JP2010026034A - レンズ保持枠、レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

レンズ保持枠、レンズ装置および撮像装置 Download PDF

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利充 岩井
Konoha Takeuchi
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Abstract

【課題】大型化することなくレンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽すること。
【解決手段】被覆対象レンズの外周側に位置付けられる環状部401と、環状部401の内周側に設けられて、かしめられることによって被覆対象レンズ113の周縁を環状部401に固定する複数のかしめ爪403(をかしめることによって形成されるかしめ部)と、環状部401の内周側であってかしめ爪403どうしの間に設けられて、撮像対象側に向かって光軸に交差する平面部404aを備えたマスク支持部404と、を備えたことを特徴とする。これにより、被覆対象レンズ113を固定するかしめ部とマスク支持部404における平面部404aとを被覆対象レンズの外周側において並べて配置することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、熱かしめを利用してレンズを固定するレンズ保持枠、当該レンズ保持枠が保持するレンズを備えたレンズ装置および当該レンズ装置を備えた撮像装置に関する。
従来、光路上に設けられたレンズを、略円筒形状からなるレンズ保持枠によって保持するようにしたレンズ装置があった。レンズは、熱かしめなどによりレンズ保持枠の内周側において周縁がかしめられることによって固定されている。熱かしめを用いる場合、レンズの外周側に所定の空間を確保し、この空間に熱かしめ用のかしめコテを挿入した状態でレンズを固定するようにしていた。
このようなレンズ装置には、環形状からなるマスク部材を用いて、かしめた部分をマスク部材によって撮像対象側から覆うことによって、レンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽するようにしたものがあった。このようなマスク部材の光軸方向における位置は、たとえばレンズ保持枠に設けられた光軸に直交する平面部に、光軸方向における撮像対象側からマスク部材を突き当てることによって定められる。
マスク部材の光軸方向における位置を定める平面部は、レンズ保持枠において、かしめコテが入り込む空間よりも外周側に設けられている。従来では、たとえば、かしめ爪の外周にマスク部材を貼り付ける凸部を設け、かしめ爪と凸部とを同時に熱かしめで変形させ、光軸方向において同一の位置となったかしめ爪と凸部とにまたがってマスク部材を貼り付けるようにしている(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2005−326488号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、レンズの外周側にかしめコテが入り込む空間を設け、マスクを固定する平面部がかしめコテが入り込む空間のさらに外周側に設けられているため、レンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽するためにマスク部材を設けることによってレンズ装置の外径が大きくなり、レンズ装置が大型化してしまうという問題があった。
また、上述した特許文献1の技術では、上記問題と同様に、かしめ爪の外周に設けられた凸部と熱かしめにより変形したかしめ爪とにまたがってマスク部材を貼り付けているため、レンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽するためにマスク部材を設けることによってレンズ装置の外径が大きくなり、レンズ装置が大型化してしまうという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、大型化することなくレンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽することができるレンズ保持枠、当該レンズ保持枠が保持するレンズを備えたレンズ装置および当該レンズ装置を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるレンズ保持枠は、レンズの外周側に位置付けられる環状部と、前記環状部の内周側に設けられて、かしめられることによって前記レンズの周縁を前記環状部に固定するかしめ爪と、光軸を中心として前記かしめ爪と同一円周上における前記かしめ爪とは異なる位置に設けられて、前記光軸に交差する平面部を備えたマスク支持部と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、レンズを固定するかしめ部とマスク支持部における平面部とをレンズの外周側に配置することができる。そして、マスク支持部の平面部に環形状をなすマスク部材を取り付けることによって、レンズの外周において、かしめ部をマスク部材によって覆うことができる。
