本発明の第1の観点によれば、以下のように構成される記録媒体搬送装置が提供される。即ち、記録媒体搬送装置は、第1ガイド部と、第2ガイド部と、開閉機構と、を備える。前記第1ガイド部は、画像形成装置で画像形成されて後処理装置へ搬送される記録媒体を案内するためのガイド面を有する。前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部の前記ガイド面に対面するガイド面を有する。前記開閉機構は、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部の少なくとも何れか一方を、姿勢を保ったまま略平行にスライド移動させることで記録媒体搬送装置の内部を開閉可能に構成されている。
これにより、ガイド部のスライド移動によって、記録媒体搬送装置の内部で記録媒体を案内するガイド面全体を広く開放できる。従って、作業スペースを広く確保することができ、詰まった記録媒体の除去作業及びメンテナンス作業等を効率的に行うことができる。また、ガイド部が姿勢を保ったまま略平行にスライド移動するので、ガイド部の支持バランスを崩すことなく、スムーズに内部を開放することができる。
前記の記録媒体搬送装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部は、前記記録媒体の搬送経路を上下方向に挟むように配置されている。前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部の少なくとも何れか一方は、高さを異ならせるようにスライド移動できる。
これにより、第1ガイド部と第2ガイド部との高さ方向の間隔が大きくなるように、内部を広く開放することができる。また、第1ガイド部と第2ガイド部との間に記録媒体が残っていても、開放時に前記記録媒体が下側のガイド部の上に載った形となり、ユーザが第1ガイド部と第2ガイド部との間に手を差し込んで記録媒体の除去作業を容易に行うことができる。
前記の記録媒体搬送装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、記録媒体搬送装置は、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部が取り付けられる本体を備える。前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部の少なくとも何れか一方は、高さが異なるようにスライド移動するとともに、装置正面側に前記本体から引き出されるように移動する。
これにより、本体からガイド部が引き出されるので、ガイド面は一層広く開放されることになる。また、装置正面側にガイド面が引き出されることにより、詰まった記録媒体の除去作業を十分な視界を確保しつつ行うことができる。
これにより、第1ガイド部と第2ガイド部との間に記録媒体が詰まった場合でも、下側のガイド部を引き出すことで、詰まっていた記録媒体は下側のガイド部とともに記録媒体搬送装置の内部から装置正面側に移動する。従って、ユーザが装置の奥の方まで手を差し入れて記録媒体を取り除く必要がなく、記録媒体の除去作業を一層容易に行うことができる。
前記の記録媒体搬送装置においては、下側に配置されるガイド部を引き出した状態で、当該ガイド部の姿勢を前下がりに傾斜させることが可能に構成されることが好ましい。
前記の記録媒体搬送装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、記録媒体搬送装置は、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部のうち前記スライド移動させるガイド部であるスライドガイド部を支持するフレームを備える。前記スライドガイド部は、記録媒体搬送方向の上流側端部及び下流側端部にそれぞれ複数配置される支持軸を有する。前記フレームには、同一形状のスライド溝が前記支持軸に対応して複数形成される。
これにより、簡単な構成で、スライドガイド部が姿勢を保った状態でスライド移動を行うことができる。また、スライドガイド部の移動時に支持軸がスライド溝に片当たりして余計な抵抗を生じることがないので、スライド移動をスムーズに行うことができる。
前記の記録媒体搬送装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記第1ガイド部は、前記記録媒体を搬送するための駆動ローラを有する。前記第2ガイド部は、前記駆動ローラに対向配置される従動ローラを有する。前記開閉機構は、固定側の前記第1ガイド部に対し前記第2ガイド部をスライド移動させることで記録媒体搬送装置の内部を開閉する。
これにより、駆動ローラが配置される第1ガイド部が固定側となり、従動ローラを備える第2ガイド部が移動側となるので、記録媒体の搬送機構が複雑化することなく開閉機構を実現できる。また、駆動ローラに比べて軽量化が容易な従動ローラが第2ガイド部に配置されているため、第2ガイド部を小さな力でスムーズに移動させることができる。
前記の記録媒体搬送装置においては、以下のように構成することが好ましい。即ち、この記録媒体搬送装置は、前記ガイド部のスライド移動の経路中に配置される凸部を備える。前記凸部は、記録媒体搬送装置の内部を開放した状態で前記ガイド部を保持可能に構成されている。
