JP2010037086A - 駆動切換機構および給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動切換機構のスループットの向上及び動作の安定を図る。また、紙種に応じて複数のシート材先端揃え動作を実施できる給送装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる駆動切換機構は、入力ギアからの駆動を出力ギアに伝達する伝達ギアと遊星ギアを有する。また、遊星ギアを入力ギアの回りを揺動可能に保持する揺動部材と、揺動部材の揺動を可能/不可能いずれかに保持する保持手段と、遊星ギアを出力ギアに対して非噛合状態に離間する解除手段を有する。さらに、出力ギアは伝達ギアと噛合するギア部と噛合しない欠歯部分を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動の伝達切換を行う駆動切換機構と該機構を備えた給送装置とに関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置やスキャナー等の読み取り装置では、シート材(用紙等の被記録媒体や原稿)への画像形成または形成されている画像の読み取りを行うために、シート材積載部に積載されたシート材が1枚ずつ分離される。分離されたシート材は搬送部において記録部あるいは読取部に搬送され、画像形成もしくは画像読み取りが終了すると、排出部から装置外へ排出される。近年、より安価な構成を実現する為に単一の駆動源からの駆動を駆動切換機構によって切換を行い、シート材の分離および搬送を行う記録装置もしくは読み取り装置が多く提案されている。このような従来の構成については特許文献1及び特許文献2で詳しく説明されている。
特許文献1には、駆動切換機構を有する給送部が、搬送ローラを介して駆動源から伝達される駆動力によって駆動される構成の装置が開示されている。駆動切換機構は太陽ギアと該太陽ギアに噛合する2つの遊星ギアを有する。一方の遊星ギアは、搬送ローラが正転することでコントロールギアを経由して給送ローラギアを用紙搬送方向に駆動する。他方の遊星ギアは、搬送ローラが逆転することで直接給送ローラギアを用紙搬送方向に駆動する。特許文献1に記載されている駆動切換機構では、搬送ローラを逆転させることで給送ローラを駆動し、記録紙の分離給送を開始する。分離給送された記録紙の先端は、逆転している搬送ローラと搬送ローラに圧接従動するピンチローラのニップ部に突き当たってニップ線に倣って先端斜行補正がなされる。その後、搬送ローラを正転させることで記録紙を記録部に搬送し、記録紙に画像形成した後に装置外に排出する。
特許文献2には、駆動切換機構を有する給送部が、搬送ローラを介して駆動源から伝達される駆動力によって駆動される別の構成の装置が開示されている。駆動切換機構は太陽ギアと該太陽ギアに噛合する2つの遊星ギアを有する。第1の遊星ギアは、搬送ローラが正転することでコントロールギアを経由して給送ローラギアを用紙搬送方向に駆動する。また、第1の遊星ギアは一方向クラッチを有し、搬送ローラの正転時には遊星ギアの駆動力は伝達可能となるが、逆転時には遊星ギアは空転して駆動力は伝達されない構成となっている。第2の遊星ギアは、搬送ローラが逆転することで直接給送ローラギアを用紙搬送方向に駆動する。また、第1/第2の遊星ギアは、揺動を規制するストッパにより、通常は、給送動作を行わない待機状態にある。キャリッジがストッパを解除する位置に移動し、搬送ローラが正転駆動することでコントロールギアと遊星ギアとが噛合し、給送ローラが用紙搬送方向に駆動される。コントロールギアには第1の遊星ギアの腕部と係合する溝部が設けられ、給送動作中は第1の遊星ギアは揺動を規制され、常時コントロールギアと噛合している状態を保つ。よって、記録紙給送中に駆動を正転/逆転させても、遊星ギアによる駆動伝達が遅れなく行える。これにより、逆転する搬送ローラへ記録紙を送り込んでニップに倣わせる先端斜行補正や、正転する搬送ローラに一旦記録紙を噛み込んだ後に搬送ローラを逆転してローラニップ位置まで用紙先端を逆送してニップに倣わせる先端斜行補正などが実施できる。さらに、上記のような先端斜行補正をしない給送動作も実施でき、用紙の紙種に応じて種々の給送動作を実施できる。
特開2004−075277号公報 特開2005−351435号公報
特許文献1に記載されている駆動切換機構は、給送動作は常に搬送ローラを逆転させて行う。このため、前ページへの印字が終了し、排紙動作が完了するまでは搬送ローラは正転させる必要があるため、次ページの給送を行うことができない。すなわち、前のページの排紙動作中に次のページの給送を行ってスループットを向上することが難しかった。
特許文献2に記載されている駆動切換機構は、給送開始動作は搬送ローラを正転させて行う。このため、前ページの排紙動作中(搬送ローラ正転中)に次ページの給送動作が可能である。コントロールギアの溝部によって、給送動作中の第1の遊星ギアはコントロールギアと常に噛合しているが、給送動作終了後は、その後の搬送動作の搬送ローラ正転で更なる給送動作を実行しないよう、遊星ギアとコントロールギアとの噛合いを解除する必要がある。そのため、給送が完了したら遊星ギアとコントロールギアとの噛合いを解除させるために、搬送ローラを少量逆転させなければならない。1ページ毎の逆転に要する時間は短時間であるが、更なるスループットの向上が求められている昨今ではこの遊星ギアを解除する為の逆転に要している時間が無視できないレベルになっている。
