JP2003075707A - 鏡枠装置及びこれを使用する電子カメラ - Google Patents

鏡枠装置及びこれを使用する電子カメラ

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JP2003075707A
JP2003075707A JP2001266214A JP2001266214A JP2003075707A JP 2003075707 A JP2003075707 A JP 2003075707A JP 2001266214 A JP2001266214 A JP 2001266214A JP 2001266214 A JP2001266214 A JP 2001266214A JP 2003075707 A JP2003075707 A JP 2003075707A
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lens frame
lead screw
optical axis
torsion spring
frame device
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JP2001266214A
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Shinji Araoka
伸治 荒岡
Takeshi Ito
猛 伊東
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子カメラの鏡枠装置において、移動鏡枠の位
置検出精度の向上を確保し得る鏡枠装置を提供する。 【解決手段】光軸O方向に移動可能になされた鏡枠15
を備えた鏡枠装置1において、光軸方向の鏡枠位置を検
出する検出センサ21と、鏡枠を移動させるリードスク
リュー22aとを備え、鏡枠はリードスクリューのスク
リュー面を挟み込む挟持部16cを有し、挟持部の内面
にはスクリュー面に螺合するラック部16bb・16c
cを設け、挟持部の一部でありラック部の対向部位には
弾性変形し得る薄肉部16bを設け、さらに鏡枠はラッ
ク部をスクリュー面に押圧するトーションばね24と、
検出センサ用検出用切片16aaとを有し、トーション
ばねの一端部を薄肉部に、他端部を薄肉部の対向部位に
当接させてラック部がリードスクリューに押圧されるよ
うにし、また検出用切片を薄肉部の対向部位の一部に設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鏡枠装置、詳し
くはレンズ等を保持する鏡枠と、この鏡枠を光軸方向に
移動させる駆動手段とを備えた鏡枠装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、複数のレンズによって所定の受光
面上に結像させた被写体像を受けて、これを電子的撮像
手段を介して静止画像等を表わす画像信号に変換し、こ
の画像信号を所定の記録手段によって所定の記録媒体に
所定の形態で記録し得るようにしたいわゆる電子スチル
カメラ(Electronic Still Camera;以下、単に電子
カメラという)が広く普及している。
【0003】従来の一般的な電子カメラ等においては、
複数のレンズ等を保持する複数の鏡枠のうち所定の鏡枠
をレンズの光軸方向に適宜移動させることによって、変
倍動作や焦点調節動作等を実行し得るように構成されて
いるのが普通である。そのために、一般的な電子カメラ
等においては、例えば変倍動作や焦点調節動作等を実行
するのに寄与する所定の鏡枠をレンズの光軸方向へと移
動させるための駆動機構を含む鏡枠装置が設けられてい
る。
【0004】例えば、特開平8−240758号公報に
よって開示されている鏡枠装置は、レンズを保持し所定
方向へ移動自在に構成される移動鏡枠と、この移動鏡枠
の所定の位置(フランジ部)に設けられ、駆動手段から
の駆動力を伝達するための駆動軸の送りねじに噛合する
ラック部材と、このラック部材の一部を移動鏡枠の所定
の位置(フランジ部)に向けて付勢する弾性部材とを備
えることで、駆動手段の駆動力がラック部材を介して移
動鏡枠へと伝達するように構成し、これによって移動鏡
枠が駆動されるようにしている。
【0005】この場合において、弾性部材は、ラック部
材と駆動軸の送りねじとの当接状態が確実なものとなる
ようにするための役目をしている。つまり、この弾性部
