JP2007313781A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、かつ記録時間を短縮することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、記録媒体に記録を行う記録ヘッド4を搭載するキャリッジ5と、記録媒体を記録ヘッド4に対向する位置へ搬送する搬送ローラ30と、記録媒体を搬送ローラ30へ給送する給送ローラ11とを有する。さらに記録装置は、給送ローラ11および搬送ローラ30を駆動する駆動力を発生する1つの駆動源(不図示)と、駆動源から給送ローラ11への駆動力の伝達と遮断とを選択的に切り替える駆動切り替え機構(不図示)とを有する。さらに記録装置は、特定の条件に基づいて駆動切り替え機構の切替動作を制御する制御部(不図示)を有する。制御部は、記録媒体に対して記録ヘッド4による記録動作が継続されているときでも、特定の条件が満たれた場合には、駆動切り替え機構を駆動源から給送ローラ11にも駆動力が伝達される状態になるように制御する。
【選択図】図2
【解決手段】記録装置は、記録媒体に記録を行う記録ヘッド4を搭載するキャリッジ5と、記録媒体を記録ヘッド4に対向する位置へ搬送する搬送ローラ30と、記録媒体を搬送ローラ30へ給送する給送ローラ11とを有する。さらに記録装置は、給送ローラ11および搬送ローラ30を駆動する駆動力を発生する1つの駆動源(不図示)と、駆動源から給送ローラ11への駆動力の伝達と遮断とを選択的に切り替える駆動切り替え機構(不図示)とを有する。さらに記録装置は、特定の条件に基づいて駆動切り替え機構の切替動作を制御する制御部(不図示)を有する。制御部は、記録媒体に対して記録ヘッド4による記録動作が継続されているときでも、特定の条件が満たれた場合には、駆動切り替え機構を駆動源から給送ローラ11にも駆動力が伝達される状態になるように制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録媒体に記録を行う記録装置に関する。
従来、記録装置の記録時間を短縮する手法として、給送手段を制御して、先行する記録媒体と後続の記録媒体との間隔を短くする手法が知られている。
特許文献1には、図12に示す記録装置が開示されている。記録装置は制御手段を備えており、この制御手段は、記録媒体P1の後端を記録媒体端部検知手段が検知する前に給送手段111を駆動して後続する他の記録媒体P2の給送を開始する。そして、先行する記録媒体P1の後端を端部検知手段139が検知した後に後続する他の記録媒体P2の先端が端部検知手段139に達するように給送手段111の駆動を制御する。
特開2001−39552号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、給送手段の駆動を制御するためには給送手段と搬送手段とにそれぞれ別個に駆動源を備える必要がある。ところが、普及価格帯の記録装置では、給送手段と搬送手段とのそれぞれに駆動源を備えることはコスト上の制約から困難である。
そこで本発明は、低コストで、かつ記録時間を短縮することができる記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の記録装置は、記録媒体を記録ヘッドによる記録領域へ搬送する搬送手段と、前記記録媒体を前記搬送手段へ給送する給送手段と、前記搬送手段および前記給送手段を駆動する駆動力を発生する1つの駆動源と、前記駆動源から前記給送手段への駆動力の伝達と遮断とを選択的に切り替える駆動切り替え手段と、特定の条件に基づいて前記駆動切り替え手段の切替動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、記録媒体に対して前記記録ヘッドによる記録動作が継続されているときでも、前記特定の条件が満たれた場合には、前記駆動切り替え手段を前記駆動源から前記給送手段にも駆動力が伝達される状態になるように制御することを特徴とする。
上記本発明によれば、低コストで、かつ記録時間を短縮することができる記録装置を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る記録装置を図1から図6を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態に係る記録装置を図1から図6を参照して説明する。
図1および図2は本発明の第1の実施形態に係る記録装置の模式的断面図であり、図3はトルクリミッタを用いた分離ローラの模式図、図4は図1等に示した記録装置に備えられた駆動切り替え機構の構成を示す図である。また、図5および図6は、図1に示した記録装置を用いて記録媒体に記録動作を行うときの動作を説明する図である。
図1および図2を参照すると、本記録装置は、大きく分けて給送部1と記録部20とを有している。図2において、符号10は給送ローラを支持回転させる給送軸、符号11は記録媒体を搬送する給送ローラ、符号12は記録媒体の分離に係わる分離ローラ、符号13は重送防止に係わる戻しレバーを示している。さらに、符号16は記録媒体を載置して給送ローラ11側に押圧する圧板、符号17は圧板16を給送ローラ11に押圧するための圧板ばねを示している。
最初に給送部1の構成を説明する。
給送部1には自動給送装置が備えられており、積載された記録媒体を1枚ずつ分離して搬送部に送り込む機能を持っている。自動給送装置は、主に、記録媒体積載部、給送・分離部、重送防止部からなる。
