JP2009169382A - レンズ支持体、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話 - Google Patents

レンズ支持体、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズの有効径を大きくできるレンズ支持体、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話を提供する。
【解決手段】本発明は、レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置1に用いられるレンズ支持体7であって、レンズバレル4は、円環状の基盤21と、基盤21の外周に沿って互いに間隔をあけて設け且つ基盤21の外周縁から光軸方向に向けて延出する複数の一方側壁23と、隣り合う一方側壁23、23間を塞ぐ閉塞壁24とを有し、閉塞壁24の内周面24aと一方側壁23の内周面23aとが面一にしてあり、レンズ2は外周縁に間隔をあけて配置した複数の係合突部2aを有し、一方側壁23の先端部は閉鎖壁24よりも光軸方向に突設してありこの先端部の内周側面に係合凹部23dを有し、レンズ2の外周縁は閉鎖壁の内周面4aに密着し且つレンズの係合突部2aがレンズバレルの係合凹部23dに係合して固定してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型カメラのレンズ駆動装置に用いられるレンズ支持体に関する。
特許文献1には、筒状に形成したレンズバレルの内周にレンズを嵌合固定することが開示されている。
この特許文献1には、レンズとレンズバレルとの嵌合固定について、詳細に記載されていないが、一般的には、レンズの外周縁全体に亘って取り付け代を設け、レンズバレルの内周に嵌め込んだ後、レンズの取り付け代とレンズバレルの内周面とに塗布した接着剤で固定している。
特許文献2には、レンズバレルをキャリアに装着してキャリアを移動することにより、焦点を調整するレンズ駆動装置が開示されている。この種のレンズバレル内には、複数のレンズが収納されており、特に、被写体の結像領域を広くする為に結像側のレンズの有効径を大きくすることが望まれている。
特開平9−197235号公報 特開2007−143210号公報
しかし、レンズの有効径を大きくするとレンズバレルの径が大きくなる為、装置が大型化しないように、レンズバレルの外径は一定としながらレンズの有効径を大きくすることが望まれている。
特に、携帯電話等に搭載される小型カメラにあっては、更なるカメラの小型化の要求や結像領域を広くする要求が高い。
そこで、本発明は、レンズの有効径を大きくできるレンズ支持体、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に用いられるレンズ支持体であって、内周にレンズを固定したレンズバレルと、レンズバレルを装着するキャリアとを備え、レンズバレルは、円環状の基盤と、基盤の外周に沿って互いに間隔をあけて設け且つ基盤の外周縁から光軸方向に向けて延出する複数の一方側壁と、隣り合う一方側壁間を塞ぐ閉塞壁とを有し、閉塞壁の内周面と一方側壁の内周面とが面一にしてあり、レンズは外周縁に間隔をあけて配置した複数の係合突部を有し、一方側壁の先端部は閉鎖壁よりも光軸方向に突設してありこの先端部の内周側面に係合凹部を有し、レンズの外周縁は閉鎖壁の内周面に密着し且つレンズの係合突部がレンズバレルの係合凹部に係合して固定してあることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、一方側壁は周方向の側縁に嵌合部を有し、キャリアは環状のフランジと、フランジからレンズバレルの基盤側に向けて突出し且つレンズバレルの一方側壁間に配置される他方側壁を有し、他方側壁は一方側壁と対向する周方向の側縁に一方側壁の嵌合部と嵌合する被嵌合部を有し、キャリアの他方側壁間にレンズバレルの一方側壁を挿入して回動することにより一方側壁の嵌合部と他方側壁の被嵌合部とを嵌合固定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、嵌合部は先端を基端よりも細くした楔形状の突部であり、被嵌合部は嵌合部が嵌合する楔形状の凹みとしてあることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレンズ支持体において、キャリアの他方側壁は、周方向に向けて突設した遮光部が設けてあり、レンズバレルの一方側壁側には遮光部と対向する側縁に遮光部に係合する凹部が設けてあり、遮光部の突設寸法が嵌合部の突設寸法よりも大きくしてあることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、嵌合部は基端から先端に向けて周方向に傾斜していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のレンズ支持体と、キャリアのフランジに接着固定した環状のコイルと、レンズ支持体の外周に配置した筐体と、コイルの外周に配置すると共に筐体の内周に固定したヨーク及びマグネットと、一端部をレンズ支持体に他端部を筐体に固定してレンズ支持体を筐体に対して光軸方向に移動自在に支持したスプリングとを備え、コイルに通電して生じる電磁力によりレンズ支持体をレンズの光軸方向に移動するレンズ駆動装置であって、レンズバレルは筺体に組みつけたキャリアに光軸方向一側から挿入して回動することによりキャリアに嵌合固定してあることを特徴とするレンズ駆動装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のレンズ駆動装置を備えることを特徴とするカメラである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のカメラを搭載したことを特徴とするカメラ付き携帯電話である。
請求項1に記載の発明によれば、レンズバレルの一方側壁と閉鎖壁との内周面がレンズバレルの内周面となり、レンズの係合突部(取り付け代)は、一方側壁の内周面に形成した係合凹に係合固定してあるから、レンズの有効径をレンズバレルの内周面と略一致する寸法にできるので、レンズの有効径を大きくすることができる。
レンズの係合突部(取り付け代)は、レンズの外周全体に亘って設けずに、隣り合う係合突部が間隔をあけて配置してあり、且つレンズバレルの一方側壁には閉鎖壁よりも突設した先端部に係合凹部を形成してあるので、レンズの係合突部の寸法が多少大きい場合でも係合凹部に嵌め入れる時に弾性変形させて嵌め入れできるので、取り付け易い。また、接着剤で係合突部を固定する場合には、係合凹部を接着剤溜まりにできるので、接着剤がレンズの有効径側に食み出すのを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作用効果を奏することができると共に、レンズバレルは、キャリアに対してレンズの光軸方向に沿って挿入することにより、キャリアの他方側壁間にレンズバレルの一方側壁を挿入して一方側壁の嵌合部と他方側壁の嵌合部とを対向配置し、次にレンズバレルを所定角度(例えば数度)回動して、一方側壁の嵌合部に他方側壁の被嵌合部を嵌合することにより、キャリアにレンズバレルを嵌合固定する。これにより、レンズバレルを従来のように一回転以上回して装着することがないので、レンズ支持体の組立てが容易である。
レンズバレルやキャリアに従来のようなねじ溝を形成しないので、これらの周壁の肉厚を小さくでき、外径を従来と同じ寸法の設計とした場合には、レンズ径を従来よりも大きくできる。レンズ径を大きくすることにより、レンズの光軸にイメージセンサを設ける場合に、画素数の大きなイメージセンサ(面積の大きなイメージセンサ)に対応することができる。
更に、レンズバレルの一方側壁はキャリアの他方側壁の間に配置されるから、レンズバレルとキャリアの壁とに径方向の重なりがないので、その分レンズ径を大きくすることができる。