また、この発明にかかるレンズ保持枠は、上記の発明において、前記かしめ爪が、複数設けられており、前記マスク支持部が、前記光軸を中心として前記かしめ爪と同一平面上における前記かしめ爪どうしの間に設けられていることを特徴とする。この発明によれば、レンズを固定するかしめ部とマスク支持部における平面部とをレンズの外周側において並べて配置することができる。そして、マスク支持部の平面部に環形状をなすマスク部材を取り付けることによって、レンズの外周におけるマスク部材の取り付け位置の間でかしめ部をマスク部材によって覆うことができる。
また、この発明にかかるレンズ保持枠は、上記の発明において、前記平面部が、前記光軸方向において、前記かしめ爪を前記レンズの周縁にかしめることによって形成されるかしめ部の前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側の端部と同一、あるいは、前記かしめ部の端部よりも前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側に設けられていることを特徴とする。この発明によれば、マスク部材の安定した取り付け場所を確保することができる。
また、この発明にかかるレンズ保持枠は、上記の発明において、前記環状部の内周面に設けられて、前記レンズの光軸方向における、前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側とは反対側への移動を規制するように前記環状部の内周側に突出する位置規制部を備え、前記かしめ爪が、前記位置規制部に設けられていることを特徴とする。この発明によれば、位置規制部によってレンズの挿入口とは反対側への移動を規制し、レンズの位置を安定させた状態で当該レンズをかしめることができる。
また、この発明にかかるレンズ装置は、レンズの外周に位置付けられる環状部と、当該環状部の内周側に設けられたかしめ爪を光軸方向における前記撮像対象側からかしめることによって前記レンズの周縁を前記環状部に固定する複数のかしめ部と、前記環状部の内周側であって前記かしめ部とは異なる位置に設けられるとともに前記レンズの光軸方向における前記光軸に交差する平面部を備えたマスク支持部と、を備えたレンズ保持枠と、前記かしめ部によって周縁が前記レンズ保持枠に固定されたレンズと、前記光軸を中心とする円の半径方向において前記平面部と略同一の幅寸法を有する環形状をなし、前記平面部に取り付けられたマスク部材と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、レンズを固定するかしめ部とマスク支持部における平面とをレンズの外周側に配置することができる。そして、マスク支持部の平面部に環形状をなすマスク部材を取り付けることによって、レンズの外周において、かしめ部をマスク部材によって覆うことができる。
また、この発明にかかるレンズ装置は、上記の発明において、前記マスク部材が、前記光軸方向において前記レンズをかしめた状態の前記かしめ部よりも前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側において前記平面部に取り付けられたことを特徴とする。この発明によれば、マスク部材を安定して取り付けることができる。
また、この発明にかかる撮像装置は、撮像用の光電変換素子と、前記光電変換素子に外光を入射させる上記のレンズ装置と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、大型化することなくレンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽することができるレンズ装置を備えた撮像装置を提供することができる。
本発明にかかるレンズ保持枠、レンズ装置および撮像装置によれば、レンズの外周においてレンズを固定するかしめ部の配設に要する寸法を確保するだけで、マスク部材を固定するとともにかしめ部をマスク部材によって覆うことができるという効果を奏する。これによって、大型化することなくレンズ装置の外部から入射する不要な光を遮蔽することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるレンズ保持枠、レンズ装置および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置を示す断面図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置を、光軸を通り光軸に平行な平面で切断した断面を示している。図1において、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100は、鏡筒101を備えている。
