JP2010005857A - 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置 - Google Patents

液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010005857A
JP2010005857A JP2008166308A JP2008166308A JP2010005857A JP 2010005857 A JP2010005857 A JP 2010005857A JP 2008166308 A JP2008166308 A JP 2008166308A JP 2008166308 A JP2008166308 A JP 2008166308A JP 2010005857 A JP2010005857 A JP 2010005857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
liquid
gap
unit
liquid ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008166308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5171430B2 (ja
Inventor
Tsutomu Takatsuka
務 高塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008166308A priority Critical patent/JP5171430B2/ja
Publication of JP2010005857A publication Critical patent/JP2010005857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171430B2 publication Critical patent/JP5171430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】複数のヘッドユニットをつなぎ合わせて構成されたラインヘッドにおける好ましいメンテナンスを実現する液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置を提供する。
【解決手段】インクを吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって一列に繋ぎ合わせたライン型ヘッド(50)と、ヘッドをヘッドユニットの並び方向に沿って移動させるヘッド移動手段と、ヘッドが移動する際に、ヘッドユニットのノズル形成面に接触してノズル形成面をヘッドユニットの並び方向に一括で払拭する弾性部(162A)と、弾性部のヘッドの移動方向の下流側に設けられるとともに弾性部と一体に形成され、ヘッドユニット間の隙間に接触して隙間に入り込んだ液体を吸収する多孔質部部(163)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置に係り、特に複数のヘッドユニットをつなぎ合わせた構造を有するインクジェットヘッドのメンテナンス技術に関する。
従来、汎用の画像記録装置として、多数のノズルが設けられたインクジェットヘッドからインクを吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置には、印字面側の形状が短冊状になっているインクジェットヘッド(ヘッドユニット)を並び方向に対して傾斜させてライン状に多数並べて配置してなるラインヘッドを備えたものがある。
インクジェット記録装置では、劣化したインクによるノズルの詰まりやインクジェットヘッドのインク吐出面の汚れが発生すると吐出異常が起こり、特に、ラインヘッドに吐出異常が発生すると記録画像にスジムラが発生してしまい、画像品質が著しく低下してしまう。インクジェット記録装置は、吐出異常の発生を未然に防ぎ、かつ、吐出異常を速やかに回復させるために、予備吐出やインク吐出面のワイピング、ノズル吸引といったインクジェットヘッドのメンテナンスが行われる。
複数のインクジェットヘッドをつなぎ合わせて構成されたラインヘッドを、ラインヘッドの長手方向に沿ってワイピングすると、インクジェットヘッド間の隙間の中に詰まっているインクをクリーニングすることができず、むしろこの隙間にインクを押し込んでしまうことになる。
特許文献1には、並び方向に傾斜させて多数のノズルヘッドを並べてなるラインヘッドを備えたインクジェット記録装置が記載されている。特許文献1には、ラインヘッドのノズル面をブレードにてワイピングする際にラインヘッドの各ノズルヘッドの傾斜方向と略平行に移動させることにより、ノズルヘッドの相互間の隙間内にクリーニングするインクを押し込むことが防止され、さらに隙間内に入り込んだインクをもふき取ることができる旨が開示されている。
特開2005−319653号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたワイピング方法では、ノズルヘッドと平行にワイピングしたとしても、ノズルヘッド相互間の微細な隙間に作用する毛細管力によりに該隙間にインクが入り込んでしまうとともに隙間に保持され、隙間に保持されたインクの量が多くなると液垂れが発生するという問題があった。さらに、ラインヘッドの短手方向にワイピングするために、ヘッドの移動機構とは別にワイパーを移動させる機構が必要となる。このワイパーを移動させる機構は、ヘッドとの水平を保ちながらワイパーを移動させる必要があり、ワイピング装置の構成が複雑となるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数のヘッドユニットをつなぎ合わせて構成されたラインヘッドにおける好ましいメンテナンスを実現する液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって繋ぎ合わせたラインヘッドと、前記ラインヘッドを前記ヘッドユニットの並び方向に沿って移動させるヘッド移動手段と、前記ヘッド移動手段により前記ラインヘッドが移動する際に、前記ヘッドユニットのノズル形成面に接触して前記ノズル形成面を前記ヘッドユニットの並び方向に一括で払拭する払拭手段と、前記払拭手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられるとともに、前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設され、前記ヘッドユニット間の隙間に接触して前記隙間内の液体を吸収除去する液体吸収手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、払拭手段による払拭処理によってヘッドユニット間の微細な隙間に入り込んだ液体を、払拭手段のヘッドの移動方向下流側に設けられた液体吸収手段により吸収除去するように構成したので、隙間に液体が保持されることがなく、隙間に溜まった液体の液たれが防止される。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成図である。図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10は、圧胴12の周面に保持された記録媒体に直接的に画像を形成する圧胴直描方式のインクジェット記録装置である。
このインクジェット記録装置10は、記録媒体を周面に保持して搬送する圧胴12と、記録媒体14を供給する給紙部16と、圧胴12により保持された記録媒体14に色インクを付与して画像形成を行う印字部18と、インクの溶媒を乾燥させる溶媒乾燥部20と、画像を堅牢化する定着処理部22と、画像が形成された記録媒体14を搬送して排出する排出部24と、印字部18のインクジェットヘッド18K,18C,18M,18Yにメンテナンス処理を施すメンテナンス処理部26と、から主に構成される。
給紙部16には、枚葉紙の形態の記録媒体14を供給する給紙トレイ28が設けられている。給紙トレイ28から給紙ローラ30によって送り出された記録媒体14は、ガイドローラ32を介して圧胴12の周面に送り出され圧胴12の周面に保持される。
カット紙形態の記録媒体14に代わり、ロール形状に巻かれた連続紙形態の記録媒体を用いることも可能である。連続紙形態の記録媒体を用いる場合には、ロールを保持する手段と、長尺の記録媒体を所定のサイズにカットするカッターと、を備えられる。
図示は省略するが、圧胴12の周面には多数の吸引穴が所定の配置パターンにしたがって配置され、多数の吸引穴が配置される領域が記録媒体を吸引保持する記録媒体保持領域として機能する。吸引穴は、圧胴12の内部に設けられた吸引流路と連通するとともに、吸引流路を介して外部の吸引装置(ポンプ)に接続される。なお、上述した負圧吸引方式に代わり、静電気により圧胴12の記録媒体保持領域に記録媒体14を保持する静電吸着方式を適用してもよい。記録媒体の搬送が安定するため搬送不良が低減できる。また、記録媒体を搬送する手段には吸着ベルトなど、他の搬送形態を適用してもよい。
印字部18は、圧胴12の周面に対向する位置に設けられる、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインクに対応するインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」と記載することがある。)18K,18C,18M,18Yを有し、圧胴12の周面に保持された記録媒体14に対して画像データに応じて各色インクを吐出して画像記録を行う。
