JP2009512887A - 顕微鏡システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、当該顕微鏡システムの物体平面(1)に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムに関し、顕微鏡システムは、少なくとも1つの結像光路(2a、2b、2c、2d)を形成するためのいくつかの光学素子を含む結像システム(26)を備える。上記光学素子は、結像光路(2a〜2d)が順次通過し、物体平面(1)を中間像(P)に結像する複数の光学レンズ(4〜8、11、13、14)を含む。光学レンズ(4〜8、11)は、前記中間像(P)における前記物体平面(1)の像が、最大で0.9倍、好ましくは、最大で0.8倍、好ましくは、最大で0.6倍、最も好ましくは、最大で0.5倍に縮小されるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顕微鏡システムであって、当該顕微鏡システムの物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムに関し、同システムは、独立請求項1、3及び19の前提部に記載の特徴を含む。
上記顕微鏡システムは、物体平面の視野を結像するための少なくとも1つの結像光路を与える少なくとも1つの結像システムを含む。
この種の顕微鏡システムは、例えば、物体平面に配置された物体を観察するために、外科用顕微鏡として医療技術において使用される。
このような光学顕微鏡は、例えば、独国特許出願公開第10300925号(特許文献1)から公知である。
外科用顕微鏡に関しては、コンパクトな構造、すなわち、小さい全高及び小さい体積を達成することが一般に望まれる。その理由は、外科用顕微鏡によって、手術中に担当医による患者への近づきやすさが必要以上に制限されるべきではないからである。
図8に示されるように、外科用顕微鏡は、通常、ケプラー望遠鏡82、ズームシステム83及び主対物レンズ84で構成される。図8のケプラー望遠鏡82は、双眼鏡筒を含む。ケプラー望遠鏡82、ズームシステム83及び主対物レンズ84は、これらの素子によって導かれるそれぞれの結像光路85A、85Bに沿って直列に配置され、物体平面81に配置された物体(同図に図示せず)の結像を可能にする。ケプラー望遠鏡82、ズームシステム83及び主対物レンズ84間には、上記結像光路がそれぞれ無限縁に結像されるアフォーカルな界面が設けられており、外科用顕微鏡のモジューラ構造が形成される。図8に示されるように、このような顕微鏡は、立体顕微鏡システムとしてしばしば作製される。立体顕微鏡システムにおいては、少なくとも2つの結像光路85A及び85Bが、当該結像光路が物体平面81においてゼロとは異なる立体視角αを有するように導かれる。
さらに、同時観察(co-observation)用の光路を形成するために、ケプラー望遠鏡82とズームシステム83との間にビーム分割プリズム(図8に図示せず)がしばしば設けられる。
独国特許出願公開第10300925号
従来の外科用顕微鏡の欠点は、実現されるトータル倍率によっては、全高及び体積が大きくなるということである。
従って、本発明は、所望のトータル倍率を実現するために必要とされる結像システムが特にコンパクトな構造を有する顕微鏡システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、独立請求項1、3及び19に記載の特徴の組み合わせを含む顕微鏡システムによって達成される。従属請求項において、好ましい実施の形態が規定されている。
第1の実施の形態によれば、上記の目的は、当該顕微鏡システムの物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムであって、少なくとも1つの結像光路を形成するためのいくつかの光学素子を有する結像システムを含む顕微鏡システムよって達成される。前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも1つの結像光路が順次通過し、前記物体平面を中間像に結像する複数の光学レンズを含む。前記光学レンズは、前記物体平面の像が、最大で0.9倍、好ましくは、最大で0.8倍、さらに好ましくは、最大で0.6倍、特に好ましくは、最大で0.5倍に縮小されて前記中間像に結像されるように構成されている。この点において、「最大で0.9倍に縮小される」とは、中間像における物体平面の像が0.1(すなわち、10%)以上だけ縮小されることを意味する。
従って、上記顕微鏡システムは、まず、物体平面に配置された物体を縮小して中間像に結像することができる。その後、この中間像は、所望のトータル倍率が達成されるまで、後続の光学系によって拡大することが可能である。物体平面に配置された物体の中間像への縮小結像により、中間像の後続の光学系を特にコンパクトに構成することが可能であり、これによって、上記顕微鏡システムは、同じトータル倍率を実現する先行技術から公知の顕微鏡システムと比較して、特にコンパクトな構造を有する。
前記結像システムの前記いくつかの光学素子が、前記物体平面において第1の立体視角を有する少なくとも一対の結像光路を形成し、前記結像光路が、前記中間像において第2の立体視角を有し、前記物体平面における前記第1の立体視角の、前記中間像における前記第2の立体視角に対する比が、0.9未満、好ましくは、0.8未満、特に好ましくは、0.6未満であることは有利であり得る。
従って、物体平面における立体視角よりも中間像における立体視角が大きくなり、その結果、物体平面に配置された物体の縮小を妨げることなく、中間像の後続の光学系から結像光路を容易に分離することができる。よって、所望の立体像が保証される。
第1の実施の形態と組み合わせることが可能なさらなる実施の形態によれば、上記の目的は、当該顕微鏡システムの物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムであって、前記物体平面において第1の立体視角を有する少なくとも一対の結像光路を形成するためのいくつかの光学素子を有する結像システムを含む顕微鏡システムによって達成される。前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも一対の結像光路が順次通過し、前記物体平面を中間像に結像する複数の光学レンズを含む。前記結像光路は、前記中間像において第2の立体視角を有する。前記物体平面における前記第1の立体視角と、前記中間像における前記第2の立体視角との比は、0.9未満、好ましくは、0.8未満、さらに好ましくは、0.6未満である。
物体平面における立体視角よりも中間像における立体視角をこのように大きくすることにより、中間像を結像する光学素子による結像光路の分離が容易となる。従って、先行技術よりも高い程度で結像光路が分岐するので、上記顕微鏡システムは、特にコンパクトに作製することができる。