このように、用紙の先端斜行補正動作のために必要な逆転動作を除いて、記録紙の給送動作で搬送ローラを逆転させることは、スループットの向上の観点から極力行わないほうが良く、正転のみで給送動作が完了する駆動切換機構が求められてきた。
本発明はこのような技術的課題を解決するものであり、簡単な構成で駆動切換のスループットの向上及び動作の安定を図ることができる駆動切換機構を提供することを目的とする。また、シート材の先端揃えの性能向上を図ることができる給送装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる駆動切換機構は、入力ギアから出力ギアへの駆動モータの駆動力の伝達/非伝達を切換る駆動切換機構であって、上記入力ギアからの駆動を上記出力ギアに伝達する伝達ギアと、上記入力ギアからの駆動を上記出力ギアに伝達する遊星ギアと、上記入力ギアの周りで上記遊星ギアを揺動可能かつ上記出力ギアと噛合可能に保持する揺動部材と、上記揺動部材を、揺動可能な状態または上記出力ギアと上記遊星ギアとが非噛合状態のいずれかに保持する保持手段と、上記遊星ギアと上記出力ギアの噛合を解除して離間させる解除手段とを有し、上記出力ギアには上記伝達ギアとは噛合せず、上記伝達ギアから駆動が伝達されない欠歯部分が設けられ、上記欠歯部分によって上記伝達ギアと上記出力ギアとが噛合していない状態で、上記保持手段が上記揺動部材を揺動可能に保持し、上記駆動モータを駆動することで、上記出力ギアと上記遊星ギアとが噛合して上記出力ギアを回転させ、上記欠歯部分を通過し上記伝達ギアと上記出力ギアとが噛合した状態になった後に、上記解除手段が上記遊星ギアと上記出力ギアとの噛合を解除することを特徴とする。
また、本発明にかかる給送装置は、積載部に積載された記録紙を一枚ずつ分離搬送する給送装置であって、駆動モータと、記録紙を搬送する給送ローラと、複数の記録紙が積載される圧板と、上記圧板を上記給送ローラに対して付勢する付勢手段と、上記圧板に積載された記録紙が上記給送ローラに圧接する位置と離間する位置との間を揺動させるコントロールカムと、上記コントロールカムを駆動するためのコントロールカム駆動ギアと、上記駆動モータからの駆動力を複数のギアを介して上記コントロールカム駆動ギアに伝える駆動伝達手段とを有し、該駆動伝達手段は、上記駆動モータからの駆動力が入力される太陽ギアと、上記太陽ギアからの駆動を上記コントロールカム駆動ギアに伝達する伝達ギアと、上記太陽ギアからの駆動を上記コントロールカム駆動ギアに伝達する遊星ギアと、上記太陽ギアの回りで上記遊星ギアを揺動可能かつ上記コントロールカム駆動ギアと噛合可能に保持する揺動部材と、上記揺動部材を揺動可能な状態または上記コントロールカム駆動ギアと上記遊星ギアとが非噛合状態のいずれかに保持する保持手段と、上記遊星ギアと上記コントロールカム駆動ギアとの噛合を解除して離間させる解除手段を有し、上記保持手段は少なくとも上記揺動部材に設けられた嵌合部と該嵌合部に嵌合するレバー部材とからなり、上記解除手段は少なくとも上記コントロールカム駆動ギアに設けられたカム面と、該カム面と係合するように上記揺動部材に設けられたカムフォロア部とからなり、上記コントロールカム駆動ギアには上記伝達ギアと噛合せず駆動伝達できない欠歯部分が設けられ、上記欠歯部分で上記伝達ギアと上記コントロールカム駆動ギアが噛合していない状態から、上記保持手段が上記揺動部材を揺動可能な状態にし、上記駆動モータを駆動することで上記出力ギアと上記遊星ギアが噛合して上記出力ギアを回転させ、上記欠歯部分を通過し上記伝達ギアと上記コントロールカム駆動ギアが噛合した状態になった後に、上記解除手段が上記遊星ギアと上記出力ギアの噛合を解除することを特徴とする。
本発明によれば、単一の駆動源によって給送・搬送を切換る駆動切換機構において、スループットの向上及び動作の安定を図ることができる。また、本発明によれば紙種に応じていくつかのシート材の先端揃え動作を実施でき、性能向上を図ることができる給送装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面を通して同一符号は、同一又は対応する構成を示すものである。図1は、本実施形態に係る記録装置が備える給送装置(給送部)の駆動切換機構の模式的縦断面図である。図2は、本実施形態に係る給送装置を備えた記録装置の模式的縦断面図である。図3は、本実施形態に係る駆動切換機構の模式的斜視図であり、図4は駆動部を説明する斜視図である。
記録装置1は、駆動モータの駆動力の入力ギアから出力ギアへの伝達/非伝達を切換る駆動切換機構を備えた給送装置と、給送装置によって搬送されたシート材(記録紙)に画像形成を行う記録部4とを備えている。給送装置は、少なくとも、積載したシート材を分離給送する給送部2と、給送されたシート材を搬送する搬送部3とを有する。先ず、給送部2について説明する。給送部2は、複数枚のシート材が積載されるシート材積載部5と、このシート材積載部5からシート材を1枚ずつ分離搬送する分離給送部6と、この分離給送部6を駆動する駆動部7と、から構成されている。シート材積載部5には、ベース10に対して支点10aを中心に回動可能に取り付けられた圧板51上に複数枚のシート材が積載される。
