JP2010006355A - 車両用収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用収納装置3は、車両1の荷室1dに設けた収納凹部4の上段部と下段部とに支持可能なフロアボード5を備えている。フロアボード5は、荷室1dに固定される第1連結ボード51と、この第1連結ボード51に第1ヒンジ56aで連結される第2連結ボード52と、この第2連結ボード52に第2ヒンジ56bで連結される第3連結ボード53と、この第3連結ボード53に第3ヒンジ56cで連結されるフロアボード本体54と、を直列に配置している。フロアボード本体54は、荷室1dに設けられた支持部で支持される。
【選択図】図3
Description
特許文献1に記載の車両用収納装置は、フロアボード本体の基端部側が、ヒンジ(薄肉部)、連結部およびヒンジ(薄肉部)を介在して取付部が連設されて、その取付部を収納凹部の壁部に固定することで、連結部およびフロアボード本体が回動可能になっている。
また、フロアボードは、第2連結ボードと第3連結ボードとに、支持台を挿通可能な開口部を設けたことによって、フロアボードの位置を上段部または下段部の位置に切り換える際に、開口部が支持台を回避するように挿通するため、支持台が邪魔にならない。
また、開口部は、第2連結ボードと第3連結ボードとが回動できるように、第2連結ボードから第3連結ボードに跨って形成されていることによって、収納凹部の深さが規制等で浅く、収納凹部の上段部から下段部まで深さを十分に取れない場合であっても、フロアボードを上段部と下段部とに移動させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用収納装置を示す車両の後部の斜視図である。
なお、本発明の実施形態では、「前」は車両1のフロント側、「後」は車両1のリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側とする。
まず、本発明の実施形態に係る車両用収納装置3を説明するのに先立って、図1を参照して車両用収納装置3が採用される車両1について説明する。
車両1は、この車両1の後端部1aにドア開口部1bを有し、このドア開口部1bを開閉自在に支持する扉2を備える自動車であり、例えば、ハッチバックや、ワゴンタイプや、クーペタイプ等からなる。車両1は、ドア開口部1bと後部座席9との間に、後記する車両用収納装置3を備えた荷室1dが設置されている。車両1は、例えば、後部座席9等のシートバック9aを前側に倒せば、フロア底面1cが荷室1d側と車室側とが繋がるスルーの状態になるようになっている。
なお、車両1は、ドア開口部1bおよび荷室1dを有するものであれば、どうようなタイプのものであっても構わない。
図1に示すように、車両用収納装置3は、小物の荷物や工具等の荷物を収納凹部4に収納してフロアボード5で閉塞したり、フロアボード5の上に荷物を積載したりすることが可能な装置である。この車両用収納装置3は、荷室1dのフロア底面1cに設けられた収納凹部4と、この収納凹部4の前側上部支持部4bおよび後側上部支持部4c(図2参照)と収納凹部4内の前側下部支持部4dおよび後側下部支持部4e(図2参照)とに支持可能なフロアボード5と、を備えて構成されている。
図1に示すように、収納凹部4は、比較的小さな荷物を収納する空間を形成して、その荷物をいわゆる床下収納する物入れである。この収納凹部4は、フロア底面1cの荷室前端部1eから荷室後端部1fにわたって、そのフロア底面1cから下方に窪んだ状態に形成された略直方体形状の収納空間からなる。収納凹部4は、開口4a内の内壁および内底面4mが樹脂製の板部材によって形成されて、例えば、金属製平板部材からなるフロアパネル(図示省略)の上方に配置されている。収納凹部4は、この収納凹部4内の中段部位に、後記する前側下部支持部4dと後側下部支持部4eが形成されてあって、その前側下部支持部4dおよび後側下部支持部4e上の後記するフロアボード5のフロアボード本体54を載置することにより、収納凹部4内が上部収納凹部4Aと下部収納凹部4Bとに分離されるようになっている。
図2〜図4に示すように、上部収納凹部4Aは、二段構造になっている収納凹部4内の上側収納部分である。収納凹部4内の前側下部支持部4dおよび後側下部支持部4e上のフロアボード本体54を載置して下段状態した際には、フロアボード本体54の上面が上部収納凹部4Aの底面を形成して、そのフロアボード本体54の下部に下部収納凹部4Bが形成されるようになっている。
