JP2010056191A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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    • H01L2224/06102Disposition the bonding areas being at different heights

Abstract

【課題】2つの部材の接合の信頼性を向上し得る半導体装置の製造方法および半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、以下の工程を含む。基板本体1aに電極3aおよび3bを形成し、その上にバンプ5aおよび5bを配置する。半導体素子本体2aに電極4aおよび4bを形成する。バンプ5aおよび5bを加熱し電極3aおよび3bと電極4aおよび4bとを接合する(加熱工程)。電極3aおよび3bを形成する工程は以下の工程を含んでいる。下地電極11aおよび11bを形成し、その上の一部に、バンプ5aおよび5bとの反応を防止するためのバリア層13aおよび13bを形成する。接合する加熱工程は、電極3aおよび3bと電極4aおよび4bとを接近させて、加熱によって溶融したバンプ5aの一部をバリア層13a上からバリア層13aが形成されていない下地電極11a上にはみ出させることを含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、より特定的には、半導体素子を基板にフェースダウンで搭載し、半導体素子の電極と基板の電極とをフリップチップ接続した半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
フリップチップ実装法は、半導体素子の電極と基板の電極とをはんだ材などの導電性の接合部材で接続することにより、半導体素子を基板に実装する方法である。フリップチップ実装法は、対象部材の電極との接続に要する面積を最も小さくすることができるため、電子製品の小型化には欠かせない技術になっている。
ここで、高周波対応のICを基板に実装する際には、ICチップと基板との静電容量が半導体装置の特性に影響を及ぼすのを抑制するために、ICチップと基板との間隔を高精度に制御する必要がある。また、光通信モジュールにおいて、光ファイバと、光ファイバに光を照射するため光素子または光ファイバからの光を受光するための光素子とを基板上に実装する際には、光伝送損失を少なくするために、光ファイバの端面の高さと、光素子の発光面または受光面の高さとを揃える必要がある。このような理由により、近年、半導体素子(ICチップや光素子など)と基板との間隔を高精度に制御することが要求されている。
半導体素子と基板間の間隙を制御する従来の方法は、たとえば特開2001−15552号公報(特許文献1)、特開2005−353857号公報(特許文献2)、または特開平9−260429号公報(特許文献3)に開示されている。
特許文献1には以下の方法が開示されている。ICチップ表面に高さ規制部材を設け、ICチップ表面の電極パッドに電気接続部材を設ける。そして、電気接続部材を基板表面の電極パッド上に位置きめ搭載し、電気規制部材でICチップと基板間の間隙制御を行なう。次に、電気接続部材を加熱することによって、ICチップの電極パッドと基板の電極パッドとを電気的に接続する。電気接続部材としてははんだ、規制部材としては銅を用いる。
また、特許文献2には以下の方法が開示されている。弾性体からなる復元調整部と剛体からなる規制調整部とを、一方を半導体チップ側に、他方を基板側に設ける。そして、半導体チップを押圧して、半導体チップのバンプを基板の電極パッド上に位置きめ搭載するとともに、復元調節部と規制調節部とを積層させる。次に、バンプを加熱して電極パッドと電気的に接続する。その後、押圧状態にあった復元調節部を除圧して弾性復元させる。
さらに、特許文献3には以下の方法が開示されている。半導体素子をマウントするための基板上に、接続に関与せず、半導体素子を支えるための半田金属部を形成する。半導体素子を位置合わせして基板に搭載後、半導体素子を加熱する。このとき、溶融した半田金属部はその表面張力によって半導体素子の表面からはじかれ、それによって半導体素子の傾きが補正される。
特開2001−15552号公報 特開2005−353857号公報 特開平9−260429号公報