シート材積載部5に積載されたシート材は、傾斜した状態で積載されるため、重力によって下方に付勢されている。そのため、積載されたシート材の前端は、ベース10に固定的に設けられたシート材前端基準部10bに突き当てられている。このようにシート材を傾斜積載することにより、シート材積載部5の設置面積を減少させ、装置全体の小型化にも貢献することができる。なお、本実施形態においては、給送時の負荷を低減するために、シート材前端基準部10bがリブ形状に形成されている。圧板51上には、積載されたシート材の両側面を規制するためのサイドガイド52が対向して設けられている。
サイドガイド52はシート材の幅方向に摺動可能に圧板51に取り付けられており、所定範囲内の任意幅にシート材の両側端を規制することが可能になっている。圧板51はベース10の支点10aを回動中心として、不図示の付勢手段により給送ローラ61に対して付勢されると共に、後述するように、圧板解除レバー54を介して駆動部7が有する制御カム(コントロールカム)74によってその回動を規制されている。すなわち、圧板51は、制御カム74が圧板解除レバー54の規制を解除したとき、不図示の付勢手段によって給送ローラ61に向かって回動付勢され、制御カム74が圧板解除レバー54の一端54aを不図示の付勢手段の付勢力に抗して回動させる。これにより、圧板解除レバー54の他端54bが圧板51を押し下げることにより離間する方向へ強制的に回動される。圧板51のこの動作の詳細については後述する。
次に、分離給送部6について説明する。分離給送部6は、シート材積載部5に積載されたシート材を送り出すための給送ローラ61と、給送ローラ61に当接してシート材を1枚ずつ分離するための分離ローラ63と、を備えている。給送ローラ61は、上述したように、圧板51によって付勢されたシート束に圧接されて回転駆動されることにより、シート束の最上位シート材を摩擦力によって給送する。このように給送ローラ61は、摩擦力によりシート材を搬送する。そこで、給送ローラ61の材質として例えばEPDM(ethylene-propylene diene terpolymer)等の摩擦係数が比較的高いゴム材や、発泡ウレタン等によって形成されることが好ましい。
給送ローラ61が取り付けられた給送ローラ軸62は、一端に給送ローラギア75が設けられており、後述する駆動源から駆動力が伝達される。また、給送ローラギア75には、後述する制御ギア73が噛合っている。分離手段としての分離ローラ63は、給送ローラ61と分離ローラ63のニップ部に複数枚のシート材が進入してきた場合に、これらのシート材を分離して1枚ずつ給送する。基本的に、給送ローラ61と最上位シート材との間の摩擦力が、最上位シート材とその直下のシート材との間の摩擦力より大きいので、最上位シート材のみが搬送される。
次に、給送部2を駆動するための駆動部7について説明する。駆動部7は給送ローラ61を回転駆動するための給送ローラギア75と、一体的に回転駆動する制御ギア73及び制御カム74と、第1の遊星ギア81及び第2の遊星ギア82ならびに太陽ギア(入力ギア)71を有している。また、駆動部7は太陽ギア71からの駆動を制御ギア(出力ギア)73に伝達する伝達ギア72と、制御ギア73の回転量を検出するための給送センサ76と、遊星ギアを太陽ギア71の周りで揺動させる揺動部材としてのスイングアーム77を有している。さらに駆動部7は搬送部3からの駆動力を伝達するためのアイドラギア78と、スイングアーム77の揺動を規制するためのストッパ79を有している。
給送ローラギア75は、上述のように給送ローラ軸62と同軸上に設けられており、給送ローラギア75が回転することによって給送ローラ軸62及び給送ローラ61を回転させる。
太陽ギア71は、アイドラギア78と噛合可能なギア部71aと、伝達ギア72ならびに第2の遊星ギア82と噛合可能なギア部71bと、第1の遊星ギア81と噛合可能なギア部71cとからなり一体的に回転する。
伝達ギア72は、太陽ギア71のギア部71bと噛合可能なギア72aと制御ギア73と噛合可能なギア72bとからなり、ギア72aとギア72bとの間にはワンウエイクラッチ72cがある。このワンウエイクラッチ72cによりギア72aが時計回りに回転させられたときにギア72bに駆動が伝達され、ギア72aが反時計回りに駆動されたときにはギア72bに駆動が伝達されないようになっている。アイドラギア78は、搬送出力ギア36に噛合される第1のギア部78aと、太陽ギア71のギア部71aに噛合される第2のギア部78bとを有しており、搬送出力ギア36の駆動力を太陽ギア71に伝達する。
