JP2010057353A - 負荷駆動装置及び負荷駆動装置の制御システム - Google Patents

負荷駆動装置及び負荷駆動装置の制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の誘導性負荷をPWM制御で駆動する場合の電流リップルの発生を、より柔軟な形態で抑制可能とする負荷駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置1に、同期信号が外部より入力される同期信号入力端子INと、同期信号を外部に出力する同期信号出力端子OUTとを備え、制御ロジック5は、FET3にPWM信号を出力する場合、入力端子INを介して同期信号が入力されない場合は、他の装置1におけるPWM信号のスイッチング期間(ターンオン,ターンオフ期間)に、自身のスイッチング期間との重複を回避させるための同期信号を出力端子OUTより出力する。また、入力端子INを介して外部より同期信号が入力された場合は、その同期信号に基づいて自身のFET3に出力するPWM信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM制御することで負荷を駆動する負荷駆動装置,及びその負荷駆動装置を複数備え、それらを同期制御する制御システムに関する。
特許文献1には、2つの誘導性負荷であるモータを1つの駆動装置によりPWM制御する構成において、電源電流に発生するリップルを抑制するため、双方のFETによるスイッチング期間が重複しないように、PWM信号の位相を互いにずらして出力する技術が開示されている。
特開2004−72592号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、1つの回路基板上に2つのモータを駆動制御する回路を構成することが前提であり、基板のサイズやレイアウトに制約がある。また、駆動対象とするモータの数を増やすことも容易ではないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の誘導性負荷をPWM制御で駆動する場合の電流リップルの発生を、より柔軟な形態で抑制可能とする負荷駆動装置,及び負荷駆動装置の制御システムを提供することにある。
請求項1記載の負荷駆動装置によれば、同期信号が外部より入力される同期信号入力端子と、同期信号を外部に出力する同期信号出力端子とを備える。そして、同期制御手段は、スイッチング素子にPWM信号を出力する場合、同期信号入力端子を介して同期信号が入力されない場合は、他の装置におけるPWM信号のスイッチング期間に、自身のスイッチング期間との重複を回避させるための同期信号を同期信号出力端子より出力する。また、同期信号入力端子を介して外部より同期信号が入力された場合は、その同期信号に基づいて、自身のスイッチング素子に出力するPWM信号を生成する。
すなわち、負荷駆動装置は、外部より同期信号が入力されない場合は自身が同期制御のマスタとなり、他のスレーブとなる装置に対して同期信号を出力する。また、外部より同期信号が入力された場合はスレーブとなって、与えられた同期信号に従いPWM信号のスイッチング期間の重複を回避するように同期制御を行う。
したがって、複数の負荷駆動装置が並行して誘導性負荷をPWM制御する場合に、それらの間で同期信号を用いて同期制御を行うことでスイッチング期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。そして、個別の駆動装置の組み合わせによって、従来よりも柔軟な形態で電流リップルの発生を抑制可能となる。
請求項2記載の負荷駆動装置によれば、負荷の制御指令が外部よりPWM信号として与えられる場合、同期制御手段は、同期信号が入力されない場合はスイッチング素子に出力するPWM信号を前記制御指令に同期して生成すると共に、前記同期信号出力端子より出力する同期信号を、前記制御指令と同一の周波数及びデューティを有するPWM信号として出力する。したがって、複数の負荷駆動装置の何れか1つを同期制御のマスタとして選択し、そのマスタに負荷の制御指令を与え、その他のスレーブは、同期信号出力端子−同期信号入力端子を順次デイジーチェーン状に接続すれば、全ての負荷駆動装置が制御指令を基準として同期制御を行うようになる。
請求項3記載の負荷駆動装置によれば、同期制御手段は、同期信号が入力されない場合は、同期信号出力端子より出力する同期信号を、自身がスイッチング素子に出力するPWM信号とする。すなわち、同期制御のマスタは、自身がスイッチング素子に出力するPWM信号を同期信号として他のスレーブに出力するので、全ての負荷駆動装置がマスタのPWM信号を基準として同期制御を行うようになる。
請求項4記載の負荷駆動装置によれば、同期制御手段は、同期信号出力端子より出力する同期信号に、スイッチング期間の重複を回避するための位相差を付与するので、その同期信号が入力されるスレーブは、その同期信号のタイミングを基準としてそのまま同期制御に使用することができる。
請求項5記載の負荷駆動装置によれば、PWM信号は、搬送波周期Tpを複数繰り返すことで形成されるものであり、制御指令は、PWM形式であり、同期制御手段は、周期Tc間の制御指令のデューティ比に基づいて、搬送波周期TpにおけるPWM信号のデューティ比を決定するものであるとともに、同期信号出力端子より出力する同期信号として、入力された制御指令を前記周期Tcだけ遅らせて出力する。斯様に構成すれば、制御指令を加工することなく同期信号として使用できるため、簡易な構成とすることができる。
請求項6記載の負荷駆動装置によれば、周期Tcが、搬送波周期Tpの整数倍でない場合、同期制御手段は、搬送波周期Tpの途中であっても、周期Tcが1周期分完了した時点からPWM信号の搬送波周期Tpを開始する。これにより、周期Tcが搬送波周期Tpの整数倍でない場合であっても、請求項1の効果を奏することができる。
請求項7記載の負荷駆動装置によれば、同期信号入力端子及び同期信号出力端子と、外部よりマスタ/スレーブを設定するための同期設定端子とを備えると共に、同期信号に同期してPWM信号の搬送波を出力する搬送波出力手段と、スイッチング期間の重複を回避するように搬送波を移相する移相手段とを備える。そして、同期制御手段は、設定がマスタの場合は同期信号出力端子を介して同期信号を出力すると共に、移相手段を無効化してPWM信号を生成し、設定がスレーブの場合は移相手段によりPWM信号の搬送波を移相する。したがって、少なくとも2つの負荷駆動装置の1つをマスタ,その他をスレーブとして同期制御を行う場合は、同期設定端子によりそれぞれ何れかを選択させて、スイッチング期間の重複を回避させることができる。
請求項8記載の負荷駆動装置によれば、同期設定端子により、同期制御におけるスレーブを複数種類に設定可能とし、移相手段は、設定されたスレーブの種類に応じて、スレーブ用搬送波出力手段が搬送波に付与する移相量を変更する。したがって、スレーブとなる負荷駆動装置が2つ以上ある場合でも、それぞれのPWM信号の搬送波に異なる移相量を付与することで、スイッチング期間の重複を回避させることができる。
請求項9記載の負荷駆動装置の制御システムによれば、複数の負荷駆動装置は、共通に与えられる同期信号に基づいて、それぞれ自身がスイッチング素子に出力するPWM信号によるスイッチング期間が、他の負荷駆動装置で行われるスイッチング期間との重複を回避するように位相差を付与する。したがって、複数の負荷駆動装置に共通の同期信号を与えて同期制御させることで、それらの間におけるスイッチング期間の重複を回避して電源電流リップルの増大を抑制することができる。
請求項10記載の負荷駆動装置の制御システムによれば、複数の負荷駆動装置の何れか1つをマスタ,その他をスレーブとして、マスタは、スレーブにおけるPWM信号のスイッチング期間が、自身のスイッチング期間との重複を回避させるための同期信号を何れか1つのスレーブに出力し、スレーブは、その同期信号に基づいて自身のスイッチング素子に出力するPWM信号を生成すると共に、自身以外のスレーブに対し前記同期信号と同趣旨の同期信号を出力する。したがって、1つのマスタを起点として、その他のスレーブを含み、同期信号出力端子−同期信号入力端子を順次デイジーチェーン状に接続すれば、全ての負荷駆動装置が同期信号を基準として同期制御を行うようになり、請求項8と同様の効果が得られる。
請求項11記載の負荷駆動装置の制御システムによれば、複数の負荷駆動装置の1つである第1負荷駆動装置は、外部より信号入力端子に与えられる指令PWM信号の立ち上がり,立ち下がりの何れか一方のエッジに同期してPWM制御を行い、第2負荷駆動装置は、指令PWM信号の他方のエッジに同期してPWM制御を行う。すなわち、複数の負荷駆動装置の同期基準が、同一の指令PWM信号の異なるエッジとなるので、請求項1のように専用の同期信号を用いずともスイッチング期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。
請求項12記載の負荷駆動装置の制御システムによれば、第2負荷駆動装置に加えて他方のエッジに同期してPWM制御を行う第3負荷駆動装置が存在する場合に、少なくとも第2負荷駆動装置は、自身の信号入力端子に指令PWM信号が与えられると共に、スイッチング素子に出力するPWM信号又は負荷に出力される電圧信号を外部に出力する信号出力端子を備える。そして、第3負荷駆動装置は、自身の信号入力端子が、上記第2負荷駆動装置が備える信号出力端子に接続される。