しかし、上記従来の方法においては、半導体素子と基板との間の接合の信頼性が低いという問題があった。
すなわち、半導体素子の電極または基板の電極は、その高さ(半導体素子本体または基板本体から電極先端部までの距離)が局所的に高かったり低かったりする場合がある。このため、高い電極の部分における接合される電極同士の距離は、低い電極の部分における接合される電極同士の距離よりも小さくなる。一方、製造工程の簡潔化の観点から各電極には同一量の接合導電材料(はんだなど)が配置されることが多い。その結果、半導体素子と基板とを接合する際には、高い電極に配置された接合導電材料に余剰が生じる。そして、この余剰の接合導電材料は、電極からはみ出して横に膨らみ、隣接する電極と接触(ショート)しやすくなる。
また、半導体素子と基板との間で電極同士の距離が互いに異なる場合以外にも、2つの部材の電極同士を接合導電材料を用いて接合する際には、電極からはみ出した接合導電材料が隣接する電極と接触しやすく、それが信頼性の低下をもたらしていた。
したがって、本発明の目的は、2つの部材の接合の信頼性を向上し得る半導体装置の製造方法および半導体装置を提供することである。
本発明の一の局面に従う半導体装置の製造方法は、以下の工程を含んでいる。第1部材本体に第1部材側電極を形成する。第1部材側電極上に接合導電材料を配置する。第2部材本体に第2部材側電極を形成する。接合導電材料を加熱することにより第1部材側電極と第2部材側電極とを接合する(加熱工程)。第1部材側電極を形成する工程は以下の工程を含んでいる。第1部材側電極本体を形成する。接合導電材料と第1部材側電極本体との反応を防止するためのバリア層を第1部材側電極本体の上の一部に形成する。接合導電材料を配置する工程は、バリア層上に接合導電材料を配置する工程である。接合する加熱工程は、第1部材側電極と第2部材側電極とを接近させて、加熱によって溶融した接合導電材料の一部をバリア層上からバリア層が形成されていない第1部材側電極本体上にはみ出させることを含んでいる。
本発明の他の局面に従う半導体装置は、第1部材側電極を有する第1部材と、第2部材側電極を有する第2部材と、第1部材側電極と第2部材側電極とを電気的に接続する接合導電材料とを備えている。第1部材側電極は、第1部材側電極本体と、第1部材側電極本体と接合導電材料との間に形成され、第1部材側電極本体よりも小さなバリア層とを有している。
本発明の半導体装置の製造方法および半導体装置によれば、2つの部材の接合の信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態における半導体装置は、配線を有する基板1(第1部材)と、半導体素子2(第2部材)と、バンプ5aおよび5b(接合導電材料)とを備えている。半導体素子2は基板1に対しフリップチップ接続されている。すなわち、基板1は、基板本体1aの上面に電極3a(第1部材側第1電極)および電極3b(第1部材側第2電極)を有している。半導体素子2は、基板1の上面と対向する半導体素子本体2aの下面に電極4a(第2部材側第1電極)および電極4b(第2部材側第2電極)を有している。電極3aと電極4aとはバンプ5aを通じて互いに電気的に接続されており、電極3bと電極4bとはバンプ5bを通じて互いに電気的に接続されている。バンプ5aは電極3aと電極4aとの間に配置されており、バンプ5bは電極3bと電極4bとの間に配置されている。
電極4aの高さ(図中縦方向の長さ)は電極4bの高さよりも高い一方で、電極3aの高さと電極3bの高さは同じである。その結果、電極3aと電極4aとの間の距離g1は電極3bと電極4bとの間の距離g2よりも小さくなっている。また、バンプ5aの体積とバンプ5bの体積とはほぼ同じである。その結果、バンプ5aは潰されて図中横方向に広がった形状を有しているのに対し、バンプ5bは縦方向に伸びて括れた形状を有している。バンプ5aの最小幅w1は、バンプ5bの最小幅w2よりも大きくなっている。
