を出力する(S306)。一方、加算結果(A+B)がZ1以上でないと判断した場合(S304:No)、本フローを終了する。以上で、廃液オーバー判断ステップ300は終了する。
以上、図3から図5で説明したフローに従って動作することにより、インクジェット式記録装置100は、ホストから取得する時刻情報に基づいて蒸発量を計算した廃液残量と、ホストからの時刻情報がない状態で蒸発量を計算した廃液残量とを区別して管理し、廃液吸収材12における廃液の総量を計算する段階で両者を加算することによって、廃液の残量を正確に計算することができる。これにより、廃液吸収材12の廃液吸収機能を最大限活用し、かつ機外へのインク漏れを防止することができる。
上記実施形態は、スキャナ付きのインクジェット式記録装置100および記憶媒体から直接印刷ができるインクジェット式記録装置100など、ホストと通信しなくても記録ができるインクジェット式記録装置100に適用することができる。これらのインクジェット式記録装置100は常にホストから時刻を取得できるとは限らない。よって、上記実施形態を用いることにより、これらのインクジェット式記録装置100において、ホストからの時刻のみまたは内蔵のクリーニングタイマ30のみからクリーニングの廃液の残量を計算する場合に比べてより正確に残量を計算することができる。
なお、上記実施形態において、前回までの個々のクリーニングの排出量に関わらず、前回から今回のクリーニングまでの廃液の蒸発量を時間に比例するとして計算している。これに代えて、前回までの個々のクリーニングの排出量に基づいて今回のクリーニングまでの蒸発量を計算してもよい。例えば、第1回のクリーニングにおいて排出量が2gであり、蒸発係数が0.04g/h、最大蒸発率が0.6であったとする。この場合に第2回のクリーニングが第1回から10時間後であったとすると、第1残量計算部22(または第2残量計算部34、以下、この段落および次の段落において同じ)は、蒸発量を0.4g(=10h*0.04g/h)と計算する。さらに、第3回のクリーニングが第2回から30時間後、すなわち、第1回から40時間後であったとする。この場合に、第1残量計算部22は、第1回のクリーニングの廃液のうち第3回のクリーニングまでに蒸発した計算上の蒸発量を、1.6gと計算するが、最大蒸発率に基づいて蒸発量を1.2g(=0.6*2g)に置き換える。さらに、第1残量計算部22は、第2回のクリーニングの排出量が第3回のクリーニングまでに蒸発する蒸発量も同様に算出し、これらを加算して総蒸発量としてもよい。
また、上記計算において、第1残量計算部22は、所定回数より前、例えば5回以上前のクリーニングの排出量に対しては、蒸発が止まったとして残量を固定値としてもよい。さらに、これに代えて、第1残量計算部22は、所定時間より前、例えば50時間以上前のクリーニングの排出量に対して、残量を固定値としてもよい。これらの場合に、第1残量計算部22は、所定回数内または所定時間内のクリーニングに対しては、上記実施形態に基づいて蒸発量および残量を計算し、上記固定値と合算して第1残量を算出してもよい。これにより、容易に残量を計算することができる。
さらに、図1から図7に示す実施形態においては、クリーニング動作時に時刻取得部18がホストから時刻を取得する。これに代えてまたはこれと共に、時刻取得部18は、電源が入った場合にホストから時刻を取得してもよい。この場合に、時刻取得部18は、電源が入った時刻および電源が入った時からクリーニングタイマ30で計測した時間の経過に基づいて、現在の時刻を出力してもよい。
図8は、廃液の残量の計算方法の他の例を示す。図1から図7に示す上記実施形態において、時刻取得部18がホストから時刻を取得した場合における残量と取得しなかった場合における残量とを、第1残量計算部22および第2残量計算部34が別々に計算した後に合算するが、残量の計算の方法はこれに限られない。図8に示す実施形態においては、時刻取得部18が時刻を取得しなかった場合には、クリーニングタイマ30が時間の計測を開始した時刻または終了した時刻を、それぞれ、前回取得した時刻または次回取得する時刻とみなして、第1残量計算部22が残量を計算する。これにより、時刻が不明な場合でも、その時刻までの蒸発量を近似的に計算することができる。
図8の実施形態において、時刻取得部18がホストから時刻を取得しなかった場合に、第1残量計算部22は以下の通り残量を計算してもよい。今回のクリーニング動作において、時刻取得部18がホストから時刻を取得しなかった場合に、第1残量計算部22は、前回のクリーニング動作の時刻から前回電源が切られた時刻まで、および、今回電源が入れられてからクリーニングタイマ30が測定した時間の経過に基づいて、蒸発量を計算し、第1残量カウンタ29に記憶されている廃液の第1残量から、蒸発量を差し引くことによって、第1残量を算出する。図8に示す例において、今回のクリーニング(2)において時刻を取得しなかった場合に、第1残量計算部22は、前回のクリーニング(1)の動作の時刻から電源が切られた時刻まで(t−t)、および、今回電源が入れられてからクリーニングタイマ30が今回のクリーニング(2)の動作時までに計測した時間の経過(t−t)に基づいて蒸発量を計算する。言い換えれば、今回電源が入れられた時刻tを前回電源が切られた時刻tとみなして蒸発量を計算する(今回のクリーニングの時刻tをt’とみなす)。
さらに、前回のクリーニング動作において、時刻取得部18がホストから時刻を取得しておらず、かつ、今回のクリーニング動作において、時刻取得部18がホストから時刻を取得した場合に、前回のクリーニング動作から前回電源が切られた時間の経過、および、今回電源が入れられた時刻から今回のクリーニング動作までの時刻までの差分に基づいて、第1残量計算部22は、蒸発量を計算し、第1残量カウンタ29に記憶されている廃液の第1残量から、当該蒸発量を差し引くことによって、第1残量を算出する。図8に示す例において、今回のクリーニング(3)において時刻を取得した場合に、第1残量計算部22は、前回のクリーニング(2)の動作から前回電源が切られた時間の経過(時刻は未定)(t−t)、および、今回電源が入れられてから今回のクリーニング(3)の動作の時刻までの差分(t−t)に基づいて蒸発量を計算する。言い換えれば、前回電源が切られた時刻tを今回電源が入れられた時刻tとみなして蒸発量を計算する(前回のクリーニングの時刻tをt”とみなす)。
