JPH10260359A - 像回転装置 - Google Patents

像回転装置

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JPH10260359A
JPH10260359A JP6659497A JP6659497A JPH10260359A JP H10260359 A JPH10260359 A JP H10260359A JP 6659497 A JP6659497 A JP 6659497A JP 6659497 A JP6659497 A JP 6659497A JP H10260359 A JPH10260359 A JP H10260359A
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image
rotation
prism
optical
light
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JP6659497A
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English (en)
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Nobuhiro Kita
信浩 北
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、像中心を移動させることなく像回転
を可能にした像回転装置を提供する。 【解決手段】光学顕微鏡の像観察光学系内に像回転プリ
ズム181を回転可能に配置し、この像回転プリズム1
81をステッピングモータ182により回転させ、光学
像を光軸と垂直な面内で回転させるような場合、像回転
プリズム181の回転量に応じて、予めメモリ24に記
憶された像回転プリズム181の回転量に対する光線の
振れ回り量を読み出し、この光線の振れ回り量を相殺す
るように2軸傾斜ステージ25上の反射ミラー19の振
れ回りを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学像を光軸と垂
直な面内で回転させる像回転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体の製造工程において、回路
パターンなどの線幅を測定するものとして、微小線幅測
定装置が用いられている。かかる微小線幅測定装置は、
被測定物の像を拡大する光学顕微鏡、拡大された被測定
物の像を撮像するTVカメラなどの画像検出器、この画
像検出器より取り込んだ画像情報を蓄積・演算処理して
像領域における寸法測定値を出力する演算部より構成し
ている。
【0003】ところで、このような微小線幅測定装置で
は、TVカメラなどの画像検出器より取り込んだ被測定
物の画像情報を用いることから、微小線幅を測定する際
に、精度の高い測定を行うには、測定対象パターンの幅
方向を画像検出器の走査線方向と一致させる必要があ
る。
【0004】そこで、従来、光学顕微鏡に、光学像を光
軸と垂直な面内で回転させる像回転プリズムを有する像
回転装置を組み合わせ、観察像を任意の角度回転できる
ようにして、測定対象パターンの幅方向を画像検出器の
走査線方向と一致させ、測定結果を真値に近付ける工夫
がなされている。
【0005】図3(a)(b)は、このような像回転装
置に用いられる像回転プリズムの形状の異なる例を示
す。このような像回転プリズム4は、奇数回の反転面を
持ち、入射光線1の光軸と出射光線2の光軸が一致する
軸(以下、プリズム光軸と呼ぶ)3がある。
【0006】そして、このような像回転プリズム4をプ
リズム光軸3を中心にθ回転させると、像回転プリズム
4を透過した像は、プリズム光軸3を中心に2θ回転す
る。従って、回転機構の回転軸、入射光線1の光軸およ
びプリズム光軸3の3者を一致させて配置することによ
って光学像を入射光線1の光軸を中心に任意の角度回転
させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
像回転装置を用いる場合、像回転装置を構成する像回転
プリズムの各面の加工精度により、プリズムの基準面
(=反射面4a)に対してプリズム光軸3が傾いていた
り、プリズム面のクサビ誤差などにより入射光線1の光
軸と出射光線2の光軸か一致しない(すなわちプリズム
光軸3が存在しない)ことがある。
【0008】また、回転機構の部品の加工精度や組み立
