JP2010010497A - 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜中の窒素濃度を安定化して再現性を向上させることができ、しかも膜厚の面内均一性を向上させることが可能な成膜方法を提供する。
【解決手段】被処理体Wが収容されて真空引き可能になされた処理容器4内で被処理体の表面にシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜方法において、処理容器内へシリコン系ガスを供給してシラン系ガスを前記被処理体の表面に吸着させる吸着工程と、被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程とを有する。これにより、例えばシリコン酸窒化膜等のシリコン含有膜を成膜するに際して、直前に行ったシリコン含有膜の成膜処理に対する依存性をなくして膜中の窒素濃度を安定化させ、再現性を向上させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウエハ等にシリコン酸窒化膜(SiON)等のシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するための成膜方法、成膜装置及び記憶媒体に関する。
一般に、半導体集積回路を製造するためにはシリコン基板等よりなる半導体ウエハに対して、成膜処理、エッチング処理、酸化処理、拡散処理、改質処理、自然酸化膜の除去処理等の各種の処理が行なわれる。例えばこれらの処理を特許文献1等に開示されている縦型の、いわゆるバッチ式の熱処理装置にて行う場合には、まず、半導体ウエハを複数枚、例えば25枚程度収容できるカセットから、半導体ウエハを縦型のウエハボートへ移載してこれに多段に支持させる。このウエハボートは、例えばウエハサイズにもよるが30〜150枚程度のウエハを載置できる。このウエハボートは、排気可能な処理容器内にその下方より搬入(ロード)された後、処理容器内が気密に維持される。そして、処理ガスの流量、プロセス圧力、プロセス温度等の各種のプロセス条件を制御しつつ所定の熱処理が施される。
ここで上記半導体集積回路の特性を向上させる要因の1つとしてゲート絶縁膜等に用いられる絶縁膜に例をとれば、ゲート絶縁膜としては従来はシリコン酸化膜(SiO )やシリコン窒化膜(SiN)が用いられていたが、高集積化、高微細化、スイッチング特性の高速化及び動作電圧の低電圧化の更なる要求によって薄くてもリーク電流特性が良好なことから、最近にあって上記薄膜に替えてシリコン酸窒化膜(SiON)を用いることが提案されている。
このシリコン酸窒化膜を形成するためには、例えば500℃以下の低温下で、TEOSを用いたCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン酸化膜を形成し、このシリコン酸化膜を窒化してシリコン酸窒化膜を得る方法や低温下で、成膜に必要な2種類の原料ガスを交互に繰り返し流して高品質な薄膜を形成する方法(ALD法:Atomic Layered Deposition)も開示されている(例えば特許文献3)。
更には、SiON膜を形成する従来の成膜方法の一例を示す図13のように、シリコン基板等よりなる半導体ウエハWを収容した処理容器内に、シリコンの原料としてDCS(ジクロロシラン)ガスを流して、これをウエハ表面に吸着し、次にこの吸着したDCSガスを酸素活性種(O )で酸化してSiO 膜を形成し、次に、このSiO 膜のアンモニア活性種(NH )で窒化処理する、という一連の工程を繰り返し行ってSi(x、y、z:正の整数)で表されるシリコン酸窒化膜を形成する方法も提案されている(例えば特許文献3)。
特開平11−172439号公報 特開2004−281853号公報 特開2007−019145号公報
ところで、シリコン酸窒化膜の上記したような従来の成膜方法である程度の特性を有したシリコン酸窒化膜を形成することができた。そして、このシリコン酸窒化膜の特性を更に向上させるためには、膜中の窒素(N)濃度や膜厚方向の窒素濃度の分布を微妙に且つ精度良くコントロールする必要があり、従って、成膜処理によっては、窒素濃度が高い成膜処理を行ったり、或いは逆に窒素濃度が低い成膜処理を行ったりすることが行われている。
しかしながら、このシリコン酸窒化膜の成膜処理は、直前に行った成膜処理の態様によって、次に行う成膜処理におけるシリコン酸窒化膜の成膜レートが安定せずに変動し、再現性が劣化してしまう、といった問題が新たに発生した。すなわち、シリコン酸窒化膜の成膜処理を行う場合、このシリコン酸窒化膜の成膜レートは、直前に行われたシリコン酸窒化膜における窒素濃度に依存して変動する場合があった。
例えば窒素濃度が高いシリコン酸窒化膜の成膜処理を行う場合には、直前に行った成膜処理におけるシリコン酸窒化膜中の窒素濃度の影響をあまり受けないが、窒素濃度が低いシリコン酸窒化膜の成膜処理を行う場合には、直前に行った成膜処理におけるシリコン酸窒化膜中の窒素濃度の影響を大きく受けてしまって成膜レートが大きく変動し、再現性が劣化する、といった問題があった。
この理由は、従来の成膜方法は、インキュベーションタイム、すなわち原料ガスを導入しても炉内環境の状態が整うまでは実際には成膜が生じない期間の影響を大きく受け、且つ炉内の状態によってウエハに対するシリコン原料ガスの吸着状態が変わるため、成膜レートが変動するからである、と考えられる。更には、上述したような従来の成膜方法にあっては、膜厚の面内均一性もそれ程良好ではない、といった問題もあった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、例えばシリコン酸窒化膜等のシリコン含有膜を成膜するに際して、直前に行ったシリコン含有膜の成膜処理に対する依存性をなくすことができ、この結果、膜中の窒素濃度を安定化して再現性を向上させることができ、しかも膜厚の面内均一性を向上させることが可能な成膜方法、成膜装置及び記憶媒体を提供することにある。
請求項1の発明は、被処理体が収容されて真空引き可能になされた処理容器内で被処理体の表面にシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜方法において、前記処理容器内へシリコン系ガスを供給して前記シラン系ガスを前記被処理体の表面に吸着させる吸着工程と、前記被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、前記シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程と、を有することを特徴とする成膜方法である。
このように、真空引き可能になされた処理容器内でシリコン酸窒化膜等のシリコン含有膜を成膜するに際して、処理容器内へシリコン系ガスを供給してシラン系ガスを被処理体の表面に吸着させる吸着工程と、被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程とを有するようにしたので、直前に行ったシリコン含有膜の成膜処理に対する依存性をなくすことができ、この結果、膜中の窒素濃度を安定化して再現性を向上させることができ、しかも膜厚の面内均一性を向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記吸着工程と前記窒化工程とを、この順序で1回行った後、又は複数回繰り返し行った後に、前記酸化工程を行うようにした繰り返し連続成膜工程を実行するようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、前記繰り返し連続成膜工程を複数回繰り返して実行するようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の発明において、前記吸着工程と前記窒化工程との繰り返し回数を、前記繰り返し連続成膜工程を繰り返す毎に変化させるようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記シラン系ガスは、ジクロロシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCD)、モノシラン[SiH ]、ジシラン[Si ]、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、テトラクロロシラン(TCS)、ジシリルアミン(DSA)、トリシリルアミン(TSA)、ビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)よりなる群より選択される1以上のガスであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明において、前記窒化ガスは、NH 又はヒドラジンであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発明において、前記シリコン含有膜は、シリコン酸窒化膜(SiON)又はシリコン酸化膜(SiO )であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発明において、前記活性化された酸素は酸化ガスをもとに形成されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8記載の発明において、前記酸化ガスは、O とN OとNOとNO とO よりなる群から選択される1つ以上のガスよりなることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発明において、前記活性化された窒化ガスは、プラズマにより形成されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の発明において、前記活性化された酸素は、プラズマにより形成されることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の発明において、前記活性化された酸素は、オゾナイザにより形成されることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の発明において、前記活性化された酸素は、高温の低圧雰囲気下において前記酸化ガスと還元ガスとを反応させることにより形成されることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13記載の発明において、前記高温の低圧雰囲気とは、500℃〜1200℃の範囲内で且つ0.02Torr(2.7Pa)〜3.0Torr(400Pa)の範囲内であることを特徴とする。
請求項15の発明は、被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜装置において、真空引き可能になされた処理容器と、前記被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、少なくとも前記酸化ガスを活性化させて活性化された酸素を形成する活性化手段と、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体を制御する装置制御部と、を備えたことを特徴とする成膜装置である。
請求項16の発明は、被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜装置において、真空引き可能になされた処理容器と、前記被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、少なくとも前記酸化ガスを前記処理容器内へ供給する前に活性化させて活性化された酸素を形成するオゾナイザと、請求項1乃至9及び12のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体を制御する装置制御部と、を備えたことを特徴とする成膜装置である。
請求項17の発明は、被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜装置において、真空引き可能になされた処理容器と、前記被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、前記処理容器内へ還元ガスを供給する還元ガス供給手段と、請求項1乃至9、13及び14のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体の動作を制御する装置制御部と、を備えたことを特徴とする成膜装置である。
請求項18の発明は、請求項17の発明において、前記還元性ガスは、H とNH とCH とHClと重水素よりなる群から選択される1つ以上のガスを含むことを特徴とする。
請求項19の発明は、真空引き可能になされた処理容器と、被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、少なくとも前記酸化ガスを活性化させて活性化された酸素を形成する活性化手段と、装置全体の動作を制御する装置制御部と、を備えた成膜装置を用いて前記被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するに際して、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体を制御するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体である。
請求項20の発明は、真空引き可能になされた処理容器と、被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、少なくとも前記酸化ガスを前記処理容器内へ供給する前に活性化させて活性化された酸素を形成するオゾナイザと、装置全体の動作を制御する装置制御部と、を備えた成膜装置を用いて前記被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するに際して、請求項1乃至9及び12のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体の動作を制御するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体である。
請求項21の発明は、真空引き可能になされた処理容器と、被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、前記処理容器内へ還元ガスを供給する還元ガス供給手段と、装置全体の動作を制御する装置制御部と、を備えた成膜装置を用いて前記被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するに際して、請求項1乃至9、13及び14のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体の動作を制御するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体である。
本発明に係る成膜方法、成膜装置及び記憶媒体によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
真空引き可能になされた処理容器内でシリコン酸窒化膜等のシリコン含有膜を成膜するに際して、処理容器内へシリコン系ガスを供給してシラン系ガスを被処理体の表面に吸着させる吸着工程と、被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程とを有するようにしたので、直前に行ったシリコン含有膜の成膜処理に対する依存性をなくすことができ、この結果、膜中の窒素濃度を安定化して再現性を向上させることができ、しかも膜厚の面内均一性を向上させることができる。
