JP2010208786A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010208786A
JP2010208786A JP2009055748A JP2009055748A JP2010208786A JP 2010208786 A JP2010208786 A JP 2010208786A JP 2009055748 A JP2009055748 A JP 2009055748A JP 2009055748 A JP2009055748 A JP 2009055748A JP 2010208786 A JP2010208786 A JP 2010208786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
guide member
recording
driving force
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009055748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4930530B2 (ja
Inventor
Kenji Samoto
賢治 佐本
Yuji Koga
雄二 古閑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009055748A priority Critical patent/JP4930530B2/ja
Publication of JP2010208786A publication Critical patent/JP2010208786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4930530B2 publication Critical patent/JP4930530B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

【課題】画像記録装置において、駆動源からの駆動力をスイッチバック搬送ローラ及びガイド部材の双方に確実に伝達する簡素な伝達機構を実現する。
【解決手段】給紙カセット78は、メイントレイ20と、スライドガイド34と、排紙保持部79とを有する。スライドガイド34は、メイントレイ20上でスライド可能に支持されている。給紙カセット78にはラック−ピニオン機構が設けられており、第3搬送ローラ45とラック−ピニオン機構との間にギヤ連結機構が設けられている。第3搬送ローラの駆動力は、ギヤ連結機構、ラック−ピニオン機構を順次経てスライドガイド34に伝達される。
【選択図】図3

Description

本発明は、トレイから給送された被記録媒体に対して画像を記録する記録部を備えた画像記録装置に関し、特に、片面に画像が記録された被記録媒体を上記記録部と上記トレイとの間を通って上記記録部へ戻す機構を備えた画像記録装置に関する。
従来、被記録媒体の両面に画像を記録することが可能な画像記録装置が公知である。例えば、特許文献1には、インクジェット記録方式の画像記録装置が開示されている。特許文献1に記載の画像記録装置では、トレイから送り出された被記録媒体は湾曲状の搬送路(以下「湾曲路」という。)を通って記録部へ搬送されて、記録部において表面(第1面)に画像が記録される。記録部から排出された被記録媒体は、記録部よりも搬送方向下流側で経路切換部(41)によってスイッチバックされた後に、記録部の下方に設けられたガイド部材の上面によって案内されつつ再び上記湾曲路へ搬送される。そして、被記録媒体は、この湾曲路を通って裏面(第2面)を記録部に対向させるようにして搬送され、当該記録部においてその裏面に画像が記録される。
特開2008−247537号公報
ところで、特許文献1に記載の画像記録装置では、経路切換部(41)の動作に連動してガイド部材(56)が一方向へ移動する連動機構が採用されている。この連動機構は、モータなどの駆動源からローラ(45)に駆動力を伝達するとともに、連結軸(79)や連結アーム(77)を介してガイド部材(56)に駆動力を伝達している。そのため、特許文献1に記載の画像記録装置では、ローラ(45)及びガイド部材(56)のいずれかと選択的に連結して、上記駆動源からの駆動力を伝達する複雑な連結機構が必要である。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記複雑な連結機構を用いることなく、駆動源からの駆動力をスイッチバック搬送ローラ及びガイド部材の双方に確実に伝達する簡素な伝達機構を実現することにある。
(1) 本発明は、第1トレイと、記録部と、給送ローラと、スイッチバック搬送ローラと、ガイド部材と、伝達手段と、を具備する画像記録装置として構成されている。第1トレイにシート状の被記録媒体が収容される。記録部は、被記録媒体に対して画像を記録する。給送ローラは、上記第1トレイに収容された被記録媒体に当接して上記第1トレイから上記記録部へ向けて被記録媒体を給送する。スイッチバック搬送ローラは、駆動源から出力される正逆回転方向の駆動力を受けることによって上記記録部を通過した被記録媒体をスイッチバック搬送する。ガイド部材は、上記スイッチバック搬送ローラによってスイッチバック搬送された被記録媒体を上記記録部へ案内可能な経路を形成する第1姿勢と、上記第1姿勢から所定向きへ退避して上記経路を形成しない第2姿勢との間でスライド可能に構成されている。伝達手段は、上記スイッチバック搬送ローラによる回転動作に同期して駆動され、上記駆動源から出力される正逆回転方向の駆動力を直線方向の力に変換して上記ガイド部材に伝達する。
給送ローラによって第1トレイから給送された被記録媒体は、記録部に到達すると、記録部によって画像が記録される。被記録媒体の両面に画像が記録される場合は、記録部を通過した被記録媒体は、スイッチバック搬送ローラによってスイッチバックされた後に、ガイド部材へ向けて搬送される。上記スイッチバック搬送ローラによって搬送された被記録媒体は、第1姿勢に配置されたガイド部材によって上記記録部へ向けて案内される。本発明の画像記録装置においては、ガイド部材は、上記スイッチバック搬送ローラによる回転動作に同期して駆動する伝達手段から直線方向の力を受けてスライド移動する。
このように本発明の画像記録装置が構成されているため、スイッチバック搬送ローラの正逆回転方向の駆動に同期してガイド部材が正回転方向又は逆回転方向に応じた向きへ移動する。このため、ガイド部材をスライドさせるための独立した駆動系や、ガイド部材のスライド方向をコントロールする制御系を設けることを要しないため、ガイド部材のスライド機構が簡素化する。
(2) 上記伝達手段は、互いに直結された複数のギヤで構成されていることが好ましい。
従来技術においては、ガイド部材に至る伝達機構を構成する複数の伝達部材として、ギヤのみならず、リンクバーなどを用いたリンク伝達機構も採用されている。したがって、大きな伝達ロスが生じるため、ガイド部材に駆動力が即座に伝達されず、ガイド部材が即座に応答しないおそれがあった。本発明は、上述の如く、直結されたギヤ群のみによって駆動力が伝達されるので、従来の伝達機構と比べて伝達ロスが低減し、ガイド部材の応答性が向上する。また、伝達手段によって、ガイド部材のスライド動作とスイッチバック搬送ローラの正逆回転方向の駆動とが殆どロスなく同期する。
(3) 上記記録部は、上記第1トレイの上方に設けられている。この場合、上記ガイド部材は、上記第1トレイと上記記録部との間に設けられている。
(4) 上記スイッチバック搬送ローラは、上記駆動源の正回転方向の駆動力を受けることによって被記録媒体を外部へ向けて搬送し、上記駆動源の逆回転方向の駆動力を受けることによって被記録媒体を上記ガイド部材側へ搬送するものである。また、上記伝達手段は、上記正回転方向の駆動力を受けて上記第2姿勢側へスライドさせる駆動力を上記ガイド部材に伝達し、上記逆回転方向の駆動力を受けて上記第1姿勢側へスライドさせる駆動力を上記ガイド部材に伝達するものである。
これにより、スイッチバック搬送ローラがガイド部材側へ被記録媒体を搬送すると、ガイド部材が第1姿勢側へ移動する。
(5) 上記伝達手段は、ラック−ピニオン機構と、遊星ギヤ機構と、駆動力切断機構と、を備える。ラック−ピニオン機構は、上記ガイド部材に形成され当該ガイド部材において被記録媒体が案内される方向に延びる第1ラック及び第2ラック、上記第1ラックに噛合可能に設けられた第1ピニオンギヤ、上記第2ラックに噛合可能に設けられた第2ピニオンギヤを有する。遊星ギヤ機構は、上記駆動源から出力される正逆回転方向の駆動力が伝達される太陽ギヤ、上記太陽ギヤの支軸に回動可能に支持された遊星キャリア、上記太陽ギヤと噛合しつつ上記遊星キャリアに軸支され、上記正回転方向の駆動力が上記太陽ギヤに伝達されたときに上記第1ピニオンギヤと噛合して上記ガイド部材を上記第2姿勢へ向けてスライドさせる第1遊星ギヤ、上記太陽ギヤと噛合しつつ上記遊星キャリアに軸支され、上記逆回転方向の駆動力が上記太陽ギヤに伝達されたときに上記第2ピニオンギヤと噛合して上記ガイド部材を上記第1姿勢へ向けてスライドさせる第2遊星ギヤとを有する。駆動力切断機構は、上記ガイド部材が上記第2姿勢に配置されたときに上記第1ピニオンギヤから上記第1ラックへの駆動力の伝達を切断し、上記ガイド部材が上記第1姿勢に配置されたときに上記第2ピニオンギヤから上記第2ラックへの駆動力の伝達を切断する。
これにより、伝達手段が具体的に実現される。また、ガイド部材が第1姿勢或いは第2姿勢に配置されたときに、ガイド部材への駆動力の伝達が切断される。これにより、駆動源は、負荷を受けることなく、継続して同方向へ回転駆動することが可能となる。また、駆動源や伝達手段に無駄な負荷がかからなくなる。
(6) 上記駆動力切断機構は、上記第2姿勢に対応する上記第1ラックの延出方向の一方端に設けられ、上記第1ピニオンギヤと噛合不能な第1非噛合部と、上記第1姿勢に対応する上記第2ラックの延出方向の他方端に設けられ、上記第2ピニオンギヤと噛合不能な第2非噛合部とを有することが考えられる。
これにより、駆動力切断機構が簡単に実現される。
