JP2024035519A - クラッチ機構及び記録装置 - Google Patents

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敏貴 濱西
Toshiki Hamanishi
将一 佃
Masakazu Tsukuda
征道 木村
Masamichi Kimura
恭平 佐藤
Kyohei Sato
真吾 堀田
Shingo Hotta
勇祐 西谷
Yusuke Nishiya
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Abstract

【課題】簡易な構成により駆動切り替え時のディレイを実現することが可能なクラッチ機構を提供する。【解決手段】第1ギア10と、第1ギア10と同軸に配置された第2ギア20と、第1ギア10と同軸に配置され、遊星ギア30を介して第2ギア20と駆動連結され、第1ギア10から伝達される駆動力によって、遊星ギア30の自転が許容されて駆動力が第2ギア20に伝達されない第1方向と、遊星ギア30の自転が規制されて駆動力が第2ギア20に伝達される前記第1方向と逆の第2方向と、に回転する駆動連結部材40と、を備えるクラッチ機構において、第1ギア10と駆動連結部材40は、第1ギア10の回転方向が第1方向から第2方向へ切り替わってから、第2方向の駆動力が第1ギア10から駆動連結部材40に伝達されるようになるまでの間に、時間差が生じるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置のシート搬送装置に備えられるクラッチ機構に関するものであり、詳細には駆動が切れた状態から駆動が伝達する状態になるまでにディレイを設けた一方向クラッチに関する。
従来、一方向クラッチが用いられている機械装置は種々あり、プリンタの紙送り機構においては、少ない駆動源で複数の用紙搬送ローラをそれぞれ任意の方向に回転させるために用紙搬送ローラと駆動モータとの間に一方向クラッチが設けられている。また、用紙搬送ローラ間で用紙の受け渡しを行う際に、各搬送ローラは回転速度差を持っているため、同時に駆動を開始してしまうと用紙しわの発生や、用紙が斜行してしまうなどの課題があった。そこで、一方向クラッチにより駆動が切れた状態から、駆動が接続された状態に変化する際に、駆動の伝達を所定時間遅らせるディレイ機構を設けたものが知られている。
特開平07-179237号公報 特開平05-085641号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、一方向クラッチ機能とディレイ機能を実現するためにバネを使用したバネクラッチを用いており高価な構成である。また、バネ等の付勢手段を用いると、駆動が切れた状態でも一方向クラッチを回転させる駆動負荷が高くなり、プリンタにおいては駆動モータの大型化や、消費電力の増大などの課題がある。また、上記特許文献2のものでは、一方向クラッチ近傍にディレイ機構を設けており、一方向クラッチが回転する軸方向にスペースを取る必要があった。上記両例のように、一方向クラッチとディレイ機構を両立する構成は、駆動負荷の増大や、部品点数の増大、装置の大型化という課題がある。
本発明の目的は、簡易な構成により駆動切り替え時のディレイを実現することが可能なクラッチ機構を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のクラッチ機構は、
第1ギアと、
前記第1ギアと同軸に配置された第2ギアと、
前記第1ギアと同軸に配置され、遊星ギアを介して前記第2ギアと駆動連結され、前記第1ギアから伝達される駆動力によって、前記遊星ギアの自転が許容されて前記駆動力が前記第2ギアに伝達されない第1方向と、前記遊星ギアの自転が規制されて前記駆動力が前記第2ギアに伝達される前記第1方向と逆の第2方向と、に回転する駆動連結部材と、を備えるクラッチ機構において、
前記第1ギアと前記駆動連結部材は、前記第1ギアの回転方向が前記第1方向から前記第2方向へ切り替わってから、前記第2方向の前記駆動力が前記第1ギアから前記駆動連結部材に伝達されるようになるまでの間に、時間差が生じるように構成されていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のクラッチ機構は、
第1ギアと、
前記第1ギアと同軸に配置される第2ギアと、
前記第1ギアに設けられた保持部に保持されるとともに、前記第2ギアに設けられたギアと噛み合う遊星ギアと、
を備え、
前記保持部は、
前記第1ギアが第1方向に回転すると、前記遊星ギアを前記第1ギアの回転軸線周りに自転させながら公転させるように保持し、
前記第1ギアが前記第1方向と逆の第2方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転を規制しながら公転させるように保持し、
前記第1方向に回転する前記第1ギアの駆動力は前記第2ギアに伝達されず、前記第2方向に回転する前記第1ギアの駆動力は前記第2ギアに伝達されるクラッチ機構において、
前記保持部は、前記第1ギアの回転方向が前記第1方向から前記第2方向へ切り替わってから、前記遊星ギアの自転を規制する状態となるまでの間に、時間差が生じるように、前記遊星ギアを保持することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の記録装置は、
シートに画像を記録する記録部と、
シートを搬送する搬送部と、
を備える記録装置であって、
前記搬送部は、
シートの搬送経路において前記記録部よりも上流側に設けられる第1ローラと、
前記搬送経路において前記第1ローラよりも上流側に設けられる第2ローラと、
駆動源と、
前記駆動源が前記第1ローラを駆動する駆動力を前記第2ローラに伝達する駆動列と、
を含み、