図1に示すように、ヘッド18K,18C,18M,18Yは、圧胴12の周面に沿って水平面に対して斜めに傾けて配置されている。言い換えると、各ヘッド18K,18C,18M,18Yのインク吐出面の垂線方向と圧胴12の周面の法線方向が一致し、各ヘッド18K,18C,18M,18Yのインク吐出面と圧胴12上(記録媒体14上)の打滴位置と距離が各ヘッド18K,18C,18M,18Yとも同一になるように各ヘッド18K,18C,18M,18Yが配置されている。特に厚胴12の周囲に円弧状に配置することで、打滴距離に起因する着弾位置精度が確保され高品位画像の形成が可能となる。
図1には、KCMYの標準色(4色)の構成を例示するが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクやレッド、ブルー、ゴールド、シルバーを吐出するインクヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
印字部18の後段には溶媒乾燥部20が設けられている。画像記録が行われた記録媒体14はガイドローラ34を介して溶媒乾燥部20に送られ、溶媒乾燥処理が施される。溶媒乾燥部20では、記録媒体14の画像記録面に50℃〜130℃の温風を吹き付けて、記録媒体14の画像記録面に残留する水などの溶媒を蒸発させる。なお、溶媒乾燥部20の他の態様として、温風乾燥方式に代わり又はこれと併用して、赤外線ヒータによる輻射方式の加熱や、記録媒体14の画像形成面の反対側面からヒータを内蔵したヒートローラを接触させる接触乾燥方式を適用してもよい。つまり画像記録面と非接触で乾燥させることが望ましく、未乾燥による装置内接触汚れや排出記録媒体の積載による裏汚れ等が防止される。
溶媒乾燥部20の後段には、乾燥処理後の記録媒体14に定着処理を施す定着処理部22が設けられている。図1に示す定着処理部22は、ヒータ36が内蔵されたヒートローラ38と、ヒートローラ38の記録媒体搬送路をはさんで反対側に配置される支持ローラ40と、を含んで構成されている。
乾燥処理後の記録媒体14はヒートローラ38と支持ローラ40との間に、画像記録面がヒートローラ38側となるようにはさみ込まれ、ヒータ36から放射される熱によりヒートローラ38を介して記録媒体14の画像記録面が加熱されるとともに、ヒートローラ38と支持ローラ40の押圧により記録媒体14は加圧される。記録媒体画像部の耐擦性が向上する。
定着処理部22によって定着処理が施された記録媒体14は、排出部24から装置外部に排出される。排出部24には、画像ごと(オーダーごと)に区別して排出されるようにソータを備える態様が好ましい。
メンテナンス処理部26は各ヘッド18K,18C,18M,18Yのそれぞれに対応するメンテナンスユニット26K,26C,26M,26Yを有している。図1に示すように、メンテナンスユニット26K,26C,26M,26Yはヘッド18K,18C,18M,18Yと平行になるように水平面に対して斜めに傾けて配置されている。なお、メンテナンス処理部26の詳細については後述する。
〔ヘッドの構造〕
次に、図2〜図5を用いて、図1の印字部18のヘッド18K,18C,18M,18Yついて詳細に説明する。なお、ヘッド18K,18C,18M,18Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図2は、ヘッド50をインク吐出面(ノズル形成面)側から見た図である。同図に示すように、ヘッド50は、略平行四辺形の平面形状を有する複数のヘッドユニット50Aが一列に並べられた構造を有するラインヘッドであり、複数のヘッドユニット50Aを記録媒体14の幅方向に沿ってつなぎ合わせて、記録媒体14(図1参照)の全幅に対応している。
複数のヘッドユニット50Aは、それぞれのインク吐出面が略同一平面内となるように位置決めされ、かつ、各ヘッドユニット50Aのノズルアライメントが調整された状態で、インク吐出面の反対側面からヘッドユニット保持部材50Bに保持されている。
また、ヘッド50の長手方向の両端部には、略三角形の平面形状を有するヘッドユニットダミー部50Cが設けられ、ヘッドユニットダミー部50Cも所定の位置決めがなされてユニット保持部材50Bに保持されている。なお、ヘッドユニット50A同士の間には、ヘッドユニット50Aの製造上の誤差や取り付けの誤差を吸収するための隙間50Dが設けられている。
図3は、ヘッド50の側面図(図1のA−A線に沿う断面図と等価)である。同図における下方向がヘッド50のインク吐出方向となり、ヘッド50の下側に圧胴12(図2における図示は省略)が配置されている。
ヘッドユニット50A(及びヘッドユニットダミー部50C)は、上側からヘッドユニット保持部材50Bにより支持され、インク吐出面側に凸の形状となっている。また、ヘッドユニット保持部材50Bの上側(ヘッドユニット50Aと反対側の背面)には、ヘッドユニット50Aごとにインク供給口50Eが設けられ、不図示のインク供給系からチューブ及びインク供給口50Eを介して各ヘッドユニット50Aにインクが供給される。
また、各ヘッドユニット50Aの背面には、駆動信号の供給源である駆動基板(駆動回路)50Fが配設されている。駆動基板50Fは不図示のフレキシブル基板を介して本体装置と接続される。図3には、各ヘッドユニット50Aに2枚の駆動基板50Fを備え、2枚の駆動基板50Fの間に共通の放熱板50Gが配設される態様を図示した。
図4(a)はヘッドユニット50Aにおけるノズルの配置例を示す平面透視図であり、図4(b)はその一部の拡大図である。記録媒体14上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、各ヘッドユニット50Aにおけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッドユニット50Aは、図4(a)、(b)に示したように、インク吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド50の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体14の搬送方向(紙送り方向、副走査方向)と略直交する主走査方向に画像形成領域の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は図示の例に限定されない。例えば、図4(a)の構成に代えて、図4(c)に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された略長方形形状の平面形状を有するヘッドユニット50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで長尺化することにより、全体として記録媒体14の画像形成領域の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部の一方にノズル51への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図5は、ヘッドユニット50Aの立体形状を示す断面図(図4(a),(b)のB−B線に沿う断面図)である。
図5に示すように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路55を介して各圧力室52に供給される。
圧力室52の一部の面(図5において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56には個別電極57を備えた圧電素子58が接合されている。個別電極57と共通電極間に駆動電圧を印加することによって圧電素子58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、圧電素子58には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、圧電素子58の変位が元に戻る際に、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に再充填される。
入力画像からデジタルハーフトーニング処理によって生成されるドットデータに応じて各ノズル51に対応した圧電素子58の駆動を制御することにより、ノズル51からインク滴を吐出させることができる。記録媒体14を一定の速度で副走査方向に搬送しながら、その搬送速度に合わせて各ノズル51のインク吐出タイミングを制御することによって、記録媒体14上に所望の画像を記録することができる。
上述した構造を有するインク室ユニット53を図4(b)に示すごとく主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影(正射影)されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影される実質的なノズル列の高密度化を実現することが可能になる。
本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子58)に代表される圧電アクチュエータの変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔メンテナンユニットの説明〕
次に、図1に示すメンテナンスユニット26K,26C,26M,26Yについて詳細に説明する。なお、図1に示すメンテナンスユニット26K,26C,26M,26Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号160によってメンテナンスユニットを示すものとする。
図6は、メンテナンスユニット160の概念図である。同図に示すように、メンテナンスユニット160は圧胴12が配設される印字位置(印字位置に位置するヘッド50を破線で図示)とは離れたメンテナンス位置に設けられている。図6に示すように、矢印線で示すようにヘッド50を水平移動させることで、圧胴12の直上の印字位置とメンテナンス位置との間を移動させることができるように構成されている。
