JP6591465B2 - モータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、モータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法に関し、特に、いわゆる1センサ駆動を行うことができるモータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法に関する。
モータの駆動を制御するモータ駆動制御装置には、いわゆる1センサ駆動によりモータを駆動させるものがある。例えば、モータの磁極位置を検出するためのホールセンサを1つだけ用いてモータを駆動するものがある。
1センサ駆動によりモータを駆動する場合、複数のセンサを用いる場合とは異なり、磁極位置を特定することができない。そのため、起動制御を開始する前に、ロータロックを行い、その後、起動を開始する方法が採られる。ロータロックは、ロータを所定の位置に位置決めする制御動作である。
下記特許文献1には、ロータの磁極位置検出センサを1個しか使用しないファンモータ駆動制御装置の構成が記載されている。このファンモータ駆動制御装置においては、ブラシレスモータの起動前、磁極位置検出センサの出力信号に基づいてインバータ回路の正電圧側及び負電圧側のいずれか一方の1個のスイッチング素子及びいずれか他方の2個のスイッチング素子をPWM通電してロータを所定位置に位置決めする制動制御が実行される。
特開2004−140962号公報
ところで、上記のようにロータを所定の位置に位置決めする制御動作を行うのには時間がかかる。すなわち、モータを起動させてから定常駆動させるまでに時間がかかる。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、速やかにモータを起動させることができるモータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、モータ駆動制御装置は、モータの複数相のコイルに選択的に通電するモータ駆動部と、モータ駆動部に駆動制御信号を出力することにより、モータ駆動部により通電される複数相のコイルの通電相を所定の順序で切り替える制御回路部と、モータのロータの位置に対応する位置信号を出力する1つの位置検出器とを備え、制御回路部は、モータの起動時に、位置信号に基づいて通電相を調整することにより位置信号の位相の変化タイミングと通電相とを適合させ、モータの起動後に、位置信号の周期に応じて駆動制御信号を出力する。
好ましくは、制御回路部は、モータの起動時に、通電相を速やかに所定の順序で切り替えることにより、通電相の調整を行う。
好ましくは、制御回路部は、モータの起動時に、位置信号の周期よりも長い周期で通電相の切替動作を開始し、その後、所定の条件が満たされるたびに通電相の切替動作を行う周期を短くする。
好ましくは、制御回路部は、モータの起動時に、位置信号の位相の変化タイミングと通電相とが適合したとき、通電相の切替動作を行う周期を短くする動作を停止させる。
好ましくは、制御回路部は、モータの起動後に、位置信号の位相の変化タイミングと通電相とが適合しなくなったとき、位置信号に基づいて通電相を調整することにより位置信号の位相の変化タイミングと通電相とを適合させる。
この発明の他の局面に従うと、モータの複数相のコイルに選択的に通電するモータ駆動部と、モータ駆動部に駆動制御信号を出力することにより、モータ駆動部により通電される複数相のコイルの通電相を所定の順序で切り替える制御回路部と、モータのロータの位置に対応する位置信号を出力する1つの位置検出器とを備えるモータの駆動制御方法は、モータの起動時に、位置信号に基づいて通電相を調整することにより位置信号の位相の変化タイミングと通電相とを適合させる第1のステップと、第1のステップによるモータの起動後に、位置信号の周期に応じて駆動制御信号を出力する第2のステップとを有する。
これらの発明に従うと、速やかにモータを起動させることができるモータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおけるモータ駆動制御装置1の構成を示す図である。 モータ駆動制御装置の基本動作を示すフローチャートである。 本実施の形態における通電相と位置信号との関係を説明する図である。 ロータの回転位置に対して通電相の位相が遅れている状態について説明する第1の図である。 ロータの回転位置に対して通電相の位相が遅れている状態について説明する第2の図である。 通電タイミング調整時のモータ駆動制御装置の動作を説明する図である。 第1処理を示すフローチャートである。 第2処理を示すフローチャートである。 第3処理を示すフローチャートである。 各通電相の周期の変化の一例を示す図である。 同期モータの起動時における制御回路部の動作を説明するタイミングチャートである。 本実施の形態の一変形例について説明するタイミングチャートである。 本実施の形態の別の変形例について説明するタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態におけるモータ駆動制御装置について説明する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるモータ駆動制御装置1の構成を示す図である。