記録媒体積載部は、記録媒体先端基準部15aと圧板16とからなる。自動給送装置が記録媒体搬送中でない、いわゆる待機状態に於いては、圧板16は給送ローラ11から遠ざかる方向の所定位置に固定されており、その際は給送ローラ11と圧板16との間には、複数の記録媒体を積載するのに充分な間隙が確保されている。ここにセットされる記録媒体は、記録媒体の自重によって記録媒体先端基準部15aに記録媒体の先端を押し当てられた状態で保持される。なお、本実施形態に於いては、給送時の負荷を低減するために、記録媒体先端基準部15aはリブ形状となっている。圧板16は一端に回転中心を持ち、回転移動が可能である。その動作は、圧板ばね17と不図示のカムとにより規制されており、給送ローラ11方向への付勢・離間動作が所定タイミングにより行われることで給送動作が行われる。
次に、給送・分離部の構成を説明する。
前述した圧板16の所定タイミングの動作により、記録媒体積載部に載置された記録媒体の束は給送ローラ11に押圧される。記録媒体がこのように押圧されると共に、給送ローラ11は回転駆動されるので、給送ローラ11に接する記録媒体束の最上位の記録媒体は給送ローラ11の摩擦力により搬送される。このように給送ローラ11は摩擦力により記録媒体を搬送するので、材質としてEPDM等の高摩擦係数を有するゴムや、発泡ウレタンなどで構成すると好適である。
本実施形態の記録装置においては、記録媒体の搬送に係る駆動源は1つであり、記録媒体の搬送と給送とを切り替えながら記録媒体を送る構成となっている。従って、給送ローラ11の駆動は、駆動源より搬送手段を経由して、途中の駆動切り替え機構を介して行われる構成となっている。
ここで、給送ローラ11と最上位の記録媒体との間の摩擦力は、通常、最上位の記録媒体とその直下の記録媒体との間の摩擦力より大きいので、最上位の記録媒体のみが分離されて搬送される。しかし、例えば記録媒体の裁断時に記録媒体の端部にバリが生じている場合や、静電気によって記録媒体同士が貼り付いている場合や、記録媒体の表面の摩擦係数が非常に大きい場合等がある。これらの場合には、一度に複数枚の記録媒体が給送ローラ11によって引き出されることがないように、トルクリミッタを備えた分離手段である分離ローラ12によって最上位の記録媒体のみが分離される。分離ローラ12は、給送ローラ11と記録媒体とが最初に接する点よりも搬送方向下流側で記録媒体に当接するように、給送ローラ11に押圧されている。
ここで、分離ローラ12の構成について、図3(a),(b)を参照して説明する。分離ローラ12はクラッチ筒12aに固定して取り付けられており、クラッチ筒12aの中にはクラッチ軸12bが回転可能に収納されている。また、クラッチ軸12bにはクラッチばね12cが巻きつけられており、クラッチばね12cの巻端の一方はクラッチ筒12aに係合されている。
上記構成で、クラッチ軸12bを固定して分離ローラ12およびクラッチ筒12aを図3(b)の矢印方向に回転させたとき、クラッチ軸12bに巻きつけられたクラッチばね12cはクラッチ軸12bから解かれる。分離ローラ12およびクラッチ筒12aが所定の角度だけ回転すると、クラッチ軸12bとクラッチばね12cとが相対的に滑ることによって、所定トルクを維持するように構成されている。
分離ローラ12の表面部は、給送ローラ11と同程度の摩擦係数を持つように、ゴムや発泡ウレタンなどで形成されている。分離ローラ12は、クラッチ筒12aおよびクラッチ軸12bを介して、分離手段保持部材である分離ローラホルダ21(図2参照)に回転可能に支持されており、分離ローラばね26(図2参照)によって給送ローラ11に対して押圧されている。
このような構成により、給送ローラ11と分離ローラ12との間に記録媒体が入っていないときには、分離ローラ12は給送ローラ11の回転に伴って従動的に回転する。
給送ローラ11と記録媒体との間の摩擦力の方が、所定トルクで従動する分離ローラ12と記録媒体との間の摩擦力よりも大きい。そのため、給送ローラ11と分離ローラ12との間に1枚の記録媒体が入った場合には、分離ローラ12を従動させつつ記録媒体が搬送される。しかし、2枚の記録媒体が給送ローラ11と分離ローラ12との間に入った場合には、給送ローラ11と給送ローラ11側にある記録媒体との間の摩擦力が、記録媒体同士の間の摩擦力に比べて大きくなる。また、分離ローラ12側にある記録媒体と分離ローラ12との間の摩擦力が記録媒体同士の間の摩擦力に比べて大きくなる。そのため、記録媒体同士の間で滑りが生じる。その結果、給送ローラ11側にある記録媒体のみが搬送され、分離ローラ12側にある記録媒体は分離ローラ12の不回転と共にその場に停止して搬送されない。
次に重送防止部の構成を説明する。
上述の如く、2枚程度の記録媒体が給送ローラ11と分離ローラ12とのニップ間に入ってきても分離することは可能である。しかし、それ以上の枚数の記録媒体が入ってきたり、あるいは2枚の記録媒体が入って給送ローラ側の記録媒体のみが搬送された後、ニップ付近に記録媒体を残したまま連続して次の記録媒体を給送しようとする場合がある。この場合には、複数枚の記録媒体が同時に搬送される、いわゆる重送が発生する可能性がある。これを防止するために重送防止部が設けられている。