一実施の形態によれば、前記結像光路は、前記光学レンズを共通に横切ってもよい。この場合、前記結像光路は、前記光学レンズによって規定される前記結像光路の立体軸の光軸からの距離がそれぞれ最大である2つの領域の間に前記中間像が配置されるように、前記レンズにおいて導かれてもよい。光軸は、単一の直線に沿って延びる必要はなく、折り曲げられることもあり得る。立体軸は、物体平面に配置可能な物体の1つの物点に対する上記少なくとも2つの(立体)結像光路のそれぞれの中心によって規定され、この物点は、顕微鏡システムによってもたらされる結像の中心に対応している。
さらなる実施の形態によれば、前記少なくとも1つの結像光路は、前記少なくとも1つの結像光路によって導かれるビーム束の直径がそれぞれ最大である2つの領域の間に前記中間像が配置されるように、前記光学レンズにおいて導かれてもよい。
さらに、光学レンズの第1の組の光学有効面が、前記中間像と、前記結像光路の立体軸の前記光軸からの距離及び前記少なくとも1つの結像光路によって導かれる光ビームの直径のうちの少なくとも1つがそれぞれ最大である、前記2つの領域のうちの第1の領域との間に配置されてもよい。この第1の領域は、前記中間像と前記物体平面との間に配置されている。さらに、光学レンズの第2の組の光学有効面が、前記中間像と前記2つの領域のうちの第2の領域との間に配置され、光学レンズの第3の組の有効光学面が、前記第1の領域と前記物体平面との間に配置されてもよい。1つの光学レンズの面が、1つの組に属していてもよく、あるいは、異なる組に属していてもよい。
前記第1の組の光学有効面の合計焦点距離(焦点距離の和)の、前記第2の組の光学有効面の合計焦点距離に対する比が、少なくとも1.1、好ましくは、少なくとも1.2、さらに好ましくは、少なくとも1.4であれば、有利であり得る。
前記第1の組の光学有効面の合計焦点距離(焦点距離の和)の、前記第3の組の光学有効面の合計焦点距離に対する比が、0.2〜0.6、好ましくは、0.3〜0.5、さらに好ましくは、0.4であれば、さらに有利になり得る。
前記第2の組の光学有効面の合計焦点距離の、前記第3の組の光学有効面の合計焦点距離に対する比が、0.1〜0.6、好ましくは、0.2〜0.5、さらに好ましくは、0.3であれば、さらなる利点を得ることができる。
上記の組の光学有効面の合計焦点距離の上記に規定された比により、物体平面に配置可能な物体の中間像への縮小結像を特に容易に実現することが可能となる。前記第1の領域における前記結像光路の立体軸の前記光軸までのそれぞれの距離の、前記第2の領域における前記結像光路の立体軸の前記光軸までのそれぞれの距離に対する比が、1.1以下、好ましくは、1.2以下、さらに好ましくは、1.4以下であれば、さらに有利であり得る。
従って、中間像と物体平面との間の第1の領域における結像光路は、中間像の後続の第2の領域においてよりも大きい程度で分離される。この距離の縮小により、上記顕微鏡システムを、特にコンパクトに形成することが可能である。
顕微鏡システムのモジューラ構造を容易にするために、前記光学レンズは、前記結像光路を、前記結像光路の立体軸の前記光軸までの距離及び少なくとも1つの結像光路において導かれるビーム束の直径のうちの少なくとも1つが最大である前記領域のうちの少なくとも1つにおいて、無限遠に集束させる。
一実施の形態によれば、前記結像システムは、前記少なくとも1つの結像光路を偏向させるための第1、第2、第3及び第4のミラー面を含んでいてもよく、前記少なくとも1つの結像光路は、前記第1のミラー面、前記第2のミラー面、前記第3のミラー面及び前記第4のミラー面によって順次反射される。結像光路をこのように複数回偏向させることにより、上記顕微鏡システムの特にコンパクトな構造を実現することができる。
前記第1及び第4のミラー面は、互いに対して80度〜100度、特に、90度の角度を有し、前記第2の及び第3のミラー面は、互いに対して80度〜100度、特に、90度の角度を有し、前記第3及び第4のミラー面は、互いに対して80度〜100度、特に、90度の角度を有していてもよい。従って、上記ミラー面は、ポロシステムII型(a Porro-system of the second kind)を形成している。
一実施の形態によれば、前記結像システムは、前記物体平面において立体視角を有する少なくとも一対の結像光路を形成し、前記結像システムは、前記少なくとも一対の結像光路の両方の結像光路によって共通に横切られる、1つの共通の結像光路に沿って配置されたいくつかの光学レンズを備えた第1のサブシステムを含む。
前記第2、第3及び第4のミラー面のうちの少なくとも1つは、前記第1のサブシステムの折り曲げられた光軸に沿って、前記第1のサブシステムの光学レンズ間に配置されていてもよい。
物体平面に配置可能な物体の結像倍率及び顕微鏡システムの作動距離のうちの少なくとも1つを変更するためには、前記第1のサブシステムの少なくとも2つの光学レンズが、同光学レンズによって導かれる前記結像光路に沿って互い対して変位可能であれば、有利であり得る。
一実施の形態によれば、前記結像システムは、前記少なくとも一対の結像光路の1つの結像光路のみによってそれぞれ横切られるいくつかの光学レンズを備えた第2のサブシステムを含む。第2のサブシステムの光学レンズによってそれぞれ導かれるビーム、すなわち光線は、第1のサブシステムの光学レンズにおける結像光路の進路、ひいては立体軸の進路を規定する。
物体平面に配置可能な物体の結像倍率をさらに調節するためには、前記第2のサブシステムの少なくとも2つの光学レンズが、共通の結像光路に沿って互いに対して変位可能であれば、有利であり得る。
さらなる実施の形態によれば、上記の目的は、顕微鏡システムの物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムであって、前記物体平面において立体視角を有する少なくとも一対の結像光路を形成するための少なくとも1つの結像システムを含む顕微鏡システムによって達成される。本実施の形態は、上述の実施の形態に基づくものであってもよい。前記結像システムは、前記少なくとも一対の結像光路の両方の結像光路によって共通に横切られるいくつかの光学レンズを備えた第1のサブシステムを含む。さらに、前記結像システムは、前記少なくとも一対の結像光路のうちの1つの結像光路によってのみそれぞれ横切られるいくつかの光学レンズを備えた第2のサブシステムを含む。前記第1のサブシステムの少なくとも2つの光学レンズ及び前記第2のサブシステムの少なくとも2つの光学レンズは、前記物体平面に配置可能な前記物体の結像倍率をそれぞれ調整するために、1つの共通の結像光路に沿って互いに対して変位可能である。
従って、顕微鏡システムによって達成される、物体平面に配置可能な物体の調整可能な結像倍率は、顕微鏡システム内で直列に配置された2つのズームシステムに分割され、第1のズームシステムは第1のサブシステムに配置され、第2のズームシステムは第2のサブシステムに配置されている。