これにより、記録媒体搬送装置の内部を開放させた状態でガイド部を保持させることができるので、ガイド部のガタつきを防止して安定した状態で作業を行うことができる。
前記の記録媒体搬送装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、記録媒体搬送装置は、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部のうち前記スライド移動させるガイド部に接続されるバネを備える。前記バネは前記ガイド部を、記録媒体を搬送するときの使用位置に向けて付勢する。
これにより、スライド移動するガイド部が使用位置に付勢される状態となるので、メンテナンス及び詰まった記録媒体の除去作業を終えた後、ガイド部を使用位置へスムーズに戻すことができる。
本発明の第2の観点によれば、以下のように構成される記録媒体搬送装置が提供される。即ち、記録媒体搬送装置は、搬送経路と、第1ガイド部と、第2ガイド部と、開閉機構と、を備える。前記搬送経路は、画像形成装置で画像形成された記録媒体を入口部を介して導入し、出口部から排出する。前記第1ガイド部は、前記搬送経路に沿って搬送される記録媒体を案内するためのガイド面を有する。前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部のガイド面に対面するガイド面を有する。前記開閉機構は、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部の少なくとも何れか一方を、姿勢を保ったまま略平行にスライド移動させることで前記入口部及び前記出口部を開放可能に構成されている。
これにより、姿勢を保ったまま略平行にガイド部をスライド移動させることで記録媒体搬送装置の入口部及び出口部を大きく開放することができる。従って、記録媒体搬送装置の入口部及び出口部で記録媒体が詰まった場合でも、記録媒体の除去作業をスムーズに行うことができる。
これにより、後処理装置へ搬送されない記録媒体の排出面を記録媒体搬送装置が有することになるので、装置構成をシンプルにするとともに、省スペース化を達成することができる。
本発明の第3の観点によれば、画像形成装置で画像形成された記録媒体を後処理するための後処理装置と、前記の記録媒体搬送装置と、を備える画像形成装置が提供される。
これにより、記録媒体を画像形成装置から後処理装置へ記録媒体搬送装置で搬送できるとともに、作業スペースを十分に確保した状態で記録媒体搬送装置の内部を開放することができる。従って、記録媒体搬送装置内で記録媒体が詰まった場合でも、記録媒体の除去作業を容易に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る後処理機能付き画像形成装置としてのコピーファクシミリ複合機75の様子を示す正面図である。
図1に示すコピーファクシミリ複合機75は、画像読取部76と、操作パネル77と、本体78と、給紙カセット79と、フィニッシャ(後処理装置)99と、中継ユニット(記録媒体搬送装置)30と、を備えている。なお、第1実施形態においてはフィニッシャ99及び中継ユニット30は複合機75本体から着脱可能に構成されており、いわゆるオプション装置として複合機75本体に取り付けられている。
画像読取部76は、フラットベッドスキャナ及びオートドキュメントフィードスキャナとして機能するように構成されている。操作パネル77は、コピー部数、ファクシミリ送信先及び記録紙100への後処理等をユーザが複合機75に対し指示するためのものである。本体78には、記録媒体としての用紙に画像を形成する画像形成部等が内蔵されているとともに、通信回線を介して画像データを伝送するための図略の送受信部等が備えられている。給紙カセット79は、記録紙100を前記画像形成部へ順次供給できるように構成されている。フィニッシャ99は、複合機75で印刷された記録紙100に対して後処理を行うためのものであり、中継ユニット30は複合機75で印刷された記録紙100をフィニッシャ99に搬送するためのものである。
本体78の上面には、読み取るべき原稿を載置する図略のプラテンガラスが設けられる。本体78の上方には原稿台カバー83が設けられており、この原稿台カバー83によって、原稿を前記プラテンガラス上に押圧して固定できるようになっている。
前記原稿台カバー83には自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)84が配設されている。このADF84は、原稿台カバー83の上部に設けられた原稿トレイ85と、この原稿トレイの下方に設けられた原稿排出トレイ86と、を備える。原稿トレイ85に重ねてセットされた原稿は、1枚ずつ分離されて、ADF84内に形成される湾曲状の原稿搬送経路に沿って搬送され、原稿の読取位置を通過した後、原稿排出トレイ86へ排出される。
本体78の上部にはスキャナユニット90が備えられる。このスキャナユニット90は、光源、反射ミラー、集光レンズ及びCCD等で構成され、ADF84内を搬送される原稿を読み取ることができる。スキャナユニット90は、前記原稿搬送経路を搬送されてきた原稿に対し、前記光源からの光を照射する。原稿からの反射光は前記CCDへ導かれて結像し、このCCDは原稿に応じた電気信号を出力する。この信号は適宜の変換処理後に後述の画像形成部11に送られて印刷され、又は、前記送受信部によって他のファクシミリ装置へ通信回線を介して送信される。
図1に示すように、本体78の下部には、記録紙100を供給する給紙カセット79が備えられる。この給紙カセット79は装置正面側(図1の紙面手前側)に引出可能に構成されている。給紙カセット79の上方には、画像形成部11と、定着装置51と、が備えられている。
本体78の内部には、給紙カセット79から中継ユニット30へ記録紙100を搬送するための搬送経路24が形成されている。この搬送経路24は、給紙カセット79の一端側から上方に向かって延び、画像形成部11及び定着装置51を通過した後、中継ユニット30の入口部80に至るように構成されている。
また、中継ユニット30にも搬送経路26が形成されており、この搬送経路26は、前記入口部80から中継ユニット30の出口部98を介してフィニッシャ99へ略水平方向に延びるように構成されている。なお、ここで言う水平方向とは、装置の設置面に対して平行な方向を意味する。
給紙カセット79の上方には図略の給紙ローラが配置され、この給紙ローラは、給紙カセット79内に積層された最上層の記録紙100に接触可能に構成されている。この給紙ローラが駆動されることで、最上層の記録紙100が分離されてピックアップされ、前記搬送経路24に向けて送り出される。
給紙カセット79の上流側には搬送ローラ22が配置されている。記録紙100は、前記搬送ローラ22とそれに対向配置されるローラとの間にニップされながら、搬送経路24の下流側に位置する画像形成部11に搬送される。
搬送ローラ22によって搬送されてきた記録紙100に対し、画像形成部11によってトナー像が転写される。この画像形成部11は例えば、感光ドラム、帯電器、露光ヘッド、現像器、及び転写ローラ等によって構成される。画像形成部11でトナー像が転写された記録紙100は、感光ドラム等の回転によって、搬送経路24の下流側の定着装置51へ送られる。
定着装置51は、回転駆動されるヒートローラと、このヒートローラに対向して配置されるプレスローラと、を備える。この構成で、記録紙100がヒートローラとプレスローラとの間を通過することにより、高温のヒートローラの熱及びプレスローラによる圧力によって、画像形成部11で転写されたトナー像のトナーが融解して記録紙100に定着する。
定着装置51より下流側には排紙ローラ25が設けられる。定着装置51から送られてきた記録紙100は、排紙ローラ25とそれに対向配置される従動ローラとの間でニップされて、本体78から排出され、中継ユニット30の入口部80へ導入される。
中継ユニット30は複合機75本体の排出部に配置されている。この中継ユニット30には記録紙100の搬送経路26が形成されており、搬送経路26が前記複合機75本体の搬送経路24に接続されている。この中継ユニット30へ搬送された記録紙100は、当該中継ユニット30によって中継ユニットの出口部98まで搬送され、フィニッシャ99に導入される。なお、この中継ユニット30の詳細については後述する。
フィニッシャ99は、パンチ処理機能及びステープル機能等を有するとともに、複数の排出トレイ97を備える。フィニッシャ99は、本体78から中継ユニット30を介して搬送されてきた記録紙100に対して、パンチ処理或いはホッチキス止め等、適宜の後処理を行った後、指定された排出トレイ97へ記録紙100を排出する。なお、第1実施形態の複合機75では、印刷処理された記録紙100に対してフィニッシャ99による処理を特に行わない場合でも、記録紙100はフィニッシャ99を通過して排出トレイ97に排出されるようになっている。
次に、図2、図3、図4及び図5を参照して中継ユニット30の詳細について説明する。図2は第1実施形態の中継ユニット30の使用状態を示す斜視図である。図3は中継ユニットの移動過程を示す斜視図である。図4は中継ユニット30の内部を開放した状態を示す斜視図である。図5は中継ユニット30の背面の様子を示す斜視図である。なお、以下の説明においては、記録紙搬送方向の上流及び下流を、単に上流及び下流と称する場合がある。
図2に示すように、中継ユニット30は、フレーム33と、上ガイド部(第1ガイド部)31と、下ガイド部(第2ガイド部、スライドガイド部)32と、中継ユニット30の内部を開放するための開閉機構34と、を備える。以下、中継ユニット30の各部について説明する。
図2、図3及び図4に示すように、フレーム33は、互いに間隔をあけて配置された2つの縦壁部46,47と、当該縦壁部46,47の上部同士を連結する横壁部48と、を備えている。横壁部48の上面全体を覆うように、フレーム33には樹脂製の外装カバー49が固定されている。
フレーム33は板金を折曲げ加工することにより構成されており、これにより前記縦壁部46,47と横壁部48とが一体的に形成されている。フレーム33は装置正面側と背面側を開放するように形成され、当該フレーム33の内部に用紙の搬送経路26が構成されている。
一側の縦壁部46が搬送経路26の上流側に配置され、他側の縦壁部47が搬送経路26の下流側に配置されている。上流側の縦壁部46の上部には入口孔87が貫通状に形成され、下流側の縦壁部47の上部には出口孔88が貫通状に形成されている。入口孔87と出口孔88は何れも細長い矩形状の輪郭を有しており、記録紙100が通過可能に構成されている。
上ガイド部31及び下ガイド部32はフレーム33の内部に配置されるとともに、この上ガイド部31と下ガイド部32の間に前記搬送経路26が構成されている。搬送経路26の上流側端部(入口部80)は入口孔87に接続され、下流側端部(出口部98)は出口孔88に接続されている。前記フレーム33は、上ガイド部31及び下ガイド部32を縦壁部46,47の間で水平方向に挟み込むように支持している。
上ガイド部31は略平板状に形成されており、フレーム33の内部空間の上部の位置(横壁部48の近傍)に固定されている。上ガイド部31の下面には、記録紙100を上側から案内するガイド面が形成されており、このガイド面は、入口部80から出口部98へ近づくに従って上方に若干傾斜するように形成されている。
図2に示すように、上ガイド部31の前記ガイド面には記録紙100を搬送するための駆動ローラ35が複数備えられている。この駆動ローラ35は、横壁部48及び上ガイド部31の背面側に配置された図略のプーリ及びベルト等で構成される駆動力伝達機構によって駆動される。第1実施形態において前記駆動力伝達機構は図略の入力軸を備えており、複合機75の本体側から前記入力軸を介して入力された動力を駆動ローラ35に伝達するように構成される。
下ガイド部32は略平板状に形成されており、フレーム33に対して移動可能に支持される。具体的に説明すると、前記フレーム33のそれぞれの縦壁部46,47には、細長いスライド溝41が2つ形成されている。また、下ガイド部32の上流側端部と下流側端部には丸棒状の2本の支持軸42がそれぞれ形成されており、これらの支持軸42が前記スライド溝41に差し込まれた状態で支持されている。この構成で、支持軸42がスライド溝41の内部で移動することにより、下ガイド部32を、上ガイド部31と近接した使用位置(閉鎖位置、図2)と、上ガイド部31から離間した開放位置(図4)と、の間で平行移動させることができる。このとき図3に示すように、使用位置から開放位置への移動は下ガイド部32の姿勢が常に平行に保たれた状態で行われるので、下ガイド部32の支持バランスを崩すことなく、中継ユニット30内部の開放をスムーズに行うことができる。
また、下ガイド部32の上面には記録紙100を下側から案内するガイド面が備えられており、このガイド面は前記上ガイド部31のガイド面に対面している。このガイド面は、上ガイド部31のガイド面と同様に、入口部80から出口部98へ近づくに従って上方に若干傾斜するように形成されている。図2、図3及び図4に示すように、下ガイド部32のガイド面には複数の従動ローラ36が前記駆動ローラ35に対向するように配置されている。更に、下ガイド部32の装置正面側には取っ手部37が取り付けられており、ユーザはこの取っ手部37を掴むことにより下ガイド部32を容易に移動させることができる。
この構成で、入口孔87から中継ユニット30に搬送された記録紙100は、駆動ローラ35と従動ローラ36にニップされる。そして、この状態で上ガイド部31のガイド面及び下ガイド部32のガイド面に案内されながら、搬送経路24に沿って入口部80から出口部98まで搬送され、最終的に出口孔88から前記フィニッシャ99に向けて排出される。
次に、中継ユニット30が備える開閉機構34について説明する。開閉機構34は、下ガイド部32が備える前記支持軸42と、フレーム33に形成されるスライド溝41と、バネ43と、を備えている。
スライド溝41は前記支持軸42に対応して、縦壁部46,47にそれぞれ2つずつ形成されている。スライド溝41は何れも同一形状となっており、使用位置保持部60と、傾斜部61と、開放位置保持部62と、を有している。
使用位置保持部60は、下ガイド部32が前記使用位置にあるときに支持軸42を支持する部分であり、フレーム33の上部近傍に配置されている。開放位置保持部62は、下ガイド部32が前記開放位置にあるときに支持軸42を支持する部分であり、前記使用位置保持部60より低く且つ装置正面側の位置に配置されている。使用位置保持部60及び開放位置保持部62は、何れも水平方向の短い長孔として形成されている。
傾斜部61は、使用位置保持部60と開放位置保持部62を互いに接続するように形成されている。傾斜部61は装置正面側に向かって下方となるように傾斜する直線状に構成されている。
使用位置保持部60と傾斜部61の接続部分には、スライド溝41の下縁から適宜の高さだけ突出する突起が形成されている。これにより、中継ユニット30が衝撃を受けた等の場合でも、支持軸42が意図に反して使用位置保持部60から抜けて中継ユニット30の内部が開放されることを前記突起によって防止することができる。
また、図5に示すように、中継ユニット30の背面側にはバネ43が配置されている。具体的には、前記上ガイド部31の背面には2つのブラケット44が固定され、このブラケット44にそれぞれ前記バネ43の一端が取り付けられている。そして、それぞれのバネ43の他端が下ガイド部32の背面側に接続されている。