制御ギア73には、伝達ギア72のギア72bと噛合可能な第1のギア部73aと、第1のギア部73aに設けられた欠歯部分73bが設けられている。また、制御ギア73には給送ローラギア75と噛合可能な第2のギア部73cと、第2のギア部73cに設けられた欠歯部分73dが設けられている。さらに、制御ギア73には、第1の遊星ギア81と噛合可能な第3のギア部73eと、給送センサ76の検出ビームを遮るための遮光部73fが設けられている。この遮光部73fは、制御ギア73の回転に伴って制御ギア73と一体的に回転する。また、制御ギア73には制御ギアクラッチ80が取り付けられており、制御ギア73の時計回り方向の回転を規制している。制御カム74は、制御ギア73と同軸上に設けられており、制御ギア73と同位相で回転する。この制御カム74は圧板51の揺動を規制する圧板解除レバー54と係合し、圧板解除レバー54を介して圧板51と給送ローラ61を離間させるためのカム面を有している。すなわち、出力ギアである制御ギア73は、コントロールカムである制御カム74を駆動するためのコントロールカム駆動ギアとしても機能する。
給送センサ76は、図示しないが、検出ビームを発光する光源と、この光源からの検出ビームを受光する受光器とを有しており、検出ビームが制御ギア73の遮光部73fによって遮光されることで、制御ギア73の回転位置を検出する。スイングアーム77は、不図示の負荷部材により、太陽ギア71との間にフリクションを持たせてあり、太陽ギア71の回転によりスイングアーム77も回動する。すなわち、太陽ギア71が図示で反時計回りに回転したときにはスイングアーム77も同様に図示で反時計回りに揺動される。これに伴い遊星ギア81が制御ギア73と噛合し、太陽ギア71が図示で時計回りに回転したときにはスイングアーム77も図示で時計回りに揺動され、遊星ギア81と制御ギア73が離間する。
また、スイングアーム77の外周部には、ストッパ79によって該アーム77の揺動位置を規制するための嵌合部77aと、制御ギア73に設けられたカム部73gと係合する腕部(カムフォロア部)77bと、が一体(共通)の部材に形成されている。なお、本実施形態においても、各部材の動作方向を指す場合の「時計回り」及び「反時計回り」は図中で示される方向を指すものである。
ストッパ79は回動可能に設けられており、キャリッジ42のカム部42aに当接される作動部79aと、スイングアーム77の嵌合部77aに係合される規制部(レバー部材)79bとを有している。また、ストッパ79は、引っ張りばね79cによって、規制部79bをスイングアーム77の嵌合部77aに係合させるように付勢されており、スイングアーム77が時計回りに揺動することが規制されている。そして、このストッパ79は、上述した記録部4のキャリッジ42が移動し、カム部42aによって回動させられることで、スイングアーム77の揺動規制を解除する。
次に搬送部3について説明する。搬送部3は、シート材の搬送方向の上流側に配置されて記録手段(記録ヘッド)41側にシート材を挟持搬送するための一対の搬送ローラ対(搬送ローラ31及び従動ローラ32)を備えている。従動ローラ32は、搬送ローラ31に対向圧接して従動する。また、搬送部3は、記録手段41に対して下流側に位置されて記録手段41側からシート材を搬送して排出するための一対の排出ローラ33及び拍車34を備えている。搬送ローラ31には駆動モータからの駆動を伝達する搬送ローラギア35と搬送ローラ31の回転に伴って回転駆動される搬送出力ギア36が固定されている。
搬送部3は、搬送ローラ31と従動ローラ32で構成されるニップ部99にシート材を案内するガイド部材21、22を備えている。また、搬送部3は搬送ローラ31から給送されたシート材の前端の位置と搬送ローラ31で搬送されたシート材の後端の位置とを検出するためのシート端検出センサ97と、シート材の前端及び後端の移動に伴って回動されるシート端検出レバー98を備えている。シート端検出センサ97は、図示しないが、検出ビームを発光する光源と、この光源からの検出ビームを受光する受光器とを有しており、シート端検出レバー98の回動を検出することにより、シート材の前端及び後端を検出する。なお、シート端検出センサ97としては、シート端検出レバー98によって押込み操作される操作子を有する機械式の検出器が用いられても良い。
シート端検出レバー98は、一端が、シート端検出センサ97に対応されて、回動可能に支持されている。シート端検出レバー98は、他端が、分離ローラ63による分離部と、搬送ローラ31及び従動ローラ32のニップ部99との間の、シート材の搬送経路に対応する位置に設けられている。従って、シート端検出レバー98は、分離ローラ63によって分離されて給送されたシート材の前端が、分離ローラ63による分離部とニップ部99との間の搬送経路上に給送されたとき、他端にシート材の前端が当接されて回転される。そして、シート端検出レバー98は、シート材の前端によって回転されることに伴って、シート端検出レバー98の一端が、シート端検出センサ97の検出領域を遮ることでシート材の前端が検出される。同様に、シート端検出レバー98は、シート材の後端が通過することに伴って回転されて、シート端検出レバー98の一端が、シート端検出センサ97の検出領域から離間することでシート材の後端が検出される。
以上のように構成された搬送部3は、給送部2から供給されたシート材を、搬送ローラ31によって記録手段41側へ搬送する。搬送されたシート材は、インクジェット記録装置の場合、記録部4の記録手段41によってインクが吐出されることにより、所望の画像等が記録される。そして、搬送部3は、画像等が記録されたシート材を、排出ローラ33及び拍車34によって搬送して記録装置1の外に排出する。