なお、インクジェット式記録装置100の回復部14は、前回のクリーニング動作からの経過時間が所定期間を超えた場合に、今回のクリーニング動作を自動的に行うようにしてもよい。この場合において、回復部14は、前回のクリーニング動作からの経過時間を、時刻取得部18および排出制御部16を介してホストから時刻を取得することによって積算する。ここで、電源投入時に、回復部14がホストから時刻を取得しなかった場合には、図8に示す実施形態と同様に、電源投入時の不明な時刻を、前回電源が切られた時刻とみなして、その後、クリーニングタイマ30が計測する時間の経過を前回のクリーニングからの経過時間に積算する。積算した経過時間が所定期間を超えた場合に、回復部14は、クリーニング動作を行い、経過時間をクリアする。これにより、ホストから時刻を取得しない場合でも、前回のクリーニングからの経過時間を近似的に得ることができ、適切な時期にクリーニングを自動的に行うことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
インクジェット式記録装置100の機能構成を示すブロック図である。 現在時刻の取得の有無により、廃液を加算するカウンタを区別する理由を説明する図である。 インクジェット式記録装置100が廃液残量を計算する手順を示すフローチャートである。 図3におけるステップ200の詳細を示すフローチャートである。 図3におけるステップ300の詳細を示すフローチャートである。 図3のステップ108以降のパラメータの変化を示すデータフロー図である。 図3のステップ126以降のパラメータの変化を示すデータフロー図である。 廃液の残量の計算方法の他の例を示す。
符号の説明
10 記録ヘッド、12 廃液吸収材、14 回復部、15 キャリッジ制御部、16 排出制御部、18 時刻取得部、第1残量計算部、24 第1排出総量カウンタ、26 第1残量診断部、29 第1残量カウンタ、30 クリーニングタイマ、34 第2残量計算部、36 第2排出総量カウンタ、38 第2残量診断部、42 第2残量カウンタ、44 オーバーフロー判断部、45 総残量計算部、100 インクジェット式記録装置

Claims (10)

  1. ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ターゲットとは異なる位置で前記液体噴射ヘッドに前記液体を排出させる回復動作を行うことにより、前記液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、
    外部の情報処理装置から前記回復動作の時刻を取得して記憶する時刻取得部と、
    前記廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理端末から今回の回復動作の時刻を取得し、前記今回の回復動作の時刻が前記時刻取得部に記憶している時刻より後であり、かつ、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分が設定された停止期間を超えていない場合に、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を前記記憶している時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量として計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、前記第1蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の前記回復動作後の廃液の第1残量を計算し、前記第1残量を今回の回復動作の時刻に対応付けて前記第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部と
    前記液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部と、
    前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合における廃液の第2残量を記憶する第2残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合において、前記タイマ部が測定した時間と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を、1回前の回復動作の時間以降に蒸発した廃液の第2蒸発量として計算し、前記第2残量カウンタに記憶されている廃液の第2残量から、前記第2蒸発量を差し引き、さらに、今回の前記回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合における今回の回復動作後の廃液の第2残量を計算し、前記第2残量を今回の回復動作の時間に対応付けて前記第2残量カウンタに書き込む第2残量計算部と、を備え、
    前記第1残量及び前記第2残量の和を計算する総残量計算部をさらに備え、前記総残量計算部で算出された前記第1残量及び前記第2残量の和が、前記収容部の廃液収容限界値を超えた場合に、エラーを出力するオーバーフロー判断部をさらに備える液体噴射装置。
  2. 前記オーバーフロー判断部は、前記第1残量及び前記第2残量の和が前記収容部の廃液収容限界値を超えた場合に、更に前記回復部による回復動作を禁止する、請求項に記載の液体噴射装置。
  3. ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ターゲットとは異なる位置で前記液体噴射ヘッドに前記液体を排出させる回復動作を行うことにより、前記液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、
    外部の情報処理装置から前記回復動作の時刻を取得して記憶する時刻取得部と、