電極3aは第1部材側第1電極本体として、下地電極11aと、その下地電極11aの上面に形成された被覆層12aとを有する。さらに、電極3aはその被覆層12aの上に形成されたバリア層13aを有している。同様に、電極3bは第1部材側第2電極本体として下地電極11bと、下地電極11bの上面に形成された被覆層12bとを有する。さらに電極3bは、その被覆層12aの上の一部に形成されたバリア層13bを有している。下地電極11aおよび11bは基板本体1aの上面に形成されている。被覆層12aおよび12bの各々は下地電極11aおよび11bの各々の表面全体に形成されている。被覆層12aおよび12bの各々は、下地電極11aおよび11bの各々の表面よりも(溶融した)バンプ5aおよび5bの各々との濡れ性が良好である。バリア層13aおよび13bは、被覆層12aおよび12bの各々の表面の一部分に形成されており、被覆層12aとバンプ5aとの間、および被覆層12bとバンプ5bとの間の各々に形成されている。特に、バリア層13a、13bは被覆層12a、12bそれぞれの中央付近の一部の上に形成されるとよい。なお、このバリア層13a、13bは被覆層12a、12bに比べて溶融したバンプ5a、5bの材料と反応しにくい材料からなり、溶融したバンプ5a、5bと被覆層12a、12bとが反応することを防止する効果を有する。
なお、本実施の形態1では、下地電極11a、11b上にはんだに濡れやすい被覆層12a、12bを形成した電極本体の表面の一部にバリア層13a、13bを設けたが、被覆層12a、12bはなくてもよい。バリア層13a、13bは下地電極11a、11bのみからなる電極本体に直接形成される。その場合、下地電極11a、11bは溶融したバンプ5a、5bとの濡れ性が良好な材料からなることが望ましい。
基板本体1aはたとえばシリコンよりなっている。下地電極11aおよび11b、電極4aおよび4bは、たとえばNi、Cu、AuまたはPtなどの金属よりなっている。被覆層12aおよび12bは、たとえばAu、Cuなどの金属よりなっている。バンプ5aおよび5bは、溶融することにより接着性を示す材料よりなっており、たとえばAuSnや、SnAgなどのはんだよりなっている。バリア層13aおよび13bは、たとえばNiやPtなどの金属よりなっている。
続いて、本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。
始めに図2を参照して、基板本体1aの上面に、下地電極11aおよび11bとなる導電膜11を形成し、被覆層12aおよび12bとなる導電膜12を導電膜11上に形成する。導電膜11および12はたとえばスパッタ法、蒸着法、またはメッキ法などを用いて形成される。続いて、通常の写真製版技術およびエッチング技術により導電膜11および12をパターニングする。その結果、図3に示すように、下地電極11aおよび11bが基板本体1a上に形成され、下地電極11aおよび11bの各々の表面に被覆層12aおよび12bの各々が形成される。下地電極11aおよび11bは、たとえば一辺が100μmの正方形の形状にパターニングされる。
次に図4を参照して、通常の写真製版技術を用いて、孔30aおよび30bを有するレジスト30を基板本体1a上に形成する。レジスト30はたとえば8μmの高さで形成される。孔30aの底部には、平面的に見てバンプ5a(図1)が配置される部分の被覆層12aが露出しており、孔30bの底部には、平面的に見てバンプ5b(図1)が配置される部分の被覆層12bが露出している。孔30aおよび30bの各々は、たとえば一辺が50μmの正方形の形状を有している。
次に図5を参照して、孔30aの底部に露出した被覆層12aおよび12bの各々の表面に、バリア層13aおよび13bの各々を形成する。その結果、基板1が得られる。続いて、たとえば電解メッキ法を用いて、バリア層13aおよび13bの各々の上にバンプ5aおよび5bを配置する。その結果、被覆層12aおよび12bの各々の表面におけるバンプ5aおよび5bの各々と接触する部分にバリア層13aおよび13bの各々が位置付けられる。基板1と半導体素子2とを10μm程度の間隔で接合する場合、バンプ5aおよび5bの高さは10μm以上とされる。また、製造コストの観点から、バンプ5aおよび5bは電解メッキ法を用いて配置されることが好ましい。その後、たとえばアセトンなどの剥離溶剤を用いて、レジスト30を除去し、図6に示す構造が得られる。
次に図7を参照して、たとえば電解メッキ法などを用いて、半導体素子本体2aの上面に電極4aおよび4bを形成する。これにより、半導体素子2が得られる。