材を設けることによって、駆動軸の送りねじとラック部
材との間に生じる機械的なガタ、この場合においては、
バックラッシュを含む機械的なガタが低減されることに
なる。このことから、移動鏡枠をレンズの光軸方向へと
移動させる際の移動精度を向上させることができるとい
うものである。
【0006】なお、近年における電子カメラ等において
は、小型化への要望が強く所望されている。この場合に
おいて、確実な変倍動作や焦点調節動作等を実行するた
めには、鏡枠装置を適用する電子カメラ等が小型なもの
になるほど、より高精度な駆動動作を実現し得るものが
必要とされている。
【0007】その一方で、従来の電子カメラ等において
は、電子カメラ自体が小型化されるのに伴って、各構成
部材も小型化されることから、製造効率の向上や製造コ
ストの低減化を考慮して、内部構成部材の配置の効率化
や駆動機構自体の単純化が望まれている。
【0008】ところで、通常の電子カメラ等に用いられ
る鏡枠装置において、光軸方向に移動し得るように構成
される鏡枠は、上述したように変倍動作や焦点調節動作
等が実行されるときに、適宜所定の範囲内において所定
量だけ所定の方向へと移動するように構成されるもので
ある。この場合において、鏡枠の移動方向や移動量等を
確実に制御するためには、移動鏡枠の位置を検出するた
めの位置検出手段が必要になる。
【0009】そして、従来の電子カメラ等における鏡枠
装置においては、鏡枠の位置検出手段として、例えばフ
ォトインタラプタ等が一般的に利用されており、当該位
置検出手段は、通常の場合、鏡枠装置の内部において、
鏡枠等の構成部材に対して所定の位置に一体に配置され
るのが普通である。
【0010】つまり、従来の電子カメラ等において通常
の鏡枠装置に備えられる鏡枠の位置検出手段は、一組の
検出センサーと被検出部とを、それぞれ移動側鏡枠と固
定側鏡枠とのいずれかに配置し、両者の相対位置を検出
することによって、鏡枠の位置を検出するように構成さ
れるのが普通である。
【0011】この場合において、検出センサーと被検出
部とは、いずれも鏡枠にしっかり固定されている必要が
ある。このことは、例えば被検出部が取り付けられた鏡
枠に対してがたつきや変形が存在していると、必要な検
出精度を確保することができないという理由による。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年におけ
る鏡枠装置では、装置自体の小型化が進められており、
このために、装置内部に配設すべき鏡枠の位置検出手段
(検出センサーと被検出部等)の取り付けのために充分
な配設空間を確保することが困難となっている。また、
特に鏡枠装置の小型化による配設空間に制限が生じるこ
とから、被検出部に変形が生じないようするために、当
該被検出部を余裕のある大きさで形成することは容易な
ことではない。
【0013】そこで、移動鏡枠の位置検出精度を確保す
ることのできるようにした鏡枠装置を実現するために、
鏡枠装置の内部空間の限られた領域において、検出セン
サーや被検出部等を効率良く配置するための工夫がさら
に必要とされている。
【0014】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、例えば電子カメ
ラ等に用いられる鏡枠装置において、鏡枠を移動させる
駆動機構に含まれ、移動鏡枠の位置を検出する位置検出
手段の配置を工夫することによって、移動鏡枠の位置検
出を確実に行なって、移動鏡枠の移動を高精度に制御す
ることのできる鏡枠装置を提供することである
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による鏡枠装置は、光軸方向に移動可能
になされた鏡枠を備えた鏡枠装置において、光軸に沿う
方向における上記鏡枠の位置を検出する検出センサー
と、上記鏡枠を移動させるリードスクリューとを備え、
上記鏡枠は、上記リードスクリューのスクリュー面を挟
み込む形状の挟持部を有し、上記挟持部の内面には、上
記リードスクリューに螺合する形状のラック部が設けら
れると共に、上記挟持部の一部であって上記ラック部に
対向する部位には、弾性変形し得るように形成される薄
肉部が設けられており、さらに上記鏡枠は、上記ラック
部を上記リードスクリューに押圧するトーションばね
と、上記検出センサー用の検出用切片とを有し、上記ト
ーションばねの一方の端部は上記薄肉部に当接し、上記