(7) 上記第1非噛合部及び上記第2非噛合部は、上記ガイド部材に形成された凹部であることが好ましい。
(8) 本発明の画像記録装置は、上記第1トレイの上方に設けられ、基端側が回動可能に支持され、先端側に上記給送ローラが回転可能に支持され、上記給送ローラが上記第1トレイに収容された被記録媒体に当接して上記第1トレイから被記録媒体を給送可能な第3姿勢と、上記給送ローラが上記第1トレイから上方へ退避した第4姿勢との間で姿勢変化可能なアームを更に備える。この場合、上記給送ローラは、上記アームが上記第4姿勢に維持された状態で、上記ガイド部材によって案内された被記録媒体に当接して、該被記録媒体を搬送するものであることが好ましい。
(9) また、上記アームは、上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向けてスライドされた上記ガイド部材に当接されることによって、上記第3姿勢から上記第4姿勢へ姿勢変化するものであることが好ましい。
本発明の画像記録装置によれば、駆動源からの駆動力をスイッチバック搬送ローラ及びガイド部材の双方に確実に伝達する簡素な伝達機構を実現することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る複合機10の外観を示す斜視図である。 図2は、プリンタ部11の断面構造を模式的に示す模式断面図である。 図3は、プリンタ部11の断面構造を示す断面図であり、(A)はスライドガイド34が退避位置に配置された状態が示されており、(B)はスライドガイド34が案内位置に配置された状態が示されている。 図4は、図2における排紙路65B付近の構成を模式的に示す部分拡大図である。 図5は、給紙カセット78が給紙可能な位置に配置された状態を示す斜視図である。 図6は、給紙カセット78の外観を示す斜視図である。 図7は、スライドガイド34の外観を示す斜視図である。 図8は、スライドガイド34が退避位置に配置されたときの給紙カセット78の平面図である。 図9は、スライドガイド34が案内位置に配置されたときの給紙カセット78の平面図である。 図10は、図8における要部Xの部分拡大図であり、ギヤ連結機構111の構成が詳細に示されている。 図11は、図9における要部XIの部分拡大図であり、ギヤ連結機構111の構成が詳細に示されている。 図12は、図10における各切断線の断面図であり、(A)は切断線XIIA−XIIAの断面図、(B)は切断線XIIB−XIIBの断面図である。 図13は、図11における各切断線の断面図であり、(A)は切断線XIIIA−XIIIAの断面図、(B)は切断線XIIIB−XIIIBの断面図である。 図14は、両面画像記録時における記録用紙Sの搬送状態を時系列順に示す模式断面図である。 図15は、両面画像記録時における記録用紙Sの搬送状態を時系列順に示す模式断面図である。 図16は、両面画像記録時における記録用紙Sの搬送状態を時系列順に示す模式断面図である。 図17は、スライドガイド34と第1ピニオンギヤ141及び第2ピニオンギヤ142との位置関係を示す部分斜視図である。 図18は、第2実施形態に係る給紙カセット160の斜視図である。 図19は、給紙カセット160の縦断面図である。 図20は、スライドガイド34の移動過程を時系列順に示す模式断面図である。
以下、適宜図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下に説明される各実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
〈第1実施形態〉
図1は、本発明の第1実施形態の一例である複合機10の外観斜視図である。なお、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、操作パネル40が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
[複合機10の概略]
複合機10は、高さ(上下方向7の長さ)に対して横幅(左右方向9の長さ)及び奥行き(前後方向8の長さ)が大きい薄型の直方体に概ね形成されている。複合機10は、主に、下部に設けられたインクジェット記録方式のプリンタ部11と、上部に設けられたスキャナ部12と、正面上部に設けられた操作パネル40とを一体的に備えた多機能装置である。複合機10は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及び、コピー機能などの各種の機能を有している。プリンタ機能としては、記録用紙の表面(第1面)及び裏面(第2面)の両面に画像を記録する両面画像記録機能を有している。なお、プリンタ機能以外の機能は任意であり、例えば、スキャン機能やコピー機能、ファクシミリ機能を有しないプリンタ機能のみを有するプリンタとして本発明の画像記録装置が実施されてもよい。
プリンタ部11は、正面に開口13が形成されており、この開口13からプリンタ部11の内部に給紙カセット78が装着されている。この給紙カセット78は、開口13からプリンタ部11内に前後方向8に挿抜可能に構成されている。給紙カセット78は、各種サイズの記録用紙(本発明のシート状の被記録媒体の一例)を収容可能なメイントレイ20(本発明の第1トレイの一例)と、その上方で前後方向8へスライド可能なスライドガイド34(本発明のガイド部材の一例)とを有する。なお、給紙カセット78の前方側の上側に、排出された画像記録済みの記録用紙が保持される排紙保持部79が設けられている。
[プリンタ部11の構成]
次に、図2から図4を参照しながら、プリンタ部11の構成について説明する。図2は、プリンタ部11の断面構造を模式的に示す模式断面図である。図3は、プリンタ部11の断面構造を示す断面図であり、(A)はスライドガイド34が退避位置に配置された状態が示されており、(B)はスライドガイド34が案内位置に配置された状態が示されている。図4は、図2における排紙路65B付近の構成を模式的に示す部分拡大図である。なお、図3では、記録部24や経路切換部41等の図示が省略されている。
プリンタ部11は、上述した給紙カセット78に加えて、給紙カセット78から記録用紙をピックアップして給紙(給送)する給送部15と、給送部15によって給紙された記録用紙にインク滴を吐出して記録用紙に画像を形成するインクジェット記録方式の記録部24(本発明の記録部の一例)と、裏面(第2面)に画像を記録するために表面(第1面)に画像が記録された記録用紙の搬送経路を切り換える経路切換部41と、給紙カセット78のスライドガイド34に駆動力を伝達する駆動力伝達機構110(本発明の伝達手段の一例)と、を備えている。なお、記録部24は、インクジェット方式に限られず、電子写真方式、或いは感熱記録方式など、種々の記録方式のものが適用可能である。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、メイントレイ20の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙保持部79に至る搬送路65が形成されている。搬送路65は、メイントレイ20の先端から記録部24に至る間に形成された湾曲路65Aと、記録部24から排紙保持部79に至る間に形成された排紙路65Bとに区分される。
湾曲路65Aは、メイントレイ20に設けられた分離傾斜板22の上端付近から記録部24に渡って延設された湾曲状の通路である。この湾曲路65Aは、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって区画されている。外側ガイド部材18は、プリンタ部11の内部側を中心とする円弧形状に概ね形成されたガイド面18Aを有しており、内側ガイド部材19は、プリンタ部11の内部側を中心とする円弧形状に概ね形成されたガイド面19Aを有している。これらのガイド面18A,19Aによって挟まれた空間が湾曲路65Aである。なお、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19、更に、後述する上側ガイド部材82、下側ガイド部材83、上側傾斜ガイド部材32、下側傾斜ガイド部材33は、いずれも、図2の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延びている。
排紙路65Bは、記録部24よりも搬送方向の下流側(以下、単に「下流側」と略称する。)に設けられた下側ガイド部材82と上側ガイド部材83とによって区画されている。ここで、搬送方向とは、記録用紙が搬送路65及び後述する反転搬送路67を搬送される向き(図2において矢印付きの二点鎖線で示される向き)を指す。
図4に示されるように、下側ガイド部材82は、後述する第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63のニップ位置から前方側(図4の紙面右側)へ水平に延出されている。排紙路65Bは、第2搬送ローラ62によって搬送された画像記録済の記録用紙の下面を支持しつつ、下流側へ案内する。下側ガイド部材82の下流側端部よりも下流側に分岐口36が形成されている。両面画像記録の際は、排紙路65Bを搬送された記録用紙は、分岐口36の下流側でスイッチバックされた後に、分岐口36から下方へ向けて搬送される。
下側ガイド部材82には、前後方向8に長い細幅の凹部85が形成されている。この凹部85は、下側ガイド部材82の下流側端部に形成されている。凹部85は、前後方向8に長い細幅形状に形成されおり、その下流側は分岐口36に開放されている。凹部85のサイズ及び位置は、後述する補助ローラ47が凹部85の内部に没入可能に設計されている。
上側ガイド部材83は、下側ガイド部材82よりも上方に配置されている。上側ガイド部材83と下側ガイド部材82とは、記録用紙が通過可能な所定間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。上側ガイド部材83は、分岐口36を超えて、排紙保持部79の上方まで延出されている。
