JP2006206298A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動源は2個のモータのみで構成された記録装置で、送紙ローラで用紙の進行方向修正を行った後の給紙手段の駆動遅れを最小にし、噛み込み遅れを防止する。
【解決手段】 送紙ローラに取り付けられた送紙ローラギヤから太陽ギアまでの間で駆動回転数を増速し、送紙ローラ回転角に対する太陽ギアの回転角を大きく設定する。 これにより、搬送手段の少ない回転で駆動切換え手段の動作を大きくできるため、給送手段への駆動入力遅れによる用紙への印字開始位置の乱れを改善ができ、また、給送手段の起動時間を短縮ができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数枚積載された用紙から1枚ずつ用紙を取り出して給送する自動給紙装置を備えた記録装置に関する。
従来の記録装置においては、駆動源であるモータに備えたモータギアから搬送手段である送紙ローラの一端に取り付けられた送紙ローラギアに対してギア駆動伝達を行い、送紙手段の他端に備えられた出力ギアから駆動切り替え手段である太陽ギアと遊星ギアからなる揺動ギアを介して給紙手段である給紙ローラの一端に備えられた給紙ローラギアを駆動する構成をとっている(たとえば、特許文献1参照)。
以下、従来の記録装置の駆動伝達について説明する。
モータから発生する駆動トルクは、通常、送紙ローラで用紙を狭圧して搬送するには不十分であるため、モータギアと送紙ローラギアの間で回転数の減速が行われ、その結果、必要トルクを得る構成となっている。
モータギアと送紙ローラギアとの間の減速は、近年の記録装置の高画質化に伴い、1段減速が多用され、その結果、送紙ローラの大型化が必至である。送紙ローラギアが大型化すると、記録手段の走査範囲外に送紙ローラを配置しないと記録装置の大型化を避けられないため、通常は記録装置最外に近い位置に配置されることが多い。
また、送紙ローラの両端に取り付けられた送紙ローラギアと出力ギアの関係は、送紙ローラギアは前述のとおりギアが大型化、つまりギア歯数も多いが、出力ギアは記録ヘッドを搭載して走査するキャリッジの走査範囲に配置されることが多いため歯数は少ない。
さらに、コストと性能の観点から、送紙ローラの外径よりも給紙ローラの外径が大きく設定されるが、送紙ローラと給紙ローラの用紙搬送量を等しくするために、出力ギアから揺動ギアを介して給紙ローラギアを駆動する際に、さらに回転数の減速を行う必要がある。
従って、従来の記録装置においては、モータから送紙ローラの間では回転数の減速を行い、送紙ローラ、つまり出力ギアと給紙ローラギアの間でも回転数の減速を行っている。また、出力ギアと給紙ローラギアの間に配置された、揺動ギアを構成する太陽ギアに対しては、等速もしくは回転数の減速を行っていた。
特開平05−031913号公報
上記従来技術においては、たとえば図6に示した特許文献1で示されている構成の記録装置においては、送紙ローラの外径は約16mmであり、送紙ローラの回転数を1としたときの太陽ギアの回転数が1回転であり、駆動を給紙ローラに伝達しようとして10度揺動部材を揺動させる構成であるとすると、送紙ローラの外径をD[mm]とし、送紙ローラの回転数を1としたときの太陽ギアの回転数をZとし、駆動切替手段の待機位置から駆動伝達位置までの動作角度をA[度]としたとき、D*π*A/(360*Z)の値を計算すると、D=16,A=10,Z=1であるため、値は約1.4となる。
つまり、このような構成で給紙ローラによって給紙された用紙を用紙搬送方向に回転している送紙ローラの狭圧部に送り込み、狭圧部を僅かに用紙が通過した後に給紙ローラ及び送紙ローラを停止させ、その後給紙ローラを停止させたまま送紙ローラのみを用紙逆搬送方向に回転させて用紙の進行方向を修正し記録部へ用紙を搬送するような給紙動作を行ったときには、一連の給紙動作の中での送紙ローラでの用紙逆搬送に伴って、揺動部材も給紙ローラへの駆動ギア列から一度離間する。
そして、最後に記録部へ用紙を搬送するときには、まず送紙ローラによって用紙の搬送が開始され、次に、前述の約1.4mm分タイミングが遅れて揺動ギアが給紙ローラへの駆動ギア列に駆動伝達することになる。