メンテナンスユニット160は、ヘッド50のインク吐出面(ノズル形成面)に洗浄液を付与する洗浄液塗布ローラ161と、洗浄液が塗布されたノズル形成面を払拭する弾性部(ブレード)162Aを含むとともに、ヘッドユニットの隙間50D(図2参照、以下、単に「隙間50D」と記載することがある。)の中に入り込んだ液体を吸収除去する多孔質部(吸引除去部)163を含み、かつ、弾性部162Aと多孔質部163が一体に形成されたブレード構造体162と、予備吐出時のインク受けになるとともにノズル形成面側からノズル(図5参照)を介してインク吸引を行うキャップ164と、多孔質部163及びキャップ164に負圧を発生させるポンプ165と、多孔質部163に連通する流路を開閉する開閉弁166と、多孔質部163及びキャップ164を介して回収された洗浄やインクを貯留する回収タンク167と、を含んで構成されている。
ヘッド50を図6における左から右へ移動させると、まず、多孔質部材により形成され、図1に示すヘッドユニットの隙間50Dに対応する形状を有するスリット161Aが表面に形成された洗浄液塗布ローラ161によって、ノズル形成面に付着して固化したインクを溶解させる洗浄液が塗布される。さらにヘッド50が右へ移動して洗浄液が塗布されてから所定時間が経過すると、弾性部162Aによってノズル形成面のワイピングと、多孔質部163による隙間50Dの液体吸収が同時に行われる。
すなわち、ヘッドユニット間の隙間50Dの位置が多孔質部163の直上に到達すると、ヘッド50を一旦停止させ(又は減速させ)、隙間50Dの中に入り込んだ液体の吸収除去が行われる。多孔質部163による隙間50Dの吸収除去処理が終了すると、ヘッド50を再び図6の右へ移動させる。
ヘッド50がキャップ164の位置まで移動すると、ヘッド50を停止させるとともに、メンテナンスユニット160を上方向に移動させてヘッド50のノズル形成面をキャッピングし、すべてのノズルについて予備吐出が行われる。また、必要に応じてノズルの吸引処理を行ってもよい。なお、上述したメンテナンスユニット160の構造やメンテナンス処理の詳細については、図8〜図15を用いて詳細に説明する。
〔制御系の説明〕
図7は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、メンテナンス制御部79、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。
メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバである。図7には、装置内の各部に配置されるモータを代表して符号88で図示されている。モータ88には、図1で説明した圧胴12を駆動するモータや、給紙ローラ30を駆動するモータなどが含まれている。
ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって、ヒータ89を駆動するドライバである。図7には、インクジェット記録装置10に備えられる複数のヒータを代表して符号89で図示されている。図7のヒータ89には、図1の溶媒乾燥部20のヒータや定着処理部22のヒータ36などが含まれている。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御にしたがい、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図7において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データがメモリ74に記憶される。
インクジェット記録装置10では、インク(色材)による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、メモリ74に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80において閾値マトリクスや誤差拡散法などを用いたハーフトーニング処理によってインク色ごとのドットデータに変換される。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられる印字データ(すなわち、画像バッファメモリ82に記憶されたドットデータ)に基づき、ヘッド50の各ノズル51に対応する圧電素子58を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
ヘッドドライバ84から出力された駆動信号がヘッド50に加えられることによって、該当するノズル51からインクが吐出される。記録媒体14を所定の速度で搬送しながらヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録媒体14上に画像が形成される。
また、システムコントローラ72は、図1の圧胴12による記録媒体14の負圧吸着を制御する手段として機能し、記録媒体14が圧胴12に受け渡されると圧胴12の周面に設けられた吸引口に負圧を発生させるように吸引装置に指令信号を送出する。
さらに、システムコントローラ72は、定着処理部22のニップ圧を制御する手段としても機能する。記録媒体14の種類情報を取得すると、処理対象の記録媒体14に対応するニップ圧となるように、定着処理部22のヒートローラ38と支持ローラ40との間のクリアランスを制御する。
メンテナンス制御部79は、図1に示すメンテナンス処理部26(図6に示すメンテナンスユニット160)によるヘッド50のメンテナンス処理を制御する手段として機能する。即ち、図7に示すメンテナンス制御部79は、システムコントローラ72から送られる指令信号に基づきヘッド50の移動、メンテナンスユニット160の移動、洗浄液塗布ローラ161の駆動、ポンプ165の駆動、開閉弁166の開閉等を制御する。
システムコントローラ72は、センサ92から得られる検出信号に基づき装置各部に指令信号を送出する。図7のセンサ92には、図1の圧胴12の記録媒体14の受渡部に設けられる給紙センサや、圧胴12の表面温度を検出する温度センサ、溶媒乾燥部20に設けられる温度センサ、定着処理部22に設けられる温度センサ、ヘッド50のメンテナンス時にヘッドユニット間の隙間50Dの位置を検出するセンサなどが含まれる。
プリント制御部80には、図1の排出部24に配置される印字検出部(インラインセンサ)94から記録画像の撮像結果のデータが入力される。印字検出部94は、印字部18の打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他吐出異常をチェックする手段として機能する。
すなわち、印字検出部94は、記録媒体14に印字された画像(テストパターン)を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部94から得られた情報に基づいてヘッド50に対する各種補正やヘッド50のメンテナンスを行うように各部を制御する。
印字検出部94の構成例として、少なくともヘッド50によるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される態様が挙げられる。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたR受光素子列と、緑(G)の色フィルタが設けられたG受光素子列と、青(B)の色フィルタが設けられたB受光素子列と、から成る色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
プログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
〔メンテナンスユニットの詳細な説明〕
次に、図6に示すメンテナンスユニット160について詳細に説明する。
図8は、メンテナンスユニット160を上側(ヘッド50側)から見た概略図である。先に説明したように、メンテナンスユニット160は、表面にスリット161Aが設けられた洗浄液塗布ローラ161と、ヘッド50ノズル形成面のワイピングを行う弾性部162Aを含み、かつ、多孔質部材により形成された先端部を用いてヘッドユニット間の隙間50Dに接触して隙間50Dの中の液体を吸収する多孔質部163を含むブレード構造体162と、ヘッド50のノズル形成面に密着させて予備吐出時のインク受けとして機能するとともに、ノズルを介してヘッド50内のインクを吸引する機能を有するキャップ164と、を含んで構成され、メンテナンス処理時におけるヘッド50の移動方向(以下、単に「ヘッドの移動方向」や「ヘッドの長手方向」と記載することがある。)の上流側から上記の順に配置されている。
図8に示すブレード構造体162は、弾性部162Aのヘッドの移動方向下流側に多孔質部163が設けられ、弾性部162Aと多孔質部163が接合された構造を有している。
また、図8に示すように、弾性部162A及び多孔質部163が一体に構成されたブレード構造体162は、弾性部162Aの払拭面がヘッドユニット間の隙間50Dと略平行になるように、ヘッドの移動方向に対して斜めに配置されている。図8に示す符号163Bは、多孔質部163によって吸収された液体を吸引するための吸引口であり、図6に示すように開閉弁166を介してポンプ165と接続されている。
なお、弾性部162Aと多孔質部163を分離して配置してもよい。この場合には、弾性部162Aは、払拭面がヘッドユニット間の隙間50Dに対して斜めになるように配置するとよい。かかる構造によって、ヘッドユニット間の隙間50Dに対して斜め方向からヘッド50のノズル形成面のワイピングを行うことで、該隙間50Dのエッジ(ヘッドユニット50Aのエッジ)と弾性部162Aとの衝突による弾性部162Aの払拭面の劣化が防止し得る。
