JP2002349129A - 引き戸のエアダンパ - Google Patents

引き戸のエアダンパ

Info

Publication number
JP2002349129A
JP2002349129A JP2001153108A JP2001153108A JP2002349129A JP 2002349129 A JP2002349129 A JP 2002349129A JP 2001153108 A JP2001153108 A JP 2001153108A JP 2001153108 A JP2001153108 A JP 2001153108A JP 2002349129 A JP2002349129 A JP 2002349129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston rod
rod
air cylinder
sliding door
sliding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001153108A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kawahara
文雄 河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2001153108A priority Critical patent/JP2002349129A/ja
Publication of JP2002349129A publication Critical patent/JP2002349129A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最引出時のピストンロッドの戻り移動を確実
に阻止することができるとともに、ピストンロッドの最
引出時における、ピストンロッドの戻り移動の阻止、ピ
ストンロッドに作用する衝撃の緩衝、及びエアシリンダ
に対するピストンロッドの同軸保持を簡素な構造によっ
て実現すること。 【解決手段】 引き戸1のエアダンパ10において、ピ
ストンロッド15が引き出されるエアシリンダ11の開
口端にロッドガイド14を設け、ピストンロッド15の
最引出時に互いに対向する、該ピストンロッド15の外
周部とロッドガイド14の内周部のいずれか一方に、そ
れらの他方と弾発的に嵌合する環状弾性部材50を設け
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引き戸のエアダンパ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動閉鎖引き戸のエアダンパとし
て、実公平4-3108、又は特許2931250に記載の如く、引
き戸と戸枠の一方にエアシリンダを固定し、引き戸と戸
枠の他方に吸着片を固定し、エアシリンダから引き出さ
れるピストンロッドの先端と吸着片の少なくとも一方に
磁石を設けて両端を吸着可能とし、引き戸の開閉ストロ
ークをピストンロッドの突出ストロークより長くしたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(A)実公平4-3108は、
最引出時のピストンロッドの戻り移動を、ピストンロッ
ドに設けたピストン及びフェルトとエアシリンダの内面
の間の摩擦により阻止する。また、ピストンロッドに最
引出端で作用する衝撃は、ピストンロッドの外周に設け
たゴムリングをエアシリンダの開口端に設けた導出孔の
端面に当てることにより緩衝する。また、最引出時の片
持ち支持状態のピストンロッドをエアシリンダに同軸保
持し、ピストンロッドの続く押し込み時におけるピスト
ンとエアシリンダの内面とのかじりを防止する構造とし
て、ピストンロッドの外周に設けたブッシュをエアシリ
ンダの開口端に設けた導出孔の内周に嵌合させるものを
採用している。
【0004】しかしながら、実公平4-3108では、ピスト
ンとフェルトによる摩擦は小さく、最引出時のピストン
ロッドの戻り移動を確実に阻止できない。また、ピスト
ンロッドの最引出時の緩衝用部品たるゴムリングと、同
軸保持用部品たるブッシュ等を別部品とし、構造複雑、
部品点数を多くしている。
【0005】(B)特許2931250は、最引出時のピストンロ
ッドの戻り移動を、ピストンロッドのピストン寄りに設
けた摺接部とエアシリンダの開口端に設けたロッド受の
