JP2010021697A - 撮像素子、カメラ、撮像素子の制御方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像素子、カメラ、撮像素子の制御方法、並びにプログラム Download PDF

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    • H04N25/53Control of the integration time
    • H04N25/533Control of the integration time by using differing integration times for different sensor regions

Abstract

【課題】一画面中に極端な明暗が生じた場合であっても、ダイナミックレンジを拡大し、最適な撮像画像を取得することができる撮像素子、カメラ、撮像素子の制御方法、並びにプログラムを提供する。
【解決手段】入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路11がマトリクス状に配列され形成された画素領域が複数のブロックに分割され、各々のブロックが有する所定数の画素回路11を一の単位とする複数の画素ブロックBLKと、所望する画素ブロックBLKを選択し、選択した画素ブロックBLK内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する選択制御部とを有する。選択制御部は、選択した画素ブロック毎にリセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる。
【選択図】図1

Description

本発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子、カメラ、撮像素子の制御方法、並びにプログラムに関するものである。
従来のCMOSイメージセンサ等を搭載したデジタルカメラ(単にカメラという)は、露出制御の際に次のような処理を行う。はじめに、カメラは、撮像すべき被写体の画面の照度(明るさ)を求める。この照度を求める方法には、画素回路の出力信号に含まれる輝度レベルを画素領域全体に亘って積分する方法が広く用いられている。
その後、カメラが、この計測した照度に応じてゲイン、絞り、および電子シャッタ(画素回路のリセットともいう)のタイミングを調整することによって、露出制御が行われる。
このとき、非常に暗い場所では絞りを全開にし、画素回路の電荷蓄積時間が最大となるように電子シャッタを実行してゲインを掛ける調整が行われる。照度が明るくなるに従って、ゲインを0にまで下げ、電子シャッタのタイミングを調整して電荷蓄積時間を短くしていく調整が行われる。非常に明るい場所では、電子シャッタを固定して絞りを閉じる調整が行われる。
特開2005−51352号公報 特開2006−135708号公報
上述したように、照度に応じた露出制御が行われる。特に近年のカメラの多くは、ユーザーフレンドリの見地から各種撮影モードに応じた露出制御を自動的に行う。このようなカメラでは、一画面中に非常に明るい領域と非常に暗い領域が混在している場合に、適切な露光制御が行われず、最適な撮像画像を得ることができないという問題が発生する。
この問題を解決すべく、カメラが露出量を大きく設定すれば、明るい領域の画素回路が蓄積している電荷が蓄積可能な電荷量を超えるため、白飛び等の現象が発生する。逆に、カメラが露出量を小さく設定すれば、暗い領域がノイズに隠れて判別が困難となる。
それは、全画素領域において各画素回路の電荷蓄積時間が同一であり、露出制御の際に、カメラが画面全体の照度を求め、画面全体に対して露出制御を行うからである。
いずれにせよ、特許文献1,2が開示するものを含め、従来のカメラは、ゲイン、絞り、および電子シャッタのタイミングを画面全体で一様にしか調整できないため、このような問題を回避することができない。
本発明は、一画面中に極端な明暗が生じた場合であっても、ダイナミックレンジを拡大し、最適な撮像画像を取得することができる撮像素子、カメラ、撮像素子の制御方法、並びにプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点の撮像素子は、入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域が複数のブロックに分割され、当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックと、所望する上記画素ブロックを選択し、選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する選択制御部とを有し、上記選択制御部は、選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる。
好適には、上記選択制御部は、上記各々の画素ブロックごとの輝度から求められた照度が高くなるに連れて、上記電荷蓄積時間を短く割り当てる。
好適には、上記各々の画素回路は、蓄積した電荷を所定のノードに転送する転送スイッチを各々有し、上記選択制御部は、選択した画素ブロック内の画素回路に対してのみリセット制御を実行するためのスイッチ回路を上記画素ブロックごとに一つ有し、上記各々のスイッチ回路は、各々が同一列に配置され、当該スイッチ回路の状態をオンまたはオフに制御するための第1および第2の制御線に接続され、上記選択制御部が当該第1の制御線に供給する第1の制御信号および第2の制御線に供給する第2の制御信号に基づいて、上記画素ブロック内の各々の画素回路が有する全ての転送スイッチをオンまたはオフに一斉に切り替える。
好適には、上記各々の画素ブロックは、当該画素ブロックの形状が略正方形となるように、N×N(N=2,3…)個の上記画素回路で形成されている。
好適には、上記第1の制御線は、N本に分割され、上記各々のリセット制御回路は、同一の上記画素ブロック内において、行ごとに異なる位置に分散されて配置され、分割された上記第1の制御線のいずれかに接続され、上記選択制御部は、N本の上記第1の制御線に上記第1の制御信号を各々供給し、上記画素ブロック内の各々の画素回路のリセット制御を一括して実行する。
好適には、上記画素領域は、上記入射光を遮光する遮光領域を含み、上記遮光領域は、ライン単位で画素ブロックが形成されている。
上記画素領域は、上記入射光を遮光する遮光領域を含み、上記選択制御部は、上記遮光領域に対しては、割り当てる電荷蓄積時間のうち、最長の電荷蓄積時間を割り当てる。
本発明の第2の観点のカメラは、撮像素子と、上記撮像素子の画素領域に対して入射光を導く光学系と、上記撮像素子を制御する制御部と、上記制御に基づいて上記撮像素子が出力した出力信号を処理する信号処理部とを有し、上記撮像素子は、入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域が複数のブロックに分割され、当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックと、所望する上記画素ブロックを選択し、選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する選択制御部とを有し、上記選択制御部は、選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる。
本発明の第3の観点の撮像素子の制御方法は、入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域を複数のブロックに分割し、当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックのうち、所望する上記画素ブロックを選択する第1のステップと、上記第1のステップで選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する第2のステップとを有し、上記第2のステップにおいては、選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる。
本発明の第4の観点のプログラムは、入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域を複数のブロックに分割し、当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックのうち、所望する上記画素ブロックを選択する第1の処理と、上記第1の処理で選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する第2の処理とを有し、上記第2の処理においては、選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てることをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、画素領域を複数のブロックに分割し、選択制御部は、画素ブロック内の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を画素ブロック単位で一括して実行する。選択制御部は、所望する画素ブロックを選択し、選択した画素ブロック毎にリセット制御のタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる。