下部収納凹部4Bは、収納凹部4内の内底面4m上に形成された下側収納部分である。
収納凹部4の前側上部支持部4bおよび後側上部支持部4c上にフロアボード本体54を載置して上段状態した際には、上部収納凹部4Aに連通した状態になって、大きな収納空間が形成されるようになっている。この下部収納凹部4Bには、例えば、スペアタイヤ等を収納することが可能となっている。
図2に示すように、開口4aは、収納凹部4内に荷物を出し入れする部分であり、平面視して、四角形に形成されている。開口4aは、側面視して、フロア底面1cの荷室前端部1eと荷室後端部1f(図1参照)との間に形成されている。
図2および図3(a)、(b)に示すように、前側上部支持部4bは、後記するフロアボード5の第1連結ボード51が載置されて支持される部位である。図2に示すように、前側上部支持部4bは、開口4aの前端部分の上側部位に形成された段差状の部位であり、フロア底面1cの荷室前端部1eから一段下がった位置に平らに形成されている。前側上部支持部4bには、この前側上部支持部4bと上面が面一に形成された支持台4fと、突片4hと、固定孔4iと、が設けられている。
図2および図3(a)に示すように、後側上部支持部4cは、フロアボード5(フロアボード本体54)が収納凹部4の上段の位置に載置されているときに、フロアボード5(フロアボード本体54)の後端部54bが載置されて支持される部位である。後側上部支持部4cは、前側上部支持部4bおよび支持台4fの上面と略同じ高さの位置に、段差状に形成されている。
図2および図4(a)、(b)に示すように、前側下部支持部4dは、フロアボード5が収納凹部4内の下段に配置されたときに、フロアボード本体54の前端部54aが載置されて支持される部位である。図2に示すように、前側下部支持部4dは、前側上部支持部4bと内底面4mとの間の前側内壁4gに段差状に平らに形成されている。
図2に示すように、後側下部支持部4eは、フロアボード5が収納凹部4内の下段に配置されたときに、フロアボード本体54の後端部54bが支持される部位である。後側下部支持部4eは、収納凹部4内において、前側下部支持部4dを同じ高さの位置の後側内壁4kに、前側下部支持部4dに対向して、段差状に形成されている。
図2に示すように、前側内壁4gは、収納凹部4の前側の側壁であり、この前側内壁4gの上側部位に後記する支持台4fおよび保持部4jが設けられ、下側部位に前側下部支持部4dが設けられている。なお、前側内壁4gおよび後記する後側内壁4kは、特許請求の範囲に記載の「内壁」に相当する。
なお、カバー本体41の上面には、前記荷室前端部1eおよび突片4hが形成され、カバー本体41の側面には、前記保持部4jが形成されている。サイドカバー42の上面には、前記前側上部支持部4bおよび支持台4fが形成され、サイドカバー42の側面には、前記支持台4f、前側内壁4gおよび前側下部支持部4dが形成されている。
図3(a)、(b)に示すように、前記支持台4fは、フロアボード5のフロアボード本体54が開口4aの上段位置にあるときに、フロアボード本体54の前端部54aを支持する部位である。支持台4fは、前側内壁4gの上端から後側上部支持部4c側に向けて突設された角柱形状の突起からなり、上面が前側上部支持部4bに連続して水平に形成されている。この支持台4fは、上段状態に配置されたフロアボード本体54上に重い荷物を積載しても、フロアボード本体54を支持できるように形成されている。
図4(a)、(b)に示すように、フロアボード5の後記する第2ヒンジ56bを下側に向けて、第2連結ボード52および第3連結ボード53の上面同士を重ね合わせて、フロアボード本体54を下段の位置に配置する際に、フロアボード5に穿設された各開口部5aがそれぞれ挿通するようになっている。
図2に示すように、突片4hは、前側上部支持部4b上に固定される第1連結ボード51を、前側上部支持部4bとで挟持して保持する薄板状の突起である。突片4hは、荷室前端部1eからフロア底面1cに面一に収納凹部4の荷室後端部1f側に向けて複数突設されている。
図2に示すように、固定孔4iは、フロアボード5の第1連結ボード51を車体に固定する固定手段7(図3参照)であるピン7aが装着される孔であり、前側上部支持部4b上に複数適宜な間隔で設けられている。