次に図8を参照して、フリップチップボンダを用いて半導体素子2を基板1にフリップチップ実装する。具体的には、フリップチップボンダのボンディングヘッド31によって、反転させた状態で半導体素子2を保持し、基板1および半導体素子2の電極同士の位置合わせをした後で、バンプ5aおよび5bを加熱して溶融させる。このとき、溶融したバンプ5aおよび5bは、濡れやすい材料からなる被覆層12a、12bと接さないので、電極3a、3bの表面全体に濡れ広がらず、被覆層12a、12bに比べて濡れにくい材料からなるバリア層13a、13bの上に留まった状態となる。そして、バンプ5aおよび5bが溶融した状態で半導体素子2を降下させ、図9に示すように、基板1と半導体素子2との間隔が所望の間隔となるように半導体素子2を保持(加圧)する。これにより、電極3aと電極4aとを接合し、電極3b電極4bとを接合する。
ここで、電極同士の接合の際には、基板本体1aと半導体素子本体2aとが互いに平行になるように保持されるので、電極3aと電極4aとの距離が電極3bと電極4bとの距離よりも小さい状態となる。その結果、溶融されたバンプ5aは、電極3aと電極4aとに潰される。その結果、バンプ5aおよび5bはバリア層13a、13bが形成された領域から外にはみ出す。しかし、バンプ5aの周囲には濡れ性の良い被覆層12aが形成されているため、バンプ5aは図8中矢印で示すように被覆層12a全面に広がり、電極3aからのはみ出しが抑制される。
なお、基板1と半導体素子2との間隔の測定は、たとえばボンディングヘッド31に設けられた高さ制御装置32を用いて行なわれる。高さ制御装置32は投光部32aと受光部32bとを有している。投光部32aは基板本体1aに対してレーザ光33を投光し、その反射光を受光部32bは受光する。そして受光光に基づいて基板1と半導体素子2との間隔を測定する。以上の工程により、図1に示す本実施の形態における半導体装置が完成する。
本実施の形態における半導体装置は、電極3aを有する基板1と、電極4aを有する半導体素子2と、電極3aと電極4aとを電気的に接続するバンプ5aとを備えている。電極3aは、下地電極11aと、下地電極11a表面上に、下地電極11aよりもはんだバンプ5aとの濡れ性が良好である被覆層12aと、その被覆層12aの上の一部に形成されたバリア層13aとを有している。
本実施の形態における半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。基板本体1aに電極3aを形成する。電極3a上にバンプ5aを配置する。半導体素子本体2aに電極4aを形成する。バンプ5aを加熱することにより電極3aと電極4aとを接合する(加熱工程)。電極3aを形成する工程は、以下の工程を含んでいる。下地電極11aを形成する。下地電極11a表面よりもバンプ5aとの濡れ性が良好である被覆層12aを形成し、被覆層12a上に形成したバリア層13a上にバンプ5aを形成する。
本実施の形態における半導体装置およびその製造方法によれば、溶融されたバンプ5aが電極3aと電極4aとに潰されると、被覆層12aに沿って広がる。このため、電極3aからのバンプ5aのはみ出しが抑制され、電極3aと隣接する電極にバンプ5aが接触しにくくなる。その結果、基板1と半導体素子2との接合の信頼性を向上することができる。
本実施の形態における半導体装置は、電極3aおよび3bを有する基板1と、電極4aおよび4bを有する半導体素子2と、電極3aと電極4aとを電気的に接続し、かつ電極3bと電極4bとを電気的に接続するバンプ5aおよび5bとを備えている。電極3aは、下地電極11aと、下地電極11a表面に形成され、かつ下地電極11a表面よりもバンプ5aとの濡れ性が良好である被覆層12aとを有している。電極3aと電極4aとの距離g1が電極3bと電極4bとの間の距離g2よりも小さい。
本実施の形態における半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。基板本体1aに電極3aおよび電極3bを形成する。電極3a上および電極3b上の各々にバンプ5aおよび5bの各々を配置する。半導体素子本体2aに電極4aおよび電極4bを形成する。電極3aと電極4aとの距離g1が電極3bと電極4bとの距離g2よりも小さい状態でバンプ5a、5bを加熱することにより、電極3aと電極4aとを接合し、かつ電極3bと電極4bとを接合する(加熱工程)。電極3aおよび電極3bを形成する工程は、以下の工程を含んでいる。下地電極11aおよび下地電極11bを形成する。下地電極11a表面よりもバンプ5aとの濡れ性が良好である被覆層12aを、下地電極11a表面に形成する。さらに被覆層12aの上の一部のバンプ5aが配置される部分にバリア層13aを形成する。バンプ5aが配置される部分のバリア層13aの周囲には被覆層12aの表面が露出した状態とする。