次に記録部4について説明する。記録部4は、シート材に画像等を記録するための記録手段(記録ヘッド)41と、記録手段41を支持するキャリッジ42とから構成されている。キャリッジ42はシャーシ96のレール部96a、96bにガイドされた状態で不図示の駆動源によりシート材幅方向に移動される。キャリッジ42にはストッパ79を回動させるカム部42aが設けられており、記録手段41によるシート材への記録が行われる範囲外のカム位置でカム部42aがストッパ79を回動させるようになっている。
図5(a)、(b)、(c)は、本実施形態に係る給送装置の駆動切換機構のイニシャル状態を示す模式的側面図である。図5(a)は第1の遊星ギア81と制御ギア73の噛合いの様子、図5(b)は伝達ギア72と制御ギア73の噛合いの様子、図5(c)は給送ローラギア75と制御ギア73の噛合いの様子をあらわしている。
図6はキャリッジ42によってストッパ79が回動して、スイングアーム77の嵌合部77aと規制部79bの係合が解除された解除状態を表す。
図7(a)、(b)、(c)は、搬送出力ギア36からの駆動を受けて、制御ギア73が回転開始した時の駆動部の状態を表す図である。図7(a)は第1の遊星ギア81と制御ギア73の噛合いの様子、図7(b)は伝達ギア72と制御ギア73の噛合いの様子、図7(c)は給送ローラギア75と制御ギア73の噛合いの様子をあらわしている。
図8(a)、(b)、(c)は、圧板51が上昇した時の駆動部の状態表す図である。図8(a)は第1の遊星ギア81と制御ギア73の噛合いの様子、図8(b)は伝達ギア72と制御ギア73の噛合いの様子、図8(c)は給送ローラギア75と制御ギア73の噛合いの様子をあらわしている。
図9は第1の遊星ギア81と制御ギア73の噛合いが解除された解除状態を表す図である。
図10(a)、(b)は、圧板51が下降した時の駆動部の状態表す図である。図10(a)は伝達ギア72と制御ギア73の噛合いの様子、図10(b)は給送ローラギア75と制御ギア73の噛合いの様子をあらわしている。
図11(a)、(b)は、シート材の給送が完了した時の駆動部の状態表す図である。図11(a)は伝達ギア72と制御ギア73の噛合いの様子、図11(b)は給送ローラギア75と制御ギア73の噛合いの様子をあらわしている。
図12(a)、(b)は、給送動作における先端揃えのために搬送ローラを逆転する時の駆動部の状態表す図である。図12(a)は伝達ギア72と制御ギア73の噛合いの様子、図12(b)は給送ローラギア75と第2の遊星ギア82、制御ギア73の噛合いの様子をあらわしている。
次に、図5〜図12を用いて、上述のように構成された給送装置(給送部2)の構成及び駆動切換機構の構成並びに動作について説明する。
(イニシャル状態)
図5のイニシャル状態では、搬送ローラ31(図3)と同軸に位置する搬送出力ギア36が反時計回りに回転し、給送ローラ61(図3)と同軸に位置する給送ローラギア75が時計回りに回転するときに、シート材を搬送方向に搬送するよう構成されている。ストッパ79が引っ張りばね79cによってその規制部79bとスイングアーム77の嵌合部77aが係合する位置にある。このため搬送出力ギア36がシート材搬送方向に駆動され、太陽ギア71が反時計回りに駆動されたときもスイングアーム77が制御ギア73側に揺動できず遊星ギア81と制御ギア73は非噛合状態であるので制御カム74や給送ローラ61に駆動が伝わらない。制御ギア73の欠歯部分73bは伝達ギア72の位置にあり、太陽ギア71が駆動された時も、制御ギア73とは非噛合状態であり、空転する。また、制御ギア73の欠歯部分73dが給送ローラギア75の位置にあり、シート材によって給送ローラ61が回転させられても制御ギア73を回転させることはない。
(給送開始動作)
次に、シート材の給送を行う場合について、図6〜図13を用いて説明する。給送を開始する場合には、まずキャリッジ42のカム部42a(図1)がストッパ79の作動部79aを押す位置(以後給送ポジションという)にキャリッジ42を移動させる。すると、図6に示すようにストッパ79の規制部79bによるスイングアーム77の揺動規制が解除される。これにより、スイングアーム77は搬送出力ギア36の回転に応じて揺動可能となる。そして、搬送出力ギア36を反時計方向に駆動すると、それぞれのギアが図7中に示す矢印の方向に駆動され、遊星ギア81と制御ギア73のギア部73eが噛合し、制御カム74と制御ギア73が駆動される。
制御ギア73は、太陽ギア71、遊星ギア81及びスイングアーム77等からなる振子式の駆動切換手段からの駆動が伝達される従動ギアを構成している。制御ギア73が駆動されると、そのギア部73aと伝達ギア72のギア部72bが噛合う。その後制御ギア73は伝達ギア72から駆動を受け回転駆動される。このとき太陽ギア71から伝達ギア72を経由して制御ギア73を駆動する時のギアの減速比(第2の減速比Z2)と、太陽ギア71から遊星ギア81を経由して制御ギア73を駆動する時のギアの減速比(第1の減速比Z1)は異なる設定がされている。遊星ギア81を経由した制御ギア73の回転の方がより減速されるよう構成されていて、本実施例ではZ1:Z2=1:1.5としている。これにより、伝達ギア72により駆動される制御ギア73は、その減速比の差から遊星ギア81によって駆動されるよりも早く回転し、その結果制御ギア73と遊星ギア81の噛合いを緩める働きをする。この状態では制御ギア73は第1の遊星ギア81と伝達ギア72の両方から駆動を受けていることになるが、上述した減速比の関係から制御ギア73は伝達ギア72からの駆動によって回転する。