    前記廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理端末から今回の回復動作の時刻を取得し、前記今回の回復動作の時刻が前記時刻取得部に記憶している時刻より後であり、かつ、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分が設定された停止期間を超えていない場合に、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を前記記憶している時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量として計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、前記第1蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の前記回復動作後の廃液の第1残量を計算し、前記第1残量を今回の回復動作の時刻に対応付けて前記第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部と
    前記液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部と、
    前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合における廃液の第2残量を記憶する第2残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合において、前記タイマ部が測定した時間と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を、1回前の回復動作の時間以降に蒸発した廃液の第2蒸発量として計算し、前記第2残量カウンタに記憶されている廃液の第2残量から、前記第2蒸発量を差し引き、さらに、今回の前記回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合における今回の回復動作後の廃液の第2残量を計算し、前記第2残量を今回の回復動作の時間に対応付けて前記第2残量カウンタに書き込む第2残量計算部と、を備え、
    前記現在時刻が取得された場合の回復動作によって排出された廃液の第1総量を記憶する第1排出総量カウンタと、
    前記第1排出総量カウンタに記憶されている廃液の第1残量に対して、前記液体が最大限蒸発した場合に残る液体の割合である蒸発残率を乗じることにより、前記収容部における廃液の第1の最低残量を計算し、前記第1残量計算部が計算した廃液の残量が、前記第1の最低残量よりも少ない場合に、前記第1残量計算部が計算した廃液の残量を、前記第1の最低残量に置き換えて、前記第1残量カウンタに書き込む第1残量診断部と、
    前記現在時刻が取得されなかった場合の回復動作によって排出された廃液の第2総量を記憶する第2排出総量カウンタと、
    前記第2排出総量カウンタに記憶されている廃液の第2総量に対して、前記蒸発残率を乗じることにより、前記収容部における廃液の第2の最低残量を計算し、前記第2残量計算部が計算した廃液の残量が、前記第2の最低残量よりも少ない場合に、前記第2残量計算部が計算した廃液の残量を、前記第2の最低残量に置き換えて、前記第2残量カウンタに書き込む第2残量診断部と
    を更に備える液体噴射装置。
  4. ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ターゲットとは異なる位置で前記液体噴射ヘッドに前記液体を排出させる回復動作を行うことにより、前記液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、
    外部の情報処理装置から前記回復動作の時刻を取得して記憶する時刻取得部と、
    前記廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理端末から今回の回復動作の時刻を取得し、前記今回の回復動作の時刻が前記時刻取得部に記憶している時刻より後であり、かつ、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分が設定された停止期間を超えていない場合に、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を前記記憶している時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量として計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、前記第1蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の前記回復動作後の廃液の第1残量を計算し、前記第1残量を今回の回復動作の時刻に対応付けて前記第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部とを備え
    前記第1残量計算部は、前記時刻取得部が取得した時刻が、前回取得した時刻よりも前の時刻である場合、もしくは、前記時刻取得部が前回取得した時刻と今回取得した時刻との差分が、設定された停止期間を超過している場合には、廃液の第1蒸発量を0として計算する液体噴射装置。
  5. 前記第1残量計算部及び前記第2残量計算部は、前記第1残量及び前記第2残量の和が、前記収容部の廃液収容限界値よりも小さい限界接近基準値を超えたと判断された場合に、廃液の蒸発量を0とする、請求項1に記載の液体噴射装置。
  6. 前記第1残量及び前記第2残量の和が、前記収容部の廃液収容限界値よりも小さい限界接近基準値を超えたと判断された場合に、前記排出制御部は、前記回復動作における液体の排出量を減少させる、請求項1に記載の液体噴射装置。
  7. ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ターゲットとは異なる位置で前記液体噴射ヘッドに前記液体を排出させる回復動作を行うことにより、前記液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、
    外部の情報処理装置から前記回復動作の時刻を取得して記憶する時刻取得部と、