本実施の形態における半導体装置およびその製造方法によれば、接合される電極同士の距離g1、g2が互いに異なるような電極の組を同時に接合する場合に、小さい距離g1を有する電極3aおよび電極4aの組によって溶融されたバンプ5aが潰されても、溶融されたバンプ5aは被覆層12aに沿って広がる。このため、電極3aからのバンプ5aのはみ出しが抑制され、バンプ5aが隣接する電極に接触しにくくなる。その結果、基板1と半導体素子2との接合の信頼性を向上することができる。
また、下地電極11aおよび11b表面の各々におけるバンプ5aおよび5bの各々が配置される部分にも被覆層12aおよび12bの各々を形成することにより、被覆層12aおよび12bを容易に形成することができる。
また、被覆層12aおよび12b表面の各々におけるバンプ5aおよび5bの各々と接触する部分(被覆層12aおよび12bの各々とバンプ5aおよび5bの各々との間)にバリア層13aおよび13bの各々を形成することにより、基板1が加熱された際に被覆層12aおよび12bを構成する材料がバンプ5aおよび5b中に拡散することが抑止され、それによってバンプ5aおよび5bの融点が上がるのが抑止される。
また、接合時の基板本体1aの加熱で、バンプ5a、5bが被覆層12a、12bに広がり、バンプ5a、5b高さが低くなって接合できなくなるのを防止することができる。
さらに、バンプ5aの最小幅w1がバンプ5bの最小幅w2よりも大きいので、電極3bと電極4bとの接合を確保しつつ、バンプ5aの電極3aからのはみ出しを抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、フリップチップボンダのボンディングヘッドに設けられた高さ制御装置を用いて、基板と半導体素子との間隔を制御する方法について示した。本実施の形態においては、この方法の代わりに、規制部材を用いて基板と半導体素子との間隔を制御する方法について説明する。
図10を参照して、基板1と半導体素子2との間には規制部材34が形成されている。規制部材34は、たとえばシリコンよりなっており、基板本体1aと半導体素子本体2aとの所望の間隔に対応した長さを有している。規制部材34は基板本体1aの上面から上方へ延在している。規制部材34は、半導体素子2を基板1に実装する前に基板本体1aに形成される。半導体素子本体2aの下面と規制部材34とが接触することにより、図11に示すように半導体素子2の降下が停止され、その結果、基板1と半導体素子2との間隔が所望の間隔となる。
この規制部材34は、たとえば通常の写真製版技術およびエッチング技術により規制部材34となる部分以外の基板本体1aをエッチングすることにより形成される。また、通常の写真製版技術を用いて、規制部材34を形成する部分以外の基板本体1a上にレジストを形成し、このレジストをマスクとしてメッキ法を用いて形成してもよい。
基板1と半導体素子2との間隔の制御に規制部材34を用いることにより、簡易な構成で間隔の制御を行なうことができる。
(実施の形態3)
実施の形態1においては、図1に示すように、電極4aの高さが電極4bの高さよりも高い一方で、電極3aの高さと電極3bの高さは同じである場合について示した。しかし、本発明の半導体装置の構成は、たとえば以下に説明する構成であってもよい。
図12は本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を示す断面図であり、図13は、本発明の実施の形態3における半導体装置の他の構成を示す断面図である。図12を参照して、この半導体装置においては、電極4aの高さと電極4bの高さとが同じである一方で、電極3aの高さが電極3bの高さよりも高くなっている。その結果、電極3aと電極4aとの間の距離g1は電極3bと電極4bとの間の距離g2よりも小さくなっている。さらに図13を参照して、この半導体装置においては、電極3aと電極4aとの間の距離g1は電極3bと電極4bとの間の距離g2と同じになっている。このような構成においても、バンプ5aおよび5bの電極3aおよび3bからのはみ出しを抑制することができる。
(実施の形態4)