例えば、キャリアにコイルを接着固定して周囲にスプリング等を配置してキャリアをモータ駆動により光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に用いた場合に、コイルやマグネット等のモータ部に不具合が生じた場合に、レンズバレルとキャリアとの嵌合を外すことにより、レンズバレルのみを取り出して再利用したり又はレンズに不具合がある場合には他のレンズバレルと交換して用いることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の作用効果を奏することができると共に、嵌合部と被嵌合部との嵌め合いをスムーズに行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の作用効果を奏することができると共に、キャリアに対してレンズバレルを周方向に回転して嵌合部を被嵌合部に嵌め入れると、レンズバレルの一方側壁とキャリアの他方側壁との間に光軸方向の隙間ができるが、この隙間を遮光部で遮蔽できる。従って、レンズの光軸にイメージセンサを設ける場合に、イメージセンサ側に光が漏れるのを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2に記載の作用効果を奏することができると共に、嵌め合い量を変えることで、キャリアに対するレンズバレルの光軸方向における位置調整ができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の作用効果を奏すると共に、キャリアに固定したコイルや、筺体内においてキャリアの周囲に配置するヨーク、スプリング等のモータ部分に不具合や損傷があった場合、又はレンズに不具合や損傷があった場合に、レンズ駆動装置の組立て後においても、レンズバレルのみを取外して、レンズバレルを交換したり、或いは再利用することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の作用効果を奏するカメラを提供できる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の作用効果を奏するカメラ付き携帯電話を提供できる。
以下に、添付図面の図1〜図10を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係るレンズバレルにレンズ(結像側レンズ)を装着する前の状態を示す斜視図であり、図2はレンズを装着したレンズバレルの縦断面図であり、図3はレンズ支持体と、前側スプリング及び後側スプリングを抜き出して示す分解斜視図であり、図4はレンズ支持体におけるキャリアとレンズバレルとが嵌め合う前の状態を示す側面図であり、図5はレンズ支持体の分解斜視図であり、図6の(a)(b)は、各々異なる方向から見たレンズ支持体の斜視図であり、(c)(d)は各々レンズバレルを異なる方向から見た斜視図であり、図7はレンズ支持体に前側スプリングと後側スプリングとを取付けた状態を後側から見た斜視図であり、図8はレンズ駆動装置にレンズバレルを組み付ける前の状態を示す斜視図であり、図9はレンズ駆動装置の分解斜視図であり、図10はレンズ駆動装置の断面図である。尚、図1及び図2以外の図においては、説明を分かり易くする為、レンズを省略して示している。
第1実施の形態に係るレンズ駆動装置1は、携帯電話に組み込まれるオートフォーカスカメラのレンズ駆動装置である。このレンズ駆動装置1は、図9及び図10に示すように、環状のヨーク3と、キャリア8と、前側スプリング9と、後側スプリング(スプリング)11と、ヨーク3の後側に配置される後側筐体部(筐体)5と、ヨーク3の前側に配置される前側筐体部(筐体)6と、レンズバレル4とを備えており、図3〜6に示すように、キャリア8とレンズバレル4とでレンズ支持体7を構成している。レンズ支持体7のキャリア8には、外周にコイル15(図10参照)が固定されている。また、図9に示すように、ヨーク3と後側スプリング11との間には絶縁体(スペーサ)17が配置されている。このレンズ駆動装置1は、縦横が約10mm、高さが約3.5mmで非常に小さいものである。
ヨーク3は前側から見て外周が平面視四角形であり、内周が平面視円形になっており、図10に示すように、外周壁3aと、内周壁3bと、外周壁3aと内周壁3bとを連結する連結壁3cとからなり、外周壁3aと内周壁3bと連結壁3cとで断面がコ字形状又はU字形状を成している。
ヨーク3の各角部14において、外周壁3aの内周面にはマグネット13が固定されている。マグネット13は、角部14のみに設けてあり、内周壁3bに形成された切除部12に対応する位置にはない。
レンズ支持体7は、ヨーク3の内周側を光軸方向(前後方向)に移動自在に設けられている。このレンズ支持体7は、レンズを内周側に収納したレンズバレル4と、レンズバレル4を嵌合固定するキャリア8とから構成されている(図3参照)。