つまり、送紙ローラに対して給紙ローラは約1.4mm分遅れて起動するために、厚紙などの給紙を行った場合には、用紙が所定のタイミングで送紙ローラ狭圧部を通過することができず、印字開始位置の乱れが発生することがあった。
また、揺動ギアの揺動角度を大きく設定している場合には、給紙ローラの起動に要する時間が長くなることがあり、連続印刷を行う際に、連続給紙タイミングを最適化することが難しかった。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、印字開始位置の乱れを改善できると共に、給送手段の起動時間も短縮することが可能になる記録装置を提供することを目的とする。
本発明は上に記載した課題を解決するものであり、第1の発明は、用紙へ記録を行う記録部と、記録部へ用紙を搬送する搬送手段と、搬送手段へ用紙を給送する給送手段を備えた自動給紙装置と、前記搬送手段と給送手段を回転駆動するための一つの駆動源と、給送手段に対して駆動伝達を制限するための駆動切り替え手段と、を備え、前記駆動源は前記搬送手段の一端に対して駆動伝達を行い、前記搬送手段の他端から駆動切り替え手段を介して給送手段に対して駆動伝達する構成を備えた記録装置において、前記駆動源と前記搬送手段の間で駆動回転数を減速し、前記搬送手段と前記駆動切り替え手段の間で駆動回転数を増速し、前記駆動切り替え手段と前記給送手段の間で駆動回転数を減速することを特徴とする記録装置を提供するものである。
第2の発明は、前記記録装置において、前記駆動切り替え手段は、太陽ギアと、遊星ギアと、太陽ギアの回転に伴って遊星ギアを揺動させる揺動部材と、揺動部材の揺動を制限するための係止部材からなることを特徴とする記録装置を提供するものである。
第3の発明は、前記搬送手段の外径をD[mm]とし、前記搬送手段の回転数を1としたときの前記太陽ギアの回転数をZとし、前記駆動切替手段の待機位置から駆動伝達位置までの動作角度をA[度]としたとき、D*π*A/(360*Z)の値が0.5未満であることを特徴とする、第1または第2の発明に記載の記録装置を提供するものである。
第4の発明は、前記記録装置において、前記揺動部材に対して前記係止部材を解除した状態で、前記駆動源を前記搬送手段において用紙を搬送する方向に駆動したときに、前記給送手段も用紙搬送方向に回転し、前記揺動部材に対して前記係止部材を作用させた状態で、前記駆動源を前記搬送手段において用紙を搬送する方向に駆動したときには、前記給送手段に対して駆動伝達はなされないことを特徴とする記録装置を提供するものである。
第5の発明は、記録手段を搭載し記録部と非記録部を走査可能なキャリッジとを備え、前記係止部材は、キャリッジが非記録部の特定位置で揺動部材の揺動制限を解除することを特徴とする記録装置を提供するものである。
第6の発明は、前記給送手段によって給送された用紙を、用紙搬送方向に回転している前記搬送手段の狭圧部に送り込み、狭圧部を僅かに用紙が通過した後に前記給送手段及び前記搬送手段を停止させ、その後給送手段を停止させたまま搬送手段のみを用紙逆搬送方向に回転させて用紙の進行方向を修正した後に前記記録部へ用紙を搬送する給紙モードを備えていることを特徴とする記録装置を提供するものである。
第1の発明により、搬送手段の少ない回転で駆動切り替え手段の動作を大きくすることが可能になるため、給送手段への駆動入力遅れによる用紙への印字開始位置の乱れを改善できると共に、給送手段の起動時間も短縮することが可能になる。
第2の発明により、第1の発明をより容易に具現化することが可能になる。
第3の発明により、該値を0.5未満に設定することで、用紙への印字開始位置の乱れを大幅に改善することが可能になる。
第4の発明により、1つの駆動源で搬送手段のみの駆動と、搬送手段と給送手段の同時駆動とを容易な構成で切り替えることが可能になる。
第5の発明により、係止手段を容易に制御することが可能になる。
第6の発明により、用紙のスキューを防止しつつ、印字開始位置の乱れも同時に防ぐことが可能になる。
本発明を実施するための最良の形態を、図1から図5を用いて説明する。
図1は、本発明を適用した記録装置の概略斜視図、図2は、本発明を適用した記録装置の概略上面図である。図1及び図2に示すように、本発明を適用した記録装置は自動給紙装置1を備え、傾斜積載した用紙を1枚ずつ分離、給紙することができる。