図14〜図16は、本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。本実施の形態における半導体装置の製造方法は、始めに図2〜図7に示す実施の形態1における半導体装置の製造方法と同様の工程を経る。
次に図14を参照して、たとえば電解メッキ法などを用いて、電極本体14a(図7では電極4aに対応)の表面に突起部15aを形成し、電極本体14b(図7では電極4bに対応)の表面に突起部15bを形成する。その結果、電極本体14aと突起部15aとを有する電極4aと、電極本体14bと突起部15bとを有する電極4bとが半導体素子本体2a上に形成される。なお、突起部は電極4a表面のみに形成されてもよい。
突起部15aおよび15bの各々は、たとえば通常の写真製版技術により、突起部15aおよび15bとなる部分以外の電極本体14aおよび14b上にレジストを形成し、このレジストをマスクとしてメッキ法を用いて形成される。また、たとえば通常の写真製版技術により、突起部15aおよび15bとなる部分以外の電極本体14aおよび14b上にレジストを形成し、このレジストをマスクとして電極本体14aおよび14bをエッチングすることによって形成されてもよい。
突起部15aおよび15bは、電極本体14aおよび14bと同じ材料よりなっており、かつバンプ5aおよび5bとの濡れ性のよい材料(たとえばAu)よりなることが好ましい。これにより、電極4aおよび4b表面にバンプ5aおよび5bが広がりやすくなり、信頼性の高い接合を実現することができる。
次に図15を参照して、フリップチップボンダのボンディングヘッド31によって反転させた状態で半導体素子2を保持し、基板1および半導体素子2の電極同士の位置合わせをした後で、バンプ5aおよび5bを加熱する。そして、図16に示すように、バンプ5aおよび5bが溶融した状態で半導体素子2を降下させ、電極3aと突起部15aとを突き合わせて互いに接触させる。これにより、電極3aと電極4aとを接合し、電極3b電極4bとを接合する。その結果、突起部15aの高さによって基板1と半導体素子2との間隔が規定される。以上の工程により、本実施の形態における半導体装置が完成する。
本実施の形態の半導体装置およびその製造方法によれば、突起部15aを設けることにより、簡易な構成で基板1と半導体素子2との間隔の制御を行なうことができる。
(実施の形態5)
実施の形態1〜4では、半導体素子を基板に対してフリップチップ実装する場合について説明した。本実施の形態においては、光通信モジュールにおいて光素子である半導体素子を基板に対して実装する場合について説明する。
図17は、本発明の実施の形態5における半導体装置の構成を模式的に示す側面図である。図17を参照して、本実施の形態における半導体装置(光通信モジュール)は、基板1と、半導体素子2(光素子)と、光ファイバ50とを備えている。基板1の上面には半導体素子2および光ファイバ50が配置されている。半導体素子2は、光ファイバ50との間でレーザ光Lを送信または受信する。光ファイバ50の発光面または受光面に対して半導体素子2の受光面または発光面の高さが揃うように、実施の形態1〜4のいずれかの製造方法を用いて、半導体素子2が所望の間隔で基板1上に配置される。その結果、光通信モジュールの光伝送損失を低減することができる。
なお、上記の実施の形態1〜5で説明した構成または製造方法は、適宜組み合わせることができる。また、本発明は、半導体素子と基板との接合にのみ適用されるものではなく、2つの筐体の電極同士の接合に適用可能である。また、第1の筐体および第2の筐体の電極の位置および数に制限はない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、半導体素子を基板に搭載する半導体装置の製造方法として適している。