図9(a)には洗浄液塗布ローラ161の側面側から見た形状を拡大して図示する。また、図9(b)には、洗浄液塗布ローラ161の周面の平面形状を拡大して図示する。
洗浄液塗布ローラ161は表面が多孔質部材により形成され、不図示の洗浄液供給部から供給される洗浄液が表面に保持される。また、図9(b)に示すように、洗浄液塗布ローラ161は円筒形状を有し、その表面にはヘッドユニット50Aのつなぎ目ピッチで、かつ、ヘッドユニット間の隙間50Dに対応して斜め方向にスリット161Aが形成されている。
スリット161Aの平面形状はヘッドユニット間の隙間50Dの平面形状に対応し、スリット161Aの外周の長さは、メンテナンス処理時のヘッド50の移動方向におけるヘッドユニット50Aの長さと、ヘッドユニット間の隙間50Dの長さを足し合わせた長さに相当し、スリット161Aの円周方向の長さは、ヘッドの移動方向における隙間50Dの長さと同一又は該隙間50Dの長さよりもやや長くなっている。
また、スリット161Aの円周方向に対する角度は、ヘッドの移動方向に対する隙間50Dの角度に対応している。すなわち、洗浄液塗布ローラ161が回転するとスリット161Aは隙間50Dを覆う形状であり、例えば、ヘッド移動方向における隙間50Dの長さに対する円周方向におけるスリット161Aの長さ比は1.0以上1.2以下とするとよい。隙間50Dを確実にスリット161Aにて覆うことができ、位置合わせが容易となる。
また、図9(b)に示すように、洗浄液塗布ローラ161は回転軸161Bに支持され回転可能に構成され、メンテナンス時のヘッド50の移動速度に対応する一定速度で回転し、ヘッドユニット50Aのノズル形成面に洗浄処理液を付与するとともに、洗浄液塗布ローラ161の直上にヘッドユニット間の隙間50Dが移動してくると、スリット161Aが真上の位置に移動してくるように洗浄液塗布ローラ161の回転が制御される。このように洗浄液塗布ローラ161の回転制御を行うと、ヘッドユニット間の隙間50Dには洗浄液が付与されない。
すなわち、ヘッドユニット間の隙間50Dとスリット161Aとの位置合わせがなされるように、ヘッド50の移動と洗浄液塗布ローラ161の回転が制御される。例えば、ヘッドユニット間の隙間50Dのヘッド50の移動経路上の位置を検出する検出部を備え、検出部により検出された隙間50Dの位置に合わせて洗浄液塗布ローラ161の回転速度やオンオフを制御する態様が挙げられる。隙間50Dの検出部には、ヘッド50の移動機構のモータにエンコーダを取り付けてエンコーダの出力信号から間接的に隙間50Dの位置を把握する構成や、ヘッド50の移動経路上に設けられた位置検出センサにより隙間50Dの位置を直接検出する構成が適用可能である。
なお、洗浄液塗布ローラ161の表面に2本以上のスリットを設け、ヘッドユニット間の隙間50Dと洗浄液塗布ローラ161の表面のスリットの何れか1つが同期するように洗浄液塗布ローラ161の回転制御を行うように構成してもよい。
図8の弾性部162Aは、ヘッド50のノズル形成面にたわみながら接触する長さを有し(図11参照)、払拭面がヘッドの移動方向と略直交し、ヘッドユニット間の隙間50Dに対して略平行に、かつ、払拭中に接触するように配置される。弾性部162Aには弾性部材が好適に用いられる。
なお、洗浄液塗布ローラ161と多孔質部163との配置ピッチをヘッドユニット50Aの配置ピッチ(隙間50Dの配置ピッチ)とすると、隣り合う隙間50Dにおいて、ヘッドの移動方向の上流側の隙間50Dの位置と洗浄液塗布ローラ161のスリット161Aの位置が一致した状態で、下流側の隙間50Dの位置と多孔質部163の位置を一致させることができ、洗浄液を塗布する際の隙間50Dを避ける処理と隙間50Dの吸収処理の2つの処理を同時に行うことができる。
また、図10に示すように、ヘッドユニットダミー部50Cに端部からヘッドユニット50Aが配置される内側に向かって厚みが大きくなるような傾斜面50Hを設け、ヘッドユニット50Aの端部のエッジには弾性部162Aが線接触するように構成すると、ヘッドユニット50Aの端部のエッジと弾性部162Aとの接触による弾性部162Aの払拭面の劣化が防止される。
キャップ164は、ヘッド50のノズル形成面を覆う開口形状を有している。また、ヘッド50のノズル形成面と接触する部分はシール部材により構成され、キャップ164とヘッド50のノズル形成面との密着性が確保されている。また、キャップ164の底面にはポンプ165と連通する負圧流路との接続口164Aが設けられている。
ワイピング処理後のノズルからキャップ164に向けて予備吐出を行うことで、ワイピングの際にノズル内に入った洗浄液や洗浄液に溶解したインクが排出される。同時に、ノズル内の劣化インクも排出され、好ましいインク吐出を行うノズルの状態を得ることができる。
以上まとめると、上述したメンテナンスユニット160を用いたヘッド50のメンテナンス処理は、ヘッド50をメンテナンス位置に移動させる移動工程と、ヘッド50のノズル形成面(インク吐出面)に洗浄液を塗布するとともに、ヘッドユニット間の隙間50Dに洗浄液が入り込まないように洗浄液の塗布を回避する洗浄液塗布工程と、ノズル形成面のワイピングを行うワイピング工程と、ヘッドユニット間の隙間50Dに入り込んだ液体を吸収除去する液体除去工程と、ヘッド50のすべてのノズルから予備吐出を行う予備吐出工程と、を含んで構成されている。
図11(a)には、弾性部162A及び多孔質部163が一体に構成されたブレード構造体162の平面形状(ヘッドの移動方向から見た形状)を図示し、図12(b)は側面から見た形状(ヘッドの移動方向と直交する方向から見た形状)を図示する。
図11(a)に示すように、ブレード構造体162の平面形状は長方形形状であり、その幅(図11(a)の左右方向に長さ)はヘッドユニット50Aの短手方向の幅と同一又は、それよりも長くなっている。
また、ブレード構造体162の先端部がヘッド50のノズル形成面にたわみ変形した状態で接触するように、弾性部162A及び多孔質部163の長さ(高さ)が決められている。さらに、多孔質部163は弾性部162Aよりも上側に突出した形状を有し、この突出した先端部がヘッドユニット間の隙間50Dに入り込み、当該隙間50Dの中に入り込んだ液体を吸収し得る。この突出した先端部の長さ(隙間50Dに入り込む部分の長さ)は、隙間50Dの深さの3%〜20%程度とするとよい。
図11(b)に示すように、弾性部162A及び多孔質部163の側面形状は長方形形状である。また、ブレード構造体162は弾性部162Aに沿って短形状の多孔質部163を構成する部材が一体的に貼り付けられた構造となっている。
図12(a)〜(c)には、ブレード構造体162によってヘッド50のノズル形成面を払拭する状態を模式的に図示する。図12(a)〜(c)におけるメンテナンス時におけるヘッド50の移動方向は、他の図と同様に左から右である。
図12(a)は、ヘッドの移動方向における下流側のヘッドユニット50A−1のノズル形成面を払拭している状態である。各ヘッドユニット50Aのノズル形成面を払拭するときは、弾性部162A及び多孔質部163ともたわみ変形してノズル形成面に接触している。この状態では、弾性部162Aによってノズル形成面のワイピングが行われるとともに、多孔質部163によって拭き残しの液体が吸収除去される。
図12(b)は、ブレード構造体162の多孔質部163の位置に、下流側のヘッドユニット50A−1と上流側のヘッドユニット50A−2との間の隙間50Dが到達した状態である。この状態でヘッド50を停止させると、たわみ変形していた多孔質部163の先端部が復元力により当該隙間50Dに入り込む。
この状態を所定期間維持することで、当該隙間50Dの中の液体が多孔質部163により吸収除去される。ヘッド50の停止期間は、多孔質部163の吸収能力と隙間50Dの形状、洗浄液の種類(物性)等によって決められる。
なお、ヘッドユニット間の隙間50Dに多孔質部163が入り込みやすいように、多孔質部163の先端部のエッジを面取り加工しておくとよい。
図12(c)には、ヘッド50のすべてのヘッドユニット50Aについてノズル形成面のワイピングが終了し、ブレード構造体162がヘッド50の直下から抜け出した状態を図示する。
なお、弾性部162Aや多孔質部163は消耗部品であり、メンテナンスユニット160から取り外しができるようにメンテナンスユニット160に取り付けられている。また、キャップ164による吸引を行う場合には開閉弁166を閉じることで、キャップ164の使用時における吸引力が下がらないように開閉弁166が制御されるので、負圧の有効利用を図ることができる。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10は、ヘッド50のメンテナンス処理において、ノズル形成面に洗浄液を塗布する洗浄液塗布ローラ161にヘッドユニット間の隙間50Dに対応するスリット161Aを設け、隙間50Dとスリット161Aを同期させて洗浄液の塗布を行うので、隙間50Dの中への洗浄液の入り込みが防止される。
また、ヘッドユニット間の隙間50Dの形状に対応する多孔質部163を具備するブレード構造体162を備え、弾性部162Aと多孔質部163を具備するブレード構造体162によりヘッド50のノズル形成面のワイピングを行うことで、ヘッド50のノズル形成面のクリーニングとヘッドユニット間の隙間50Dのクリーニングを一体的に行うことができる。
〔変形例〕
次に、上述したブレード構造体の変形例について説明する。図13は、本変形例に係るブレード構造体262の斜視図である。