本発明によれば、一画面中に極端な明暗が生じた場合であっても、ダイナミックレンジを拡大し、最適な撮像画像を取得することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、画素領域が複数の画素ブロック(領域)に分割され、画素ブロック毎に露出制御を実行できるカメラについて説明する。本カメラには、画素ブロック毎の露出制御を実行するに当たって、所望する画素ブロック内の画素回路のみを一括して制御できるCMOSイメージセンサが搭載されている。
始めに、上述したCMOSイメージセンサについて、詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す構成概略図である。
図2は、第1実施形態に係る画素部の構成例を示す概略図である。
図1に図示するように、撮像素子としてのCMOSイメージセンサ1は、画素部10、複数の画素回路11、行選択回路12,行駆動回路13、レジスタ14、画素ブロック制御回路15、シフトレジスタ群16、リセット制御回路17、定電流源回路18、感知回路19、A/D変換回路20、水平転送回路21および出力回路22を有する。
本発明の選択制御部は、行駆動回路13、画素ブロック制御回路15、シフトレジスタ群16、リセット制御回路17、および後述するスイッチ回路SWによって構成されている。
画素部10は、画素領域とも呼ばれる。画素部10は、図2に図示するように、有効画素領域101と、図2の斜線で示される遮光領域102とによって構成されている。
有効画素領域101は、入射光を受光する領域であって、画素部10の大部分を占めている。この領域には、たとえば2048(行方向)×2048(列方向)個の画素回路11がマトリクス状に配列されている。
有効画素領域101は、マトリクス状に32×32個のブロックに分割されている。この分割によって、有効画素領域101には、64×64個の画素回路11を一の単位とする32×32個の画素ブロックBLKが形成されている。
有効画素領域101の分割は、各々の画素ブロックBLKの形状が略正方形となるように、すなわち、n(n=2,3,…)×n個の画素回路11を一の単位とするように分割することが望ましい。それは、画素ブロックが縦横に偏ると、撮像画像に縦スジあるいは横スジのような不自然なノイズが混入するからである。
遮光領域102は、入射光が遮光される領域であって、この領域は有効画素領域101の二辺に沿うように、画素部10の一部に形成されている。
遮光領域102は、発生した暗電流ノイズを低減するために設けられている。暗電流ノイズとは、光が遮断された暗闇の下でも、画素回路11に生じた熱や結晶欠陥によって蓄積された余分な電荷(いわゆる暗電流)が引き起こすノイズをいう。
後述するCMOSイメージセンサ1外部のカメラ制御部32(図6参照)は、遮光領域102内の画素回路11によって生じた暗電流を利用して暗電流ノイズを計測し、画像データから暗電流ノイズを差し引くことによって、暗電流ノイズを低減させる。
遮光領域102は、その領域内において、列方向にはブロックに分割されず、行単位で分割されている。遮光領域102は、行方向にたとえば4行(ラインともいう)単位で分割されている。すなわち、512×m(m=1,2,…)個の画素回路11を一の単位とする512個の画素ブロックBLKが形成されている。
各々の画素回路11は、R(赤),G(緑),B(青)に対応したカラーフィルタが被され、たとえばベイヤ型の配列形態をもって配列されている。各画素回路11は、入射光を光電変換によって電荷(電子)に変換する。ただし、遮光領域102内の画素回路11は、遮光されているため、光電変換による電荷の生成は行わない。
行選択回路12は、各々の画素回路11を走査するため、行駆動回路13に行選択信号SADを行うごとに順次出力する。
行駆動回路13は、行選択回路12から入力された行選択信号SADに基づいて、画素回路11を制御する。
レジスタ14は、CMOSイメージセンサ1外部のカメラ制御部32から入力された制御信号SCTLを書き込む。この制御信号SCTLは、選択すべき画素ブロックBLKのデータ等を含んでいる。
画素ブロック制御回路15は、レジスタ14に書き込まれた制御信号SCTLを読み出し、制御信号SCTLから選択すべき画素ブロックBLKに関するデータを抽出する。画素ブロック制御回路15は、抽出したデータから選択すべき画素ブロックBLKを決定し、決定内容をデータS1としてシフトレジスタ群16(シフトレジスタ16(1))に出力する。
シフトレジスタ群16は、行方向に行数分(本実施形態では2048個)のシフトレジスタ16(1)〜16(2048)が設けられ、各シフトレジスタが直列に接続されている。各々のシフトレジスタ16(n)は、不図示のタイミングジェネレータが生成したクロック信号に同期して、リセット制御回路17にデータS1を出力すると共に、入力されたデータS1を次段にシフトさせる。
リセット制御回路17は、各々のシフトレジスタ16(n)からデータS1が入力されると、データS1に応じた画素ブロック選択信号SBSを対応する画素ブロック選択信号線BSL(図3参照)に供給する。
定電流源回路18は、垂直信号線VSL(m)に所定の電流iを供給する(図3,4参照)。
感知回路19は、たとえば電圧比較器が垂直信号線VSL(m)ごとに接続されている(図3,4参照)。詳細は後述するが、画素回路11の電荷の読み出し時に、2回のリセットが実行されることにより、垂直信号線VSL(m)には、1水平期間ごとに電圧信号SIGが2回供給される。感知回路19は、この2つの電圧信号SIGの差分(電荷の差分)を列ごとに生成し、生成した信号をA/D変換回路20に出力する。
A/D変換回路20は、たとえばカウンタやメモリ等で構成されている。A/D変換回路20は、感知回路19が列ごとに感知した電圧信号SIGの差分から、水平転送回路21の制御に基づいて、アナログの電圧信号SIGをデジタルの電圧信号SIGに列ごとに変換し、デジタルの電圧信号SIGを水平転送回路21に出力する。
水平転送回路21は、不図示のクロック信号に同期して、A/D変換回路20を構成するカウンタやメモリなどを列ごとに順次選択する。水平転送回路21は、A/D変換回路20からデジタル化された電圧信号SIGが入力されると、この電圧信号SIGを順次出力回路22に出力する。
出力回路22は、水平転送回路21から入力された電圧信号SIGを増幅し、増幅した電圧信号SIGをカメラ制御部32(図6参照)に出力する。
次に、画素部10の詳細な構成を図3に関連付けて説明する。
図3は、第1実施形態に係る画素部の構成例を示す詳細なブロック図である。
有効画素領域101においては、32×32個の画素ブロックBLKが形成されており、一の画素ブロックBLKは、その形状が略正方形となるように、64×64個の画素回路11によって形成されている。ただし、図3には、2個の画素ブロックBLKのみが図示されている。
図3に図示する小画素ブロックBLKαは、第n行目に配列された連続する64個の画素回路11を一纏めにした画素ブロックである。したがって、一の画素ブロックBLKは、行方向に配列された連続する64個の小画素ブロックBLKαで形成されている。ただし、図3には、第n行目、および第(n+1)行目の小画素ブロックBLKαのみが図示されている。
有効画素領域101には、32×2048個の小画素ブロックBLKαが存在している。
ここで、小画素ブロックBLKαを形成する画素回路11について説明する。
図4は、第1実施形態に係る小画素ブロックを形成する画素回路の例を示す等価回路図である。
一の画素回路11は、図4に図示するように、たとえばフォトダイオードで構成された光電変換素子111、転送スイッチとしての転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113,増幅トランジスタ114,および選択トランジスタ115によって構成されている。
光電変換素子111は、アノード側が接地(GND)され、カソード側が転送トランジスタ112のソースに接続されている。光電変換素子111は、入射光をその光量に応じて電荷(電子)に光電変換し、その電荷を蓄積する。以後、光電変換素子111が電荷を蓄積することを「画素回路が電荷を蓄積する」ともいい、光電変換素子111が電荷を蓄積する時間を電荷蓄積時間という。
各々のトランジスタには、nチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が一例として採用され、各々のトランジスタは、次のような接続形態を取っている。
転送トランジスタ112は、光電変換素子111が蓄積した電荷をノードとしてのフローティングディフュージョンFDに転送するために、光電変換素子111のカソード側とフローティングディフュージョンFDとの間に設けられている。転送トランジスタ112のゲートには、転送信号線WTRNL(n)が接続されている。