[反転搬送路67]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、反転搬送路67が形成されている。反転搬送路67は、分岐口36で排紙路65Bから分岐され、給紙カセット78とその上方に配置された記録部24との間を通って、記録部24よりも搬送方向の上流側(以下、単に「上流側」と略称する。)の合流部37に接続されている。なお、合流部37は、湾曲路65Aの始端(上流側の端部)と反転搬送路67の終端(下流側の端部)とが合流する部分である。
反転搬送路67は、傾斜路67Aと直線路67Bとに区分される。傾斜路67Aは、分岐口36から後方斜め下向きに傾斜する傾斜面を有する上側傾斜ガイド部材32と下側傾斜ガイド部材33とによって区画されている。上側傾斜ガイド部材32は、下側ガイド部材82と一体に形成されている。これらのガイド部材32,33は、記録用紙が通過可能な所定間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。上側傾斜ガイド部材32は,下側傾斜ガイド部材33よりも上方に配置されている。これらのガイド部材32,33は、分岐口36から下方へ延出されており、より詳細には、後方斜め下向きへ延出されている。
直線路67Bは、図3(B)で示される案内位置にスライドガイド34が配置されたときに、そのスライドガイド34の上面34Aによって区画される。直線路67Bは、傾斜路67Aの終端付近から後方へ向けて直線状に延びている。スライドガイド34は、メイントレイ20の上部で前後方向8にスライド可能に支持されており、上記案内位置から図3(A)で示される退避位置との間で移動する。なお、スライドガイド34については後述する。
このように搬送路65及び反転搬送路67が形成されているため、給送部15によってメイントレイ20から給紙された記録用紙は、湾曲路65Aを通って、記録部24へ搬送される。この搬送過程において、記録用紙は、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって、給送部15の給紙ローラ25が当接した面とは反対の面が記録部24と対向するように反転される。記録部24を通過した記録用紙は、排紙路65Bを通って排紙保持部79へ搬送されるか、或いは、経路切換部41により搬送経路が切り換えられて、反転搬送路67の傾斜路67A及び直線路67Bを通って再び記録部24へ搬送される。なお、経路切換部41については後述する。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、給紙カセット78の上方に配置されている。記録部24は、図2の紙面垂直方向(主走査方向)に延出されたガイドレール43,44(図3参照)に沿って往復動するように構成されている。記録部24の下方にプラテン42が設けられている。プラテン42は、記録部24によって画像記録が行われる際に、記録用紙を水平に支持するものである。記録部24は、主走査方向への往復移動過程において、図示しないインクカートリッジから供給されたインクをノズル39から微小なインク滴としてプラテン42上を搬送される記録用紙に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。
湾曲路65Aの終端と記録部24との間、つまり、湾曲路65Aにおける下流側の端部と記録部24との間には、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。これらは対をなしている。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60の下方に配置されており、図示しないバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。第1搬送ローラ60及びピンチローラ61は、湾曲路65Aを搬送してきた記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。
また、記録部24と排紙路65Bの始端との間、つまり、記録部24と排紙路65Bにおける上流側の端部との間には、第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63が設けられている。これらは対をなしている。拍車ローラ63は、第2搬送ローラ62の上方に配置されており、自重若しくはバネなどによって第2搬送ローラ62のローラ面に圧接されている。第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙を狭持してさらに下流側(排紙保持部79側)へ搬送する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)から駆動伝達機構(不図示)を介して回転駆動力が伝達されて回転される。この駆動伝達機構は、遊星ギヤなどから構成されており、モータが正回転方向或いは逆回転方向のいずれに回転されても、記録用紙を一方向(図2の右側)へ搬送させるべく、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62を一回転方向へ回転させる。なお、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、画像記録時に間欠駆動される。そのため、画像用紙は、所定の改行幅で送られながら画像記録がなされる。
[給送部15]
給送部15は、給紙カセット78に収容された記録用紙を湾曲路65Aへ向けて搬送するためのものであり、給紙ローラ25(本発明の給送ローラの一例)と、給紙アーム26(本発明のアームの一例)と、駆動伝達機構27とを備えている。給紙ローラ25は、給紙カセット78の上側に配置されている。給紙ローラ25は、給紙カセット78のメイントレイ20に収容された記録用紙に当接した状態で回転されることにより、当該記録用紙をピックアップして湾曲路65Aへ給紙するものであり、給紙アーム26の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ25は、モータ(不図示)の回転力が駆動伝達機構27を介して伝達されると回転駆動される。なお、駆動伝達機構27は、給紙アーム26に軸支されており、概ね給紙アーム26の延出方向に沿って直線状に並ぶ複数のギヤで構成されている。
給紙カセット78の上方に形成された直線路67Bよりも更に上方であって、記録部24の下方に基軸28が設けられている。つまり、基軸28は、直線路67Bと記録部24との間に設けられている。給紙アーム26の基端部は基軸28に支持されている。この給紙アーム26は、基軸28を回動中心軸として回動可能である。このため、給紙アーム26は、メイントレイ20に対して接離可能に上下動することができる。また、給紙アーム26は、自重により又はバネ等の弾性部材による弾性力により、図2の矢印29の方向へ回動付勢されている。このため、給紙ローラ25は、給紙カセット78に収容された記録用紙の上面に圧接可能である。給紙アーム26は、給紙カセット78がプリンタ部11に対して挿入される際に、給紙カセット78の後端部(例えば、分離傾斜板22)に押圧されることによって、上方へ押し上げられるように構成されている。
[給紙カセット78]
給紙カセット78は、給送部15の下方に設けられている。給紙カセット78のメイントレイ20は、プリンタ部11の底側に配置されている。メイントレイ20は、Letterサイズ(216mm×274mm)、リーガルサイズ(216mm×356mm)、A4サイズ(210mm×297mm)、及びこれらのサイズよりも小さいサイズの記録用紙を収容可能である。本実施形態の複合機10では、主として、A4サイズ、B5サイズなどの記録用紙がメイントレイ20に収容される。
メイントレイ20は、記録用紙が載置される底板54と、底板54の左右方向9の両端部から立設された側板55と、底板54の後方側の端部に立設された分離傾斜板22とを有している。このメイントレイ20は、上面が開放された概ね矩形箱状に構成されている。分離傾斜板22は、記録用紙を円滑に給紙可能なように後方側へ傾倒している。分離傾斜板22の内面22Aには図示しない複数の歯が突出している。そのため、仮に複数の記録用紙が重なった状態で給紙されても、分離傾斜板22の内面22Aに記録用紙の先端が当接したときに上記歯によって最上位の記録用紙だけが分離されて湾曲路65Aへ給紙される。
給紙カセット78の前方側の上方に排紙保持部79が設けられている。排紙保持部79の上面である保持面79Aに、排出された画像記録済みの記録用紙が保持される。排紙保持部79は、給紙カセット78と一体に構成されて、給紙カセット78とともにプリンタ部11に対して挿抜可能なものであってもよく、或いはプリンタ部11のフレームなどに固定されたものであってもよい。
[スライドガイド34]
スライドガイド34は、メイントレイ20の上部でスライド可能に支持された板状の部材である。スライドガイド34は、図3(A)に示される退避位置と、図3(B)に示される案内位置との間で前後方向8へスライド可能に支持されている。
上記退避位置は、スライドガイド34の後方側の端部34B、つまり給紙ローラ25によって記録用紙が給送される給送向きの下流側の端部34Bが、給紙ローラ25よりも前方側(給送向きの上流側)に配置された位置である。この退避位置は、後述する案内位置よりも前方側(給紙向きの逆向き側)へ退避された位置である。スライドガイド34が退避位置に配置された状態では、仮に反転搬送路67に記録用紙が搬送されても、直線路67Aが形成されないため、記録用紙を湾曲路65Aへ搬送できない。なお、この退避位置が本発明の第2姿勢に相当する。
また、上記案内位置は、スライドガイド34の端部34Bが給紙ローラ25よりも後方側(給送向きの下流側)に配置された位置である。この位置にスライドガイド34が配置されることで、後述する第3搬送ローラ45によってスイッチバック搬送された記録用紙を給紙ローラ25による給紙向き(後方側)へ案内可能となる。本実施形態では、スライドガイド34が上記案内位置にあるときに、端部34Bが湾曲路65Aに近接する。スライドガイド34が案内位置に配置された状態で直線路67Bが形成される。したがって、この状態で反転搬送路67に記録用紙が搬送されると、スライドガイド34の上面34Aによってガイドされながら、記録用紙は湾曲路65Aへ搬送可能である。このスライドガイド34は、上記案内位置に到達すると、その先端部が分離傾斜板22に当接して支持される。これにより、スライドガイド34が上記案内位置で安定して支持される。また、給紙ローラ25がスライドガイド34上に配置されたときに付与される下方への押圧力に対して十分耐え得る剛性を確保することができる。なお、上記案内位置が本発明の第1姿勢に相当する。