前記顕微鏡システムが、前記物体平面を照明するための照明光路を有する照明システムをさらに含んでいれば、利点がもたらされ得る。
上記に特徴が記載された顕微鏡システムは、そのコンパクトな構造により、立体顕微鏡、好ましくは、外科用顕微鏡として使用されるのに特に適している。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。図面において、類似のあるいは同様の参照符号を用いて、類似のあるいは同様の要素を参照する。
図1Aは、本発明の第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムの結像システムの1つの平面において展開された状態の基本素子の構成を通過する光路を概略的に示し、
図1Bは、図1Aの結像システムの基本素子の空間的構成の斜視図を概略的に示し、
図2Aは、図1Aに示される結像システムの光学レンズを通過する光路をより大きい尺度で概略的に示し、
図2Bは、図2Aの代わりに第1の実施の形態における結像システムにおいて使用され得る光学レンズを通過する光路を概略的に示し、
図3は、本発明に係る顕微鏡システムの光学レンズと従来の顕微鏡システムの対応する光学レンズとのサイズの比較例を示し、
図4は、図1Aの顕微鏡システムにおいて代替例として使用され得る光学レンズの構成を示し、
図5は、図1Aの顕微鏡システムにおいて代替例として使用され得る光学レンズのさらなる構成の異なる動作状態を示し、
図6は、図1Aの顕微鏡システムにおいて代替例として使用され得る光学レンズのさらなる構成の異なる動作状態を示し、
図7は、本発明の第2の実施の形態における顕微鏡システムの結像システムの光路を概略的に示し、
図8は、従来技術における顕微鏡システムの一般的な構造を概略的に示している。
以下に、本発明の好ましい第1の実施の形態を、図1A及び図1Bを参照しながら説明する。
図1Aは、本発明の好ましい第1の実施の形態における顕微鏡システムの結像システム26の1つの平面において展開された状態の基本素子の構成を通過する光路を概略的に示している。
第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムは、一対の結像光路2a及び2bを形成する結像光学システム26を含む。あるいは、結像システム26は、単一の結像光路、又は二対以上の結像光路を形成することができる。
結像光路2a及び2bは、光学面(optical plane)1において、対をなして交差する。結像光路の立体軸は、第1の立体視角α1で交差する。従って、顕微鏡システムは、立体顕微鏡を形成している。顕微鏡システムの動作状態に応じて、図1Aの第1の立体視角α1は、4度〜10度の範囲で変動する。しかし、本発明は、この角度範囲に限定されるものではない。一般に、立体視角が0度とは異なっていればよい。
結像システム26は、第1の光学サブシステムT1及び第2の光学サブシステムT2によって構成され、各サブシステムT1及びT2は、いくつかの光学素子によって構成される。
第1の光学サブシステムT1は、1つの共通の光軸Aに沿って配置された以下の素子によって構成される。すなわち、第1の光学ミラー面3を有する第1の偏向光学素子、第1、第2、第3、第4及び第5の光学レンズ4、5、6、7及び8、第2の光学ミラー面9を有する第2の偏向光学素子、第3の光学ミラー面10を有する第3の偏向光学素子、第6の光学レンズ11、第4の光学ミラー面12を有する第4の偏向光学素子、並びに、第7及び第8の光学のレンズ13及び14である。第1のサブシステムT1の光学レンズ4、5、6、7、8、11、13及び14は、結像光路2a及び2bの両方によって共通に横切られる。
結像光路2a及び2bは、順次、第1のミラー面3、第2のミラー面9、第3のミラー面10及び第4のミラー面12で反射し、従って、偏向される。光学レンズ4、5、6、7、8、11、13及び14によって規定される、第1のサブシステムT1の共通の光軸Aでさえも、ミラー面3、9、10及び12によって複数回ずらされることは明らかである。
また、図1Bから、第1のミラー面3及び第4のミラー面12によって規定される平面の法線ベクトル、第3のミラー面10及び第4のミラー面12によって規定される平面の法線ベクトル、並びに、第2のミラー面9及び第3のミラー面10によって規定される平面の法線ベクトルが、互いに対して90度の一定角度を有することも明らかである。但し、この角度は、90度とは異なっていてもよく、特に、60度〜110度、好ましくは、80度〜100度の範囲であってもよい。
第1〜第4のミラー面3、9、10及び12のこの構成は、光学上、ポロシステムII型と同様に動作する。
これは、第1〜第4のミラー面3、9、10及び12が、瞳の像の反転及び置換の両方をもたらすことを意味する。さらに、結像光路2a及び2bが複数回折り曲げられるため、ミラー面3、9、10及び12のこの構成によって、結像システム26の特にコンパクトな構造が実現される。
この第1の好ましい実施の形態において、光学レンズ4〜8及び11は、物体平面1が0.36倍に縮小(すなわち、64%だけ縮小)されて中間像Pに結像されるように構成されている。この点において、中間像Pは、物体平面1(この平面は、湾曲していてもよい)と光学的に共役である平面である。中間像Pは、第6及び第7の光学レンズ11、13間、より詳細には、第6の光学レンズ11と第4のミラー面12との間に配置されている。勿論、本発明は、物体平面の中間像Pへの0.36倍の縮小、又は中間像Pの上記配置に限定されるものではない。一般に、物体平面は、最大で0.9倍、好ましくは、最大で0.8倍、さらに好ましくは、最大で0.6倍、さらに好ましくは、最大で0.5倍に縮小されて中間像Pに結像されればよい。
顕微鏡システムの基本的な目的が、物体平面1に配置可能な物体の拡大結像を可能にすることであるということを考えると、本発明の第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムにおいて、物体平面1が、中間像Pに拡大結像されるのではなく、縮小結像されるのは意外であるかもしれない。しかし、後述されるように、この特徴によって著しい利点が達成される。
中間像Pにおいて、結像光路2a及び2bは、第2の立体視角α2で交差し、中間像Pにおける第2の立体視角α2に対する物体平面1における第1の立体視角α1の比は、0.9未満、好ましくは、0.8未満、特に好ましくは、0.6未満である。本例において、第2の立体視角α2は90.6度であり、物体側の立体視角α1は73度である。従って、この比は0.36である。さらに、第3の光学レンズ6及び第4の光学レンズ7間、並びに、第8の光学レンズ14の後ろには、アフォーカルな界面AF1又はAF2がそれぞれ配置され、結像光路2a及び2bは、アフォーカルな界面において無限遠に集束される。アフォーカルな界面AF1及びAF2を設けることにより、顕微鏡システムの結像システム26のモジューラ構造が実現される。図2Aにおいて、アフォーカルな界面AF1が倍尺で概略的に示されている。