フローティングディフュージョンFDには、転送トランジスタ112のドレイン、リセットトランジスタ113のソース、および増幅トランジスタ114のゲートが接続されている。
リセットトランジスタ113は、フローティングディフュージョンFDの電位を電源電圧VDDにリセットするために、フローティングディフュージョンFDと電源電圧VDDとの間に設けられている。リセットトランジスタ113のゲートには、リセット信号線RSTL(n)が接続されている。
増幅トランジスタ114は、選択トランジスタ115を介して定電流源回路18と、定電流源回路18に接続された垂直信号線VSL(m)とによって、ソースフォロワ回路が構成されている。増幅トランジスタ114は、ドレインが電源電圧VDDに、ソースが選択トランジスタ115のドレインに接続されている。
選択トランジスタ115は、増幅トランジスタ114と直列接続となるようにドレインが増幅トランジスタ114のソースに接続され、ゲートが選択信号線SELL(n)に接続され、ソースが垂直信号線VSL(m)に接続されている。選択トランジスタ115は、増幅トランジスタ114が増幅した電圧を選択的に垂直信号線VSL(m)に出力する。
上述した各画素回路11は、光電変換素子111が蓄積した電荷をフローティングディフュージョンFDに転送し、フローティングディフュージョンFDの電位を電源電圧VDDに設定するための「リセット」を行う。
フローティングディフュージョンFDの電位が電源電圧VDDにリセットされることを単に「リセット」、「電子シャッタ」ともいう。リセットに関する制御は、リセット制御ともいう。
リセットを行うためには、リセット信号線RSTL(n)および転送信号線TRNL(n)にハイレベルの信号を供給し、転送トランジスタ112およびリセットトランジスタ113のゲートに電圧を印加して、両トランジスタをオン(通電)状態に保持する必要がある。
リセットの実行後、各画素回路11に蓄積された電荷を読み出す「電荷の読み出し」が行われるが、このときにも、リセットと同様に、転送トランジスタ112およびリセットトランジスタ113がオン状態に保持する必要がある。
電荷蓄積時間は、1フレーム期間において、実行されるリセットのタイミングと、電荷の読み出しのタイミングで決定される。したがって、リセットと電荷の読み出しとの時間間隔が長いほど、電荷蓄積時間が長くなり、露光時間が長くなる。
仮に、第n行目の転送トランジスタ112のゲートを転送信号線TRNL(n)に共通に接続した場合、この信号線に接続された全ての転送トランジスタ112が一括に制御されるため、所望する画素ブロックBLK内の画素回路11のみを選択的に制御することができない。すなわち、露光時間(露出制御)を全画素領域で一様しか制御することができない。
そこで、第1実施形態では、小画素ブロックBLKα内でのみ、転送トランジスタ112のゲートを転送信号線TRNL(n)に共通に接続し、スイッチ回路SWを設けることで、選択的に画素回路11のリセット、電荷の読み出しを実行することができる。
具体的には、図4に図示するように、小画素ブロックBLKα内の各画素回路11において、各リセットトランジスタ113のゲートは、リセット信号線RSTL(n)によって共通に接続されている。同様に、各選択トランジスタ115のゲートも、選択信号線SELL(n)によって共通に接続されている。各転送トランジスタ112も、転送信号線TRNL(n)によって共通に接続されている。
再び図3を参照すると、第n行目において、リセット信号線RSTL(n)および選択信号線SELL(n)は、各小画素ブロックBLKαで共有され、一端が行駆動回路13に接続されている。
しかし、転送信号線TRNL(n)は、これらの信号線と異なり、小画素ブロックBLKα間で共有されず、各小画素ブロックBLKα内の画素回路11間のみで共有されている。
各小画素ブロックBLKαの転送信号線TRNL(n)は、スイッチ回路SWを介してメイン転送信号線MTRNL(n)に接続されている。このメイン転送信号線MTRNL(n)は、一端が行駆動回路13に接続されている。
スイッチ回路SWは、有効画素領域101内の画素回路11のうち、小画素ブロックBLKα内の画素回路11のみを一括してリセット制御するために設けられている。以下、図3,図4を参照しながら、このスイッチ回路SWについて説明する。
図4に図示するように、スイッチ回路SWは、スイッチとして機能するトランジスタ103で構成されている。トランジスタ103には、一例としてnチャネルのMOSFETが採用されている。
トランジスタ103は、ゲートが画素ブロック選択信号線BSL(l)に接続され(l=1,2,…、32)、ソースが転送信号線TRNL(n)に接続され、ドレインがメイン転送信号線MTRNL(n)に接続されている。
なお、画素ブロック選択信号線BSL(l)は、本発明の第1の制御線に対応し、メイン転送信号線MTRNL(n)は、本発明の第2の制御線に対応する。
画素ブロック選択信号線BSL(l)は、リセット制御回路17に接続され、メイン転送信号線MTRNL(n)は、行駆動回路13に接続されている(図3参照)。
図3に図示するように、上述した構成のスイッチ回路SWは、各々の小画素ブロックBLKαに対して設けられている。
行駆動回路13がハイレベルのメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(n)に供給し、且つ、リセット制御回路17がハイレベルの画素ブロック選択信号SBSを画素ブロック選択信号線BSL(l)に供給したときのみ、トランジスタ103はオン状態、すなわちスイッチ回路SWがオンとなる。
なお、画素ブロック選択信号SBSは、本発明の第1の制御信号に対応し、メイン駆動信号SMTRNは、本発明の第2の制御信号に対応する。
このとき、転送信号線WTRNL(n)には、行駆動回路13が出力したハイレベルのメイン駆動信号SMTRNが駆動信号STRNとして供給される。
第n行目、第l番目の小画素ブロックBLKαが選択された場合の各画素回路11の動作について説明する。説明の便宜上、この小画素ブロックBLKαは、有効画素領域101に存在するものとする。
図5は、第1実施形態に係る任意の小画素ブロックが選択された場合の各画素回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図5(A)はリセット信号SRSTを示し、図5(B)はメイン駆動信号SMTRNを示し、図5(C)は選択信号SSELを示し、図5(D)は画素ブロック選択信号SBSを示し、図5(E)は駆動信号STRNを示し、図5(F)は電圧信号SIGを示す。
(ステップSTa)
第n行、第l番目における小画素ブロックBLKα(図3に図示する4つの小画素ブロックBLKαのうち、左上の小画素ブロックBLKα)内の各画素回路11に対してリセット(電子シャッタ)を実行するものとする(ステップSTaとする)。ステップSTaは、リセットノイズなどを防止するために、実行される。
画素ブロック制御回路15は、レジスタ14から入力された制御信号SCTLから選択すべき画素ブロックBLKに関するデータを抽出し、データS1をシフトレジスタ群16に出力する。
所望する小画素ブロックBLKα内の各画素回路11をリセットするため、リセット制御回路17は、シフトレジスタ群16から入力されたデータS1を基に、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを画素ブロック選択信号線BSL(l)に供給する(図5(D)参照)。
この画素ブロック選択信号SBSのパルス幅は、所望する小画素ブロックBLKαを確実に選択するため、選択信号SSELを除く他の信号(リセット信号SRST等)のパルス幅よりも長い方が望ましい。本実施形態の場合、画素ブロック選択信号SBSは、時刻t1の前後で他の信号よりも長く供給されている。後述する電荷の読みだし時においても同様に、画素ブロック選択信号SBSが、時刻t5の前後で他の信号よりも長く供給されている。
行選択回路12は、第n行目の各画素回路を走査するための行選択信号SADを行駆動回路13に出力する。行駆動回路13は、この行選択信号SADを受けて、第n行目の各信号線に所定の信号を出力する。
行駆動回路13は、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(n)に供給すると同時に(図5(A)参照)、パルス状のメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(n)に供給する(図5(B)参照)。
パルス幅の期間、トランジスタ103がオン状態に保持されることにより、転送信号線TRNL(n)には、メイン駆動信号SMTRNが駆動信号STRNとして供給される(図5(E)参照)。
その結果、小画素ブロックBLKα内の全ての転送トランジスタ112およびリセットトランジスタ113が同時にオン状態となる。各光電変換素子111に蓄積されている電荷がフローティングディフュージョンFDに転送され、フローティングディフュージョンFDの電位が電源電圧VDDにリセットされる(時刻t1)。