自動給紙装置1は、用紙積載部11、圧板12、サイドガイド13、給紙ローラ14、などで構成されている。用紙積載部11には、複数枚の用紙Pを積載保持することが可能であり、積載された用紙の一端は、サイドガイド13によって姿勢を保持される。用紙積載部に積載可能な用紙の種類は、普通紙の他、コート紙、光沢写真用紙、光沢フィルム、OHP用シート、はがき、封筒などがある。
本実施形態における給紙ローラ14は、断面形状が円形の円筒形状であり、給紙ローラ14が回転すると、不図示のカムの作用により圧板12が給紙ローラ14に対して加圧を行うため、用紙積載部11に積載された用紙Pのうち最上部の用紙が給紙ローラ14と接触して用紙Pを給送する。給送された用紙Pは送紙ローラへ向かって移動する。
記録部2は、記録ヘッド21を搭載したキャリッジ22が走査可能なようにシャーシ23に取り付けられて構成されている。
キャリッジ22は、特定の位置に停止したときに、キャリッジ22に備えられた不図示のカム面の作用によってトリガアーム24を回動させ押し下げることが可能なように構成されている。
また、キャリッジ22を走査させるための駆動源として、キャリッジモータ25がシャーシに取り付けられており、不図示のベルト26でキャリッジと締結されている。
送紙部3は、送紙ローラ31、送紙ローラに対向して配置され、押圧されているピンチローラ32、ピンチローラ32を保持するピンチローラホルダ33、駆動源である送紙モータ34などで構成されている。
送紙ローラ31及びピンチローラ32は、用紙Pを狭圧して用紙を搬送する。送紙ローラ31は、送紙モータ34により駆動される駆動ローラであり、ピンチローラ32は駆動ローラに圧接して回転する従動ローラである。
駆動源である送紙モータ34は、印字中の用紙送り、給紙装置に積載された用紙の分離給紙、ヘッドメンテナンス用のポンプ61の回転など、多数の記録装置構成要素に駆動を振り分けて、その駆動を利用している。
上記構成を備えた本発明の実施形態における記録装置は、給送される用紙Pの進行方向修正(以下、レジ修正とする)を行うことが可能である。その方法は、以下に示す方法となっている。
図3は、本発明の実施形態におけるレジ修正方法を示す模式図である。
記録装置が給紙命令を受けると、図3(a)の状態から給紙ローラ14および送紙ローラ31が用紙搬送方向に回転を始め、用紙Pは送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点へ向けて給送される。用紙Pの先端Ptが送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点に到達したあとも給紙ローラ14および送紙ローラ31は用紙搬送方向への回転を続け。僅かに用紙Pの先端Ptが送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点よりも進んだ時点で給紙ローラ14および送紙ローラ31の回転を停止させると図3(b)の状態になる。
図3(b)の状態から給紙ローラ14を停止させたまま、所定量だけ送紙ローラ31を用紙逆搬送方向に回転させると、僅かに送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点より進んでいた用紙Pが逆搬送されて最終的には図3(c)に示したように、用紙Pの先端Ptは送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点まで逆搬送される。この際、給紙ローラ14は停止したままの状態であるため用紙に抵抗を与えることになり、結果的に図3(c)に示したとおり用紙Pはたわみを形成する。このときの用紙Pのコシによる復元力により用紙先端Ptが送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点に押圧され、用紙Pが斜送されている場合にはそれが修正される。すなわち、この動作でレジ修正が行われる。
レジ修正が完了したあと、給紙ローラ14と送紙ローラ31を同時に用紙搬送方向に回転させ、図3(d)の状態になったときに給紙ローラ14の回転を止め、送紙ローラ31とピンチローラ32で用紙Pを狭圧して記録ヘッド5による印字位置まで用紙Pを移動することによって印字が開始される。