(圧板の上昇)
給送ローラ61が駆動されるとともに制御カム74によって規制されていた圧板解除レバー54のレバー端部54aが解除されることで、レバー他端54bによって規制されていた圧板51の規制が解除される。これにより圧板51上のシート材が給送ローラ61に圧接されシート材の一枚毎の分離給送が行われ、分離されたシート材の先端は搬送ガイド部材21、22(図2)によって案内され搬送ローラ31と従動ローラ32のニップ99に向かって搬送される。
(スイングアーム解除)
第1の遊星ギア81と制御ギア73が噛合っている状態では、スイングアーム77の腕部77bは制御ギア73のカム部73gの回転軌跡上に突出するよう形成されている。その後制御ギア73がさらに回転駆動されるとカム部73gがスイングアーム77の腕部77bに突き当たり押しのけることで、遊星ギア81と制御ギア73の噛合いを解除し離間させる方向にスイングアーム77を回動させる。カム部73gによって離間された状態のスイングアーム77の規制部79bはストッパの嵌合部77aと対応する位置にある。その状態でキャリッジ42(図1)が給送ポジションから退避するとスイングアーム77の規制部77aとストッパ79の係合部79bとが係合し、スイングアーム77が揺動できない状態に保持される。
(圧板押し下げ動作)
シートの分離給送が行われさらに制御ギア73が回転駆動されると、制御カム74のカム面に沿って圧板解除レバー54aが回動し、圧板51(図2)を給送ローラ61(図2)から離間させる方向に不図示の圧板バネの付勢力に抗して押し下げる。ここまでで、圧板51の押し下げ動作が完了する。
(先端揃え動作)
本実施形態の装置は、給送されるシート材の種類に応じて、先端揃えの動作を伴う搬送動作や先端揃えの動作を伴わない搬送動作を実行することができる。ここでは、3つの搬送モード(第1の搬送モード、第2の搬送モードおよび第3の搬送モード)について説明する。
まず、第3の搬送モードについて説明する。このモードでは、搬送ローラ31と従動ローラ32のニップ部99(図2)にシート先端を噛み込んだ後シート材先端揃えのために一旦搬送ローラ31を逆送方向に回転(逆転)させる。かかる動作により、シート材先端はニップ部99まで戻され、ニップ部99の接線にシート材先端が倣わされる。その後、搬送ローラ31を再度搬送方向に駆動する場合の動作を説明する。
このとき、先端揃えのための逆転でそれぞれのギアは図12中に矢印で示す方向に駆動される。このとき、スイングアーム77の嵌合部77aとストッパ79の規制部79bが係合していて、その動きが規制されている。また、太陽ギア71によって伝達ギア72に反時計方向の駆動が伝達され、太陽ギア71と噛合しているギア部72aは反時計方向に回転する。しかしながら、ギア部72aとギア部72bの間に設けられている不図示のワンウエイクラッチ手段により、制御ギア73と噛合しているギア部72bは回転せず、制御ギア73には駆動が伝わらない。また、逆転したシート材により給送ローラ61を逆転させる力が働くが、制御ギアクラッチ80により制御ギア73の逆転は防止されているため、制御カム74や給送ローラ61が逆転することはない。そして、先端揃え終了後、再度搬送方向に搬送ローラ31が駆動されたときには、伝達ギア72のギア部72bと制御ギア73のギア部73aが噛合したままである。このため、スイングアーム77の動作や伝達ギア72と制御ギア73のギア部の噛合や歯当りによる噛合の遅れもなく給送ローラ61への駆動伝達が行われ、ニップ部99へのシート材の再噛み込みが安定する。
(給送終了動作)
その後さらにシート材搬送方向の駆動を行うと、制御ギア73の欠歯部分73bが伝達ギア72の位置に到達し制御ギア73への駆動伝達が切れ、制御ギア73の回転が停止する。このとき、欠歯部分73dも給送ローラギア75の位置に到達し、給送ローラ61の回転がフリーな状態となり、搬送部3によって搬送されるシート材に連れ回ることができる。制御カム74のカム面上で圧板解除レバー54の端部54aに対応する位置に傾斜部74a(図11)が設けられている。圧板解除レバー54には、付勢部材である圧板バネの付勢力が付与され、カム面に押し付けられている。よって、欠歯部分73bが伝達ギア72に到達する際、この傾斜面74aを圧板解除レバー54aが押し、制御ギア73の駆動が切れた後、僅かな角度だけ制御ギア73を先回しさせる。これにより、制御ギア73のギア部73aと伝達ギア72bのギア歯先が確実に離間し、ギア歯先同士がぶつかって発生する異音や駆動解除不良を防止している。
シート材1枚の一連の給送動作はここで完了する。
シート材の種類によっては逆転する搬送ローラ31と従動ローラ32のニップ部99の接線にシート先端を突き当てニップで形成されるラインにシート材先端を倣わせた後、搬送ローラ31を再度搬送方向に駆動する先端揃え動作の方が適している場合もある。図13は駆動部7の動作をあらわす。上記の一連の動作の内(先端揃え動作)以外は同じ動作のため説明は省略する。
(その他の先端揃え動作)