て精度により、回転機構の回転軸、入射光線1の光軸お
よびプリズム光軸3の3者のいずれかが一致しない場合
がある。
【0009】このような誤差がある場合、当然、像回転
装置から出射する光線は、光軸とは一致せず、ある角度
差δθを持ち、しかも像回転装置での像回転にともなっ
て、量と向きが変化し、いわゆる光線の振れ回りが発生
することになる。
【0010】この結果、画像検出器に取り込まれる画像
は、光軸中心に回転しないので、像の回転とともに、像
位置がずれてしまう原因となり、上述した微小線幅の測
定においては、この時の位置ずれによって、測定対象が
測定エリアから外れてしまい、測定不能に陥るという問
題があった。また、微小線幅の測定に限らず、像回転装
置を有する光学系においても、像中心のずれにより観察
像の周辺部で欠落部が生じるという問題もあった。
【0011】そこで、像回転プリズムの各面の加工精度
や、回転機構の部品の加工精度や組み立て精度を飛躍的
に高めることが考えられるが、これでは製造コストが上
昇してしまい実用的でなくなる。本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、像中心を移動させることなく像
回転を可能にした像回転装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
像観察光学系内に回転可能に配置され、光学像を光軸と
垂直な面内で回転させる像回転光学手段と、この像回転
光学手段の回転量に対する該像回転光学手段の出射光線
の振れ量を予め記憶した記憶手段と、前記像回転光学手
段の入射光または出射光のいずれかを反射させるととも
に、その反射角度を変化可能とした光反射手段と、前記
像回転光学手段の回転量に応じて前記記憶手段より得ら
れた該像回転光学手段の出射光線の振れ量を相殺するよ
うに前記光反射手段の反射角を制御する制御手段とによ
り構成している。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、光反射手段は、反射ミラーを2軸傾斜ステージに
設けたもので、前記2軸傾斜ステージの2軸方向の回動
により前記反射ミラーの反射角を制御可能にしている。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載にお
いて、光反射手段は、光偏向部材からなり、該光偏向部
材の偏向中心角を制御可能にしている。この結果、請求
項1記載の発明によれば、像回転光学手段の加工、組み
立てなどの精度などに原因する像回転光学手段の回転に
ともなう光線の振れ回りを相殺して像の中心を移動させ
ることなく回転させることができる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、2軸傾斜ス
テージの2軸方向の回動により反射ミラーの光線の振れ
回りを制御することで、観察像を常に同じ位置に結像さ
せることができるので、観察像を、その中心を移動させ
ることなく回転できる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、光偏向部材
の偏向中心角を制御することで、二次元走査範囲の中心
を移動するようにできるので、二次元走査画像を、その
中心を移動させることなく回転できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の像回転装置を光
学顕微鏡に適用した例の概略構成を示している。図にお
いて、11は光源で、この光源11から発せられる照明
光は、照明光学系12を介してハーフミラー13で反射
され、対物レンズ14に導入される。
【0018】そして、この対物レンズ14に導入された
照明光は、試料台15に載置した試料16に照射され、
その反射光は、再び対物レンズ14に導入され、ハーフ
ミラー13を透過して結像レンズ17を介して、像回転
装置18に導入され、さらに反射ミラー19を介してT
Vカメラ20の撮像面に結像される。ここで、反射ミラ
ー19は、像回転装置18により光学像が1回反射して
裏像になるのを表像に戻すためのものである。そして、
TVカメラ20で撮像された光学像は、ここで電気信号
に変換され、テレビモニター21に表示されるようにな
っている。
【0019】ここで、像回転装置18は、結像レンズ1
7からの光路上に像回転プリズム181を配置してい
る。この像回転プリズム181は、図3(b)で述べた
ように、入射光線1を光軸3よりプリズム4に入射する