上記給紙モードは、給紙ローラ14が用紙Pの同一個所でスリップすることがないため、スリップ痕が発生しにくく、印字品位の低下を招くことが少ない方式であり、多くの記録装置に採用されているものである。
以上が、本実施形態の記録装置が備える給紙モードの説明である。
次に、上記給紙モードを実行している間の駆動ギア列の状態を詳細に説明する。
図4(a)及び(b)は、送紙モータ34から給紙ローラ14までの駆動ギア列を示す斜視図である。送紙モータ34の回転軸に取り付けられたモータギア41は、記録装置正面から見て送紙ローラ31の左端に取り付けられた送紙ローラギア42にかみ合っており、送紙モータ34の回転と直接連動して送紙ローラ31が回転する構成となっている。
本実施例の場合、モータギア34が6回転すると送紙ローラが1回転するような回転数比に設定されており、送紙モータ34の回転数を減速して送紙ローラ31に駆動伝達している。
記録装置正面から見て送紙ローラ31の右端には、給紙ローラ34へ駆動伝達するための出力ギア43が取り付けられており、第1アイドラギア44、ダブルギア45、第2アイドラギア46、太陽ギア47、遊星ギア48が直接かみ合っている。遊星ギア48は2段ギアで構成されており、第1のギア部48aと第2のギア部48bからなる。太陽ギア47と遊星ギア48は、太陽ギア47の回転中心軸を中心に回動するスイングアーム49によって接続されている。
その先には、給紙装置の機構部の動作を制御する制御ギア50が配置されている。制御ギアは2段ギアで構成されており、第1のギア部50aは遊星ギア49とかみ合い、第2のギア部50bは給紙ローラ14の一端に取り付けられた給紙ローラギア51にかみ合うよう構成されている。
第2のギア部50bには、欠歯領域50cが設けられており、欠歯領域50cが給紙ローラギア51に対向する位置にあるときには、給紙ローラ14に対して駆動列がフリーになるので、給紙ローラ14は駆動列の制限を受けることなく自由に回転することが可能である。
太陽ギア47とスイングアーム49との間には、摩擦バネ(不図示)が設けられており、この摩擦バネの摩擦によって太陽ギア47の回転と共にスイングアーム49も同一方向に揺動される。すなわち、太陽ギア39が時計回りに回転したときには、スイングアーム49も同様に時計回り方向に揺動され、遊星ギア48の第2のギア部48bが制御ギア50から離れ、かみ合いはなくなる。逆に、太陽ギア47が反時計回りに回転したときには、スイングアーム49も反時計回り方向に揺動され、遊星ギア48の第2のギア部48bが制御ギア50の第1のギア部50aに噛合されることになる。
上述のとおり、太陽ギア47の回転方向に応じたスイングアーム49の揺動により、制御ギア50に対する駆動の伝達、非伝達を切り替え可能であるが、このままだと、いわゆる記録動作中の用紙搬送動作、つまり送紙ローラ31を用紙搬送方向に回転させているときは太陽ギア47も用紙搬送方向である反時計回りに回転するため、いつでもスイングアーム49の揺動により、制御ギア50に対する駆動の伝達が行われてしまい、制御ギア50に備えられた不図示の制御カムが動きつづけることにより給紙装置の機構部が記録動作中に動作しつづけてしまうことになる。
給紙動作が完了して記録動作中に移行した後、スイングアーム49の揺動を規制するために、本実施例においてはトリガアーム24を備えている。
トリガアーム24は、キャリッジ22に備えられた不図示のカム面の作用によって回動させるための作用面24aと、スイングアーム49の揺動を規制するための規制面24bで構成されている。
記録動作中もしくは待機状態の時には、トリガアーム24の作用面24aを押し下げるものが何もないため、規制面24bは、スイングアーム49の係止部49aに当接してスイングアーム49の揺動を規制する。つまり、太陽ギア47が反時計回りに回転したとしても、規制面24bによりスイングアーム49は揺動せず、結果として遊星ギア48の第2のギア部48bは制御ギア50にかみ合うことはない。
キャリッジ22が所定の位置に移動して、トリガアーム24の作用面24aを押し下げると、規制面24bは、スイングアーム49の係止部49aから外れて、スイングアーム49は揺動可能になる。つまり、太陽ギア47が反時計回りに回転すると、スイングアーム49も反時計回りに揺動し、結果として遊星ギア48の第2のギア部48bは制御ギア50にかみ合い、給紙ローラギア51への駆動伝達が行われることとなる。