トーションばねの他方の端部は上記薄肉部に対向する部
位に当接されることで、上記ラック部が上記トーション
ばねによって上記リードスクリューに押圧されており、
上記検出用切片は、上記薄肉部に対向する部位の一部に
設けられていることを特徴とする。
【0016】第1の発明によれば、鏡枠に設けた挟持部
において、剛性を備えた部位の側に、検出用切片を設け
たので、鏡枠位置検出手段による鏡枠位置の検出精度を
確保することができる。
【0017】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
る鏡枠装置において、上記鏡枠は、上記鏡枠の移動が光
軸に沿う方向となるように規制するガイドシャフトと、
このガイドシャフトが挿通される軸受部とを備え、上記
トーションばねの基部が上記軸受部の外周に巻回されて
いることを特徴とする。
【0018】第2の発明によれば、トーションばねの基
部を鏡枠の軸受部の外周に巻回させると共に、トーショ
ンばねの一端部を薄肉部に当接させ、トーションばねの
他端部を薄肉部に対向する部位に当接させることで、ト
ーションばねを用いて挟持部とリードスクリューとの螺
合状態を確実なものとし、かつトーションばねを効率良
く配置することができる。したがって、鏡枠装置自体の
小型化に寄与することができる。
【0019】そして、第3の発明は、上記第1の発明又
は上記第2の発明のいずれか一方による鏡枠装置におい
て、上記鏡枠は、レンズを備えた本体部と、この本体部
とは別体に形成され、当該本体部と一体的に移動し得る
ように付勢部材を介して連結される補助枠とによって構
成されており、上記補助枠は、上記検出センサーを備え
た補助枠本体と、駆動モータによって駆動され上記検出
センサー用検出用切片を備えた被駆動部材とによって構
成されており、上記挟持部と、上記薄肉部とは、上記被
駆動部材の側に形成されていることを特徴とする。
【0020】第4の発明は、上記第1の発明又は上記第
2の発明又は上記第3の発明のいずれか一つに記載の鏡
枠装置を備えて構成された電子カメラであることを特徴
とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の一実施形態の鏡枠
装置の構成部材のうち主要となる部位の要部分解斜視図
である。また、図2は、本鏡枠装置を被写体側(図1の
矢印X方向)から見た際の正面図である。なお、図2で
は、移動鏡枠の駆動機構を示し、図面の煩雑化を防ぐた
めに構成部材の一部を破砕して図示している。
【0022】図3は、本鏡枠装置における移動鏡枠駆動
機構の一部を構成する鏡枠位置検出手段を取り出して拡
大して示す拡大斜視図である。また、図4・図5・図6
・図7・図8は、図3の鏡枠位置検出手段の一部を示す
図であって、図4は正面図、図5は左側面図、図6は右
側面図、図7は背面図、図8は図4のA−A線に沿う縦
断面図である。
【0023】本実施形態の鏡枠装置1の構成部材のうち
図1においては、その後半部分のみを取り出して示して
いる。本鏡枠装置1の後半部分を構成する部材は、次の
通りである。即ち、当該鏡枠装置1が適用される電子カ
メラ等の本体部に固設される固定鏡枠である固定枠14
と、主に焦点調節動作を行なう際に光軸Oに沿う方向に
移動する鏡枠、即ち移動鏡枠である焦点調節レンズ枠1
3と、主に変倍動作を行なう際に光軸Oに沿う方向に移
動する移動鏡枠である変倍レンズ枠12と、シャッター
機構や絞り機構等が配設されるシャッター絞り枠11
と、焦点調節動作が実行される際に焦点調節レンズ枠1
3を適宜所定の方向に所定の量だけ移動させる移動鏡枠
駆動機構の一部を構成する補助枠部であり、焦点調節レ
ンズ枠13の一部としての機能も担う補助枠15等の各
枠部材によって構成されている。
【0024】変倍レンズ枠12には、変倍系レンズ群1
2aが固定保持されており、焦点調節レンズ枠13に
は、焦点調節系レンズ群13aが固定保持されている。
【0025】固定枠14には、二本の吊り軸17・18
が角度略180度離れた位置において、光軸Oに沿う方
向であって本鏡枠装置1における前面に向けて植設され
ている。この二本の吊り軸17・18には、固定枠14
の側から当該鏡枠装置1の前面に向けて順に焦点調節レ
ンズ枠13・変倍レンズ枠12・シャッター絞り枠11
が配設されている。この場合において、各枠部材13・
12・11は、それぞれが光軸Oに沿う方向に独立して