以下に、本発明に係る成膜方法、成膜装置及び記憶媒体の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
<第1実施形態>
まず、本発明の成膜装置の第1実施形態について説明する。
図1は本発明の係る成膜装置の第1実施形態を示す縦断面構成図、図2は成膜装置(加熱手段は省略)を示す横断面構成図である。尚、ここではシラン系ガスとしてジクロロシラン(DCS)を用い、窒化ガスとしてアンモニアガス(NH )を用い、酸化ガスとして酸素(O )ガスを用い、上記NH ガスとO ガスをプラズマによりそれぞれ活性化してシラン含有膜としてシリコン酸窒化膜(SiON)を成膜する場合を例にとって説明する。
図示するように、プラズマを形成することができるこの成膜装置2は、下端が開口された有天井の円筒体状の処理容器4を有している。この処理容器4の全体は、例えば石英により形成されており、この処理容器4内の天井には、石英製の天井板6が設けられて封止されている。また、この処理容器4の下端開口部には、例えばステンレススチールにより円筒体状に成形されたマニホールド8がOリング等のシール部材10を介して連結されている。尚、ステンレス製のマニホールド8を設けないで、全体を円筒体状の石英製の処理容器で構成した装置もある。
上記処理容器4の下端は、上記マニホールド8によって支持されており、このマニホールド8の下方より複数枚の被処理体としての半導体ウエハWを多段に載置した保持手段としての石英製のウエハボート12が昇降可能に挿脱自在になされている。本実施形態の場合において、このウエハボート12の支柱12Aには、例えば50〜100枚程度の直径が300mmのウエハWを略等ピッチで多段に支持できるようになっている。
このウエハボート12は、石英製の保温筒14を介してテーブル16上に載置されており、このテーブル16は、マニホールド8の下端開口部を開閉する例えばステンレススチール製の蓋部18を貫通する回転軸20上に支持される。そして、この回転軸20の貫通部には、例えば磁性流体シール22が介設され、この回転軸20を気密にシールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部18の周辺部とマニホールド8の下端部には、例えばOリング等よりなるシール部材24が介設されており、処理容器4内のシール性を保持している。
上記した回転軸20は、例えばボートエレベータ等の昇降機構(図示せず)に支持されたアーム26の先端に取り付けられており、ウエハボート12及び蓋部18等を一体的に昇降して処理容器4内へ挿脱できるようになされている。尚、上記テーブル16を上記蓋部18側へ固定して設け、ウエハボート12を回転させることなくウエハWの処理を行うようにしてもよい。
このマニホールド8には、処理容器4内の方へ活性化される窒化ガスとして、例えばアンモニア(NH )ガスを供給する窒化ガス供給手段28と、成膜ガスであるシラン系ガスとして例えばDCS(ジクロロシラン)ガスを供給するシラン系ガス供給手段30と、活性化された酸素を形成するために酸化ガスとして例えばO ガスを供給する酸化ガス供給手段32と、パージガスとして不活性ガス、例えばN ガスを供給するパージガス供給手段34とが設けられる。
具体的には、上記窒化ガス供給手段28は、上記マニホールド8の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなるガスノズル38を有している。このガスノズル38には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔38Aが所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔38Aから水平方向に向けて略均一にアンモニアガスを噴射できるようになっている。このようなタイプのガスノズルを分散形のガスノズルと称す。
また同様に上記シラン系ガス供給手段30も、上記マニホールド8の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなるガスノズル40を有している。このガスノズル40には、その長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔40Aが所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔40Aから水平方向に向けて略均一にシラン系ガスであるDCSガスを噴射できるようになっている。また同様に酸化ガス供給手段32も、上記マニホールド8の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなるガスノズル42を有している。このガスノズル42には、上記シラン系ガスのガスノズル40と同様にその長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔42A(図2参照)が所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔42Aから水平方向に向けて略均一にO ガスを噴射できるようになっている。
また同様にパージガス供給手段34も、上記マニホールド8の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて延びる石英管よりなるガスノズル44を有している。このガスノズル44には、上記シラン系ガスのガスノズル44と同様にその長さ方向に沿って複数(多数)のガス噴射孔44A(図2参照)が所定の間隔を隔てて形成されており、各ガス噴射孔44Aから水平方向に向けて略均一にN ガスを噴射できるようになっている。
上記各ノズル38、40、42、44には、それぞれのガス通路48、50、52、54が接続されている。そして、各ガス通路48、50、52、54には、それぞれ開閉弁48A、50A、52A、54A及びマスフローコントローラのような流量制御器48B、50B、52B、54Bが介設されており、NH ガス、DCSガス、O ガス及びN ガスをそれぞれ流量制御しつつ供給できるようになっている。
一方、上記処理容器4の側壁の一部には、その高さ方向に沿ってプラズマを発生させて窒化ガスと酸化ガスとを活性化させる活性化手段66が形成されると共に、この活性化手段66に対向する処理容器4の反対側には、この内部雰囲気を真空排気するために処理容器4の側壁を、例えば上下方向へ削りとることによって形成した細長い排気口68が設けられている。具体的には、上記活性化手段66は、上記処理容器4の側壁を上下方向に沿って所定の幅で削りとることによって上下に細長い開口70を形成し、この開口70をその外側より覆うようにして断面凹部状になされた上下に細長い例えば石英製のプラズマ区画壁72を容器外壁に気密に溶接接合することにより形成されている。
これにより、この処理容器4の側壁の一部を凹部状に外側へ窪ませることにより一側が処理容器4内へ開口されて連通された活性化手段66が一体的に形成されることになる。すなわちプラズマ区画壁72の内部空間は、上記処理容器4内に一体的に連通された状態となっている。上記開口70は、ウエハボート12に保持されている全てのウエハWを高さ方向においてカバーできるように上下方向に十分に長く形成されている。尚、この開口70に、多数のスリットを有するスリット板を設ける場合もある。
そして、上記プラズマ区画壁72の両側壁の外側面には、その長さ方向(上下方向)に沿って互いに対向するようにして細長い一対のプラズマ電極74が設けられると共に、このプラズマ電極74にはプラズマ発生用の高周波電源76が給電ライン78を介して接続されており、上記プラズマ電極74に例えば13.56MHzの高周波電圧を印加することによりプラズマを発生し得るようになっている。尚、この高周波電圧の周波数は13.56MHzに限定されず、他の周波数、例えば400kHz等を用いてもよい。