換言すれば、小画素ブロックBLKα内の全ての光電変換素子111に蓄積された電荷がフローティングディフュージョンFDを介して電源電圧VDDに排出される。
リセット後、各画素回路11の光電変換素子111は、時刻t1から時刻t4の期間(電荷蓄積時間)、電荷を蓄積する。
(ステップSTb)
小画素ブロックBLKα内の全ての画素回路11から電荷の読み出しが同時に実行される(ステップSTbとする)。
行駆動回路13は、時刻t2において、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(n)に供給する(図5(A)参照)。これにより、フローティングディフュージョンFDの電位が一旦、電源電圧VDDにリセットされる。
同時に、行駆動回路13は、ハイレベルの選択信号SSELを電荷の読み出し動作が終了するまで選択信号線SELL(n)に供給する(図5(C)参照)。これにより、小画素ブロックBLKα内の各画素回路11の選択トランジスタ115は、電荷の読み出し動作が終了するまでオン状態が保持される。
ところで、増幅トランジスタ114と、定電流源回路18と、垂直信号線VSL(m)とによって、ソースフォロワ回路が構成されていることから、垂直信号線VSL(n)の電位Vslと、フローティングディフュージョンFDのポテンシャルVfdとの間に、次の関係式が成立する。
(数1)
iv=(1/2)・β・(Vfd−Vth−Vsl) …(1)
(1)式において、ivは定電流源回路18が出力する電流iの電流値を、Vthは増幅トランジスタ114の閾値を、βは所定の定数を表している。
(1)式によれば、電位Vsl、ポテンシャルVfdおよび閾値Vthの間には、変動比が1に近い線形な関係が成立し、(Vfd−Vth−Vsl)は、一定の値となって、ポテンシャルVfdの変動は、線形的に電位Vslに反映される。
選択トランジスタ115がオン状態に切り替わると、電圧信号SIGが垂直信号線VSL(m)を介して感知回路19に出力される。このとき、各画素回路11は電荷蓄積中であるが、転送トランジスタ112がオフ状態に保持されているため、感知回路19は、リセット時の電圧信号SIGの状態を感知することとなる(時刻t3)。
その後、リセットを実行するため、リセット制御回路17は、シフトレジスタ群16から入力されたデータS1を基に、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを画素ブロック選択信号線BSL(l)に供給する(図5(D)参照)
同時に、行駆動回路13は、パルス状のメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(n)に供給する(図5(B)参照)。
パルス幅の期間、トランジスタ103がオン状態に保持されることにより、転送信号線TRNL(n)には、メイン駆動信号SMTRNが駆動信号STRNとして供給される(図5(E)参照)。
その結果、小画素ブロックBLKα内の全ての転送トランジスタ112が同時にオン状態となる。各リセットトランジスタ113は、オフ(非通電)状態に保持されているため、各光電変換素子111に蓄積されている電荷がフローティングディフュージョンFDに転送される。
フローティングディフュージョンFDの電位は、増幅トランジスタ114によって増幅され、この増幅された電圧信号SIGが垂直信号線VSL(m)を介して感知回路19に出力される(時刻t4)。
その後、感知回路19は、時刻t2における電圧信号SIGと、時刻t5における電圧信号SIGとの差分(電荷量の差分)を列ごとに生成し、この差分をA/D変換回路20に出力する。
A/D変換回路20は、感知回路19が列ごとに感知した電圧信号SIGの差分から、水平転送回路21の制御に基づいて、アナログの電圧信号SIGをデジタルの電圧信号SIGに列ごとに変換し、デジタルの電圧信号SIGを水平転送回路21に出力する。
水平転送回路21は、不図示のクロック信号に同期して、A/D変換回路20を構成するカウンタやメモリなどを列ごとに順次選択する。水平転送回路21は、A/D変換回路20からデジタル化された電圧信号SIGが入力されると、この電圧信号SIGを順次出力回路22に出力する。
出力回路22は、水平転送回路21から入力された電圧信号SIGを増幅し、増幅した電圧信号SIGをカメラ制御部32(図6参照)に出力する。
上述したように、転送トランジスタ112と、スイッチ回路SWのトランジスタ103とを連動させてオン状態とすることによって、所望する小画素ブロックBLKα内の各画素回路11に対してのみ、リセットを実行することができる。
なお、ステップSTa、STbの処理を単に撮像ともいう。
遮光領域102においても、行単位でブロックに分割され、形成された各々の画素ブロックBLKに、小画素ブロックBLKαが形成されている。遮光領域102内の画素回路11は、有効画素領域101のものと同様の動作を行う。
ただし、遮光領域102内の画素回路11は、光電変換素子111が生成した電荷を増幅して垂直信号線VSL(m)に出力する代わりに、フローティングディフュージョンFDに生じた電荷(暗電流)を垂直信号線VSL(m)に出力する。
CMOSイメージセンサ1は、次のような構成のカメラに搭載されている。
図6は、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサを搭載したカメラの構成例を示すブロック図である。ただし、図6は、第1実施形態に係るカメラの主要部のみを図示している。
図6に図示するように、カメラ30は、CMOSイメージセンサ1、入射光を導く光学系31、カメラ制御部32、およびデータ出力部33で構成されている。カメラ制御部32は、本発明の制御部および信号処理部に対応する。
光学系31には、入射光(像光)を画素領域の撮像面上(画素部10)に結像させるレンズ311,光量を調整するための絞り312、特定の周波数(低周波)の入射光を通過させるローパスフィルタ313が配置されている。
カメラ制御部32は、メモリ321、照度取得部322、および電荷蓄積時間決定部323を有する。カメラ制御部32は、DSP(Digital Signal Processor)等のコンピュータを備えており、リセットのタイミングの決定、所定の信号処理、光学系31の露出制御、CMOSイメージセンサ1の制御などを行う。
カメラ制御部32は、CMOSイメージセンサ1の出力回路22から入力された電圧信号SIGに、カラー補間、γ補正、RGB変換処理、YUV変換処理等、所定の画像処理を施す。カメラ制御部32は、画像処理が施された電圧信号をデータとしてデータ出力部33に出力する。
カメラ制御部32は、遮光領域102の画素回路11が出力する暗電流(暗電流のノイズ値)を測定し、画像処理の際に、生成された撮像画像データから暗電流によるノイズを差し引く処理を行う。
メモリ321は、第1のプリセットチャート、第2のプリセットチャート(本発明の参照データ)、CMOSイメージセンサ1の制御に関するプログラムを格納している。メモリ321は、照度取得部322や電荷蓄積時間決定部323によってアクセスされる。メモリ321は、上述のものの他に、カメラ制御部32の各処理部が出力する一時的なデータ等も格納する。
照度取得部322は、CMOSイメージセンサ1から入力された電圧信号SIGに対して、次の処理を行う。
照度取得部322は、電圧信号SIGから輝度レベルを抽出し、有効画素領域101全体に亘る輝度レベルの平均値<Y>を算出する。照度取得部322は、算出した輝度レベルの平均値<Y>を電荷蓄積時間決定部323に出力する。
照度取得部322は、後述する標準電荷蓄積時間Tavrで撮像が実行された後、再び、有効画素領域101内の画素回路11が出力した電圧信号SIGから輝度レベルを抽出する。
ただし、このとき、照度取得部322は、画素ブロックBLKごとの輝度レベルを抽出し、画素ブロックBLKごとの輝度レベルの平均値<YBLK>を算出する。照度取得部322は、算出した輝度レベルの平均値<YBLK>を電荷蓄積時間決定部323に出力する。この輝度レベルの平均値<YBLK>は、画素ブロックBLKごとに異なる値を持つ。
電荷蓄積時間決定部323は、メモリ321に格納されている第1または第2のプリセットチャートを参照して、各々の画素ブロックBLKに対して各々の電荷蓄積時間を割り当てる。
電荷蓄積時間決定部323は、照度取得部322から入力された輝度レベルの平均値<Y>を第1のプリセットチャートに照ら合わせ、標準電荷蓄積時間Tavr、ゲイン、および絞りを決定する。電荷蓄積時間決定部323は、決定した標準電荷蓄積時間Tavr等を制御信号SCTLとしてCMOSイメージセンサ1のレジスタ14に出力する。
第1のプリセットチャートとは、図7に図示するように、照度に対する電荷蓄積時間、ゲインおよび絞りの関係を示すものである。照度には、有効画素領域101全体に亘る輝度レベルの平均値<Y>が使用される。
図7は、第1実施形態に係る第1のプリセットチャートの一例を示す図である。図7において、破線Aは電荷蓄積時間を示し、実線Bはゲインを示し、破線Cは絞り312による絞り(量)を示している。