保持部4jは、第2連結ボード52と第3連結ボード53を重ね合わせるように折り畳んだときに、係合部53aが係合することによって、第3連結ボード53を保持する部材である。保持部4jは、第3連結ボード53の両端の係合部53aがそれぞれ係合および離脱可能なクリップ状の突起からなり、前側内壁4gの両端に突設されている。保持部4jは、係合部53aの上面を上側から保持する弾性片と、係合部53aの下面を下側から保持する弾性片とから構成されている。
図2に示すように、収納凹部4の後側内壁4kには、上側に前記した後側上部支持部4cが、下側に前記した後側下部支持部4eが、後側上部支持部4cと後側下部支持部4eとの間に切欠部4nがそれぞれ形成されている。
その切欠部4nは、側面視して、後側下部支持部4eを後側上部支持部4cの下方に形成されて、後側下部支持部4eにフロアボード本体54を載置可能にするために、後側内壁4kの後側下部支持部4eの上側を切欠形成したものである。
図2に示すように、内底面4mは、フロアボード5が収納凹部4の上部にあるときに、収納凹部4の下部収納凹部4B内に床下収納された荷物が載置される底面である。内底面4mは、収納凹部4内において、最下端に形成された平らな底面によって形成されている。
嵌合部4oは、内底面4mの左右端部に形成された山形状の凸部であり、後記するフロアボード本体54の嵌合溝54fが嵌合することによって、フロアボード本体54を内底面4mに支持する部位である。
図2に示すように、フロアボード5は、上段状態のときに、収納凹部4の開口4aを閉塞する蓋部材と、このフロアボード5上に荷物を載置する荷室1dの床板部材として機能する。また、フロアボード5は、収納凹部4内の中段に配置した下段状態のときに、荷物が積載される上部収納凹部4Aの底板材と、下部収納凹部4Bの上側を閉塞する蓋部材としての機能を備えている。フロアボード5は、荷室1dに固定される第1連結ボード51と、第2連結ボード52と、第3連結ボード53と、子蓋55を備えたフロアボード本体54と、を前後方向へ直列に配置してなる。フロアボード5は、例えば、第1連結ボード51、第1ヒンジ56a、第2連結ボード52、第2ヒンジ56b、第3連結ボード53、第3ヒンジ56c、および、フロアボード本体54を合成樹脂で一体形成した略厚板状の略長方形の部材からなる。
図3に示すように、フロアボード5は、フロアボード本体54が上段になるように、フロアボード本体54を前側上部支持部4bおよび後側上部支持部4c上に載置すれば、フロアボード本体54の上面をフロア底面1c(図1参照)と面一の状態にすることができるようになっている。
図4に示すように、フロアボード5は、フロアボード本体54の前端部54aを前側下部支持部4d上に載置して、後端部54bを後側下部支持部4e上に載置すれば、フロアボード本体54を収納凹部4内の下段の位置に入れて、収納凹部4をフロア底面1c(図1参照)から剥き出しの状態にして使用することができるようになっている。
図2に示すように、第1連結ボード51は、フロアボード5の最前端に配置されて車幅方向に長い厚板部材である。第1連結ボード51の車幅方向の中央部および左右端部には、この第1連結ボード51を荷室1dに固定する固定手段7(図3(a)、(b)参照)を挿入するための貫通孔51aが穿設されている。
図6〜図8に示すように、第2連結ボード52は、第1連結ボード51の後側に、第1ヒンジ(ヒンジ56)56aを介して回動自在に連結される部材であり、車幅方向に長い厚板部材からなる。第2連結ボード52には、両端に切欠溝52a、中央部および両端部に開口部半体52b、各開口部半体52b間に補強用凹凸52cが、それぞれ形成されている。
第2連結ボード52と第3連結ボード53とは、下方に屈曲可能に第2ヒンジ56bでヒンジ結合して、屈曲させたときに、第2連結ボード52の上面と第3連結ボード53の上面とが重なり合うようになっている。第2連結ボード52と第3連結ボード53とには、支持台4fが挿通可能な開口部5aが、第2連結ボード52から第3連結ボード53にわたって連続的に形成されている。
開口部半体52b,53bは、図9および図10(b)に示すように、フロアボード5を上段状態にした際に、第2連結ボード52の開口部半体52bと、第3連結ボード53の開口部半体53bと、が合致してコ字状の切欠を形成する。図10(b)に示すように、フロアボード5が上段状態のときには、開口部半体52b,53bに支持台4fが係合する。