そして、上記処理容器4内を上方向に延びていく窒化ガス用のガスノズル38と酸化ガス用のガスノズル42は途中で処理容器4の半径方向外方へ屈曲されて、上記プラズマ区画壁72内の一番奥(処理容器4の中心より一番離れた部分)にそれぞれ並んで位置され、この一番奥の部分に沿って上方に向けて起立させて設けられている。従って、高周波電源76がオンされている時に上記ガスノズル38のガス噴射孔38Aから噴射されたアンモニアガスとガスノズル42のガス噴射孔42Aから噴射されたO ガスはここで活性化されて処理容器4の中心に向けて拡散しつつ流れるようになっている。
そして上記プラズマ区画壁72の外側には、これを覆うようにして例えば石英よりなる絶縁保護カバー80が取り付けられている。また、この絶縁保護カバー80の内側部分には、図示しない冷媒通路が設けられており、冷却された窒素ガスや冷却水を流すことにより上記プラズマ電極74を冷却し得るようになっている。
そして上記プラズマ区画壁72の開口70の外側近傍、すなわち開口70の外側(処理容器4内)には、上記シラン系ガス用のガスノズル40とパージガス用のガスノズル44とがそれぞれ起立させて設けられており、各ノズル40、44に設けた各ガス噴射孔40A、44Aより処理容器4の中心方向に向けてシラン系ガスとN ガスとをそれぞれ噴射し得るようになっている。
一方、上記開口70に対向させて設けた排気口68には、これを覆うようにして石英よりなる断面コ字状に成形された排気口カバー部材82が溶接により取り付けられている。この排気口カバー部材82は、上記処理容器4の側壁に沿って上方に延びており、処理容器4の上方のガス出口84に連通されている。そして、このガス出口84には、排気系86が接続されている。この排気系86は、上記ガス出口84に接続される排気通路88を有しており、この排気通路88には、処理容器4内の圧力を調整する圧力調整弁90及び真空ポンプ92が順次介設されて、処理容器4内を所定の圧力に維持しつつ真空引きできるようになっている。そして、この処理容器4の外周を囲むようにしてこの処理容器4及びこの内部のウエハWを加熱する筒体状の加熱手段94が設けられている。
そして、このように構成された成膜装置2の全体の動作、例えばプロセス圧力、プロセス温度、各ガスの供給、供給停止、ガス流量の制御及び後述する高周波のオン・オフ制御等は例えばコンピュータ等よりなる装置制御部96により行われる。そして、この装置制御部96は、上記制御を行うためのプログラムが記憶されている記憶媒体98を有している。この記憶媒体98としては、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、CD−ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等を用いることができる。
次に、以上のように構成された成膜装置2を用いて行なわれるプラズマによる本発明の成膜方法(いわゆるALD成膜)について図3乃至図7も参照して説明する。
本発明方法では、処理容器4内へシリコン系ガスを供給してシラン系ガスを被処理体、例えば半導体ウエハWの表面に吸着させる吸着工程と、被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程とを有し、シリコン酸窒化膜を形成する。
図3は本発明の成膜方法を示すフローチャート、図4は図3のフローチャートに沿って生じる半導体ウエハ表面の状態の変化を示す模式図、図5は本発明の成膜方法の吸着工程と窒化工程において供給される各ガスのタイミングチャートを示す図、図6は本発明の繰り返し連続成膜工程と酸化工程におけるO ガスの供給とRF(高周波)のオン・オフのタイミングを示す図、図7は本発明の成膜方法で形成される薄膜の積層状態を示す模式図である。
まず、常温の多数枚、例えば50〜100枚の300mmサイズのウエハWが載置された状態のウエハボート12を予め所定の温度になされた処理容器4内にその下方より上昇させてロードし、蓋部18でマニホールド8の下端開口部を閉じることにより処理容器4内を密閉する。
そして処理容器4内を真空引きして所定のプロセス圧力に維持すると共に、加熱手段94への供給電力を増大させることにより、ウエハ温度を上昇させてプロセス温度を維持する。そして、上記DCSガスをシラン系ガス供給手段30から供給し、NH ガスを窒化ガス供給手段28から供給し、O ガスを酸化ガス供給手段32から供給する。具体的には、まず処理容器4内へDCSガスを供給することにより、図3中のステップS1の吸着工程を所定の時間T1だけ行う(図4及び図5(A)参照)。この吸着工程では、例えばシリコン基板よりなるウエハWの表面にDCSガスの分子が吸着する。次にDCSガスの供給を停止して処理容器4内の残留ガスを排気するパージガス処理を所定の時間T2だけ行う。
次に、処理容器4内へNH ガスを供給すると共に、活性化手段66の高周波電源(RF)76をオン状態にして、図3中のステップS2の窒化工程を所定の時間T3だけ行う(図4、図5(A)及び図5(B)参照)。
この窒化工程では、ガスノズル38の各ガス噴射孔38AからNH ガスが噴射されると、両電極74内に印加されている高周波電力により、このNH ガスがプラズマ化されて、このプラズマによりNH 自体が活性化されてアンモニアの活性種、すなわちNH (”*”は活性種であることを示す「以下同じ」)が発生する。
このアンモニアの活性種(活性化された窒化ガス)が、先にウエハWの表面に吸着していたDCSガスを窒化し、ここに原子レベル或いは分子レベルの非常に薄いシリコン窒化膜(SiN)を形成することになる。尚、ここでは窒化処理のためにプラズマにより形成したNH を用いたが、後述するようにNH を用いないでプロセス温度を高くしてサーマル(熱)により窒化膜を形成するようにしてもよい。
次に、NH ガスの供給を停止して処理容器4内へ残留ガスを排気するパージ処理を所定の時間T4だけ行う。そして、上記吸着工程S1と窒化工程S2とを(パージ処理も含む)、所定の回数n(n:正の整数)だけ繰り返し行う(ステップS3のNO)。すなわち、図5中において、DCSガスの吸着工程から次の吸着工程までの間が1サイクルであり、これを予め定められたn回だけ繰り返し行う。尚、n=1、すなわち吸着工程と窒化工程とをそれぞれ1回のみ行う場合もある。ここで上記各時間T1、T2、T3、T4は、それぞれ60sec程度である。
上記1サイクルで形成されるSiN膜の膜厚は、プロセス温度やプロセス圧力やガス流量等にもよるが、略1Å前後である。そして、ここではn層のSiN膜が積層された状態となっている。この時の積層状態の一例は図7(A)に示されており、ここではn=5に設定した時の状態が示され、5層のSiN膜がウエハ表面に積層されている。
このように、所定の回数nだけ繰り返して上記吸着工程と窒化工程とを実行したならば(ステップS3のYES)、次に、図3中のステップS4に示すように酸化工程を行う。すなわち、この酸化工程を行う前に、処理容器4内の残留ガスを排気するパージ工程を所定の時間T5(図7参照)だけ行ったならば、処理容器4内へO ガスを供給すると共に、活性化手段66の高周波電源76をオン状態にして所定の時間T6だけ酸化工程を行う。
この酸化工程では、ガスノズル42の各ガス噴射孔42AからO ガスが噴射されると、両電極74間に印加されている高周波電力により、このO ガスがプラズマ化されたり、活性化されて、このプラズマによりO 自体が活性化されてO の活性種、すなわちO (活性化された酸素)が発生する。この酸素の活性種(O )が、先にウエハWの表面に形成されているシリコン窒化膜を酸化し、一部、或いは全部のシリコン窒化膜が酸化されて全体として見るとシリコン酸窒化膜、すなわちSi (x、y、zは正の整数)が形成されることになる(図4参照)。