重送防止部は、戻しレバー13を有し、記録媒体のセット時あるいは記録待機時に、戻しレバー13を記録媒体の搬送経路中に進入させることにより、記録媒体の先端が不用意に給送装置の奥まで入り込んでしまうことを防止している。戻しレバー13は給送動作開始後に開放されて記録媒体の搬送路から退避する構成になっており、給送中は戻しレバー13が記録媒体の進行を妨げることはない。
以上が、給送部1の説明である。
次に、記録部20の構成を説明する。
記録部20は、ピンチローラホルダ25、ピンチローラ29、搬送ローラ30、排紙ローラ31、拍車32、記録媒体端部検知センサ39、記録ヘッド4を搭載するキャリッジ5などからなる。記録部20は、給送部1から送り込まれた記録媒体に対して、キャリッジ5を駆動して記録ヘッド4を主走査方向へ移動させながら記録ヘッド4から記録媒体に向けて液滴を吐出することによる画像形成を行う。そして、この画像形成と、搬送ローラ30による、主走査方向に交差する方向である副走査方向への間欠的な記録媒体の搬送とによって、記録媒体への記録動作が行われる。記録媒体端部検知センサ39は、記録媒体の先端および後端を検知することが可能であり、その機能を用いて記録媒体の搬送方向の長さを検出することができる。
ここで、搬送ローラ30から給送ローラ11への駆動伝達経路、つまり駆動切り替え機構について、図4(a),(b)を参照して詳しく説明する。
駆動切り替え機構は、太陽ギア33、スイングアーム34、遊星ギア35、アームストッパ36、ソレノイド36aを有している。太陽ギア33と遊星ギア35は、太陽ギア33の回転中心軸を中心に回動するスイングアーム34によって連結されている。太陽ギア33とスイングアーム34との間には、摩擦ばね(不図示)が設けられており、この摩擦ばねの摩擦によって、太陽ギア33の回転と共にスイングアーム34も同一方向に揺動される。すなわち、太陽ギア33が時計回りに回転したときにはスイングアーム34も同様に時計回り方向に揺動され、遊星ギア35が制御ギア41から離れて、両者の噛み合いがなくなる。その結果、給送軸10の一端に備えられた給送ローラギア38への駆動伝達は遮断される。逆に、太陽ギア33が反時計回りに回転したときには、スイングアーム34も反時計回り方向に揺動され、遊星ギア35が制御ギア41に噛合され、結果として給送軸10の一端に備えられた給送ローラギア38へ駆動力が伝達されることになる。
上述のとおり、太陽ギア33の回転方向に応じたスイングアーム34の揺動により、給送ローラギア38、つまり給送ローラ11に対する駆動の伝達、非伝達を切り替え可能である。しかし、このままの状態では、いわゆる記録動作中の記録媒体搬送動作、つまり送紙ローラ30を記録媒体の搬送方向(反時計回り)に回転させているときは太陽ギア33は反時計回りに回転する。そのため、スイングアーム34の揺動により、制御ギア41への駆動力の伝達が行われてしまい、結果として、制御ギア41が司る機構部、例えば、圧板16や戻しレバー13などが記録動作中に動作し続けてしまうことになる。
そこで、本実施形態は、給送動作が完了して記録動作中に移行した後、スイングアーム34の揺動を規制するために、ソレノイド36aによって任意のタイミングで回動可能な構成になっているアームストッパ36を備えている。アームストッパ36はソレノイド36aへの通電をオン・オフすることによって、スイングアーム34の揺動動作を自由にしたり制限したりすることが可能な構成となっている。図4(a)に示したように、ソレノイド36aへの通電をオフにしてアームストッパ36の規制面36bをスイングアーム34の係止部34aに当接させているときは、駆動伝達の遮断状態である。これに対し、図4(b)に示したように、ソレノイド36aをオンにしてアームストッパ36の規制面36bをスイングアーム34の係止部34aから退避させた状態が、駆動伝達可能な状態である。
給送動作が完了して記録動作に移行した後に、駆動切り替え機構を図4(b)の状態から図4(a)の状態に戻す動作は、以下のようにして行われる。まず、搬送ローラ30を記録媒体の搬送方向とは逆の方向に微小回転させることによってスイングアーム34を図4中の時計回りに揺動させて、遊星ギア35と制御ギア41の噛み合いをなくす。その後、ソレノイド36aへの通電をオフにしてアームストッパ36の規制面36bをスイングアーム34の係止部34aに当接させる。
以上が、本実施形態における駆動切り替え機構に関する説明である。
次に、図5と図6を参照して、本実施形態の記録装置によって複数枚の記録媒体に記録を行う際の記録動作の詳細について説明する。
図5および図6は、先行する記録媒体P1に記録ヘッド4で主走査方向に記録動作を行い、搬送ローラ30で間欠的に記録媒体の搬送を行っている状態と、そのときの各ローラや駆動伝達状態とを示す模式図である。各ローラや駆動伝達状態を示した模式図においては、部分的にローラとギアがかみ合っているような図になっているが、あくまでも各部の回転方向を模式的に表したものであり実構成は詳細において異なる。
図5において、符号P2は後続の記録媒体、符号33は太陽ギア、符号34はスイングアーム、符号35は遊星ギア、符号36はソレノイド36aを備えたアームストッパ、符号37はアイドラギアを示している。符号39は記録媒体端部検知センサ、符号41は制御ギアを示している。さらに、符号PLは記録媒体の全長、符号PTは記録媒体端部検知センサ39が先行する記録媒体P1の先端を検知してから搬送を完了するまでの距離を示している。さらに、符号PAは記録媒体端部検知センサ39から後続する記録媒体の先端までの距離(記録装置における設計距離)を示している。