スライドガイド34は、当該スライドガイド34の左右方向9の両端部がメイントトレイ20の側板56の上端部で支持されることにより、前後方向8へスライド可能なスライド支持機構が実現されている。したがって、スライドガイド34に前後方向8の力が加えられると、側板56の上端部でスライドガイド34が摺動する。これにより、スライドガイド34が前後方向8へ移動する。
なお、スライドガイド34の端部34Bの上面には、傾斜ガイド69が設けられている。傾斜ガイド69は、端部34Bから後方斜め上向きへ傾斜する傾斜面を有する。スライガイド34が上記案内位置にあるときに、反転搬送路67を記録用紙が搬送されると、記録用紙は、傾斜ガイド69によって、直線路67Bから湾曲路65Aへ円滑に案内される。
スライドガイド34が上記退避位置から上記案内位置までスライドされると、スライドガイド34の端部34Bが給送部15の給紙アーム26を後方へ押圧して、給紙アーム26を上方へ押し上げる。これにより、図3(B)に示されるように、給紙ローラ25は、スライドガイド34の上面34Aに当接するようにスライドガイド34上に配置される。このときの給紙アーム26の姿勢が、本発明の第4姿勢に相当する。給紙ローラ25がスライドガイド34上に配置された状態で、スライドガイド34の上面34Aにある記録用紙を湾曲路65Aへ向けて給紙することが可能となる。スライドガイド34には、給紙ローラ25と対向する位置にコロ58が回転自在に支持されている。コロ58は、上面34Aに露出されている。給紙ローラ25がスライドガイド34上に配置された状態で、給紙ローラ25のローラ面とコロ58とが接触する。スライドガイド34の上面34を通過する記録用紙は、給紙ローラ25及びコロ58によって搬送される。このため、記録用紙はスライドガイド34から大きな摩擦抵抗を受けることなく円滑に搬送される。
スライドガイド34が上記案内位置から上記退避位置までスライドされると、図3(A)に示されるように、給紙ローラ25は、スライドガイド34から下方へ落ちてメイントレイ20に収容された記録用紙に当接するようにメイントレイ20上に配置される。このときの給紙アーム26の姿勢が、本発明の第3姿勢に相当する。この状態で、メイントレイ20に収容されている記録用紙を湾曲路65Aへ向けて給紙することが可能となる。
[経路切換部41]
次に、図4を参照しながら、経路切換部41について説明する。経路切換部41は、排紙路65Bにおける分岐口36、すなわち排紙路65Bと反転搬送路67との接続部分付近に配置されている。経路切換部41は、図4に示されるように、第3搬送ローラ45(本発明のスイッチバック搬送ローラの一例)と、拍車ローラ46と、補助ローラ47及び補助ローラ48を有するフラップ49とにより構成されている。
第3搬送ローラ45は、記録部24よりも下流側であって、下側ガイド部材82よりも更に下流側に設けられている。第3搬送ローラ45と下側ガイド部材82との間に分岐口36が形成されている。第3搬送ローラ45は、プリンタ部11のフレーム30(図3参照)に回転可能に軸支された回動軸45Aに圧入されており、回動軸45Aとともに回転可能である。拍車ローラ46は、第3搬送ローラ45の上方に配置されており、自重若しくはバネなどによって第3搬送ローラ45のローラ面に圧接されている。この拍車ローラ46は、上側ガイド部材83の下流側端部に回転可能の支持されている。第3搬送ローラ45は、駆動源の一例である図示しない搬送用のモータ(以下「搬送用モータ」と称する。)から正逆回転方向の駆動力が伝達ギヤ(不図示)を介して回動軸45Aに伝達されることにより、正回転方向又は逆回転方向に回転駆動される。例えば、片面記録が行われる場合は、第3搬送ローラ45は正回転方向へ回転される。これにより、記録用紙は第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46に挟持されて下流側へ搬送され、排紙保持部79に排紙される。一方、両面記録が行われる場合は、第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46が記録用紙の後端部を挟持した状態で、第3搬送ローラ45の回転方向が正回転方向から逆回転方向へ切り換えられる。なお、片面記録時及び両面記録時における経路切換部41及び記録用紙の動作については後述する。
第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46は、第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63から送られた記録用紙を狭持するものである。第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46によるニップ領域(挟持領域)に記録用紙が進入すると、記録用紙は第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46によって挟持されつつ、第3搬送ローラ45の回転方向に対応する方向(排紙保持部79側、又は、傾斜路67A側)へ搬送される。つまり、第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46は、記録用紙を排紙路65Bに沿ってさらに下流側(排紙保持部79側)へ搬送可能であるとともに、記録用紙を反転搬送路67の傾斜路67Aに搬送可能である。
上側ガイド部材83に、図4の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延びる支軸87が設けられている。支軸87は、分岐口36よりも上流側に設けられている。フラップ49は、支軸87から概ね下流側へ延出されている。フラップ49における延出端部49Bは、分岐口36の上方、詳細には、分岐口36の中央部36Aを超えて第3搬送ローラ45に近接した位置に達している。このフラップ49は、支軸87に軸支されている。具体的には、フラップ49における上流側の基端部49Aが支軸87に回動可能に支持されている。支軸87は、例えば、上側ガイド部材83、或いはプリンタ部11のフレーム30などに設けることが可能である。
フラップ49の基端部49A側には、その延出方向に隔てられた補助ローラ47及び補助ローラ48が軸支されている。補助ローラ47は、フラップ49の基端部49A側に軸支されている。補助ローラ48は、フラップ49の延出端部49Bに軸支されている。これらの補助ローラ47,48のローラ面は、記録用紙の記録面に当接されるので、拍車ローラ63及び拍車ローラ46と同様に拍車状に形成されている。
フラップ49は、下側ガイド部材82よりも上方に位置する排出姿勢(図4(B)に示される姿勢)と、延出端部49Bが分岐口36よりも下方へ進入する反転姿勢(図4(A)に示される姿勢)との間で回動する。なお、本実施形態では、上側ガイド部材83には、フラップ49が没入可能な開口89が形成されており、フラップ49は、上記排出姿勢にあるときに開口89に没入して、排紙路65Bから退避する。また、上記反転姿勢にあるときは、フラップ49は開口89から露出されて、補助ローラ48が下側傾斜ガイド部材33に当接する。また、補助ローラ47が下側ガイド部材82の凹部85に没入されることにより、補助ローラ47が下側ガイド部材82の支持面82Bよりも下方に退避する。
[駆動力伝達機構110]
次に、図5から図13を参照しながら、駆動力伝達機構110について説明する。本実施形態の駆動力伝達機構110は、経路切換部41の第3搬送ローラ45による回転動作に同期して駆動されるものであり、第3搬送ローラ45に駆動力を付与するための搬送用モータ(不図示)から出力される正逆回転方向の駆動力を直線方向の力に変換して、スライドガイド34に直線方向の駆動力を伝達する役割を果たすものである。この駆動力伝達機構110は、互いに直結された複数のギヤのみで構成されている。具体的には、駆動力伝達機構110は、プリンタ部11に設けられたギヤ連結機構111(図5参照)と、給紙カセット78に設けられたラック−ピニオン機構112(本発明のラック−ピニオン機構の一例、図6及び図7参照)とにより構成されている。
図5は、給紙カセット78が給紙可能な位置に配置された状態を示す斜視図である。なお、図5では、記録部24や経路切換部41などの図示が省略されている。
図5に示されるように、プリンタ部11のフレーム30の左端部にギヤボックス117が設けられている。ギヤボックス117の上面は完全に開放されている。一方、ギヤボックス117の下面の一部には上下方向に貫通する貫通口117Aが形成されおり、他の部分はギヤボックス117の底面を形成している。ギヤ連結機構111は、ギヤボックス117内に回転可能に設けられている。なお、ギヤ連結機構111については後述する。
図6は、給紙カセット78の外観を示す斜視図である。図7は、スライドガイド34の外観を示す斜視図である。
[ラック−ピニオン機構112]
図6及び図7に示されるように、ラック−ピニオン機構112は、排紙保持部79に回転可能に支持された第1ピニオンギヤ141及び第2ピニオンギヤ142と、スライドガイド34に設けられた第1ラックギヤ146及び第2ラックギヤ147とにより構成されている。なお、第1ピニオンギヤ141が本発明の第1ピニオンギヤに相当し、第2ピニオンギヤ142が本発明の第2ピニオンギヤに相当する。また、第1ラックギヤ146が本発明の第1ラックに相当し、第2ラックギヤ147が本発明の第2ラックに相当する。