移動自在となっている。したがって、二本の吊り軸17
・18は、焦点調節レンズ枠13・変倍レンズ枠12・
シャッター絞り枠11のそれぞれが光軸Oを中心に回転
してしまうことを防ぐとともに、各枠の光軸Oに沿う方
向への移動を案内する役目をしている。
【0026】また、シャッター絞り枠11には、光軸O
に沿う方向であって本鏡枠装置1の後方へ向けて植設さ
れる吊り軸19が設けられている。この吊り軸19に
は、補助枠15が光軸Oに沿う方向に移動自在に配設さ
れている。つまり、この吊り軸19は、補助枠15の移
動が光軸Oに沿う方向となるように規制するガイドシャ
フトの役目をしている。
【0027】補助枠15には、検出センサーであるフォ
トインタラプタ(以下、単にPIという)21を所定の
位置に備えた補助枠本体15Aと、焦点調節レンズ枠1
3との間に介在し後述する駆動モーター22からの駆動
力を受けると共に、焦点調節レンズ枠13の位置を検出
する鏡枠位置検出手段の一部である遮光羽根部16aa
(図2参照)を備えて構成される被駆動部材16と、こ
の被駆動部材16を光軸Oに沿う方向に移動させるため
の駆動手段でありステッピングモーター等の駆動モータ
ー22と、被駆動部材16の位置を検出することで、焦
点調節レンズ枠13の位置を検出するための移動鏡枠検
出手段20等が配設されている。
【0028】移動鏡枠検出手段20は、被駆動部材16
(図3〜図8参照)の所定の位置に形成される検出用切
片である遮光羽根部16aaと、補助枠本体15Aの所
定の位置に接着又はねじ止め等の手段により一体的に配
設されるPI21とによって構成されている。
【0029】被駆動部材16の基端部16d(図3〜図
8参照)には、上述の吊り軸19が挿通される軸受部と
なる貫通孔16ddが形成されている。また、被駆動部
材16の略中央部には、後述するリードスクリュー22
aのスクリュー面を挟み込む形状、即ち断面が略U形状
からなる挟持部であるハーフナット部16cが形成され
ている。
【0030】このハーフナット部16cは、剛性を有し
て形成され先端に遮光羽根部16aaを備えた一方の腕
部16aと、この一方の腕部16aに対向する位置にお
いて弾性的に移動自在にかつ薄肉状に形成される薄肉部
となる弾性腕部16bとによって構成されている。
【0031】ハーフナット部16cの内部には、駆動モ
ーター22の回転軸と一体に設けられ、外周面上にねじ
状のスクリュー面が形成されているリードスクリュー2
2aが挟持されるようになっている。ここで、ハーフナ
ット部16cの一方の腕部16aの内壁面の直線部に
は、リードスクリュー22aのスクリュー面に噛合し得
る形状のラック部16ccが形成されている。同様に、
ハーフナット部16cの弾性腕部16bの内壁面の直線
部には、リードスクリュー22aのスクリュー面に噛合
し得る形状のラック部16bbが形成されている(図5
等を参照)。
【0032】また、基端部16dの外周面には、トーシ
ョンばね24の基部が巻回されており、当該トーション
ばね24の一方の端部はハーフナット部16cの弾性腕
部16bの外面部に、トーションばね24の他方の端部
はハーフナット部16cの一方の腕部16aの外面部に
それぞれ係止されている。
【0033】ここで、トーションばね24の一方の端部
は、フック状に形成されていて、このフック状部がハー
フナット部16cの弾性腕部16bの外面部に巻き付く
ように係止されている。また、ハーフナット部16cの
一方の腕部16aの外面部には、掛け止め部16g(図
4等を参照)が形成されていて、この掛け止め部16g
によってトーションばね24の他方の端部が外れないよ
うになっている。
【0034】そして、トーションばね24の付勢力は、
ハーフナット部16cの弾性腕部16bをリードスクリ
ュー22aのスクリュー面に向けて押圧するように作用
している。したがって、これによりハーフナット部16
cは、リードスクリュー22aを挟持しながら、ハーフ
ナット部16cの内壁面のラック部16bb・16cc
がリードスクリュー22aの周面上のスクリュー面に螺
合するようになっている。これにより、ハーフナット部
16cとリードスクリュー22aとが螺合する際のバッ
クラッシュを含む機械的なガタが低減され、両者間は確
実に螺合するようになっている。
【0035】そして、被駆動部材16の基端部16dの
貫通孔16ddには、吊り軸19が挿通されている。し
たがって、これにより被駆動部材16は、吊り軸19に