図13に示すブレード構造体262は、傾き方向の下側に弾性部262Aよりも突出し、かつ、上方向にも多孔質部263よりも突出した構造を有する端部多孔質部263Aが設けられている。端部多孔質部263Aの平面形状は上下に細長い長方形であり、端部多孔質部263Aの側面から見た形状はL字を180°回転させた逆L字形状となっている。さらに、端部多孔質部263Aの逆L字の水平部分は弾性部262Aよりも前方にやや突出した形状となっている。
上述した構造(形状)を有する端部多孔質部263Aは、水平面に対して傾けられて配置されるヘッド50の傾き方向の下側の端部において、ヘッドユニット間の隙間50Dにヘッド50の側面側から接触し、当該隙間50Dに入り込んだ液体を吸収除去する手段として機能する。図14には、ヘッド50の側面側端部(ヘッド50の短手方向の端部)から端部多孔質部263Aによりヘッドユニット間の隙間50D内の液体を除去している状態を模式的に図示する。なお、図14に符号260を付して破線で図示した構造は、ブレード構造体262を支持するメンテナンスユニットである。
図15(a)〜(c)には、ブレード構造体262によってヘッド50のノズル形成面を払拭する状態を模式的に図示する。図15(a)〜(c)におけるメンテナンス時におけるヘッド50の移動方向は、他の図と同様に左から右である。
図15(a)は、ヘッドの移動方向における下流側のヘッドユニット50A−1のノズル形成面を払拭している状態である。各ヘッドユニット50Aのノズル形成面を払拭するときは、弾性部262A及び多孔質部263ともたわみ変形してノズル形成面に接触している。また、端部多孔質部263Aはヘッド50の側面に接触(密着)している。この状態では、弾性部262Aによってノズル形成面のワイピングが行われるとともに、多孔質部263によって拭き残しの液体が吸収除去される。
図15(b)は、ブレード構造体262の弾性部262Aの位置に、下流側のヘッドユニット50A−1と上流側のヘッドユニット50A−2との間の隙間50Dが到達した状態である。この状態でヘッド50を停止させると、たわみ変形していた多孔質部263の先端部が復元力により当該隙間50Dに入り込む。また、端部多孔質部263Aは当該隙間50Dをヘッドの側面側から密着するので、隙間50Dの傾き方向の下側に溜まった液体は端部多孔質部263Aに接触する。
この状態を所定期間維持することで、当該隙間50Dの中の液体が多孔質部163及び端部多孔質部263Aにより吸収除去される。ヘッド50の停止期間は、多孔質部163及び端部多孔質部263Aの吸収能力と隙間50Dの形状、洗浄液の種類(物性)等によって決められる。なお、多孔質部263と端部多孔質部263Aは同一の材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。
また、端部多孔質部263Aがヘッドユニット間の隙間50Dをヘッド50の側面側から覆うように端部多孔質部263Aの形状およびサイズ(特に水平部分のサイズ)が決められている。
図15(c)には、ヘッド50のすべてのヘッドユニット50Aのノズル形成面のワイピングが終了し、ブレード構造体262がヘッド50の直下から抜け出した状態を図示する。
かかる変形例によれば、圧胴搬送手段を用いたインクジェット記録装置において、圧胴の周面に沿って水平面に対して傾けられて配置されたヘッドにおいて、ヘッドユニット間の隙間50Dの傾き方向下側に溜まった液体を除去し、液たれを防止する。
本発明は、インクに含有する着色剤を凝集(または、不溶化)させる機能を持つ処理液とインクを反応させて画像を形成する装置構成についても適用可能である。
以上、本発明のインクジェット記録装置、ヘッドメンテナンス装置を詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
<付記>
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):液体を吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって繋ぎ合わせたラインヘッドと、前記ラインヘッドを前記ヘッドユニットの並び方向に沿って移動させるヘッド移動手段と、前記ヘッド移動手段により前記ラインヘッドが移動する際に、前記ヘッドユニットのノズル形成面に接触して前記ノズル形成面を前記ヘッドユニットの並び方向に一括で払拭する払拭手段と、前記払拭手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられるとともに、前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設され、前記ヘッドユニット間の隙間に接触して前記隙間内の液体を吸収除去する液体吸収手段と、を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
本発明によれば、払拭手段による払拭処理によりヘッドユニット間の微細な隙間に入り込んだ液体を、液体除去手段により除去するように構成したので、隙間に液体が保持されることがなく、隙間に溜まった液体の液たれが防止される。
ヘッドユニットは一列につなぎ合わせてもよいし、千鳥状などの配置にしたがってつなぎ合わせてもよい。
(発明2):発明1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記払拭手段は、前記ノズル形成面を払拭する払拭面が前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設されるとともに、前記液体吸収手段と一体に設けられることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、払拭手段による払拭処理と液体吸収手段による液体吸収処理を一体的に行うことができる。
(発明3):発明1又は2記載の液体吐出装置において、前記払拭手段は弾性部材が用いられ、前記液体吸収手段は多孔質部材が用いられることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、払拭手段には払拭性能に優れた弾性部材を用い、液体吸収手段には吸収性能に優れた多孔質部材を用いることで、好ましい払拭処理及び液体吸収処理が行われる。
(発明4):発明1乃至3のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記液体吸収手段は、前記払拭手段よりも上側に突出した形状を有することを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、液体吸収手段を確実にヘッドユニット間の隙間に接触させることができ、さらに、液体吸収手段を隙間の中の液体に接触させることが可能となる。
(発明5):発明1乃至4のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記液体吸収手段は、前記隙間と接触する部分が面取り加工されていることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、液体吸収手段がさらに隙間の中に入りやすくなる。
(発明6):発明1乃至5のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記ヘッド移動手段は、前記ヘッドユニットの隙間と前記液体吸収手段の位置が合った状態で前記ラインヘッドの移動速度を減速させるか、あるいは前記ラインヘッドを停止させることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、隙間内の液体を液体吸収手段に吸収させる時間を確保することができ、より好ましい隙間内の液体の吸収除去が可能となる。
(発明7):発明1乃至6のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記ラインヘッドの前記ヘッドユニットの並び方向の両端部にはヘッドダミー部が設けられ、前記ヘッドダミー部は、前記ラインヘッドの端部から前記ヘッドユニット側の内側に向かって高さが大きくなる傾斜面を有することを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、ヘッドの両端部における払拭手段とノズル形成面が線接触するので、払拭手段の破損及び劣化を防止することができる。
(発明8):発明1乃至7のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記ヘッドユニットのノズル形成面は略平行四辺形の平面形状を有し、前記液体吸収手段は、前記ヘッドユニット間の隙間に対応して、前記ヘッドの移動方向に対して斜めに傾けて配置されることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、液体吸収手段が隙間の中に入りやすくなり、隙間の中の液体を効率よく吸収することができる。
隙間の方向(平行四辺形の斜辺の方向)に対して液体吸収手段を略平行に配置する態様がより好ましい。
(発明9):発明1乃至8のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記ラインヘッドの液体吐出面と対向する液体吐出領域に配設される前記記録媒体を周面に保持する回転ドラムを含む記録媒体搬送手段を備え、前記ラインヘッドは、前記ノズル形成面の垂線と前記回転ドラムの周面の法線が略平行となるように水平面に対して斜めに配置され、前記ヘッドユニット間の隙間の傾き方向下側の端部に接触し、前記ヘッドユニット間の隙間の傾き方向下側の端部に溜まった液体を吸収除去する端部液体吸収手段を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、隙間の傾き方向下側に溜まった液体を確実に除去することができ、隙間の傾き方向下側の液たれが防止される。