鏡筒101は、略円筒形状からなり、接眼側および対物側となる端部には鏡筒101の内部を外部に開放する開口102、103が設けられている。鏡筒101は、接眼側となる端部に設けられた開口103を図示を省略する撮像装置本体に対向させた状態で、当該撮像装置本体に取り付けられる。
撮像装置本体内には、撮像用の光電変換素子すなわち撮像素子が配置されている。撮像素子は、レンズ装置100を介して入射した外光を光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。撮像素子は、具体的には、たとえばCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子によって実現することができる。
鏡筒101の内周側には複数(この実施の形態においては5つ)のレンズ群104、105、106、107、108が設けられている。複数のレンズ群104、105、106、107、108は、対物側から順に、第1レンズ群104、第2レンズ群105、第3レンズ群106、第4レンズ群107、および、第5レンズ群108の順に配列されている。
複数のレンズ群のうち、もっとも対物側に設けられた第1レンズ群104は、第1レンズ枠109と、当該第1レンズ枠109に保持された第1レンズ110と、によって構成されている。第1レンズ110は、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズであってもよい。この実施の形態における第1レンズ110は、光軸方向に配列された複数のレンズによって構成されている。
第1レンズ枠109は、鏡筒本体111の撮像対象側に取り付けられた略円筒形状からなり、鏡筒本体111とともに鏡筒101を構成する。第1レンズ枠109は鏡筒本体111に固定されており、これにより第1レンズ群104は鏡筒101に対する位置が固定されている。レンズ装置100は、第1レンズ群104、第3レンズ群106および第4レンズ群107の光軸方向における位置を固定した状態で、第2レンズ群105および第5レンズ群108を光軸方向に移動させることによって、変倍をおこなうとともに撮像装置が備えた撮像素子に対する焦点位置を調整する。
第1レンズ枠109には、マスク部材112が設けられている。マスク部材112は、環形状からなる。マスク部材112は、第1レンズ群104が備える複数の第1レンズ110のうち、符号113で示される被覆対象レンズの外周部に位置するように設けられている。被覆対象レンズ113は熱かしめによって第1レンズ枠109に固定されており、マスク部材112は被覆対象レンズ113の外周部分を撮像対象側から覆っている。
マスク部材112によって被覆対象レンズ113の外周部分を撮像対象側から覆うことによって、被覆対象レンズ113の取り付け部分がレンズ装置100の撮像対象側から見えなくなるので、レンズ装置100の美観の向上を図ることができる。第1レンズ群104において、熱かしめによって第1レンズ枠109に固定されたレンズが複数存在する場合、マスク部材112はもっとも撮像対象側のかしめ部分を覆う位置に設けるようにしてもよい。マスク部材112およびマスク部材112の取り付け構造については後述する。
第2レンズ群105は、第2レンズ枠114と、当該第2レンズ枠114に保持された第2レンズ115と、によって構成されている。第2レンズ115は、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズであってもよい。第2レンズ枠114は、光軸方向において、鏡筒101に対して相対的に移動可能に設けられている。
具体的には、たとえば鏡筒101の内周面に設けられた螺旋状の溝(雌ネジ)に、第2レンズ枠114の外周面に設けられた螺旋状の突起(雄ネジ)をかみ合わせた状態で、第2レンズ枠114に対してモータなどの回転駆動力を伝達する。これによって、螺旋状の突起(雄ネジ)が螺旋状の溝(雌ネジ)に沿って移動し、結果、モータの回転方向に応じた方向(接眼側あるいは対物側)に応じて、第2レンズ枠114が光軸に沿って接眼側あるいは対物側に移動する。
第3レンズ群106は、第3レンズ枠116と、当該第3レンズ枠116に保持された第3レンズ117と、によって構成されている。第3レンズ117は、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズであってもよい。第4レンズ群107は、第4レンズ枠118と、当該第4レンズ枠118に保持された第4レンズ119と、によって構成されている。第4レンズ119は、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズであってもよい。第5レンズ群108は、第5レンズ枠120と、当該第5レンズ枠120に保持された第5レンズ121と、によって構成されている。第5レンズ121は、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズであってもよい。第5レンズ群108は、光軸方向において、鏡筒101に対して相対的に移動可能に設けられている。