よって補助枠15に対して回転しないように、かつ光軸
Oに沿う方向へと移動自在に案内されていると同時に、
ハーフナット部16cにおいては、ハーフナット部16
cとリードスクリュー22aとの螺合により、当該リー
ドスクリュー22aの回転駆動力を光軸Oに沿う方向へ
の駆動力に変換し、当該被駆動部材16を光軸Oに沿う
方向へと移動し得るように構成されている。
【0036】また、被駆動部材16の基端部16dの近
傍には、ばね掛け部16fが形成されており、このばね
掛け部16fには、緊縮性の付勢部材である引張ばね2
3の一方の端部が架けられている。また、引張ばね23
の他方の端部は、焦点調節レンズ枠13の外周部近傍に
設けられたばね掛け部13b(図1参照)に架けられて
いる。つまり、被駆動部材16は、引張ばね23を介し
て焦点調節レンズ枠13に連結されている。したがっ
て、これにより駆動モーター22の駆動力によって被駆
動部材16が光軸Oに沿う方向に移動するのに連動し
て、引張ばね23を介して焦点調節レンズ枠13もま
た、被駆動部材16と同方向へ移動するようになってい
る。
【0037】さらに、被駆動部材16のハーフナット部
16cの先端部には、上述したように焦点調節レンズ枠
13位置を検出する移動鏡枠検出手段20の一部を構成
する遮光羽根部16aaが形成されている。これに対応
して、補助枠15の補助枠本体15Aの所定の位置に
は、移動鏡枠検出手段20の他の一部を構成するPI2
1が配設されている。
【0038】このPI21は、被駆動部材16が補助枠
本体15Aに取り付けられた状態、即ち基端部16dに
吊り軸19が挿通され、かつハーフナット部16cにリ
ードスクリュー22aが螺合している状態において、被
駆動部材16が光軸Oに沿う方向に向けて移動するのに
伴って遮光羽根部16aaが通過するべき移動線上に配
設されている。つまり、遮光羽根部16aaがPI21
の近傍を通過する際には、当該遮光羽根部16aaがP
I21の出力光を遮光するように構成されている。これ
によって、当該移動鏡枠検出手段20は、被駆動部材1
6が移動して、これが所定の位置に配置されたことを検
出することによって、移動鏡枠である焦点調節レンズ枠
13が所定の位置にあることを検出し得るようになって
いる。
【0039】また、被駆動部材16の基端部16dの近
傍には、ストッパ部16eが形成されている。これに応
じて、焦点調節レンズ枠13の側には、被駆動部材16
が当該焦点調節レンズ枠13の側に向けて所定量だけ移
動した際に、被駆動部材16のストッパ部16eに当接
する被当接部(図示せず)が、ばね掛け部13b(図1
参照)の近傍に設けられている。つまり、この被駆動部
材16のストッパ部16e及び焦点調節レンズ枠13の
被当接部は、被駆動部材16の所定量以上の移動を阻止
し、被駆動部材16が補助枠本体15Aから脱落してし
まう等の問題が生じるのを防止する役目をしている。
【0040】さらに、補助枠本体15Aの先端部には、
回転止め部15aが形成されている。この補助枠本体1
5Aの回転止め部15aは、本鏡枠装置1が組み立てら
れた状態において、図2に示すように固定枠14に形成
される係止部14aに係合するようになっている。した
がって、これにより補助枠15は、固定枠14に対して
吊り軸19を回転中心として回転してしまうことがない
ようになっており、吊り軸19に案内されつつ光軸Oに
沿う方向にのみ移動し得るように構成されている。
【0041】また、変倍レンズ枠12は、これを覆うよ
うに配設される円筒形状のカム枠(図示せず)によっ
て、光軸Oに沿う方向に移動し得るようになっている。
これに連動して、補助枠15も光軸Oに沿う所定の方向
に移動するようになっている。したがって、変倍動作に
連動して、変倍レンズ枠12と補助枠15とが、光軸O
に沿う方向に移動し、両者が共に所定の位置に配置され
るように構成されている。
【0042】変倍動作にしたがって補助枠15が移動す
るのは、次のような理由による。即ち、変倍動作が実行
されて変倍レンズ枠12が所定の位置に配置されること
によって、所定の変倍率が設定されるようになってい
る。通常の場合、変倍動作が実行された場合、焦点調節
レンズ枠13が不動のままであると焦点状態がズレてし
まうことは、よく知られている。したがって、変倍動作
に応じて移動する変倍レンズ枠12に連動させて補助枠
15も所定の方向に移動させるようにすることで、変倍