アフォーカルな界面AF1とAF2との間に中間像Pを配置する代わりに、光学レンズ4〜8、11、13及び14によってそれぞれ規定される結像光路2a及び2bの立体軸の光軸Aまでの距離Da、Dbが最大となる2つの領域間に中間像Pが配置されるように、結像光路2a及び2bを光学レンズ4〜8、11、13及び14においてそれぞれ導いてもよい。
図2Bにおいて、このような領域AF1’が概略的に示されている。図1A及び図1Bにおいて、これらの領域は、アフォーカルな界面AF1及びAF2に対応している。
図2A及び図2Bからも明らかなように、結像光路2a及び2bにおいて導かれるビーム束の直径Sa、Sbは、図1A及び図1Bにおけるアフォーカルな界面AF1及びAF2に対応する上記領域において、それぞれ最大である。
これらのアフォーカルな界面AF1及びAF2、並びに、上記領域は、それぞれ、図1A及び図1Bに示される第1の好ましい実施の形態の第1のサブシステムT1の光学レンズ4〜8、11及び14を3つの組G1、G2及びG3にグループ化することを可能にする。
第1の組G1は、光学有効面7a、7b、7c、8a、8b、8c、11a、11b及び11Cを有する光学レンズ7、8及び11を含み、中間像Pと2つのアフォーカルな界面のうちの第1のアフォーカルな界面AF1との間に配置されており、この第1のアフォーカルな界面AF1は、中間像Pと物体平面1との間に配置されている。第1の実施の形態において、第1の組G1の合計焦点距離は、115.3mmである。
第2の組G2は、中間像Pともう1つの第2のアフォーカルな界面AF2との間に配置され、光学有効面13a、13b、14a、14b及び14cを含む光学レンズ13及び14を備えている。第1の実施の形態において、第2の組G2の合計焦点距離は、82.3mmである。
第3の組G3は、第1のアフォーカルな界面AF1と物体平面1との間に配置され、光学有効面4a、4b、4c、5a、5b、6a、6b及び6cを有する光学レンズ4、5及び6を含む。第1の実施の形態において、第3の組G3の合計焦点距離は、322.5mmである。
上記に定義される組G1、G2及びG3を用いることにより、それぞれの組のレンズの光学有効面の屈折力に対する好ましい比を特定することが可能である。この点において、光学有効面は、結像光路2a及び2bによって横切られ、曲率半径が最大で104mm、好ましくは、最大で5×103mm、さらに好ましくは、最大で103mmであるレンズの表面であると定義される。光学面(optical surface)が異なる組に属する場合、1つのレンズは、2つの異なる組に同時に属し得ることは明らかである。
先行技術のトータル倍率に相当するトータル倍率を得るために、本発明の根底をなす課題によって望まれる本発明の顕微鏡システムのコンパクトな構造を実現するためには、第1の組G1の光学レンズ7、8及び11の光学有効面7a、7b、7c、8a、8b、11a及び11bの合計焦点距離(すなわち、焦点距離の和)の、第2の組G2の光学レンズ13及び14の光学有効面13a、13b、14a、14b及び14cの合計焦点距離に対する比が、少なくとも1.1、好ましくは、少なくとも1.2、さらに好ましくは、少なくとも1.4であれば、特に有利であることが分かった。図1Aに示される第1の実施の形態において、この比は、1.40である。この比は、反転したシステムのアフォーカル拡大係数(afocal magnification factor)として示されてもよい。図示される反転したシステムは、第1の光学界面AF1と第2の光学界面AF2の間に光学有効素子を含み、瞳の像反転及び像置換をもたらし、中間像Pを含むという特性を有する。このアフォーカル拡大係数は、顕微鏡システムの所要トータル倍率に大きく寄与する。
本発明の根底をなす上記課題によって望まれる、顕微鏡システムのためのコンパクトな構造に対する重要な要件は、物体平面1に配置可能な物体の中間像Pへの結像を縮小すること、及び、物体平面1における第1の立体視角α1よりも中間像Pにおける第2の立体視角α2を大きくすることである。
第1の組G1の光学レンズ7、8及び11の光学有効面7a、7b、7c、8a、8b、11a及び11bの合計焦点距離の、第3の組G3の光学レンズ4、5及び6の光学有効面4a、4b、4c、5a、5b、6a、6b及び6cの合計焦点距離に対する比が、0.2〜0.6、好ましくは、0.3〜0.5、さらに好ましくは、0.4であれば、特に適していることが分かった。図1Aに示される第1の実施の形態において、この比は、0.36である。この比は、物体平面1に配置可能な物体の中間像Pへの再生縮尺(reproduction scale)と呼ぶこともできる。
第2の組G2の光学レンズ13及び14の光学有効面13a、13b、14a、14b及び14cの合計焦点距離の、第3の組G3の光学レンズ4、5及び6の光学有効面4a、4b、4c、5a、5b、6a、6b及び6cの合計焦点距離に対する比が、0.1〜0.6、好ましくは、0.2〜0.5、より好ましくは、0.3であれば、さらなる利点を達成することができる。図1Aに示される第1の実施の形態において、この比は、0.255である。この比は、光学レンズ4、5及び6による物体平面1の無限遠VLO=250mm/(レンズ4、5、6の焦点距離)へのルーペ倍率、並びに、光学レンズ13及び14による中間像Pの無限遠VLO=250mm/(レンズ13、14の焦点距離)へのルーペ倍率で構成される。
第1の領域における第1のアフォーカルな界面AF1での結像光路2a及び2bの立体軸の光軸Aからのそれぞれの距離Da、Dbの、第2の領域における第2のアフォーカルな界面AF2での結像光路の立体軸の光軸Aからのそれぞれの距離に対する比は、最大で1.1、好ましくは、最大で1.2、さらに好ましくは、1.4である。各領域における各アフォーカルな界面での各光学レンズによって規定される立体軸の光軸からの距離に関して、図2A、図2Bが補足的に参照される。
上記に定義された比は、全て、物体平面1の中間像Pへの結像を縮小すること、及び、物体平面1における第1の立体視角α1よりも中間像Pにおける第2の立体視角α2を大きくすることのうちの少なくとも1つに寄与するのに適している。但し、物体平面1の中間像Pへの最大で0.9倍の縮小結像、及び、物体平面1における第1の立体視角α1よりも中間像Pにおける第2の立体視角α2を少なくとも1.1倍大きくすることのうちの少なくとも1つが達成される限り、上記比がすべて同時に満たされる必要はない。この点において、立体視角α1及びα2は、それぞれ、結像システム26のステレオベース(stereoscopic basis)によって規定される。
結像システム26の第2のサブシステムT2は、複数の光学レンズ16’〜19’及び16’’〜19’’をさらに含み、これらにおいて、結像光路2a及び2bは、第1のサブシステムT1とは異なり、別々に導かれる。これは、光学レンズ16’〜19’、16’’〜19’’及び16’’’〜19’’’が、それぞれ、1つの結像光路2a又は2bによって横切られることを意味する。
