JP2010007765A - ショックアブソーバ - Google Patents

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    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
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    • F16F9/32Details
    • F16F9/36Special sealings, including sealings or guides for piston-rods

Abstract

【課題】ショックアブソーバの耐久性を向上させる。
【解決手段】筒状ケース11にはロッド21が軸方向に往復動自在に装着され、ピストン22は液体収容室16内を移動する。ロッド21にはその先端部を筒状ケース11の一端部から吐出させる方向のばね力が加えられている。ロッド21の外周面に接触して液体収容室16内の液体Lが外部に漏出するのをシールする内側シール部材33と、ロッド21の外周面に接触してロッド21の先端部側から筒状ケース11内へ流体が流入するのをシールする外側シール部材34がショックアブソーバ10に設けられている。内側シール部材33と外側シール部材34との間のシール材間距離Dは、ロッド21の軸方向の往復動ストロークSよりも長く設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は移動部材を停止する際に移動部材に加わる衝撃力を緩和するショックアブソーバに関する。
往復動する移動部材が往復動端の位置で停止するときに移動部材に加わる衝撃力を緩和するためにショックアブソーバつまり緩衝器が用いられている。例えば、電子部品等を往復動テーブルにより移動する場合には、往復動テーブルを空気圧アクチュエータにより直線往復動するようにしており、往復動テーブルが往復動端の位置まで移動したときにはアクチュエータに往復動テーブルが衝突して停止することになる。そのため、往復動テーブルを停止させる際に往復動テーブルにより移動部材に加えられる衝撃力を緩和するために、アクチュエータにショックアブソーバを取り付けることがある。
ショックアブソーバには、特許文献1に記載されるように、空気圧アクチュエータの端部に設けられたカバーに取り付けられるタイプがある。このタイプのショックアブソーバは、ピストンが移動ストローク端の位置まで移動したときにピストンがショックアブソーバに直接衝突してピストンにより駆動されるスライダ等の移動部材に加わる衝撃を緩和することができる。
空気圧アクチュエータには、特許文献2に記載されるように、ピストンの直線往復動をピニオンを介して揺動軸の揺動往復動に変換するようにしたタイプがある。この揺動型のアクチュエータにおいても揺動軸が揺動ストローク端の位置まで揺動したときにおける衝撃を緩和するためにショックアブソーバが使用されている。
このような用途に用いられるショックアブソーバとしては、特許文献1に記載されるように、筒状ケースの一端からロッドを突出させて移動部材である往復動テーブルやピストンをロッドに衝突させるようにし、ロッドが筒状ケース内に後退移動しながら移動部材の衝撃を吸収するようにしたタイプのものがある。このタイプのショックアブソーバは筒状ケース内にロッドに突出方向のばね力を加えるコイルばねが組み込まれるとともに、シリコーンオイルなどからなる衝撃吸収用の液体が封入されており、ロッドに固定されたピストンがロッドの後退移動によって液体内を移動するようになっている。
特開2008−19981号公報 特開2002−130209号公報
内部に衝撃吸収用の液体が封入されたショックアブソーバには、主として衝撃吸収用の液体がロッドの外周面に付着して外部に漏出するのを防止するために内側シール部材が組み込まれている。また、このシール部材よりも軸方向外側に位置させて外部から液体や空気が漏入するのを主として防止するために外側シール部材が組み込まれており、それぞれのシール部材はロッドの外周面に接触している。ショックアブソーバに用いられるシール部材にはリップパッキンが多用されている。リップパッキンは環状の基部とこれに一体となって軸方向に伸びて摺動面に接触するリップとを有している。リップパッキンは、リップの先端を摺動面に圧着させる方向の圧力が加えられる開口部を有しており、開口部からリップの先端に加えられる圧力により流体がシールされる。