前記駆動列は、本発明のクラッチ機構を含むことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成により駆動切り替え時のディレイを実現することが可能なクラッチ機構を提供することができる。
本発明の第1実施形態における構成説明図 本発明の第1実施形態における動作説明図 本発明の第2実施形態における構成説明図 本発明の第3実施形態における構成説明図 本発明の第3実施形態における動作説明図 本発明の第1実施形態をインクジェット記録装置に適応した図 本実施形態における記録装置のブロック図 本発明の実施形態における記録媒体の搬送動作の説明図 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の説明図 本発明の実施形態におけるギア回転方向と駆動伝達経路の説明図 本発明の実施形態におけるギア回転方向と駆動伝達経路の説明図 本発明の実施形態におけるギア回転方向と駆動伝達経路の説明図 記録媒体のレジ取り動作の説明図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に
詳しく説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
図1(a)、図1(b)は、本発明の第1実施形態に係るクラッチ機構である一方向クラッチCの構成を示す図である。図1(a)は、一方向クラッチCの分解斜視図である。図1(a)に示す例の一方向クラッチCは、第1ギア10と、第2ギア20、遊星ギア30、駆動連結部材40によって構成されている。遊星ギア30は、本実施例では2個備えられているが、1個のみでも良く、複数個あっても良い。また、本実施例では、複数の遊星ギア30の配置を、第1ギア10の回転中心(回転軸線)に対して点対称としているが、これに限定されない。
第1ギア10には、回転方向に略直交するように設けられた第1当接面11と第2の当接面12が設けられ、回転軸となる貫通孔14が設けられている。第2ギア20は、内歯ギア21を有し、遊星ギア30と噛み合っている。第2ギア20が遊星ギア30と噛み合う手段は、内歯ギア21に限らず、外歯ギアでもよい。第1ギアの貫通孔14と第2ギアの円筒部22が嵌め合うことで、第1ギア10と第2ギア20は同軸上で回転自在になっている。第1ギア10に円筒部があり、第2ギア20の貫通孔と嵌め合う構成でも良く、別の軸支部材にそれぞれ嵌め合うことにより同軸上で回転自由になる構成でも良い。
駆動連結部材40に設けられた受容部(保持部)41は、空転部41a、係止部41bから構成される。空転部41aは、半径方向内向きに凹むように設けられた凹所である。遊星ギア30は、空転部41aと摺接することによって保持され、遊星ギア30の空転(自転)を可能にしている。
係止部41bは、遊星ギア30の歯と噛み合うことで遊星ギア30の回転(自転)を抑制するエッジ41b1が構成されている。エッジ41b1は、遊星ギア30が内歯ギア21に沿って回転する際に通る回動軌跡上に配置された平面部41b2を有している。平面部41b2は、遊星ギア30の回転方向に略直交する(遊星ギア30の回転軸線周りの周方向において遊星ギア30の歯と対向する)ように設けられている。エッジ41b1は、図1(a)に示したような直角のエッジに限らず、遊星ギア30と歯形状と噛み合うことで遊星ギア30の回転を掛止するようなものであればよい。
駆動連結部材40は、回転方向に略直交する(第1ギア10の回転軸線周りの周方向において第1ギア10の第1当接面11、第2当接面12と対向する)ように設けられた第3当接面43と第4当接面44を有する。第1ギア10の回転軸線周りの周方向において、第1当接面11と第2当接面12の間に、第3当接面43と第4当接面44とが入り込むように構成されている。すなわち、第1当接面11と第2当接面12との間の周方向の間隔は、第3当接面43と第4当接面44との間の周方向の間隔よりも長い。本実施形態では、第1当接面11と第2当接面12との周方向間隔は、第1ギア10の円筒部の周長の略1/4の周長分の距離となっている。また、第3当接面43と第4当接面44との周方向間隔は、駆動連結部材40と第1ギア10の相対回転位相が略45度変化することで、第1ギア10から駆動連結部材40へ伝達される駆動力の回転方向が切り替わる距離となっている。なお、ここで示した第1当接面11、第2当接面12、第3当接面43、第4当接面44の周方向間隔は、あくまで一例であり、所望のディレイ量に応じて適宜設定してよい。
図1(b)は、図1(a)矢印に従って第1ギア10と、第2ギア20、遊星ギア30、駆動連結部材40を組付けた時の一方向クラッチCの斜視図である。駆動連結部材40には孔(開口部)45が設けられている。この孔45を介して、駆動連結部材40と第2ギア20が図示のように組付けられた状態でも遊星ギア30の状態を外部から視認可能とすることができ、組付け状態を解除することなく欠品等を検知することができる。また、遊星ギア30の色と第2ギア20の色を異なった色にすることで視認性はさらに良くなる。
図2(a)~図2(e)は、本実施形態に係る一方向クラッチCの動作を示す図である。図2(a)、図2(b)は、一方向クラッチCを回転軸線方向の一方の側(図2(e)の矢印方向)からみた外観の図である。図2(c)は、図2(a)の時の一方向クラッチCの内部の状態を示す、図2(e)の破線に沿って切った断面図である。また、図2(d)は、図2(b)の時の一方向クラッチCの内部の状態を示す、図2(e)の破線に沿って切った断面図である。図2(e)は、一方向クラッチCを回転軸線方向と直交する方向から見た側面図であり、図2(c)、図2(d)の断面位置を説明する図である。
図2(a)に示すように、駆動連結部材40が矢印Aの向きに回転しようとする際には、第1当接面11と第3当接面43が当接することで、駆動連結部材40と第1ギア10は矢印Aの向きに一体となって回転する。このとき、一方向クラッチCの内部状態は、図2(c)に示すように、遊星ギア30の歯先と空転部41aとが摺接することによって遊星ギア30は保持され、遊星ギア30は内歯ギア21と噛み合いながら回転する。すなわち、駆動連結部材40が矢印A方向(第1方向)に回転する際には、遊星ギア30は、内歯ギア21との噛み合いにより、矢印B方向(第2方向)と同じ回り方向(時計回り)に回転(自転)しようとする。このとき、遊星ギア30は、係止部41bのエッジ41b1とは係合しない。よって、遊星ギア30は、第1ギア10の回転軸線周りを自転を許容されながら公転することが可能に受容部41に保持される状態となり、第1ギア10から駆動連結部材40に伝達された駆動力は、第2ギア20に伝達されない。そのため、駆動連結部材40と第2ギア20は相対回転自由である。
図2(b)に示すように、駆動連結部材40が矢印Bの向きに回転しようとする際には、第2当接面12と第4当接面44が当接することで、駆動連結部材40と第1ギア10は矢印Bの向きに一体となって回転する。このとき、一方向クラッチCの内部状態は図2(d)に示すように遊星ギア30の歯先は係止部41bと掛止し、回転が抑制される。すなわち、駆動連結部材40が矢印B方向(第2方向)に回転する際には、遊星ギア30は、内歯ギア21との噛み合いにより、矢印A方向(第1方向)と同じ回り方向(反時計回り)に回転(自転)しようとする。しかしながら、このとき、遊星ギア30は、係止部41bのエッジ41b1と係合する状態となる。よって、遊星ギア30は、第1ギア10の回転軸線周りを自転が規制されながら公転する状態となり、第1ギア10から駆動連結部材40に伝達された駆動力は、第2ギア20に伝達される。そのため、駆動連結部材40と第2ギア20は矢印Bの向きに一体となって回転する。
第1ギア10と駆動連結部材40は、第1ギア10の回転方向が切り替わってから、駆動力が第1ギア10から駆動連結部材40に伝達されるようになるまでの間に、時間差が生じるように構成されている。具体的には、第1ギア10と駆動連結部材40との間で駆動力を伝達する係合部を構成する、第1当接面11、第2当接面12、第3当接面43、第4当接面44が次のように構成されている。すなわち、駆動連結部材40が矢印Aの回転方向(第1方向)に回転するときは、第1当接面11と第3当接面43が周方向に当接することで、駆動連結部材40は第1ギア10から第1方向の駆動力を受ける。このとき、第2当接面12と第4当接面44は周方向に互いに離間している。また、駆動連結部材40が矢印Bの回転方向(第2方向)に回転するときは、第2当接面12と第4当接面4
4が周方向に当接することで、駆動連結部材40は第1ギア10から第2方向の駆動力を受ける。このとき、第1当接面11と第3当接面43は周方向に互いに離間している。したがって、第1ギア10の回転方向が矢印Aの回転方向(第1方向)と矢印Bの回転方向(第2方向)との間で切り替わってから、第1ギア10の駆動力が駆動連結部材40に伝達されるようになるまでに時間差が生じる。
上記構成により、例えば、矢印Aの向きに第1ギア10が回転するように、外部から第1ギア10へ回転駆動が伝達されたときは、第1ギア10と駆動連結部材40は一体となって矢印Aの方向へ回転するが、第2ギア20へは駆動が伝達されない。一方、矢印Bの向きに第1ギア10が回転するように、外部から第1ギア10へ回転駆動が伝達されたときは、第1ギア10は第2当接面12が第4当接面44に当接するまで単独で回転した後に第2ギア20への駆動が伝達される。上記形態により、一方向クラッチへの入力回転方向が切り替わった際に、一定のディレイをもって駆動の伝達を実現できる。
一方向クラッチへの駆動の入力は、第2ギア20からでも同様の効果を得られる。
(本実施形態の一方向クラッチを用いたインクジェット記録装置)
図6は、本発明の第1実施形態に係る記録装置Mの内部構成を示す斜視図である。記録装置Mは、プリント部とプリント部の上に配置されるスキャナ部(不図示)を備える複合機であり、画像記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部とスキャナ部とで個別にあるいは連動して実行することができる。
スキャナ部は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給送される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態に係る記録装置は、プリント部とスキャナ部を併せ持った複合機であるが、スキャナ部を備えない形態であってもよい。
プリント部は、概略、第1の給紙部1、第2の給紙部2、搬送部3、記録部4、排紙部8により構成される。第1の給紙部1と第2の給紙部2は、ユーザが記録媒体としてのシートを積載する。搬送部3は、第1の給紙部1又は第2の給紙部2から給紙されたシートを所定のシート搬送経路上で精度よく搬送する。記録部4は、搬送部3で搬送されているシートに画像を記録する。記録部4は、例えば、記録用液体としてのインクをシートに吐出してシート上に画像を記録する液体吐出方式の記録部である。排紙部8は、画像を記録されたのちに排紙されたシートが積載される。排紙部8は、シート積載部81と、サイズが大きいシートが排出される場合に積載領域を拡大すべく記録装置Mに対して引き出し可能な延長トレイ82と、で構成される。さらに、記録部4のメンテナンスを行うメンテナンス部5、搬送部3の中に構成されている搬送モータ31の駆動を用いて、第1の給紙部1と第2の給紙部2とメンテナンス部5のいずれかに駆動を切替えて駆動伝達させる駆動部6で構成されている。これらすべてのユニットをベース7に締結してプリント部が構成される。
次に、本実施形態における記録装置Mのシートに画像を記録する一連の流れを説明する。不図示の給紙部2によってシートは搬送部3に給紙される。給紙部2から給紙されたシートは、搬送ローラ32と、搬送ローラ32に従動するピンチローラ33とからなる搬送ローラ対によって、搬送方向に対してシートの幅方向における左右先端部の位置が揃えられる。