この場合、酸素活性種の浸透力にもよるが、図7(B)に示すように、上層に位置するSiN膜は略完全に酸化されてSiO 膜になるが、下層に位置するSiN膜は酸化されずにSiN膜として残ることになる。実験によれば、酸素活性種は上から3層程度まで浸透することが確認されているので、図7(B)では上層の3層がSiO 膜に酸化され、下層の2層がSiN膜として残っている状態が示されている。
従って、上記回数nが3、或いはそれ以下の場合には、全てのSiN膜が酸化されてSiO 膜になる。尚、ここでは酸化処理のためにプラズマにより酸素活性種を生成したが、後述するようにプラズマを用いないで酸素活性種を形成するようにしてもよい。
このように、酸化工程を行ったならば、次にパージ工程を所定の時間T7だけ行って処理容器4内の残留ガスを排気する。そして、上記n回の繰り返しSiN成膜処理と1回の酸化工程とよりなる繰り返し連続成膜工程を1サイクルとし(図6参照)、この繰り返し連続成膜工程を予め定められた所定の回数m(正の整数)だけ行う(ステップS5のNO)。図6中では隣り合うn回の繰り返しSiN成膜処理間が繰り返し連続成膜工程の1サイクルとして表されている。ここで上記各時間T5、T6、T7は、それぞれ60sec程度である。
このようにして、m回(mサイクル)の繰り返し連続成膜工程が完了したならば(ステップS5のYES)、成膜処理を終了することになる。この時の成膜の積層状態は、図7(C)に示すようになっており、ここでは一例としてm=3に設定してある。すなわち、図7(B)に示す5層の構造を、3段に積み上げた構造となっており、全体的に見るとシリコン酸窒化膜(Si 膜)が形成された状態となっている。尚、ここで上記n、mの各数値は単に一例を示したに過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
ここで上記各工程におけるプロセス条件は、プロセス温度が400〜500℃の範囲内、成膜時のプロセス圧力が400〜1200Paの範囲内、DCSガスの供給量が0.5slm〜2slmの範囲内、NH ガスの供給量が0.5slm〜5slmの範囲内、O ガスの供給量が0.5slm〜5slmの範囲内である。また、上記各パージ工程では、N ガスを供給して残留ガスの排出を促進させるようにしてもよいし、N ガスを供給しなくてもよい。
このように、真空引き可能になされた処理容器内でシリコン酸窒化膜等のシリコン含有膜を成膜するに際して、処理容器内へシリコン系ガスを供給してシラン系ガスを被処理体の表面に吸着させる吸着工程と、被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程とを有するようにしたので、直前に行ったシリコン含有膜の成膜処理に対する依存性をなくすことができ、この結果、膜中の窒素濃度を安定化して再現性を向上させることができ、しかも膜厚の面内均一性を向上させることができる。
また、本発明方法によれば、従来方法と比較して、その成膜レートも向上させることができる。そして、上記した再現性の向上の効果、膜厚の面内均一性の向上及び成膜レートの向上の効果については、後述する実験結果でより明確になっている。
また、前述したように、吸着工程と窒化工程との繰り返し回数nを適当に増減することにより、最終的に形成されるシリコン酸窒化膜であるSi 膜中のN濃度を精度良くコントロールすることができる。例えばN濃度を小さくする場合には、回数nを小さくして残存するSiN膜の数を少なくすればよいし、逆にN濃度を大きくする場合には、回数nを大きくして残存するSiN膜の数を大きくすればよい。
また、図6に示す繰り返し連続成膜工程を繰り返す毎に、吸着工程と窒化工程との繰り返し回数nを変化させれば、Si 膜の膜厚方向におけるN濃度を変化させて濃度分布を形成することができる。例えば繰り返し連続成膜工程をmサイクル行う場合において、初期のサイクルでは繰り返し回数nを小さく設定し、サイクル数が増加するに従って繰り返し回数nを順次増加するように設定すれば、n濃度は膜厚の上方に行く程大きくなるような濃度分布を形成することができる。
逆に、初期のサイクルでは繰り返し回数nを大きく設定し、サイクル数が増加するに従って繰り返し回数nを順次減少するように設定すれば、n濃度は膜厚の上方に行く程小さくなるような濃度分布を形成することができる。
<本発明方法の直前の成膜処理の態様による依存性の評価>
次に、本発明方法に関して、直前に行った成膜処理の態様に対する依存性の実験を行ったので、その評価結果について説明する。ここでは比較のために、図13に示す従来の成膜方法を用いた場合についても実験を行った。
図8は直前に行った成膜処理の態様に対する依存性を示すグラフである。ここでは、本発明方法としては、図1及び図2に示した成膜装置を用いて先に説明したような成膜方法を実施してSiON膜を成膜した。この際、膜中のN濃度が低いSiON膜のみを成膜した。
比較例としては、図13に示した従来方法を用いてSiON膜を成膜した。この際、膜中のN濃度を種々変更して成膜し、N濃度が最も高い膜であるSiN膜(酸素成分がゼロ)も基準として成膜した。また実験では、共に直径が300mmのウエハWを100枚用いた。プロセス条件は、プロセス温度が共に630℃、成膜時のプロセス圧力が共に133Pa〜266Pa(1〜2Torr)の範囲内である。
図8中において、縦軸は成膜レートを示し、横軸は直前のSiON膜の成膜処理の態様を示している。そして、横軸の”LL”はN濃度が非常に低い場合を示し、”L”はN濃度が低い場合を示し、”M”はN濃度が中程度(LとHとの間)の場合を示し、”H”はN濃度が非常に高い場合を示し、”SiN”はシリコン窒化であり、N濃度が最も高い場合(理論的には酸素成分はゼロ)を示している。
まず、従来の成膜方法に着目すると、ここでは、N濃度を種々変更して成膜しており、具体的にはN濃度が最も高いSiN膜と、N濃度が非常に高いSiON(H)膜と、N濃度が中程度のSiON(M)膜と、N濃度が低いSiON(L)膜とをそれぞれ成膜した。その際、横軸で示されるように、直前の成膜処理の態様を種々変更している。また、図8中の”R to R”は”RUN TO RUN”の略であり、複数の成膜処理間の膜厚の差、すなわち膜厚の再現性の良否を示している。
従来の成膜方法において、N濃度が最も高いSiN膜を成膜した場合は、直前の成膜処理の態様が”L”の場合も”M”の場合も成膜レートは略同じ1.5Å/Cycle程度であって、膜厚再現性は±0.8%と低く、問題は生じない。またN濃度が非常に高いSiON(H)膜を成膜した場合は、直前の成膜処理の態様が”LL”、”L”、”M”の3種の場合も成膜レートは全て2.0Å/Cycle前後であって膜厚再現性は±1.8%と低く、特に問題は生じない。
しかしながら、N濃度が中程度のSiON(M)膜を成膜した場合は、直前の成膜処理の態様が”L”の場合(2回)は成膜レートが1.0〜1.1Å/Cycle程度であるのに対して、”H”の場合(2回)は成膜レートが1.5〜1.6Å/Cycle程度であって膜厚再現性は±22.8%と高く、再現性が大幅に劣化しているのが判る。また同様に、N濃度が低いSiON(L)膜を成膜した場合には、直前の成膜処理の態様が”L”の場合(3回)は0.7Å/Cycle程度であるのに対して、”SiN”(N濃度が最も高い)の場合には成膜レートは1.1Å/Cycle程度であって膜厚再現性は±23.7%と高く、この場合にも再現性が大幅に劣化しているのが判る。
すなわち、従来の成膜方法では、N濃度が最も高いSiN膜やN濃度が非常に高いSiON(H)膜を形成する場合には、直前の成膜処理の態様に対する依存性はほとんどないので問題はないが、N濃度が中程度、或いは低いSiON(M)膜及びSiON(L)膜を形成する場合には、その成膜レートは直前の成膜処理の態様に大きく依存してしまい、再現性が低下してしまうことが理解できる。特に、N濃度がより低いSiON(L)膜を成膜する程、直前の成膜処理の態様により大きく依存してしまうことが判る。