図1に示されるように、モータ駆動制御装置1は、制御回路部3と、位置検出器5と、モータ駆動部9とを備える。モータ駆動制御装置1は、同期モータ10に駆動電力を供給し、同期モータ10を駆動させる。なお、本実施の形態における同期モータ10は、U相、V相、W相のコイルLu,Lv,Lwを有する3相モータである。
位置検出器5は、同期モータ10のロータの位置に対応する位置信号を出力する。位置検出器5は、例えば、ホール素子やホールICなどの磁気センサであり、位置信号としてホール信号が出力される。位置検出器5から出力される位置信号は、制御回路部3に入力される。位置検出器5は、同期モータ10の1箇所においてロータの位置を検出し、位置信号を出力する。例えば、位置検出器5は、U相のコイルLuに対して1つが設けられている。位置信号は、ロータが1回転する間に、所定の位置をロータが通過したとき(ロータが第1の回転位置になったとき)にローからハイになり(立上り;立上りエッジ)、それとは別の所定の位置をロータが通過したとき(ロータが第2の回転位置になったとき)にハイからローに戻る(立下り;立下りエッジ)。位置信号は、ロータの回転に応じて周期的にハイ、ローとなる信号である。なお、位置信号として、周期的にハイ、ローを繰り返す信号が直接位置検出器5から出力されてもよいし、位置検出器5から出力されたアナログの位置信号が制御回路部3に入力された後に、周期的にハイ、ローとなる信号に変換されるようにしてもよい(以下の説明において、このようにアナログの位置信号が変換された後の信号も位置信号と呼ぶ)。
本実施の形態において、1つの位置検出器5のみが設けられている。すなわち、同期モータ10のうち1箇所のみで検出された位置信号が制御回路部3に入力される。なお、複数の位置検出器5が設けられており、そのうち1箇所の位置検出器5のみから出力された位置信号が制御回路部3に入力されて用いられるようにしてもよい。すなわち、本実施の形態においては、1つの位置検出器5から出力された位置信号が制御回路部3に入力される。モータ駆動制御装置1は、ロータの位置を検出するための位置検出器5を1つのみ使用する1センサ方式で、同期モータ10を駆動する。
モータ駆動部9は、同期モータ10の複数相のコイルLu,Lv,Lwを選択的に通電する。モータ駆動部9は、インバータ回路2と、プリドライブ回路4とを有している。モータ駆動部9には、制御回路部3から出力される駆動制御信号C1が入力される。
インバータ回路2は、プリドライブ回路4から出力される駆動信号R1から駆動信号R6に基づいて同期モータ10の3相のコイルLu,Lv,Lwを選択的に通電し、同期モータ10の回転を制御する。
本実施の形態において、インバータ回路2は、同期モータ10のコイルLu,Lv,Lwのそれぞれに駆動電流を供給するための6個のスイッチング素子Q1−Q6を備えている。スイッチング素子Q1,Q3,Q5は、直流電源Vccの正極側に配置されたPチャンネルのMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)からなるハイサイドスイッチング素子である。スイッチング素子Q2,Q4,Q6は、直流電源Vccの負極側に配置されたNチャンネルのMOSFETからなるローサイドスイッチング素子である。スイッチング素子Q1,Q2の組み合わせ、スイッチング素子Q3,Q4の組み合わせ、及びスイッチング素子Q5,Q6の組み合わせのそれぞれにおいて、2つのスイッチング素子が直列に接続されている。そして、これらの3組の直列回路が並列に接続されて、ブリッジ回路が構成されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点がU相のコイルLuに接続され、スイッチング素子Q3,Q4の接続点がV相のコイルLvに接続され、スイッチング素子Q5,Q6の接続点がW相のコイルLwに接続されている。
プリドライブ回路4は、インバータ回路2の6個のスイッチング素子Q1−Q6のそれぞれのゲート端子に接続される複数の出力端子を備えている。各出力端子から駆動信号R1−R6を出力して、スイッチング素子Q1−Q6のオン/オフ動作を制御する。制御回路部3から出力される駆動制御信号C1は、プリドライブ回路4に入力される。プリドライブ回路4は、駆動制御信号C1に基づいて、駆動信号R1−R6を出力することにより、インバータ回路2を動作させる。すなわち、インバータ回路2は、駆動制御信号C1に基づいて、同期モータ10の各相のコイルLu,Lv,Lwに選択的に通電する。
制御回路部3は、モータ駆動部9に駆動制御信号C1を出力することにより、モータ駆動部9により通電される複数相のコイルLu,Lv,Lwの通電相(通電パターン)を所定の順序で切り替える。制御回路部3は、回転状態監視部31と、通電タイミング調整部32と、モータ制御部33とを有している。制御回路部3は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロコンピュータなどのプログラマブルデバイスを用いて構成することができる。