動作に伴って生じる焦点状態のズレを補正することがで
きる。つまり、補助枠15は、光軸Oに沿う方向に移動
することで焦点調節レンズ枠13を同方向へと移動させ
るようになっているので、変倍動作に伴って生じる焦点
状態のズレを補正し、よって補助的な焦点調節動作がな
されることになる。このように構成すれば、変倍動作の
実行中においても、焦点状態の合致した状態を常に確保
し得ることになる。
【0043】この場合における変倍レンズ枠12及び補
助枠15とカム枠との連動機構及びその作用について
は、本発明に直接関与する部分ではないので、一般的な
従来の鏡枠装置によって適用されている構成をとるもの
として、その図示及び詳細な説明は省略する。
【0044】このように構成された本実施形態の鏡枠装
置は、次のように作用する。即ち、まず、本鏡枠装置1
が適用される電子カメラ等(図示せず)を使用する使用
者の所定の操作によって、焦点調節動作を実行すべき旨
の所定の指示信号が発生すると、これを受けて電子カメ
ラ等の側の制御回路(図示せず)は、焦点調節動作のシ
ーケンスを開始する。
【0045】この場合において、制御回路は、被駆動部
材16に配設されている駆動モーター22を駆動して、
この駆動モーター22の回転軸に一体に設けられるリー
ドスクリュー22aを所定の回転方向へ所定量だけ回転
させる。このリードスクリュー22aのスクリュー面と
被駆動部材16のハーフナット部16cとは螺合してい
るので、駆動モーター22の回転駆動力は、被駆動部材
16へと伝達され、当該被駆動部材16を光軸Oに沿う
所定の方向へ移動させる。
【0046】こうして被駆動部材16が光軸Oに沿う所
定の方向へと移動すると、この被駆動部材16に対して
引張ばね23を介して連結されている焦点調節レンズ枠
13もまた、光軸Oに沿う同方向へと所定量だけ移動す
る。このようにして、所望の焦点調節動作が実行され
る。
【0047】そして、被駆動部材16が光軸Oに沿う方
向に移動するのに伴って、所定のときに、当該被駆動部
材16の遮光羽根部16aaがPI21の出力光を遮光
する。制御回路は、このPI21の出力信号を受けるこ
とによって、焦点調節レンズ枠13の位置が検出される
ことになる。
【0048】具体的には、電子カメラ等の電源がオンに
なる時に駆動モーター22を駆動させて、遮光羽根部1
6aaが出力光を遮光する位置に配置させている。そし
て、この位置で初期位置リセット動作が行なわれる。
【0049】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、被駆動部材16のハーフナット部16cにおいて、
剛性を備えた一方の腕部16aの側に、鏡枠位置検出手
段の一部である遮光羽根部16aaを設けたので、鏡枠
位置検出手段による焦点調節レンズ枠13の位置の必要
となる検出精度を確保することができ、鏡枠装置自体の
小型化に寄与することができる。
【0050】また、トーションばね24の基部を被駆動
部材16の基端部16dの外周面に巻回させると共に、
トーションばね24の一方の端部を弾性腕部16b(薄
肉部)に当接させ、トーションばね24の他方の端部を
弾性腕部16bに対向する部位に当接させることで、当
該トーションばね24の付勢力によってハーフナット部
16cとリードスクリュー22aとの螺合状態を確実な
ものとすることができる。この場合において、トーショ
ンばね24は、効率良く配置させることができるので、
鏡枠装置自体の小型化に寄与することができる。
【0051】そして、上述のようにトーションばね24
によって、ラック部16bbをリードスクリュー22a
のスクリュー面に押圧するように構成しているので、ラ
ック部材16bb・16ccとリードスクリュー22a
のスクリュー面との間に生じる機械的なガタ、即ちバッ
クラッシュを含む機械的なガタを低減させることができ
る。したがって、これにより焦点調節レンズ枠13の光
軸Oに沿う方向への移動精度を向上させることができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電子
カメラ等に用いられる鏡枠装置において、鏡枠を移動さ
せる駆動機構に含まれ、移動鏡枠の位置を検出する位置
検出手段の配置を工夫することによって、移動鏡枠の位
置検出を確実に行なって、移動鏡枠の移動を高精度に制
御することのできる鏡枠装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の鏡枠装置の構成部材のう