このバネ43は、下ガイド部32を前記使用位置側に引っ張る弾性力を常時作用させるように構成されている。従って、ユーザが下ガイド部32を開放位置から使用位置に戻すときには、バネ43の復元力によって下ガイド部32を前記傾斜部61に沿って容易に上昇させることができる。
また、図6に示すように、開放位置保持部62の下縁には、適宜の高さだけ突出する凸部63が配置されている。図6はスライド溝41に配置される凸部63の様子を示す拡大斜視図である。この構成で、下ガイド部32を前記開放位置に移動させると、支持軸42は凸部63を乗り越えて、図6の鎖線で示すように開放位置保持部62の端部に位置する。この状態で凸部63が支持軸42に接触することで、前記バネ43の引張力にかかわらず、下ガイド部32を前記開放位置で安定して保持することができる。
以上の構成で、中継ユニット30に記録紙100が詰まった場合、ユーザは下ガイド部32の取っ手部37を掴んで下ガイド部32を手前に引き出す。これに伴い、下ガイド部32が備える前記支持軸42は、前記スライド溝41において使用位置保持部60と傾斜部61の接続部分(前記突起)を乗り越えた後、傾斜部61に従って斜め下方へ移動する。
このとき、下ガイド部32が備える4本の支持軸42は、使用位置保持部60から同時に傾斜部61へ移行し、対応する位置関係を常に保ちながら当該傾斜部61に沿ってそれぞれ下降する。これにより、下ガイド部32の上ガイド部31に対する相対的な平行移動(姿勢を保持しながらのスライド移動)が実現される。
なお、下ガイド部32が斜め下方への移動を開始すると、駆動ローラ35と従動ローラ36との接触が解除され、上ガイド部31と下ガイド部32とが離間する。従って、殆どの場合、ジャム紙はフリーとなって下ガイド部32のガイド面上に落下し、その後は下ガイド部32とともに平行移動して引き出されることになる。
傾斜部61と開放位置保持部62との接続部分に支持軸42が到達したところで、ユーザは下ガイド部32を水平方向に更に手前に引き出し、支持軸42に凸部63を乗り越えさせる。この乗越えが完了し、凸部63によって支持軸が装置正面側に支持される状態(図5)となったところで引出しが完了する。
この状態で、ユーザは、中継ユニット30に詰まった記録紙100の除去作業及びメンテナンス作業を行う。このとき、上ガイド部31と下ガイド部32は、入口部80側であると出口部98側であるとを問わず、また装置正面側であると奥側であるとを問わず、搬送経路26の全域にわたって上下方向に大きく離間(開放)している。従って、作業空間を広く確保してメンテナンス作業を容易に行うことができ、例えば入口部80又は出口部98の奥の部分を清掃したい場合でも簡単に行うことができる。また、詰まった記録紙は殆どの場合下ガイド部32とともに装置正面側に引き出されているので、当該ジャム紙の除去は容易である。
メンテナンス作業等が終わり、下ガイド部32を開放位置から使用位置へ戻す場合には、ユーザは前記取っ手部37を手で押し込む。すると、前記スライド溝41の開放位置保持部62に位置していた支持軸42が凸部63を乗り越え、傾斜部61を経由して使用位置保持部60へ戻る。これに伴い、下ガイド部32は斜め上方向に移動して上ガイド部31に近接し、駆動ローラ35と従動ローラ36が再び接触する。なお、下ガイド部32の移動は前記バネ43の弾性力によって補助されるので、ユーザは小さい操作力で下ガイド部32を上昇させ、元の使用位置に戻すことができる。
以上に示したように、第1実施形態の中継ユニット30は、上ガイド部31と、下ガイド部32と、開閉機構34と、を備える。上ガイド部31は、複合機75本体(画像形成部11)で画像形成されてフィニッシャ99へ搬送される記録紙100を案内するためのガイド面を有する。下ガイド部32は、上ガイド部31のガイド面に対面するガイド面を有する。開閉機構34は、下ガイド部32を、姿勢を保ったまま略平行にスライド移動させることで中継ユニット30の内部を開閉可能に構成されている。
この構成により、下ガイド部32のスライド移動によって、中継ユニット30の内部で記録紙100を案内するガイド面全体を広く開放できる。従って、作業スペースを広く確保することができ、詰まった記録紙100の除去作業及びメンテナンス作業等を効率的に行うことができる。また、下ガイド部32が姿勢を保ったまま略平行にスライド移動するので、下ガイド部32の支持バランスを崩すことなく、スムーズに内部を開放することができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30において、上ガイド部31及び下ガイド部32は、記録紙100の搬送経路26を上下方向に挟むように配置されている。下ガイド部32は、高さを異ならせるようにスライド移動できる。
この構成により、上ガイド部31と下ガイド部32との高さ方向の間隔が大きくなるように、内部を広く開放することができる。また、上ガイド部31と下ガイド部32との間に記録紙100が残っていても、殆どの場合、開放時に記録紙100が下ガイド部32のガイド面上に載った形となる。従って、ユーザが上ガイド部31と下ガイド部32との間に手を差し込んで記録紙100の除去作業を容易に行うことができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30は、上ガイド部31及び下ガイド部32が取り付けられるフレーム33を備える。下ガイド部32は、高さが異なるようにスライド移動するとともに、装置正面側にフレーム33から引き出されるように移動する。
この構成により、フレーム33から下ガイド部32が引き出されるので、ガイド面は一層広く開放されることになる。また、ガイド面が装置正面側へ引き出されることにより、詰まった記録紙100の除去作業を十分な視界を確保しつつ行うことができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30においては、下側に配置される下ガイド部32が装置正面側に引き出されるように構成されている。
この構成により、上ガイド部31と下ガイド部32との間に記録紙100が詰まった場合でも、下ガイド部32を引き出すことで、詰まっていた記録紙100は下ガイド部32とともに中継ユニット30の内部から装置正面側に移動する。従って、ユーザが装置の奥の方まで手を差し入れて記録紙100を取り除く必要がなく、記録紙100の除去作業を一層容易に行うことができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30は、下ガイド部32を支持するフレーム33を備える。下ガイド部32は、記録紙100搬送方向の上流側端部及び下流側端部にそれぞれ2本配置される支持軸42を有する。フレーム33の縦壁部46,47には、同一形状のスライド溝41が前記支持軸42に対応して複数形成される。
この構成により、簡単な構成で、下ガイド部32が姿勢を保った状態でスライド移動を行うことができる。また、下ガイド部32の移動時に支持軸42がスライド溝41に片当たりして余計な抵抗を生じることがないので、スライド移動をスムーズに行うことができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30において、上ガイド部31は記録紙100を搬送するための駆動ローラ35を有し、下ガイド部32は駆動ローラ35に対向配置される従動ローラ36を有する。開閉機構34は、固定側の上ガイド部31に対し下ガイド部32をスライド移動させることで中継ユニット30の内部を開閉する。
この構成により、駆動ローラ35が配置される上ガイド部31が固定側となり、従動ローラ36を備える下ガイド部32が移動側となるので、記録紙100の駆動機構が複雑化することなく開閉機構34を実現できる。また、駆動ローラ35に比べて軽量化が容易な従動ローラ36が下ガイド部32に配置されているため、下ガイド部32を小さな力でスムーズに移動させることができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30は、下ガイド部32のスライド移動の経路であるスライド溝41の途中部に配置される凸部63を備える。この凸部63は、中継ユニット30の内部を開放した状態で下ガイド部32を保持することが可能に構成されている。
この構成により、中継ユニット30の内部を開放させた状態で下ガイド部32を保持させることができるので、下ガイド部32のガタつきを防止して安定した状態で作業を行うことができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30は、前記下ガイド部32に接続されるバネ43を備える。バネ43は下ガイド部32を、記録紙100を搬送するときの使用位置に向けて付勢する。
この構成により、下ガイド部32が使用位置に付勢される状態となるので、メンテナンス及び詰まった記録紙100の除去作業を終えた後、下ガイド部32を使用位置へスムーズに戻すことができる。
また、第1実施形態の中継ユニット30は、搬送経路26と、上ガイド部31と、下ガイド部32と、開閉機構34と、を備える。搬送経路26は、複合機75の本体で画像形成された記録紙100を入口部80を介して導入し、出口部98から排出するように構成されている。上ガイド部31は、搬送経路26に沿って搬送される記録紙100を案内するためのガイド面を有する。下ガイド部32は、上ガイド部31のガイド面に対面するガイド面を有する。開閉機構34は、下ガイド部32を、姿勢を保ったまま略平行にスライド移動させることで入口部80及び出口部98を開放可能に構成されている。
この構成により、姿勢を保ったまま略平行に下ガイド部32をスライド移動させることで中継ユニット30の入口部80及び出口部98を大きく開放することができる。従って、中継ユニット30の入口部80及び出口部98で記録紙100が詰まった場合でも、除去作業をスムーズに行うことができる。
また、第1実施形態の複合機75は、画像形成された記録紙100を後処理するためのフィニッシャ99と、中継ユニット30と、を着脱可能な状態で備えている。
この構成により、記録紙100を複合機75本体からフィニッシャ99へ中継ユニット30で搬送できるとともに、作業スペースを十分に確保した状態で中継ユニット30の内部を開放することができる。従って、中継ユニット30内で記録紙100が詰まった場合でも、記録紙100の除去作業を容易に行うことができる。