鏡筒101内において、第2レンズ群105と第3レンズ群106との間には、光学フィルタ切り替え機構122が設けられている。光学フィルタ切り替え機構122は、複数のNDフィルタを備えている。複数のNDフィルタはターレット板に取り付けられており、複数のNDフィルタおよびターレット板によってターレット123が構成されている。
ターレット123は、鏡筒101内において位置固定されたターレット回転ギアを回動中心として回動可能に設けられている。光学フィルタ切り替え機構122においては、ターレット回転ギアを回動中心としてターレット123を回動させることによって、いずれか一つのNDフィルタを選択的に光路上に位置付けることが可能な構成とされている。ターレット123には複数のギアを介して図示を省略する操作レバーが設けられており、操作者の手動操作によってNDフィルタを切り替えることが可能な構成になっている。
つぎに、マスク部材112およびマスク部材112の取り付け構造について説明する。図2および図3は、マスク部材112およびマスク部材112の取り付け構造を示す説明図である。図2においてはレンズ装置100を撮像対象側から見た状態を示しており、図3においてはマスク部材112およびマスク部材112の取り付けにかかわる部材の斜視状態を示している。
図2および図3において、マスク部材112は、第1レンズ枠109の内側において被覆対象レンズ113よりも撮像対象側に設けられており、被覆対象レンズ113の外周側における被覆対象レンズ113のかしめ部分を撮像対象側から覆っている。マスク部材112の外径は、第1レンズ枠109の内径と略同一とされている。これによって、マスク部材112の外周縁と第1レンズ枠109、すなわち鏡筒101の内周面との間には隙間がない状態とされている。被覆対象レンズ113は、第1レンズ枠109の内周側に設けられたかしめ爪(図5を参照)を第1レンズの外周縁にかしめることによって、第1レンズ枠109に固定されている。
図4、図5、図6、図7、図8および図9は、第1レンズ枠109を示す説明図である。図4においては、第1レンズを取り付ける前の第1レンズ枠109を撮像対象側から見た状態を示している。図5、図6および図7においては、第1レンズ枠109の一部を切断した状態を示している。図8においては図3に示した各部を図2におけるA−A線で切断した断面を示しており、図9においては図3に示した各部を図2におけるB−B線で切断した断面を示している。
図4、図5、図6、図7、図8および図9において、第1レンズ枠109は、略円筒形状の環状部401を備えている。環状部401の内周側には、第1レンズ枠109における被覆対象レンズ113の位置を固定する段差部402が設けられている。段差部402は、光軸を中心とする環形状からなり、環状部401に一体成形されている。段差部402の内径は被覆対象レンズ113の外径よりも小さく、これによって撮像対象側から挿入された被覆対象レンズ113の接眼側への移動を規制して、被覆対象レンズ113の光軸方向における位置決めをおこなうことができる。この実施の形態においては、段差部402によって位置規制部を実現することができる。
段差部402の内径は、被覆対象レンズ113の外径よりも小さいものに限らない。段差部402の内径が被覆対象レンズ113の外径と同等あるいは当該外径よりも大きくてもよい。段差部402の内径が被覆対象レンズ113の外径よりも大きい場合、被覆対象レンズ113の調心を可能とするように、光軸に直交する方向において被覆対象レンズ113が移動可能に構成してもよい。
環状部401の内周側には、かしめ爪403が設けられている。かしめ爪403は複数設けられていることが好ましい。かしめ爪403は単数であってもよい。この実施の形態においては、3個のかしめ爪403が設けられている。これによって、被覆対象レンズ113を3箇所で固定することができるため、かしめる箇所を過剰に多くすることなく、被覆対象レンズ113を安定して固定することができる。かしめ爪403が複数設けられている場合、その数は3個に限るものではない。かしめ爪403の個数は、たとえば6個、9個、・・・など3の倍数個設けられていることが好ましい。ただし、かしめ爪403の個数は、3の倍数個に限るものではなく、2個、4個、5個、・・・など任意の個数とすることができる。
また、環状部401の内周側には、マスク支持部404が設けられている。マスク支持部404は複数設けられていることが好ましい。マスク支持部404は単数であってもよい。この実施の形態においては、3個のマスク支持部404が設けられている。これによって、マスク部材112を3箇所で固定することができるため、マスク支持部404を過剰に多くすることなく、マスク部材112を安定して固定することができる。マスク支持部404が複数設けられている場合、その数は3個に限るものではない。