図1〜図4に示すように、レンズバレル4は、円環状の基盤21と、基盤21の外周に沿って互いに間隔をあけて設け且つ基盤21の外周縁21aから光軸方向に向けて延出する複数の一方側壁23と、隣り合う一方側壁23間を塞ぐ閉塞壁24とを備えている。図1に示すように、閉塞壁24の内周面24aと一方側壁23の内周面23aとが面一にしてあり、基盤21の中央穴は受光孔となっている。尚、本実施の形態では、基盤21、一方側壁23及び閉鎖壁24とは一体成形により製造されている。
図1に示すように、レンズ2は外周縁に間隔をあけて配置した複数の係合突部(取り付け代)2aを有しており、一方側壁23の先端部23cは閉鎖壁24よりも光軸方向後側(結像側)に突設している。この先端部23cの内周側面にレンズ2の係合凹部23dが形成してあり、レンズの係合突部2aが係合するようになっている。
レンズ2の外周縁は閉鎖壁24の内周面24a及び一方側壁23の内周面23aに密着し且つレンズの係合突部2aが一方側壁23の係合凹部23dに入り込んで固定してある。係合凹部23dは、レンズ2の係合突部2aを後側(結像側)から挿入する溝状になっている。
図2に示すように、レンズバレル4内には3個のレンズが装着されているが、図1に示すレンズ2は結像側のレンズであり、図1では被写体側の2つのレンズを省略して示している。即ち、本発明に係るレンズ2は結像側のレンズである。
一方側壁23は、周方向の一側に周方向に突設した嵌合凸部(嵌合部)25を有している。嵌合凸部25は、図4に拡大して示すように、突出した先端の幅が基端よりも細くした楔形状となっている。
尚、レンズバレル4において、基盤21の前側には、組み付け時に把持する為の把持部4cが設けてある(図4及び図6参照)。
図5に示すように、キャリア8は環状のフランジ27と、フランジ27の内周縁27aに外周面を一致させた他方側壁29とを有している。他方側壁29はフランジ27からレンズバレル4の基盤21に向けて突出しており、隣り合う他方側壁29、29間の間隔はレンズバレル4の一方側壁23の周方向の幅(嵌合凸部25を含む)と略同等の寸法になっている。
他方側壁29において、周方向の側部には、一方側壁の嵌合凸部25と嵌合する嵌合凹部(被嵌合部)31が形成されている。嵌合凹部31は嵌合凸部25と同じ楔形状の凹みである。一方側壁23の嵌合凸部25と他方側壁29の嵌合凹部31とにより、キャリア8の他方側壁29、29間にレンズバレル4の一方側壁23を挿入してわずかに(数度)回動することにより一方側壁23の嵌合凸部25と他方側壁29の嵌合凹部31とが嵌合固定するようになっている。
尚、一方側壁23と他方側壁29との厚みは、本実施の形態では略同一である。
図3に示すように、他方側壁29の前側端には前側スプリング9の位置決め凹部39に嵌合する位置決め突部33が前側に突設している。
また、図6に示すように、レンズバレル4をキャリア8に組み付けた状態では、レンズバレル4の一方側壁23の内周面及び外周面は、キャリア8における他方側壁29の内周面及び外周面と各々面一になっている。
レンズ支持体7において、キャリア8の外周に設けたコイル固定部22(図6及び図10参照)には環状のコイル15が接着剤により固定される。
図10に示すように、コイル15は、ヨーク3の外周壁3aと内周壁3bとの間に配置するが、マグネット13がある角部14(図9参照)ではマグネット13と内周壁3bとの間に位置し、レンズ支持体7と共にヨーク3内を前後方向に移動するようになっている。
図3に示すように、前側スプリング9は外周形状が平面視四角形の環状の板ばねであり、内周側部9aと外周側部9bとが設けてあり、内周側部9aの内周縁には位置決め凹部39が形成してありキャリアの他方側壁29の前端に設けた突部33に係合してレンズ支持体7に取付けてあり、外周側部9bはヨーク3と前側筐体部6との間に挟持して固定されている(図10参照)。内周側部9aと外周側部9bとは弾性変形可能な腕部9cにより連結してある。
後側スプリング11は、図3及び図9に示すように、全体として環状の板ばねであるが、本実施の形態では、左右に分割した一方側部30と他方側部32とから構成されている。後側スプリング11の各外周側部(他端部)11b、11bは、絶縁体(図9参照)17を介して後側筐体部5とヨーク3との間に挟持されており、絶縁体17は後側スプリング11とヨーク3との間の電気的絶縁を図っている。各内周側部(一端部)11a、11aは、キャリア8のフランジ部27の後端に固定してある。後側スプリング11の各内周側部11aと外周側部11bとは弾性変形可能な腕部11cにより連結してある。尚、図3及び図7において、後側スプリング11には、枠38が取付けてあり、枠38は後側スプリング11をレンズ支持体7に組み付け後、切除する。図9には枠38を切除した後の状態を示している。