立体軸は、物体平面1に配置可能な物体の物点に対する2つの(立体視)結像光路2a及び2bのそれぞれの中心によって規定され、この物点は、顕微鏡システムによってもたらされる結像の中心に対応している。この物点の代わりに、顕微鏡システムによってもたらされる結像の中心に対応する物体平面1における点を直接用いることもできる。立体軸のこの定義は、図1A及び図1Bを参照することにより、最もよく理解される。図1Aにおいて、物体平面1の1つの点を結像するための2つの(立体視)結像光路2a及び2bのビーム束が示されており、この点は、顕微鏡システムによってもたらされる結像の中心に対応している。これら2つの結像光路2a及び2bのビーム束の中心放射線は、2つの立体軸を規定している。図1Bにおいて、1つの結像光路のみのビーム束2a、2a’、2a’’、2a’’’及び2a’’’’だけが示されている。この点において、顕微鏡システムによってもたらされる結像の中心に対応する物体平面の1つの点の結像のための結像光路の単一のビーム束が2aとして図示され、結像光路全体を表している。このビーム束2aの中心放射線は、立体軸を規定するために用いることができる。但し、図1Bにさらに示される、結像光路の境界ビーム2a’、2a’’、2a’’’及び2a’’’’の中心放射線は、立体軸を規定するために用いることができない。この点において、第2のサブシステムT2の光学レンズ16’〜19’及び16’’〜19’’も、それらにおいて導かれるビーム束により、第1のサブシステムT1の光学レンズ4、5、6、7、8、11、13及び14における結像光路2a及び2bの進路、ひいては立体軸の進路を規定する。
第2のサブシステムT2の光学レンズ16’〜19’及び16’’〜19’’、並びに、第1のサブシステムT1の第2の組G2の第7及び第8の光学レンズ13及び14を介して、中間像Pが拡大結像される。物体平面1が中間像Pに縮小結像され、及び/又は、中間像Pにおける第2の立体視角α2が物体平面1における第1の立体視角α1よりも大きくされるため、第2のサブシステムT2における中間像Pのこの拡大結像は、小さな直径を有し、それぞれ導かれる結像光路2a及び2bに沿って互いから小さい相対的距離を有する光学レンズなどの光学素子によって実現することができる。従って、本発明に係る顕微鏡システムの結像システム26は、特にコンパクトな構造を有する。
図3は、本発明に係る顕微鏡システムの第2のサブシステムT2の光学レンズ16’〜19’(同図の上部)と従来の顕微鏡システムの対応する光学レンズ(同図の下部)とのサイズの比較を例示している。
図1Bに示されるように、第2のサブシステムT2の各結像光路2a及び2bは、2つの光学レンズ20’及び21’、並びに、画像データを生成するためのデジタルカメラ(図2A又は図2Bでは図示せず)用の1つのカメラアダプタ22’をそれぞれさらに含み得る。あるいは、2つの別個のデジタルカメラもしくは1つのステレオカメラを両方の結像光路2a、2bに対して設けてもよい。
特に図示されない別の実施の形態によれば、ユーザーによる目視での直接観測のために、光学レンズ20’及び21’、並びに、カメラアダプタ22’の代わりに、接眼光学系を有する鏡筒を第2のサブシステムT2の各結像光路2a及び2bに対して設けてもよい。
本発明のさらなる局面において、図1A及び図1Bに示される第1の実施の形態によれば、顕微鏡システムの結像システム26までの物体平面1の距離を変更し、これによって、作動距離及び物体平面1に配置可能な物体の結像倍率を変更するために、第1のレンズ4は、第2の光学レンズ5に対して光軸Aに沿って、従って、導かれる結像光路2a及び2bに沿って変位が可能であり、第3の光学レンズ6は、第4の光学レンズ7に対して光軸Aに沿って、従って、導かれる結像光路2a及び2bに沿って変位が可能である。同時に、第1の光学サブシステムのこれらの光学レンズ4、5、6及び7のシステムデータを適切に選択することにより、光学レンズ4、5、6及び7を変位させた後であっても、結像光路2a及び2bがゼロとは異なる立体視角α1で物体平面において交差することが自動的に保証される。
また、各結像光路2a及び2bにおいて第2のサブシステムT2によってもたらされるそれぞれの結像倍率を変更するために、結像光路2a及び2bのそれぞれにおいて1つの共通の光軸に沿って配置された第2のサブシステムT2の4つの光学レンズ16’〜19’及び16’’〜19’’間の3つの距離は、上記光軸に沿って、従って、導かれる共通の各結像光路2a及び2bに沿っても互いに対して変位が可能である。
変位可能な光学レンズの代わりに、液体レンズといった、可変屈折力を有する光学素子を代替例として用いてもよい。
従って、本発明に係る顕微鏡システムは、図1A及び図1Bに示されるように、直列に配置された2つのズームシステムを含み、1つのズームシステムは第1のサブシステムT1の光学レンズによって形成され、もう1つのズームシステムは第2のサブシステムT2の光学レンズによって形成され、これらの効果は相補的である。
図1Aに示される立体顕微鏡の光学システムデータは、以下の通りである。
Figure 2009512887
Figure 2009512887
図1A及び図1Bにおいて、光学レンズ4、5及び6は、望遠バリオスコープ(tele-varioscope)を形成している。しかし、逆焦点バリオスコープを代わりに用いてもよい。図4において、対応する構造が概略的に示されている。
第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムは、中央領域において第1の偏向素子の第1のミラー面3を横切る副光路24をさらに形成する。この中央領域は、好ましくは、結像光路2a及び2bの放射線の断面間に位置する。これは、例えば、第1のサブシステムT1の光学レンズが第1のミラー面の範囲において瞳の結像をもたらす場合に保証される。この目的で、第1のミラー面3は、図1Bに示される切抜き穴25を有する。切抜き穴を設ける代わりに、第1のミラー面3は、少なくとも一部の領域において、結像光路2a及び2bの放射線に対する透明度よりも高い透明度を副光路42の放射線に対して有していてもよい。あるいは、副光路24を別の方法で結合してもよい。従って、図1Aに示される顕微鏡システムは、物体平面1に配置可能な物体に対して0度照射を実現する。
図1Aにおいて、副光路24は、照射システムの照明光学系30によって形成され、照射システムは、放射線源23をさらに含む。この照射システムは、結像システム26の一部ではない。
あるいは、さらに、もしくは、照明光学系30及び放射線源23を含む照射システムの代わりに、副光路24を形成する赤外線結像光学系及び赤外線カメラを有する赤外線結像システム(同図には図示せず)を設けてもよい。さらに、もしくは、この照射システムにの代わりに、副光路24を形成する放射線誘導システム(これも同図には図示せず)を有するレーザ(同図には図示せず)を設けてもよい。このようなレーザにより、例えば、癌治療のための治療上の使用が可能となる。