ここで、第2負荷駆動装置は、指令PWM信号の他方のエッジに同期してPWM制御を行い、第3負荷駆動装置は、第2負荷駆動装置が出力するスイッチング素子に出力するPWM信号又は負荷に出力される電圧信号の他方のエッジに同期してPWM制御を行うことになる。すなわち、第2負荷駆動装置がスイッチング素子に出力するPWM信号、又はそれに応じて負荷に出力される電圧信号は、指令PWM信号に同期した信号となっているので、第3負荷駆動装置がそれらの信号の他方のエッジに同期してPWM制御を行えば、負荷駆動装置が3個以上存在する場合でもスイッチング期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。
請求項13記載の負荷駆動装置の制御システムによれば、請求項12における第3負荷駆動装置にも、自身がスイッチング素子に出力するPWM信号又は前記負荷に出力される電圧信号を外部に出力する信号出力端子を備える。したがって、更に1つの第4の負荷駆動装置の信号入力端子を第3負荷駆動装置の信号出力端子に接続すれば、第3,第4負荷駆動装置間でスイッチング期間の重複を回避することができ、負荷駆動装置が4台以上ある場合にも適用できる。
請求項14記載の負荷駆動装置の制御システムによれば、複数の負荷駆動装置の1つ(1)は、外部より信号入力端子に与えられる指令信号に従ってPWM制御を行うと共に、スイッチング素子に出力するPWM信号又は負荷に出力される電圧信号を外部に出力する信号出力端子を備え、負荷駆動装置の他の1つ以上(2,…)は、信号入力端子が自身以外の負荷駆動装置が備えている信号出力端子にシリアルに接続され、その信号入力端子を介して入力される信号の何れか一方のエッジに同期してPWM制御を行う。
したがって、上記負荷駆動装置(1)を除く複数の負荷駆動装置の同期基準が、それら複数のうち自身を除く他の装置(シリアルな接続形態において上流側に位置する装置)の信号出力端子より出力される信号エッジとなり、請求項1のように専用の同期信号を用いずともスイッチング期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。
本発明の第1実施例であり、2つのモータ制御装置で構成される制御システムを示す図 制御ロジックによる制御内容を概略的に示すフローチャート 2つの制御装置が、モータの制御指令を基準として同期制御を行う場合のPWM信号波形を示す図 図3の部分拡大図(デューティ比30%の場合) 図1のモータ制御装置を2個駆動する場合の組合せ例を示す図 第1実施例の変形例1における部分拡大図(デューティ比50%の場合) 第1実施例の変形例2における図3相当図 本発明の第2実施例を示す図3相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 図3相当図 図9のモータ制御装置を2個駆動する場合の組合せ例を示す図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 図4相当図 第4実施例の変形例1における図4相当図 第4実施例の変形例2における図4相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 本発明の第6実施例を示す図1相当図 図3相当図 図20(c),(d)相当図 本発明の第7実施例を示す図1相当図 図3相当図 4台の同期制御に拡張した場合を示す図22相当図
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、2つのモータ制御装置で構成される制御システムを示すものである。モータ制御装置(負荷駆動装置)1A,1Bは、各々が制御IC2と、モータ制御装置1の端子+B(バッテリ端子),GNDの間に接続されるFET3(スイッチング素子)及びフリーホイールダイオード4の直列回路とで構成されている。換言すれば、モータ制御装置1Aは、制御IC2Aと、FET3Aと、フリーホイールダイオード4Aとを有し、後述するモータ16Aを制御している。
また、モータ制御装置1Bは、制御IC2Bと、FET3Bと、フリーホイールダイオード4Bとを有し、後述するモータ16Bを制御している。なお、以下の説明では、説明の都合上、モータ制御装置1A、モータ制御装置1Bと別々の参照符号を付与しているが、モータ制御装置1Aとモータ制御装置1Bとは同じ内部構成を有している。また、以下の説明では、モータ制御装置1Aをマスタとして使用し、モータ制御装置1Bをモータ制御装置1Aに従属するスレーブとして説明を行うが、接続次第ではモータ制御装置1Aをスレーブ、モータ制御装置1Bをマスタとすることもできる。また、FET3としては、PチャネルMOSFETが好適である。
制御IC2A,2Bは、制御ロジック5A,5B(同期制御手段)とドライブ回路6A,6Bとを中心に構成されており、制御ロジック5A,5Bには、外部のECU等から、制御指令入力端子SIA,SIBを介してPWM形式の制御指令が入力される。そして、その入力された制御指令に基づき、ドライブ回路6A,6Bを介してFET3A,3BのゲートにPWM信号を出力する。この場合、制御ロジック5A,5Bは、特許文献1と同様に、PWM信号の立ち上がり,立ち下がりの変化を緩やかにするように、台形波状の信号を生成可能となっている。なお、図1の場合には、制御ロジック5Aの制御指令入力端子SIAには外部のECUが接続されている。
また、制御IC2A,2Bは、その他、過電圧保護部7A,7B、過電流検出部8A,8B、負荷短絡検出部9A,9B、温度保護部10A,10Bなどの各種保護部や検出部を備えており、それらの出力信号は制御ロジック5A,5Bに与えられている。
モータ制御装置1A,1Bの端子+Bには、バッテリ11(電源)の正側端子が、コイル12及びコンデンサ13,14で構成されるπ型フィルタ15を介して接続されており、モータ制御装置1A,1BのGND端子はアースに接続されている。フリーホイールダイオード4A,4Bのカソード,アノードは、モータ制御装置1A,1Bの端子M+,M−に接続されており、それらのM+,M−端子間には、モータ16A,16B(誘導性負荷)が接続されている。
また、制御ロジック5A,5Bは、各々が同期信号入力端子INA,INBと、同期信号出力端子OUTA,OUTBとを備えている。そして、モータ制御装置1A,1Bの制御ロジック5A,5Bには、制御指令入力端子SIA,SIBを介して制御指令(入力信号)が与えられ、かつ、同期信号入力端子INA,INBに同期信号が与えられない場合は同期制御のマスタとなり、同期信号出力端子OUTA,OUTBより、他のスレーブとなるモータ制御装置1に対して同期信号を出力する。図1の場合は、モータ制御装置1Aの制御指令入力端子SIAに制御指令(入力信号)が与えられるため、制御ロジック5Aが同期制御のマスタとして駆動し、さらに、同期信号出力端子OUTAからは同期信号が出力される。
また、モータ制御装置1A,1Bの制御ロジック5A,5Bは、同期信号入力端子INA,INBに同期信号が与えられるとスレーブとなり、上記同期信号に基づく同期制御を行うと共に、同期信号出力端子OUTA,OUTBよりその他のスレーブとなるモータ制御装置1に対して同期信号を出力する。図1の場合には、モータ制御装置1Bの同期信号入力端子INBに同期信号が与えられるため、制御ロジック5Bが同期制御のスレーブとして駆動し、さらに、同期信号出力端子OUTBからは同期信号が出力される。ただし図1の場合、モータ制御装置1Bの同期信号出力端子OUTBには特段の構成が接続されていないため、同期信号出力端子OUTBより出力された同期信号は特段には利用されていない。
なお、図1に示すように、各同期信号入力端子INA,INBと制御ロジック5A,5Bとの間には、プルアップ抵抗17A,17Bの一端が接続されている。このプルアップ抵抗17A,17Bの他端は、モータ制御装置1A,1Bの端子+Bに接続されている。これにより、制御ロジック5A,5Bは、同期信号入力端子INA,INBが同期信号出力端子OUTA,OUTBに接続されているか否かを検出できるようになっている(具体的には後述する図2のステップS1)。そして、2つのモータ制御装置1A,1Bは、π型フィルタ15の出力側とグランドとの間に並列に接続されている。
次に、本実施例の作用について図2及び図3を参照して説明する。図2は、制御ロジック5A,5Bによる制御内容を概略的に示すフローチャートである。以下、制御ロジック5Aの場合を例に説明を行うが、制御ロジック5Aと同じ構成の制御ロジック5Bでも、同様の処理が行われることは言うまでもない。
制御ロジック5Aは、ステップS1において、同期信号入力端子INAと他のモータ制御装置1の同期信号出力端子OUTとが接続されておらず、同期信号が与えられていないことを確認している場合は(NO)通常制御を行う(ステップS6)。すなわち、ステップS1では、同期信号入力端子INAが、プルアップ抵抗17Aによりハイレベルに維持されて変化しないことに基づき「NO」と判定する。