図3に示すように、後側スプリング11の内周側部11aの内周縁には外周側に凹んだ凹部37が形成してあり、この凹部37にフランジ27に設けた位置決め突部28が嵌合する。
本実施の形態では、後側スプリング11を構成する一方側部30には端子43が形成されており、他方側部32には端子45が形成されて、各端子43、45が電源供給端子に接続されるようになっている。尚、一方側部30と他方側部32とは、各々コイル15にハンダ付け等により電気的に接続されており、後側スプリング11からコイル15に通電するようになっている。
次に、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の組立て、作用及び効果について説明する。レンズバレル4へのレンズ2の組み付けは、図1に示すように、レンズ2の係合突部2aを一方側壁23の後側から係合凹部23dに挿入して嵌合固定する。尚、係合部23dにおいて係合突部2aを接着剤で接着しても良く、この場合、係合凹部23dは接着剤溜まりとしても作用し、接着剤がレンズの有効径H側へ食み出すのを防止できる。尚、言うまでもなく、レンズ(後側のレンズ)2の組み付け前に、2つの前側のレンズをバレル4に組み付けておく(図2参照)。
レンズ駆動装置1の組立ては、後側筐体部5に後側スプリング11、スペーサ17、マグネット13を内部に固定したヨーク3、コイル15を固定したキャリア8、前側スプリング9及び前側筐体部6を組み付ける。キャリア8の後側端に設けた位置決め突部28を後側スプリングの凹部37に嵌合してキャリア8と後側スプリング11を係止し、キャリア8の前側端に設けた突部33に前側スプリング9の位置決め凹部39を嵌合して前側スプリング9を係止する。
その後、各部の必要箇所を接着剤で固定した後、図8に示すように、レンズバレル4を前側筺体6側からキャリア8に挿入して嵌合固定する。
レンズバレル4とキャリア8との嵌合固定は、図4及び図5に示すように、キャリア8の他方側壁29、29間にレンズバレル4の一方側壁23を挿入し、挿入後にレンズバレル4をキャリア8に対して回動することより、図6(a)(b)に示すように、他方側壁の嵌合凹部31にレンズバレル4の嵌合凸部25が嵌合固定される。
この第1実施の形態によれば、レンズバレル4の一方側壁23と閉鎖壁24との内周面がレンズバレル4の面一の内周面となり、レンズ2の係合突部(取り付け代)2aは、一方側壁23の内周面に形成した係合凹23dに係合固定してあるから、レンズ2の有効径H(図1参照)をレンズバレル4の内周面の径と略一致する寸法にでき、レンズの有効径Hを従来よりも大きくすることができる。例えば、従来のレンズの有効径Hが4.8mmであったものを、本実施の形態によれば、有効径Hを5.9mmにすることができた。
レンズ2の係合突部2aは、レンズ2の外周全体に亘って設けずに、隣り合う係合突部2aが間隔をあけて配置してあり且つレンズバレル4の一方側壁23には閉鎖壁24よりも突設した先端部に係合凹部23dを形成してあるので、レンズ2の係合突部2aの突設寸法が多少大きい場合でも係合凹部23dに嵌め入れる時に弾性変形させて嵌め入れできるので、取り付け易い。また、接着剤で係合突部2aを固定する場合には、係合凹部23dが接着剤溜まりとして作用するので、接着剤がレンズ2の有効径H側に食み出すのを防止できる。
レンズバレル4は、レンズの光軸方向に沿ってキャリア8に挿入し、キャリア8の他方側壁29、29間にレンズバレル4の一方側壁23を挿入し、一方側壁23の嵌合凸部25と他方側壁29の嵌合凹部31とを対向配置する。次にレンズバレル4を所定角度(数度)回動して、一方側壁23の嵌合凸部25を他方側壁29の嵌合凹部31に嵌合することにより、キャリア8にレンズバレル4を嵌合固定するから、レンズバレル4を従来のように一回転(360度)以上回して装着することがないのでレンズ駆動装置1の組立てが容易である。
また、嵌合凸部25は先端を細くした楔形状としているので、嵌合凹部31との嵌め合いが容易にできる。