さらに、幾何学的又は物理的なビーム分割によって結像光路2a及び2bを分割するビームスプリッタ(これも同図には図示せず)を設けてもよい。このビームスプリッタが、第1のサブシステムT1と第2のサブシステムT2との間、従って、第2のアフォーカルな界面A2の領域に配置される場合、回動自在であり、かつ、個々に大きく変更可能な倍率を有する同時観察用鏡筒を形成することができる。回動自在な同時観察用鏡筒は、顕微鏡システムのユーザーの人間工学的要件に最適である。
上述の第1の好ましい実施の形態において、第1、第2、第3及び第4の偏向素子は、それぞれ光学ミラーである。あるいは、一例として、上記偏向素子は、それぞれが少なくとも1つのミラー面を有するプリズムであってもよい。さらに、第1、第2、第3及び第4の偏向素子は、必要に応じて、結像光路2a及び2bの偏向のための個別のミラー面を形成してもよい。
あるいは、結像光路2a及び2bの偏向を完全に又は部分的に抑制することも可能である。結像光路を、例えば、1回、2回又は3回だけ偏向させてもよい。
しかし、結果として、顕微鏡システムの構造が非常に拡大され得る。使用する代替例にかかわらず、本発明に係る顕微鏡システムは、同様に折り曲げられる先行技術の顕微鏡システムよりもコンパクトな構造をなおも有する。その理由は、本発明に係る顕微鏡システムの第2のサブシステムT2が、従来の顕微鏡システムの対応する第2のサブシステムよりもコンパクトでありながら、顕微鏡システムの同じトータル倍率を実現するからである。さらなる代替例として、結像光路2a及び2bを4回よりも多く偏向させることも可能である。
結像システム26が特に小さい全高及び特に小さい構造体積を有するため、第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムは、外科用顕微鏡としての使用に特に適している。
図1Bは、(図1Aにおいてのように1つの平面において広げた状態の装置とは異なる)第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムの結像システム26の基本素子の実際の空間的構成を示す斜視図を概略的に示している。分かりやすくするため、1つの結像光路2aのみが図1Bに示されており、照射システムも示されていない。
光学レンズを変位させることによって、結像倍率及び作動距離のうちの少なくとも1つを調節することが可能な上述の顕微鏡システムの欠点は、ユーザーが非常に有利であると考える作動距離の変更には、通常、焦点距離とそれぞれの作動距離との間の不一致が伴うという点である。例えば、望遠バリオスコープシステムにおける焦点距離は、作動距離よりも著しく大きい一方、逆焦点バリオスコープシステムにおいては、焦点距離は、作動距離よりも著しく短い。
この問題を解決するために、図5及び図6に示される、三叉の(trifurcated)バリオスコープシステムが提案されている。この三叉のバリオスコープシステムは、それぞれ直列に配置された3つの光学部品51、52、53及び61、62、63を有し、これらは、上記少なくとも1つの結像光路によって順次横切られる。
図5及び図6において、第1の光学部品51、61は、それぞれ、1つの光学レンズによって形成されている。また、第2の光学部品51、62は、それぞれ、互いに対して固定された2つの光学レンズによって形成されている。
図5において、互いに一定距離だけ離間した2つの光学レンズも第3の光学部品53を形成している一方、図6においては、第3の光学部品63は、たった1つの光学レンズによって形成されている。
3つの光学部品51、52、53間のそれぞれの空気距離d1及びd2、並びに、3つの光学部品61、62、63間のそれぞれの空気距離d1及びd2を同時に適切に変更することにより、焦点距離が固定された主対物レンズの特性を有するバリオスコープシステムが実現され、作動距離を変更した後であっても、焦点距離を物体平面1からの作動距離AAに調節されることが保証される。
図5に示される逆焦点バリオスコープシステムのシステムデータは、以下の通りである。
Figure 2009512887
図5に示される逆焦点バリオスコープシステムの光学部品51、52及び53間の適切な距離d1及びd2は、下記の表に示されている。
Figure 2009512887
図6に示される望遠バリオスコープシステムのシステムデータは、以下の通りである。
Figure 2009512887
物体平面1からの指定された作動距離AAに対する光学部品61、62及び63間の距離d1及びd2は、以下の通りである。
Figure 2009512887
要約すると、図5及び図6を参照しながら説明した上記解決策は、作動距離を変更するために3つの光学部品51、52及び53間の2つの空気距離d1及びd2、並びに、3つの光学部品61、62及び63間の2つの空気距離d1及びd2がそれぞれ変更されるという点において従来のバリオスコープシステムと異なり、従来のバリオスコープにおいては、作動距離を変更するために1つの空気距離のみを変更する必要がある。一定の焦点距離を有する上述のバリオスコープシステムは、既知の望遠原理又は逆焦点原理にしたがって動作する従来のバリオスコープシステムほどコンパクトな構造を有していない。しかし、この欠点は、顕微鏡システム自体の折り曲げ構造によって大部分が補償され、一定の焦点距離を有するバリオスコープシステムにより、補償を上回る利点が達成される。また、これらにより、従来のバリオスコープシステムで存在する作動距離と焦点距離との間の不一致を克服するための要件に対して、これまで知られていなかった解決策が提供される。
従って、図5及び図6に示される一定の焦点距離を有するバリオスコープシステムは、本発明の第1の好ましい実施の形態における上述の顕微鏡システムに特に適している。
以下に、本発明に係る第2の実施の形態を図7を参照しながら説明する。図7において、顕微鏡システムの結像システム26’の光学素子の構成を通過する光路が、1つの平面において広げられた状態で概略的に示されている。第2の実施の形態における顕微鏡システムの構造は、上記に詳述した第1の実施の形態における顕微鏡システムの構造に基本的な部分において対応している。従って、以下においては、第1及び第2の実施の形態間の差異のみが詳細に説明される。
第2の実施の形態における顕微鏡システムは、物体平面1に配置可能な物体(図示せず)を結像するための結像システム26’も含む。この点において、結像システム26’は、二対の結像光路2a、2b及び2c、2dを形成している。結像システム26’は(上述の第1の実施の形態においてと同様に)、結像光路2a〜2dが共通に導かれる多数の光学レンズ4〜8及び11を有する第1のサブシステムT1’と、結像光路2a〜2dが別々に導かれる多数の光学レンズ16’〜21’、22’、16’’〜21’’、22’’、16’’’〜21’’’、22’’’及び16’’’’〜21’’’’、22’’’’を有する第2のサブシステムT2’とで構成される。本実施の形態においては、第1及び第2のサブシステムT1’及びT2’のレンズも、作動距離を調節し、結像倍率を変更するために、互いに対して変位可能である。これらの素子についてのさらなる説明は省略する。