図6〜図8に示すように、第3連結ボード53は、第2連結ボード52の後側に第2ヒンジ(ヒンジ56)56bを介して回動自在(屈曲可能)に連結される部材であり、車幅方向に長い厚板部材からなる。第3連結ボード53には、両端に係合部53a、中央部および両端部に開口部半体53b、各開口部半体53b間に補強用凹凸53cが、それぞれ形成されている。
フロアボード本体54は、第3連結ボード53の後側に第3ヒンジ(ヒンジ56)56cを介して回動自在(屈曲可能)に連結された部材であり、車幅方向に長い厚板部材からなる。図2に示すように、フロアボード本体54は、収納凹部4に上段状態に配置した際に、前端部54aが支持台4f上に載置され、後端部54bが後側上部支持部4cに支持される。フロアボード本体54は、収納凹部4に下段状態に配置した際に、前端部54aが前側下部支持部4d上に載置され、後端部54bが後側下部支持部4eに支持され、嵌合溝54fが嵌合部4oによって支持される。
図2および図6に示すように、フロアボード本体54には、蓋体設置孔54cと、補強用凹凸54dと、補強部材57と、開閉用ベルト58を設置するためのベルト設置孔54eと、嵌合溝54fと、が設けられている。
補強用凹凸54dは、フロアボード本体54の強度を向上させるため形成された凹凸であり、フロアボード本体54の下面全体に多数形成されている。
補強部材57は、フロアボード本体54の下面中央部に車幅方向に向けて延設されて、フロアボード本体54の下面に固定することによって、フロアボード本体54の下面とで閉断面を形成する側面視してコ字状に折曲加工した部材である。
ベルト設置孔54eは、フロアボード本体54を持ち上げる際に、手を掛けるための開閉用ベルト58を設置するための孔であり、フロアボード本体54の後端部54bの中央部に穿設されている。
嵌合溝54fは、収納凹部4の内底面4mの左右端部に形成された嵌合部4oに嵌合する溝であり、フロアボード本体54の下面の左右端部に形成されている。この嵌合溝54fは、フロアボード本体を収納凹部の内底面の所定位置以外の位置に置いても、前後方向に移動してがたつかないように支持するためのものである。
子蓋55は、フロアボード本体54の蓋体設置孔54cに着脱自在に設置される厚板状の蓋部材である。子蓋55は、フロアボード5で収納凹部4を上段状態および下段状態に閉塞しているときに、その子蓋55を開くことによって、フロアボード本体54を開放することなく、蓋体設置孔54cから収納凹部4内に収納した荷物を取り出したり、収納したりすることができるようになっている。
ヒンジ56は、図7(a)〜(c)および図8(d)、(e)に示すように、フロアボード5において、荷室1dに固定された第1連結ボード51に対して、第2連結ボード52、第3連結ボード53およびフロアボード本体54を前後方向に回動自在に屈曲させるための蝶番である。ヒンジ56は、例えば、第1連結ボード51と、第2連結ボード52と、第3連結ボード53と、フロアボード本体54との各間に合成樹脂の肉厚を薄く一体形成したものからなる。ヒンジ56は、その各間に設置された第1ヒンジ56aと、第2ヒンジ56bと、第3ヒンジ56cとからなる。
次に、図1〜図10を参照して本発明の実施形態に係る車両用収納装置3の作用を説明する。
まず、フロアボード5を収納凹部4に、上段状態に配置する場合を説明する。
フロアボード5を収納凹部4に、上段状態に配置する場合は、例えば、図7(a)に示す展開した状態のフロアボード5を、図7(b)に示すように、第2ヒンジ56bが下になるように曲げて、第2連結ボード52の上面と第3連結ボード53の上面と重ね合わせて、図7(c)に示す状態にする。係合部53aを保持部4jに係合させて、第2連結ボード52と第3連結ボード53とを重ね合わせた状態に保持する。
そして、フロアボード5は、図3(a)に示すように、フロアボード本体54の前端部54aが支持台4f上に載置されて、フロアボード本体54の後端部54bが後側上部支持部4c上に載置されて、フロア底面1c(図1参照)に面一の状態に水平に配置される。
フロアボード5を収納凹部4に、下段状態に配置する場合は、例えば、図7(c)に示す上段状態のフロアボード5を、図8(d)に示すように、フロアボード本体54を後側に引っ張って、第2連結ボード52の上面から第3連結ボード53の上面が離れるように第2ヒンジ56bを屈曲させて、図8(e)に示す状態にする。このとき、係合部53aが、保持部4jから離脱する。