内周の下部にだけ備えたばね曲部の間の摩擦により阻止
する。また、ピストンロッドに最引出端で作用する衝撃
は、ピストンロッドの外周に設けたウレタン等のストッ
パをエアシリンダのロッド受の端面に当てることにより
緩衝する。また、最引出時の片持ち支持状態のピストン
ロッドをエアシリンダに同軸保持し、ピストンロッドの
続く押込み時におけるピストンとエアシリンダの内面と
のかじりを防止する構造として、ピストンロッドのピス
トン寄りに設けた摺接部をエアシリンダのロッド受の上
述ばね曲部に乗り上げさせて支えるものによっている。
【0006】しかしながら、特許2931250では、ロッド
受の内周の全周に渡らない下部の一部にだけ設けたばね
曲部による摩擦は小さく、最引出時のピストンロッドの
戻り移動を確実に阻止できない。また、ピストンロッド
の最引出時の緩衝用部品たるウレタン等のストッパと、
同軸保持用部品たる摺接部及びばね曲部とを別部品と
し、構造複雑、部品点数を多くしている。
【0007】本発明の課題は、最引出時のピストンロッ
ドの戻り移動を確実に阻止することができるとともに、
ピストンロッドの最引出時における、ピストンロッドの
戻り移動の阻止、ピストンロッドに作用する衝撃の緩
衝、及びエアシリンダに対するピストンロッドの同軸保
持を簡素な構造によって実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、引き
戸と戸枠の一方にエアシリンダを固定し、引き戸と戸枠
の他方に吸着片を固定し、エアシリンダから引き出され
るピストンロッドの先端と吸着片の少なくとも一方に磁
石を設けて両端を吸着可能とし、引き戸の開閉ストロー
クをピストンロッドの突出ストロークより長くした引き
戸のエアダンパにおいて、ピストンロッドが引き出され
るエアシリンダの開口端に嵌合部材を設け、ピストンロ
ッドの最引出時に互いに対向する、該ピストンロッドの
外周部と嵌合部材の内周部のいずれか一方に、それらの
他方と弾発的に嵌合する環状弾性部材を設けたものであ
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記嵌合部材がエアシリンダの開口端に設けら
れるロッドガイドからなり、ロッドガイドの外方空間寄
りの内周部に、ピストンロッドの外周摺動面のための摺
接案内面を設け、ロッドガイドのエアシリンダ内寄りの
内周部に、ピストンロッドに設けた環状弾性部材のため
の嵌合面を設け、該嵌合面を上記摺接案内面より拡径し
て設けたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て更に、前記ピストンロッドの横断面においてその外周
を凹凸状にし、凹部をエア通路、凸部を外周摺動面とし
たものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において更に、前記環状弾性部材がOリングで
あるようにしたものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば下記〜の作用があ
る。 ピストンロッドの最引出時の戻り移動を、ピストンロ
ッドの最引出時に互いに対向する、該ピストンロッドの
外周部と嵌合部材の内周部のいずれか一方に、それらの
他方と弾発的に嵌合する環状弾性部材を設けることによ
り阻止した。環状弾性部材は、全周に渡る弾発的な嵌合
により大きな摩擦を発生させて、ピストンロッドの戻り
移動を確実に阻止できる。
【0013】ピストンロッドに最引出端で作用する衝
撃は、環状弾性部材が上述で弾発的に嵌合する上述の
摩擦により緩衝できる。
【0014】最引出時の片持ち支持状態のピストンロ
ッドをエアシリンダに同軸保持し、ピストンロッドの続
く押込み時におけるピストンとエアシリンダの内面との
かじりを防止する構造は、環状弾性部材の上述の弾発
的な嵌合により保証される。
【0015】ピストンロッドの最引出時における、ピ
ストンロッドの戻り移動の阻止、ピストンロッドに作用
する衝撃の緩衝、及びエアシリンダに対するピストンロ
ッドの同軸保持を、上述〜の如く、同一部品たる環
状弾性部材により実現できるから、構造簡素、部品点数
を少なくできる。
【0016】請求項2の発明によれば下記、の作用
がある。 嵌合部材たるロッドガイドの外方空間寄りの内周部に
ピストンロッドの外周摺動面のための摺接案内面を設
け、ロッドガイドのエアシリンダ内寄りの内周部にピス
トンロッドに設けた環状弾性部材のための嵌合面を設