と、プリズム4内で、奇数回反射されて光軸3上に戻さ
れ、出射光線2として出力され、プリズム4を光軸3を
中心にθ°回転させると、出射光線2は、光軸3を中心
に2θ°回転するようになっている。これにより、像回
転プリズム181を通過した観察像は、TVカメラ20
の撮像面に結像されるにあたり、像回転プリズム181
がθ°回転した場合、観察像は、2θ°回転されること
になる。
【0020】また、この像回転プリズム181は、ステ
ッピングモータ182および図示しない減速機構を有す
る像回転プリズム回転機構183を設けている。この像
回転プリズム回転機構183は、ステッピングモータ1
82の回転により像回転プリズム181を、その光軸を
中心に回転させるためのものである。
【0021】像回転プリズム回転機構183には、CP
U22を接続している。このCPU22には、操作部2
3およびメモリ24を接続している。ここで、操作部2
3は、例えば、テレビモニター21の表示画面を見なが
ら観察像の回転を操作するものである。また、メモリ2
4は、実際の像回転プリズム181の加工誤差や像回転
プリズム回転機構183の部品の加工精度や組み立て精
度などに基づいて、実際の像回転プリズム181の回転
量に対する光線の振れ回り量をテーブルにして記憶した
ものである。
【0022】CPU22は、操作部23での操作に応じ
て、像回転プリズム回転機構183のステッピングモー
タ182を駆動し、像回転プリズム181を回転制御す
るとともに、この像回転プリズム回転機構183による
像回転プリズム181の回転量を取り込むようにしてい
る。また、CPU22は、像回転プリズム181の回転
量の取り込みにより、メモリ24に記憶されたテーブル
を参照して対応する光線の振れ回り量を求め、この求め
られた光線の振れ回り量から、この振れ回り量を相殺す
るような反射ミラー19の振れ回り量を出力するように
している。
【0023】この場合、反射ミラー19は、2軸傾斜ス
テージ25に取り付けられている。この2軸傾斜ステー
ジ25は、反射ミラー19をX、Yの2軸方向に回動可
能に支持したもので、CPU22による指令に応じた、
これらX、Yの2方向の回動角度により反射ミラー19
より反射される光線の振れ回り量を制御できるようにし
ている。
【0024】なお、上述した像回転プリズム181は、
形状的に非点収差を発生させるものであるが、このよう
な収差は図示しない光学素子により補正されているもの
とする。
【0025】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、光源11から照明光が発せられる
と、照明光学系12を介してハーフミラー13で反射さ
れ、対物レンズ14より試料台15上の試料16に照射
される。また、試料16からの反射光は、対物レンズ1
4よりハーフミラー13を透過され、結像レンズ17よ
り像回転装置18、反射ミラー19を介してTVカメラ
20の撮像面に結像され、ここで撮像された光学像は、
さらに電気信号に変換されて、テレビモニター21に表
示される。
【0026】この状態から、操作部23において、例え
ば、テレビモニター21の表示画面を見ながら観察像の
回転を操作すると、CPU22により像回転プリズム回
転機構183のステッピングモータ182が駆動され、
像回転プリズム181が回転され、この回転像が反射ミ
ラー19を介してTVカメラ20の撮像面に結像され、
テレビモニター21に表示される。この場合、像回転プ
リズム181の加工誤差や像回転プリズム回転機構18
3の部品の加工精度や組み立て精度などに原因する像回
転装置18での光線の振れ回りにより、像回転装置18
からの光線が、図示破線a方向に動いてしまうことがあ
る。
【0027】この状態で、像回転プリズム回転機構18
3による像回転プリズム181の回転量がCPU22に
取り込まれる。すると、CPU22では、メモリ24に
記憶されたテーブルを参照し、像回転プリズム181の
回転量に対応する光線の振れ回り量を求め、この求めら
れた光線の振れ回り量に対し、この振れ回り量を相殺す
るような反射ミラー19の振れ回り量を出力する。つま
り、CPU22では、像回転プリズム181の回転量を
取り込むと、この回転量に応じた光線の振れ回り量を相
殺するための反射ミラー19の振れ回り量として、2軸
傾斜ステージ25をX方向に所定角度回動させるととも
に、Y方向にも所定角度回動させるように制御する。
【0028】これにより、像回転プリズム181の回転
により生じた光線の振れ回りは、2軸傾斜ステージ25