回転状態監視部31には、位置信号が入力される。回転状態監視部31は、位置信号に基づいて、同期モータ10の回転状態を監視する。
通電タイミング調整部32は、回転状態監視部31の監視結果に基づいて、コイルLu,Lv,Lwの通電タイミングを調整する。
モータ制御部33は、通電タイミング調整部32の調整結果に基づいて、駆動制御信号C1を生成する。生成された駆動制御信号C1は、モータ駆動部9に出力される。
ここで、モータ駆動制御装置1の基本動作について簡単に説明する。
図2は、モータ駆動制御装置1の基本動作を示すフローチャートである。
図2に示されるように、モータ駆動制御装置1は、大まかに、通電タイミング調整(ステップS1)と、1センサ駆動(ステップS2)とを行う。
モータ駆動制御装置1は、同期モータ10の起動時に、同期モータ10の強制転流を行う。この同期モータ10の起動時に、モータ駆動制御装置1は、通電タイミング調整を行う(ステップS1;第1のステップ)。すなわち、制御回路部3は、同期モータ10の起動時に、位置信号に基づいて通電相を調整することにより、位置信号の位相の変化タイミングと通電相とを適合させる。すなわち、制御回路部3は、同期モータ10のロータの回転と各通電相の通電タイミングとの同期をとり、同期モータ10を起動させる。
モータ駆動制御装置1は、第1のステップにより同期モータ10が起動すると、1センサ駆動(1センサ方式による同期モータ10の通常駆動)を行う(ステップS2;第2のステップ)。すなわち、制御回路部3は、同期モータ10の起動後に、位置信号の周期に応じて駆動制御信号C1を出力する(通常駆動を開始する)。これにより、制御回路部3は、モータ駆動部9により通電されるコイルLu,Lv,Lwの通電相を、所定の順序で切り替える。
次に、本実施の形態における通電相と位置信号との関係を説明する。
図3は、本実施の形態における通電相と位置信号との関係を説明する図である。
図3においては、同期モータ10の電気角が360度となる間の通電相の推移と位置信号の波形とが示されている。上段に実線で示される位置信号は、ロータの回転位置から期待される通電相との関係を表している。
本実施の形態において、通電相は、次の(1)から(6)の6種類(6つの通電パターン)である。すなわち、ハイサイドとローサイドとの組み合わせが、U相とV相となる第1の通電相(1)、U相とW相となる第2の通電相(2)、V相とW相となる第3の通電相(3)、V相とU相となる第4の通電相(4)、W相とU相となる第5の通電相(5)、W相とV相となる第6の通電相(6)の6種類がある。制御回路部3は、駆動制御信号C1を出力することにより、モータ駆動部9により通電されるコイルLu,Lv,Lwの通電相を、通電相(1)から通電相(6)まで、上記の順序で切り替える。通電相の切替えは、電気角60度毎に行われる。
本実施の形態においては、図3に示されるように、ロータの回転位置から期待される通電相で駆動されている場合には、位置信号が、第1の通電相(1)であるときにハイからローに立ち下がり、第4の通電相(4)であるときにローからハイに立ち上がる。換言すると、位置信号の立上りエッジは第4の通電相(4)に対応し、位置信号の立下りエッジは第1の通電相(1)に対応する。
ここで、通電相がロータの回転位置に対して早まったり、遅かったりする場合が考えられる。このようなケースを、図3において(a)から(e)に示している。各ケース(a)から(e)において、目標となるロータの位置信号が破線で示されている。
ケース(a)は、ロータの回転位置に対して通電相が1つ遅れている(ロータの回転位置に対して通電相が5つ早くなっている)場合である。すなわち、位置信号の立下りエッジが第6の通電相(6)にあり、立上りエッジが第3の通電相(3)にある。
ケース(b)は、ロータの回転位置に対して通電相が2つ遅れている(ロータの回転位置に対して通電相が4つ早くなっている)場合である。すなわち、位置信号の立下りエッジが第5の通電相(5)にあり、立上りエッジが第2の通電相(2)にある。
ケース(c)は、ロータの回転位置に対して通電相が3つ遅れている(ロータの回転位置に対して通電相が3つ早くなっている)場合である。すなわち、位置信号の立下りエッジが第4の通電相(4)にあり、立上りエッジが第1の通電相(1)にある。
ケース(d)は、ロータの回転位置に対して通電相が4つ遅れている(ロータの回転位置に対して通電相が2つ早くなっている)場合である。すなわち、位置信号の立下りエッジが第3の通電相(3)にあり、立上りエッジが第6の通電相(6)にある。
ケース(e)は、ロータの回転位置に対して通電相が5つ遅れている(ロータの回転位置に対して通電相が1つ早くなっている)場合である。すなわち、位置信号の立下りエッジが第2の通電相(2)にあり、立上りエッジが第5の通電相(5)にある。
図4は、ロータの回転位置に対して通電相の位相が遅れている状態について説明する第1の図である。
図4においては、位置信号の立上りエッジは、ロータの回転位置から期待される第4の通電相(4)で発生すべきであるが、第2の通電相(2)で発生している。すなわち、この場合は、図3で示されるケース(b)に対応する。
図5は、ロータの回転位置に対して通電相の位相が遅れている状態について説明する第2の図である。