け、該嵌合面を上記摺接案内面より拡径して設けた。ピ
ストンロッドの外周摺動面をロッドガイドの摺接案内面
により支持すること、及びピストンロッドに設けた環状
弾性部材をロッドガイドの嵌合面により支持することに
より、ピストンロッドの最引出時の片持ち支持状態にお
ける曲げ変形をより確実に防ぎ、エアシリンダに対する
ピストンロッドの前述の同軸保持をより安定的に実現
できる。
【0017】ピストンロッドに設けた環状弾性部材の
ためにロッドガイドに設けた嵌合面を、ピストンロッド
の外周摺動面のための摺接案内面より拡径して設けたか
ら、ピストンロッドの外周摺動面より大径の環状弾性部
材をその嵌合面にスムースに嵌合させることができる。
【0018】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 ピストンロッドの横断面においてその外周を凹凸状に
し、凹部をエア通路、凸部を外周摺動面とした。従っ
て、ピストンロッドの全ストロークにおいて、ピストン
ロッドの外周摺動面(凸部)をロッドガイドの摺接案内
面に摺接せしめながら、エアシリンダのロッド側室への
大気の出入をピストンロッドの凹部(エア通路)から自
由に許容でき、ピストンロッドの伸縮ストロークのスム
ースを図ることができる。
【0019】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 環状弾性部材をOリングとすることにより、安価にで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1はエアダンパを示す側面図、
図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3はピストンロ
ッドの最押し込み時におけるエアシリンダの閉塞端側を
示す要部断面図、図4はピストンロッドの最押し込み時
におけるエアシリンダの開口端側を示す要部断面図、図
5はピストンロッドの最引出時におけるエアシリンダの
開口端側を示す要部断面図、図6はピストンロッドを示
す模式図である。
【0021】図1の自動閉鎖引き戸1は、戸枠2に納め
られた状態で、例えば、閉じ方向下向きに傾けたレール
に吊下げられてその傾斜により自動的に閉じられ、又は
ウエイトが接続されたロープを滑車を介して連結されて
このウエイトにより自動的に閉じられる等の自動閉鎖構
造を付帯して備える。
【0022】引き戸1では、閉じ方向で戸枠2に当たる
ときの大きな衝撃音を緩衝するための緩衝装置として、
エアダンパ10を有する。
【0023】エアダンパ10は、図1、図2に示す如
く、引き戸1にエアシリンダ11を固定し、戸枠2に吸
着片41を固定してある。
【0024】エアシリンダ11は、一端側の閉塞端にキ
ャップ12をOリング12Aを介してかしめ固定され、
このキャップ12に一体化したブラケット13を引き戸
1に固定し、他端側の開口端に本発明の嵌合部材として
のロッドガイド14をOリング14Aを介してかしめ固
定され、このロッドガイド14から戸枠2の吸着片41
に向かってピストンロッド15を引き出し可能とし、こ
のロッドガイド14に一体化したブラケット16を引き
戸1に固定してある。
【0025】エアシリンダ11は、ピストンロッド15
の挿入端に一体に設けたピストン17を軸方向に摺動可
能とし、ピストン17とキャップ12の間にピストン側
室18Aを、ピストン17とロッドガイド14の間にロ
ッド側室18Bを区画する。尚、ピストンロッド15、
ピストン17はナイロン等のプラスチックにより形成で
きる。
【0026】キャップ12は、図3に示す如く、ピスト
ン17の往復動時にピストン側室18Aに大気を流出入
するための通気路21を設け、通気路21の通気度合い
を調整するためのニードル状の調整弁22を螺動調整可
能に備え、通気路21の調整弁22により外方空間側に
フィルタ23を装填してある。
【0027】ロッドガイド14は、図4、図5に示す如
く、外方空間寄りの内周部にピストンロッド15の外周
摺動面15Aのための摺接案内面24Aを設けている。
ピストンロッド15は、図6に示す如く、エアシリンダ
11に対する全ストロークにおいてロッドガイド14の
円形状摺接案内面24Aを通過する範囲とその両側を含
む一定範囲に渡る横断面を十字状断面としてその外周を
凹凸状にし、凹部をエア通路15B、凸部を上述の外周
摺動面15Aとしている。エア通路15Bはピストン1
7の往復動時にロッド側室18Bに大気を流出入する。