このタイプのシール部材が内部の液体の漏出を防止するための内側シール部材として使用されるときには、開口部側を内部に向けてショックアブソーバに装着され、ショックアブソーバの不作動時には主としてリップの先端がロッド外周面に所定の圧力で接触した状態となっている。ロッドが移動部材に衝突してロッドが後退移動するショックアブソーバの作動時には、内部の液体の圧力が高まり、開口部に入り込んでいる液体の圧力が高まるので、基部を含めてリップパッキンのリップ内周面全体がロッド外周面に密着することになる。
シール部材はロッドの外周面に常時接触しているが、ショックアブソーバが作動してロッドが後退移動した後にロッドがばね力によって前進移動するときに、ロッド外周面に膜状に付着した液膜が内側シール部材を通過することになる。内側シール部材を通過した液膜が外側シール部材を通過すると、僅かではあるが液体が外部に漏出することになる。油膜の厚みはミクロンオーダーであり、極めて薄い厚みであるが、長期間に渡ってショックアブソーバが使用されると、内部に封入された液体がそれぞれのシール部材を通過してショックアブソーバの外部に漏出することになり、漏出量が多くなると衝撃吸収機能が低下するので、ショックアブソーバを新品に交換したり、内部に液体を補充したりする必要がある。したがって、ショックアブソーバの耐久性を向上させるためには、内部に封入された液体の漏出を抑制することが重要な解決課題となっている。
本発明の目的は、ショックアブソーバの耐久性を向上させることにある。
本発明の目的は、内部に充填された液体の漏出を抑制することによって長期間に渡って衝撃吸収機能を確保することにある。
本発明のショックアブソーバは、液体が充填される液体収容室が設けられるとともにロッドが前進限位置と後退限位置との間を軸方向に往復動自在に装着される筒状ケースと、前記ロッドに装着され、前記液体収容室内を移動するピストンと、前記筒状ケース内に装着され、前記ロッドにその先端部を前記筒状ケースの一端部から突出させる方向のばね力を加えるばね部材と、前記ロッドの外周面に接触し、前記液体収容室内の液体が外部に漏出するのをシールする内側シール部材と、前記内側シール部材の軸方向外側で前記ロッドの外周面に接触し、前記ロッドの先端部側から前記筒状ケース内へ流体が流入するのをシールする外側シール部材とを有し、前記内側シール部材と前記外側シール部材との間のシール材間距離を、前記ロッドの軸方向の往復動ストロークよりも長く設定することを特徴とする。
本発明のショックアブソーバは、前記外側シール部材と前記ロッドとの間から前記外側シール部材の内側に入り込んだ流体を外部に排出する排出流路を前記筒状ケースに設けることを特徴とする。また、本発明のショックアブソーバは、前記外側シール部材は開口部側が外部を向いたリップパッキンであり、前記内側シール部材は開口部側が前記液体収容室を向いたリップパッキンであることを特徴とする。
本発明によれば、内側シール部材と外側シール部材との間のシール間距離がロッドの軸方向ストロークよりも長く設定されているので、液体収容室内の衝撃吸収用の液体がロッドの外周部に液膜状となって付着して内側シール部材を通過しても、外側シール部材には液膜が到達しない。内側シール部材を通過した液膜はロッドの後退移動時に内側シール部材を通過して内部に戻される。このようにして、液体収容室内の液体が外部に漏出することが防止されるので、液体収容室内に充填された液体の漏出が低減ないし抑制され、ショックアブソーバの耐久性を向上させることができる。
外側シール部材とロッドとの間から外側シール部材の内側に入り込んだ外部の液体や空気等の外部流体は、液体収容室内に入り込むことなく、排出流路内に流入し、排出流路から外部に排出されるので、ショックアブソーバを加圧雰囲気や液体が飛散する雰囲気において使用しても、液体収容室内に外部から流体が混入することを防止でき、ショックアブソーバの耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はロッドが前進限位置に突出した不作動状態のショックアブソーバを示す断面図であり、図2はロッドが後退限位置に移動した作動状態のショックアブソーバを示す断面図である。
このショックアブソーバ10は円筒形状の筒状ケース11を有しており、筒状ケース11の基端部は端壁12により閉塞され、先端部は開口端部となっている。筒状ケース11の外周面には雄ねじ13が形成されており、ショックアブソーバ10は雄ねじ13により空気圧作動機器等にねじ止めされるようになっている。