ここでの「通常制御」とは、自身は他のモータ制御装置1との同期制御をアクティブに行うことなく、従来通りに制御指令入力端子SIAを介して与えられる制御指令に応じてモータ16Aを駆動制御することを意味する。但しこの場合でも、上記制御指令を同期信号出力端子OUTAよりそのまま出力するようになっており、自身は意識することなくマスタになり得る状態にある。なお、「通常制御」には、制御指令がモータ16Aを停止する内容(例えば、PWM形式の制御指令のデューティ比がゼロのとき)である場合に、その制御指令に従って、モータ16Aの回転を停止するという制御も含む。
一方、ステップS1において、同期信号入力端子INAに他のモータ制御装置1の同期信号出力端子OUTが接続されており、同期信号が与えられていることを確認すると(YES)同期駆動モードとなる(ステップS2)。すなわち、この場合は同期制御のスレーブとなり、与えられる同期信号に基づいて(ステップS3:YES)、他のモータ制御装置1との同期制御を行いつつモータ16Aを回転制御する(ステップS4)。その詳細については後述する。また、同期駆動モードにおいて同期信号の入力がない場合は(ステップS3:NO)回転制御を停止する(ステップS5)。
ステップS4〜S6の実行後は、過電圧保護部7A〜温度保護部10Aなどの各種保護部や検出部によって保護要因が検出されたか否かを判断し(ステップS7)、保護要因が検出された場合は(YES)、対応する保護機能を動作させる(ステップS8)。
図1に示す制御ロジック5Aはマスタとして制御を行うため、図2のフローチャートでは、S1→S6→S7→(S8)→S1となる流れで制御を行う。一方、制御ロジック5Bはスレーブとして制御を行うため、図2のフローチャートにおいては、S1→S2→S3→S4→S7→(S8)→S1となる流れで制御を行う(但し、マスタであるモータ制御装置1Aから正常に同期信号が入力されている場合)。
ここからは、図3及び図4を参照して、モータ制御装置1Aに制御指令が入力された場合のPWM信号A、同期信号、PWM信号Bの時系列変化について説明する。図3は、2つのモータ制御装置1A,1Bが、モータ制御装置1Aに入力された制御指令を基準として同期制御を行う場合のPWM信号波形を示すものである。図3(a)は制御指令を示し、図3(b)はドライブ回路6AからFET3Aに対して出力されるPWM信号Aを示し、図3(c)は同期信号出力端子OUTAから出力された同期信号(=同期信号入力端子INBに入力された同期信号)を示し、図3(d)はドライブ回路6BからFET3Bに対して出力されるPWM信号Bを示す。また、図3中のいずれの図面も、横軸を時間、縦軸を電圧として表記している。
また、ここでは、FET3A,3Bに印加されるPWM信号A,BのPWM搬送波周期をTp(一定)とし、制御指令の周期をTc(一定)としている。換言すれば、PWM信号A,Bは、PWM搬送波周期Tpを複数繰り返して構成され、TcはTpを整数倍繰り返して構成される。そして、制御指令が示すデューティ比であるTc間におけるON(HIGH)時間/OFF(LOW)時間の割合は、Tp間におけるPWM信号A,BのON(HIGH)時間/OFF(LOW)時間の割合と等しい。
なお、限定されるものではないが、制御指令の周期Tcは、PWM搬送波周期Tpの80倍程度であることが望ましい(一例として、制御指令の周期Tcを4msc、PWM搬送波周期Tpを0.05mscとした場合、Tc=80×Tpとなる)。なお、図面の都合上、図3では、周期TcとPWM搬送波周期Tpとの関係は、正確に表していない。
以下、図3(a)(b)(c)(d)を用いて、制御指令のデューティ比が12%から30%に変更された場合を例に説明する。図示してはいないが、t0以前は、制御指令が示すデューティ比は12%である。そして、図3(a)に示すように、制御指令はt0からt1(t0からTc後)にかけて、デューティ30%(Tc間のON時間が30%、OFF時間が70%の割合)の信号としてモータ制御装置1Aに入力される。
しかし、このt0からt1の間、モータ制御装置1Aの制御ロジック5Aは、図2のステップS6の「通常制御」で駆動され、t0以前の制御指令(デューティ比12%)に基づきFET3Aに対してデューティ比12%のPWM信号Aを出力するとともに、同期信号出力端子OUTAからt0以前の制御指令(デューティ比12%)を同期信号として出力する。
また、制御ロジック5Bは、同期信号出力端子OUTAからt0以前に出力された同期信号に基づき、FET3Bに対してデューティ比12%のPWM信号Bを出力する(t0以前に、同期信号出力端子OUTAから出力された同期信号もデューティ比は12%であるとする)。この時、制御ロジック5Bは、図2のステップS2の「同期駆動モード」で駆動されるため、PWM信号Bの立ち上がり開始(OFF→ON)が、同期信号の立ち上がり完了から1/2Tpだけ遅れるように同期制御を行う。
一方、制御ロジック5Aは、t0からt1の間に制御指令を受信し続けている。これにより制御ロジック5Aは、t1の時点でt0からt1の間の制御指令のデューティ比が30%であることを識別できる。なおここでは、制御ロジック5Aは、閾値(スレッシュホールド電圧)を有しており、制御指令がこの閾値となった時点で、制御指令がONとなったと判定している。
次に、t1以降も、制御ロジック5Aは図2のステップS6の「通常制御」で駆動され、制御ロジック5AはPWM信号Aのデューティ比を30%に変更するとともに、同期信号出力端子OUTAからt0〜t1の制御指令(デューティ比30%)を出力する。また、制御ロジック5Bは、同期信号出力端子OUTAからt0〜t1に出力された同期信号(デューティ比12%)に基づき、FET3Bに対してデューティ比12%のPWM信号Bを出力する。この時、制御ロジック5Bは、図2のステップS2の「同期駆動モード」で駆動されるため、PWM信号Bの立ち上がり開始(OFF→ON)が、同期信号の立ち上がり完了から1/2Tpだけ遅れるように同期制御を行う。
一方、制御ロジック5Aは、t1からt3の間も制御指令を受信し続けている。これにより制御ロジック5Aは、t3の時点でt1からt3の間の制御指令のデューティ比が30%であることを識別できる。他方、制御ロジック5bは、t1からt3の間も同期制御指令(デューティ比30%)を受信し続けている。これにより制御ロジック5Bは、t3の時点でt1からt3間の制御指令のデューティ比が30%に変更されたことを識別できる。
t3以降も、制御ロジック5Aは図2のステップS6の「通常制御」で駆動され、制御ロジック5Aは、PWM信号Aのデューティ比を30%のまま維持するとともに、同期信号出力端子OUTAからt1〜t3の制御指令(デューティ比30%)を同期信号として出力する。また、制御ロジック5Bは、同期信号出力端子OUTAからt1〜t3に出力された同期信号(デューティ比30%)に基づき、FET3Bに対して出力するPWM信号Bのデューティ比を30%に変更する。この時、制御ロジック5Bは、図2のステップS2の「同期駆動モード」で駆動されるため、PWM信号Bの立ち上がり開始(OFF→ON)が、同期信号の立ち上がり完了から1/2Tpだけ遅れるように同期制御を行う。
ここで、図4を参照し、PWM信号AとPWM信号Bとの関係について説明する。図4は、図3に示すPWM信号A及びPWM信号Bのうち、時刻t3以降における状態を拡大して示した図である。この図4に示すように、モータ制御装置1Aの同期信号出力端子OUTAから出力され、モータ制御装置1Bの同期信号入力端子INBに入力される同期信号の立ち上がりは、PWM信号Aの立ち上がりに、遅れ時間も含めて略一致している。図4の場合、t3〜t4で、PWM信号AはOFFからONに立ち上がる(ターンオン)。
そして、制御ロジック5Bは、同期信号の立ち上がり完了時刻t4を基準に、PWM搬送波周期の半分(=Tp÷2)だけ位相をずらしてPWM信号Bの出力を開始する。この時、t7でPWM信号BはOFFからONに立ち上がり(ターンオン)始め、t8でON状態となる(立ち上がりが完了する)。このように、PWM信号AとPWM信号Bとは、信号がOFFからONに立ち上がる(ターンオン)期間、及び信号がONからOFFに立ち下がる(ターンオフ)期間を互いにずらしてある。
このように同期制御を行うことで、モータ制御装置1A,1B間では、それぞれのFET3A,3BがPWM信号A,Bに基づきスイッチング動作を行う場合、両者の立ち上がり(ターンオン),立ち下がり(ターンオフ)期間が重複することを回避できるようになる。
以上のように本実施例によれば、モータ制御装置1に、同期信号が外部より入力される同期信号入力端子INと、同期信号入力端子INに入力された同期信号を外部に出力する同期信号出力端子OUTとを備える。そして、制御ロジック5は、FET3にPWM信号を出力し、他のモータ制御装置1におけるPWM信号のターンオン期間と自身のターンオン期間、及び他のモータ制御装置1におけるPWM信号のターンオフ期間と自身のターンオフ期間とを重複させないために、同期信号を同期信号出力端子OUTより出力する。
また、同期信号入力端子INを介して外部より同期信号が入力された場合は、その同期信号に基づいて、同期信号の出力元におけるPWM信号のターンオン期間と自身のFET3に出力するPWM信号のターンオン期間、及び同期信号の出力元におけるPWM信号のターンオフ期間と自身のFET3に出力するPWM信号のターンオフ期間とが完全に一致しないように、自身のFET3に出力するPWM信号を生成する。