以上説明したように、本実施例における記録装置においては、スイングアーム49の揺動及びトリガアームの作用を利用して、給紙ローラギア51への駆動伝達の切り替えを行う構成をとっている。
次に、図3のレジ修正動作の時に駆動ギア列がどのような動作をしているかを、図3と図5を対比させながら説明する。
図5(a)は、記録装置の待機状態を示している。トリガアーム24はキャリッジ22の作用を受けていないため、規制面24bがスイングアーム49の係止部49aに当接する位置にある。
給紙動作を行うためには、キャリッジ22を所定の位置に移動して、キャリッジ22に備えられた不図示のカム面の作用によりトリガアーム24の作用面24aを押し下げる。すると、トリガアーム24は図の反時計回りに回動させられ、結果的に規制面24bは、スイングアーム49の係止部49aから外れる。その状態を図5(b)に示した。
この状態から送紙モータ34を、送紙ローラ31での用紙搬送方向(図の反時計回り)に回転させると、出力ギア43、第1アイドラギア44、ダブルギア45、第2アイドラギア46を介して太陽ギア47が時計回りに回転する。その結果、スイングアーム49は同じく反時計回りに揺動し、結果的に遊星ギア48の第2のギア部48bは制御ギア50の第1のギア部50aにかみ合い、給紙ローラギア51まで駆動が伝達され、給紙ローラ14が用紙搬送方向に回転し、給紙動作を開始することになる。
図5(b)の状態のまま送紙モータ34の駆動を続けると、用紙先端Ptは図3(b)の位置に到達する。ここで、送紙モータ34の駆動を停止し、図5(c)に示した様に送紙モータ34を、送紙ローラ31での用紙逆搬送方向(図の時計回り)に回転させると、出力ギア43、第1アイドラギア44、ダブルギア45、第2アイドラギア46を介して太陽ギア47が時計回りに回転する。その結果、スイングアーム49は同じく時計回りに揺動し、結果的に遊星ギア48の第2のギア部48bは、制御ギア50の第1のギア部50aから離間しかみ合いはなくなる。この間は、給紙ローラギア51への駆動は遮断されるため、送紙ローラ31での用紙逆搬送のみが行われることとなる。
上記動作を持って、用紙先端Ptは、図3(c)の位置に到達し、用紙Pはたわみを形成する。このときの用紙Pのコシによる復元力により用紙先端Ptが送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点に押圧され、レジ修正が完了する。
その後、用紙先端Ptを印字開始位置へ移動するために送紙ローラ31での用紙搬送が開始されるが、同時に、給紙ローラギア51の対向部に制御ギア50の第2のギア部に設けられた欠歯領域50cを移動させる必要がある。この動作を行わないと、印字中の用紙に、給紙ローラ14による後方負荷、いわゆるバックテンションがかかってしまい、印字品位の低下を招くこととなってしまう。
図5(d)に示したように、用紙先端Ptを搬送すべく、送紙モータ34を送紙ローラ31での用紙搬送方向(図の反時計回り)に回転させると、出力ギア43、第1アイドラギア44、ダブルギア45、第2アイドラギア46を介して太陽ギア47が時計回りに回転し始める前に、送紙ローラ31とピンチローラ32に狭圧された用紙先端Ptは印字開始位置へと移動を開始する。
従来の構成、たとえば、図6に示した例では、出力ギアと太陽ギアを兼ねており、また送紙ローラ外径は約16mmであるため、駆動を給紙ローラに伝達しようとして10度スイングアームを揺動させようとすると、送紙ローラの外径をD[mm]とし、送紙ローラの回転数を1としたときの太陽ギアの回転数をZとし、スイングアームの待機位置から駆動伝達位置までの動作角度をA[度]としたとき、D=16,A=10,Z=1であるため、D*π*A/(360*Z)の値は、約1.4となる。つまり、スイングアームが揺動を終え、遊星ギアが制御ギアにかみ合うまでに、送紙ローラ31とピンチローラ32に狭圧された用紙先端Ptは約1.4mm搬送されてしまうことを意味する。
本発明では、出力ギア43から太陽ギア48までの間を増速しながらギア伝達しているため、駆動を給紙ローラに伝達しようとして10度スイングアームを揺動させようとすると、送紙ローラを5度回転させるだけで良い。つまり、前述の式のZ=2となる。