図7に示される第2の実施の形態においては、結像光路2a〜2dを偏向させるための偏向素子は設けられていないということが極めて重要である。結像光路2c及び2dのみが、回動自在なビームスプリッタ15において折り曲げられて結像光路2a及び2bから分離され、結像光路が人間工学的に適合される。
図7は、結像光路2a及び2bによって導かれる放射線を用いることにより画像データを生成する2つのデジタルカメラ’31及び31’’をさらに示している。また、結像光路2c及び2dによって導かれる放射線を観察者が目視にて直接観測するために、2つの接眼光学系32’’’及び32’’’’が設けられている。
第2の実施の形態においては、結像光路2a〜2dによって導かれる放射線の断面間において結像光路2a〜2dの瞳面に配置された照射ミラーによって0度照射の結合(integration)が実現される。
第2の実施の形態における顕微鏡システムも、図5及び図6に示されるような一定の焦点距離を有するバリオスコープシステムと組み合わせることが可能である。
要約すると、当該顕微鏡システムの物体平面に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムが提案され、この顕微鏡システムは、物体平面の中間像への結像を縮小すること、及び、物体平面における立体視角よりも中間像における立体視角を大きくすることのうちの少なくともいずれか1つが行なわれるので、所望のトータル倍率を得るための特にコンパクトな構造を有する。
本発明の第1の好ましい実施の形態における顕微鏡システムの結像システムの1つの平面において展開された状態の基本素子の構成を通過する光路を概略的に示す図 図1Aの結像システムの基本素子の空間的構成の斜視図を概略的に示す図 図1Aに示される結像システムの光学レンズを通過する光路をより大きい尺度で概略的に示す図 図2Aの代わりに第1の実施の形態における結像システムにおいて使用され得る光学レンズを通過する光路を概略的に示す図 本発明に係る顕微鏡システムの光学レンズと従来の顕微鏡システムの対応する光学レンズとのサイズの比較例を示す図 図1Aの顕微鏡システムにおいて代替例として使用され得る光学レンズの構成を示す図 図1Aの顕微鏡システムにおいて代替例として使用され得る光学レンズのさらなる構成の異なる動作状態を示す図 図1Aの顕微鏡システムにおいて代替例として使用され得る光学レンズのさらなる構成の異なる動作状態を示す図 本発明の第2の実施の形態における顕微鏡システムの結像システムの光路を概略的に示す図 従来技術における顕微鏡システムの一般的な構造を概略的に示す図

Claims (21)

  1. 顕微鏡システムの物体平面(1)に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムであって、
    少なくとも1つの結像光路(2a、2b、2c、2d)を形成するためのいくつかの光学素子を有する結像システム(26)を備え、
    前記いくつかの光学素子は、前記結像光路(2a〜2d)が順次通過し、前記物体平面(1)を中間像(P)に結像する複数の光学レンズ(4〜8、11、13、14)を備えており、
    前記光学レンズ(4〜8、11)は、前記物体平面(1)の像(representation)が、最大で0.9倍、好ましくは、最大で0.8倍、さらに好ましくは、最大で0.6倍、特に好ましくは、最大で0.5倍に縮小されて前記中間像(P)に結像されるように構成されていることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記結像システム(26)の前記いくつかの光学素子は、前記物体平面(1)において第1の立体視角(stereoscopic angle)(α1)を有する少なくとも一対の結像光路(2a、2b、2c、2d)を形成し、
    前記結像光路(2a〜2d)は、前記中間像(P)において第2の立体視角(α2)を有し、前記物体平面(1)における前記第1の立体視角(α1)の、前記中間像(P)における前記第2の立体視角(α2)に対する比は、0.9未満、好ましくは、0.8未満、特に好ましくは、0.6未満である、請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 顕微鏡システムの物体平面(1)に配置可能な物体を結像するための顕微鏡システムであって、
    前記物体平面(1)において第1の立体視角(α1)を有する少なくとも一対の結像光路(2a、2b、2c、2d)を形成するためのいくつかの光学素子を有する結像システム(26)を備え、
    前記いくつかの光学素子は、前記少なくとも一対の結像光路(2a〜2d)が順次通過し、前記物体平面(1)を中間像(P)に結像する複数の光学レンズ(4〜8、11、13、14)を備えており、
    前記結像光路(2a〜2d)は、前記中間像(P)において第2の立体視角(α2)を有し、
    前記物体平面(1)における前記第1の立体視角(α1)の、前記中間像(P)における前記第2の立体視角(α2)に対する比は、0.9未満、好ましくは、0.8未満、特に好ましくは、0.6未満であることを特徴とする顕微鏡システム。
  4. 前記光学レンズ(4〜8、11、13、14)は、前記結像光路(2a〜2d)によって共通に横切られ、
    前記結像光路(2a〜2d)は、前記光学レンズ(4〜8、11、13、14)によって規定される前記結像光路(2a〜2d)の立体軸(stereoscopic axes)の光軸(A)からの距離がそれぞれ最大である2つの領域(AF1、AF2)間に前記中間像(P)が配置されるように、前記光学レンズ(4〜8、11、13、14)において導かれる、請求項2又は3に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記少なくとも1つの結像光路(2a〜2d)は、前記少なくとも1つの結像光路(2a〜2d)において導かれるビーム束の直径が最大である2つの領域(AF1、AF2)間に前記中間像(P)が配置されるように、前記光学レンズ(4〜8、11、13、14)において導かれる、請求項1〜4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  6. 前記光学レンズ(7、8、11)の第1の組(G1)の光学有効面が、前記中間像(P)と、前記結像光路(2a〜2d)の立体軸の前記光軸(A)からの距離及び前記少なくとも1つの結像光路(2a〜2d)において導かれるビーム束の直径のうちの少なくとも1つがそれぞれ最大である、前記2つの領域のうちの第1の領域(AF1)との間に配置され、
    前記第1の領域(AF1)は、前記中間像(P)と前記物体平面(1)との間に配置され、