すなわち、2つのモータ制御装置1の一方(本実施例の場合にはモータ制御装置1A)をマスタ,他方(本実施例の場合にはモータ制御装置1B)をスレーブとして、マスタは、スレーブにおけるPWM信号のターンオン期間が、自身のターンオン期間と重複しないように、かつ、スレーブにおけるPWM信号のターンオフ期間が、自身のターンオフ期間と重複しないように、重複を回避させるための同期信号(本実施例の場合にはモータ制御装置1Aの制御指令そのもの)を、何れか1つのスレーブに出力する。そして、スレーブは、その同期信号に基づいて自身のFET3Bに出力するPWM信号Bを生成すると共に、自身以外のスレーブに対し受信した(入力された)同期信号と同様の同期信号を送信(出力)するように同期制御システムを構成する。
つまり、本実施例の場合、各スレーブの同期信号入力端子INに、前段のマスタもしくはスレーブの同期信号出力端子OUTから出力された制御指令と同様の同期信号が入力される。また、各スレーブの同期信号出力端子OUTからは、後段のスレーブの同期信号入力端子INに対して制御指令と同様の同期信号が出力される。ただし、最終末端のスレーブの同期信号出力端子OUTからは同期信号が出力されなくても良い。
したがって、複数のモータ制御装置1が並行してモータ16をPWM制御する場合に、1つのマスタを起点として、その他のスレーブを含んで同期信号出力端子OUT−同期信号入力端子INを順次デイジーチェーン状に接続すれば、全てのモータ制御装置1が同期信号を基準として同期制御を行うようになり、ターンオン期間、及びターンオフ期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制できる。すなわち、個別のモータ制御装置1の組み合わせにより、従来よりも柔軟な形態で電流リップルの発生を抑制可能となる。
そして、モータ16の制御指令が外部よりPWM形式の信号で与えられ、同期信号入力端子INを介して同期信号が入力されない場合(マスタ:通常制御)は、FET3に出力するPWM信号を、制御指令の立ち上がり(ターンオン)に同期して立ち上がりを開始(ターンオン)させると共に、同期信号出力端子OUTより制御指令と同一の周波数及びデューティを有する同期信号を出力する。したがって、複数のモータ制御装置1の何れか1つを同期制御のマスタとして選択し、そのマスタに負荷(モータ)の制御指令を与え、その他のスレーブは、同期信号出力端子OUT−同期信号入力端子INを順次デイジーチェーン状に接続することで、全てのモータ制御装置1が制御指令を基準として同期制御を行うようになる。
また、制御ロジック5は、同期信号入力端子INに同期信号が入力されている場合には、同期信号入力端子INを介して入力された同期信号に、ターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避するための位相差を付与して、自身のFET3に出力するPWM信号を生成する。また、同期信号出力端子OUTより出力する同期信号を自身のFET3に出力するPWM信号と立ち上がり(もしくは立ち下がり)が一致するタイミング(図4では同期信号の立ち上がりのタイミングと、PWM信号Aの立ち上がりのタイミングとが一致している)を含む信号として出力する。したがって、この同期信号を受信した、さらに後段のスレーブ側では、ターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避するための位相差を付与してPWM信号を生成し、同期制御を行うことができる。
そして、上記同期制御を行うために用いるマスタ使用の制御IC2Aと、スレーブ使用の制御IC2Bとは同じ構成を有している。すなわち、マスタ専用の制御ICと、スレーブ専用の制御ICとを別々に使用して同期制御を実現する場合は、マスタ、スレーブの2種類の製品を設計、製造する必要があり製品コストが高止まりする。これに対して本実施例のように、単一の制御ICでマスタ及びスレーブの両方の機能を実現できれば、マスタ専用の制御ICとスレーブ専用の制御ICとを別々に使用する場合に比べて製品コストを下げることができる。また、制御ICをスレーブ専用に設計してしまうと、このスレーブ専用制御ICはスタンドアローン(スレーブを有さないマスタ)で使用することができないが、本実施例の制御ICはスタンドアローンでも使用できる。
なお、本実施例では、一例として、PWM信号Bの立ち上がり(OFF→ON)が、同期信号の立ち上がりから1/2Tpだけ遅れるように同期制御を行っている。しかしながら、モータ16の数が2個の場合には遅らせる時間を1/2Tpだけではなく、1/3Tp、1/4Tp・・・・1/m×Tp(mは2以上の自然数)としても良い。また、モータの数が3個の場合は1/3Tp、1/4Tp・・・1/m×Tp(mは3以上の自然数)としても良い。さらに、モータ16の数がn個(nは2以上の自然数)の場合には、遅らせる時間を1/(n+m)×Tpとすれば良い(但し、m=0,1,2・・・・)。
具体的には、モータ16が2個の場合には1/2Tp、1/3Tp、1/4Tp、1/5Tp・・・とすることができ、モータ16が3個の場合には1/3Tp、1/4Tp、1/5Tp・・・とすることができ、モータ16が4個の場合には1/4Tp、1/5Tp・・・とした場合であっても、前述の効果を奏することができる。
ここで図5を用いて、同期信号出力端子OUTAと同期信号入力端子INBとの接続状況、及び、制御指令入力端子SIA,SIBの接続状況に応じて、モータ制御装置1A,1Bがどのように動作するかを説明する。図5の“同期接続”の列において、“○”は、同期信号出力端子OUTAと同期信号入力端子INBとが接続されている状態を示し、“−”は同期信号出力端子OUTAと同期信号入力端子INBとが接続されていない状態を示す。
また、図5の“SI入力”の列において、“○”は、制御指令入力端子SIA,SIBに制御指令が入力されている状態を示し、“−”は制御指令入力端子SIA,SIBに制御指令が入力されていない状態を示す。図5の“出力”の列において、“通常制御”とは制御指令入力端子SIA,SIBに入力された制御指令に基づきモータ16を駆動する状態を示し、“同期制御”とはモータ制御装置1Aを“通常制御”で駆動しモータ制御装置1Bを同期駆動モードで駆動する状態を示す。
ここで、組合せ番号(2)(3)(7)は、一つのモータ制御装置1が自身に接続されたモータ16を通常制御で駆動する。組合せ番号(4)では、モータ制御装置1A,1Bが各々モータ16A,16Bを、同じタイミングでPWM信号A,Bを出力して駆動する。組合せ番号(6)は、モータ制御装置1Aが“通常制御”で駆動され、モータ制御装置1Bが同期駆動モードで駆動される。すなわち前述した図4の動作である。
組合せ番号(8)は、制御指令入力端子SIA,SIBの両方に制御指令が入力され、かつ、同期信号出力端子OUTAと同期信号入力端子INBとが接続されている状態を示す。このような状態に備えて、制御ロジック(図1の場合には制御ロジック5B)は、同期信号入力端子INに接続があり、かつ、制御指令入力端子SIに制御指令が入力されている場合には、制御指令を無視するとともに、同期信号入力端子INから入力された同期信号に基づいてPWM信号を出力するようなロジックを備えておくことが望ましい。
(第1実施例の変形例1)
前述の第1実施例では、制御ロジック5Bは、同期信号の立ち上がり“完了”時を基点に、PWM搬送波周期の半分(=Tp÷2)だけ位相をずらして、PWM信号Bの立ち上がりを開始していた。この変形例では、制御ロジック5Bは、同期信号の立ち上がり“開始”時を基点に、PWM搬送波周期の半分(=Tp÷2)だけ位相をずらして、PWM信号Bの立ち上がりを開始する。
具体的に、図4相当である図6を用いて説明を行う。図6と図4との相違点は、(1)図6ではPWM信号Aのデューティ比が50%であるのに対して、図4ではPWM信号Aのデューティ比が30%とされていた点、及び、(2)図6ではPWM信号Bの基点が同期信号の立ち上がり“開始”時であるのに対して、図4ではPWM信号Bの基点が同期信号の立ち上がり“完了”時である点の2点である。
図6では、制御ロジック5Bは、t3の時点で同期信号の立ち上がり開始を識別すると、t3の時点から1/2Tp後に、PWM信号Bの出力を開始する準備を行う(具体的にはt3でOFFからONへの立ち上がりを開始するデューティ比50%のPWM信号を生成し、これを1/2Tpだけ移相する)。一方、PWM信号Aはデューティ比50%、すなわち1/2TpだけON時間を継続(正確には立ち上がり、立ち下がりの移行期間を含む)する。このとき、PWM信号Bの位相と、PWM信号Aの位相が逆位相となる。すなわち、t9〜t10においてPWM信号Aの立ち下がりとPWM信号Bの立ち上がりを一致させて、リップルの発生を打ち消すことができる。また、t10以降では、PWM信号Aの立ち上がりとPWM信号Bの立ち下がりを一致させて、リップルの発生を打ち消すことができる。