前述の値を計算すると、本実施例においては送紙ローラの外径がφ8mmであるため、D=8,A=10,Z=2であり、値は約0.3となる。
つまり、用紙先端Ptが0.3mm搬送された直後に遊星ギア48の第2のギア部48bは制御ギア50の第1のギア部50aにかみ合い、給紙ローラギア51まで駆動が伝達され、給紙ローラ14が用紙搬送方向に回転し、給送動作を再開することになる。給送動作が再開された直後の状態を、図5(e)に示した。
つまり、図5(d)から(e)の状態に移行するために、本実施例における記録装置においては、送紙ローラ31上で用紙先端Ptが0.3mmしか移動しないため、図3(c)で示した用紙Pのたわみが残ったまま給紙ローラ14への駆動伝達が再開されることとなる。これにより、送紙ローラ31とピンチローラ32の狭圧点を通過しにくい用紙、たとえば厚紙や封筒などを給紙する際には、給紙ローラ14の動作により後方からの用紙押し込みが可能になるので、容易に搬送が可能になり、印字開始位置への性格な用紙搬送を実現できる。
一連の給紙動作の最終動作として、図3(d)の位置に用紙がきたとき、つまり印字開始の時には、用紙にかかるバックテンションを軽減するために、給紙ローラ14に対する駆動伝達を遮断する必要があり、本実施例の場合には、それを制御ギア50に備えられた欠歯部50cを給紙ローラギア51に対向させることで実現する構成をとっている。
さらに、スイングアーム49を反時計回りに揺動させたままの状態だと、印字動作中も給紙装置1を駆動してしまうことになるので、キャリッジ22を所定位置から他の位置へ移動、つまり、トリガアーム24の作用面24aの押し下げを解除すると、図5(f)に示したとおり、図5(a)でも説明したように、再びトリガアーム24の規制面24bがスイングアーム49の係止部49aに当接してスイングアーム49の揺動を規制するようになる。
つまり、図5(f)の状態にして印刷動作を開始することで、送紙ローラ31の紙送り動作時に太陽ギア47が反時計回りに回転し、その作用でスイングアーム49を同じく反時計回りに揺動させようとしても、トリガアームの作用により遊星ギア48の第2のギア部48bが制御ギア50の第1のギア部にかみ合うことはないため、給紙装置1が動作してしまうことがない。
印字動作が終了したときは、次の印字に備えて、制御ギア50の位置を元に戻す、いわゆる初期化動作を行う必要がある。本実施例の場合、図5(b)でも説明したが、制御ギア50を回転させるために、まず、キャリッジ22を所定の位置に移動して、キャリッジ22に備えられた不図示のカム面の作用によりトリガアーム24の作用面24aを押し下げる。すると、トリガアーム24は図の反時計回りに回動させられ、結果的に規制面24bは、スイングアーム49の係止部49aから外れる。その状態は図5(b)とほとんど同じで、制御ギア50の角度位相のみ異なる。
この状態から送紙モータ34を、送紙ローラ31での用紙搬送方向(図の反時計回り)に回転させると、出力ギア43、第1アイドラギア44、ダブルギア45、第2アイドラギア46を介して太陽ギア47が時計回りに回転する。その結果、スイングアーム49は同じく反時計回りに揺動し、結果的に遊星ギア48の第2のギア部48bは制御ギア50の第1のギア部50aにかみ合い、制御ギア50は反時計回りに回転することになる。
制御ギア50はフォトインタラプタの遮光部50dを備えており、制御ギア50を図5(a)に示した初期位置に正しく停止させるためには、不図示のフォトインタラプタの光軸を遮光部50dが通過してから所定パルス後にモータを停止させることによって行われる。
もし、印刷命令が複数枚にわたるときには、制御ギア50を停止させることなくこの初期化位置を通過させることで、連続給紙、いわゆる連送を行うことができる。この連想を行う上でも、本発明を適用した記録装置の場合には素早い給紙機構の駆動を行えるので、記録時間の短縮も期待できる。
以上が本発明を適用した記録装置の説明である。
本発明を実施するための最良の形態として、ここでは給紙ローラ14は、断面形状が円形の円筒形状である構成としたが、断面形状が直線部と円弧部からなる略D形であっても同様の効果を発揮できる。その際には、制御ギア50に備えられた欠歯部50cは特に必要なく、省略可能である。