    前記廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理端末から今回の回復動作の時刻を取得し、前記今回の回復動作の時刻が前記時刻取得部に記憶している時刻より後であり、かつ、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分が設定された停止期間を超えていない場合に、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を前記記憶している時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量として計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、前記第1蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の前記回復動作後の廃液の第1残量を計算し、前記第1残量を今回の回復動作の時刻に対応付けて前記第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部とを備え
    前記液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部をさらに備え、
    今回の回復動作において、前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しなかった場合に、前記第1残量計算部は、前回の回復動作の時刻から前回電源が切られた時刻まで、および、今回電源が入れられてから前記タイマ部が測定した時間と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を、
    前記第1蒸発量として計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、
    前記第1蒸発量を差し引くことによって、前記第1残量を算出する液体噴射装置。
  8. 前回の回復動作において、前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得しておらず、かつ、今回の回復動作において、前記時刻取得部が前記情報処理装置から時刻を取得した場合に、前記第1残量計算部は、前回の回復動作から前回電源が切られた時間の経過、および、今回電源が入れられた時刻から今回の回復動作までの時刻までの差分に基づいて、前記第1蒸発量を計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、前記第1蒸発量を差し引くことによって、前記第1残量を算出する請求項に記載の液体噴射装置。
  9. ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ターゲットとは異なる位置で前記液体噴射ヘッドに前記液体を排出させる回復動作を行うことにより、前記液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、
    外部の情報処理装置から前記回復動作の時刻を取得して記憶する時刻取得部と、
    前記廃液の第1残量を記憶する第1残量カウンタと、
    前記時刻取得部が前記情報処理端末から今回の回復動作の時刻を取得し、前記今回の回復動作の時刻が前記時刻取得部に記憶している時刻より後であり、かつ、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分が設定された停止期間を超えていない場合に、前記今回の回復動作の時刻と前記時刻取得部に記憶している時刻との差分と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を前記記憶している時刻以降に蒸発した廃液の第1蒸発量として計算し、前記第1残量カウンタに記憶されている廃液の第1残量から、前記第1蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の前記回復動作後の廃液の第1残量を計算し、前記第1残量を今回の回復動作の時刻に対応付けて前記第1残量カウンタに書き込む第1残量計算部とを備え
    前記液体噴射装置の電源が入っている状態で時間の経過を測定するタイマ部をさらに備え、
    前記回復部は、
    前記時刻取得部が前記情報処理装置から前回の回復動作の時刻を取得しており、かつ、
    現在の時刻を取得した場合に、前回の回復動作の時刻から現在の時刻までの差分を、前回の回復動作からの経過時間に積算し、
    前記時刻取得部が前回の回復動作の時刻を取得しており、かつ、現在の時刻を取得しなかった場合に、前記情報処理装置から取得した前回の回復動作の時刻から前回電源が切られた時刻までの差分、および、前記タイマ部により計測された今回電源が入れられてから現在までの時間を前記経過時間に積算し、
    前回の回復動作からの前記経過時間が所定期間を超えた場合に、今回の回復動作を行う液体噴射装置。
  10. ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ターゲットとは異なる位置で前記液体噴射ヘッドに前記液体を排出させる回復動作を行うことにより、前記液体噴射ヘッドの液体噴射性能を回復させる回復部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を収容する収容部と、
    前記回復動作において前記液体噴射ヘッドに排出させる廃液の量を制御する排出制御部と、
    廃液の残量を記憶する残量カウンタと、
    今回の回復動作と1回前の回復動作との時間と単位時間当たりの液体の蒸発量である蒸発係数の積を、1回前の回復動作から今回の回復動作までに蒸発した廃液の蒸発量として計算し、前記残量カウンタに記憶されている廃液の残量から、前記蒸発量を差し引き、さらに、今回の回復動作によって前記収容部に排出される廃液の排出量を加算することによって、前記時刻取得部が時刻を取得した場合における今回の前記回復動作後の廃液の残量を計算し、前記残量を今回取得した時刻に対応付けて前記残量カウンタに書き込む残量計算部と、
    前記回復動作によって排出された廃液の総量を記憶する排出総量カウンタと、
    前記排出総量カウンタに記憶されている廃液の総量に対して、前記液体が最大限蒸発した場合に残る液体の割合である蒸発残率を乗じることにより、前記収容部における廃液の最低残量を計算し、今回の回復動作において前残量計算部が計算した廃液の残量が、前記最低残量よりも少ない場合に、前記残量計算部が計算した廃液の残量を、前記最低残量に置き換えて前記残量カウンタに書き込む残量診断部と
    を備える液体噴射装置。
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