本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第1工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第3工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第4工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第5工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第6工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第7工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第8工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第1工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の他の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法の第1工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法の第3工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5における半導体装置の構成を模式的に示す側面図である。
符号の説明
1 基板、1a 基板本体、2 半導体素子、2a 半導体素子本体、3a,3b,4a,4b 電極、5a,5b バンプ、11,12 導電膜、11a,11b 下地電極、12a,12b 被覆層、13a,13b バリア層、14a,14b 電極本体、15a,15b 突起部、30 レジスト、30a,30b 孔、31 ボンディングヘッド、32 制御装置、32a 投光部、32b 受光部、33 レーザ光、34 規制部材、50 光ファイバ。

Claims (7)

  1. 第1部材本体に第1部材側電極を形成する工程と、
    前記第1部材側電極上に接合導電材料を配置する工程と、
    第2部材本体に第2部材側電極を形成する工程と、
    前記接合導電材料を加熱することにより前記第1部材側電極と前記第2部材側電極とを接合する加熱工程とを備え、
    前記第1部材側電極を形成する工程は、第1部材側電極本体を形成する工程と、前記接合導電材料と前記第1部材側電極本体との反応を防止するバリア層を前記第1部材側電極本体の上の一部に形成する工程とを含み、
    前記接合導電材料を配置する工程は、前記バリア層上に前記接合導電材料を配置する工程であり、
    前記接合する加熱工程は、前記第1部材側電極と前記第2部材側電極とを接近させて、加熱によって溶融した前記接合導電材料の一部を前記バリア層上から前記バリア層が形成されていない前記第1部材側電極本体上にはみ出させることを含む、半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1部材側電極本体を形成する工程は、前記第1部材側電極の下地電極を形成する工程と、前記下地電極の表面に前記下地電極よりも前記接合導電材料との濡れ性がよい被覆層を形成する工程とを有する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1部材本体に規制部材を形成する工程をさらに備え、
    前記加熱工程において前記規制部材は前記第2部材本体と接触する、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2部材側電極を形成する工程は、前記第2部材側電極本体を形成する工程と、前記第2部材側電極本体表面に突起部を形成する工程とを含み、
    前記加熱工程において、前記第1部材側電極と前記突起部とを突き合わせて互いに接触させた状態で前記接合導電材料を加熱する、請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 第1部材側電極を有する第1部材と、
    第2部材側電極を有する第2部材と、
    前記第1部材側電極と前記第2部材側電極とを電気的に接続する接合導電材料とを備え、
    前記第1部材側電極は、第1部材側電極本体と、前記第1部材側電極本体と前記接合導電材料との間に形成され、前記第1部材側電極本体よりも小さなバリア層とを有する半導体装置。
  6. 前記第1部材と前記第2部材との間に形成された規制部材をさらに備える、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1部材は基板であり、前記第2部材は半導体素子である、請求項5または6に記載の半導体装置。
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