図5においては、位置信号の立下りエッジは、ロータの回転位置から期待される第1の通電相(1)で発生すべきであるが、第5の通電相(5)で発生している。すなわち、この場合も、図3で示されるケース(b)に対応する。
このように、位置信号の位相が通電相の位相に対してずれている場合、すなわち、ロータの回転位置に対して通電相がずれており、期待される通電相で通電されない場合が生じうる。特に、本実施の形態のような1センサ方式では、起動時において、ロータの状態を正確に把握することができない。そのため、本実施の形態では、制御回路部3は、同期モータ10の起動時に、位置信号に基づいて通電相を調整する通電タイミング調整を行うことにより、位置信号の位相の変化タイミングと、通電相とを適合させて、駆動制御信号C1を出力する。
以下に、通電タイミング調整時のモータ駆動制御装置1の動作を説明する。
本実施の形態において、回転状態監視部31は、位置信号の位相の変化タイミングとして、位置信号の立上りのタイミングや、立下りのタイミングを検出する(単に、立上りを検出する、立下りを検出するなどということがある)。通電タイミング調整部32は、回転状態監視部31により位置信号の立上り、立下りが検出されたタイミングで、通電相を確認する。そして、確認した通電相が、期待通りの通電相であるか否かを判断する。
すなわち、通電タイミング調整部32は、位置信号の立上りが検出されたとき、通電相が、立上りに対応する第4の通電相(4)であるか否かを判断する。また、通電タイミング調整部32は、位置信号の立下りが検出されたとき、通電相が、立下りに対応する第1の通電相(1)であるか否かを判断する。通電相が、位置信号の立上りや立下りに対応するものでなければ、位置信号の立上りや立下りに対応する通電相すなわち期待される通電が行われる通電相になるまで、通電相を調整する。モータ制御部33は、通電タイミング調整部32の通電相の調整結果に基づいて、駆動制御信号C1を出力する。このようにして駆動制御信号C1が出力されることにより、同期モータ10は、通電タイミング調整部32により調整された、位置信号の立上り又は立下りに適合した第1の通電相(1)又は第4の通電相(4)で駆動される。
なお、本実施の形態において、通電相の調整は、同期モータ10の起動時に、通電相を速やかに所定の順序で切り替えることにより行われる。具体的には、現在の通電相が、期待される通電が行われる通電相すなわち位置信号に適合した通電相になるまで、図3に示されるような通電相の切替え順で通電相の切替えが進められる。
また、制御回路部3は、同期モータ10の起動時に、位置信号の周期よりも長い周期で通電相の切替動作を開始する。そして、制御回路部3は、その後、所定の条件が満たされるたびに、通電相の切替動作を行う周期を短くする。ここで、所定の条件とは、位置信号の位相が変化し、かつ、通電相が位置信号の位相の変化に対応するものではないこと、などとすることができる。より具体的には、位置信号の立上り又は立下りが発生し、かつ、そのときの通電相が、発生した位置信号の立上り又は立下りに対応するものでないこと、などとすることができる。このようにして通電相の切替動作を行う周期を短くしながら、位置信号の立上り又は立下りが発生する毎にそれに対応する通電相に適合させることを順次行うと、そのうち、位置信号の立上り又は立下りと通電相とが適合する。このように、同期モータ20の起動時に、通電相が位置信号の立上り又は立下りに適合したとき(位置信号の位相の変化タイミングと通電相とが適合したとき)、制御回路部3は、通電相の切替動作を行う周期を短くする動作を停止させる。そして、通電タイミング調整を終了し、起動後の1センサ方式による同期モータ10の通常駆動(位置信号の周期に応じた駆動制御信号C1の出力)を開始する。
このような通電タイミング調整時のモータ駆動制御装置1の動作を、フローチャート等を用いて説明すると、次のようになる。
図6は、通電タイミング調整時のモータ駆動制御装置1の動作を説明する図である。
図6に示されるように、通電タイミング調整時は、制御回路部3により、最初に行われる第1処理、第1処理の次に行われる第2処理、及び第2処理が行われているときに挿入される第3処理が行われる。第3処理は、位置信号の位相の変化があったタイミングで挿入される。
図7は、第1処理を示すフローチャートである。
図7に示されるように、第1処理では、ステップS11において、初期通電が行われる。初期通電が行われると、同期モータ10のコイルが通電されて、ロータが回転を開始する。初期通電が行われると、第1処理が完了し、第2処理に移る。
図8は、第2処理を示すフローチャートである。
図8に示されるように、第2処理では、ステップS21において、周期T1のカウントが行われる。起動が開始されたとき、周期T1は、後述のように、所定の時間(初期時間)に設定される。最初に第2処理が行われるときには、周期T1が経過するまで、ゼロからカウントが行われる。
ステップS22において、カウントを行った結果に基づいて、周期T1が経過したか否かが判断される。周期T1が経過したら、ステップS23の処理に進む。