(発明10):発明9に記載の液体吐出装置において、前記端部液体吸収手段は、多孔質部材が用いられることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、液体の吸収性に優れた多孔質部材を用いることで、確実に、かつ、効率的に隙間の傾き方向下側の端部における液体吸収が可能となる。
(発明11):発明9又は10に記載の液体吐出装置において、前記端部液体吸収手段と前記液体吸収手段とを一体構造とすることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、隙間の中の液体吸収と隙間の傾き方向下側の端部における液体吸収を一体的に行うことができる。
(発明12):発明1乃至11のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記ノズル形成面に洗浄液を塗布する塗布ローラを含む洗浄液塗布手段を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、ノズル形成面を払拭する前に洗浄液を塗布することで、払拭によるノズル形成面と払拭手段との磨耗が抑制される。
(発明13):発明12に記載の液体吐出装置において、前記塗布ローラは、周面に前記ヘッドユニット間の隙間に対応する形状を有するスリットが設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、ヘッドユニット間の隙間には洗浄液が入り込まない。発明8のようにヘッドユニット間の隙間がヘッドの移動方向に対して斜めになる場合には、洗浄液塗布ローラのスリットも斜め方向となる。
(発明14):発明12又は13に記載の液体吐出装置において、前記塗布ローラを回転駆動する塗布ローラ駆動手段と、前記ヘッドユニット間の隙間に対して前記塗布ローラのスリットを位置合わせするように前記塗布ローラ駆動手段を制御する塗布ローラ駆動制御手段を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、ヘッドユニット間の隙間と洗浄液塗布ローラの位置合わせを行うことで、洗浄液塗布時における隙間への洗浄液の入り込みを確実に防止し得る。
(発明15):請求項12又は13に記載の液体吐出装置において、前記塗布ローラ駆動制御手段は、前記ヘッドユニット間の隙間と前記塗布ローラのスリットとの位置合わせがなされた状態で前記塗布ローラを停止させるように前記塗布ローラ駆動手段を制御することを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様において、スリットの位置を隙間が抜けるタイミングで、洗浄液塗布ローラの回転を再開するように制御するとよい。
(発明16):発明1乃至15の何れか1項に記載の液体吐出装置において、前記液体除去手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられ、前記ラインヘッドのノズル形成面をキャッピングするキャッピング手段を備え、前記払拭手段、前記液体除去手段、及び前記キャッピング手段は、前記ラインヘッドの移動方向に沿って一体に配置されることを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様によれば、払拭手段、液体除去手段、及びキャッピング手段が一体に構成されたメンテナンスユニットによって、ラインヘッドのノズル形成面のワイピング、予備吐出(又は吸引)を一連の動作として実行することができる。
(発明17):発明1乃至16のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置を含むことを特徴とする液体吐出装置。
かかる態様において、カラー画像記録に対応して色ごとにラインヘッドを備える場合には、払拭手段及び液体除去手段をヘッドごとに備える態様が好ましい。
(発明18):液体を吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって繋ぎ合わせたラインヘッドのノズル形成面に接触して、前記ヘッドユニットの並び方向に沿って移動する前記ラインヘッドのノズル形成面を、前記ヘッドユニットの並び方向に沿って一括で払拭し、前記ノズル形成面が前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設された払拭手段と、前記払拭手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられるとともに、前記払拭手段の払拭面と略平行となるように配設され、前記ヘッドユニット間の隙間に接触して前記隙間内の液体を吸収除去する液体吸収手段と、を備えたことを特徴とするヘッドメンテナンス装置。
液体を吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって繋ぎ合わせたラインヘッドのノズル形成面のメンテナンスを行う方法として、ラインヘッドをヘッドユニットの並び方向に沿って移動させながら、ノズル形成面をヘッドユニットの並び方向に沿って一括で払拭する払拭工程と、払拭工程の後にヘッドユニット間の隙間に接触して該隙間に入り込んだ液体を吸収除去する液体吸収工程と、を含むヘッドメンテナンス方法が挙げられる。
かかるヘッドメンテナンス方法において、ヘッドユニット間の隙間を避けながらノズル形成面に洗浄液を塗布する洗浄液塗布工程を含む態様が好ましい。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 ヘッドの構造を示す平面図 図1のA−A線に沿う断面図 図2のヘッドの構造例を示す平面透視図 図4のB−B線に沿う断面図 メンテナンスユニットの構成を説明する図 図1のインクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図 図6に示すメンテナンスユニットの概略平面図 図8の洗浄液塗布ローラの構造例を示す図 図2に示すヘッドユニットダミー部の拡大図 ブレード構造体の構造を説明する図 図6に示すメンテナンスユニットによるワイピングを説明する図 図6に示すブレード構造体の変形例を示す斜視図 ヘッドの斜め配置を説明する図 図13に示すメンテナンスユニットによるワイピングを説明する図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…圧胴、18…印字部、18K,18C,18M,18Y,50…ヘッド、26…メンテナンスユニット、50A…ヘッドユニット、50C…ヘッドユニットダミー部、50D…隙間、50H…傾斜面、161,261…洗浄液塗布ローラ、161A,261A…スリット、162,262…ブレード構造体、162A,262A…弾性部、163,263…多孔質部、164,264…キャップ、263A…端部多孔質部

Claims (18)

  1. 液体を吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって繋ぎ合わせたラインヘッドと、
    前記ラインヘッドを前記ヘッドユニットの並び方向に沿って移動させるヘッド移動手段と、
    前記ヘッド移動手段により前記ラインヘッドが移動する際に、前記ヘッドユニットのノズル形成面に接触して前記ノズル形成面を前記ヘッドユニットの並び方向に一括で払拭する払拭手段と、
    前記払拭手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられるとともに、前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設され、前記ヘッドユニット間の隙間に接触して前記隙間内の液体を吸収除去する液体吸収手段と、
    を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記払拭手段は、前記ノズル形成面を払拭する払拭面が前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設されるとともに、前記液体吸収手段と一体に設けられることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2記載の液体吐出装置において、
    前記払拭手段は弾性部材が用いられ、前記液体吸収手段は多孔質部材が用いられることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吸収手段は、前記払拭手段よりも上側に突出した形状を有することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吸収手段は、前記隙間と接触する部分が面取り加工されていることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記ヘッド移動手段は、前記ヘッドユニットの隙間と前記液体吸収手段の位置が合った状態で前記ラインヘッドの移動速度を減速させるか、あるいは前記ラインヘッドを停止させることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記ラインヘッドの前記ヘッドユニットの並び方向の両端部にはヘッドダミー部が設けられ、
    前記ヘッドダミー部は、前記ラインヘッドの端部から前記ヘッドユニット側の内側に向かって高さが大きくなる傾斜面を有することを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記ヘッドユニットのノズル形成面は略平行四辺形の平面形状を有し、