【0028】ピストン17は、図6に示す如く、環状溝
17Aを外周に備えるとともに、環状溝17Aをピスト
ン側室18Aに開放する切欠溝17Bを端面の周方向複
数位置に開設して備え、環状溝17Aに逆止弁19を装
填してある。逆止弁19は、環状溝17Aの溝底径との
間、及び環状溝17Aの溝巾との間に遊び(空隙)のあ
るOリングからなり、ピストンロッド15の押し込み時
にはピストン側室18Aのエア圧により環状溝17Aの
反ピストン側室18A側の立ち上がり壁に密着してピス
トン側室18Aからロッド側室18Bへのエアの移動を
阻止し(図6(C)の上半部)、ピストンロッド15の
引き出し時にはロッド側室18Bのエア圧により環状溝
17Aのピストン側室18A側に移動してロッド側室1
8Bからピストン側室18Aへのエアの移動を許す(図
6(A)の下半部)。尚、ピストン17は、端面に開口
する空洞部17Cを備え、軽量化を図っている。
【0029】従って、エアシリンダ11にあっては、ピ
ストンロッド15の押し込み行程では、逆止弁19によ
りピストン側室18Aからロッド側室18Bへのエアの
移動を阻止し、ピストン側室18Aのエアがキャップ1
2の通気路21から調整弁22を経て流出し、調整弁2
2により調整された通気路21の通気度合いに応じた移
動抵抗をピストンロッド15に付与できる。このとき、
ロッド側室18Bには、ピストンロッド15のエア通路
15Bがロッドガイド14との間に形成する経路からエ
アを流入できる。他方、ピストンロッド15の引出行程
では、ロッド側室18Bのエアがピストン17の逆止弁
19を通ってピストン側室18Aに導入され、ピストン
ロッド15をスムースに移動できる。
【0030】しかるに、エアダンパ10にあっては、図
4に示す如く、引き戸1に固定しているエアシリンダ1
1から引き出されるピストンロッド15の先端の中心軸
上に、ゴム等の緩衝部材31(引き戸1の閉鎖時の引き
戸1と戸枠2の衝撃の緩和)を介して、磁石32が圧入
されている磁石カバー33が止ねじ34で固定されてい
る。他方、前述の吸着片41は、吸着片41を固定的に
備えるブラケット40を介して戸枠2に固定されてい
る。吸着片41は磁石であっても、鉄板等であっても良
い。ピストンロッド15の磁石32が戸枠2の側の吸着
片41に吸着した状態で、引き戸1が開かれると、ピス
トンロッド15が吸着片41に保持されてエアシリンダ
11から引き出されるものとなる。このピストンロッド
15の引出量、即ち、ピストンロッド15に設けた後述
の環状弾性部材50が、ロッドガイド14の後述する嵌
合面24Bに嵌合するまでのピストンロッド15の移動
ストロークは、引き戸1の最大開きストロークのN分の
1程度(Nは例えば2〜4、以下同じ)に設定される。
【0031】更に、エアダンパ10にあっては、引き戸
1の閉鎖状態からの引出し時に、ピストンロッド15が
エアシリンダ11から引出されて引き戸1が最大開きス
トロークのN分の1程度開放するに至る直前の最引出時
に互いに対向する、ピストンロッド15の外周部とロッ
ドガイド14の内周部のいずれか一方、本実施形態では
ピストンロッド15の外周部(ピストンロッド15の外
周摺動面15A、エア通路15Bとピストン17との間
の外周部)の環状溝51に、ロッドガイド14の内周部
と弾発的に嵌合するOリングからなる、環状弾性部材5
0を設けた(図4、図5)。
【0032】このとき、ロッドガイド14はエアシリン
ダ11のロッド側室18B寄りの内周部であって、前述
の摺接案内面24Aに隣接する内周部に、環状弾性部材
50のための嵌合面24Bを設け、嵌合面24Bを摺接
案内面24Aより拡径して設けた。嵌合面24Bは環状
弾性部材50をスムースに導入するためのテーパ状導入
面24Cを介してロッド側室18Bに連なる。
【0033】エアダンパ10を備えた引き戸1の開閉動
作は以下の如くなされる。 (1)引き戸1が閉じた状態から開くと、ピストンロッド
15が引出行程に入り、引き戸1の最大開きストローク
のN分の1に達すると、ピストンロッド15が最引出端
に達するものとなり、環状弾性部材50がロッドガイド
14の嵌合面24Bに弾発的に嵌合する。これにより、
ピストンロッド15に最引出端で作用する衝撃が環状弾
性部材50の弾性変形により吸収されて緩衝されるし、
ピストンロッド15をその全周に渡る環状弾性部材50
の介在によってエアシリンダ11に対し同軸保持して片
持ち支持し、ピストンロッド15にその全周に渡る環状
弾性部材50との摩擦によって該ピストンロッド15の