排紙保持部79の後方端部には、保持面79Aよりも上方へ隆起した隆起部144が設けられている。この隆起部144の左端部に、矩形状の開口143が形成されている。開口143は、排紙保持部79を上下方向7に貫通している。この開口143の左右方向9の両縁部に支軸145が設けられている。支軸145は、その軸方向が左右方向9と同方向となるように設けられている。この支軸145に、第1ピニオンギヤ141及び第2ピニオンギヤ142が左右方向9に並んだ状態で回転自在に支持されている。
第1ラックギヤ146及び第2ラックギヤ147は、スライドガイド34の上面34Aに形成されている。詳細には、図7に示されるように、第1ラックギヤ146及び第2ラックギヤ147は、スライドガイド34の左端部において、前後方向8に延びている。第1ラックギヤ146及び第2ラックギヤ147は、同幅、同長さに形成されている。第1ラックギヤ146は、第1ピニオンギヤ141に噛合可能な位置に配置されている。また、第2ラックギヤ147は、第2ピニオンギヤ142に噛合可能な位置に配置されている。
図7に示されるように、第1ラックギヤ146及び第2ラックギヤ147は、前後方向8にずらされた状態で配置されている。具体的には、第1ラックギヤ146は、第2ラックギヤ147に対して後方にずらされている。第1ラックギヤ146の前方端部よりも前方側に、第1ラックギヤ146と同幅の矩形状の第1凹陥部148(本発明の第1非噛合部の一例)が形成されている。第1凹陥部148の底面は、第1ラックギヤ146の歯間にある谷部よりも下方に位置する。したがって、第1ピニオンギヤ141が第1凹陥部148上に配置された状態では、第1ピニオンギヤ141はスライドガイド34に接触しない。つまり、第1ピニオンギヤ141から第1ラックギヤ146への駆動伝達が切断される。また、第2ラックギヤ147の後方端部よりも後方側に、第2ラックギヤ147と同幅の矩形状の第2凹陥部149本発明の第2非噛合部の一例)が形成されている。第2凹陥部149の底面は、第2ラックギヤ147の歯間にある谷部よりも下方に位置する。したがって、第2ピニオンギヤ142が第2凹陥部149上に配置された状態では、第2ピニオンギヤ142はスライドガイド34に接触しない。つまり、第2ピニオンギヤ142から第2ラックギヤ147への駆動伝達が切断される。このように構成された第1凹陥部148及び第2凹陥部149が、本発明の駆動力切断機構に相当する。なお、本実施形態では、駆動切断機構として、第1凹陥部148や第2凹陥部149のような凹部が採用されるが、各凹陥部に代えて貫通口が採用されてもよい。
[ギヤ連結機構111]
図8は、スライドガイド34が退避位置に配置されたときの給紙カセット78の平面図である。図9は、スライドガイド34が案内位置に配置されたときの給紙カセット78の平面図である。図10は、図8における要部Xの部分拡大図であり、ギヤ連結機構111の構成が詳細に示されている。図11は、図9における要部XIの部分拡大図であり、ギヤ連結機構111の構成が詳細に示されている。図12は、図10における各切断線の断面図であり、(A)は切断線XIIA−XIIAの断面図、(B)は切断線XIIB−XIIBの断面図である。図13は、図11における各切断線の断面図であり、(A)は切断線XIIIA−XIIIAの断面図、(B)は切断線XIIIB−XIIIBの断面図である。各図に示されるように、ギヤ連結機構111は、中間伝達ユニット111Aと、遊星ギヤユニット111B(本発明の遊星ギヤ機構の一例)とにより構成されている。
図10及び図11に示されるように、中間伝達ユニット111Aは、ギヤボックス117の左側に配置されている。中間伝達ユニット111Aは、伝達ギヤ119と、第1中間ギヤ121と、第2中間ギヤ122と、伝達ギヤ120とを有する。伝達ギヤ119は、第3搬送ローラ45の回動軸45Aに設けられている。第1中間ギヤ121は、伝達ギヤ119に直接噛合されている(図12(B)及び図13(B)参照)。伝達ギヤ120は、後述する太陽ギヤ129を支持する支軸118に設けられている。第2中間ギヤ122は、伝達ギヤ120及び第1中間ギヤ121それぞれに噛合されている(図12及び図13参照)。駆動源の一例である搬送用モータ(不図示)から正回転方向又は逆回転方向の駆動力が回動軸45Aに伝達されると、その回転駆動力が伝達ギヤ119から第1中間ギヤ121、第2中間ギヤ122を経て伝達ギヤ120に伝達する。これにより、支軸118が第3搬送ローラ45の回転方向と同じ方向へ回転する。
図10及び図11に示されるように、遊星ギヤユニット111Bは、ギヤボックス117の右側に配置されている。遊星ギヤユニット111Bは、太陽ギヤ129(本発明の太陽ギヤの一例)と、キャリア130(本発明の遊星キャリアの一例)と、第1遊星ギヤ131(本発明の第1遊星ギヤの一例)と、第2遊星ギヤ132(本発明の第2遊星ギヤの一例)とを有する。
支軸118に太陽ギヤ129が設けられている。支軸118が回転すると、その回転駆動力が太陽ギヤ129に伝達されて、太陽ギヤ129が同方向へ回転する。キャリア130は、太陽ギヤ129の支軸118に回動可能に支持されている。第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132のそれぞれは、太陽ギヤ129と噛合しつつキャリア130に軸支されている(図12(A)及び図13(A)参照)。第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、太陽ギヤ129の周りを移動可能なようにキャリア130に支持されている。つまり、キャリア130が支軸118の軸周りに回転すると、第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、太陽ギヤ129に噛合した状態でその外周に沿って移動する。第1遊星ギヤ131と第2遊星ギヤ132は、支軸118の軸方向にずらさている。本実施形態では、給紙カセット78がプリンタ部11に装着された状態で、第1遊星ギヤ131は、第1ピニオンギヤ141のみに噛合可能な位置に配置されており、第2遊星ギヤ132は、第2ピニオンギヤ142のみに噛合可能な位置に配置されている。
第1遊星ギヤ131は、正回転方向(記録用紙を排紙保持部79側へ排出させる方向)の駆動力が太陽ギヤ129に伝達されたときに第1ピニオンギヤ141側へ移動して、第1ピニオンギヤ141と噛合する。この状態で、正回転方向の駆動力が第1遊星ギヤ131から第1ピニオンギヤ141に伝達されると、スライドガイド34が上記退避位置(図3(A)参照)側へ向けて移動する。一方、第2遊星ギヤ132は、逆回転方向(記録用紙を反転搬送路67へ搬送させる方向)の駆動力が太陽ギヤ129に伝達されたときに第2ピニオンギヤ142側へ移動して、に第2ピニオンギヤ142と噛合する。この状態で、逆回転方向の駆動力が第2遊星ギヤ132から第2ピニオンギヤ142に伝達されると、スライドガイド34が上記案内位置(図3(B)参照)側へ向けて移動する。
[両面画像記録動作]
以下、図14から図17の模式断面図を参照して、プリンタ部11における両面画像記録動作について説明する。ここに、図14から図16は、両面画像記録時における記録用紙Sの搬送状態を時系列順に示す模式断面図である。図17は、スライドガイド34と第1ピニオンギヤ141及び第2ピニオンギヤ142との位置関係を示す部分斜視図である。なお、図14から図16では、説明の便宜上、本来断面図には現れない駆動伝達機構110が実線で示されている。また、図17では、排紙保持部79の図示が省略されている。
複合機10に対して両面画像記録の指示が入力されると、まず、給紙用のモータが駆動され、給紙ローラ25によってメイントレイ20から記録用紙Sが後方(図14の紙面左側)へ給紙される。給紙された記録用紙Sは、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって案内されて、湾曲路65Aに沿って下方から上方へUターンするように記録部24に搬送される。このとき、記録用紙Sは、給紙ローラ25が当接した面とは反対の面(表面)が記録部24のノズル39と対向するように反転される。
図14(A)に示されるように、メイントレイ20から記録用紙Sが給紙される際は、メイントレイ20から記録用紙がピックアップされて給紙可能なように、スライドガイド34は退避位置に配置されている。このとき、図17(A)に示されるように、第1ピニオンギヤ141が第1ラックギヤ146の後方端部と噛み合っている。また、第2ピニオンギヤ142は、第2凹陥部149上に配置されている。このとき、第2ピニオンギヤ142は、いずれの部材にも接触していないため、仮に第2ピニオンギヤ142が回転しても、空転することになる。
記録用紙Sが第1搬送ローラ60及びピンチローラ61に到達すると、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61によって記録用紙Sが記録部24とプラテン42との間に搬送される。そして、記録部24によってプラテン42上の記録用紙Sに対して画像記録が開始される。記録部24によって表面に画像が記録された記録用紙Sは、第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63によって排紙路65Bに搬送される。なお、記録用紙Sが第1搬送ローラ60及びピンチローラ61に到達すると、給紙ローラ25の回転が停止され、記録用紙Sは、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61によって搬送される。
記録用紙Sが排紙路65Bを搬送されて、その進行方向先端がフラップ49に到達すると、記録用紙Sの進行方向先端が補助ローラ47に衝突する。このとき、フラップ49は、記録用紙からフラップ49を上方へ回動させる力を受ける。図14(A)に示されるように、この力を受けてフラップ49は、反転姿勢から排出姿勢に姿勢変化する。これにより、下側ガイド部材82から第3搬送ローラ45へ続く搬送経路が通じる。その後、記録用紙Sの進行方向先端が第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46に到達すると、第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46によって排紙保持部79側へ搬送される。