本発明を適用した記録装置の概略斜視図 本発明を適用した記録装置の概略上面図 本発明の実施形態におけるレジ修正方法を示す模式図 送紙モータから給紙ローラまでの駆動ギア列を示す斜視図 レジ修正時のギア駆動列説明模式図 レジ修正時のギア駆動列説明模式図 レジ修正時のギア駆動列説明模式図 レジ修正時のギア駆動列説明模式図 レジ修正時のギア駆動列説明模式図 レジ修正時のギア駆動列説明模式図 従来の記録装置における駆動切替機構模式図
符号の説明
1 給紙装置
11 用紙積載部
12 圧板
13 サイドガイド
14 給紙ローラ
21 記録ヘッド
22 キャリッジ
23 シャーシ
24 トリガアーム
24a トリガアーム作用面
24b トリガアーム規制面
25 キャリッジモータ
31 送紙ローラ
32 ピンチローラ
33 ピンチローラホルダ
34 送紙モータ
41 モータギア
42 送紙ローラギア
43 出力ギア
44 第1アイドラギア
45 ダブルギア
46 第2アイドラギア
47 太陽ギア
48 遊星ギア
48a 遊星ギア第1のギア部
48b 遊星ギア第2のギア部
49 スイングアーム
49a スイングアーム係止部
50 制御ギア
50a 制御ギア第1のギア部
50b 制御ギア第2のギア部
51 給紙ローラギア
60 ポンプ
P 用紙
Pt 用紙先端

Claims (6)

  1. 用紙へ記録を行う記録部と、記録部へ用紙を搬送する搬送手段と、搬送手段へ用紙を給送する給送手段を備えた自動給紙装置と、前記搬送手段と給送手段を回転駆動するための一つの駆動源と、給送手段に対して駆動伝達を制限するための駆動切り替え手段と、を備え、前記駆動源は前記搬送手段の一端に対して駆動伝達を行い、前記搬送手段の他端から駆動切り替え手段を介して給送手段に対して駆動伝達する構成を備えた記録装置において、前記駆動源と前記搬送手段の間で駆動回転数を減速し、前記搬送手段と前記駆動切り替え手段の間で駆動回転数を増速し、前記駆動切り替え手段と前記給送手段の間で駆動回転数を減速することを特徴とする記録装置。
  2. 前記駆動切り替え手段は、太陽ギアと、遊星ギアと、太陽ギアの回転に伴って遊星ギアを揺動させる揺動部材と、揺動部材の揺動を制限するための係止部材からなることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記搬送手段の外径をD[mm]とし、前記搬送手段の回転数を1としたときの前記太陽ギアの回転数をZとし、前記駆動切替手段の待機位置から駆動伝達位置までの動作角度をA[度]としたとき、D*π*A/(360*Z)の値が0.5未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記揺動部材に対して前記係止部材を解除した状態で、前記駆動源を前記搬送手段において用紙を搬送する方向に駆動したときに、前記給送手段も用紙搬送方向に回転し、前記揺動部材に対して前記係止部材を作用させた状態で、前記駆動源を前記搬送手段において用紙を搬送する方向に駆動したときには、前記給送手段に対して駆動伝達はなされないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 記録手段を搭載し記録部と非記録部を走査可能なキャリッジとを備え、前記係止部材は、キャリッジが非記録部の特定位置で揺動部材の揺動制限を解除することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記給送手段によって給送された用紙を、用紙搬送方向に回転している前記搬送手段の狭圧部に送り込み、狭圧部を僅かに用紙が通過した後に前記給送手段及び前記搬送手段を停止させ、その後給送手段を停止させたまま搬送手段のみを用紙逆搬送方向に回転させて用紙の進行方向を修正した後に前記記録部へ用紙を搬送する給紙モードを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010037086A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Canon Inc 駆動切換機構および給送装置

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