このように、スレーブ側の制御ロジック5Bが、同期信号の立ち上がり“開始”時を基点に、PWM搬送波周期の半分(=Tp÷2)だけ位相をずらして、PWM信号Bの立ち上がりを開始する構成とした場合、デューティ比が50%の場合には、リップルの発生を打ち消すことができる。また、デューティ比が50%以外の場合には、前述の第1実施例と同様の効果を奏することができる。
(第1実施例の変形例2)
前述の第1実施例では、制御指令の周期TcはPWM搬送波周期Tpを“整数倍”繰り返して構成される場合を例に説明したが、この変形例では、TcがTpの整数倍ではない場合を例に説明を行う。図7は、第1実施例の図3に相当するタイミングチャートである。この図7に示すように、本変形例ではTc=Tp×(n+0.5)(nは2以上の自然数)となっている。そのため、制御指令の1周期分の終了時t1では、PWM信号Aの周期は途中状態である。すなわち制御指令の1周期分の終了時と、PWM信号Aの1周期分の終了時とが一致していない。
この場合、制御ロジック5Aは、t1で制御指令が立ち上がった(OFF→ON)ことを識別できる。そして、制御ロジック5Aは、t0〜t1に入力された制御指令のデューティ比を演算し、t1の時点から演算したデューティ比に対応するPWM信号A(デューティ比を30%に変更)の出力を開始する。もしt1の時点で、PWM信号Aが既にONである(例えば図7のt1〜t2の時点で)場合はON状態を継続する。また、制御ロジック5Aは、t0〜t1に入力された制御指令を、t1から同期信号出力端子OUTAより同期信号として出力する。
制御ロジック5Bは、同期信号が同期信号入力端子INBから入力され、t4の時点で、同期信号が立ち上がり(OFF→ON)完了したことを識別できる。そして、制御ロジック5Bは、t2〜t4に入力された制御指令のデューティ比を演算し、演算したデューティ比に対応するPWM信号B(デューティ比を30%に変更)の出力を、t4から1/2Tpだけ遅れた時点t8から開始する。なお、制御ロジック5Bの場合、同期信号の周期が切り替わった(立ち上がり完了)時点で、PWM信号Bが既にONである(例えば図7のt3〜t4の時点で)場合は強制的にOFF状態とし、OFF状態である場合にはOFF状態を維持する。
上記動作の結果、図7(b),(d)に示すように、t3以降、PWM信号Aの立ち上がりとPWM信号Bの立ち上がり、及び、PWM信号Aの立ち下がりとPWM信号Bの立ち下がりとが一致しない状態となる。これにより、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、制御指令の周期Tcが切り替わるタイミング(例えばt1)では、PWM信号A,BのON時間が、一時的に本来のデューティ比で設定される時間よりも長くなる又は短くなる可能性がある(例えばt11からt12におけるPWM信号A)。しかしながら、このような場合でも、TcをTpよりも極めて長くすれば、すなわち制御指令(又は同期信号)の周波数をPWM信号の周波数よりも極めて小さくすれば、Tc間におけるPWM信号のデューティ比は、概ね制御指令のデューティ比と等しくすることができる。
(第2実施例)
図8は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図8は図3相当図であり、第2実施例では、モータ制御装置1Aは、制御指令入力端子SIAを介して与えられる制御指令については、第1実施例と同様にPWM信号Aを生成する目的に用いる。そして、同期信号出力端子OUTAからは、自身の制御IC2Aが生成し自身のFET3Aに出力したPWM信号Aを同期信号としてそのまま出力する(図8(b),(c))。
一方、モータ制御装置1Bは、モータ制御装置1AのPWM信号Aが同期信号入力端子INBを介して与えられると、そのPWM信号Aの立ち上がりエッジを基準としてPWM搬送波周期Tpの1/2に相当する位相差を加え、図8(d)に示すようにPWM信号Bを出力する。これがステップS2の「同期駆動モード」に対応する。そして、モータ制御装置1Bは、自身がFET3Bに出力するPWM信号Bを、そのまま同期信号出力端子OUTBより出力させる。
上記動作について、図8を参照して詳細に説明する。モータ制御装置1Aの制御ロジック5Aは、制御指令の立ち上がりが完了したt1まで、制御指令のデューティ比を識別することができる。そして制御ロジック5Aは、t1の時点から、t0からt1間の制御指令のデューティ比とおなじデューティ比となるPWM信号Aを出力すべく、立ち上がりを開始する。また同時に、制御ロジック5Aは、t1からは、同期信号出力端子OUTAより同期信号として、t1から出力を開始したPWM信号Aを出力する。
一方、制御ロジック5Bは、t4の時点で、同期信号(=PWM信号A)の立ち上がりが完了したことを識別することができる。そして、制御ロジック5Bは、t4〜t6に入力された同期制御指令のデューティ比を演算し、演算したデューティ比に対応するPWM信号B(デューティ比を30%に変更)の出力を、t4から1/2Tpだけ遅れた時点t7から開始する。
以上のように構成される第2実施例によれば、制御ロジック5は、同期信号出力端子OUTより出力する同期信号を自身がFET3に出力するPWM信号とするので、各モータ制御装置1が同期信号を基準として、自身のFET3に出力するPWM信号が、同期信号の出力元のPWM信号のターンオン期間及びターンオフ期間と重複しないように同期制御を行うようになる。なお、本実施例では、スレーブが1個の場合を例に説明したが、マスタ−第1のスレーブ−第2のスレーブ…というように、スレーブの数が複数であっても良い。
(第3実施例)
図9〜図11は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。ただし、制御IC22A,22Bが、制御ロジック5A,5B、ドライブ回路6A,6B、過電圧保護部7A,7B、過電流検出部8A,8B、負荷短絡検出部9A,9B、温度保護部10A,10Bなどの各種保護部や検出部を備えている点は、前述の第1実施例の制御IC2と同様である。
制御IC22(同期制御手段,搬送波出力手段,移相手段)に対しては、制御指令入力端子SIと同期設定端子M/Sとが接続されており、制御指令入力端子SIからは制御指令が入力され、同期設定端子M/Sからは設定信号が入力される。ここで、同期設定端子M/Sに入力される設定信号とは、ハイレベルに設定されると制御IC22をマスタに設定し、ロウレベルに設定されると制御IC22をスレーブに設定する。
すなわち制御IC22は、同期設定端子M/Sにハイレベルの設定信号が入力された場合は通常制御を行い、同期設定端子M/Sにロウレベルの設定信号が入力された場合は同期駆動モードで動作するようなプログラムを備えている。ここで、本実施例において、同期駆動モードとは、制御指令入力端子SIから入力された制御指令の立ち上がりエッジから1/2Tpだけ遅れた時点で、制御IC22自身に接続されたモータ16に印加するPWM信号の立ち上がりを開始させるように同期制御を行うモードである。
図9の場合、制御IC22Aに接続された同期設定端子M/SAは端子+Bに接続され、ハイレベルの設定信号が入力されている。これにより制御IC22Aはマスタとして駆動される。制御IC22Bに接続された同期設定端子M/SBはグランドに接続され、ロウレベルの設定信号が入力されている。
また、図示していないが、同期設定端子M/SA,M/SBと制御IC22A,22Bとの間には、前述の第1実施例にて同期信号入力端子INと制御IC5との間に設けられていたプルアップ抵抗17と同様のプルアップ抵抗が設けられており、同期設定端子M/SA,M/SBが、端子+BもしくはGND端子に接続されているか否かを判定できるようになっている(接続の無いICはハイレベル信号と判断する)。
これにより制御IC22Bはスレーブとして駆動される。また、制御IC22Aに接続された制御指令入力端子SIA、及び制御IC22Bに接続された制御指令入力端子SIBの両方に、制御指令が入力されている。
次に上記構成の動作について、図10を参照して説明する。図10に示すように、制御IC22A,22Bは、t1の時点で、t0〜t1の間に制御指令入力端子SIA,SIBに入力された制御指令のデューティ比が30%であったことを認識できる。この時、制御IC22Aは、ハイレベルの設定信号が入力されていることからマスタとして駆動し、t1の時点からPWM信号Aの立ち上がりを開始する。
一方、制御IC22Bは、ロウレベルの設定信号が入力されていることから、スレーブとして駆動し、t1の時点から1/2Tpだけ遅れた時点t2からPWM信号Bの立ち上がりを開始する。すなわち、そのように、PWM信号Bの搬送波の出力タイミングを同期させる。これにより、PWM信号Bが1/2Tpだけ移相されることになり、PWM信号Aの立ち上がりとPWM信号Bの立ち上がりの重複、及び、PWM信号Aの立ち下がりとPWM信号Bの立ち下がりの重複を回避することができ、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、この第3実施例では、図11に示すように、モータ制御装置21A,21Bに入力される設定信号と制御指令との組合せにより、モータ制御装置21A,21Bに様々な動作を行わせることができる。組合せ番号のうち(8)(12)では、一方のモータ制御装置をマスタ、他方のモータ制御装置をスレーブとして駆動することができ、両モータ制御装置のPWM信号の立ち上がり又は立ち下がりが重複することを回避できる。