第3搬送ローラ45は、図示しない搬送用モータから正回転方向の駆動力を受けて、記録用紙Sを排紙保持部79側へ搬送するように回転駆動される。上記搬送用モータの駆動力は、駆動伝達機構110にも供給される。搬送用モータが正回転方向へ回転している場合は、図14(A)に示されるように、第3搬送ローラ45の回転駆動力が、伝達ギヤ119、中間ギヤ121、中間ギヤ122、伝達ギヤ120(図10参照)を経て太陽ギヤ129に伝達される。そして、太陽ギヤ129から第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132に回転駆動力が伝達される。なお、図14から図16には、伝達ギヤ120は示されていない。
太陽ギヤ129は、図14(A)に示されるように、反時計回転方向へ回転し、キャリア130(図10参照)も同じ方向、つまり反時計回転方向へ回転する。これにより、第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、太陽ギヤ129の外周に沿って、矢印134の方向へ移動する。第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、第2遊星ギヤ132が第2ピニオンギヤ142に当接するまで移動する。第2遊星ギヤ132が第2ピニオンギヤ142に当接すると、第2遊星ギヤ132と第2ピニオンギヤ142とが噛み合い、回転駆動力が第2ピニオンギヤ132へ伝達される。ただし、図17(A)に示されるように、スライドガイド34が退避位置にあるときは、第2ピニオンギヤ142が第2凹陥部149の上方に配置されている。そのため、第2ピニオンギヤ142に回転駆動力が伝達されても、第2ピニオンギヤ142は空転し、その回転駆動力はスライドガイド34に伝達されない。したがって、スライドガイド34は、退避位置で停止した状態を維持する。
更に記録用紙Sが排紙保持部79側へ搬送されると、排紙路65Bに設けられた図示しないシートセンサによって、排紙路65Bにおける記録用紙Sの進行方向後端の位置が検知される。なお、シートセンサは、例えば、排紙路65Bに露出された回転子と、フォトインタラプタ51とを有し、記録用紙Sが通過したときに回転子が回転することによってフォトインタラプタ51の光路を遮断するような周知の光学センサが採用可能である。
記録用紙Sの進行方向後端が下側ガイド部材82で支持された第1支持状態にある場合、つまり、記録用紙Sが、実質的に、下側ガイド部材82及び第3搬送ローラ45の両方で支持されている場合は、記録用紙Sは、フラップ49による反転姿勢側への付勢力に耐えて上記第1支持状態を維持する。これにより、フラップ49の回動姿勢は排出姿勢を維持する。なお、フラップ49による反転姿勢側への付勢力は、記録用紙Sが上記第1支持状態にあるときに記録用紙Sから受けるフラップ49を上方へ押し返す反力よりも小さく設定されている。これにより、上記第1支持状態においてフラップ49を排出姿勢に維持することが可能となる。また、記録用紙Sがフラップ49によって下方へ押し付けられても大きく撓まされることがない。
記録用紙Sの進行方向後端が下側ガイド部材82を通過し、分岐口36の中央部36A付近に到達すると、第3搬送ローラ45に駆動力を供給していた搬送用モータ(不図示)の回転が図示しない制御部によって停止される。これにより、第3搬送ローラ45の回転が停止して、記録用紙Sの進行方向後端が分岐口36の中央部36Aに位置する第2支持状態で記録用紙Sの進行が一時停止する(図14(B)参照)。
上記第2支持状態は、記録用紙Sの進行方向後端が分岐口36の中央部36Aに位置する状態である。言い換えると、記録用紙Sが下側ガイド部材82で支持されていない状態で、且つ、補助ローラ48が記録用紙Sに当接している状態である。本実施形態では、フラップ49による第2姿勢側への付勢力は、上記第2支持状態にある記録用紙Sから受けるフラップ49を上方へ押し返す反力よりも大きく設定されている。したがって、記録用紙Sが上記第2支持状態にある場合は、記録用紙Sがフラップ49による下方への付勢力に耐えきれなくなり、フラップ49が第1姿勢から第2姿勢へ回動する(図15(C)参照)。このとき、記録用紙Sの進行方向後端は、フラップ49の補助ローラ48によって下側傾斜ガイド部材33に押し付けられて、その姿勢を維持する。つまり、フラップ49の回動姿勢が第2姿勢となり、記録用紙Sの進行方向後端(反転搬送路67へ向けられた端部)が分岐口36から反転搬送路67側に進入する。
続いて、搬送用モータが逆回転方向に回転駆動される。すると、搬送用モータからの逆回転方向の駆動力を受けて、記録用紙Sの上流側の端部が第3搬送ローラ45及び拍車ローラ46に挟持された状態で、第3搬送ローラ45の回転方向が逆回転する(図15(D)参照)。これにより、記録用紙Sは、分岐口36付近でスイッチバックされて、反転搬送路67に沿って搬送される。つまり、記録用紙Sはスイッチバックされることにより、その進行方向が逆転し、反転搬送路67に沿って記録部24と給紙カセット78との間を湾曲路65側へ搬送される。
上記搬送用モータの駆動力は、駆動伝達機構110にも供給される。搬送用モータが逆回転方向へ回転している場合は、図15(D)に示されるように、第3搬送ローラ45の回転駆動力が、伝達ギヤ119、中間ギヤ121、中間ギヤ122、伝達ギヤ120(図10参照)を経て太陽ギヤ129に伝達される。そして、太陽ギヤ129から第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132に回転駆動力が伝達される。
太陽ギヤ129は、図15(D)に示されるように、時計回転方向へ回転し、キャリア130(図10参照)も同じ方向、つまり時計回転方向へ回転する。これにより、第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、太陽ギヤ129の外周に沿って、矢印135の方向へ移動する。第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、第1遊星ギヤ131が第1ピニオンギヤ141に当接するまで移動する。第1遊星ギヤ131が第1ピニオンギヤ141に当接すると、第1遊星ギヤ131と第1ピニオンギヤ141とが噛み合い、回転駆動力が第1ピニオンギヤ131へ伝達される。
図17(A)に示されるように、スライドガイド34が退避位置にあるときは、第1ピニオンギヤ141は第1ラックギヤ146と噛合している。したがって、第1ピニオンギヤ141に回転駆動力が伝達されると、その回転駆動力が第1ラックギヤ146によって直線運動に変換されて、スライドガイド34に伝達される。このとき、第1ラックギヤ146は、第1ピニオンギヤ141から後方へスライドガイド34を移動させる駆動力が伝達される。この駆動力を受けて、スライドガイド34が退避位置から案内位置へ向けて移動し始める(図14(D)参照)。なお、スライドガイド34が案内位置へ移動する過程で、第2ピニオンギヤ142が第2ラックギヤ147と噛み合うが、第2ピニオンギヤ142には駆動力が伝達されないので、第2ピニオンギヤ142はスライドガイド34の移動に伴って連れ回る。
スライドガイド34が案内位置に到達すると、図17(B)に示されるように、第1ピニオンギヤ141が第1凹陥部148の上方に配置される。そのため、第1ピニオンギヤ141に回転駆動力が伝達されても、第1ピニオンギヤ141は空転し、その回転駆動力はスライドガイド34に伝達されない。したがって、スライドガイド34は、案内位置で停止した状態を維持する。
退避位置から案内位置への移動過程において、スライドガイド34が給紙アーム26に当接し、更に後方へ移動されると、給紙アーム26が上方へ押し上げられる。これにより、給紙ローラ25がスライドガイド34上に配置される。そして、スライドガイド34が案内位置に配置されると、図16(E)に示されるように、給紙ローラ25がスライドガイド34に軸支されたコロ58に当接する。
スイッチバック後の記録用紙Sが給紙ローラ25に近づくと、制御部は給紙ローラ25を再駆動させる。給紙ローラ25が回転すると、それに伴ってコロ58が従動する。これにより、反転搬送路67の記録用紙Sが給紙ローラ25及びコロ58によって挟持されつつ、直線路67Bから湾曲路65Aへ向けて再給紙される。そして、記録用紙Sが再び記録部24へ搬送されると、記録部24によって他方の面に画像が記録される。その後、両面に画像が記録された記録用紙Sは、下側ガイド部材82の支持面82Bで支持されつつ、フラップ49を第1姿勢に維持させた状態で、再び元の回転方向(正回転方向)へ回転された第3搬送ローラ45によって排紙保持部79へ排出される(図16(F)参照)。
図示しない搬送用モータから正回転方向の駆動力を受けて第3搬送ローラ45が回転すると、図16(F)に示されるように、第3搬送ローラ45の回転駆動力が、伝達ギヤ119、中間ギヤ121、中間ギヤ122、伝達ギヤ120(図10参照)を経て太陽ギヤ129に伝達される。そして、太陽ギヤ129から第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132に回転駆動力が伝達される。
太陽ギヤ129は、図16(F)に示されるように、反時計回転方向へ回転し、キャリア130(図10参照)も同じ方向、つまり反時計回転方向へ回転する。これにより、第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、太陽ギヤ129の外周に沿って、矢印134の方向へ移動する。第1遊星ギヤ131及び第2遊星ギヤ132は、第2遊星ギヤ132が第2ピニオンギヤ142に当接するまで移動する。第2遊星ギヤ132と第2ピニオンギヤ142とが噛合すると、回転駆動力が第2ピニオンギヤ132へ伝達される。