第2の搬送モードでは、一枚ごとに分離されたシート材がニップ部99(図2)に到達する前に、搬送ローラ31を逆転させる。すなわち図13中矢印で示す方向にそれぞれのギアは駆動される。その際、キャリッジ42(図1)を再び給送ポジションに移動させることでスイングアーム77の規制部77aとストッパ79の係合部79bの係合が解除され、スイングアーム77が揺動可能な状態となる。このときスイングアーム77は時計方向の回転力を受け、遊星ギア82が給送ローラギア75と噛合う。また、給送ローラギア75は、遊星ギア82を介して太陽ギア71によって時計方向に駆動され、給送ローラ61は分離給送中のシート材をニップ部99に向かって搬送する搬送力を依然持ち続ける。さらに制御ギア73も給送ローラギア75から駆動を受け反時計方向に回転し、制御ギア73aと噛合う伝達ギア72は時計方向に回転駆動される。一方、太陽ギア71によって伝達ギア72に反時計方向の駆動が伝達され、太陽ギア71と噛合しているギア部72aは反時計方向に回転する。しかし、ギア部72aとギア部72bの間に設けられている不図示のワンウエイクラッチ手段により、制御ギア73と噛合しているギア部72bへは駆動は伝わらず、制御ギア73には駆動が伝わらない。これにより、搬送ローラ31を逆転駆動させても、シート材の先端を逆転するニップ部99に到達するまで搬送させることが可能となる。シート材をニップ部99に突き当てニップに倣わせた後搬送ローラ31を正転(図中反時計方向)駆動することで、ニップ部99でシート材を噛み込み記録部4への搬送を行う。その際スイングアーム77は反時計方向に回転駆動され、遊星ギア82は給送ローラギア75との噛合いが切れ、遊星ギア81が制御ギア73と噛合う方向に揺動しようとするが、制御ギア73上のカム部73gに突き当たり噛合いは規制される。その後キャリッジ42が給送ポジションから退避することでスイングアーム77の規制部77aとストッパ79の係合部79bとが再度係合し、スイングアーム77が揺動できない状態に保持する。
さらに、腰の強い厚手のシート材などは上述するような先端揃え動作を行わなくてもよい場合もある。その場合は上述の(先端揃え動作)を行わず、ニップ部99に噛み込んだらそのまま記録部へ搬送することで対応可能である。本発明では、上記のように先端揃え動作を行わない搬送動作を第1の搬送モードと呼ぶ。
上述したように、給送/搬送を同一の駆動源で行う構成の記録装置において、先端揃え動作の有無に関わらず、シート材の給送開始動作も終了動作も、駆動の逆転動作を必要としない。そのため、給送動作の後スムースに搬送、記録動作に移行できる。これにより給送完了から記録開始の間でシート搬送を一旦停止させ逆転させてしまうためにスループットが低下してしまうこともない。また、給送から記録への間で搬送用のモータを細かく正転逆転させる必要がなくなるため、制御シーケンスが簡素化できるという効果もある。また、振子機構を利用した駆動切換機構は振子の応答が悪いと給紙動作不良になりやすく、太陽ギアの回転に応答良く追従できることが求められる。本実施例の駆動切換機構では、給送動作を開始させるための第1の遊星ギア81はイニシャル状態から制御ギア73を回し始める時にのみ必要で、給送動作中は過大な負荷はかからない構成にできるため小型化、軽量化が可能である。そのため、スイングアーム77の応答を良くし給送動作の信頼性の向上にも効果がある。
本発明の駆動切換機構を説明する装置の断面図である。 本発明の駆動切換機構を備えた装置の断面図である。 本発明の駆動切換機構を説明する斜視図である。 駆動部を説明する斜視図である。 駆動切換機構のイニシャル状態を示す模式的側面図である。 スイングアームとストッパの嵌合が解除された状態を表す側面図である。 制御ギアが回転開始した時の駆動部の状態を表す側面図である。 圧板が上昇した時の駆動部の状態表す側面図である。 第1の遊星ギアと制御ギアの噛合いが解除された状態を表す側面図である。 圧板が下降した時の駆動部の状態表す側面図である。 シート材の給送が完了した時の駆動部の状態表す側面図である。 先端揃えのために搬送ローラを逆転する時の駆動部の状態表す側面図である。 先端揃えのために搬送ローラを逆転する時の駆動部の状態表す側面図である。
符号の説明
5 シート材積載部
51 圧板
61 給送ローラ
71 太陽ギア
72 伝達ギア
73 制御ギア
73b 欠歯部分
73g カム部
74 制御カム
77 スイングアーム
77a 嵌合部
77b 腕部
79 ストッパ
79b 規制部
81 第1の遊星ギア
82 第2の遊星ギア

Claims (8)

  1. 入力ギアから出力ギアへの駆動モータの駆動力の伝達/非伝達を切換る駆動切換機構であって、
    前記入力ギアからの駆動を前記出力ギアに伝達する伝達ギアと、
    前記入力ギアからの駆動を前記出力ギアに伝達する遊星ギアと、
    前記入力ギアの周りで前記遊星ギアを揺動可能かつ前記出力ギアと噛合可能に保持する揺動部材と、
    前記揺動部材を、揺動可能な状態または前記出力ギアと前記遊星ギアとが非噛合状態のいずれかに保持する保持手段と、
    前記遊星ギアと前記出力ギアの噛合を解除して離間させる解除手段とを有し、
    前記出力ギアには前記伝達ギアとは噛合せず、前記伝達ギアから駆動が伝達されない欠歯部分が設けられ、