図7に図示するように、照度が非常に小さい場合には(照度<しきい値Ya)、標準電荷蓄積時間Tavrは最大電荷蓄積時間Tmaxをとる。電荷蓄積時間は、照度が増大するにつれて最大電荷蓄積時間Tmaxから減少する(しきい値Ya<照度<しきい値Yb)。この間の標準電荷蓄積時間TavrはTをとる。照度が非常に大きい場合には(照度<しきい値Yb)、標準電荷蓄積時間Tavrは最小電荷蓄積時間Tminをとる。
ゲインは、照度が増大するにつれて減少し(照度<しきい値Ya)、しきい値Yaを超えると0となる。絞りは、照度が非常に明るい場合には、小さくなる(照度>しきい値Yb)。
電荷蓄積時間決定部323は、照度取得部322から入力された輝度レベルの平均値<YBLK>を第2のプリセットチャートに照ら合わせ、画素ブロックBLKごとの電荷蓄積時間TBLKを決定する。電荷蓄積時間決定部323は、決定した電荷蓄積時間TBLKを制御信号SCTLとしてCMOSイメージセンサ1のレジスタ14に出力する。
図8は、第1実施形態に係る第2のプリセットチャートの一例を示す図である。
第2のプリセットチャートとは、図8に図示するように、照度に対する電荷蓄積時間の関係を示すものである。照度には、画素ブロックBLKごとの輝度レベルの平均値<YBLK>が使用される。
図8に図示するように、第2のプリセットチャートは、照度がしきい値によって3つに区分され、照度に応じた電荷蓄積時間が設定されている。
照度が中間の場合には(しきい値Ya<照度<しきい値Yb)、電荷蓄積時間TBLKはTをとる。照度が非常に小さい場合には(照度<しきい値Ya)、電荷蓄積時間TBLKは、電荷蓄積時間Tの4倍、すなわち4Tをとる。照度が非常に大きい場合には(照度<しきい値Yb)、電荷蓄積時間TBLKは、電荷蓄積時間Tの1/4倍、すなわちT/4をとる。以下、電荷蓄積時間Tの所定倍の時間を単に4T、T/4のように適宜表記する。
このように、照度に応じて電荷蓄積時間が割り当てられる。上述した標準電荷蓄積時間Tavrおよび電荷蓄積時間TBLKは、有効画素領域101の画素回路11に対するものである。遮光領域102の画素回路11に対しては、電荷蓄積時間決定部323は、電荷蓄積時間を行毎に、2T,T,T/2,T,…のようにずらして設定する。このようにすることで、僅かな面積の遮光領域102においても、異なるリセットのタイミングで暗電流を測定することができる。
データ出力部33は、カメラ制御部32から画像処理が施されたデータが入力され、このデータをたとえばモニタや外部メモリに出力する。
CMOSイメージセンサ1を搭載したカメラ30の動作について、図9〜図12を参照しながら説明する。
図9は、第1実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。
(ステップST1)
ステップST1においては、輝度レベルを取得するための撮像が実行される。
レンズ311を通して結像された被写体OBJの入射光が、CMOSイメージセンサ1の画素部10に入射される。このとき、低周波数の入射光のみがローパスフィルタ313を通過する。
本ステップにおいては、画素領域の分割に関係なく撮像が実行される。このため、行毎に画素回路11のリセット(ステップSTa)、および電荷の読み出し(ステップSTb)が実行される。
リセット制御回路17は、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを全ての画素ブロック選択信号線BSLに供給する。このとき、リセット制御回路17は、転送トランジスタ112と、スイッチ回路SWのトランジスタ103とが連動してオン状態となるように、画素ブロック選択信号SBS出力する。
これにより、メイン転送信号線(n)にハイレベルのメイン駆動信号SMTRNが供給され、同一行のスイッチ回路SWのトランジスタ103はオン状態となり、同一行の全ての転送トランジスタ112は、一斉にオン状態に切り替わる。すなわち、同一行の画素回路11が一括して制御される。
図10は、図9に図示するステップST1における画素回路のタイミングチャートである。なお、図10中の破線Aは、図5に図示する時刻t1にて実行されるリセット(電子シャッタ)に対応し、実線Bは、図5に図示する時刻t4にて実行される電荷の読み出しに対応している。
図10に図示するように、第n行目の画素回路11に対しては、時刻t1にてリセッが実行され、時刻t4にて電荷の読みだしが実行される。
なお、破線Aと実線Bとの時間間隔Tは、電荷蓄積時間である。第n行目の電荷の読み出しが終了した後、第(n+1)行目の画素回路11に対して、同様にリセット、および電荷の読み出しが実行される。
(ステップST2)
ステップST2においては、有効画素領域101全体の画素回路11から電荷の読み出しが実行された後、これらの画素回路11から照度が算出される。
照度取得部322は、有効画素領域101内の画素回路11が出力した電圧信号SIGから輝度レベルを抽出し、有効画素領域101全体に亘る輝度レベルの平均値<Y>を算出する。照度取得部322は、算出した輝度レベルの平均値<Y>を電荷蓄積時間決定部323に出力する。
(ステップST3)
ステップST3においては、標準電荷蓄積時間Tavrが算出され、画素領域全体の露出制御が実行される。
電荷蓄積時間決定部323は、照度取得部322から入力された輝度レベルの平均値<Y>を第1のプリセットチャートに照ら合わせ、標準電荷蓄積時間Tavr、ゲイン、および絞りを決定する。電荷蓄積時間決定部323は、決定した標準電荷蓄積時間Tavr等を制御信号SCTLとしてCMOSイメージセンサ1のレジスタ14に出力する。
このとき、カメラ制御部32は、絞り312を制御して、絞りを調整する。カメラ制御部32は、ゲインの調整も行う。
(ステップST4)
ステップにおいては、標準電荷蓄積時間Tavrにて、ステップST1と同様の撮像が実行される。
(ステップST5)
ステップST5においては、標準電荷蓄積時間Tavrで撮像が実行された後、画素ブロックBLKごとの照度が算出される。
照度取得部322は、画素ブロックBLKごとの輝度レベルを抽出し、画素ブロックBLKごとの輝度レベルの平均値<YBLK>を算出する。照度取得部322は、算出した輝度レベルの平均値<YBLK>を電荷蓄積時間決定部323に出力する。
(ステップST6)
ステップST6においては、画素ブロックBLKごとに電荷蓄積時間TBLKが割り当てられ、画素ブロックBLKごとの露出制御が実行される。
電荷蓄積時間決定部323は、照度取得部322から入力された輝度レベルの平均値<YBLK>を第2のプリセットチャートに照ら合わせ、画素ブロックBLKごとの電荷蓄積時間TBLKを決定する。電荷蓄積時間決定部323は、決定した電荷蓄積時間TBLKを制御信号SCTLとしてCMOSイメージセンサ1のレジスタ14に出力する。
遮光領域102の画素回路11に対して、電荷蓄積時間決定部323は、電荷蓄積時間を行毎に、4T,T,T/4,T,…のようにずらして設定する。
(ステップST7)
ステップST7においては、画素ブロックBLKごとに異なる電荷蓄積時間TBLK、すなわち異なる露光時間にて撮像が実行される。
図11は、図9に図示するステップST7の処理を説明するための有効画素領域の概略図である。ただし、図11では、説明の簡略化のため、信号線等が適宜省略されている。
図12は、図9に図示するステップST7における画素回路のタイミングチャートである。
図11に図示するように、有効画素領域101には、32×32個の画素ブロックBLKが形成されている。適宜、任意の画素ブロックBLKを画素ブロックBLK(k、l)と示す(k=l=1,2,…)。一の画素ブロックBLKには、64個の小画素ブロックBLKαで形成されている。適宜、任意の小画素ブロックBLKαを小画素ブロックBLKα(n、l)と示す(n=1,2,…)。
たとえば、前述のステップST6の処理にて、画素ブロックBLK(1,1)の電荷蓄積時間TBLKがT、画素ブロックBLK(1,2)の電荷蓄積時間TBLKが4T、画素ブロックBLK(1,3)の電荷蓄積時間TBLKがT/4のように決定されたものとする。
以下の説明では、有効画素領域101における、3つの画素ブロックBLKに対して説明する。
画素ブロックBLKごとに電荷蓄積時間TBLKが異なるため、電荷蓄積時間TBLKが最も長い画素ブロックBLKからリセット制御が開始される。すなわち、画素ブロックBLK(1,2)、BLK(1,1)、BLK(1,3)の順にリセットが実行される。
小画素ブロックBLKα(1,2)内の画素回路11を一括してリセットするため、リセット制御回路17は、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを画素ブロック選択信号線BSL(2)に供給する。
行駆動回路13は、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(1)に供給すると同時に、パルス状のメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(1)に供給する。