戻り移動を阻止する。
【0034】(2)ピストンロッド15が最引出端に達し
た以後、ピストンロッド15の磁石32が戸枠2の側の
吸着片41から外れ、引き戸1は開き続けられる。この
とき、ピストンロッド15は最引出状態を保持する。
【0035】(3)引き戸1の開き操作が終わり、手を引
き戸1から離すと、引き戸1は閉じ方向に移動開始し、
その最大開きストロークのN分の1程度の開度を残すま
でに至ったとき、ピストンロッド15の磁石32が戸枠
2の側の吸着片41に当たり、以後、ピストンロッド1
5が押し込み行程に入り、調整弁22による移動抵抗が
ピストンロッド15に付与される結果、引き戸1の移動
が制動され、引き戸1と戸枠2との衝撃が緩和される。
【0036】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 ピストンロッド15の最引出時の戻り移動を、ピスト
ンロッド15の最引出時に互いに対向する、該ピストン
ロッド15の外周部とロッドガイド14の内周部のいず
れか一方に、それらの他方と弾発的に嵌合する環状弾性
部材50を設けることにより阻止した。環状弾性部材5
0は、全周に渡る弾発的な嵌合により大きな摩擦を発生
させて、ピストンロッド15の戻り移動を確実に阻止で
きる。
【0037】ピストンロッド15に最引出端で作用す
る衝撃は、環状弾性部材50が上述で弾発的に嵌合す
る上述の摩擦により緩衝できる。
【0038】最引出時の片持ち支持状態のピストンロ
ッド15をエアシリンダ11に同軸保持し、ピストンロ
ッド15の続く押込み時におけるピストン17とエアシ
リンダ11の内面とのかじりを防止する構造は、環状弾
性部材50の上述の弾発的な嵌合により保証される。
【0039】ピストンロッド15の最引出時におけ
る、ピストンロッド15の戻り移動の阻止、ピストンロ
ッド15に作用する衝撃の緩衝、及びエアシリンダ11
に対するピストンロッド15の同軸保持を、上述〜
の如く、同一部品たる環状弾性部材50により実現でき
るから、構造簡素、部品点数を少なくできる。
【0040】ロッドガイド14の外方空間寄りの内周
部にピストンロッド15の外周摺動面15Aのための摺
接案内面24Aを設け、ロッドガイド14のエアシリン
ダ11内寄りの内周部にピストンロッド15に設けた環
状弾性部材50のための嵌合面24Bを設け、該嵌合面
24Bを上記摺接案内面24Aより拡径して設けた。ピ
ストンロッド15の外周摺動面15Aをロッドガイド1
4の摺接案内面24Aにより支持すること、及びピスト
ンロッド15に設けた環状弾性部材50をロッドガイド
14の嵌合面24Bにより支持することにより、ピスト
ンロッド15の最引出時の片持ち支持状態における曲げ
変形をより確実に防ぎ、エアシリンダ11に対するピス
トンロッド15の前述の同軸保持をより安定的に実現
できる。
【0041】ピストンロッド15に設けた環状弾性部
材50のためにロッドガイド14に設けた嵌合面24B
を、ピストンロッド15の外周摺動面15Aのための摺
接案内面24Aより拡径して設けたから、ピストンロッ
ド15の外周摺動面15Aより大径の環状弾性部材50
をその嵌合面24Bにスムースに嵌合させることができ
る。
【0042】ピストンロッド15の横断面においてそ
の外周を凹凸状にし、凹部をエア通路15B、凸部を外
周摺動面15Aとした。従って、ピストンロッド15の
全ストロークにおいて、ピストンロッド15の外周摺動
面15A(凸部)をロッドガイド14の摺接案内面24
Aに摺接せしめながら、エアシリンダ11のロッド側室
18Bへの大気の出入をピストンロッド15の凹部(エ
ア通路15B)から自由に許容でき、ピストンロッド1
5の伸縮ストロークのスムースを図ることができる。
【0043】環状弾性部材50をOリングとすること
により、安価にできる。
【0044】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、エ
アダンパ10のエアシリンダ11を戸枠2に固定し、吸
着片41を引き戸1の側に固定しても良い。また、ピス
トンロッド15の先端に鉄板等の吸着片を設け、戸枠2
の側に磁石を設けても良い。また、ロッドガイド14の
内周部の側に環状弾性部材50を設け、この環状弾性部
材50をピストンロッド15の最引出時に該ピストロッ
ド15の外周部に弾発的に嵌合させるようにしても良
い。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、最引出時