記録部4は、記録ヘッド421を搭載したキャリッジ411と、キャリッジ411を支持するシャーシ441と、で構成されている。キャリッジ411は、給紙されたシートの
搬送方向と垂直に交差する走査方向に往復移動できる。搬送ローラ対で搬送されるシートは、記録部4と対向する位置に設けられたシートを付勢するプラテン上を通過する際に、キャリッジ411が走査中に記録ヘッド421によってシートに画像が記録される。
その後は、シート片面に画像を記録する動作を行い、画像が記録されたシートは排紙ローラ34と拍車35の排紙ローラ対を通して排紙部8に排紙される。
図7は、本実施形態における記録装置Mのブロック図である。901は、各部動作やデータの処理などを制御するMPUである。902は、MPU901により実行されるプログラムやデータを格納するROMである。903は、MPU901により実行される処理データ及びホストコンピュータ906から受信したデータを一時的に記憶するRAMである。記録ヘッド421は、記録ヘッドドライバ942により制御される。キャリッジ411は、キャリッジモータ431により駆動される。キャリッジモータ431は、キャリッジモータドライバ943により制御される。搬送ローラ32、排紙ローラ34は、搬送モータ31により駆動される。搬送モータ31は、搬送モータドライバ931により制御される。ホストコンピュータ906は、ユーザにより記録動作の実行が命令された場合に、記録画像や画像品位等の記録情報を処理して記録装置Mと通信するためのプリンタドライバ9061を有している。MPU901は、I/F部905を介してホストコンピュータ906と記録画像等のやり取りを行う。
図8は、本実施形態における記録装置Mによるシートの搬送状態を示す斜視図である。駆動源としての搬送モータ31は、駆動列26によって搬送ローラ32と接続(駆動連結)されている。搬送ローラ32は、搬送モータ31の回転方向に応じてシートPを搬送方向へ搬送する図8に示す回転方向(以下、正転)と逆方向への回転(以下、逆転)が可能である。中間ローラ28は、駆動列27を介して搬送ローラ32と接続(駆動連結)されている。駆動列27の途中には、一方向クラッチCと一方向クラッチDの組み合わせによって構成される後述の一方向回転機構が配置されている。中間入力ギア271から入力された回転は、一方向回転機構を介することで、中間入力ギア271の回転方向によらず、中間ローラ入力ギア623へ図8に示す回転方向のみに駆動を伝達させることが可能である。中間ローラ28は、中間ローラ入力ギア623に図示方向への入力があるとシートPを搬送方向へ搬送する図8に示す回転方向(以下、正転)へ回転する。
上記構成により、搬送モータ31の回転方向を切り替えることで、搬送ローラ32を正転させながら中間ローラ28を正転させる状態と、搬送ローラ32を逆転させながら中間ローラ28を正転させる状態と、を切り替え可能である。
図9(a)、図9(b)は、本実施形態の一方向回転機構で用いる一方向クラッチDの図である。一方向クラッチDは、第3ギア272、第4ギア273、遊星ギア274によって構成されている。第4ギア273は、遊星ギア274を受容する受容部272cを有している。受容部272cは、空転部272a、係止部272bから構成される。空転部272aは、半径方向内向きに凹むように設けられた凹所である。遊星ギア274は、空転部272aと摺接することによって保持され、遊星ギア274の空転を可能にしている。係止部272bは、遊星ギア274の歯と噛み合うことで遊星ギア274の回転を抑制するエッジが構成されている。
上記構成により、一方向クラッチDは、第3ギア272に入力された図9(b)実線方向への回転を第4ギア273へ伝達し、一方、図9(b)点線方向の回転が第3ギア272に入力された際には第4ギア273への駆動を伝達しない。本実施形態で用いる一方向クラッチDの構成は、上記構成に限らず、ばねクラッチやラチェットといった駆動を一方向のみ伝達する機構であればよい。
図10~図12は、本実施形態におけるギア回転方向と駆動伝達経路を説明する図である。一方向クラッチCと一方向クラッチDを組み合わせた一方向回転機構について説明する。一方向クラッチDの第3ギア272は、中間入力ギア271と一方向クラッチCの第1ギア10と噛み合っている。中間ローラ入力ギア623は、一方向クラッチDの第4ギア273と一方向クラッチCの第2ギア20と噛み合っている。
まず、搬送ローラ32の逆転時には、図10に示すように、中間入力ギア271が反時計回りに回転する。中間入力ギア271の反時計回りの回転を受けて、第3ギア272は時計回りに回転する。一方向クラッチDは、第3ギア272へ入力された時計周りの回転を第4ギア273に伝達するため、第4ギア273は時計回りに駆動する。第4ギア273は、中間ローラ入力ギア623に反時計回りの回転を伝達し、中間ローラ28を正転方向へ回転させる。そのため、搬送ローラ32が逆転していても、中間ローラ28はシートPを搬送方向へ搬送可能である。
このとき、第1ギア10は第3ギア272と、第2ギア20は中間ローラ入力ギア623と、それぞれ噛み合っているため、第1ギア10は反時計回り、第2ギア20は時計回りに駆動される。上記回転状態のとき、一方向クラッチC内の遊星ギア30は駆動連結部材40の空転部41aで空転(自転)しているため(図2(a)、図2(c)に示した状態)、第1ギア10と第2ギア20とは駆動がつながっていない。そのため、異なる回転方向に回転可能である。