パルス幅の期間、トランジスタ103がオン状態に保持されることにより、転送信号線TRNL(1)には、メイン駆動信号SMTRNが駆動信号STRNとして供給される。
その結果、小画素ブロックBLKα(1,2)内の全ての転送トランジスタ112およびリセットトランジスタ113が同時にオン状態となり、小画素ブロックBLKα(1,2)内の画素回路11に対してリセットが実行される(破線Aの時刻t1a)。
次に、小画素ブロックBLKα(1,1)内の画素回路11を一括してリセットするため、リセット制御回路17は、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを画素ブロック選択信号線BSL(1)に供給する。
行駆動回路13は、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(1)に供給すると同時に、パルス状のメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(1)に供給する。
小画素ブロックBLKα(1,2)の場合と同様に、小画素ブロックBLKα(1,1)内の画素回路11に対してリセットが実行される(破線Bの時刻t1b)。
続いて、小画素ブロックBLKα(1,3)内の画素回路11を一括してリセットするため、リセット制御回路17は、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを画素ブロック選択信号線BSL(3)に供給する。
行駆動回路13は、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(1)に供給すると同時に、パルス状のメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(1)に供給する。
小画素ブロックBLKα(1,2)の場合と同様に、小画素ブロックBLKα(1,3)内の画素回路11に対してリセットが実行される(破線Cの時刻t1c)。
電荷の読み出しは、ステップSTbと同様にして行単位で実行される(実線の時刻t4)。
続いて、小画素ブロックBLKα(2,2)、BLKα(2,1)、BLKα(2,3)の順にリセットが実行される。
このようにして、画素ブロックBLK内の全ての画素回路11に対して順次リセットおよび電荷の読み出しが実行される。他の画素ブロックBLKに対しても同様に、リセットおよび電荷の読み出しが実行される。
遮光領域102の画素回路11に対しても同様に、ステップST7の処理が実行される。
ところで、図12に図示するように、時刻tにおいては、各々異なる行で電荷の読み出し(実線D参照)、3系統のリセット(破線A〜C参照)が同時に実行される。このときは、行駆動回路13およびリセット制御回路17が選択行を替えながら、時分割で電荷の読み出しおよびリセットを実行する。
たとえば、30フレーム/秒の撮像では、1行当たりの処理時間は、(1/30/2048)秒、およそ16μ秒である。3系統のリセットであれば、この時間内にCMOSイメージセンサ1の一連の処理が完了することができる。
(ステップST8)
ステップST8においては、画像処理が実行される。
画素ブロックBLKごとに、露光時間が異なるため、撮像画像全体で明るさが均一ではない。したがって、画像処理の際に、撮像画像全体の明るさが均一となるように、ゲインを調整する必要がある。
そこで、カメラ制御部32は、各画素ブロックBLKの画素回路11から取得した画像データ(電圧信号SIG)ごとに、電荷蓄積時間TBLKの逆数に比例したゲインを掛ける。
電荷蓄積時間TBLKが4T,T.T/4であった場合、撮像画像の階調が10ビットであれば、カメラ制御部32は、各々の画素ブロックBLKの画像データごとに、1倍(0dB)、4倍(12dB)、16倍(24dB)のゲインを掛ける。
この処理により、撮像画像の階調は14ビットとなるが、暗部のゲインは1倍であるため、実質的なノイズのレベルは変化しない。したがって、ダイナミックレンジを広げることができる。
各々の画素ブロックBLKから取得した画像データを合成する際には、画像データのつなぎ目(境界)において、明るさの段差が生じる場合がある。
そのため、カメラ制御部32は、画像データのつなぎ目が滑らかに変化するように、輝度レベルを低周波成分と高周波成分とに分離し、低周波成分の段差をぼかす等の補正処理を行う。
カメラ制御部32は、上述した処理の他、カラー補間、γ補正、RGB変換処理、YUV変換処理等を行う。
カメラ制御部32は、遮光領域102の画素回路11が出力する暗電流を測定し、画像処理の際に、生成された撮像画像データから暗電流によるノイズを差し引く処理も行う。
その後、データ出力部33は、カメラ制御部32によって画像処理が施されたデータをモニタや外部メモリに出力する。
本実施形態によれば、画素領域が複数のブロックに分割されており、選択制御部は、画素ブロック内の画素回路11が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を画素ブロックBLK単位で一括して実行する。選択制御部は、所望する画素ブロックBLKを選択し、選択した画素ブロックBLK毎にリセット制御のタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てることから、次の効果を得ることができる。
画素ブロックBLKごとに露光時間を調整することができるため、逆光のように撮像画面中に極端な明暗が生じた場合でも、白飛び等のノイズを低減させ、ダイナミックレンジを広げることができる。
たとえば、本来10ビットの階調しかないCMOSイメージセンサであっても、感度を保持したままダイナミックレンジを広げて12ビット以上の階調で撮像画像を表現することができる。
電子シャッタのタイミングを変化させて複数回撮像し、複数枚の撮像画像を合成する処理を実行せずとも、1回の撮像で最適な撮像画像を取得することができる。したがって、余分なフレームバッファを用意する必要がないという利点もある。
なお、画素部10の分割数は、128×128のように、好適に設定可能であるが、分割数が多くなると、リセットや電荷の読み出しなど、一連の処理に時間がかかる場合がある。この場合には、複数系統のリセットに対して各々個別にシフトレジスタを配置し、リセットのタイミングを調整することができる。
(遮光領域の第1変形例)
次に、遮光領域102の変形例について、図13を参照しながら説明する。
図13は、本発明に係る遮光領域の変形例を示す概略図である。
図13に図示するように、斜線で示される遮光領域102aは、画素ブロックに分割されていない。
そのため、遮光領域102aにおけるリセット制御は、行ごとに、有効画素領域101における最長の電荷蓄積時間TBLKで実行される。
たとえば、ステップST6の処理において、電荷蓄積時間決定部323が決定した電荷蓄積時間TBLKのうち、最長の電荷蓄積時間TBLKが2Tであったものとする。
この場合、ステップST7において、遮光領域102の画素回路11に対しては、電荷蓄積時間TBLKが2Tとなるように、行ごとにリセット制御が実行される。有効画素領域101の画素回路11に対しては、ステップST6、ST7のように、画素ブロックBLK単位でリセット制御が実行される。
カメラ制御部32は、他の電荷蓄積時間で得られた暗電流(ノイズ)値に対しては、暗電流値に電荷蓄積時間の比を掛け合わせた値を生成された撮像画像データから差し引く。
たとえば、他の電荷蓄積時間TBLKがT,T/2であった場合、カメラ制御部32は、電荷蓄積時間TBLKがT場合の暗電流には、1/2を掛け合わせ、電荷蓄積時間TBLKがT/2場合の暗電流には、1/4を掛け合わせる。
これにより、暗電流ノイズを低減させることができる。
(遮光領域の第2変形例)
図14は、本発明に係る遮光領域の変形例を示す概略図である。
図14に図示するように、遮光領域102の一部のみが画素ブロックに分割されていてもよい。この場合、画素ブロックBLKに対しては、画素ブロックBLKごとにリセット制御が実行され、分割されていない画素領域に対しては、最長の電荷蓄積時間TBLKでリセット制御が実行される。
(第2実施形態)
カメラ制御部32およびCMOSイメージセンサ1間において、画素ブロック数に応じたデータが送受信される。このため、画素領域の分割数が増加に伴って、データ転送量も増加する。
第1実施形態のように、画素領域が32×32個の画素ブロックBLKに分割され、各々の画素ブロックBLKに対して、2ビットのデータ(メイン転送信号MTRNL、画素ブロック選択信号SBS用)をリセット制御に割り当てるものとすると、256バイトのデータがカメラ制御部32およびCMOSイメージセンサ1間で送受信される。データの送受信に必要なシフトレジスタ16の個数も転送データ分必要である。
第2実施形態では、データの転送量を削減するため、複数の画素ブロックBLKで一の方形領域が形成され、方形領域ARAごとに露出制御が実行される。以下、図15を参照しながら、方形領域について説明する。
図15は、第2実施形態に係る方形領域の構成例を説明するための概念図である。