筒状ケース11に形成された収容孔14内にはホルダー15が組み込まれており、ホルダー15は筒状ケース11の先端側から収容孔14内に挿入される。ホルダー15は収容孔14の内周面に接触する外周面を有するカバー部15aを有し、カバー部15aには小径部15bを介してフランジ部15cが一体となっている。ホルダー15のカバー部15aにより収容孔14内には液体収容室16が区画されている。カバー部15aと筒状ケース11の内周面との間をシールするために、カバー部15aの外周面に形成された環状溝にはOリングからなるシール部材17が装着されている。
ホルダー15の径方向中心部にはロッド貫通孔18が形成されており、ロッド貫通孔18にはロッド21が軸方向に往復動自在に組み付けられている。ロッド21はホルダー15により支持され、ロッド21の先端部は筒状ケース11の外部に突出するようになっている。
ロッド21の基端部にはピストン22が装着されており、ピストン22によって液体収容室16は筒状ケース11の基端部側のばね室16aと先端部側のアキュムレータ室16bとに仕切られる。ロッド21の外周面とピストン22の内周面との間には隙間23が形成され、ロッド21にはピストン22に対して先端部側にフランジ24が一体に設けられており、ピストン22に対して基端部側には環状のばね受け25が嵌合されている。ピストン22はフランジ24とばね受け25との間で僅かに軸方向に移動自在となっている。ピストン22の両側は隙間23を介して連通するとともにピストン22の外周面と筒状ケース11の内周面との間の僅かな隙間により連通しており、ピストン22のばね受け側の端面には放射状に複数本の溝22aが形成されている。
ばね受け25のフランジ部25aと端壁12との間には圧縮コイルばね26がばね部材として組み込まれており、この圧縮コイルばね26によりロッド21にはその先端部が筒状ケース11の先端部から突出する方向、つまり前進方向にばね力が加えられている。
液体収容室16内にはシリコーンオイル等の作動オイルが衝撃吸収用の液体Lとして封入されている。液体収容室16内に液体Lを注入するために、端壁12には外部に連通する液体注入孔27が形成されている。液体注入孔27には止めねじ28が取り付けられるようになっており、筒状ケース11内の液体収容室16に液体Lを注入した後に、液体注入孔27に止めねじ28がねじ結合される。液体注入孔27からの液体Lの漏れを防止するためにシール部材29が止めねじ28により取り付けられるようになっている。
ホルダー15にはアキュムレータ室16bに位置させてアキュムレータ30が組み込まれている。アキュムレータ30は、例えば独立気泡型のスポンジ等により構成されており、ロッド21に外部から衝撃力が加わることによりロッド21がばね力に抗して後退移動すると、ロッド21が液体Lの中に入り込み、ピストン22が液体収容室16内を移動するので、アキュムレータ30は、ばね室16a内からピストン22の外周面と筒状ケース11の内周面との間の隙間を介してアキュムレータ室16b内に入り込む液体Lにより収縮する。これにより、液体Lの移動によりロッド21に加わる衝撃力が緩和される。一方、ロッド21に加わる外力が解除されてロッド21が前進移動すると、ロッド21は圧縮コイルばね26のばね力により前進移動する。これにより、ばね室16aの容積が大きくなるので、アキュムレータ室16b内の液体Lがばね室16a内に流れてアキュムレータ30は膨張する。
ロッド21が前進移動する際には、アキュムレータ室16b内の液体Lはピストン22の外側のみならず、隙間23から溝22aを介してばね室16a内に流れることになる。これに対し、ロッド21が後退移動する際には、ばね室16a内の液体Lは、ピストン22の端面がフランジ24に接触するので、ピストン22の外側つまりピストン22と筒状ケース11の内周面との間の隙間を介して流入することになる。したがって、ロッド21が後退移動する際には液体Lの流れの抵抗がロッド21に加えられるのに対し、ロッド21が前進移動する際にはロッド21は迅速に移動することになる。
筒状ケース11の先端部つまり開口部にはブロック状のロッドカバー31が取り付けられ、このロッドカバー31と筒状ケース11の内周面との間をシールするためにロッドカバー31に形成された環状溝にはOリングからなるシール部材32が装着されている。
ホルダー15のカバー部15aの先端側端面に形成された環状溝には、液体収容室16内の液体をシールして外部に液体Lが漏れるのを防止するために内側シール部材33が装着されている。ロッドカバー31の先端側端面に形成された環状溝には、外部からショックアブソーバ10の内部に液体や気体が漏入するのを防止するために外側シール部材34が装着されている。