図11は、搬送ローラ32の回転方向を逆転方向から正転方向に切り替えた際の駆動伝達の経路を示す図である。搬送ローラ32が正転しているときには、中間入力ギア271は時計回りに回転する。中間入力ギア271の時計回りの回転を受けて、第3ギア272は反時計回りに回転する。一方向クラッチDは、第3ギア272と第4ギア273との間の直接的な駆動連結は切れた状態にあり、第3ギア272へ入力された時計周りの回転が第4ギア273に伝達しないため、第4ギア273は回転しない。第3ギア272は、噛み合っている第1ギア10へ時計回りの回転を伝達する。第1ギア10の回転は、第2当接面12が第4当接面44に当接するまで駆動連結部材40へは伝達されないので、第2ギア20へも駆動が伝達されない。そのため、中間ローラ入力ギア623へ回転が伝達されず、中間ローラ28は回転しない。
この図11の駆動伝達状態は、第2当接面12が第4当接面44に当接するまで継続することになる。
図12は、搬送ローラ32の回転方向が正転方向に切り替わり、第2当接面12が第4当接面44に当接した後の駆動伝達の経路を示す図である。搬送ローラ32が正転しているときには、中間入力ギア271は時計回りに回転する。中間入力ギア271の時計回りの回転を受けて、第3ギア272は反時計回りに回転する。一方向クラッチDは、引き続き第3ギア272と第4ギア273との間の直接的な駆動連結は切れた状態にあるため、第3ギア272へ入力された時計周りの回転が直接、第4ギア273に伝達されることはない。第3ギア272は、噛み合っている第1ギア10へ時計回りの回転を伝達する。第1ギア10の回転は、第2当接面12が第4当接面44に当接後、駆動連結部材40へ伝達される。駆動連結部材40が時計回りに回転すると、遊星ギア30が係止部41bに係止され、駆動連結部材40の回転は第2ギア20で伝達される(図2(b)、図2(d)に示した状態)。第2ギア20が時計回りに回転すると、中間ローラ入力ギア623を反時計回りへ回転させて、中間ローラ28を正転させる。そのため、搬送ローラ32の正転時でも、中間ローラ28はシートPを搬送方向へ搬送可能である。また、このとき、中間ローラ入力ギア623の反時計回りの回転により、第4ギア273は時計回りに回転する
が、第3ギア272は反時計回りに回転しており駆動が切れているため、異なる回転方向に回転可能である。
すなわち、搬送ローラ32が逆転し中間ローラ28が正転する第1搬送状態(図10)から、搬送ローラ32が正転し中間ローラ28が停止する状態(図11)を経て、搬送ローラ32が正転し中間ローラ28の正転する第2搬送状態(図12)へと切り替わる。上記構成により、搬送ローラ32の逆転時は中間ローラ28が正転し、搬送ローラ32を逆転から正転に切り替えた際には一定のディレイをもって中間ローラ28が正転する機構を実現できる。
図13(a)~図13(d)は、本実施形態における記録装置Mによるシートのレジ取り動作の模式図である。図13(a)に示すように、給紙部2に設けられた給紙ローラ25によって給紙されたシートPは、中間ローラ28と、付勢力を受けて中間ローラ28と当接する従動ローラ29と、からなるローラ対の回転によって搬送方向へ搬送される。このとき、駆動伝達経路は、図10に示すようになっており、搬送経路において記録部の上流側に設けられた搬送ローラ32(第1ローラ)は逆転、搬送ローラ32よりも上流側に設けられた中間ローラ28(第2ローラ)は正転している。シートPの搬送が進み、シートPの先端が搬送ローラ32に到達すると、搬送ローラ32は逆転しているため、シートPの先端は搬送ローラ32より搬送方向下流側に進むことができず搬送ローラ32とピンチローラ33止められる。一方、シート搬送経路において搬送ローラ32に対して上流側に配置された中間ローラ28は、シートPを搬送方向へ搬送しようとするため、図13(b)に示すように、シートPはループを形成する。これにより、シートPの左右先端部の搬送ローラ32への到達のタイミングがずれていても、左右先端部の位置が揃えることができる。
しかしながら、ループが形成されているときには、ループを解消しようとする力がシートPに働くため、ループが解消されないまま搬送が進むと、しわの発生や、一度そろえた左右先端が再びずれてしまうといった問題が発生する。そのため、シートPの左右先端部をそろえた後の搬送ではループを速やかに解除することが重要である。実施形態におけるループ解除の流れを説明する。
ループを形成しシートPの左右先端部は位置を揃えた後で、図13(c)のように搬送ローラ32の回転方向を変更する。シートPの左右先端部は位置が揃った状態で、搬送ローラ32とピンチローラ33の搬送ローラ対にニップされたのち搬送方向へ搬送される。このとき、駆動伝達経路は図11のようになっており、中間ローラ28は前述の一方向クラッチCに設けられたディレイを解消するまでの所定の期間、回転しない。そのため、搬送ローラ32とピンチローラ33の搬送ローラ対によって、シートPの先端部が搬送方向に進むことでループが解消されて行く。搬送ローラ32によるシートPの搬送が進み、図13(d)のようにシートPのループが解消されると、駆動伝達経路は図12の状態になり、中間ローラ28が回転を再開する。上記構成により、シートPの左右先端部をそろえた後、速やかにループを解除することができる。これにより、ループが解消されないままシートPが搬送されることによるしわの発生や、左右先端部を一度そろえた後の斜行を低減できる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係るクラッチ機構の構成を示す図である。ここでは、第2実施形態において第1実施形態と異なる事項についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明は省略する。第2実施形態においてここで特に説明しない事項は第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、第2ギア20と駆動連結部材40のうちの一方としての駆動連結部材40に受容部41を設け、他方としての第2ギア20に遊星ギア30が噛み合う内歯ギア21を設けていた。これに対し、本実施形態では、受容部141を第2ギア120に設けてあり、駆動連結部材140に遊星ギア30と噛み合うギア46が設けられている。