次に図7を参照して第2実施形態について説明する。図7は第2実施形態の中継ユニット130の内部を開放した状態を示す側面図である。なお、第2実施形態において、後述する開閉機構134以外の構成については第1実施形態と同様であるので、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、中継ユニット130が備える開閉機構134は、下ガイド部32が備える支持軸42と、フレーム133に形成される正面側スライド溝141と、背面側スライド溝142と、を備えている。正面側スライド溝141及び背面側スライド溝142は前記支持軸42に対応して、出口孔88側の縦壁部147と入口孔側(図7の紙面奥側)の縦壁部にそれぞれ形成されている。
背面側スライド溝142は、使用位置保持部160と、傾斜部163と、を有している。使用位置保持部160は、下ガイド部32が使用位置にあるときに支持軸42を支持する部分であり、フレーム133の上部近傍に配置されている。この使用位置保持部160は、水平方向の短い長孔として形成されている。傾斜部163は、使用位置保持部160に接続するように形成されており、装置正面側に向かって下方となるように傾斜する直線状に構成されている。そして背面側スライド溝142は、下ガイド部32が開放位置にあるときは、傾斜部163の下側端部で支持軸42を回転可能に支持するように構成されている。
正面側スライド溝141は、使用位置保持部160と、傾斜部161と、回転案内保持部111と、を有している。なお、正面側スライド溝141の使用位置保持部160は背面側スライド溝142の使用位置保持部160と同様に構成されるので、説明は省略する。
傾斜部161は、使用位置保持部160と回転案内保持部111を互いに接続するように形成されている。傾斜部161は装置正面側に向かって下方となるように傾斜する直線状に構成されている。
回転案内保持部111は、下ガイド部32が開放位置にあるときに支持軸42を案内及び支持する部分であり、前記使用位置保持部160より低く且つ装置正面側の位置に配置されている。回転案内保持部111は、傾斜部161の接続部分から更に下方向に延びる短い円弧状の長孔として形成されている。そして、回転案内保持部111の下側端部は前記背面側スライド溝142の傾斜部163の下側端部よりも下方に位置するように構成されている。
この構成で、下ガイド部32を前記使用位置から前記開放位置に移動させるには、図7に示すように、背面側の支持軸42が傾斜部163の下側端部に接触するまで下ガイド部32の姿勢を略平行に保ったまま移動させる。そして、傾斜部163の下側端部に背面側の前記支持軸42が接触したところで、正面側の支持軸42を回転案内保持部111へと移動させる。図7の鎖線に示すように、正面側の支持軸42が、背面側スライド溝142の傾斜部163の端部より下側に位置する回転案内保持部111に移動することで、下ガイド部32が前下がりに傾斜した状態となる。これによって、下ガイド部32の原稿搬送面を大きく露出させることができる。また、回転案内保持部111に正面側の支持軸42が嵌まり込んだ状態となるので、ユーザが持ち上げたりしない限り、下ガイド部32は開放位置で安定的に保持される。
以上に示したように、第2実施形態の中継ユニット130は、下側に配置される下ガイド部32を引き出した状態で、当該ガイド部32の姿勢を前下がりに傾斜させることが可能に構成される。
この構成により、下ガイド部32のガイド面が大きく露出し、記録紙100の取り出しを一層容易に行うことができる。
次に図8及び図9を参照して第3実施形態について説明する。図8は第3実施形態のコピーファクシミリ複合機の一部を示す拡大正面図である。図9は第3実施形態の中継ユニットの様子を示す斜視図である。なお、第3実施形態において、後述する中継ユニット230及び切換装置213以外の構成については第1実施形態と同様であるので、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、第3実施形態のコピーファクシミリ複合機275の内部には、記録紙100等を搬送するための搬送経路224が形成されている。また、この複合機275は図略の手差しトレイ及び搬送機構を備えており、この手差しトレイにセットされた記録紙100等を前記搬送機構によって搬送経路224に合流させて画像形成を行うことができるように構成されている。
また、図8に示すように、第3実施形態の複合機275は、搬送経路224中に切換装置213を備えている。この切換装置213は回転部材を備え、この回転部材の回転動作によって搬送経路を切り換えるように構成されている。記録紙100又は封筒220等の記録媒体は、切換装置213によって第1搬送経路226又は第2搬送経路227に振り分けられる。なお、この振分けは、操作パネル77の入力結果、又は、前記手差しトレイの幅ガイド等に備えられるサイズ検知手段の検知結果に基づいて行われる。例えば、フィニッシャ99による後処理を行わない旨をユーザが特別に指示した場合、封筒220等の特殊紙を手差しトレイにセットして画像形成を行った場合等においては、画像形成後の記録媒体は第2搬送経路227に自動的に振り分けられるように構成されている。