これに対して、本発明方法の場合には、直前の成膜処理の態様の影響を最も受け易いN濃度の低いSiON(L)膜を形成した場合には、直前の成膜処理の態様が”L”の場合(3回)でも、逆にN濃度が最も高い”SiN”(酸素成分がゼロ)の場合でも、共に成膜レートは1.1〜1.2Å/Cycle程度であり、成膜レートは±2.0%であって安定していることが判る。すなわち、本発明方法の場合には、直前の成膜処理の態様に関係なく、成膜レートは常に安定しているので、膜厚の再現性を大幅に向上させることができる、ということを理解することができる。尚、ここでN濃度に関して、例えば”LL”は0.5atomic%程度、”L”は7.6atomic%程度、”M”は17.7atomic%程度、”H”は28.5atomic%程度、”SiN”は52.0atomic%程度である。
<成膜レートと膜厚の面内均一性の評価>
次に、本発明方法により形成される薄膜の成膜レートと膜厚の面内均一性について検討したので、その評価結果について説明する。ここでは比較のために、図13に示す従来の成膜方法を用いた場合についても実験を行った。図9は本発明の成膜方法により形成した薄膜の面内均一性と成膜レートとを示すグラフである。図9において、横軸にはN濃度をとっており、縦軸には成膜レート(左側)と膜厚の面内均一性(右側)をとっている。また、プロセス温度に関しては、それぞれ550℃の場合と630℃の場合について行っている。
まず、膜厚の面内均一性に関しては、従来方法の場合には、プロセス温度が550℃の場合はN濃度に応じて面内均一性は大きく変化しており、例えばN濃度が22%程度の時には面内均一性は±7%程度まで大幅に低下しているのが理解できる。またプロセス温度が630℃の場合にも、N濃度に応じて面内均一性は大きく変化しており、例えば例えばN濃度が8%程度の時には面内均一性は±9%程度まで大幅に低下しているのが理解できる。
これに対して、本発明方法の場合には、プロセス温度が550℃の場合には、N濃度が変化しても膜厚の面内均一性は非常に低くなっており、±2%以下になっている。またプロセス温度が630℃の場合にも、N濃度が変化しても膜厚の面内均一性は非常に低く、最大でも±4%程度である。このように、本発明方法の場合には、膜中のN濃度に関係なく、膜厚の面内均一性を高く維持できることを、確認することができた。
また成膜レートに関しては、全ての濃度においてN濃度が増加するに従って、成膜レートは順次略直線的に増加しているが、同じ温度、すなわち550℃同士及び630℃同士で本発明方法と従来方法の成膜レートを比較した場合、N濃度の全ての範囲において、従来方法よりも本発明方法の場合の成膜レートが0.1〜0.3Å/min程度高くなっていることが判る。このように、本発明の成膜方法によれば、成膜レートに関しても従来方法よりも向上させることができる。
<N濃度の制御性の評価>
次に、本発明の成膜方法により形成されるシリコン酸窒化膜中のN濃度の制御性について実験を行ったので、その評価結果について説明する。図10は本発明の成膜方法により形成されるシリコン酸窒化膜中のN濃度の制御性を説明するためのグラフである。
ここではプロセス温度が550℃の場合と630℃の場合について行った。膜中の元素成分については、シリコン(Si)と酸素(O)と窒素(N)に関して計測した。この計測にはXPS(X線光電子分光法)を用いた。グラフ中、”CTR”は各ゾーンのウエハ中心部の値を示し、”EDG”は各ゾーンのウエハ周辺部(エッジ)の値を示す。また、グラフ中の横軸には、本発明の成膜方法の各種の異なる態様が示されている。
例えば、態様の一例として一番左側の”(SiN×5+O )×10”の場合、”5”は図4中の繰り返しの回数”n”の値を示し、”10”は図4中の”m”の値を示しており、ここでは吸着工程と窒化工程とを繰り返し5回行った後に酸化工程を1回行い、更に上記一連の操作(繰り返し連続成膜工程)を10回行ったことを示している(図3及び図4参照)。従って、ここではnを”5”、”10”、”25”又は”17”と変化させ、またmを”10”、”5”、”2”と変化させている。また、ここでは一番右側の成膜操作だけを除いて、全ての成膜操作の膜厚が略一定になるように設定している。
このグラフから明らかなように、繰り返し回数nを増加させると、温度にかかわらずシリコン酸窒化膜中のN濃度を次第に高くさせることができ、しかもウエハの”CTR”と”EDG”との間の濃度差もほとんどないことが理解できる。例えばプロセス温度が630℃の場合を例にとれば繰り返し回数nを”5”、”10”、”25”と順に増加させると、N濃度は4.2%(4.5%)、23.7%(21.5%)及び46.0%(46.9%)というように順に高くさせることができる。
また、同じ繰り返し回数n、mであっても、温度が630℃と550℃とで異なると、N濃度もある程度異なっていることが理解できる。従って、上記繰り返し回数n、mを適宜制御することにより、またプロセス温度を変化させることによって、所望するN濃度のシリコン酸窒化膜を得られることが判る。
尚、実際の成膜処理では、プロセス温度を変化させるには比較的長時間を要するので、主に繰り返し回数n、mを適宜コントロールすることによってシリコン酸窒化膜中のN濃度を調整することになる。
<第2実施形態>
次に本発明の成膜装置の第2実施形態について説明する。図11は本発明に係る成膜装置の第2実施形態を示す縦断面構成図である。ここでは図1及び図2に示す構成と同一構成部分については同一参照符号を付し、その説明を省略する。
図1に示した先の第1実施形態にあっては、プラズマを立てる活性化手段66を設けて酸化ガスの活性種(O )と窒化ガスの活性種(NH )とを形成したが、ここでは上記活性化手段66を設けておらず、酸化ガスの活性種を生成するためにオゾナイザ(オゾン発生器)を設け(図3中のS4のプラズマ無しに対応)、また窒化工程は窒化ガスの活性種を用いないでサーマル(熱処理)による窒化を行うようにしている(図3中のS2のサーマルに対応)。
図11に示すように、この成膜装置では、上述したようにプラズマを生成するための活性化手段66(図1参照)を有しておらず、処理容器4はシンプルな円筒体状に形成されており、その天井側に排気口68及びガス出口84が連続して形成されている。
そして、酸化ガス供給手段32のガス通路52の途中には、開閉弁52Aと流量制御器52Bとの間に位置させてオゾナイザ(オゾン発生器)100が介設されており、このオゾナイザ100にて酸素活性種であるオゾンを生成できるようになっている。また、ここでは各ガスノズル38、40、42、44は分散形のガスノズルに替えて、短い直線状のストレート形のガスノズルを用いており、処理容器4内の底部側に各ガスを供給するようになっている。そして、図3中のステップS4における酸化工程(図4参照)は、このオゾナイザ100によって生成された酸素活性種O (O )により酸化処理を行うようになっている。
また、図3中のステップS2にて行う窒化工程では、先に説明したNH を用いた時の成膜時よりもプロセス温度を高くし、例えばプロセス温度を600℃以上に設定し、サーマルによる窒化処理を行う。このように、プロセス温度を高く設定しておくことにより、プラズマにより生成したNH を用いなくても、単なる窒化ガス、すなわちNH ガスでシラン系ガスであるDCSガスを窒化し、SiNを形成することができる。この成膜装置を用いて本発明方法を実施した場合にも、先に説明した本発明方法の実施形態と同様な作用効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に本発明の成膜装置の第3実施形態について説明する。図12は本発明に係る成膜装置の第3実施形態を示す縦断面構成図である。ここでは図1、図2及び図11に示す構成と同一構成部分については同一参照符号を付し、その説明を省略する。