本実施形態によれば、係止部141bをより外周に配置することができるため、遊星ギア30が噛みこむまでに第2ギア120が回る角度を小さくすることができる。そのため、遊星ギア30が噛みこむまでに回る角度ばらつきで発生するディレイ量のばらつきを低減することができる。
なお、本実施形態のクラッチ機構は、第1実施形態のクラッチ機構とは、第1ギア10の回転の切り替えによる駆動伝達状態の切り替わり方の組み合わせが異なる構成となっている。
すなわち、本実施形態のクラッチ機構では、駆動連結部材140が矢印A方向に回転すると、遊星ギア30は、駆動連結部材140のギア46との噛み合いにより、矢印B方向(第2方向)と同じ回り方向(時計回り)に回転(自転)しようとする。このときの遊星ギア30の回転は、遊星ギア30の歯が受容部141のエッジ141b1(の先端の平面部)に向かう方向の回転となる。よって、遊星ギア30は、第1ギア10の回転軸線周りを自転が規制されながら公転する状態となり、第1ギア10から駆動連結部材140に伝達された駆動力は、第2ギア120に伝達される。
また、駆動連結部材140が矢印B方向に回転すると、遊星ギア30は、駆動連結部材140のギア46との噛み合いにより、矢印A方向(第1方向)と同じ回り方向(反時計回り)に回転(自転)しようとする。このときの遊星ギア30の回転は、遊星ギア30の歯が受容部141のエッジ141b1と係合しない方向の回転となる。よって、遊星ギア30は、第1ギア10の回転軸線周りを自転可能かつ公転可能に受容部141の空転部141aに保持される状態となり、第1ギア10から駆動連結部材140に伝達された駆動力は、第2ギア120に伝達されない。
なお、本実施形態において空転部141aと係止部141bの周方向の配置を逆にすれば、実施形態1と同様の駆動伝達構成とすることができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係るクラッチ機構の構成を示す図である。ここでは、第3実施形態において第1実施形態、第2実施形態と異なる事項についてのみ説明し、第1実施形態、第2実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明は省略する。第3実施形態においてここで特に説明しない事項は第1実施形態、第2実施形態と同様である。
本実施形態のクラッチ機構は、第1実施形態、第2実施形態のクラッチ機構が備えていた駆動連結部材を排した構成となっている。
本実施形態では、受容部241を第1ギア210に設けてあり、受容部241が、空転部241aと係止部241bとの間に、揺動部41cが設けられている。揺動部241cは、遊星ギア30を挟んで、内歯ギア21と遊星ギア30の噛み合い位置と対向側に設けられた平面部である。第2ギア220の回転軸において径方向で遊星ギア30の位置を保持し、内歯ギア21と遊星ギア30のかみ合いを保証する。
図5は、第3実施形態のクラッチ機構の動作を示す図である。矢印Aの向きに第1ギア
210が回転しようとする際には、遊星ギア30の歯先と空転部241aとが摺接することによって遊星ギア30は保持され、遊星ギア30は内歯ギア21と噛み合いながら回転する。そのため第1ギア210の駆動は第2ギア20へ伝達されない。
上記の駆動が伝達されない状態から矢印Bの向きに第1ギア210が回転しようとする際に、遊星ギア30は内歯ギア21と噛み合いながら回転し、揺動部41cを経由して係止部41bへ移動する。このとき、第1ギア210の駆動は第2ギア220へ伝達されない。その後、係止部241bへ遊星ギア30が到達すると、遊星ギア30の歯が係止部241bに係止され、第1ギア210の駆動は第2ギア220へ伝達される。
すなわち、第1ギア210の回転方向が切り替わってから、遊星ギア30が受容部241の係止部241bによって自転が規制される状態となるまでの間に、遊星ギア30は、第1ギア210に対して相対移動可能(公転移動可能)に構成されている。この相対移動は、揺動部241cの長さによって決まり、この移動により所定のディレイ量を設定することが可能となる。したがって、揺動部241cの回転方向における長さを変更することで、駆動が伝達されるまでのディレイ量を変更可能である。
本実施形態によれば、クラッチ機構の構成部品点数をさらに削減可能である。なお、本実施形態では、第1ギア210と第2ギア220のうちの一方としての第1ギア210に受容部241を設け、遊星ギア30が他方としての第2ギア220の内歯ギア21と噛み合う構成を採用したが、かかる構成に限定されない。すなわち、第2ギア220に受容部を設け、遊星ギア30が第1ギア210に設けたギアと噛み合う構成であってもよい。
本発明の実施の形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
第1ギアと、
前記第1ギアと同軸に配置された第2ギアと、
前記第1ギアと同軸に配置され、遊星ギアを介して前記第2ギアと駆動連結され、前記第1ギアから伝達される駆動力によって、前記遊星ギアの自転が許容されて前記駆動力が前記第2ギアに伝達されない第1方向と、前記遊星ギアの自転が規制されて前記駆動力が前記第2ギアに伝達される前記第1方向と逆の第2方向と、に回転する駆動連結部材と、を備えるクラッチ機構において、
前記第1ギアと前記駆動連結部材は、前記第1ギアの回転方向が前記第1方向から前記第2方向へ切り替わってから、前記第2方向の前記駆動力が前記第1ギアから前記駆動連結部材に伝達されるようになるまでの間に、時間差が生じるように構成されていることを特徴とするクラッチ機構。
(構成2)
前記第1ギアは、前記第1ギアの回転軸線周りの周方向において、前記第1方向に向いた第1当接面と、前記第2方向に向いた第2当接面と、を有し、
前記第2ギアは、前記周方向において、前記第1当接面と前記第2方向に対向する第3当接面と、前記第2当接面と前記第1方向に対向する第4当接面と、を有し、