第3実施形態の中継ユニット230は、前記切換装置213によって第2搬送経路227へと振り分けられた封筒220等をスタックするための排出面249を備えている。図8及び図9に示すように、この排出面249は前記横壁部48の上側を覆うように形成されており、上ガイド部31の上方に配置される。第2搬送経路227を搬送されてきた封筒220等は、排紙ローラ225によって排出口287から排出面249上に排出される。
切換装置213によって第1搬送経路226へ振り分けられた記録紙100は、中継ユニット230を経てフィニッシャ99へと搬送される。この中継ユニット230からフィニッシャ99への搬送は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、中継ユニット230が備える引出機構210について説明する。引出機構210は、中継ユニット230の排出面249に排出された封筒220等を装置正面側に引き出すためのものである。図9に示すように、引出機構210は、引出壁211と、操作具212と、引出壁211と操作具212とを連結する連結部材215と、この連結部材215をスライド可能に保持する引出スライド溝216と、を備える。
引出壁211は、排出口287において排出面249近傍箇所から上方に突出するように配置された板状の部材として構成されており、排出面249上の記録媒体(封筒220等)に接触可能な接触面を有している。引出スライド溝216は排出面249に形成された直線状の溝として形成されており、細長く形成された前記連結部材215を内部に収納可能に構成されている。連結部材215の一端には前記引出壁211が固定され、他端には前記操作具212が固定されている。操作具212は、排出面249の装置正面側の端部に配置されている。
この構成で、引出機構210の引出壁211は、未使用時は装置奥側に位置している。そして、封筒220等が排出面249上に排出された場合、ユーザは図9の鎖線に示すように、操作具212を掴んで装置正面側に引き出す。すると、これに連動して引出壁211が装置正面側に移動するので、排出面249上の封筒220等が引出壁211の接触面により押圧され、装置正面側に押し出される。
このように、本実施形態ではユーザが装置に手を差し入れることなく、操作具212を正面側へ引く簡単な操作で封筒220等を奥から正面側へ引き寄せて容易に取り出すことができる。この構成は、排出面249の上方の空間を広く確保することがスペースの関係で困難である場合に特に好適である。
以上に示したように、第3実施形態の中継ユニット230は、フィニッシャ99に搬送されない封筒220等(記録媒体)が排出される排出面249を上面に備える。
この構成により、フィニッシャ99へ搬送されない記録紙100の排出面249を中継ユニット230が有することになるので、装置構成をシンプルにするとともに、省スペース化を達成することができる。
また、第3実施形態の中継ユニット230は、排出面249に排出された封筒220等を装置正面側に引き出すための引出機構210を備える。
この構成により、封筒等の特殊紙が排出面249の奥側に排出されたとしても、容易に装置正面側に引き出して取り出すことができる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
第1実施形態及び第3実施形態の開閉機構34は、上ガイド部31を固定側とする一方、下ガイド部32を移動側としているが、この構成に限定されない。即ち、上ガイド部31を移動側として下ガイド部32を固定側とする構成、又は、上ガイド部31及び下ガイド部32をともに移動側とする構成に変更することができる。
第1実施形態の下ガイド部32を引っ張るバネ43を省略することができる。この場合、より簡素な構成で中継ユニットを実現することができる。また、第2実施形態の開閉機構134に第1実施形態で用いたバネを追加する構成とすることもできる。
スライド溝41の形状は、上記実施形態で説明したものに限定されない。例えば、傾斜部61を直線状でなく円弧状の傾斜部に変更することができる。また、前記傾斜部61の代わりに垂直溝と水平溝を有する構成に変更することができる。この場合、下ガイド部32をいったん下方へ引き下げた後に手前へ引き出すことで、当該下ガイド部32を使用位置から開放位置へ移動させることができる。
また、上記実施形態では、下ガイド部32の上流側及び下流側の端部に支持軸42を2本ずつ備える構成であるが、この構成に限定されない。例えば、支持軸42を下ガイド部の上流側端部及び下流側端部に1本ずつ備え、この1本の支持軸に対応するスライド溝によって下ガイド部32を移動させる構成とすることもできる。また、移動させるガイド部が3本以上の支持軸を備え、この支持軸に対応させるスライド溝によって前記支持軸を構成することもできる。
凸部63はスライド溝41に設けることに代えて、例えば下ガイド部32の本体に直接係合可能となるようにフレーム33に固定した凸部として構成することができる。
スライド溝41をフレーム33側に設け、下ガイド部32に支持軸42を設ける代わりに、スライド溝を下ガイド部に設け、支持軸をフレーム側に設ける構成に変更することができる。
上記実施形態の複合機75は、後付け型のオプション装置としてのフィニッシャ99及び中継ユニット30を付加的に備えた構成となっているが、これに代えて、フィニッシャ及び中継ユニットを当初から備える複合機として構成することもできる。