内側シール部材33としてはリップパッキンが用いられている。この内側シール部材33であるリップパッキンは、図2に示されるように、環状の基部33aとこれの内周部に一体となって軸方向に伸びる内周リップ33bと基部33aの外周部に一体となって内周リップ33bに沿って軸方向に伸びる外周リップ33cとを有している。両方のリップ33b,33cの間には環状の隙間が設けられ、この隙間は、内周リップ33bの先端に摺動面に対して圧着させる方向の圧力を加えられる開口部となっている。内側シール部材33としてのリップパッキンは、図示するように断面がほぼU字形状となったUパッキンであるが、リップパッキンとしてはこれに限られることなく、Vパッキン、LパッキンおよびJパッキン等を使用することができる。外側シール部材34も同様のリップパッキンが用いられている。
内側シール部材33と外側シール部材34は、それぞれのリップの先端側が開口部となっており、内側シール部材33は液体収容室16側が開口部となるようにホルダー15のカバー部15aに装着され、外側シール部材34はその開口部が筒状ケース11の先端部前方となるようにロッドカバー31に装着されている。それぞれのシール部材33,34は、他のシール部材17,32が収容孔14の内周面に固定接触しているのに対して、ロッド21に摺動接触する往復動シールとなっている。リップパッキンからなる内側シール部材33は、その開口部側から液体Lの圧力が加わるので、内周リップ33bが基部33aとともにロッド21の外周面に接触してロッド21と内側シール部材33との間から液体Lが漏出するのを防止するとともに外部から液体収容室16内に空気や液体が流入するのを防止する。一方、外側シール部材34は内周リップが基部とともにロッドの外周面に接触してロッド21と外側シール部材34との間から空気等の内部への混入を防止するとともに内部から液体が漏出するのを防止する。
液体Lが外部に漏出するのを防止する内側シール部材33は、往復動するロッド21の外周面に摺動接触するので、ロッド21に移動部材が衝突してロッド21が後退移動した後にロッド21がばね力によって前進移動するときに、ロッド21の外周面に膜状に付着した液膜が内側シール部材33を通過することがある。通過した液膜が外側シール部材34を通過する構造である場合には、僅かではあるが液体が外部に漏出することになる。
本発明のショックアブソーバ10においては、内側シール部材33と外側シール部材34との間のシール材間距離Dは、ロッド21の往復動ストロークSよりも長く設定されている。したがって、図2に示すように、空気圧作動機器等の移動部材がロッドカバー31の先端面に接触するまで移動することによりロッド21が後退限位置まで移動した後に、移動部材がロッド21から離れてロッド21が図1に示すように前進限位置まで移動するときに、ロッド21の外周面に付着した液膜が内側シール部材33を通過しても、液膜は外側シール部材34の位置まで到達することはない。図2において符号Sで示すストロークは、ロッド21の外周面に付着した液膜がロッド21とともに移動するストロークを示す。
内側シール部材33を通過した液膜は、ロッド21に移動部材が衝突することによってロッド21が後退限位置に向けて移動する際には、内側シール部材33の基部33aが外側シール部材34側となっているので、液膜は内側シール部材33を通過して外方に移動するときよりも内部に入り易くなり、内側シール部材33を通過して液体収容室16に向けて戻り移動することになる。これにより、内部に封入された液体Lがショックアブソーバ10の外部に漏出することが低減ないし防止され、衝撃吸収機能を長期間に渡って保持することができ、ショックアブソーバ10の耐久性を向上させることができる。
ショックアブソーバ10がその先端部を圧力室に突出させて空気圧作動機器に取り付けられる場合には、外側シール部材34は圧力空気の雰囲気にさらされることになる。このため、空気が外側シール部材34とロッド21との間からロッド21の後退移動に伴ってショックアブソーバ10の内部に混入することがある。また、ショックアブソーバ10はその先端部が液体が飛散する雰囲気にさらされるようにして使用されることがある。その場合には、ロッド21の後退移動に伴って外部の液体がショックアブソーバ10の内部に混入することがある。
このように、空気や液体等の流体が外側シール部材34を通過してショックアブソーバ10の内部に入り込んだ場合に、空気等の流体をショックアブソーバ10の外部に排出するために、ロッドカバー31とカバー部15aとの間の隙間に連通する排出流路35が筒状ケース11に形成されており、排出流路35は筒状ケース11の後端面に開口している。このように、外側シール部材34とロッド21との間から内部に混入した空気や液体は、排出流路35から外部に排出されるので、流体が液体収容室16内に入り込むことが防止され、ショックアブソーバ10の耐久性を向上させることができる。