図5(a)に示すように、先行する記録媒体P1への記録ヘッド4による記録動作は、記録媒体の左上端から開始される。C1の主走査往路が終了した時点で搬送ローラ30によって間欠的な搬送動作(改行)が行われ、記録ヘッド4はC2の主走査復路で再び記録動作を始める。この動作を繰り返すことによって、記録ヘッド4は先行する記録媒体P1に記録を行っていく。
本実施形態の記録装置に設けられた制御部(不図示)は、複数枚の記録媒体に記録を行う記録命令を受けて記録動作を行う。この制御部は、判定式
(PL−PT)<PA
を満たした際に、後続の記録媒体P2の給送が可能になるように、駆動切り替え機構を作動させるように構成されている。ここで、PLは先行する記録媒体の全長、PTは既に先行する記録媒体P1を搬送完了した距離、PAは先行する記録媒体P1の記録媒体端部検知センサ39から後続する記録媒体の先端までの距離である。本実施形態の記録装置では、記録媒体の全長PLとしては、記録命令の中に含まれる情報、もしくは、記録動作中に記録媒体端部検知センサ39より得られた情報が用いられる。
(PL−PT)<PA
を満たした際に、後続の記録媒体P2の給送が可能になるように、駆動切り替え機構を作動させるように構成されている。ここで、PLは先行する記録媒体の全長、PTは既に先行する記録媒体P1を搬送完了した距離、PAは先行する記録媒体P1の記録媒体端部検知センサ39から後続する記録媒体の先端までの距離である。本実施形態の記録装置では、記録媒体の全長PLとしては、記録命令の中に含まれる情報、もしくは、記録動作中に記録媒体端部検知センサ39より得られた情報が用いられる。
図5(a)は、C12の主走査復路の記録動作を終了した状態を示す図である。この状態では前記の判定式が満たされていないため、駆動切り替え機構におけるソレノイド36aは動作しない。従って、この状態では、駆動切り替え機構におけるアームストッパ36によってスイングアーム34の動作が制限されている。そのため、搬送ローラ30の記録媒体の搬送動作に伴って、太陽ギア33が反時計回りに回転してスイングアーム34が太陽ギア35と同じ反時計回りに回転しようとしても回転しない。したがって、遊星ギア35は次のアイドラギア37に噛み合うことが無いため、給送ローラ11への駆動伝達経路は遮断された状態が維持される。
図5(b)は、C12の主走査復路の記録動作を終え、C13の主走査往路の記録を行う直前の状態を示している。このとき、記録装置内における先行する記録媒体P1の位置関係は、C12の主走査復路の記録動作後の搬送ローラ30での改行によって前記の条件式が満たされたため、その結果、駆動切り替え機構の動作が許可される。つまり、図5(b)からもわかるとおり、記録媒体P1と記録媒体P2との間にはPA−(PL−PT)分だけ隙間が開いている。従って、C13の主走査往路の記録が完了して搬送ローラ30で改行する前に、ソレノイド36aを作動させてアームストッパ36を解除することにより、搬送ローラ30による記録媒体の搬送動作に伴って太陽ギア33が図5中の時計回りに回転する。そのため、スイングアーム34も図5中の時計回り方向に揺動され、遊星ギア35が制御ギア41に噛み合い、給送ローラ11が駆動可能な状態になる。
駆動切り替え機構をこのような状態にすることにより、C13の主走査往路の記録完了後の搬送ローラ30での改行動作によって、図5(c)に示すように、給送ローラ11も駆動される。そのため、先行する記録媒体P1の改行動作と後続の記録媒体P2の給送動作とが連携して行われることとなる。
本実施形態の記録装置は、前述のとおり搬送ローラと給送ローラとが1つの駆動源で駆動されるため、図5(c),(d)に示した状態の給送動作は、搬送ローラ30の間欠的な搬送動作と連携して、間欠的な給送動作となる。
次に、図6を参照して、別のタイミングで給送ローラ11への駆動伝達を開始する場合について説明する。図6に示す記録動作の場合では、図5に示した場合と比較して、記録媒体の先端側における余白部分が広くとられている。
図6(a)に示すように、先行する記録媒体P1への記録ヘッド4による記録動作は、図5に示した場合と同様に、記録媒体の左上端から開始される。C1の主走査往路が終了した時点で搬送ローラ30によって間欠的な搬送動作(改行)が行われると、記録ヘッド4はC2の主走査復路で再び記録動作を始める。この動作を繰り返すことによって、記録ヘッド4は先行する記録媒体P1に記録を行っていく。
図6(a)は、C11の主走査往路の記録動作を終了した状態を示す図である。この状態では、前記の判定式(PL−PT)<PAが満たされていないため、駆動切り替え機構におけるソレノイド36aは動作しない。従って、この状態では、駆動切り替え機構におけるアームストッパ36はソレノイド36aによってスイングアーム34の動作が制限されている。したがって、搬送ローラ30による記録媒体の搬送動作に伴って太陽ギア33が反時計回りに回転してスイングアーム34が太陽ギア35と同じ反時計回りに回転しようとしても回転しない。そのため、遊星ギア35は次のアイドラギア37に噛み合うことが無いため、給送ローラ11への駆動伝達経路は遮断された状態が維持される。
図6(b)は、C11の主走査往路の記録動作を終え、C12の主走査複路の記録を行う直前の状態を示している。このとき、記録装置内における先行する記録媒体P1の位置関係は、C11の主走査復路の記録動作後の搬送ローラ30での改行によって前記の条件式が満たされたため、その結果、駆動切り替え機構の動作が許可される。つまり、図6(b)からもわかるとおり、記録媒体P1と記録媒体P2との間にはPA−(PL−PT)分だけ隙間が開いている。従って、C12の主走査副路の記録が完了して搬送ローラ30で改行する前に、ソレノイド36aを作動させてアームストッパ36を解除することにより、搬送ローラ30による記録媒体の搬送動作に伴って太陽ギア33が図6中の時計回りに回転する。そのため、スイングアーム34も図6中の時計回り方向に揺動され、遊星ギア35が制御ギア41に噛合され、給紙ローラギア38を介して給送ローラ11を駆動可能な状態にすることができる。
駆動切り替え機構をこのような状態にすることにより、C12の主走査復路の記録完了後の搬送ローラ30での改行動作によって、図6(b)に示すように、給送ローラ11も駆動される。そのため、先行する記録媒体P1の改行動作と後続の記録媒体P2の給送動作とが連携して行われることとなる。
図6(c),(d)に示した状態の給送動作は、図5に示した動作の説明と同様に、搬送ローラ30の間欠的な搬送動作と連携して、間欠的な給送動作となる。
以上の動作を行うことで、1つの駆動源で搬送ローラ30と給送ローラ11とを駆動する記録装置においても、先行する記録媒体P1と後続の記録媒体P2との間を小さくすることが可能になるため、記録時間の大幅な短縮が可能となる。
上記の給送動作が完了した時点でアームストッパ36を解除させたままの状態だと、記録動作中も給送ローラ11及び制御ギア41が司る機構部を駆動してしまうことになる。そのため、図4を参照して説明した通り、搬送ローラ30を記録媒体の逆搬送方向に微小回転させる。すると、スイングアーム34が図4中の時計回りに揺動して遊星ギア35と制御ギア41との噛み合いが解消される。その後、ソレノイド36aへの通電をオフにして、アームストッパ36の規制面36bをスイングアーム34の係止部34aに当接させる。これにより、その後の搬送ローラ30の記録媒体の搬送方向への回転、つまり図4中の反時計回りの回転動作によってスイングアーム34が図4中の反時計回りに揺動しようとしても、遊星ギア35と制御ギア41とが噛み合うことは無い。そのため、結果として給紙ローラ11への駆動も遮断される。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る記録装置の模式的断面図である。本実施形態では、図7に示すように、第1の実施形態におけるソレノイド36aを備えたアームストッパ36の代わりに、トリガアーム40を備えている。符号41は給紙装置の機構部の動作を司る制御ギアであり、本実施形態においては、給紙ローラ11への駆動伝達は制御ギア41を介して行われる。なお、本実施形態において第1の実施形態と同じ機能をもつ部分には、同一の名称と符号を付して説明している。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る記録装置の模式的断面図である。本実施形態では、図7に示すように、第1の実施形態におけるソレノイド36aを備えたアームストッパ36の代わりに、トリガアーム40を備えている。符号41は給紙装置の機構部の動作を司る制御ギアであり、本実施形態においては、給紙ローラ11への駆動伝達は制御ギア41を介して行われる。なお、本実施形態において第1の実施形態と同じ機能をもつ部分には、同一の名称と符号を付して説明している。
図8は、図7に示した記録装置に備えられた駆動切り替え機構の構成を示す図である。図8に示すように、トリガアーム40は、キャリッジ5に備えられた不図示のカム面が当接する作用面40aと、スイングアーム34の揺動を規制する規制面40bとを有している。トリガアーム40は、記録ヘッド4の主走査方向の特定位置において、記録ヘッド4が装着されたキャリッジ5のカム面(不図示)によって、トリガアーム40の作用面40aが押し下げられる。これにより、トリガアーム40は、アームストッパ36(図4等参照)と同様に、スイングアーム34の揺動動作を自由にしたり制限をかけたりすることが可能な構成となっている。
通常の主走査方向の記録領域において記録ヘッド4を装着したキャリッジ5が動作する範囲では、トリガアーム40の作用面40aはキャリッジ5の不図示のカム面と接触することは無い。そのため、図8(a)に示すように、トリガアーム40の規制面40bは、スイングアーム34の係止部34aに当接してスイングアーム34の揺動を規制する。つまり、太陽ギア33が図8中の反時計回りに回転したとしても、規制面40bによりスイングアーム34は揺動せず、結果として遊星ギア35は制御ギア41に噛み合うことはない。
これに対し、図8(b)に示すように、キャリッジ5が所定の位置に移動すると、トリガアーム40の作用面40aがキャリッジ5の不図示のカム面によって押し下げられる。すると、規制面40bは、スイングアーム34の係止部34aから外れて、スイングアーム34は揺動可能になる。つまり、太陽ギア33が図8中の反時計回りに回転すると、スイングアーム34も反時計回りに揺動し、結果として遊星ギア35は制御ギア41に噛み合い、給紙ローラギア38を介して給紙ローラ11への駆動伝達が行われることとなる。
給送動作が完了して記録動作中に移行した後に、駆動切り替え機構を図8(b)の状態から図8(a)の状態に戻す動作は、以下のようにして行われる。まず、搬送ローラ30を記録媒体の搬送方向とは逆の方向に微小回転させることによってスイングアーム34を図8中の時計回りに揺動させて、遊星ギア35と制御ギア41の噛み合いをなくす。その後、トリガアーム40の作用面40aを押し下げない位置までキャリッジ5を移動させて、トリガアーム40の規制面40bをスイングアーム34の係止部34aに当接させる。
以上説明したように、本実施形態の記録装置では、スイングアーム34の揺動及びトリガアーム40の動作を利用して、給紙ローラ11への駆動伝達の切り替えを行うように構成されている。
ただし、駆動伝達を切り替えるためのキャリッジ5の主走査方向の特定の位置は、記録媒体に記録を行う記録領域の外に配置されている。そのため、駆動伝達を切り替えて給送動作を開始させる際には、記録ヘッド4を一度、主走査方向の記録領域外へ移動させる必要がある。
本実施形態の構成では、記録装置のコストを極力抑えるために、トリガアーム40は記録媒体の一方の側のみに設けられている。従って、記録する画像パターンによっては、後続の記録媒体P2の給送開始タイミングが主走査一回分だけ遅れることがある。図9を参照して、その動作を具体的に説明する。
図9は、先行する記録媒体P1に記録ヘッド4で主走査方向に記録動作を行い、搬送ローラ30で間欠的に記録媒体の搬送を行っている状態と、そのときの各ローラや駆動伝達状態とを示す模式図である。各ローラや駆動伝達状態を示した模式図においては、部分的にローラとギアがかみ合っているような図になっているが、あくまでも各部の回転方向を模式的に表したものであり実構成は詳細において異なる。
図9において、符号P2は後続の記録媒体、符号33は太陽ギア、符号34はスイングアーム、符号35は遊星ギア、符号37はアイドラギア、符号39は記録媒体端部検知センサ、符号40はトリガアーム、符号41は制御ギアを示している。さらに、符号PLは記録媒体の全長、符号PTは記録媒体端部検知センサ39が先行する記録媒体P1の先端を検知してから搬送を完了するまでの距離を示している。さらに、符号PAは記録媒体端部検知センサ39から後続する記録媒体の先端までの距離(記録装置における設計距離)を示している。
図9(a)に示すように、先行する記録媒体P1への記録ヘッド4による記録動作は、第1の実施形態と同様に記録媒体の左上端から開始される。C1の主走査往路が終了した時点で搬送ローラ30によって間欠的な紙搬送動作(改行)が行われ、記録ヘッド4はC2の主走査復路で再び記録動作を始める。この動作を繰り返すことによって、記録ヘッド4は先行する記録媒体P1に記録を行っていく。
本実施形態の記録装置に設けられた制御部(不図示)は、複数枚の記録媒体に記録を行う記録命令を受けて記録動作を行う。この制御部は、判定式
(PL−PT)<PA
満たした際に、後続の記録媒体P2の給送が可能になるように、駆動切り替え機構を作動させるように構成されている。ここで、PLは先行する記録媒体の全長、PTは既に先行する記録媒体P1を搬送完了した距離、PAは先行する記録媒体P1の記録媒体端部検知センサ39から後続する記録媒体の先端までの距離である。本実施形態の記録装置では、記録媒体の全長PLとしては、記録命令の中に含まれる情報、もしくは、記録動作中に記録媒体端部検知センサ39より得られた情報が用いられる。
(PL−PT)<PA
満たした際に、後続の記録媒体P2の給送が可能になるように、駆動切り替え機構を作動させるように構成されている。ここで、PLは先行する記録媒体の全長、PTは既に先行する記録媒体P1を搬送完了した距離、PAは先行する記録媒体P1の記録媒体端部検知センサ39から後続する記録媒体の先端までの距離である。本実施形態の記録装置では、記録媒体の全長PLとしては、記録命令の中に含まれる情報、もしくは、記録動作中に記録媒体端部検知センサ39より得られた情報が用いられる。
上記の判定式を満たしていない状態では、駆動切り替え機構であるトリガアーム40の作用によりスイングアーム34の動作を制限している。そのため、搬送ローラ30の記録媒体の搬送動作に伴って太陽ギア33が図9中の時計回りに回転してスイングアーム34が太陽ギア35と同じ図9中の時計回りに回転しようとしても回転しない。したがって、遊星ギア35は次の制御ギア41に噛み合うことが無いため、給送ローラ11への駆動伝達経路は遮断された状態が維持される。
図9(a)は、C12の主走査復路の記録動作を終え、C13の主走査往路の記録を行っている状態を示している。このとき既に、記録装置内における先行する記録媒体P1の位置関係は前記の判定式が満たされている。つまり、図9(a)からもわかるとおり、記録媒体P1と記録媒体P2との間にはPA−(PL−PT)分だけ隙間が開いている。そのため、駆動切り替え機構の動作が許可される。第1の実施形態の構成では、このタイミングで駆動切り替えを行って給送ローラ11に駆動を伝達することが可能である。これに対し、本実施形態の構成では、前述のとおりトリガアーム40が記録媒体の一方の側のみに設けられているため、主走査復路(偶数回目の記録動作)の時にのみ給送機構に駆動を伝達することが可能になっている。
従って、上記の条件式を満たした場合でも、その条件を満たしたときの記録ヘッド4の動作がトリガアーム40から離れる方向の主走査であった場合には、以下のようにして駆動伝達が行われることになる。つまり、記録ヘッド4の主走査が終了して搬送ローラ30で改行を行い、その後に主走査とは反対方向への動作でトリガアーム40を動作させ、給送ローラ11への駆動伝達が行われることになる。その状態を図9(b)に示した。
主走査復路C14による記録動作が開始され、通常の記録動作であれば、記録が終了したら即座に減速を開始して停止し、次の主走査を行う。しかし、駆動切り替え機構によって給送ローラ11に駆動の伝達を行う、つまり記録ヘッド4を装着したキャリッジ5でトリガアーム40を作動させる必要がある場合には、次のようにキャリッジ5を動作させる。すなわち、図9(b)に示すように、即座にキャリッジ5の減速を行わずに、トリガアーム40が配置されている位置を目標停止位置としてキャリッジ5を移動させる。その目標停止位置は、通常の記録動作範囲の外に配置されている。
C14の主走査往路の記録が完了してキャリッジ5がトリガアーム40を作用させた状態にて搬送ローラ30で改行動作を行うと、トリガアーム40の規制面40bがスイングアーム34の係止部34aから外れて、スイングアーム34は揺動可能になる。つまり、太陽ギア33が図9中の時計回りに回転すると、スイングアーム34も図9中の時計回りに揺動し、結果として遊星ギア35は制御ギア41に噛み合い、給紙ローラ11への駆動伝達が行われることとなる。
駆動切り替え機構を以上の状態にすることによって、C13の主走査復路の記録完了後の搬送ローラ30での改行動作によって、図9(c)に示すように給送ローラ11も駆動される。そのため、先行する記録媒体P1の改行動作と後続の記録媒体P2の給送動作とが連携して行われることとなる。本実施形態の記録装置は、第1の実施形態と同様、搬送ローラ30と給送ローラ11は1つの駆動源で駆動されるため、図9(c)、(d)に示した状態の給送動作は、搬送ローラ30の間欠的な紙搬送動作と完全連携して、間欠的な給送動作となる。
第1の実施形態の構成では、記録するパターンによっては、後続の記録媒体P2の給送開始タイミングが主走査一回分だけ遅れることがある。これに対し、本実施形態の構成では、以上の動作を行うことにより、1つの駆動源で搬送ローラ30と給送ローラ11とを駆動する記録装置においても、先行する記録媒体P1と後続の記録媒体P2との間を小さくすることが可能になる。そのため、記録時間の大幅な短縮が可能となる。また、本実施形態の場合には、駆動切り替え機構にソレノイドを備えている第1の実施形態に比べて、記録装置のコストを抑えることが可能になる。
上記の給送動作が完了した時点でトリガアーム40を解除させたままの状態だと、記録動作中も給送ローラ11及び制御ギア41が司る機構部を駆動してしまうことになる。そのため、図8を参照して説明した通り、搬送ローラ30を記録媒体の逆搬送方向に微小回転させる。すると、スイングアーム34が図8中の時計回りに揺動して遊星ギア35と制御ギア41の噛み合いが解消される。その後、トリガアーム40の作用面40aを押し下げない位置までキャリッジ5を移動して、トリガアーム40の規制面40bをスイングアーム34の係止部34aに当接させる。これにより、その後の搬送ローラ30の記録媒体の搬送方向への回転、つまり図8中の反時計回りの回転動作によってスイングアーム34が図8中の反時計回りに揺動しようとしても、遊星ギア35と制御ギア41が噛み合うことは無い。そのため、結果として給紙ローラ11への駆動も遮断される。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態に係る記録装置に備えられた駆動切り替え機構の構成を示す図である。図10において、符号45はばね、符号47は係止爪、符号51はラチェット、符号55は係合突起、符号58はクラッチ爪を示している。係止爪47は、ばね45によってギアG3に押し付けられ、摩擦クラッチとして機能するよう構成されている。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る記録装置に備えられた駆動切り替え機構の構成を示す図である。図10において、符号45はばね、符号47は係止爪、符号51はラチェット、符号55は係合突起、符号58はクラッチ爪を示している。係止爪47は、ばね45によってギアG3に押し付けられ、摩擦クラッチとして機能するよう構成されている。
搬送ローラ30を記録媒体の搬送方向とは逆の方向、つまり、図10の時計回りに回転させると、ギアG3は図10中の反時計周りに回転する。それに合わせて、摩擦クラッチの働きにより、係止爪47も図10中の反時計回りに回転させられる。すると、係止爪47は係合突起55から離れるため、その結果、ラチェット51とクラッチ爪58とが噛み合うこととなる。その状態で、搬送ローラ30を記録媒体の搬送方向、つまり図10中の反時計回りに回転させると、ラチェット51とクラッチ爪58との噛み合いにより、給紙ローラ11に駆動が伝達される。
次に、図11を参照して、本実施形態の記録装置によって複数枚の記録媒体に記録を行う際の記録動作の詳細について説明する。
図11(a)に示すように、先行する記録媒体P1への記録ヘッド4による記録動作は、第1および第2の実施形態と同様に記録媒体の左上端から開始される。C1の主走査往路が終了した時点で搬送ローラ30によって間欠的な搬送動作(改行)が行われ、記録ヘッド4はC2の主走査復路で再び記録動作を始める。この動作を繰り返すことによって、記録ヘッド4は先行する記録媒体P1に記録を行っていく。この状態では、ラチェット51とクラッチ爪58とは噛み合っていないため、給送ローラ11への駆動伝達経路は遮断された状態が維持されている。