前記駆動連結部材が前記第1方向に回転するときは、前記第1当接面と前記第3当接面は前記周方向に当接し、前記第2当接面と前記第4当接面は前記周方向に離間しており、
前記駆動連結部材が前記第2方向に回転するときは、前記第1当接面と前記第3当接面は前記周方向に離間し、前記第2当接面と前記第4当接面は前記周方向に当接していることを特徴とする構成1に記載のクラッチ機構。
(構成3)
前記第3当接面と前記第4当接面は、前記周方向において前記第1当接面と前記第2当接面との間に配置され、
前記第1当接面と前記第2当接面との間の前記周方向の間隔は、前記第3当接面と前記
第4当接面との間の前記周方向の間隔よりも長いことを特徴とする構成2に記載のクラッチ機構。
(構成4)
前記遊星ギアは、前記第2ギアと前記駆動連結部材のうちの一方に設けられたギアと噛み合い、
前記第2ギアと前記駆動連結部材のうちの他方は、前記遊星ギアを保持する保持部を有することを特徴とする構成1~3のいずれか一の構成に記載のクラッチ機構。
(構成5)
前記保持部は、
前記駆動連結部材が前記第1方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転させながら公転させるように保持し、
前記駆動連結部材が前記第2方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転を規制しながら公転させるように保持することを特徴とする構成4に記載のクラッチ機構。
(構成6)
前記保持部は、
前記遊星ギアを自転を許容するように保持する空転部と、
前記遊星ギアを係止し前記遊星ギアの自転を規制して保持する係止部と、
を有し、
前記空転部は、前記係止部に対して、前記第1方向における上流側に設けられていることを特徴とする構成4又は5に記載のクラッチ機構。
(構成7)
前記駆動連結部材は、前記遊星ギアを外部から視認可能にする開口部を有することを特徴とする構成1~6のいずれか一の構成に記載のクラッチ機構。
(構成8)
第1ギアと、
前記第1ギアと同軸に配置される第2ギアと、
前記第1ギアに設けられた保持部に保持されるとともに、前記第2ギアに設けられたギアと噛み合う遊星ギアと、
を備え、
前記保持部は、
前記第1ギアが第1方向に回転すると、前記遊星ギアを前記第1ギアの回転軸線周りに自転させながら公転させるように保持し、
前記第1ギアが前記第1方向と逆の第2方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転を規制しながら公転させるように保持し、
前記第1方向に回転する前記第1ギアの駆動力は前記第2ギアに伝達されず、前記第2方向に回転する前記第1ギアの駆動力は前記第2ギアに伝達されるクラッチ機構において、
前記保持部は、前記第1ギアの回転方向が前記第1方向から前記第2方向へ切り替わってから、前記遊星ギアの自転を規制する状態となるまでの間に、時間差が生じるように、前記遊星ギアを保持することを特徴とするクラッチ機構。
(構成9)
前記遊星ギアは、前記時間差の間、前記第1ギアに対して前記第2方向に相対移動することを特徴とする構成8に記載のクラッチ機構。
(構成10)
前記保持部は、
前記遊星ギアを自転可能に保持する空転部と、
前記遊星ギアを係止し前記遊星ギアの自転を規制して保持する係止部と、
前記遊星ギアを前記空転部と前記係止部との間を自転させながら前記第1ギアに対して相対移動可能に保持する揺動部と、
を有することを特徴とする構成8又は9に記載のクラッチ機構。
(構成11)
前記遊星ギアは、二つ備えられていることを特徴とする構成1~10のいずれか一の構成に記載のクラッチ機構。
(構成12)
二つの前記遊星ギアは、前記第1ギアの回転中心に関して対称に配置されていることを特徴とする構成11に記載のクラッチ機構。
(構成13)
シートに画像を記録する記録部と、
シートを搬送する搬送部と、
を備える記録装置であって、
前記搬送部は、
シートの搬送経路において前記記録部よりも上流側に設けられる第1ローラと、
前記搬送経路において前記第1ローラよりも上流側に設けられる第2ローラと、
駆動源と、
前記駆動源が前記第1ローラを駆動する駆動力を前記第2ローラに伝達する駆動列と、
を含み、
前記駆動列は、構成1~12のいずれか一の構成に記載のクラッチ機構を含むことを特徴とする記録装置。
(構成14)
前記搬送部は、
前記第1ローラをシートを搬送方向に進める正転方向とは逆の逆転方向に回転させ、前記第2ローラを前記正転方向に回転させる第1搬送状態と、
前記第1ローラと前記第2ローラを前記正転方向に回転させる第2搬送状態と、
を取り得るように構成されており、
前記第1ギアは、前記第1搬送状態において前記第1方向に回転し、前記第2搬送状態において前記第2方向に回転し、
前記第2ローラは、前記第1ローラの回転方向が前記逆転方向から前記正転方向に切り替わってから所定の期間、回転が停止することを特徴とする構成13に記載の記録装置。
C…一方向クラッチ、10…第1ギア、11…第1当接面、12…第2当接面、20…第2ギア、30…遊星ギア、40…駆動連結部材、41…受容部、41a…空転部、41b…係止部、43…第3当接面、44…第4当接面、A…第1の回転方向、B…第2の回転方向

Claims (14)

  1. 第1ギアと、
    前記第1ギアと同軸に配置された第2ギアと、
    前記第1ギアと同軸に配置され、遊星ギアを介して前記第2ギアと駆動連結され、前記第1ギアから伝達される駆動力によって、前記遊星ギアの自転が許容されて前記駆動力が前記第2ギアに伝達されない第1方向と、前記遊星ギアの自転が規制されて前記駆動力が前記第2ギアに伝達される前記第1方向と逆の第2方向と、に回転する駆動連結部材と、を備えるクラッチ機構において、
    前記第1ギアと前記駆動連結部材は、前記第1ギアの回転方向が前記第1方向から前記第2方向へ切り替わってから、前記第2方向の前記駆動力が前記第1ギアから前記駆動連結部材に伝達されるようになるまでの間に、時間差が生じるように構成されていることを特徴とするクラッチ機構。