複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、光軸を中心とする同一円周上に設けられている。また、複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、光軸を中心とする同一円周上において、交互に設けられている。複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、光軸を中心とする同一円周上において、交互に設けられているものに限らない。たとえば、かしめ爪403が複数個設けられている隣に1つのマスク支持部材404を設け、当該マスク支持部材404の隣にまた複数個のかしめ爪403を設けてもよい。
あるいは、マスク支持部材404が複数個設けられている隣に1つのかしめ爪403を設け、当該かしめ爪403の隣にまた複数個のマスク支持部材404を設けてもよい。また、あるいは、かしめ爪403とマスク支持部材404とが任意の複数個ずつ交互に設けられていてもよい。あるいは、かしめ爪403とマスク支持部材404とそれぞれ1個ずつ設けられていてもよい。
複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、段差部402よりも撮像対象側であって、かつ、段差部402よりも外周側に設けられている。この実施の形態のように、第1レンズ枠109の撮像対象側が被覆対象レンズ113の挿入口側である場合、複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、段差部402よりも撮像対象側に設けられているが、これに限らない。たとえば、第1レンズ枠109の接眼側が被覆対象レンズ113の挿入口側となるように構成された場合、複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、段差部402よりも接眼側に設けられていてもよい。このような構成により、被覆対象レンズ113の光軸方向における、第1レンズ保持枠109における被覆対象レンズ113の挿入口側とは反対側への移動を規制することができる。
複数のかしめ爪403および複数のマスク支持部404は、段差部402から撮像対象側に突出するように、段差部402に一体成形されている。すなわち、環状部401、段差部402、かしめ爪403およびマスク支持部404は単一の部材として形成されており、第1レンズ枠109は環状部401、段差部402、かしめ爪403およびマスク支持部404を一体的に備えた部材とされている。
かしめ爪403は、被覆対象レンズ113を固定する前の状態においては、先端が被覆対象レンズ113の端面よりも撮像対象側に突出している。つまり、かしめ爪403の光軸方向における長さは被覆対象レンズ113の外周縁における厚みよりも長く、被覆対象レンズ113を固定する前のかしめ爪403の先端は、被覆対象レンズ113の端面よりも撮像対象側に突出している。
かしめ爪403は、撮像対象側から挿入された第1レンズが段差部402によって位置が固定された状態において、図示を省略するかしめコテなどを用いて被覆対象レンズ113の外周縁にかしめられることによって、被覆対象レンズ113を環状部401に固定する。この実施の形態においては、かしめ爪403を被覆対象レンズ113の周縁にかしめることによって、被覆対象レンズ113を固定するように変形した状態のかしめ爪403を、以下、かしめ部601として説明する。
かしめ部601は、かしめる前のかしめ爪403の状態と比較して、撮像対象側の端部位置がかしめ爪403の先端よりも接眼側となるように変形している(図5および図6を参照)。かしめ爪403のかしめ作業に際しては、被覆対象レンズ113を撮像対象側から段差部402に突き当てる。これによって、被覆対象レンズ113の位置が安定した状態でかしめ爪403のかしめ作業をおこなうことができる。
マスク支持部404は、かしめ爪403どうしの間に設けられている。マスク支持部404は、被覆対象レンズ113の光軸方向における撮像対象側に向かって、光軸に交差する方向を面方向とする平面部404aを備えている。平面部404aの面方向は、光軸に対して直交していることが好ましい。平面部404aは、光軸方向において、かしめ爪403を被覆対象レンズ113の周縁にかしめることによって形成されるかしめ部601の撮像対象側の端部と同一あるいはかしめ部601よりも撮像対象側に設けられている。