また、組合せ番号のうち(2)(3)(6)(7)(10)(11)(14)(15)では、一方のモータ制御装置のみを通常制御により駆動することができる。なお、組合せ番号のうち(4)(16)では、PWM信号の立ち上がり又は立ち下がりが重複するため、このような組合せが選択された場合には、図示しない別のマイコンなどがエラーコードを記憶したり、又は同期設定端子M/Sの複数にハイレベル信号が入力されないようにするなどの処理を行うことが望ましい。
また、スレーブとなるモータ制御装置21Bに加えて、さらにスレーブとなるモータ制御装置(図示しない)を設けても良い。そして、この図示しないモータ制御装置の同期設定端子M/Sには、モータ制御装置21Bの同期設定端子M/SBに入力される設定信号とは異なった電位の信号(例えば、同期設定端子M/SBに入力される設定信号より5V高い信号)が入力される。これにより図示しないモータ制御装置のPWM信号は、モータ制御装置21BのPWM信号Bよりも、さらに1/2Tpだけ遅れて立ち上がりを開始することができる。このように、同期設定端子に入力する設定信号により設定されたスレーブの種類に応じて、PWM信号に付与する移相量(1/2Tp)を変更しても良い。
(第4実施例)
図12〜図14は本発明の第4実施例を示すものである。第4実施例は、第1又は第2実施例の構成を、3つのモータ制御装置1間で同期制御を行う場合を示し、スレーブがモータ制御装置1B,1Cの2つとなっている。図13は第1実施例のように、制御指令(入力信号)の立ち上がりエッジに同期させてPWM信号を出力し、ターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避するための位相差は、スレーブのモータ制御装置1B,1C側で付与する。
図12の構成の場合、マスタのモータ制御装置1Aは、制御指令入力端子SIAから入力された制御指令を、同期信号ABとしてそのまま同期信号出力端子OUTAから出力する。同期信号出力端子OUTAに同期信号入力端子INBが接続されたスレーブのモータ制御装置1Bは、同期信号入力端子INBから入力された同期信号AB(=制御指令)を、同期信号BCとしてそのまま同期信号出力端子OUTBから出力する。
このとき、各モータ制御装置1は、同期信号入力端子INに入力された同期信号を、そのまま同期信号出力端子OUTより出力するため、前述の各実施例とは異なり、入力された同期信号と、出力する同期信号との間に時間遅れが発生していない。また、図13(d)に示すように、モータ制御装置1Bの制御ロジック5B(図12では図示を省略)は、同期信号の立ち上がり完了時点t21から1/3Tpだけ遅れたt23から、PWM信号Bの出力を開始する。
また、同期信号出力端子OUTBに同期信号入力端子INCが接続されたスレーブのモータ制御装置1Cは、同期信号入力端子INCから入力された同期信号(=制御指令)を、そのまま同期信号出力端子OUTCから出力する。また、図13(e)に示すように、モータ制御装置1Cの制御ロジック5Cは、同期信号の立ち上がり完了時点t21から2/3Tpだけ遅れたt25からPWM信号Cの出力を開始する。
以下、効果について説明する。t20からt21にかけてPWM信号Aが立ち上がるが、この期間にPWM信号B及びPWM信号Cは立ち上がっておらず、リップルの発生は凡そPWM信号A分のみである。また、t22からt23にかけてPWM信号Aが立ち下がるが、この期間にPWM信号B及びPWM信号Cは立ち下がっておらず、リップルの発生は凡そPWM信号A分のみである。t23からt24にかけてPWM信号Bが立ち上がるが、この期間にPWM信号A及びPWM信号Cは立ち上がっておらず、リップルの発生は凡そPWM信号B分のみである。
また、t25からt26にかけてPWM信号Bが立ち下がるが、この期間にPWM信号Aは立ち下がっておらず、かつ、PWM信号Cが立ち上がるため、リップルの発生は打ち消される。また、t28からt29にかけてPWM信号Cが立ち下がるが、この期間にPWM信号A及びPWM信号Bは立ち下がっておらず、リップルの発生は凡そPWM信号C分のみである。また、PWM搬送波周期Tpの次の周期であるt27からt28にかけてPWM信号Aが立ち上がるが、この場合もPWM信号B及びPWM信号Cは立ち上がっておらず、リップルの発生は凡そPWM信号A分のみである。このように、複数のモータ制御装置1を接続した場合でも、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施例の変形例1)
次に図14を参照して、第4実施例の変形例1について説明する。各モータ制御装置1の制御指令入力端子SIに共通の制御指令を与え(図12に破線で示す)、各モータ制御装置1の制御ロジック5は、制御指令をPWM信号を生成する目的に用いる。そして、各モータ制御装置1は、同期信号出力端子OUTから、自身が生成したPWM信号をそのまま出力する。そして、スレーブとなるモータ制御装置1B,1Cは、上流のモータ制御装置1A,1BのPWM信号が同期信号入力端子INB,INCを介して与えられると、そのPWM信号の立ち上がりエッジを基準として、ターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避するための位相差をそれぞれ加えてPWM信号を出力する。
全PWM信号A,B,Cのデューティ比は、いずれも共通の制御指令によって決められている。一方、PWM信号Bが立ち上がるタイミングは同期信号(=PWM信号A)、PWM信号Cが立ち上がるタイミングは同期信号(=PWM信号B)に基づいて決められている。図14の場合、PWM信号Bは、PWM信号Aの立ち上がりが完了したt31から1/3Tp後となる、t33から立ち上がりを開始する。また、PWM信号Cは、PWM信号Bの立ち上がりが完了したt34から1/3Tp後となる、t36から立ち上がりを開始する。
このような変形例でも、複数のPWM信号が同時に立ち上がる、又は、立ち下がることを防止しているため、第4実施例と同様の効果を奏することができる。
(第4実施例の変形例2)
次に図15を参照して、第4実施例の変形例2について説明する。この変形例2は、前述の第4実施例の変形例1をさらに変形したものである。本変形例2は、前段のPWM信号の立ち上がりが完了した時点の1/3Tp−α後からPWM信号の立ち上がりを開始するのに対し、変形例1では、前段のPWM信号の立ち上がりが完了した時点の1/3Tp後からPWM信号の立ち上がりを開始していた点で異なる。
ここで、αとは、PWM信号の立ち上がり又は立ち下がりの遅れ時間(オフ状態からオン状態になるまで、又はオン状態からオフ状態になるまでの時間)である。この変形例2では、同期信号(=前段のPWM信号)の立ち上がりが完了した時点から、1/3Tpからαをマイナスした時間だけ遅らせて、PWM信号の立ち上がりを開始させている。
全PWM信号A,B,Cのデューティ比は、いずれも共通の制御指令によって決められている。一方、PWM信号Bが立ち上がるタイミングは同期信号(=PWM信号A)、PWM信号Cが立ち上がるタイミングは同期信号(=PWM信号B)に基づいて決められている。図15の場合、PWM信号Bは、PWM信号Aの立ち上がりが完了したt31から1/3Tp−α後である、t32から立ち上がりを開始する。これと同時に、PWM信号Aがt32から立ち下がりを開始するため、リップルを打ち消している。また、PWM信号Cは、PWM信号Bの立ち上がりが完了したt33から1/3Tp−α後である、t35から立ち上がりを開始する。これと同時に、PWM信号Bがt35から立ち下がりを開始するため、リップルを打ち消している。
このような変形例2によれば、第4実施例の変形例1の効果に加えて、あるPWM信号の立ち上がりと、他のPWM信号の立ち下がりとを一致させることができるため、リップルを抑制することができる。
(第5実施例)
図16乃至図18は本発明の第5実施例であり、第1実施例と異なる部分について説明する。第5実施例では、2つのモータ制御装置31A,31B(第1,第2負荷駆動装置)の間で同期制御を行う。モータ制御装置31A,31Bの制御IC(同期制御手段)32A,32Bは、同期信号入力端子INや同期信号出力端子OUTを備えていない。そして、各モータ制御装置31(A,B)の制御指令入力端子SIA,SIBには、PWM形式の共通する制御指令が与えられている。制御IC32A,32Bはともに、第1実施例の制御IC2A,2Bと同様の機能を備えている。
ここで、図16では省略されている制御ロジック5A,5Bは、各モータ制御装置31A,31B毎に、上記制御指令の立ち下がりエッジ,立ち下がりエッジの何れを同期基準とするかが設定可能となっている。
次に、第5実施例の作用について図17及び図18を参照して説明する。図17(a),(b)は、各モータ制御装置31A,31Bの制御ロジック5A,5Bが行う処理を、本発明の要旨に係る部分について示すフローチャートである。何れの場合も、PWM形式の制御指令(入力信号)の有無を判定し(ステップS11)、制御指令の入力があれば(YES)、例えばモータ制御装置31A側は制御指令の立ち上がりエッジに同期した処理を行い(ステップS12A)、モータ制御装置31B側は制御指令の立ち下がりエッジに同期した処理を行う(ステップS12B)。