の動作にともなう反射ミラー19の振れ回りにより相殺
されるので、図示破線aで示す光線も、TVカメラ20
の撮像面では、像回転プリズム181の回転前と同じ位
置に結像されるようになり、この結果、テレビモニター
21上の回転像は、画像中心が移動することなく表示さ
れる。
【0029】従って、このようにすれば光学顕微鏡の像
観察光学系内に像回転プリズム181を回転可能に配置
し、この像回転プリズム181をステッピングモータ1
82により回転させ、光学像を光軸と垂直な面内で回転
させるような場合、像回転プリズム181の回転量に応
じて、予めメモリ24に記憶された像回転プリズム18
1の回転量に対する光線の振れ回り量を読み出し、この
光線の振れ回り量を相殺するように2軸傾斜ステージ2
5上の反射ミラー19の振れ回りを制御するようにでき
るので、仮に、像回転プリズム181の各面の加工精度
や像回転プリズム181を光軸を中心に回転させるため
の回転機構の部品の加工精度や組み立て精度により像回
転プリズム181に光線の振れ回りが発生するような場
合でも、常に、観察像をTVカメラ20の撮像面の同じ
位置に結像させることができるようになり、テレビモニ
ター21上の回転像は、画像中心が移動することなく表
示できるようになる。
【0030】なお、上述では、2軸傾斜ステージ25に
より反射ミラー19の傾き方向を制御する場合を述べた
が、像観察光学系に2枚の反射ミラーを配置し、これら
反射ミラーを異なる方向に傾けるようにすることで、像
回転プリズム181の回転により生じた光線の振れ回り
を相殺できるようにしたものでもよい。この場合、微小
線幅を測定のため表像を必要とする場合は、裏像を表像
に戻すための反射ミラー19を必要とするが、画像その
ものの観察をする必要がない場合は、反射ミラー19を
省略できる。
【0031】また、この実施の形態では、像回転プリズ
ム181の出射光を反射部材で偏向するようにしている
が、逆に、像回転プリズム181からの出射光の振れ回
りが相殺された状態になるように、予め光線を反射部材
で偏向してから像回転プリズム181に入射させるよう
にしてもよい。 (第2の実施の形態)図2は、本発明の像回転装置をレ
ーザ走査型共焦点顕微鏡に適用した例の概略構成を示し
ている。この場合、等価的に点光源と考えられる図示し
ないレーザ光源からの光ビーム30をビームスプリッタ
31を通してガルバノミラーからなる第1の光偏向器3
2に入射している。
【0032】この第1の光偏向器32は、対物レンズ3
3の瞳34と共役の位置に配置したもので、この第1の
光偏向器32が偏向を行っていない場合は、光ビーム3
0は、光軸35に沿って進み、第1の光偏向器32が偏
向を行っている場合、つまり光ビーム30を操作する場
合は、光偏向器32が瞳位置に設けられることから、光
ビーム30の方向は軸外主光線36に一致し、光ビーム
30の中心も軸外主光線36に一致するようになってい
る。
【0033】これら光ビーム30は、瞳伝送レンズ3
7、38を通って第1の光偏向器32と同様に瞳位置に
配置したガルバノミラーからなる第2の光偏向器39に
入射される。この場合、第2の光偏向器39を二次元走
査のうちY方向の走査を行うと、第1の光偏向器32は
X方向の走査を行うようになる。
【0034】そして、これら光偏向器32、39により
二次元走査された光ビームは、瞳投影レンズ40、像回
転装置41、結像レンズ42を通して対物レンズ33の
瞳34に入射され、この対物レンズ33によって試料4
3上に回析により制限された点状光として生じ、この二
次元走査された点状光が試料43上に照射される。
【0035】一方、試料43から反射された光ビーム
は、対物レンズ33と瞳34を通り、さらに結像レンズ
41を通して一旦結像される。この結像面が、通常の光
光学顕微鏡で像を観察する面である。さらに、反射ビー
ムは、像回転装置41、瞳投影レンズ40を通って第2
の光偏向器39に戻り、試料43に入射したときと全く
同じ経路を逆に通してビームスプリッタ31に戻り、こ
のビームスプリッタ31より取り出され、検出ビーム4
4となる。この場合の検出ビーム44は、反射ビームが
光偏向器39、32を通過して戻ってきているので、動
くことがない。
【0036】そして、検出ビーム44は、集光レンズ4
5により点状に絞られ、この点状に絞られた位置に配置
したピンホール46を通して検出器47で検出すること
で、フレアのない通常の顕微鏡の観察像より高解像の画
像として得られるようになる。この場合、ピンホール4