マスク部材112は、環形状からなり、接眼側の面を平面部404aに突き当てた状態で、当該平面部404aに取り付けられている。マスク部材112は、たとえば接着剤を用いて平面部404aに固定されている。マスク部材112は、光軸を中心とする円の半径方向において平面部404aと略同一あるいは若干大きい幅寸法の環形状からなる。これにより、平面部404aと略同等の幅を有するかしめ部601を確実に覆うとともに、被覆対象レンズ113の開口径を確保したまま平面部404aとマスク部材112との接触面積を確保して、マスク部材112を安定して固定することができる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、被覆対象レンズ113の外周側に位置付けられる環状部401と、環状部401の内周側に設けられて、かしめられることによって被覆対象レンズ113の周縁を環状部401に固定する複数のかしめ爪403と、環状部401の内周側であってかしめ爪403どうしの間に設けられて、撮像対象側に向かって光軸に交差する平面部404aを備えたマスク支持部404と、を備えたことを特徴とするため、被覆対象レンズ113を固定するかしめ部601とマスク支持部404における平面部とを被覆対象レンズ113の外周側において並べて配置することができ、かしめ爪403およびマスク支持部404を異なる円周上にそれぞれ設ける場合と比較して、環状部401すなわち第1レンズ枠109の小型化を図ることができる。
また、この実施の形態によれば、第1レンズ枠109におけるマスク支持部404が、光軸を中心としてかしめ爪403と同一円周上であって、かしめ爪403とは異なる位置に設けられた平面部を備えていればよい。この場合は、被覆対象レンズ113を固定するかしめ部601とマスク支持部404における平面部とをレンズの外周側に配置することができる。そして、マスク支持部の平面に環形状をなすマスク部材112を取り付けることによって、被覆対象レンズ113の外周において、かしめ部601をマスク部材112によって覆うことができる。
また、マスク支持部404の平面部に環形状をなすマスク部材112を取り付けることによって、被覆対象レンズ113を固定する強度を確保した上で、かしめ爪403およびマスク支持部404を異なる円周上にそれぞれ設ける場合と比較して、環状部401すなわち第1レンズ枠109の小型化を図ることができる。
そして、かしめ部601が、被覆対象レンズ113の外周であって光軸を中心とする同一円周上におけるマスク部材112の取り付け位置(平面部404a)の間に設けられているため、マスク部材112の取り付け位置(平面部404a)にマスク部材112を貼り付けることによってかしめ部601を覆うことができる。
これによって、被覆対象レンズ113の外周において被覆対象レンズ113を固定するかしめ部601の配設に要する寸法を確保するだけで、マスク部材112を固定するとともにかしめ部601をマスク部材112によって覆うことができる。このため、被覆対象レンズ113の外周にかしめ爪403をかしめるかしめコテを挿入するスペースなどを確保する必要がなく、マスク部材112が占めるスペースのみを確保すればよいため、大型化することなく、被覆対象レンズ113のかしめ部601を覆い、レンズ装置100の外部から入射する不要な光を遮蔽しつつ、レンズ装置100の美観の向上を図ることができる。
また、この実施の形態によれば、平面部404aが、光軸方向において、かしめ爪403を被覆対象レンズ113の周縁にかしめることによって形成されるかしめ部601の撮像対象側の端部と同一あるいはかしめ部601よりも撮像対象側に設けられていることを特徴とするため、マスク部材112の安定した取り付け場所を確保することができる。これによって、マスク部材112を安定して第1レンズ枠109に取り付けることができ、レンズ装置100の使用中におけるマスク部材112の剥離などを防止することができる。
また、この実施の形態によれば、平面部404aが、光軸に対して直交していることを特徴とするため、マスク部材112を平面部404aに確実に当接させ、マスク部材112を安定して固定することができる。これによって、マスク部材112をより確実に第1レンズ枠109に取り付けることができ、レンズ装置100の使用中におけるマスク部材112の剥離などを防止することができる。
また、この実施の形態によれば、環状部401の内周面に設けられて、レンズの光軸方向における接眼側への移動を規制するように環状部401の内周側に突出する位置規制部の一例としての段差部402を備え、かしめ爪403が、段差部401に設けられていることを特徴とするため、段差部402によって被覆対象レンズ113の接眼側への移動を規制し、被覆対象レンズ113の位置を安定させた状態で当該被覆対象レンズ113をかしめることができる。これによって、被覆対象レンズ113を確実に第1レンズ枠109に取り付けることができ、レンズ装置100の使用中における被覆対象レンズ113の脱離などを防止することができる。