図11に示した先の第2実施形態にあっては、オゾナイザ100を設けて酸化ガスの活性種を形成したが、ここではオゾナイザ100は勿論のこと、上記活性化手段66も設けておらず、酸化ガスの活性種を生成するために高温の低圧雰囲気下において酸化ガスと還元ガスとを反応させるようにしている(図3中のS4のプラズマ無しに対応)。また窒化工程は窒化ガスの活性種を用いないでサーマル(熱処理)による窒化を行うようにしている点は(図3中のS2のサーマルに対応)、図11に示す成膜装置を同じである。
図12に示すように、この成膜装置では、図11の場合と同様に、プラズマを生成するための活性化手段66(図1参照)を有しておらず、処理容器4はシンプルな円筒体状に形成されており、その天井側に排気口68及びガス出口84が連続して形成されている。
そして、酸化ガス供給手段32のガス通路52の途中にもオゾナイザ100を設けていない。そして、処理容器4の下部には、これに還元ガスを供給する還元ガス供給手段102が設けられている。この還元ガス供給手段102は、上記マニホールド8の側壁を内側へ貫通した短いストレート状の石英管よりなるガスノズル104を有している。このガスノズル104に接続されるガス通路106には、開閉弁106A及びマスフローコントローラのような流量制御器106Bが順次介設されており、還元ガスを流量制御しつつ供給できるようになっている。ここでは還元ガスとしてH ガスを用いている。
また、ここでは各ガスノズル38、40、42、44は分散形のガスノズルに替えて、短い直線状のストレート形のガスノズルを用いており、処理容器4内の底部側に各ガスを供給するようになっている。そして、図3中のステップS4における酸化工程(図4参照)は、上記酸化ガスと還元ガスとを高温の低圧雰囲気下において反応させることによって生成された酸素活性種(O )により酸化処理を行うようになっている。
また、図3中のステップS2にて行う窒化工程では、図11において説明したと同様に、先に説明したNH を用いた時の成膜時よりもプロセス温度を高くし、例えばプロセス温度を600℃以上に設定し、サーマルによる窒化処理を行う。このように、プロセス温度を高く設定しておくことにより、プラズマにより生成したNH を用いなくても、単なる窒化ガス、すなわちNH ガスでシラン系ガスであるDCSガスを窒化し、SiNを形成することができる。
ここで上記した酸化工程(プラズマ無し)は、次のように行われる(図3中のS4)。すなわち、処理容器4内へ別々に供給されたO ガスとH ガスが、ホットウォール状態となった処理容器4内を上昇しつつウエハWの直近で水素の燃焼反応を介して酸素活性種(O )と水酸基活性種(OH )とを主体とする雰囲気が形成される。この時のプロセス条件は、温度が500〜1200℃の範囲内、例えば900℃、圧力は0.02Torr(2.7Pa)〜3.0Torr(400Pa)の範囲内、例えば0.35Torr(46Pa)である。
ここで上記した活性種の形成過程は、例えば特開2006−041482号公報等に開示されているように、次のように考えられる。すなわち、減圧雰囲気下にて水素と酸素とを別々にホットウォール状態の処理容器4内へ導入することにより、ウエハWの直近にて以下のような水素の燃焼反応が進行すると考えられる。尚、下記の式中において*印を付した化学記号はその活性種を表す。
+O → H +HO
+H → OH +O
+O → H +OH
+OH → H +H
このように、H 及びO を別々に処理容器4内に導入すると、水素の燃焼反応過程中においてO (酸素活性種)とOH (水酸基活性種)とH O(水蒸気)が発生する。そして、上記活性種の内の酸素活性種が作用して上記酸化処理が行われることになる。
この成膜装置を用いて本発明方法を実施した場合にも、先に説明した本発明方法の実施形態と同様な作用効果を発揮することができる。
尚、上記実施形態では、シラン系ガスとしてDCSガスを用いたが、このガスとしては有機系のシラン系ガス、無機系のシラン系ガスのいずれを用いてもよく、具体的には、上記シラン系ガスは、ジクロロシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCD)、モノシラン[SiH ]、ジシラン[Si ]、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、テトラクロロシラン(TCS)、ジシリルアミン(DSA)、トリシリルアミン(TSA)、ビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)よりなる群より選択される1以上のガスを用いることができる。
また上記実施形態では、窒化ガスとしてNH ガスを用いたが、これに限定されず、NH 又はヒドラジンを用いることができる。更に、上記実施形態では、酸化NH としてO ガスを用いたが、これに限定されず、上記酸化ガスは、O とN OとNOとNO とO よりなる群から選択される1つ以上のガスを用いることがでる。
また、ここでは一度に複数枚の半導体ウエハを処理することができるバッチ式の成膜装置を例にとって説明したが、これに限定されず、1枚ずつ半導体ウエハを処理する枚葉式の成膜装置にも本発明を適用することができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、この半導体ウエハにはシリコン基板やGaAs、SiC、GaNなどの化合物半導体基板も含まれ、更にはこれらの基板に限定されず、液晶表示装置に用いるガラス基板やセラミック基板等にも本発明を適用することができる。
本発明の係る成膜装置の第1実施形態を示す縦断面構成図である。 成膜装置(加熱手段は省略)を示す横断面構成図である。 本発明の成膜方法を示すフローチャートである。 図3のフローチャートに沿って生じる半導体ウエハ表面の状態の変化を示す模式図である。 本発明の成膜方法の吸着工程と窒化工程において供給される各ガスのタイミングチャートを示す図である。 本発明の繰り返し連続成膜工程と酸化工程におけるO ガスの供給とRF(高周波)のオン・オフのタイミングを示す図である。 本発明の成膜方法で形成される薄膜の積層状態を示す模式図である。 直前に行った成膜処理の態様に対する依存性を示すグラフである。 本発明の成膜方法により形成した薄膜の面内均一性と成膜レートとを示すグラフである。 本発明の成膜方法により形成されるシリコン酸窒化膜中のN濃度の制御性を説明するためのグラフである。 本発明に係る成膜装置の第2実施形態を示す縦断面構成図である。 本発明に係る成膜装置の第3実施形態を示す縦断面構成図である。 SiON膜を形成する従来の成膜方法の一例を示す図である。
符号の説明
2 成膜装置
4 処理容器
12 ウエハボート(保持手段)
18 蓋部
28 窒化ガス供給手段
30 シラン系ガス供給手段
32 酸化ガス供給手段
66 活性化手段
74 プラズマ電極
76 高周波電源
86 排気系
94 加熱手段
96 装置制御部
98 記憶媒体
100 オゾナイザ
102 還元ガス供給手段
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (21)

  1. 被処理体が収容されて真空引き可能になされた処理容器内で被処理体の表面にシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜方法において、
    前記処理容器内へシリコン系ガスを供給して前記シラン系ガスを前記被処理体の表面に吸着させる吸着工程と、
    前記被処理体の表面に吸着したシラン系ガスを窒化ガス又は活性化された窒化ガスを用いて窒化してシリコン窒化膜を形成する窒化工程と、
    前記シリコン窒化膜の一部又は全部を活性化された酸素を用いて酸化する酸化工程と、
    を有することを特徴とする成膜方法。
  2. 前記吸着工程と前記窒化工程とを、この順序で1回行った後、又は複数回繰り返し行った後に、前記酸化工程を行うようにした繰り返し連続成膜工程を実行するようにしたことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 前記繰り返し連続成膜工程を複数回繰り返して実行するようにしたことを特徴とする請求項2記載の成膜方法。