図17(B)に示されるように、スライドガイド34が案内位置にあるときは、第2ピニオンギヤ142が第2ラックギヤ147の前方端部に噛合している。そのため、第2ピニオンギヤ142に回転駆動力が伝達されると、その回転駆動力が第2ラックギヤ147によって直線運動に変換されて、スライドガイド34に伝達される。このとき、第2ラックギヤ147は、第2ピニオンギヤ142から後方へスライドガイド34を移動させる駆動力が伝達される。この駆動力を受けて、スライドガイド34が案内位置から退避位置へ向けて移動し始める(図16(F)参照)。なお、スライドガイド34が退避位置へ移動する過程で、第1ピニオンギヤ141が第1ラックギヤ146と噛み合うが、第1ピニオンギヤ141には駆動力が伝達されないので、第1ピニオンギヤ141はスライドガイド34の移動に伴って連れ回る。
そして、スライドガイド34が退避位置に到達すると、図17(A)に示されるように、第2ピニオンギヤ142が第2凹陥部149の上方に配置される。そのため、スライドガイド34への駆動伝達が途切れて、スライドガイド34は、退避位置で停止した状態を維持する。
[本実施形態の効果]
上述したように、本実施形態では、第3搬送ローラ45から複数のギヤ列からなる駆動伝達機構110を経てスライドガイド34に駆動伝達される。そのため、第3搬送ローラ45の正逆回転方向の駆動に同期してスライドガイド34が移動する際に、第3搬送ローラ45からスライドガイド34に至る伝達ロスを低減することが可能となる。これにより、第3搬送ローラ45の回転動作に対するガイド部材の応答性を向上させることができる。もちろん、スライドガイド34をスライドさせるための独立した駆動系を設けることを要しないため、スライドガイド34の移動機構が簡素化する。
〈第2実施形態〉
以下、図18から図20を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図18は、第2実施形態に係る給紙カセット160の斜視図である。図19は、給紙カセット160の縦断面図である。図20は、スライドガイド34の移動過程を時系列順に示す模式断面図である。なお、上述した第1実施形態の各構成と共通する構成については、第1実施形態で使用した符号と同じ番号の符号を付すことにより、その説明を省略する。
本実施形態に係る給紙カセット160が上述した第1実施形態の給紙カセット78と異なるところは、スライドガイド34のセカンドトレイ162が一体に形成されている点と、分離傾斜板22に支持溝167,168が形成されている点にある。
図18及び図19に示されるように、スライドガイド34の上面34Aの下方にセカンドトレイ162が設けられている。図19に示されるように、セカンドトレイ162は、上面34Aと平行で且つ水平方向に延びる支持面162Aを有しており、この支持面162Aに記録用紙が支持される。
セカンドトレイ162には、最大で葉書サイズ(100×148mm)の記録用紙が収容可能であり、主として、葉書サイズ、写真L版サイズの記録用紙(葉書、光沢紙など)が収容される。なお、セカンドトレイ162は、葉書サイズ以上の記録用紙、例えばメイントレイ20と同様にA4サイズの記録用紙等を収容可能なものであってもよい。
セカンドトレイ162の後方端部には、突出部164,165が設けられている。突出部164,165は、セカンドトレイ162の後方端部から後方へ突出している。突出部164,165は、いずれも、平板状の部材であり、セカンドトレイ162の底板の後方端部から後方へ突出している。これらの突出部164,165は、左右方向9へ隔てられており、左右方向9の中央部を通る中心線を基準に対称に配置されている。
スライドトレイ34の上面34Aの後方端部には、矩形状の切り欠き166が形成されている。切り欠き166は、左右方向9の中央部に形成されている。この切り欠き166は、少なくとも給紙ローラ25及び給紙アーム26が挿通可能なサイズに形成されている。
分離傾斜板22には、支持溝167,168が形成されている。分離傾斜板22の上端が凹形状に形成されることによって、支持溝167,168が構成される。支持溝167は、スライドガイド34が退避位置から案内位置へ移動する過程で、突出部164が進入可能な寸法及び位置に形成されている。また、支持溝168は、スライドガイド34が退避位置から案内位置へ移動する過程で、突出部165が進入可能な寸法及び位置に形成されている。突出部164が支持溝167に進入すると、突出部164の下面が支持溝167の奥面167Aで支持される。また、突出部165が支持溝168に進入すると、突出部165の下面が支持溝168の奥面168Aで支持される。
本実施形態のスライドガイド34は、上記搬送用モータ(不図示)が逆回転方向に回転駆動されて、第3搬送ローラ45の回転方向が逆回転すると、スライドガイド34が第1実施形態で説明された退避位置(図20(A)参照)から案内位置(図20(C)参照)へ向かって移動する。この移動過程で、突出部164,165が支持溝167,168に進入して支持される。このとき、突出部164,165が給紙アーム26に当接する。そして、更に後方へスライドガイド34が移動されると、給紙アーム26が上方へ押し上げられて、セカンドトレイ162の支持面162A上に給紙ローラ25が配置される(図20(B)参照)。つまり、セカンドトレイ162上に記録用紙が収容されている場合は、給紙ローラ25がセカンドトレイ162に収容された最上位の記録用紙と当接する位置に配置される。
本実施形態では、図20(B)に示されるように、給紙ローラ35が支持面162A上に配置されて、セカンドトレイ162から記録用紙を搬送可能となったときに、上記搬送用モータが停止される。この状態で、給紙ローラ25が回転されると、セカンドトレイ162に収容された記録用紙が湾曲路65Aへ向けて給紙される。
そして、記録用紙が第1搬送ローラ60及びピンチローラ61によって搬送され始めると、給紙ローラ35の回転が停止される。その後、記録用紙が第3搬送ローラ45に到達するまでに、上記搬送用モータが正回転方向へ回転駆動される。これにより、搬送ローラ45は、記録用紙を排紙保持部79側へ搬送可能な方向へ回転する。また、搬送ローラ45の回転に連動して、スライドガイド34が退避位置へ向けて移動し始める。スライドガイド34が退避位置へ移動する過程で、給紙ローラ25がメイントレイ20側へ降下する。
セカンドトレイ162から給紙された記録用紙に対して片面記録する場合は、記録部24を通過した記録用紙は、第3搬送ローラ45によって排紙保持部79へ排出される。一方、セカンドトレイ162から給紙された記録用紙に対して両面記録する場合は、上述の第1実施形態に記載された要領で、搬送ローラ45によって記録用紙がスイッチバック搬送されて、再び記録部へ搬送される。このとき、搬送ローラ45によるスイッチバック搬送時に、スライドガイド34が退避位置から案内位置へ移動し、その過程で、給紙アーム26が上方へ押し上げられる。そして、図20(C)に示されるように、給紙ローラ25がセカンドトレイ162の支持面162を経て切り欠き166を通ってスライドガイド34の上面34A上に配置される。これにより、スライドガイド34の上面34Aを案内された記録用紙が給紙ローラ25によって湾曲路65Aへ向けて給紙可能となる。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
15・・・給送部
20・・・メイントレイ
24・・・記録部
25・・・給紙ローラ
26・・・給紙アーム
34・・・スライドガイド
34A・・・上面
45・・・第3搬送ローラ
47・・・補助ローラ
48・・・補助ローラ
65・・・搬送路
65A・・・湾曲路
65B・・・排紙路
67・・・反転搬送路
67A・・・傾斜路
67B・・・直線路
110・・・駆動伝達機構
111・・・ギヤ連結機構
111A・・・中間伝達ユニット
111B・・・遊星ギヤユニット
112・・・ラック−ピニオン機構
117・・・ギヤボックス
118・・・支軸
119,120・・・伝達ギヤ
121・・・第1中間ギヤ
122・・・第2中間ギヤ
129・・・太陽ギヤ
130・・・キャリア
131・・・第1遊星ギヤ
132・・・第2遊星ギヤ
141・・・第1ピニオンギヤ
142・・・第2ピニオンギヤ
146・・・第1ラックギヤ
147・・・第2ラックギヤ
148・・・第1凹陥部
149・・・第2凹陥部
160・・・給紙カセット
162・・・セカンドトレイ
164,165・・・突出部
166・・・切り欠き
167,168・・・支持溝

Claims (9)

  1. シート状の被記録媒体を収容する第1トレイと、
    被記録媒体に対して画像を記録する記録部と、
    上記第1トレイに収容された被記録媒体に当接して上記第1トレイから上記記録部へ向けて被記録媒体を給送する給送ローラと、
    駆動源から出力される正逆回転方向の駆動力を受けることによって上記記録部を通過した被記録媒体をスイッチバック搬送するスイッチバック搬送ローラと、
    上記スイッチバック搬送ローラによってスイッチバック搬送された被記録媒体を上記記録部へ案内可能な経路を形成する第1姿勢と、上記第1姿勢から所定向きへ退避して上記経路を形成しない第2姿勢との間でスライド可能なガイド部材と、
    上記スイッチバック搬送ローラによる回転動作に同期して駆動され、上記駆動源から出力される正逆回転方向の駆動力を直線方向の力に変換して上記ガイド部材に伝達する伝達手段と、を具備する画像記録装置。
  2. 上記伝達手段は、互いに直結された複数のギヤで構成されている請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記記録部は、上記第1トレイの上方に設けられており、
    上記ガイド部材は、上記第1トレイと上記記録部との間に設けられている請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記スイッチバック搬送ローラは、上記駆動源の正回転方向の駆動力を受けることによって被記録媒体を外部へ向けて搬送し、上記駆動源の逆回転方向の駆動力を受けることによって被記録媒体を上記ガイド部材側へ搬送するものであり、
    上記伝達手段は、上記正回転方向の駆動力を受けて上記第2姿勢側へスライドさせる駆動力を上記ガイド部材に伝達し、上記逆回転方向の駆動力を受けて上記第1姿勢側へスライドさせる駆動力を上記ガイド部材に伝達するものである請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記伝達手段は、