図15に図示するように、有効画素領域101a(撮像画面)に、5つの方形領域ARA1〜5が系形成されている。各々の方形領域ARAは、そのサイズ、形成される位置が異なっている。
たとえば、人物のような被写体OBJ1周辺は、細かく露出制御を行うため、少数の画素ブロックBLK(たとえば3×3個)で方形領域ARA1、2が形成されている。太陽のような照度が高い背景OBJ2は、大まかに露出制御を行うため、多数の画素ブロックBLK(たとえば10×10個)で方形領域ARA3が形成されている。
一の方形領域ARAに必要な位置に関するデータは、方形領域ARAの原点Oの座標、幅H、高さVである。各々に1ビットのデータを割り当て、リセット制御用のデータも含めるものとすると、5ビット×5(正方領域の個数)=25ビット程度で方形領域ARAを定義することができる。
なお、撮像画面に縦スジや横スジのようなノイズが混入するのを防止するためにも、方形領域ARAも略正方形となるように定義することが望ましい。画素ブロックBLKを略正方形になるように画素領域を分割すれば、容易に方形領域ARAを定義できるという利点がある。
なお、方形領域ARAは、有効画素領域101に形成される。このため、第2実施形態の説明では、有効画素領域101の画素ブロックBLK等について説明する。
方形領域ARAを定義するため、カメラ30aは、図16に図示する構成を採っている。
図16は、第2実施形態に係るカメラの構成例を示すブロック図である。ただし、図16は、第2実施形態に係るカメラの主要部のみを図示している。
図16に図示するように、カメラ制御部32aは、メモリ321、照度取得部322、電荷蓄積時間決定部323、および方形領域定義部324を有する。
方形領域定義部324は、照度取得部322から入力された画素ブロックBLKごとの輝度レベルの平均値<YBLK>と、有効画素領域101全体に亘る輝度レベルの平均値<Y>とに基づいて、方形領域ARAを定義する。
具体的には、方形領域定義部324は、平均値<YBLK>と、平均値<Y>との差(単に輝度レベル差ともいう)が所定の基準値を超えるか否かを判断して、平均値<YBLK>が平均値<Y>からかけ離れている画素ブロックBLKを特定する。
方形領域定義部324は、輝度レベル差が大きい複数の画素ブロックを一纏めとして方形領域ARAを定義する。定義する方形領域ARAの数は、一でも複数でもよい。複数の方形領域ARAが互いに連続する必要はない。
方形領域ARAの定義の際に、方形領域定義部324が、被写体に応じて方形領域ARAを定義してもよい。たとえば、人物のような被写体OBJ1に対しては(図15参照)、小さな方形領域ARAを複数定義することによって(たとえばARA1,2)、細かな露出制御を行うことができる。ユーザが方形領域ARAを指定して、指定した方形領域ARAのみ、細かな露出制御を行うことようにすることもできる。
電荷蓄積時間決定部323は、照度取得部322から入力された輝度レベルの平均値<YBLK>を第2のプリセットチャートに照ら合わせ、方形領域ARAごとの電荷蓄積時間TBLKを決定する。
以下に、図17を参照しながら、第2実施形態に係るカメラの動作例について説明する。
図17は、第2実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。
図17に図示するように、ステップST1〜第5ステップST5の処理後(図9参照)、次のステップST6a、ST7aが実行される。
(ステップST6a)
ステップST6aにおいては、方形領域ARAが定義される。
方形領域定義部324は、照度取得部322から入力された画素ブロックBLKごとの輝度レベルの平均値<YBLK>と、有効画素領域101全体に亘る輝度レベルの平均値<Y>とに基づいて、方形領域ARAを定義する。
(ステップST7a)
電荷蓄積時間決定部323は、照度取得部322から入力された輝度レベルの平均値<YBLK>を第2のプリセットチャートに照ら合わせ、方形領域ARAごとの電荷蓄積時間TBLKを決定する。
方形領域ARA以外の画素ブロックBLKに対しては、第1実施形態におけるステップST7と同様の処理が実行され、画素ブロックBLKごとの電荷蓄積時間TBLKが決定される。
(ステップST8a)
方形領域ARAに対しても、第1実施形態におけるステップST7と同様の処理が実行される。すなわち、方形領域ARA内の画素ブロックBLKは、割り当てられた同一の電荷蓄積時間TBLKでリセットおよび電荷の読み出しが実行される。
方形領域ARA以外の画素ブロックBLKに対しても、割り当てられた電荷蓄積時間TBLKでリセットおよび電荷の読み出しが実行される。
(ステップST8)
その後、第1実施形態におけるステップST8と同様の画像処理が実行される。
第2実施形態によれば、方形領域ARAごとに露出制御を実行できるため、転送データ量を削減することができる。
監視カメラは、絵の美しさよりも情報量が多いことが重要である。本カメラは、フレームレート等を変更することなく、特定の領域の露出を代えることができる。監視中に異変が生じた場合、本カメラは、異変が生じた領域の画像が鮮明となるように、この領域のみの露出を変化させることができるため、監視カメラのような用途に好適である。
(第3実施形態)
開口率向上のためには、行方向におけるブロックの分割数を減らし、一の画素ブロックBLKができるだけ多くの画素回路11で形成されるようにすることが望ましい。スイッチ回路SWや画素ブロック選択信号線BSLの形成領域を確保しつつ、如何に各画素回路11の光学的な均一性を確保するかが重要となる。
第3実施形態では、スイッチ回路SWおよび画素ブロック選択信号線BSLを分散して配置することによって、開口率を向上させている。
図18は、第3実施形態に係る画素部の構成例を示す詳細なブロック図である。ただし、図18には、画素部10一部のみが図示され、リセット信号線RSTLや行選択回路等の構成要素が適宜省略されている。
図18に図示するように、画素部10aの有効画素領域101において、画素ブロックBLKは、4×4個の画素回路11で形成されている。行方向に連続した4個の画素回路11によって、小画素ブロックBLKαが形成されている。
第1実施形態においては、列方向のスイッチ回路SWは、共通の画素ブロック選択信号線BSL(l)に接続されている(図3参照)のに対し、第3実施形態においては、スイッチ回路SW1〜SW4は、行ごとに1列ずづ、ずれて配置されている。
一の小画素ブロックBLKα内の画素回路11を制御するためには、スイッチ回路SWに1本の画素ブロック選択信号線BSL、およびメイン転送信号線MTRNLが接続されている必要がある。
したがって、スイッチ回路SW1〜SW4には、4本の画素ブロック選択信号線BSL(m)〜BSL(m+3)が各々接続されている。なお、画素ブロック選択信号線BSL(m)の本数は、画素ブロックBLK内の行方向の画素回路11の数と同じである。
各画素ブロック選択信号線BSLは、一端がリセット制御回路17に接続されている。
図19は、図18に図示する画素部の等価回路図である。図19は、図18と同様に、画素部10一部のみが図示され、リセット信号線RSTLや行選択回路等の構成要素が適宜省略されている。
図19に図示する画素回路11は、列方向の4つの光電変換素子111で一のフローティングディフュージョンFD,リセットトランジスタ113、増幅トランジスタ114、および選択トランジスタ115を共有している。
より具体的には、列方向の4つの光電変換素子111は、アノード側が接地(GND)され、カソード側が各々の転送トランジスタ112のソースに接続されている。
フローティングディフュージョンFDには、列方向の4つの転送トランジスタ112のドレインが共通に接続され、一のリセットトランジスタ113のソース、および一の増幅トランジスタ114のゲートが接続されている。
スイッチ回路SW1〜SW4は、スイッチとしてのトランジスタ103で構成されている。スイッチ回路SW1〜SW4のトランジスタ103は、ゲートが画素ブロック選択信号線BSL(m)に接続され、ソースが転送信号線TRNL(n)に接続され、ドレインがメイン転送信号線MTRNL(n)に接続されている。
一方、遮光領域102は、行方向に4行単位で分割されている。遮光領域102は、図18に図示する構成と同様に、列方向に関しては、4つの光電変換素子111で転送トランジスタ112以外のトランジスタを共有している。
図19に図示する画素部10aの制御方法は、第1実施形態と同様であって、画素ブロックBLKごとにリセット制御が実行される。
このとき、リセット制御回路17は、パルス状の画素ブロック選択信号SBSを4本の画素ブロック選択信号線BSL(m)〜BSL(m+3)に供給すると共に、行駆動回路13は、パルス状のメイン駆動信号SMTRNをメイン転送信号線MTRNL(n)に供給する。
これによって、スイッチ回路SW1〜SW4のトランジスタ103がオン状態となり、行駆動回路13が、適宜パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(n)に供給することによって、リセット制御が実行される。
画素部10に、図15に図示する方形領域ARAを設け、方形領域ARAごとにリセット制御を実行することもできる。