    前記液体吸収手段は、前記ヘッドユニット間の隙間に対応して、前記ヘッドの移動方向に対して斜めに傾けて配置されることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記ラインヘッドの液体吐出面と対向する液体吐出領域に配設される前記記録媒体を周面に保持する回転ドラムを含む記録媒体搬送手段を備え、
    前記ラインヘッドは、前記ノズル形成面の垂線と前記回転ドラムの周面の法線が略平行となるように水平面に対して斜めに配置され、
    前記ヘッドユニット間の隙間の傾き方向下側の端部に接触し、前記ヘッドユニット間の隙間の傾き方向下側の端部に溜まった液体を吸収除去する端部液体吸収手段を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項9に記載の液体吐出装置において、
    前記端部液体吸収手段は、多孔質部材が用いられることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項9又は10に記載の液体吐出装置において、
    前記端部液体吸収手段と前記液体吸収手段とを一体構造とすることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記ノズル形成面に洗浄液を塗布する塗布ローラを含む洗浄液塗布手段を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  13. 請求項12に記載の液体吐出装置において、
    前記塗布ローラは、周面に前記ヘッドユニット間の隙間に対応する形状を有するスリットが設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  14. 請求項12又は13に記載の液体吐出装置において、
    前記塗布ローラを回転駆動する塗布ローラ駆動手段と、
    前記ヘッドユニット間の隙間に対して前記塗布ローラのスリットを位置合わせするように前記塗布ローラ駆動手段を制御する塗布ローラ駆動制御手段を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  15. 請求項12又は13に記載の液体吐出装置において、
    前記塗布ローラ駆動制御手段は、前記ヘッドユニット間の隙間と前記塗布ローラのスリットとの位置合わせがなされた状態で前記塗布ローラを停止させるように前記塗布ローラ駆動手段を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記液体除去手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられ、前記ラインヘッドのノズル形成面をキャッピングするキャッピング手段を備え、
    前記払拭手段、前記液体除去手段、及び前記キャッピング手段は、前記ラインヘッドの移動方向に沿って一体に配置されることを特徴とする液体吐出装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置を含むことを特徴とする液体吐出装置。
  18. 液体を吐出する複数のノズルが2次元状に並べられたヘッドユニットを記録媒体の全幅に対応する長さにわたって繋ぎ合わせたラインヘッドのノズル形成面に接触して、前記ヘッドユニットの並び方向に沿って移動する前記ラインヘッドのノズル形成面を、前記ヘッドユニットの並び方向に沿って一括で払拭し、前記ノズル形成面が前記ヘッドユニット間の隙間と略平行となるように配設された払拭手段と、
    前記払拭手段の前記ラインヘッドの移動方向下流側に設けられるとともに、前記払拭手段の払拭面と略平行となるように配設され、前記ヘッドユニット間の隙間に接触して前記隙間内の液体を吸収除去する液体吸収手段と、
    を備えたことを特徴とするヘッドメンテナンス装置。
JP2008166308A 2008-06-25 2008-06-25 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置 Expired - Fee Related JP5171430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008166308A JP5171430B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008166308A JP5171430B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010005857A true JP2010005857A (ja) 2010-01-14
JP5171430B2 JP5171430B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=41586896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008166308A Expired - Fee Related JP5171430B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5171430B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161822A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Fujifilm Corp インクジェット印刷装置及び方法
JP2012040693A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Fujifilm Corp ノズル面清掃装置及び液滴吐出装置
JP2012210782A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット記録装置
JP2013052507A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Fujifilm Corp 洗浄装置、液体吐出装置及びインクジェットヘッドの洗浄方法
JP2013078852A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Fujifilm Corp 検出装置、液体吐出装置、及び液体吐出面の異常検出方法
JP2013216011A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
WO2015019773A1 (ja) * 2013-08-06 2015-02-12 富士フイルム株式会社 洗浄装置
WO2015159659A1 (ja) * 2014-04-17 2015-10-22 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置
JP2016043589A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP2019043116A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 キヤノン株式会社 液体吐出装置
JP2019081284A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
EP3581386A1 (en) * 2018-06-12 2019-12-18 OCE Holding B.V. Wiper for nozzle plates
JP7452103B2 (ja) 2020-03-04 2024-03-19 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0679880A (ja) * 1992-06-26 1994-03-22 Canon Inc 液体吐出装置及びそれを用いたプリント方法
JPH10138501A (ja) * 1996-11-06 1998-05-26 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH11207976A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Nec Niigata Ltd ワイパ構造
JP2000094714A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2000141706A (ja) * 1998-11-11 2000-05-23 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタ
JP2003118129A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Xerox Corp 層状クリーニングブレード及びそれが設けられる画像形成装置
JP2005074764A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット式記録装置
JP2005254599A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Canon Inc インクジェットプリント装置
JP2005319653A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録装置のラインヘッドワイピング方法及びその装置
JP2007190709A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置及び液滴吐出装置の清掃方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0679880A (ja) * 1992-06-26 1994-03-22 Canon Inc 液体吐出装置及びそれを用いたプリント方法