ステップS12の実行後は、PWM形式の制御指令に応じたモータ16の回転数制御を行う(ステップS13)。また、ステップS11において制御指令の入力がなければ(NO)、上記回転数制御は行わない(ステップS14)。
図18は、図4相当図である。モータ制御装置31A(モールドIC(1))は、第1実施例のモータ制御装置1Aと同様に、PWM形式の制御指令(入力信号)の立ち上がりエッジに同期させて、図18(b)に示すようにPWM信号Aを出力する。また、モータ制御装置31B(モールドIC(2))も、自身の制御指令入力端子SIBに与えられているPWM形式の制御指令の立ち下がりエッジに同期させて、図18(c)に示すようにPWM信号Bを出力する。
以上のように第5実施例によれば、モータ制御装置31Aは、外部より制御指令入力端子SIAに与えられるPWM形式の制御指令の立ち上がりエッジに同期して、PWM信号Aを立ち下がらせる制御を行い、モータ制御装置31Bは、制御指令入力端子SIBに入力された制御指令の立ち下がりエッジに同期して、PWM信号Bを立ち上がらせる制御を行うようにした。すなわち、モータ制御装置31A,31Bの同期基準が、同一の制御指令の異なるエッジとなるので、第1実施例等のように専用の同期信号を用いずともターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。
(第6実施例)
図19乃至図21は本発明の第6実施例を示すものであり、第5実施例と異なる部分について説明する。第6実施例のモータ制御装置(負荷駆動装置)35は、基本的には第5実施例のモータ制御装置31と同様の構成であるが、モータ制御装置35Bについては、ドライブ回路6BがFET3Bに出力するゲート信号を外部に出力する信号出力端子SOBを備えている。そして、モータ制御装置35C(第3負荷駆動装置)の制御指令入力端子SICは、モータ制御装置35Bの信号出力端子SOBに接続されている。
次に、第6実施例の作用について図20も参照して説明する。第5実施例のモータ制御装置31Bの制御IC32Bは、制御指令(入力信号)の立ち下がりエッジに同期させて、自身のFET3Bに印加するPWM信号Bを出力するように設定されているが、第6実施例のモータ制御装置35Cの制御IC32Cは、その同期基準がモータ制御装置35Bのゲート信号(PWM信号B)となっている。
したがって、図20(a)〜(c)に示す波形は図18(a)〜(c)に示す波形と全く同様であり、図20(d)に示すモータ制御装置35Cのゲート信号波形は、図20(c)に示すモータ制御装置35Bのゲート信号波形の立ち下がりエッジに同期して出力されている。尚、モータ制御装置35Cについては図中に破線で示すように、モータ制御装置35Bと同様に信号出力端子SOCを備えていても良く、その場合、更にもう1台のモータ制御装置35が存在すれば、同様に当該装置35の同期信号入力端子INと接続することで、4台以上の間で同期制御を行うこともできる。
また、図19において、モータ制御装置35Aを切り離して、モータ制御装置35B,35Cについてのみ考えると、両者間での同期制御(図20(c),(d))が成立している。したがって、モータ制御装置35B,35Cによる2台の間で同期制御を行うこともできる。更にその場合、モータ制御装置35Cについては、図21(a),(b)に示すように、モータ制御装置35Bのゲート信号波形の立ち上がりエッジに同期してPWM制御を行うこともでき、この場合もターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避できる。加えて、FET3のゲート信号波形と、そのゲート信号に応じてFET3がスイッチング制御することでモータ16に印加された電圧の波形とは同相の信号であるから、ゲート信号に替えてモータ16に印加される電圧信号を出力しても良い。
以上のように構成される第6実施例によれば、制御指令の立ち下がりエッジに同期してPWM信号を出力するモータ制御装置35が2台(B,C)存在する場合に、モータ制御装置35Bの制御指令入力端子SIBにPWM形式の制御指令を与え、信号出力端子SOBよりモータ制御装置35Bのゲート信号を出力して、下流側のモータ制御装置35Cの制御指令入力端子SICに与えるようにした。したがって、モータ制御装置35が3台存在する場合でも、ターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。
また、モータ制御装置35B,35Cの2台に限れば、モータ制御装置35Cがモータ制御装置35Bのゲート信号波形の立ち下がりエッジ,又は立ち下がりエッジに同期して
PWM信号Cを出力する制御を行うことで、これら2台間でターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避できる。
(第7実施例)
図22乃至図24は本発明の第7実施例を示すものであり、第6実施例と異なる部分について説明する。第7実施例は、第6実施例のモータ制御装置35B,35Cの2台にもう1つのモータ制御装置35Dを加え、同様の方式を拡張して3台の間で同期制御を行う場合を示す。この場合、3台目のモータ制御装置35Dの制御指令入力端子SIDを、モータ制御装置35Cの信号出力端子SOCに接続する。
次に、第7実施例の作用について図23及び図24を参照して説明する。図23(a),(b)に示す波形は、図20(c),(d)に示す波形と同一であり、図23(c)に示す波形は、モータ制御装置35DのPWM信号Dであって、このPWM信号Dがモータ制御装置35Cのゲート信号波形の立ち下がりエッジに同期して立ち上がっていることを示す。また、図24は、もう1台のモータ制御装置35Eを追加し、同様の方式を拡張して4台の間で同期制御を行う構成を示しており、モータ制御装置35B〜35Eがシリアルに、下流のモータ制御装置35の制御指令入力端子SIが上流のモータ制御装置35の信号出力端子SOに順次接続されている。
以上のように構成される第7実施例によれば、モータ制御装置35Bは、制御指令入力端子SIBに与えられるPWM形式の制御指令に従ってPWM信号Bを出力する制御を行うと共に、FET3Bのゲートに与えるPWM信号B又はモータ16Bに出力される電圧信号を信号出力端子SOBより外部に出力する。他のモータ制御装置35C,35D,35Eは、それぞれの制御指令入力端子SIが自身の上流に位置するモータ制御装置35B,35C,35Dが備えている信号出力端子SOにシリアルに接続され、それぞれの制御指令入力端子SIを介して入力されるPWM信号の立ち下がりエッジに同期して、自身のPWM信号が立ち上がるPWM制御を行うようにした。したがって、第1実施例のように専用の同期信号を用いずともターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避して、電源電流リップルの増大を抑制することができる。
(その他の実施例)
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
制御ロジック5が、マスタとして同期信号出力端子OUTより出力する同期信号に、ターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避するための位相差を付与しても良い。この場合、その同期信号が入力されるスレーブは、その同期信号のタイミングを基準としてそのまま同期制御に使用することができる。
第3実施例を、スレーブとなるモータ制御装置が2つ以上存在する場合に適用しても良い。この場合、同期設定端子M/Sを例えば2つ以上設けるなどしてスレーブを複数種類に設定可能とし(例えば第4実施例のように、スレーブA,B,…など)、制御ロジックが、設定されたスレーブの種類に応じて、スレーブ用搬送波出力手段が付与する移相量を、他のモータ制御装置で行われるターンオン期間及びターンオフ期間との重複を回避するように変更する。その場合、適当な移相量を付与できるように、遅延回路の段数を切り替え可能な構成を容易すれば良い。斯様に構成すれば、スレーブとなるモータ制御装置が2つ以上ある場合でも、それぞれのスレーブ用搬送波に異なる移相量を付与してターンオン期間及びターンオフ期間の重複を回避できる。
第4実施例の図13に示すケースにおいて、スレーブとなるモータ制御装置1Bが出力端子OUTBより自身のPWM信号Bを出力し、モータ制御装置1Cは、第2実施例のようにPWM信号の立ち上がりエッジを基準として同期制御を行っても良い。
立ち下がりエッジを同期制御の基準にしても良い。
スイッチング素子は、NチャネルMOSFETやバイポーラトランジスタ,IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などでも良い。また、ロウサイド駆動方式に適用しても良い。
第6、7実施例においてマスタのゲート信号の立ち上がり、立ち下がりエッジに同期してターンオン期間及びターンオフ期間の重複回避を図るが、ゲート信号ではなくモータ出力信号の立ち上がり、立ち下がりエッジといった信号より同期を行なってもよい。
第7実施例のように、その他の実施例においても4つ以上の負荷駆動装置について同期制御を行っても良い。