  2. 前記第1ギアは、前記第1ギアの回転軸線周りの周方向において、前記第1方向に向いた第1当接面と、前記第2方向に向いた第2当接面と、を有し、
    前記第2ギアは、前記周方向において、前記第1当接面と前記第2方向に対向する第3当接面と、前記第2当接面と前記第1方向に対向する第4当接面と、を有し、
    前記駆動連結部材が前記第1方向に回転するときは、前記第1当接面と前記第3当接面は前記周方向に当接し、前記第2当接面と前記第4当接面は前記周方向に離間しており、
    前記駆動連結部材が前記第2方向に回転するときは、前記第1当接面と前記第3当接面は前記周方向に離間し、前記第2当接面と前記第4当接面は前記周方向に当接していることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ機構。
  3. 前記第3当接面と前記第4当接面は、前記周方向において前記第1当接面と前記第2当接面との間に配置され、
    前記第1当接面と前記第2当接面との間の前記周方向の間隔は、前記第3当接面と前記第4当接面との間の前記周方向の間隔よりも長いことを特徴とする請求項2に記載のクラッチ機構。
  4. 前記遊星ギアは、前記第2ギアと前記駆動連結部材のうちの一方に設けられたギアと噛み合い、
    前記第2ギアと前記駆動連結部材のうちの他方は、前記遊星ギアを保持する保持部を有することを特徴とする請求項2に記載のクラッチ機構。
  5. 前記保持部は、
    前記駆動連結部材が前記第1方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転させながら公転させるように保持し、
    前記駆動連結部材が前記第2方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転を規制しながら公転させるように保持することを特徴とする請求項4に記載のクラッチ機構。
  6. 前記保持部は、
    前記遊星ギアを自転を許容するように保持する空転部と、
    前記遊星ギアを係止し前記遊星ギアの自転を規制して保持する係止部と、
    を有し、
    前記空転部は、前記係止部に対して、前記第1方向における上流側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のクラッチ機構。
  7. 前記駆動連結部材は、前記遊星ギアを外部から視認可能にする開口部を有することを特
    徴とする請求項1に記載のクラッチ機構。
  8. 第1ギアと、
    前記第1ギアと同軸に配置される第2ギアと、
    前記第1ギアに設けられた保持部に保持されるとともに、前記第2ギアに設けられたギアと噛み合う遊星ギアと、
    を備え、
    前記保持部は、
    前記第1ギアが第1方向に回転すると、前記遊星ギアを前記第1ギアの回転軸線周りに自転させながら公転させるように保持し、
    前記第1ギアが前記第1方向と逆の第2方向に回転すると、前記遊星ギアを前記回転軸線周りに自転を規制しながら公転させるように保持し、
    前記第1方向に回転する前記第1ギアの駆動力は前記第2ギアに伝達されず、前記第2方向に回転する前記第1ギアの駆動力は前記第2ギアに伝達されるクラッチ機構において、
    前記保持部は、前記第1ギアの回転方向が前記第1方向から前記第2方向へ切り替わってから、前記遊星ギアの自転を規制する状態となるまでの間に、時間差が生じるように、前記遊星ギアを保持することを特徴とするクラッチ機構。
  9. 前記遊星ギアは、前記時間差の間、前記第1ギアに対して前記第2方向に相対移動することを特徴とする請求項8に記載のクラッチ機構。
  10. 前記保持部は、
    前記遊星ギアを自転可能に保持する空転部と、
    前記遊星ギアを係止し前記遊星ギアの自転を規制して保持する係止部と、
    前記遊星ギアを前記空転部と前記係止部との間を自転させながら前記第1ギアに対して相対移動可能に保持する揺動部と、
    を有することを特徴とする請求項9に記載のクラッチ機構。
  11. 前記遊星ギアは、二つ備えられていることを特徴とする請求項1又は8に記載のクラッチ機構。
  12. 二つの前記遊星ギアは、前記第1ギアの回転中心に関して対称に配置されていることを特徴とする請求項11に記載のクラッチ機構。
  13. シートに画像を記録する記録部と、
    シートを搬送する搬送部と、
    を備える記録装置であって、
    前記搬送部は、
    シートの搬送経路において前記記録部よりも上流側に設けられる第1ローラと、
    前記搬送経路において前記第1ローラよりも上流側に設けられる第2ローラと、
    駆動源と、
    前記駆動源が前記第1ローラを駆動する駆動力を前記第2ローラに伝達する駆動列と、
    を含み、
    前記駆動列は、請求項1~10のいずれか1項に記載のクラッチ機構を含むことを特徴とする記録装置。
  14. 前記搬送部は、
    前記第1ローラをシートを搬送方向に進める正転方向とは逆の逆転方向に回転させ、
    前記第2ローラを前記正転方向に回転させる第1搬送状態と、
    前記第1ローラと前記第2ローラを前記正転方向に回転させる第2搬送状態と、
    を取り得るように構成されており、
    前記第1ギアは、前記第1搬送状態において前記第1方向に回転し、前記第2搬送状態において前記第2方向に回転し、
    前記第2ローラは、前記第1ローラの回転方向が前記逆転方向から前記正転方向に切り替わってから所定の期間、回転が停止することを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
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