ち主要となる部位の要部分解斜視図。
【図2】図1の鏡枠装置を被写体側(図1の矢印X方
向)から見た際の正面図。
【図3】図1の鏡枠装置における移動鏡枠駆動機構の一
部を構成する鏡枠位置検出手段を取り出して拡大して示
す拡大斜視図。
【図4】図3の鏡枠位置検出手段の一部を示す正面図。
【図5】図3の鏡枠位置検出手段の一部を示す左側面
図。
【図6】図3の鏡枠位置検出手段の一部を示す右側面
図。
【図7】図3の鏡枠位置検出手段の一部を示す背面図。
【図8】図4のA−A線に沿う縦断面図。
【符号の説明】
1……鏡枠装置 11……シャッター絞り枠 12……変倍レンズ枠 12a……変倍系レンズ群 13……焦点調節レンズ枠(鏡枠;本体部) 13a……焦点調節系レンズ群 14……固定枠 15……補助枠(鏡枠;補助枠部) 15A……補助枠本体 16……被駆動部材(鏡枠) 16a……腕部 16aa……遮光羽根部(検出センサー用検出用切片) 16b……弾性腕部(薄肉部) 16bb・16cc……ラック部 16c……ハーフナット部(挟持部) 16d……基端部(軸受部) 16dd……貫通孔(軸受部) 17・18……吊り軸 19……吊り軸(ガイドシャフト) 21……フォトインタラプタ(PI;検出センサー) 22……駆動モーター 22a……リードスクリュー 23……引張ばね(付勢部材) 24……トーションばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G02B 7/04 D Fターム(参考) 2H044 AE01 AE06 BD01 BD11 DB02 DC01 DD01 DD09 DE06 5C022 AA13 AB21 AB44 AB66 AC54 AC74

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能になされた鏡枠を
    備えた鏡枠装置において、 光軸に沿う方向における上記鏡枠の位置を検出する検出
    センサーと、 上記鏡枠を移動させるリードスクリューと、 を備え、 上記鏡枠は、上記リードスクリューのスクリュー面を挟
    み込む形状の挟持部を有し、 上記挟持部の内面には、上記リードスクリューに螺合す
    る形状のラック部が設けられると共に、上記挟持部の一
    部であって上記ラック部に対向する部位には、弾性変形
    し得るように形成される薄肉部が設けられており、 さらに上記鏡枠は、上記ラック部を上記リードスクリュ
    ーに押圧するトーションばねと、上記検出センサー用の
    検出用切片とを有し、 上記トーションばねの一方の端部は上記薄肉部に当接
    し、上記トーションばねの他方の端部は上記薄肉部に対
    向する部位に当接されることで、上記ラック部が上記ト
    ーションばねによって上記リードスクリューに押圧され
    ており、 上記検出用切片は、上記薄肉部に対向する部位の一部に
    設けられていることを特徴とする鏡枠装置。
  2. 【請求項2】 上記鏡枠は、上記鏡枠の移動が光軸に
    沿う方向となるように規制するガイドシャフトと、この
    ガイドシャフトが挿通される軸受部とを備え、 上記トーションばねの基部が上記軸受部の外周に巻回さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の鏡枠装置。
  3. 【請求項3】 上記鏡枠は、レンズを備えた本体部
    と、この本体部とは別体に形成され、当該本体部と一体
    的に移動し得るように付勢部材を介して連結される補助
    枠とによって構成されており、 上記補助枠は、上記検出センサーを備えた補助枠本体
    と、駆動モータによって駆動され上記検出用切片を備え
    た被駆動部材とによって構成されており、 上記挟持部と、上記薄肉部とは、上記被駆動部材の側に
    形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の鏡枠装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3のい
    ずれか一つに記載の鏡枠装置を備えて構成されているこ
    とを特徴とする電子カメラ。
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