    前記欠歯部分によって前記伝達ギアと前記出力ギアとが噛合していない状態で、前記保持手段が前記揺動部材を揺動可能に保持し、
    前記駆動モータを駆動することで、前記出力ギアと前記遊星ギアとが噛合して前記出力ギアを回転させ、
    前記欠歯部分を通過し前記伝達ギアと前記出力ギアとが噛合した状態になった後に、前記解除手段が前記遊星ギアと前記出力ギアとの噛合を解除することを特徴とする駆動切換機構。
  2. 前記出力ギアはカム部を有し、
    前記揺動部材は前記カム部に係合するカムフォロア部を有し、
    前記解除手段は前記カム部と前記カムフォロア部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動切換機構。
  3. 前記解除手段によって前記遊星ギアと前記出力ギアが噛合い解除状態であるとき、
    前記保持手段によって前記遊星ギアと前記出力ギアとが非噛合状態に保持されることを特徴とする請求項1に記載の駆動切換機構。
  4. 前記入力ギアから前記遊星ギアを経由した前記出力ギアまでの第1の減速比が、前記入力ギアから前記伝達ギアを経由した前記出力ギアまでの第2の減速比よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の駆動切換機構。
  5. 前記伝達ギアが前記出力ギアの前記欠歯部分に到達した際に、前記出力ギアの歯先と前記欠歯部分の端部のギアの歯先とが離間するのに必要な角度だけ、前記出力ギアが回転するように付勢力を付与する付勢部材を有することを特徴とする請求項1に記載の駆動切換機構。
  6. 積載部に積載された記録紙を一枚ずつ分離搬送する給送装置であって、
    駆動モータと、
    記録紙を搬送する給送ローラと、
    複数の記録紙が積載される圧板と、
    前記圧板を前記給送ローラに対して付勢する付勢手段と、
    前記圧板を、該圧板に積載された記録紙が前記給送ローラに圧接する位置と離間する位置との間で揺動させるコントロールカムと、
    前記コントロールカムを駆動するためのコントロールカム駆動ギアと、
    前記駆動モータからの駆動力を複数のギアを介して前記コントロールカム駆動ギアに伝える駆動伝達手段とを有し、該駆動伝達手段は、
    前記駆動モータからの駆動力が入力される太陽ギアと、
    前記太陽ギアからの駆動を前記コントロールカム駆動ギアに伝達する伝達ギアと、
    前記太陽ギアからの駆動を前記コントロールカム駆動ギアに伝達する遊星ギアと、
    前記太陽ギアの回りで前記遊星ギアを揺動可能かつ前記コントロールカム駆動ギアと噛合可能に保持する揺動部材と、
    前記揺動部材を揺動可能な状態または前記コントロールカム駆動ギアと前記遊星ギアとが非噛合状態のいずれかに保持する保持手段と、
    前記遊星ギアと前記コントロールカム駆動ギアとの噛合を解除して離間させる解除手段を有し、
    前記保持手段は少なくとも前記揺動部材に設けられた嵌合部と該嵌合部に嵌合するレバー部材とからなり、
    前記解除手段は少なくとも前記コントロールカム駆動ギアに設けられたカム面と、該カム面と係合するように前記揺動部材に設けられたカムフォロア部とからなり、
    前記コントロールカム駆動ギアには前記伝達ギアと噛合せず駆動伝達できない欠歯部分が設けられ、
    前記欠歯部分で前記伝達ギアと前記コントロールカム駆動ギアが噛合していない状態から、前記保持手段が前記揺動部材を揺動可能な状態にし、前記駆動モータを駆動することで前記出力ギアと前記遊星ギアが噛合して前記出力ギアを回転させ、
    前記欠歯部分を通過し前記伝達ギアと前記コントロールカム駆動ギアが噛合した状態になった後に、前記解除手段が前記遊星ギアと前記出力ギアの噛合を解除することを特徴とする給送装置。
  7. 前記伝達ギアが前記コントロールカム駆動ギアの前記欠歯部分に到達した際に、
    前記欠歯部分がさらに進む方向に前記コントロールカム駆動ギアを回転させるように、前記付勢手段が付勢力を付与することを特徴とする請求項6に記載の給送装置。
  8. 前記搬送ローラと該搬送ローラに対向圧接して従動する従動ローラとで記録紙を挟持搬送する搬送ローラ対を有し
    前記駆動モータは搬送ローラを回転駆動し、
    前記搬送ローラと前記給送ローラをともに搬送方向に回転させて記録紙を搬送する第1の搬送モードと、
    前記搬送ローラを逆送方向、前記給送ローラを搬送方向にそれぞれ回転させて記録紙の先端を前記搬送ローラ対の接線に突き当て倣わせた後に、前記搬送ローラと前記給送ローラを搬送方向に回転させて記録紙を搬送する第2の搬送モードと、
    前記搬送ローラと前記給送ローラをともに搬送方向に回転させて記録紙を搬送し、前記搬送ローラ対で記録紙の先端を挟持した後、前記搬送ローラを逆送方向に回転、前記給送ローラを停止させて記録紙の先端を前記搬送ローラ対の接線まで逆送し、該接線に倣わせた後、前記搬送ローラと前記給送ローラを搬送方向に回転させて記録紙を搬送する第3の搬送モードを備えていることを特徴とする請求項6に記載の給送装置。
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