ステップS23において、制御回路部3は、現在の通電相から次の通電相に通電相を切り替える。すなわち、周期T1は、1つの通電相で通電する時間に相当する。
また、制御回路部3は、このとき、カウントをリセットする。そうすると、切り替えた通電相で通電が開始され、再びステップS21からの処理が行われる。
このように第2処理が行われている場合において、位置信号の位相の変化があったとき、すなわち位置信号において、ハイからローへの立下りが発生したとき、又はローからハイへの立上りが発生したとき、回転状態監視部31によりそれが検知される。そして、位置信号の位相の変化が検知されると、第3処理が行われる。
図9は、第3処理を示すフローチャートである。
図9に示されるように、第3処理では、ステップS31において、制御回路部3は、そのときの通電相すなわち位置信号の位相の変化があったときの通電相が、期待通りの通電相であるか否かが判断される。具体的には、通電タイミング調整部32は、通電相が、そのとき発生した位置信号の立上り又は立下りに対応する所定の通電相であるか否かが判断される。本実施の形態においては、位置信号の立上りが発生したことが検出されると、そのときの通電相が第4の通電相(4)であるか否かが判断される。また、位置信号の立下りが発生したことが検出されると、そのときの通電相が、第1の通電相(1)であるか否かが判断される。期待通りの通電相である場合には、ステップS32に進む。そうでなければ、ステップS34に進む。
ステップS32において、制御回路部3は、位置信号の立上り又は立下りのタイミングが、通電相の切替えタイミングと同期しているか否かを判断する。
制御回路部3は、例えば、位置信号の立上り又は立下りが発生したことが検出された場合において期待通りの通電相であると判断してから、次に位置信号の立上り又は立下りが発生したことが検出され、かつ、そのときの通電相も期待通りの通電相であることを確認できたときには、位置信号の立上り又は立下りのタイミングが通電相の切替えタイミングと同期していると判断する。すなわち、後述のように、位置信号の立上り又は立下りが発生した場合に通電相を切り替えてから、位置信号の1周期後に、再び同一の通電相になっていることが確認できたときには、同期していると判断する。判断は、回転状態監視部31が位置信号の位相の変化を検出したときに通電タイミング調整部32により行われればよい。なお、同期しているか否かの確認方法はこれに限られない。例えば、所定の期間にわたって、位置信号の位相の変化があったときに期待通りの通電相であることが連続している場合に、同期していると判断を行うようにしてもよい。
ステップS32において同期していると判断されると、ステップS33に進む。他方、同期していないと判断されると、第3処理が終了し、再び第2処理が行われる。
ステップS33において、制御回路部3は、通電タイミング調整を終了する。これにより、同期モータ10の起動後の1センサ方式による同期モータ10の通常駆動が開始される(位置信号の周期に応じた駆動制御信号C1の出力を開始する)。
他方、ステップS31で期待通りの通電相ではないと判断されたときには、ステップS34において、制御回路部3は、周期T1を変更する。具体的には、通電タイミング調整部32は、周期T1を、それまでよりも短い時間になるように(それまでより高い周波数になるように)変更する。本実施の形態においては、周期T1を短縮する量は予め設定されている。
そして、ステップS35において、制御回路部3は、通電相を、そのとき検出された位置信号の位相の変化に対応する、期待される通電相に切り替える。具体的には、通電タイミング調整部32は、現在の通電相を、期待される通電相まで、所定の順に従って切り替える。
ステップS35において、通電相は、通常よりも早いタイミングで、所定の順番における次の通電相に切り替えていくことにより、期待される通電相まで切り替えられる。すなわち、図3に示されるように、ケース(a)のような場合において、立下りが検出されたときの通電相が第6の通電相(6)であった場合には、通電相が1つ進められ、第1の通電相(1)に切り替えられる(破線矢印)。また、立上りが検出されたときの通電相が第3の通電相(3)であった場合には、通電相が1つ進められ、第4の通電相(4)に切り替えられる(点線矢印)。同様に、ケース(b)においては通電相が2つ、ケース(c)においては通電相が3つ、ケース(d)においては通電相が4つ、ケース(e)においては通電相が5つ、それぞれ進められる。これにより、各ケースにおいて、立下りが検出されたとき、通電相はそれに対応する第1の通電相(1)に調整される(破線矢印)。また、立上りが検出されたとき、通電相はそれに対応する第4の通電相(4)に調整される(点線矢印)。
通電相が切り替えられると、第3処理が終了し、第2処理が行われる。すなわち、ステップS34において短縮された周期T1のカウントが開始される(ステップS21)。
図10は、各通電相の周期の変化の一例を示す図である。