負荷はモータに限ることなく、その他例えばコイルやランプなど、誘導性の負荷をPWM制御するものであれば適用が可能である。
また、前述の実施例の全体または一部を任意に組み合わせても良い。
図面中、1はモータ制御装置(負荷駆動装置)、3はFET(スイッチング素子)、5は制御ロジック(同期制御手段)、11はバッテリ(電源)、16はモータ(誘導性負荷)、21はモータ制御装置(負荷駆動装置)、22は制御IC(同期制御手段,搬送波出力手段,移相手段)、31はモータ制御装置(負荷駆動装置)、32は制御IC(同期制御手段)、35はモータ制御装置(負荷駆動装置)を示す。

Claims (14)

  1. 電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御することで、前記誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置において、
    同期信号が外部より入力される同期信号入力端子と、
    同期信号を外部に出力する同期信号出力端子と、
    前記スイッチング素子にPWM信号を出力すると共に、前記同期信号入力端子を介して同期信号が入力されない場合は、他の装置におけるPWM信号のスイッチング期間に、自身のスイッチング期間との重複を回避させるための同期信号を前記同期信号出力端子より出力し、
    前記同期信号入力端子を介して同期信号が入力された場合は、前記同期信号に基づいて、自身のスイッチング素子に出力するPWM信号を生成する同期制御手段とを備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 前記負荷の制御指令が、外部よりPWM信号として与えられる場合、
    前記同期制御手段は、前記同期信号入力端子を介して同期信号が入力されない場合は、前記スイッチング素子に出力するPWM信号を前記制御指令に同期して生成すると共に、前記同期信号出力端子より出力する同期信号を、前記制御指令と同一の周波数及びデューティを有するPWM信号として出力することを特徴とする請求項1記載の負荷駆動装置。
  3. 前記同期制御手段は、前記同期信号入力端子を介して同期信号が入力されない場合は、前記同期信号出力端子より出力する同期信号を、前記スイッチング素子に出力するPWM信号とすることを特徴とする請求項1記載の負荷駆動装置。
  4. 前記同期制御手段は、前記同期信号出力端子より出力する同期信号に、スイッチング期間の重複を回避するための位相差を付与することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記PWM信号は、搬送波周期Tpを複数繰り返すことで形成されるものであり、
    前記制御指令は、PWM形式であり、
    前記同期制御手段は、周期Tc間の前記制御指令のデューティ比に基づいて、前記搬送波周期Tpにおける前記PWM信号のデューティ比を決定するものであるとともに、
    前記同期信号出力端子より出力する前記同期信号として、入力された前記制御指令を前記周期Tcだけ遅らせて出力することを特徴とする請求項1又は2記載の負荷駆動装置。
  6. 前記周期Tcが、前記搬送波周期Tpの整数倍でない場合、
    前記同期制御手段は、前記搬送波周期Tpの途中であっても、前記周期Tcが1周期分完了した時点から前記PWM信号の前記搬送波周期Tpを開始することを特徴とする請求項5記載の負荷駆動装置。
  7. 電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御することで、前記誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置において、
    同期信号が外部より入力される同期信号入力端子と、
    同期信号を外部に出力する同期信号出力端子と、
    外部より、同期制御のマスタ/スレーブを設定するための同期設定端子と、
    前記同期信号入力端子を介して入力される同期信号に同期してPWM信号の搬送波を出力する搬送波出力手段と、
    自身が同期制御のスレーブに設定された場合、他の装置においてPWM信号に基づき行われるスイッチング期間と、自身が行うスイッチング期間との重複を回避するように前記搬送波を移相する移相手段と、
    前記同期設定端子による設定がマスタの場合は、前記同期信号出力端子を介して同期信号を出力すると共に、前記移相手段を無効化して前記PWM信号を生成する同期制御手段とを備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  8. 前記同期設定端子は、前記同期制御におけるスレーブを複数種類に設定可能であり、
    前記移相手段は、前記同期設定端子による設定されたスレーブの種類に応じて、前記搬送波に付与する移相量を変更することを特徴とする請求項7記載の負荷駆動装置。
  9. 電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御することで、前記誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置を複数備え、それらを同期制御する負荷駆動装置の制御システムにおいて、
    前記複数の負荷駆動装置に対して共通の同期信号を与え、
    前記複数の負荷駆動装置は、前記同期信号に基づいて、それぞれ自身が前記スイッチング素子に出力するPWM信号について、そのスイッチング期間が、他の負荷駆動装置において行われるスイッチング期間との重複を回避するように位相差を付与することを特徴とする負荷駆動装置の制御システム。
  10. 電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御することで、前記誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置を複数備え、それらを同期制御する負荷駆動装置の制御システムにおいて、
    前記負荷駆動装置の何れか1つをマスタ,その他をスレーブとして、
    前記マスタは、前記スレーブにおけるPWM信号のスイッチング期間が、自身のスイッチング期間との重複を回避させるための同期信号を何れか1つのスレーブに出力し、
    前記スレーブは、前記同期信号に基づいて自身のスイッチング素子に出力するPWM信号を生成すると共に、自身以外のスレーブに、前記同期信号と同趣旨の同期信号を出力することを特徴とする負荷駆動装置の制御システム。
  11. 電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御することで、前記誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置を複数備え、それらを同期制御する負荷駆動装置の制御システムにおいて、
    前記複数の負荷駆動装置のうち第1負荷駆動装置が、外部より信号入力端子に与えられる指令PWM信号のエッジに同期して前記PWM制御を行う場合に、
    前記第1負荷駆動装置は、前記指令PWM信号の立ち上がり,立ち下がりの何れか一方のエッジに同期して前記PWM制御を行い、
    前記複数の負荷駆動装置の他の1つである第2負荷駆動装置は、前記指令PWM信号の他方のエッジに同期して前記PWM制御を行うことを特徴とする負荷駆動装置の制御システム。
  12. 前記第2負荷駆動装置に加えて、前記他方のエッジに同期して前記PWM制御を行う第3負荷駆動装置が存在する場合、
    少なくとも前記第2負荷駆動装置は、前記第2負荷駆動装置の前記信号入力端子に前記指令PWM信号が与えられると共に、前記スイッチング素子に出力するPWM信号又は前記負荷に出力される電圧信号を外部に出力する信号出力端子を備え、
    前記第3負荷駆動装置の前記信号入力端子が、前記第2負荷駆動装置の前記信号出力端子に接続されていることを特徴とする請求項11記載の負荷駆動装置の制御システム。
  13. 前記第3負荷駆動装置は、前記第3負荷駆動装置の前記スイッチング素子に出力するPWM信号又は前記負荷に出力される電圧信号を外部に出力する信号出力端子を備えていることを特徴とする請求項12記載の負荷駆動装置の制御システム。
  14. 電源とグランドとの間に誘導性負荷と共に直列接続されるスイッチング素子をPWM(パルス幅変調)制御することで、前記誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置を複数備え、それらを同期制御する負荷駆動装置の制御システムにおいて、
    前記複数の負荷駆動装置の1つは、外部より信号入力端子に与えられる指令信号に従って前記PWM制御を行うと共に、前記スイッチング素子に出力するPWM信号又は前記負荷に出力される電圧信号を外部に出力する信号出力端子を備え、
    前記負荷駆動装置の他の1つ以上は、前記信号入力端子が自身以外の負荷駆動装置が備えている信号出力端子にシリアルに接続され、前記信号入力端子を介して入力される信号の何れか一方のエッジに同期して前記PWM制御を行うことを特徴とする負荷駆動装置の制御システム。
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