レンズバレル4の外周面やキャリア8の内周面に、従来のようなねじ溝を形成しないので、その分これらの肉厚を小さくでき、レンズ支持体7の外径が従来と同じ寸法の設計でありながら、レンズ2の径を従来よりも大きくできる。レンズ径を大きくすることにより、画素数の大きなイメージセンサに対応することができる。イメージセンサは、レンズの結像位置に設けて、受けた画像を画像信号に変換するものである。
更に、レンズバレル4の一方側壁23はキャリア8の他方側壁29、29の間に配置されるから、一方側壁23と他方側壁29とに径方向の重なりがないので、その分レンズ径を大きくすることができる。
キャリア8にコイル15を接着固定して、その周囲にマグネット13等を配置してキャリア8を光軸方向に駆動するレンズ駆動装置1では、コイル15やスプリング9、11等に不具合が生じた場合に、レンズバレル4とキャリア8との嵌合を外すことにより、レンズバレル4のみを前側から取り出して再利用したり又はレンズ2に不具合がある場合には他のレンズバレル4と交換して用いることができる。
以下に、本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付してその部分の詳細な説明を省略、以下の説明では、上述した第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図11に第2実施の形態を示している。図11は図4に対応する図であり、レンズ支持体におけるキャリア8とレンズバレル4とが嵌め合う前の状態を示す側面図であり、この第2実施の形態では、嵌合凸部25は楔状でなく、基端から先端にかけて略同じ幅になっており且つ嵌合凸部25は基端から先端に向けて周方向に沿って傾斜している。また、嵌合凸部25の後側と前側とにはぎざぎざ25aが設けてあると共に嵌合凹部(被嵌合部)31にもギザギザ31aが形成してあり、嵌合凸部25が嵌合凹部31に嵌合した時に任意の位置で互いにギザギザが歯合して係止できるようにしている。
この第2実施の形態によれば、レンズ支持体7の組立て時に、キャリア8の他方側壁29に形成された嵌合凹部31に対するレンズバレル4の嵌合部25の嵌め合い量を変えることで、キャリア8に対するレンズバレル4の光軸方向における位置調整ができる。
図12に第3実施の形態を示す。この第3実施の形態では、第1実施の形態に係るレンズ支持体7において、キャリア8の他方側壁29は、周方向に向けて突設した遮光部40が設けてあり、他方側壁29の周方向の縁が略L字形状を成している。レンズバレル4の一方側壁側23の側縁に遮光部40に係合する凹部41が設けてあり、遮光部40の突設寸法Tが嵌合凸部25の突設寸法hよりも大きくしてある。
この第3実施の形態によれば、キャリア8に対してレンズバレル4を周方向に回転して嵌合凸部25を嵌合凹部(被嵌合部)31に嵌め入れると、レンズバレルの一方側壁23とキャリアの他方側壁29との間に、回転した寸法分(嵌合凸部の寸法h)だけ光軸方向の隙間43ができるが、この隙間43(寸法h)を遮光部40で遮蔽できる。従って、レンズ2の光軸にイメージセンサを設ける場合に、イメージセンサ側に光が漏れるのを防止できる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、一方側壁23の嵌合凸部25を嵌合凹部とし、他方側壁29の嵌合凹部31を嵌合凸部として互いに嵌合させるものであっても良い。
上述の実施形態では、把持部4cはレンズバレル4の基板21から前側に突設しているが、これに代えて、図13に示すように、基板21の前面に複数の把持用穴51を形成しても良い。この変形例では、把持用穴51にピンセット等の把持具を差し込んで、レンズバレル4を把持して装置を組み立てることができる。本変形例によれば、レンズバレル4の厚みを把持部4cの厚み分だけ薄くできるので装置の更なる小型化を図ることができる。また、専用の治具を必要とせず、ピンセット等の汎用の治具を用いて、装置を組み立てることができる。