第3実施形態によれば、スイッチ回路SWや画素ブロック選択信号線BSL等の各種信号線の配置形状が均一化され、各画素回路は光学的な均一性を得ることができる。
近年、半導体基板上に回路を積層した後、この半導体基板のシリコン層を研磨等によって薄型化した裏面照射型CMOSイメージセンサが注目されている。裏面照射型CMOSイメージセンサは、半導体基板の裏面から光が入射されるため、上層配線層の配線パターンの不均一性に影響しない。
本画素部を裏面照射型CMOSイメージセンサに適用することで、スイッチ回路SWや画素ブロック選択信号線BSLは形成場所等の制約を受けることがなく、柔軟なレイアウトが可能となる。
上述した第1〜第3実施形態に係るCMOSイメージセンサを搭載したカメラが実行するプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す構成概略図である。 第1実施形態に係る画素部の構成例を示す概略図である。 第1実施形態に係る画素部の構成例を示す詳細なブロック図である。 第1実施形態に係る小画素ブロックを形成する画素回路の例を示す等価回路図である。 第1実施形態に係る任意の小画素ブロックが選択された場合の各画素回路の動作例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係るCMOSイメージセンサを搭載したカメラの構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る第1のプリセットチャートの一例を示す図である。 第1実施形態に係る第2のプリセットチャートの一例を示す図である。 第1実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。 図9に図示するステップST1における画素回路のタイミングチャートである。 図9に図示するステップST7の処理を説明するための有効画素領域の概略図である。 図9に図示するステップST7における画素回路のタイミングチャートである。 本発明に係る遮光領域の変形例を示す概略図である。 本発明に係る遮光領域の変形例を示す概略図である。 第2実施形態に係る方形領域の構成例を説明するための概念図である。 第2実施形態に係るカメラの構成例を示すブロック図である。 第2実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る画素部の構成例を示す詳細なブロック図である。 図18に図示する画素部の等価回路図である。
符号の説明
1…CMOSイメージセンサ、10…画素部、11…画素回路、12…行選択回路、13…行駆動回路、14…レジスタ、15…画素ブロック制御回路、16…シフトレジスタ群、17…リセット制御回路、18…定電流源回路、19…感知回路、20…A/D変換回路、21…水平転送回路、22…出力回路、30…カメラ、31…光学系、32…カメラ制御部、33…データ出力部、101…有効画素領域、102…遮光領域、103…トランジスタ、111…光電変換素子、112…転送トランジスタ、113…リセットトランジスタ、114…増幅トランジスタ、115…選択トランジスタ、311…レンズ、312…絞り、313…ローパスフィルタ、321…メモリ、322…照度取得部、323…電荷蓄積時間決定部、324…方形領域定義部、ARA…方形領域、BLK…画素ブロック、BLKα…小画素ブロック、BSL…画素ブロック選択信号線、FD…フローティングディフュージョン、RSTL…リセット信号線、SELL…選択信号線、SRST…リセット信号、SW…スイッチ回路、TRNL…転送信号線

Claims (10)

  1. 入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域が複数のブロックに分割され、当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックと、
    所望する上記画素ブロックを選択し、選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する選択制御部と
    を有し、
    上記選択制御部は、
    選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる
    撮像素子。
  2. 上記選択制御部は、
    上記各々の画素ブロックごとの輝度から求められた照度が高くなるに連れて、上記電荷蓄積時間を短く割り当てる
    請求項1記載の撮像素子。
  3. 上記各々の画素回路は、
    蓄積した電荷を所定のノードに転送する転送スイッチを各々有し、
    上記選択制御部は、
    選択した画素ブロック内の画素回路に対してのみリセット制御を実行するためのスイッチ回路を上記画素ブロックごとに一つ有し、
    上記各々のスイッチ回路は、
    各々が同一列に配置され、当該スイッチ回路の状態をオンまたはオフに制御するための第1および第2の制御線に接続され、上記選択制御部が当該第1の制御線に供給する第1の制御信号および第2の制御線に供給する第2の制御信号に基づいて、上記画素ブロック内の各々の画素回路が有する全ての転送スイッチをオンまたはオフに一斉に切り替える
    請求項2記載の撮像素子。
  4. 上記各々の画素ブロックは、
    当該画素ブロックの形状が略正方形となるように、N×N(N=2,3…)個の上記画素回路で形成されている
    請求項3記載の撮像素子。
  5. 上記第1の制御線は、N本に分割され、
    上記各々のリセット制御回路は、
    同一の上記画素ブロック内において、行ごとに異なる位置に分散されて配置され、分割された上記第1の制御線のいずれかに接続され、
    上記選択制御部は、
    N本の上記第1の制御線に上記第1の制御信号を各々供給し、上記画素ブロック内の各々の画素回路のリセット制御を一括して実行する
    請求項4記載の撮像素子。
  6. 上記画素領域は、
    上記入射光を遮光する遮光領域を含み、
    上記遮光領域は、
    ライン単位で画素ブロックが形成されている
    請求項1から5のいずれか一に記載の撮像素子。
  7. 上記画素領域は、
    上記入射光を遮光する遮光領域を含み、
    上記選択制御部は、
    上記遮光領域に対しては、割り当てる電荷蓄積時間のうち、最長の電荷蓄積時間を割り当てる
    請求項1から5のいずれか一に記載の撮像素子。
  8. 撮像素子と、
    上記撮像素子の画素領域に対して入射光を導く光学系と、
    上記撮像素子を制御する制御部と、
    上記制御に基づいて上記撮像素子が出力した出力信号を処理する信号処理部と
    を有し、
    上記撮像素子は、
    入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域が複数のブロックに分割され、当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックと、
    所望する上記画素ブロックを選択し、選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する選択制御部と
    を有し、
    上記選択制御部は、
    選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる
    カメラ。
  9. 入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域を複数のブロックに分割し、
    当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックのうち、所望する上記画素ブロックを選択する第1のステップと、
    上記第1のステップで選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する第2のステップと
    を有し、
    上記第2のステップにおいては、
    選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる
    撮像素子の制御方法。
  10. 入射光を光電変換によって電荷に変換する複数の画素回路がマトリクス状に配列され形成された画素領域を複数のブロックに分割し、
    当該各々のブロックが有する所定数の画素回路を一の単位とする複数の画素ブロックのうち、所望する上記画素ブロックを選択する第1の処理と、
    上記第1の処理で選択した画素ブロック内の各々の画素回路が蓄積した電荷を排出するためのリセット制御を一括して実行する第2の処理と
    を有し、
    上記第2の処理においては、
    選択した画素ブロック毎に上記リセット制御を実行するタイミングを変化させ、異なる電荷蓄積時間を割り当てる
    ことをコンピュータに実行させるプログラム。
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