ショックアブソーバ10としては、その先端部が圧力空気等の流体雰囲気にさらされない箇所に取り付けられる場合があり、その場合には、排出流路35が設けられていないタイプのショックアブソーバを使用することができる。そのようなタイプのショックアブソーバにおいては、ホルダー15に内側シール部材33を装着するためのカバー部15aを設けることが不要となるので、ロッドカバー31に内側シール部材33と外側シール部材34とを装着することができ、さらに、ホルダー15としてはカバー部15aを有することなく、アキュムレータ30を収容するために両端部にフランジが設けられた筒体を使用することができる。ただし、ロッドカバー31に装着される内側シール部材33と外側シール部材34のシール材間距離Dはロッド21の往復動ストロークSよりも大きく設定される。
図3は比較例としてのショックアブソーバ10aの一部を示す断面図である。図3に示すように、内側シール部材33と外側シール部材34とのシール材間距離Dをロッド21のストロークSよりも短く設定すると、ロッド21が後退限位置から図3において二点鎖線で示すように前進限位置に移動するときに、ロッド21の外周面に付着して内側シール部材33を通過した液膜が外側シール部材34よりも外部に漏出することになる。外側シール部材34よりも外部に漏出した液膜は、外側シール部材34の開口端が外方を向いているので、ロッド21が後退移動するときには、外側シール部材34を通過して内部に戻り難く、液体が外部に漏出することになる。
これに対して、本発明のショックアブソーバ10においては、ロッド21の外周面に付着した液膜がロッド21の前進移動時に内側シール部材33を通過しても、液膜は外側シール部材34に到達しないので、液膜がショックアブソーバ10の外部に漏出することが防止される。内側シール部材33を通過してこれよりも外部に漏出した液膜は、ロッド21が後退移動するときには、内側シール部材33の開口部が液体収容室16内に向いているので、比較的容易に液体収容室16内に戻ることになる。これにより、内部に充填された液体Lの漏出が抑制されて長期間に渡って衝撃吸収機能が確保され、ショックアブソーバ10の耐久性が向上する。
図4(A)は空気圧作動機器としての揺動アクチュエータを示す平面図であり、図4(B)は同図(A)の側面図であり、図5は図4(B)のA−A線断面図である。
揺動アクチュエータ40はほぼ直方体形状のアクチュエータ本体41を有し、アクチュエータ本体41には相互に平行となってシリンダ孔42a,42bが形成されている。シリンダ孔42a,42bはアクチュエータ本体41の両端面に固定されるエンドカバー43,44により閉塞されており、それぞれのシリンダ孔42a,42b内には駆動ピストン45a,45bが軸方向に往復動自在に組み込まれている。アクチュエータ本体41に回転自在に装着された回転軸46には、それぞれの駆動ピストン45a,45bに形成されたラック47a,47bに噛み合うピニオン48が設けられている。回転軸46には、図4に示されるように、テーブル49が取り付けられており、このテーブル49には被加工物つまりワークWが搭載されるようになっている。
駆動ピストン45aによりシリンダ孔42a内にはシリンダ室51a,52aが区画され、駆動ピストン45bによりシリンダ孔42b内にはシリンダ室51b,52bが区画されている。両端のエンドカバー43,44には図示省略した給排ポートがそれぞれのシリンダ室51a,51b,52a,52bに連通して形成されており、シリンダ室51a内に圧縮空気が供給されると、駆動ピストン45aが図5において右方向に駆動されて回転軸46が時計方向に回転駆動される。このときには、シリンダ室52a内の空気は給排ポートから外部に排出されるとともに、駆動ピストン45bは図5において左方向に駆動される。一方、シリンダ室51b内に圧縮空気が供給されると、駆動ピストン45bが図5において右方向に駆動されて回転軸46が反時計方向に回転駆動される。このときには、シリンダ室52b内の空気は給排ポートから外部に排出されるとともに駆動ピストン45aは図5において左方向に駆動される。図5は駆動ピストン45aが右方向の移動端にまで移動し、駆動ピストン45bが左方向の移動端にまで移動した状態を示している。