  4. 前記吸着工程と前記窒化工程との繰り返し回数を、前記繰り返し連続成膜工程を繰り返す毎に変化させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の成膜方法。
  5. 前記シラン系ガスは、ジクロロシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCD)、モノシラン[SiH ]、ジシラン[Si ]、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、テトラクロロシラン(TCS)、ジシリルアミン(DSA)、トリシリルアミン(TSA)、ビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)よりなる群より選択される1以上のガスであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の成膜方法。
  6. 前記窒化ガスは、NH 又はヒドラジンであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の成膜方法。
  7. 前記シリコン含有膜は、シリコン酸窒化膜(SiON)又はシリコン酸化膜(SiO )であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の成膜方法。
  8. 前記活性化された酸素は酸化ガスをもとに形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の成膜方法。
  9. 前記酸化ガスは、O とN OとNOとNO とO よりなる群から選択される1つ以上のガスよりなることを特徴とする請求項8記載の成膜方法。
  10. 前記活性化された窒化ガスは、プラズマにより形成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の成膜方法。
  11. 前記活性化された酸素は、プラズマにより形成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の成膜方法。
  12. 前記活性化された酸素は、オゾナイザにより形成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の成膜方法。
  13. 前記活性化された酸素は、高温の低圧雰囲気下において前記酸化ガスと還元ガスとを反応させることにより形成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の成膜方法。
  14. 前記高温の低圧雰囲気とは、500℃〜1200℃の範囲内で且つ0.02Torr(2.7Pa)〜3.0Torr(400Pa)の範囲内であることを特徴とする請求項13記載の成膜方法。
  15. 被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜装置において、
    真空引き可能になされた処理容器と、
    前記被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、
    少なくとも前記酸化ガスを活性化させて活性化された酸素を形成する活性化手段と、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体を制御する装置制御部と、
    を備えたことを特徴とする成膜装置。
  16. 被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜装置において、
    真空引き可能になされた処理容器と、
    前記被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、
    少なくとも前記酸化ガスを前記処理容器内へ供給する前に活性化させて活性化された酸素を形成するオゾナイザと、
    請求項1乃至9及び12のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体を制御する装置制御部と、
    を備えたことを特徴とする成膜装置。
  17. 被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成する成膜装置において、
    真空引き可能になされた処理容器と、
    前記被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ還元ガスを供給する還元ガス供給手段と、
    請求項1乃至9、13及び14のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体の動作を制御する装置制御部と、
    を備えたことを特徴とする成膜装置。
  18. 前記還元性ガスは、H とNH とCH とHClと重水素よりなる群から選択される1つ以上のガスを含むことを特徴とする請求項17記載の成膜装置。
  19. 真空引き可能になされた処理容器と、
    被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、
    少なくとも前記酸化ガスを活性化させて活性化された酸素を形成する活性化手段と、
    装置全体の動作を制御する装置制御部と、
    を備えた成膜装置を用いて前記被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するに際して、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体を制御するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
  20. 真空引き可能になされた処理容器と、
    被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、
    少なくとも前記酸化ガスを前記処理容器内へ供給する前に活性化させて活性化された酸素を形成するオゾナイザと、
    装置全体の動作を制御する装置制御部と、
    を備えた成膜装置を用いて前記被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するに際して、
    請求項1乃至9及び12のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体の動作を制御するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
  21. 真空引き可能になされた処理容器と、
    被処理体を前記処理容器内で保持する保持手段と、
    前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へシラン系ガスを供給するシラン系ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ窒化ガスを供給する窒化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段と、
    前記処理容器内へ還元ガスを供給する還元ガス供給手段と、
    装置全体の動作を制御する装置制御部と、
    を備えた成膜装置を用いて前記被処理体の表面に対してシリコン含有膜よりなる薄膜を形成するに際して、
    請求項1乃至9、13及び14のいずれか一項に記載の成膜方法を実行するように装置全体の動作を制御するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
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