のピストンロッドの戻り移動を確実に阻止することがで
きるとともに、ピストンロッドの最引出時における、ピ
ストンロッドの戻り移動の阻止、ピストンロッドに作用
する衝撃の緩衝、及びエアシリンダに対するピストンロ
ッドの同軸保持を簡素な構造によって実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はエアダンパを示す側面図である。
【図2】図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3はピストンロッドの最押し込み時における
エアシリンダの閉塞端側を示す要部断面図である。
【図4】図4はピストンロッドの最押し込み時における
エアシリンダの開口端側を示す要部断面図である。
【図5】図5はピストンロッドの最引出時におけるエア
シリンダの開口端側を示す要部断面図である。
【図6】図6はピストンロッドを示す模式図である。
【符号の説明】 1 引き戸 2 戸枠 10 エアダンパ 11 エアシリンダ 14 ロッドガイド(嵌合部材) 15 ピストンロッド 15A 外周摺動面 15B エア通路 24A 摺接案内面 24B 嵌合面 32 磁石 41 吸着片 50 環状弾性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き戸と戸枠の一方にエアシリンダを固
    定し、引き戸と戸枠の他方に吸着片を固定し、エアシリ
    ンダから引き出されるピストンロッドの先端と吸着片の
    少なくとも一方に磁石を設けて両端を吸着可能とし、引
    き戸の開閉ストロークをピストンロッドの突出ストロー
    クより長くした引き戸のエアダンパにおいて、 ピストンロッドが引き出されるエアシリンダの開口端に
    嵌合部材を設け、 ピストンロッドの最引出時に互いに対向する、該ピスト
    ンロッドの外周部と嵌合部材の内周部のいずれか一方
    に、それらの他方と弾発的に嵌合する環状弾性部材を設
    けたことを特徴とする引き戸のエアダンパ。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部材がエアシリンダの開口端に
    設けられるロッドガイドからなり、ロッドガイドの外方
    空間寄りの内周部に、ピストンロッドの外周摺動面のた
    めの摺接案内面を設け、ロッドガイドのエアシリンダ内
    寄りの内周部に、ピストンロッドに設けた環状弾性部材
    のための嵌合面を設け、該嵌合面を上記摺接案内面より
    拡径して設けた請求項1に記載の引き戸のエアダンパ。
  3. 【請求項3】 前記ピストンロッドの横断面においてそ
    の外周を凹凸状にし、凹部をエア通路、凸部を外周摺動
    面とした請求項2に記載の引き戸のエアダンパ。
  4. 【請求項4】 前記環状弾性部材がOリングである請求
    項1〜3のいずれかに記載の引き戸のエアダンパ。
JP2001153108A 2001-05-22 2001-05-22 引き戸のエアダンパ Withdrawn JP2002349129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001153108A JP2002349129A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 引き戸のエアダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001153108A JP2002349129A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 引き戸のエアダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002349129A true JP2002349129A (ja) 2002-12-04

Family

ID=18997674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001153108A Withdrawn JP2002349129A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 引き戸のエアダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002349129A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157371A1 (ja) * 2008-06-27 2009-12-30 株式会社コガネイ ショックアブソーバ
CN104481048A (zh) * 2014-12-15 2015-04-01 华南理工大学建筑设计研究院 一种空气垫层竖向隔震支座及竖向隔震方法
WO2015182373A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 Kyb-Ys株式会社 ガススプリング
KR101759930B1 (ko) 2015-10-16 2017-07-20 평화오일씰공업주식회사 에어 댐퍼

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157371A1 (ja) * 2008-06-27 2009-12-30 株式会社コガネイ ショックアブソーバ
WO2015182373A1 (ja) * 2014-05-27 2015-12-03 Kyb-Ys株式会社 ガススプリング
JP2015224689A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 Kyb−Ys株式会社 ガススプリング
CN106415051A (zh) * 2014-05-27 2017-02-15 Kyb-Ys株式会社 气压弹簧
KR101878580B1 (ko) * 2014-05-27 2018-07-13 케이와이비-와이에스 가부시키가이샤 가스 스프링
CN106415051B (zh) * 2014-05-27 2018-09-28 Kyb-Ys株式会社 气压弹簧
TWI660131B (zh) * 2014-05-27 2019-05-21 日商Kyb Ys股份有限公司 Gas Spring
CN104481048A (zh) * 2014-12-15 2015-04-01 华南理工大学建筑设计研究院 一种空气垫层竖向隔震支座及竖向隔震方法
KR101759930B1 (ko) 2015-10-16 2017-07-20 평화오일씰공업주식회사 에어 댐퍼

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101160443B (zh) 止挡阻尼器
JP3516889B2 (ja) 二段型ショックアブソーバ
US7108339B2 (en) Self-closing drawer guides with integrated damping
KR100393850B1 (ko) 공기 댐퍼
HK1042129A1 (en) An apparatus for the damping of impacts, preferably the impacts of furniture doors or drawers.
JP2002349129A (ja) 引き戸のエアダンパ
KR101035016B1 (ko) 속도 제어용 가스 스프링
KR200294107Y1 (ko) 도어 충격 완충장치
JPH10196699A (ja) モノチューブ式ショックアブソーバ
KR101396236B1 (ko) 가스 쿠션 기능을 갖는 가스 스프링
KR101447728B1 (ko) 미닫이문의 개폐방법
KR200354593Y1 (ko) 도어충격완충장치
JPH043108Y2 (ja)
JP2001214951A (ja) 油圧ダンパ
KR101276867B1 (ko) 쇽업소버의 피스톤 밸브 조립체
JP4743796B2 (ja) 洗濯機用油圧ダンパ
KR20120085424A (ko) 다단 완충 댐퍼
JP3944318B2 (ja) 引戸の緩衝用エアシリンダ
JPH08303108A (ja) 吊り戸用緩衝装置
JP3131073U (ja) 引き出し用緩衝器及び引き出し用緩衝器付きスライドレール
KR20030032474A (ko) 차량 쇽업소버의 베이스밸브
KR20110000769A (ko) 쇽업소버의 바디 밸브 조립체
JP2935876B2 (ja) シヨックアブソーバ
JP2001193779A (ja) エアダンパー
JP2020122320A (ja) 開閉用制動ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805