また、この実施の形態によれば、上記の第1レンズ群104を備えたレンズ装置100とすることにより、大型化することなく外部から入射する不要な光を遮蔽することができるレンズ装置100を提供することができる。そして、このようなレンズ装置100によれば、被覆対象レンズ113を固定するかしめ部601とマスク支持部404における平面部404aとが被覆対象レンズ113の外周側に沿って並べて配置されているため、マスク部材112を平面に取り付けることによって、被覆対象レンズ113の外周におけるマスク部材112の取り付け位置の間でかしめ部601をマスク部材112によって覆うことができ、大型化することなく外部から入射する不要な光を遮蔽することができるレンズ装置100を提供することができる。
また、この実施の形態によれば、撮像用の光電変換素子と、光電変換素子に外光を入射させる上記のレンズ装置100と、を備えたことを特徴とする撮像装置とすることにより、大型化することなく外部から入射する不要な光を遮蔽することにより撮像画質の向上を図った撮像装置を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるレンズ保持枠、レンズ装置および撮像装置は、熱かしめを利用してレンズを固定するレンズ保持枠、当該レンズ保持枠が保持するレンズを備えたレンズ装置および当該レンズ装置を備えた撮像装置に有用であり、特に、外部から視認可能な位置に設けられたレンズを熱かしめを利用して固定するレンズ保持枠、レンズ装置および撮像装置に適している。
この発明にかかる実施の形態のレンズ装置を示す断面図である。 マスク部材およびマスク部材の取り付け構造を示す説明図(その1)である。 マスク部材およびマスク部材の取り付け構造を示す説明図(その2)である。 第1レンズ枠を示す説明図(その1)である。 第1レンズ枠を示す説明図(その2)である。 第1レンズ枠を示す説明図(その3)である。 第1レンズ枠を示す説明図(その4)である。 第1レンズ枠を示す説明図(その5)である。 第1レンズ枠を示す説明図(その6)である。
符号の説明
100 レンズ装置
109 第1レンズ枠
110 第1レンズ
112 マスク部材
113 被覆対象レンズ
401 環状部
402 段差部
403 かしめ爪
404 マスク支持部
601 かしめ部

Claims (7)

  1. レンズの外周側に位置付けられる環状部と、
    前記環状部の内周側に設けられて、かしめられることによって前記レンズの周縁を前記環状部に固定するかしめ爪と、
    光軸を中心として前記かしめ爪と同一円周上における前記かしめ爪とは異なる位置に設けられて、前記光軸に交差する平面部を備えたマスク支持部と、
    を備えたことを特徴とするレンズ保持枠。
  2. 前記かしめ爪は、複数設けられており、
    前記マスク支持部は、前記光軸を中心として前記かしめ爪と同一平面上における前記かしめ爪どうしの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持枠。
  3. 前記平面部は、前記光軸方向において、前記かしめ爪を前記レンズの周縁にかしめることによって形成されるかしめ部の前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側の端部と同一、あるいは、前記かしめ部の端部よりも前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ保持枠。
  4. 前記環状部の内周面に設けられて、前記レンズの光軸方向における、前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側とは反対側への移動を規制するように前記環状部の内周側に突出する位置規制部を備え、
    前記かしめ爪は、前記位置規制部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレンズ保持枠。
  5. レンズの外周に位置付けられる環状部と、当該環状部の内周側に設けられたかしめ爪を光軸方向における前記撮像対象側からかしめることによって前記レンズの周縁を前記環状部に固定する複数のかしめ部と、前記環状部の内周側であって前記かしめ部とは異なる位置に設けられるとともに前記レンズの光軸方向における前記光軸に交差する平面部を備えたマスク支持部と、を備えたレンズ保持枠と、
    前記かしめ部によって周縁が前記レンズ保持枠に固定されたレンズと、
    前記光軸を中心とする円の半径方向において前記平面部と略同一の幅寸法を有する環形状をなし、前記平面部に取り付けられたマスク部材と、
    を備えたことを特徴とするレンズ装置。
  6. 前記マスク部材は、前記光軸方向において前記レンズをかしめた状態の前記かしめ部よりも前記レンズ保持枠における前記レンズの挿入口側において前記平面部に取り付けられたことを特徴とする請求項5に記載のレンズ装置。
  7. 撮像用の光電変換素子と、
    前記光電変換素子に外光を入射させる請求項5または6に記載のレンズ装置と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
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