本実施の形態において、周期T1は、予め設定された時間に設定される。本実施の形態において、周期T1は、1つの通電相の通電時間(電気角60度分の通電時間)に相当する。すなわち、図10に示されるように、起動が開始されてから最初に周期T1が設定されるとき(第2処理のステップS21)、「初期」の時間である、32.8ミリ秒が周期T1に設定される。その後、上述のステップS34の処理が行われるたびに周期T1が変更され、そのときの周期T1よりも短い時間が、周期T1として設定される。具体的には、「初期」の周期T1であるとき、上述のステップS34の処理が行われると、図10に示される「1」の時間である24.6ミリ秒が、周期T1に設定される。同様に、ステップS34の処理が行われることで、「1」の周期T1であるときには「2」の時間が、「2」の周期T1であるときには「3」の時間が、というように、周期T1が徐々に短い時間に変更されていく。本実施の形態において、新しく設定される周期T1は、それまでの周期T1の0.75倍に設定される。周期T1が「8」の時間である3.3ミリ秒になると、それ以上は短縮されないようになっている。なお、これに限られず、さらに短い時間に設定されるようにしてもよい。また、周期T1を変更する量はこれに限られない。
図11は、同期モータ10の起動時における制御回路部3の動作を説明するタイミングチャートである。
図11において、上段から、位置信号の波形例と、通電切替、通電周期、及び通電タイミングの各動作を示す波形例とが示されている。通電切替の波形は、電気角60度が経過する毎にハイとローとが切り替わる波形である。通電周期の波形は、周期T1を短くする処理(第3処理のステップS34の処理)が行われるたびにハイとローとが切り替わる波形である。通電周期の波形に沿えて示されている「初期」から「8」までの値は、周期T1として設定される時間を図10の例により示している。通電タイミングの波形は、同期モータ10の起動が完了し、起動後の通常駆動が開始されるときにローからハイに切り替わる波形である。
起動が開始されると、時刻t1に、第2処理が開始され、通電が開始される。このときの周期T1は、図10に示される「初期」の時間である。図11に示される例では、位置信号は、例えばローである。
時刻t1に通電が開始されると、周期T1が経過するたびに、通電相が切り替えられる。すなわち、時刻t1から周期T1が経過した時刻t1aに、通電相が切り替えられる。そうすると、再び周期T1だけ、切り替えられた後の通電相で通電が行われる。
ロータが回転して時刻t1bに位置信号がローからハイに立ち上がると、通電相が、立上りに対応する第4の通電相(4)に切り替えられる。そして、切替後の通電相で、引き続き通電が行われる。そして、その後、時刻t1aから周期T1が経過すると、次の第5の通電相(5)に切り替えられる。なお、図11に示される例では、このように最初に位置信号の位相が変化したタイミングにおいては、周期T1の変更は行われないが、このタイミングで周期T1が「初期」の時間から短縮された「1」の時間に変更されてもよい。
その後、時刻t2に、位置信号がハイからローに立下がる。このとき、通電相は第5の通電相(5)であって、位置信号が立下りに対応する第1の通電相(1)とは異なる。そのため、通電相が第1の通電相(1)に切り代えられる。また、周期T1が、それまでの「初期」の時間から「1」の時間に変更される。これにより、通電される周期が短くなる。
以後、位置信号の立上り又は立下りが発生する毎に、通電相が適合しなければ、検出されたのが立上りか立下りかに応じて、通電相が第1の通電相(1)又は第4の通電相(4)に切り替えられる。また、周期T1が順次短い時間に変更される。
その後、時刻t3に、位置信号がローからハイに立上り、通電相が第4の通電相(4)に切り替えられると共に、周期T1が「7」から「8」の時間に変更される。その後、位置信号の立下りが検出されたときの通電相は、立下りに対応する第1の通電相(1)であるため、通電相の切り替えは行われない。そして、その次に位置信号の立上りが検出されたとき(時刻t4)の通電相が、立上りに対応する第4の通電相(4)であるので、その時点で、通電相が同期したと判断される。そうすると、通電タイミング調整が終了され、起動後の1センサ方式による同期モータ10の通常駆動が開始される。
なお、制御回路部3は、同期モータ10の起動後に、位置信号の位相の変化タイミングと通電相とが適合しなくなったときには、位置信号に基づいて通電相を調整することにより、位置信号の位相の変化タイミングと通電相とを適合させる。すなわち、制御回路部3は、位置信号の立上り又は立下りが検出されたタイミングで、通電相をそれに対応する第1の通電相(1)又は第4の通電相(4)に切り替える。これにより、ロータの回転位相が通電相に対して乱れても、正常に駆動されるように復帰させることができる。
以上のように、本実施の形態では、同期モータ10の起動時において、通電タイミング調整を行って、位置信号の位相の変化タイミングと通電相とを適合させてロータの回転位置と通電相との同期をとることができるので、適切に同期モータ10を起動させることができる。ロータの位置決め(ロータロック)を行う工程を設けることなく、通電相と位置信号の位相の変化タイミングとを迅速に合わせることができ、速やかに同期モータ10を起動させることができる。