図11(a)は、C12の主走査復路の記録動作を終え、C13の主走査往路の記録を行っている状態を示している。このとき、記録装置内における先行する記録媒体P1の位置関係は、図9に示した第2の実施形態の場合と同様に(PL−PT)<PAの条件式を満たしている。しかし、本実施形態の構成では、この状態で記録媒体を逆方向に搬送してしまうと、先行する記録媒体P1の後端と後続の記録媒体P2の先端とが衝突するおそれがある。従って、本実施形態では、上記の条件式を満たしたとしても、図11(b)に示すように通常どおりの改行動作を行って、C14の主走査復路の記録動作を行う。
そして、C14の主走査復路の記録動作が完了した段階で、図11(c)に示すように搬送ローラ30によって先行する記録媒体P1を距離PCだけ逆方向に搬送する。すると、駆動切り替え機構中の摩擦クラッチの働きにより、係止爪47が係合突起55から離れるため、その結果、ラチェット51とクラッチ爪58とが噛み合うこととなり、給送ローラ11への駆動が伝達される。
その後は、図11(d)に示すように、図11(c)で逆方向に搬送した分の距離PCと次の改行分をあわせた分だけ搬送ローラ30で記録媒体を順方向に搬送する。これによって、記録媒体P1がC15の主走査復路へ記録動作位置に配置されるとともに、記録媒体P2の給送動作が開始されることとなる。
本実施形態における記録装置も、第1および第2の実施形態と同様、搬送ローラ30と給送ローラ11とが1つの駆動源で駆動されるため、図11(d)に示した状態の給送動作は、搬送ローラ30の間欠的な紙搬送動作と連携して、間欠的な給送動作となる。
上記の給送動作が完了すると、本実施形態における駆動切り替え機構における係止爪47が係合突起55に再び作用することによって、ラチェット51とクラッチ爪58の噛み合いがなくなる。そのため、結果として給紙ローラ11への駆動が遮断され、記録動作中も給送ローラ11を駆動してしまうことはない。
1 給送部
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
11 給送ローラ
20 記録部
30 搬送ローラ
33 太陽ギア
34 スイングアーム
34a 係止部
35 遊星ギア
36 アームストッパ
36a ソレノイド
36b 規制面
41 制御ギア
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
11 給送ローラ
20 記録部
30 搬送ローラ
33 太陽ギア
34 スイングアーム
34a 係止部
35 遊星ギア
36 アームストッパ
36a ソレノイド
36b 規制面
41 制御ギア
Claims (6)
- 記録媒体を記録ヘッドによる記録領域へ搬送する搬送手段と、前記記録媒体を前記搬送手段へ給送する給送手段と、前記搬送手段および前記給送手段を駆動する駆動力を発生する1つの駆動源と、前記駆動源から前記給送手段への駆動力の伝達と遮断とを選択的に切り替える駆動切り替え手段と、特定の条件に基づいて前記駆動切り替え手段の切替動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記記録媒体に対して前記記録ヘッドによる記録動作が継続されているときでも、前記特定の条件が満たれた場合には、前記駆動切り替え手段を前記駆動源から前記給送手段にも駆動力が伝達される状態になるように制御することを特徴とする記録装置。 - 前記駆動切り替え手段は前記切替動作を行うソレノイドを備えている、請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドを搭載して前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動するキャリッジを備え、前記駆動切り替え手段は前記キャリッジが定められた位置に配置されたときにキャリッジが当接する作用部を有しており、
前記駆動切り替え手段は、前記キャリッジが前記定められた位置に配置されたときに前記キャリッジによって前記作用部が作動させられることで前記切替動作が行われるように構成されている、請求項1に記載の記録装置。 - 前記駆動切り替え手段は、前記搬送手段が前記記録媒体の通常の搬送方向とは逆の方向に所定量回転すると前記切替動作が行われるように構成されている、請求項1に記載の記録装置。
- 前記特定の条件には前記記録媒体の搬送方向の長さが含まれており、前記長さに関する情報は外部装置から前記記録装置に入力されるデータ中に含まれている、請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録装置は、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体の端部を検知する端部検知手段を備えており、
前記特定の条件には前記記録媒体の搬送方向の長さが含まれており、前記長さに関する情報は前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体の端部を前記端部検知手段が検知することで得られる、請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
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