    上記ガイド部材に形成され当該ガイド部材において被記録媒体が案内される方向に延びる第1ラック及び第2ラック、上記第1ラックに噛合可能に設けられた第1ピニオンギヤ、上記第2ラックに噛合可能に設けられた第2ピニオンギヤを有するラック−ピニオン機構と、
    上記駆動源から出力される正逆回転方向の駆動力が伝達される太陽ギヤ、上記太陽ギヤの支軸に回動可能に支持された遊星キャリア、上記太陽ギヤと噛合しつつ上記遊星キャリアに軸支され、上記正回転方向の駆動力が上記太陽ギヤに伝達されたときに上記第1ピニオンギヤと噛合して上記ガイド部材を上記第2姿勢へ向けてスライドさせる第1遊星ギヤ、上記太陽ギヤと噛合しつつ上記遊星キャリアに軸支され、上記逆回転方向の駆動力が上記太陽ギヤに伝達されたときに上記第2ピニオンギヤと噛合して上記ガイド部材を上記第1姿勢へ向けてスライドさせる第2遊星ギヤとを有する遊星ギヤ機構と、
    上記ガイド部材が上記第2姿勢に配置されたときに上記第1ピニオンギヤから上記第1ラックへの駆動力の伝達を切断し、上記ガイド部材が上記第1姿勢に配置されたときに上記第2ピニオンギヤから上記第2ラックへの駆動力の伝達を切断する駆動力切断機構と、を備える請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記駆動力切断機構は、
    上記第2姿勢に対応する上記第1ラックの延出方向の一方端に設けられ、上記第1ピニオンギヤと噛合不能な第1非噛合部と、
    上記第1姿勢に対応する上記第2ラックの延出方向の他方端に設けられ、上記第2ピニオンギヤと噛合不能な第2非噛合部とを有する請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 上記第1非噛合部及び上記第2非噛合部は、上記ガイド部材に形成された凹部である請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 上記第1トレイの上方に設けられ、基端側が回動可能に支持され、先端側に上記給送ローラが回転可能に支持され、上記給送ローラが上記第1トレイに収容された被記録媒体に当接して上記第1トレイから被記録媒体を給送可能な第3姿勢と、上記給送ローラが上記第1トレイから上方へ退避した第4姿勢との間で姿勢変化可能なアームを更に備え、
    上記給送ローラは、上記アームが上記第4姿勢に維持された状態で、上記ガイド部材によって案内された被記録媒体に当接して、該被記録媒体を搬送するものである請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記アームは、上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向けてスライドされた上記ガイド部材に当接されることによって、上記第3姿勢から上記第4姿勢へ姿勢変化するものである請求項8に記載の画像記録装置。
JP2009055748A 2009-03-09 2009-03-09 画像記録装置 Active JP4930530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055748A JP4930530B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009055748A JP4930530B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010208786A true JP2010208786A (ja) 2010-09-24
JP4930530B2 JP4930530B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=42969403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009055748A Active JP4930530B2 (ja) 2009-03-09 2009-03-09 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4930530B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108773211A (zh) * 2018-06-27 2018-11-09 阜阳市易邦办公设备销售有限公司 一种具有自动纸槽的打印机
CN108790430A (zh) * 2018-06-27 2018-11-13 阜阳市易邦办公设备销售有限公司 一种具有自动纸槽的打印机
CN114940022A (zh) * 2021-02-15 2022-08-26 精工爱普生株式会社 记录装置
JP7501242B2 (ja) 2020-08-31 2024-06-18 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0318563A (ja) * 1989-05-30 1991-01-28 Xerox Corp 両面プリンタ
JPH09100071A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Canon Inc シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置
JPH1179566A (ja) * 1997-09-16 1999-03-23 Murata Mach Ltd 画像記録装置
JP2008247495A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Brother Ind Ltd シート搬送装置、及び両面記録装置
JP2008247537A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Brother Ind Ltd 両面記録装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0318563A (ja) * 1989-05-30 1991-01-28 Xerox Corp 両面プリンタ
JPH09100071A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Canon Inc シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置
JPH1179566A (ja) * 1997-09-16 1999-03-23 Murata Mach Ltd 画像記録装置
JP2008247495A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Brother Ind Ltd シート搬送装置、及び両面記録装置
JP2008247537A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Brother Ind Ltd 両面記録装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108773211A (zh) * 2018-06-27 2018-11-09 阜阳市易邦办公设备销售有限公司 一种具有自动纸槽的打印机
CN108790430A (zh) * 2018-06-27 2018-11-13 阜阳市易邦办公设备销售有限公司 一种具有自动纸槽的打印机
JP7501242B2 (ja) 2020-08-31 2024-06-18 ブラザー工業株式会社 印刷装置
CN114940022A (zh) * 2021-02-15 2022-08-26 精工爱普生株式会社 记录装置
CN114940022B (zh) * 2021-02-15 2023-12-05 精工爱普生株式会社 记录装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4930530B2 (ja) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4609579B2 (ja) 画像記録装置
JP4877125B2 (ja) 画像記録装置
JP4998600B2 (ja) 画像記録装置
JP7513174B2 (ja) 画像記録装置
JP6460311B2 (ja) 画像記録装置
JP5482648B2 (ja) 画像記録装置
JP4930530B2 (ja) 画像記録装置
JP2010235279A (ja) 画像記録装置
JP5590059B2 (ja) 画像記録装置
JP4998457B2 (ja) 画像記録装置
JP2012076828A (ja) 画像記録装置
JP5835397B2 (ja) 画像記録装置
JP5630544B2 (ja) 画像記録装置
JP2010189092A (ja) 画像記録装置
JP6172584B2 (ja) 画像記録装置
JP2011051697A (ja) 画像記録装置
JP5029630B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6606969B2 (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP6575565B2 (ja) 画像記録装置
JP5321362B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP6156531B2 (ja) 画像記録装置
JP6095622B2 (ja) 画像記録装置
JP5240127B2 (ja) 画像記録装置
JP2020104267A (ja) 画像記録装置
JP2017149587A (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4930530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3