エンドカバー43にはそれぞれの駆動ピストン45a,45bに対応させて上述したショックアブソーバ10が取り付けられており、それぞれのショックアブソーバ10は雄ねじ13にねじ結合されるナット53により揺動アクチュエータ40に締結されている。
それぞれのショックアブソーバ10は先端面がシリンダ室51a,51bに露出するように揺動アクチュエータ40に取り付けられており、シリンダ室51a,51bに圧縮空気が供給されると、外側シール部材34にも圧縮空気の圧力が加わることになる。圧縮空気が外側シール部材34とロッド21との間から内部に混入したとしても、図1,2に示されるように、排出流路35を介して揺動アクチュエータ40の外部に排出される。このように、ショックアブソーバ10がその先端面が加圧空気に晒される加圧雰囲気において使用される場合であっても、シリンダ室内に供給される圧縮空気は排出流路35を介して外部に排出されるので、圧縮空気がショックアブソーバ10の液体収容室16内に混入することが防止される。
図4および図5は空気圧作動機器としての揺動アクチュエータ40に取り付けられたショックアブソーバ10を示し、ショックアブソーバ10はその先端部を圧縮空気が供給されるシリンダ室に露出させて揺動アクチュエータ40に取り付けられている。ショックアブソーバ10が取り付けられる機器としては、往復動する移動部材がその移動ストローク端に近づいたときに移動部材に発生する衝撃を吸収するためであれば、図4,5に示される揺動アクチュエータ40に限られず、ベーン型の揺動アクチュエータや、往復動する部材を有する種々の機器にショックアブソーバ10を取り付けることができる。例えば、ロッド21に切削液等の液体が飛散されるような雰囲気においてショックアブソーバ10が使用される場合には、外側シール部材34とロッド21との間から液体が進入しても進入した液体は排出流路35から外部に排出することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、特許文献1に記載されるように、筒状ケース11をアキュムレータ30等を収容する内側ケース体とこれを収容する外側ケース体とにより形成し、両方のケース体の間に排出流路35を形成するようにしても良い。また、ショックアブソーバ10としては衝撃吸収用の液体Lが充填されるタイプであれば、アキュムレータ30を有しないタイプにも本発明を適用することができる。
ロッドが前進限位置に突出した不作動状態のショックアブソーバを示す断面図である。 ロッドが後退限位置に移動した作動状態のショックアブソーバを示す断面図である。 比較例としてのショックアブソーバの一部を示す断面図である。 (A)は空気圧作動機器としての揺動アクチュエータを示す平面図であり、(B)は(A)の側面図である。 図4(B)のA−A線断面図である。
符号の説明
10 ショックアブソーバ
11 筒状ケース
15 ホルダー
16 液体収容室
18 ロッド貫通孔
21 ロッド
22 ピストン
26 圧縮コイルばね(ばね部材)
30 アキュムレータ
33 内側シール部材
34 外側シール部材
35 排出流路
40 揺動アクチュエータ

Claims (3)

  1. 液体が充填される液体収容室が設けられるとともにロッドが前進限位置と後退限位置との間を軸方向に往復動自在に装着される筒状ケースと、
    前記ロッドに装着され、前記液体収容室内を移動するピストンと、
    前記液体収容室内に設けられ、前記ロッドにその先端部を前記筒状ケースの一端部から突出させる方向のばね力を加えるばね部材と、
    前記ロッドの外周面に接触し、前記液体収容室内の液体が外部に漏出するのをシールする内側シール部材と、
    前記内側シール部材の軸方向外側で前記ロッドの外周面に接触し、前記ロッドの先端部側から前記筒状ケース内へ流体が流入するのをシールする外側シール部材とを有し、
    前記内側シール部材と前記外側シール部材との間のシール材間距離を、前記ロッドの軸方向の往復動ストロークよりも長く設定することを特徴とするショックアブソーバ。
  2. 請求項1記載のショックアブソーバにおいて、前記外側シール部材と前記ロッドとの間から前記外側シール部材の内側に入り込んだ流体を外部に排出する排出流路を前記筒状ケースに設けることを特徴とするショックアブソーバ。
  3. 請求項1または2記載のショックアブソーバにおいて、前記外側シール部材は開口部側が外部を向いたリップパッキンであり、前記内側シール部材は開口部側が前記液体収容室を向いたリップパッキンであることを特徴とするショックアブソーバ。
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