    前記光学レンズ(13、14)の第2の組(G2)の光学有効面が、前記中間像(P)と前記2つの領域のうちの第2の領域(AF2)との間に配置され、
    前記光学レンズ(4、5、6)の第3の組(G3)の有効光学面が、前記第1の領域(AF1)と前記物体平面(1)との間に配置されている、請求項4又は5に記載の顕微鏡システム。
  7. 前記第1の組の光学有効面の合計焦点距離の、前記第2の組の光学有効面の合計焦点距離に対する比は、少なくとも1.1、好ましくは、少なくとも1.2、さらに好ましくは、少なくとも1.4である、請求項6に記載の顕微鏡システム。
  8. 前記第1の組の光学有効面の合計焦点距離の、前記第3の組の光学有効面の合計焦点距離に対する比は、0.2〜0.6、好ましくは、0.3〜0.5、さらに好ましくは、0.4である、請求項6又は7に記載の顕微鏡システム。
  9. 前記第2の組の光学有効面の合計焦点距離の、前記第3の組の光学有効面の合計焦点距離に対する比は、0.1〜0.6、好ましくは、0.2〜0.5、特に好ましくは、0.3である、請求項6〜8のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  10. 前記第1の領域(AF1)における前記結像光路(2a〜2d)の立体軸の前記光軸(A)からのそれぞれの距離の、前記第2の領域(AF2)における前記結像光路(2a〜2d)の立体軸の前記光軸(A)からのそれぞれの距離に対する比は、最大で1.1、好ましくは、最大で1.2、特に好ましくは、最大で1.4である、請求項4〜9のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  11. 前記光学レンズ(4〜8、11、13、14)は、前記結像光路(2a〜2d)を、前記結像光路(2a〜2d)の立体軸の前記光軸(A)からの距離及び前記少なくとも1つの結像光路(2a〜2d)において導かれるビーム束の直径のうちの少なくとも1つが最大である前記領域(AF1、AF2)のうちの少なくとも1つにおいて、無限遠に集束させる、請求項4〜10のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  12. 前記結像システム(26)は、前記少なくとも1つの結像光路(2a〜2d)を偏向させるための第1、第2、第3及び第4のミラー面(3、9、10、12)を備えており、
    前記少なくとも1つの結像光路(2a〜2d)は、前記第1のミラー面(3)、前記第2のミラー面(9)、前記第3のミラー面(10)及び前記第4のミラー面(12)によって順次偏向される、先行する請求項のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  13. 前記第1のミラー面(3)及び前記第4のミラー面(12)は、互いに対して80度〜100度、好ましくは、90度の角度を有し、前記第2のミラー面(9)及び前記第3のミラー面(10)は、互いに対して80度〜100度、好ましくは、90度の角度を有し、前記第3のミラー面(10)及び前記第4のミラー面(12)は、互いに対して80度〜100度、好ましくは、90度の角度を有する、請求項12に記載の顕微鏡システム。
  14. 前記結像システム(26)は、前記物体平面(1)において立体視角(α1)を有する少なくとも一対の結像光路(2a、2b、2c、2d)を形成し、
    前記結像システム(26)は、前記少なくとも一対の結像光路(2a、2b)の前記2つの結像光路(2a、2b)によって共通に横切られる複数の光学レンズ(4〜8、11、13、14)を備えた第1のサブシステム(T1)を有する、先行する請求項のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  15. 前記第2、第3及び第4のミラー面(9、10、12)のうちの少なくとも1つは、前記第1のサブシステム(T1)の光学レンズ(4〜8、11、13、14)間に配置されている、請求項14に記載の顕微鏡システム。
  16. 前記第1のサブシステム(T1)の少なくとも2つの光学レンズ(4、5、6)は、それらにおいて導かれる前記結像光路(2a〜2d)に沿って互いに対して変位可能である、請求項14又は15に記載の顕微鏡システム。
  17. 前記結像システム(26)は、前記少なくとも一対の結像光路(2a、2b、2c、2d)の1つの結像光路(2a、2b、2c、2d)のみによってそれぞれ横切られる複数の光学レンズ(16’〜21’、16’’〜21’’、16’’’〜21’’’及び16’’’’〜21’’’’)を備えた第2のサブシステム(T2)を有する、先行する請求項のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  18. 前記第2のサブシステムT2の少なくとも2つの光学レンズ(16’〜19’、16’’〜19’’、16’’’〜19’’’、16’’’’〜19’’’’)は、1つの共通の結像光路(2a、2b)に沿って互いに対して変位可能である、請求項17に記載の顕微鏡システム。
  19. 顕微鏡システムの物体平面(1)に配置可能な物体を結像するための、特に、先行する請求項のいずれかに記載の顕微鏡システムであって、
    前記物体平面(1)において立体視角(α1)を有する少なくとも一対の結像光路(2a、2b、2c、2d)を形成するための結像システム(26)を含み、
    前記結像システム(26)は、前記少なくとも一対の結像光路(2a〜2d)の両方の結像光路(2a、2b、2c、2d)によって共通に横切られる複数の光学レンズ(4〜8、11、13、14)を備えた第1のサブシステム(T1)を有し、
    前記結像システム(26)は、前記少なくとも一対の結像光路(2a、2b、2c、2d)のうちの1つの結像光路(2a、2b、2c、2d)によってのみそれぞれ横切られる複数の光学レンズ(16’〜21’、16’’〜21’’、16’’’〜21’’’、16’’’’〜21’’’’)を備えた第2のサブシステム(T2)を有し、
    前記第1のサブシステム(T1)の少なくとも2つの光学レンズ(4、5、6)及び前記第2のサブシステム(T2)の少なくとも2つの光学レンズ(16’〜19’、16’’〜19’’、16’’’〜19’’’、16’’’’〜19’’’’)は、前記物体平面(1)に配置可能な前記物体の結像倍率をそれぞれ変更するために、1つの共通の結像光路(2a〜2d)に沿って互いに対して変位可能であることを特徴とする顕微鏡システム。
  20. 前記物体平面(1)を照明するための照明光路(24)を有する照明システム(23、30)をさらに備えた、先行する請求項のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  21. 前記顕微鏡システムは、立体顕微鏡、好ましくは、外科用顕微鏡である、先行する請求項のいずれかに記載の顕微鏡システム。
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