同期モータ10を起動させるとき、位置信号の位相が切り替わる周期よりも長い時間が初期の各通電相の通電時間とされ、その後、同期がとれるまで徐々に通電時間が短縮される。そのため、同期モータ10の回転の加速(低速から高速の起動)に合わせて通電相の転流周期が短くなり、同期がとるまでに脱調が発生する可能性を低くすることができる。したがって、同期モータ10を確実に起動させることができる。起動時の電磁ノイズを低減することができるので、静かに同期モータ10を起動させることが可能となる。起動時において、位置信号の周期についての計測を行わずに所定の周期を設定して通電を行うので、例えば逆回転から正回転へとロータが回転する場合であっても、脱調が発生することなく、確実に通電相とロータの回転位置との同期をとることができる。
なお、通電タイミング調整の実行時に、位置信号の位相の変化タイミングにおける通電相がずれている場合において通電相を対応する通電相に切り替えて調整する方法は、上述のように通電相を順次進めていくものに限られない。
図12は、本実施の形態の一変形例について説明するタイミングチャートである。
図12は、上述の実施の形態の図3と同様の様式で示されている。本変形例は、通電タイミング調整部32が通電相を調整するときに、現在の通電相を、期待される通電相まで、所定の順に従って、通電相を遅らせるようにして切り替えるものである。
本変形例において、通電相は、通常よりも早いタイミングで、所定の順番における前の通電相に切り替えていくことにより、期待される通電相まで切り替えられる。図12に示されるように、ケース(e)のような場合において、立下りが検出されたときの通電相が第2の通電相(2)であった場合には、通電相が1つ戻され、第1の通電相(1)に切り替えられる(破線矢印)。また、立上りが検出されたときの通電相が第5の通電相(5)であった場合には、通電相が1つ戻され、第4の通電相(4)に切り替えられる(点線矢印)。同様に、ケース(d)においては通電相が2つ、ケース(c)においては通電相が3つ、ケース(b)においては通電相が4つ、ケース(a)においては通電相が5つ、それぞれ戻される。これにより、各ケースにおいて、立下りが検出されたとき、通電相はそれに対応する第1の通電相(1)に調整される(破線矢印)。また、立上りが検出されたとき、通電相はそれに対応する第4の通電相(4)に調整される(点線矢印)。
本変形例においても、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図13は、本実施の形態の別の変形例について説明するタイミングチャートである。
図13も、上述の実施の形態の図3と同様の様式で示されている。本変形例は、通電タイミング調整部32が通電相を調整するときに、現在の通電相と期待される通電相との差に応じて、所定の順に従って、通電相を進めるか遅らせるかが異なるものである。
すなわち、本変形例において、現在の通電相から見て、期待される通電相に到達するまで、通電相を進める数のほうが少ない場合には、通電相が進められる。すなわち、図13に示されるように、ケース(a)とケース(b)の場合には、通電相を戻すよりも進めるほうが通電相を切り替える回数が少ないため、通電相を進めることにより、期待される通電相に調整される。具体的には、1回(ケース(a))又は2回(ケース(b))だけ通電相を進めることにより、期待される通電相にすることができる。
他方、現在の通電相から見て、期待される通電相に到達するまで、通電相を戻す数のほうが少ない場合には、通電相が戻される。すなわち、図13に示されるように、ケース(d)とケース(e)の場合には、通電相を進めるよりも戻すほうが通電相を切り替える回数が少ないため、通電相を戻すことにより、期待される通電相に調整される。具体的には、1回(ケース(e))又は2回(ケース(d))だけ通電相を戻すことにより、期待される通電相にすることができる。
なお、本変形例において、ケース(c)の場合は、期待される通電相に到達するまで通電相を進める数と、通電相を戻す数とは、いずれも3であって等しい。すなわち、ケース(c)の場合は、通電相を進めるようにしてもよいし、戻すようにしてもよい。
このように、本変形例においては、通電相を切り替える回数を少なくすることができる。
[その他]
モータ駆動制御装置は、上述の実施の形態やその変形例に示されるような回路構成に限定されない。本発明の目的に適合するように構成された、様々な回路構成が適用できる。
例えば、位置検出器の配置位置は限定されない。すなわち、位置信号の位相の変化タイミングと、それに対応する通電相との関係は、上述の実施の形態に限られない。
上述の実施の形態のモータの起動時においては、位置信号の立上りの検出時と立下りの検出時との両方で適合する通電相に切り替えられることが行われるが、これに限られるものではない。位置信号の立上りの検出時と立下りの検出時とのいずれか一方において、適合する通電相に切り替えられることが行われるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、インバータ回路2を構成するスイッチング素子はMOSFETとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、バイポーラトランジスタなどであってもよい。
本実施の形態のモータ駆動制御装置により駆動されるモータは、3相のブラシレスモータに限定されず、2相以上の複数相のコイルを備える種々のモータであってもよい。また、例えばFGセンサ等によりモータの回転数を検出するモータなども、本実施の形態のモータ駆動制御装置の駆動制御対象とすることができる。
上述のフローチャートなどは、動作を説明するための一例を示すものであって、これに限定されない。フローチャートの各図に示したステップは具体例であって、このフローに限定されるものではなく、例えば、各ステップの順番が変更されたり各ステップ間に他の処理が挿入されたりしてもよいし、処理を並列化してもよい。
上述の実施の形態における処理の一部又は全部が、ソフトウエアによって行われるようにしても、ハードウエア回路を用いて行われるようにしてもよい。例えば、制御部は、マイコンに限定されない。制御部の内部の構成は、少なくとも一部がソフトウエアで処理されるようにしてもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ駆動制御装置
2 インバータ回路
3 制御回路部
4 プリドライブ回路
5 位置検出器
9 モータ駆動部
10 同期モータ
31 回転状態監視部
32 通電タイミング調整部
33 モータ制御部
Lu U相のコイル
Lv V相のコイル
Lw W相のコイル
C1 駆動制御信号
Q1,Q3,Q5 ハイサイドスイッチング素子
Q2,Q4,Q6 ローサイドスイッチング素子

Claims (6)

  1. モータの複数相のコイルに選択的に通電するモータ駆動部と、
    前記モータ駆動部に駆動制御信号を出力することにより、前記モータ駆動部により通電される前記複数相のコイルの通電相を所定の順序で切り替える制御回路部と、
    前記モータのロータの位置に対応する位置信号を出力する1つの位置検出器と
    を備え、
    前記制御回路部は、
    前記モータの起動時に、前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とが適合していない場合(S31)、前記通電相の切替動作を行う周期を短くし(S34)、前記位置信号に基づいて前記通電相を速やかに前記所定の順序で切り替える(S35)ことにより前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とを適合させ、
    前記モータの起動後に、前記位置信号の周期に応じて前記駆動制御信号を出力する、
    モータ駆動制御装置。
  2. 前記モータの起動時に、前記通電相を、前記モータの起動後よりも速いタイミングで前記所定の順序で切り替える
    請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記制御回路部は、前記モータの起動時に、前記位置信号の周期よりも長い周期で前記通電相の切替動作を開始し、その後、所定の条件が満たされるたびに前記通電相の切替動作を行う周期を短くする、
    請求項1又は2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記制御回路部は、前記モータの起動時に、前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とが適合したとき、前記通電相の切替動作を行う周期を短くする動作を停止させる、
    請求項3に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記制御回路部は、前記モータの起動後に、前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とが適合しなくなったとき、前記位置信号に基づいて前記通電相を調整することにより前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とを適合させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
  6. モータの複数相のコイルに選択的に通電するモータ駆動部と、
    前記モータ駆動部に駆動制御信号を出力することにより、前記モータ駆動部により通電される前記複数相のコイルの通電相を所定の順序で切り替える制御回路部と、
    前記モータのロータの位置に対応する位置信号を出力する1つの位置検出器と
    を備えるモータの駆動制御方法であって、
    前記モータの起動時に、前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とが適合していない場合(S31)、前記通電相の切替動作を行う周期を短くし(S34)、前記位置信号に基づいて前記通電相を速やかに前記所定の順序で切り替える(S35)ことにより前記位置信号の位相の変化タイミングと前記通電相とを適合させる第1のステップと、
    前記第1のステップによる前記モータの起動後に、前記位置信号の周期に応じて前記駆動制御信号を出力する第2のステップと
    を有する、モータの駆動制御方法。
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