第1実施の形態に係るレンズバレルにレンズを装着する前の状態を示す斜視図である。 レンズを装着したレンズバレルの縦断面図である。 レンズ支持体と、前側スプリング及び後側スプリングを抜き出して示す分解斜視図である。 レンズ支持体におけるキャリアとレンズバレルとが嵌め合う前の状態を示す側面図である。 レンズ支持体の分解斜視図である。 (a)(b)は、各々異なる方向から見たレンズ支持体の斜視図であり、(c)(d)は各々レンズバレルを異なる方向から見た斜視図である。 レンズ支持体に前側スプリングと後側スプリングとを取付けた状態を後側から見た斜視図である。 レンズ駆動装置にレンズバレルを組み付ける前の状態を示す斜視図である。 レンズ駆動装置の分解斜視図である。 レンズ駆動装置の断面図である。 第2実施の形態を示し、レンズ支持体におけるキャリア8とレンズバレル4とが嵌め合う前の状態を示す側面図である。 第3実施の形態を示し、(a)はレンズ支持体の斜視図であり、(b)はレンズバレルの斜視図である。 変形例に係るレンズバレルの斜視図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
2 レンズ
2a 係合突部
4 レンズバレル
7 レンズ支持体
8 キャリア
9 前側スプリング
11 後側スプリング
21 基盤
23 一方側壁
23d 係合凹部
25 嵌合凸部(嵌合部)
27 フランジ
29 他方側壁
31 嵌合凹部(被嵌合部)
40 遮光部
41 凹部

Claims (8)

  1. レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に用いられるレンズ支持体であって、内周にレンズを固定したレンズバレルと、レンズバレルを装着するキャリアとを備え、レンズバレルは、円環状の基盤と、基盤の外周に沿って互いに間隔をあけて設け且つ基盤の外周縁から光軸方向に向けて延出する複数の一方側壁と、隣り合う一方側壁間を塞ぐ閉塞壁とを有し、閉塞壁の内周面と一方側壁の内周面とが面一にしてあり、レンズは外周縁に間隔をあけて配置した複数の係合突部を有し、一方側壁の先端部は閉鎖壁よりも光軸方向に突設してありこの先端部の内周側面に係合凹部を有し、レンズの外周縁は閉鎖壁の内周面に密着し且つレンズの係合突部がレンズバレルの係合凹部に係合して固定してあることを特徴とするレンズ支持体。
  2. 一方側壁は周方向の側縁に嵌合部を有し、キャリアは環状のフランジと、フランジからレンズバレルの基盤側に向けて突出し且つレンズバレルの一方側壁間に配置される他方側壁を有し、他方側壁は一方側壁と対向する周方向の側縁に一方側壁の嵌合部と嵌合する被嵌合部を有し、キャリアの他方側壁間にレンズバレルの一方側壁を挿入して回動することにより一方側壁の嵌合部と他方側壁の被嵌合部とを嵌合固定することを特徴とする請求項1に記載のレンズ支持体。
  3. 嵌合部は先端を基端よりも細くした楔形状の突部であり、被嵌合部は嵌合部が嵌合する楔形状の凹みとしてあることを特徴とする請求項2に記載のレンズ支持体。
  4. キャリアの他方側壁は、周方向に向けて突設した遮光部が設けてあり、レンズバレルの一方側壁側には遮光部と対向する側縁に遮光部に係合する凹部が設けてあり、遮光部の突設寸法が嵌合部の突設寸法よりも大きくしてあることを特徴とする請求項3に記載のレンズ支持体。
  5. 嵌合部は基端から先端に向けて周方向に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のレンズ支持体。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のレンズ支持体と、キャリアのフランジに接着固定した環状のコイルと、レンズ支持体の外周に配置した筐体と、コイルの外周に配置すると共に筐体の内周に固定したヨーク及びマグネットと、一端部をレンズ支持体に他端部を筐体に固定してレンズ支持体を筐体に対して光軸方向に移動自在に支持したスプリングとを備え、コイルに通電して生じる電磁力によりレンズ支持体をレンズの光軸方向に移動するレンズ駆動装置であって、レンズバレルは筺体に組みつけたキャリアに光軸方向一側から挿入して回動することによりキャリアに嵌合固定してあることを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 請求項6に記載のレンズ駆動装置を備えることを特徴とするカメラ。
  8. 請求項7に記載のカメラを搭載したことを特徴とするカメラ付き携帯電話。
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