すると、フロアボード本体54は、前端部54aが、前側下部支持部4d上に載置されて、フロアボード本体54の全体が収納凹部4の内底面4m(図2参照)の近傍に水平に配置されて、図4に示す下段状態になる。この下段状態のとき、フロアボード本体54は、収納凹部4内の中段位置で、この収納凹部4内を上部収納凹部4Aと下部収納凹部4Bとに仕切った状態にする。つまり、下段状態のフロアボード本体54は、上部収納凹部4Aの底板材となると共に、下部収納凹部4Bの上側開口部分を閉塞する蓋部材となる。
フロアボード本体54の下の下部収納凹部4Bには、子蓋55を開けか、または、フロアボード本体54を開けることによって、荷物を出し入れすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図11は、本発明の実施形態に係る車両用収納装置の変形例を示す図であり、(a)は、下段状態のときのフロアボードの使用状態を示す要部拡大斜視図、(b)は、上段状態のときのフロアボードの使用状態を示す要部拡大斜視図である。
例えば、図11(a)、(b)に示すように、保持部4j'は、フロアボード5'の第2連結ボード52'の左右端部に形成した窪み52a'内から突出するように、ピンなどの締結部材Tによって第2連結ボード52'に固定してもよい。
このようにしても、前記実施形態と同様に、フロアボード5'を図11(a)に示す下段状態にしたり、図11(b)に示す上段状態に保持したりすることができる。
例えば、前記実施形態では、ワゴンタイプの車両1を例に挙げて説明したが、トランクルームを備えるセダンタイプの自動車にも実施することができることは、勿論である。
また、ヒンジ56は、第2連結ボード52、第3連結ボード53およびフロアボード本体54がそれぞれ屈曲できればよく、フロアボード5とは別体のヒンジ部材を、第1連結ボード51と第2連結ボード52との間、第2連結ボード52と第3連結ボード53との間、および、第3連結ボード53とフロアボード本体54との間に、それぞれ設置しても構わない。
1d 荷室
3 車両用収納装置
4 収納凹部
4A 上部収納凹部
4B 下部収納凹部
4b 前側上部支持部(支持部)
4c 後側上部支持部(上段部)、(支持部)
4d 前側下部支持部(支持部)、(下段部)
4e 後側下部支持部(支持部)、(下段部)
4f 支持台(上段部)
4g 前側内壁(内壁)
4j,4j' 保持部
4k 後側内壁(内壁)
5,5' フロアボード
5a 開口部
51 第1連結ボード
52,52' 第2連結ボード
53,53' 第3連結ボード
53a,53a' 係合部
54 フロアボード本体
54a 前端部(ヒンジ側端部)
56 ヒンジ
56a 第1ヒンジ(ヒンジ)
56b,56' 第2ヒンジ(ヒンジ)
56c 第3ヒンジ(ヒンジ)
Claims (6)
- 車両の荷室に設けた収納凹部の上段部と下段部とに支持可能なフロアボードを備えた車両用収納装置であって、
前記フロアボードには、前記荷室に固定される第1連結ボードと、
この第1連結ボードにヒンジで連結される第2連結ボードと、
この第2連結ボードにヒンジで連結される第3連結ボードと、
この第3連結ボードにヒンジで連結されるフロアボード本体と、を直列に配置し、
前記フロアボード本体は、前記荷室に設けられた支持部で支持されることを特徴とする車両用収納装置。 - 前記第2連結ボードと前記第3連結ボードとは、下方に屈曲可能にヒンジ結合して、屈曲させたときに、前記第2連結ボードの上面と前記第3連結ボードの上面とが重なり合うこと特徴とする請求項1記載の車両用収納装置。
- 前記収納凹部の内壁には、前記フロアボード本体のヒンジ側端部を支持する支持台を設け、
前記第2連結ボードと前記第3連結ボードとには、前記支持台を挿通可能な開口部を設けたことを特徴とする請求項2記載の車両用収納装置。 - 前記収納凹部の内底面には、前記フロアボード本体の嵌合溝に嵌合する嵌合部を設けたことを特徴とする請求項2ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用収納装置。
- 前記収納凹部の前記内壁には、前記第3連結ボードを保持する保持部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用収納装置。
- 前記第3連結ボードの上面には、前記保持部に係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用収納装置。
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