6を設けなくとも通常の画像が得られることは、言うま
でもない。
【0037】ここで、像回転装置41は、結像レンズ4
1からの光路上に像回転プリズム411を配置してい
る。この像回転プリズム411も、図3(b)で述べた
ように、入射光線1をプリズム光軸3よりプリズム4に
入射すると、プリズム4内で、奇数回反射されてプリズ
ム光軸3上に戻され、出射光線2として出力され、プリ
ズム4をプリズム光軸3を中心にθ°回転させると、出
射光線2は、プリズム光軸3を中心に2θ°回転するよ
うになっている。これにより、像回転プリズム411を
通過した光ビームは、試料43上を二次元走査するにあ
たり、像回転プリズム411がθ°回転した場合、二次
元走査範囲は、2θ°回転されることになる。
【0038】また、この像回転プリズム411は、図示
しないステッピングモータおよび減速機構を有する像回
転プリズム回転機構412を設けている。この像回転プ
リズム回転機構412は、像回転プリズム411を、そ
の光軸を中心に回転するためのものである。また、この
像回転プリズム回転機構412には、駆動制御部48を
接続し、この駆動制御部48には、CPU50を接続し
ている。このCPU50には、操作部51およびメモリ
52を接続している。ここで、操作部51は、二次元走
査範囲を回転操作するものである。また、メモリ52
は、実際の像回転プリズム411の加工誤差や像回転プ
リズム回転機構412の部品の加工精度や組み立て精度
などに基づいて、実際の像回転プリズム411の回転量
に対する光線の振れ回り量をテーブルにして記憶したも
のである。
【0039】CPU50は、操作部51での操作に応じ
て、駆動制御部48に指示を与え、像回転プリズム回転
機構412のステッピングモータを駆動し、像回転プリ
ズム411を回転させるとともに、この像回転プリズム
回転機構412による像回転プリズム411の回転量を
取り込むようにしている。
【0040】また、CPU50は、像回転プリズム41
1の回転量の取り込みにより、メモリ52に記憶された
テーブルを参照して対応する光線の振れ回り量を求め、
この求められた光線の振れ回り量から、この振れ回り量
を相殺するような光偏向器32、39に対する制御信号
を出力するようにしている。
【0041】光偏向器32、39には、駆動制御部49
を接続し、この駆動制御部49にもCPU50を接続し
ている。駆動制御部49は、光偏向器32、39の偏向
角度を電気的に同時制御し、試料43上で点状光の二次
元走査を行わせるとともに、CPU50からの制御信号
に基づいて、光偏向器32、39の偏向角度とともに偏
向中心角を制御して、試料43上の二次元走査範囲を移
動させることで、像回転プリズム411の回転量に対す
る光線の振れ回り量を相殺可能にしている。
【0042】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、レーザ光源からの光ビーム30
は、ビームスプリッタ31を通して第1の光偏向器32
に入射され、瞳伝送レンズ37、38を通って第2の光
偏向器39に入射され、さらに瞳投影レンズ40、像回
転装置41の像回転プリズム411、結像レンズ41を
通して対物レンズ33の瞳34に入射されるようにな
り、この状態で、光偏向器32、39を二次元走査する
ことで、点状光が試料43上で二次元走査される。
【0043】そして、試料43から反射された光ビーム
は、試料43に入射したときと全く同じ経路を逆に通し
てビームスプリッタ31に戻り、このビームスプリッタ
31より検出ビーム44として取り出され、集光レンズ
45よりピンホール46を通して検出器47より二次元
走査画像として出力される。
【0044】この状態から、操作部51において、像回
転操作すると、CPU50により像回転プリズム回転機
構412のステッピングモータが駆動され、像回転プリ
ズム411の回転により、試料43上での二次元走査範
囲が回転されることで回転像が出力される。この場合、
像回転プリズム411の加工誤差や像回転プリズム回転
機構412の部品の加工精度や組み立て精度などに原因
して生じる像回転装置41での光線の振れ回りにより、
試料43上での二次元走査範囲の中心が動いてしまうこ
とがある。
【0045】この状態で、像回転プリズム回転機構41
2による像回転プリズム411の回転量がCPU50に
取り込まれる。すると、CPU50では、メモリ52に
記憶されたテーブルを参照し、像回転プリズム411の
回転量に対応する光線の振れ回り量を求め、この求めら
れた光線の振れ回り量に対し、この振れ回り量を相殺す
るような光偏向器32、39に対する制御信号を出力す
る。これにより、駆動制御部49は、この時の制御信号
に基づいて、光偏向器32、39の偏向角度とともに偏
向中心角を制御して、試料43上での二次元走査範囲の
中心を元の位置に戻すように移動させることで、像回転
プリズム411の回転量に対する光線の振れ回り量は相
殺され、検出器47より得られる二次元走査画像は、像
回転プリズム411の回転前と同じ位置に画像中心が移
動することなく得られるようになる。
【0046】従って、このようにしても、上述したと同
様に像回転プリズム411の回転量にかかわらず、二次
元走査画像の中心は移動せず、二次元走査画像の回転だ
けを行うことができる。さらに、光ビームの反射方向を
制御する手段を、ガルバノミラーによる偏向器32、3
9と電気的にガルバノミラーの偏向中心角を制御するC
PU50により構成しているので、走査型顕微鏡装置全
体として、光学素子や光線の反射角などを制御させるた
めの手段が増えていないという利点もある。
【0047】なお、上述した実施の形態では、2個の光
偏向器32、39により二次元走査された光ビームを得
るようにしたが、画像の描画速度を速くするため光偏向
器の一方を共振ガルバノスキャナすることも可能であ
る。この場合、共振ガルバノスキャナは、偏向中心角を
電気的に変更できないので、共振ガルバノスキャナ自身
を回転させる機構によって機械的に偏向中心を変更させ
るようにすればよい。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、像
回転光学手段の加工、組み立てなどの精度などに原因す
る像回転光学手段の回転にともなう光線の振れ回りを相
殺して像の中心を移動させることなく回転させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図3】像回転装置に用いられる像回転プリズムを示す
外観図。
【符号の説明】
11…光源、 12…照明光学系、 13…ハーフミラー、 14…対物レンズ、 15…試料台、 16…試料、 17…結像レンズ、 18…像回転装置、 181…像回転プリズム、 182…ステッピングモータ、 183…像回転プリズム回転機構、 19…反射ミラー、 20…TVカメラ、 21…テレビモニター、 22…CPU、 23…操作部、 24…メモリ、 25…2軸傾斜ステージ、 30…光ビーム、 31…ビームスプリッタ、 32…第1の光偏向器、 33…対物レンズ、 34…瞳、 35…光軸、 36…軸外主光線、 37、38…瞳伝送レンズ、、 39…第2の光偏向器、 40…瞳投影レンズ、 41…像回転装置、 411…像回転プリズム、 412…像回転プリズム回転機構、 42…結像レンズ、 43…対物レンズ、 44…検出ビーム、 45…集光レンズ、 46…ピンホール、 47…検出器、 48、49…駆動制御部、 50…CPU、 51…操作部、 52…メモリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像観察光学系内に回転可能に配置され、
    光学像を光軸と垂直な面内で回転させる像回転光学手段
    と、 この像回転光学手段の回転量に対する該像回転光学手段
    の出射光線の振れ量を予め記憶した記憶手段と、 前記像回転光学手段の入射光または出射光のいずれかを
    反射させるとともに、その反射角度を変化可能とした光
    反射手段と、 前記像回転光学手段の回転量に応じて前記記憶手段より
    得られた該像回転光学手段の出射光線の振れ量を相殺す
    るように前記光反射手段の反射角を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする像回転装置。
  2. 【請求項2】 光反射手段は、反射ミラーを2軸傾斜ス
    テージに設けたもので、前記2軸傾斜ステージの2軸方
    向の回動により前記反射ミラーの反射角を制御可能にし
    たことを特徴とする請求項1記載の像回転装置。
  3. 【請求項3】 光反射手段は、光偏向部材からなり、該
    光偏向部材の偏向中心角を制御可能にしたことを特徴と
    する請求項1記載の像回転装置。
JP6659497A 1997-02-03 1997-03-19 像回転装置 Withdrawn JPH10260359A (ja)

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