JPH10138501A (ja) * 1996-11-06 1998-05-26 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH11207976A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Nec Niigata Ltd ワイパ構造
JP2000094714A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2000141706A (ja) * 1998-11-11 2000-05-23 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタ
JP2003118129A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Xerox Corp 層状クリーニングブレード及びそれが設けられる画像形成装置
JP2005074764A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット式記録装置
JP2005254599A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Canon Inc インクジェットプリント装置
JP2005319653A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録装置のラインヘッドワイピング方法及びその装置
JP2007190709A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置及び液滴吐出装置の清掃方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161822A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Fujifilm Corp インクジェット印刷装置及び方法
US8939528B2 (en) 2010-02-10 2015-01-27 Fujifilm Corporation Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
JP2012040693A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Fujifilm Corp ノズル面清掃装置及び液滴吐出装置
US8733890B2 (en) 2010-08-12 2014-05-27 Fujifilm Corporation Nozzle surface cleaning apparatus and droplet ejection apparatus
JP2012210782A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット記録装置
JP2013052507A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Fujifilm Corp 洗浄装置、液体吐出装置及びインクジェットヘッドの洗浄方法
JP2013078852A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Fujifilm Corp 検出装置、液体吐出装置、及び液体吐出面の異常検出方法
JP2013216011A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
WO2015019773A1 (ja) * 2013-08-06 2015-02-12 富士フイルム株式会社 洗浄装置
JP2015030236A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 富士フイルム株式会社 洗浄装置
WO2015159659A1 (ja) * 2014-04-17 2015-10-22 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置
JP6034538B2 (ja) * 2014-04-17 2016-11-30 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置
JPWO2015159659A1 (ja) * 2014-04-17 2017-04-13 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置
JP2016043589A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP2019043116A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 キヤノン株式会社 液体吐出装置
US10814633B2 (en) 2017-09-07 2020-10-27 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus
JP7057081B2 (ja) 2017-09-07 2022-04-19 キヤノン株式会社 液体吐出装置
JP2019081284A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP7020864B2 (ja) 2017-10-30 2022-02-16 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
EP3581386A1 (en) * 2018-06-12 2019-12-18 OCE Holding B.V. Wiper for nozzle plates
JP7452103B2 (ja) 2020-03-04 2024-03-19 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5171430B2 (ja) 2013-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5171430B2 (ja) 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置
JP5078773B2 (ja) 液体吐出装置及びヘッドメンテナンス装置
JP4989361B2 (ja) メンテナンス装置及び液体吐出装置並びにノズル面メンテナンス方法
JP4914627B2 (ja) 液体吐出ヘッドの吐出回復装置並びにこれを備えた画像形成装置
US8511793B2 (en) Ejection surface cleaning apparatus, liquid ejection apparatus and ejection surface cleaning method
JP4055170B2 (ja) インクジェット記録装置及び方法
JP3801604B2 (ja) 液滴吐出装置及び画像形成装置並びに予備吐出方法
US7399048B2 (en) Inkjet recording apparatus and method for detecting discharge defects
JP5106210B2 (ja) 画像形成装置、記録ヘッド調整方法
JP5180651B2 (ja) インクジェット記録装置及びテスト画像形成方法並びにテスト画像形成プログラム
US8282188B2 (en) Inkjet head cleaning apparatus, image recording apparatus and inkjet head cleaning method
JP3838251B2 (ja) インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法
JP5085596B2 (ja) ヘッド洗浄装置及び画像記録装置並びにヘッド洗浄方法
JP5356463B2 (ja) ノズル面洗浄装置および液滴吐出装置
US7810898B2 (en) Liquid ejection apparatus and maintenance method for liquid ejection head
JP5280886B2 (ja) ヘッド洗浄装置及び画像記録装置並びにヘッド洗浄方法
JP2011073295A (ja) ヘッド洗浄装置及び画像記録装置
JP2005104038A (ja) 吐出ヘッド及び液吐出装置
US8820889B2 (en) Maintenance method of liquid ejection head and liquid ejection apparatus
JP2005074956A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5153024B2 (ja) 液体吐出装置
JP5230030B2 (ja) ヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法
JP2010214882A (ja) インクジェットヘッド
JP2006062218A (ja) インクジェット記録装置
JP2005081679A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5171430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees