JP2019503506A - 走査顕微鏡における使用のための、対象物を走査する走査装置 - Google Patents

走査顕微鏡における使用のための、対象物を走査する走査装置 Download PDF

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Abstract

走査顕微鏡(100)における使用のための、対象物(122)を走査する走査装置(10)が、光線(104)を用いて対象物(122)を二次元的に走査する少なくとも1つの走査ユニット(12)と、画像域を回転させるために、回転軸(16)を中心にして走査ユニット(12)を回転させる少なくとも1つの回転装置(14)と、を備える。走査ユニット(12)は、少なくとも1つの偏向エレメント(18)を、偏向エレメント(18)に当たる光線(110)を偏向するために含んでいる。さらに偏向エレメント(18)は、回転対称形状を有している。

Description

本発明は、走査顕微鏡における使用のための、対象物を走査する走査装置に関する。本発明はさらに、走査顕微鏡の光路内に配置された走査装置を備えた走査顕微鏡に関する。
微小電気機械システムとして形成された光学機械式スキャナ(MEMSスキャナ)は、従来技術において公知であり、かつレーザ走査顕微鏡、特に共焦点レーザ走査顕微鏡において使用される。
例えば、米国特許出願公開第2008/0143196号明細書(US 2008/0143196 A1)および欧州特許第1719012号明細書(EP 1719012 B1)に基づいて公知のMEMSスキャナは、微小機械式のミラーを、互いに垂直に配置された2つの回転軸を中心にして旋回させる(2Dスキャナ)。このようなMEMSスキャナは、例えばミラクル・テクノロジー社(Firma Mirrorcle Technologie, Inc.)によっても公知である。
この技術は、V. Milanovic著「マルチレベルビーム SOI−MEMS 製造および応用(Multilevel-Beam SOI-MEMS Fabrication and Applications)」IEEE/ASME Journal of Microelectromechanical Systems, 第13巻、第1号、第19〜30頁、2004年2月、V. Milanovic, D. T. McCormick, G. Matus著「ジンバルのないモノリシックのシリコンアクチュエータ チップティルトピストン微小ミラーアプリケーション用(Gimbal-less Monolithic Silicon Actuators For Tip-Tilt Piston Micromirror Applications)」IEEE J. of Select Topics in Quantum Electronics, 第10巻、発行:3,2004年5月〜6月、第462〜471頁、Veljko Milanovic, N. Siu, A. Kasturi, M. Radojicic, Y. Su著「光学3D位置および方向測定用のMEMSアイ(MEMSEye for Optical 3D Position and Orientation Measurement)」Proceedings of SPIE Photonics West 2011年、第7930〜27[4]巻、およびVeljko Milanovic, Kenneth Castelino, Daniel McCormick著「広い投影角を備えた、高適合性のMEMSベースのディスプレイ(Highly Adaptable MEMS-based Display with Wide Projection Angle)」2007年 IEEE Int Cont. on Microelectromechanical Systems (MEMS 2007)神戸、日本、2007年1月25日、といった文献にも同様に記載されている。
特に、このとき両回転軸は、微小機械式のミラーの中心において互いに交差しているので、偏向された光線の回転中心は、正確にミラー中心に位置している。このいわゆるカルダン式の懸吊装置(「ジンバル式マウンティング」)は、光学分野において広く知られている。公知の2D-MEMSスキャナは、特に走査顕微鏡のために適している。それというのは、2D-MEMSスキャナを用いて、走査すべきレーザビームを、好ましくは互いに垂直な2つの方向に逸らすことができるからである。2D画像を生成するためには、レーザビームをただ1つのMEMSスキャナだけによって偏向することができ、このことは安価でかつ技術的に有利である。これに対して、ただ1つの旋回軸を備えたMEMSスキャナの使用時には、少なくとも2つのスキャナが2D偏光のために必要である。小型化された共焦点走査顕微鏡におけるこのようなスキャナの使用もまた、例えば米国特許出願公開第2012/0330157号明細書(US 2012/0330157 A1)、およびHyun-Joon Shin他著, in Optics Express, 2007年第15巻、第9113頁〜「MEMSスキャナを使用するファイバ光学式の共焦点顕微鏡(Fiber-optic confocal microscope using MEMS scanner)」ならびにHyejun Ra他著, Journal of Microelectromechanical Systems, 2007年第16巻、第969頁〜「二軸共焦点顕微鏡用の二次元MEMSスキャナ(Two-Dimensional MEMS Scanner for Dual-Axes Confocal Microscopy)」といった文献から、同様に公知である。
図4には、従来技術による2Dスキャナ12’におけるレーザビームの反射を示すための原理図が示されている。図4に示されているように、2Dスキャナ12’は、スキャン装置10’の構成部分である。さらに図4に示されているように、2Dスキャナ12’はスキャンミラー18’を含んでいる。スキャナ12’を用いてスキャンミラー18’は、例えば米国特許出願公開第2008/0143196号明細書(US 2008/0143196 A1)に基づいて公知のように、1つまたは複数の軸を中心にして旋回させられる。このときスキャナ12’は、好ましくは、スキャナ休止位置において入射するレーザビーム110’と反射されたレーザビーム112’との間に形成された反射角αo’が、スキャナ12’の最大光学スキャン角αs’よりも常に大きいように配置されねばならない(図4参照)。特に最大光学スキャン角αs’は、スキャナ休止位置において反射されたレーザビーム112’に関連した回転角に相当しており、この回転角は、スキャナ作業位置における反射されたレーザビーム114’とスキャナ休止位置における反射されたレーザビーム112’との間において形成される。技術的な実現を可能な限り簡単に保つために、このとき通常、45°以上、ときには90°以上の反射角αo’が使用される。別の微小機械式のスキャナ、いわゆる変形可能なミラーユニット(DMD「変形可能なミラー装置(deformable mirror device)」)は、例えばLarry J. Hornbeck著「変形可能なミラー空間光モジュレータ(Deformable-Mirror Spatial Light Modulators)」SPIEの会報、The international Society for Optical Engineering, 第1150巻、米国サンディエゴ、1989年8月6〜11日および米国特許出願公開第5096279号明細書(US 5096279 A)に基づいて公知である。
スキャンミラー18’の可能な限り小さな寸法設定を得るために、図4に示された公知のMEMSスキャナ12’のスキャンミラー18’は、通常、楕円形に製造されている。これによって、入射するレーザビーム110’および出射するレーザビーム112’の方向において、投影されたミラー面は円形である。このことには、走査すべきレーザビームをまさに完全に捕捉するために、図4に示された楕円の両主軸32’,34’を可能な限り小さく選択することができるという利点がある。この小型化は、特に可能な限り小さな光学構造とかつ同時に最大のスキャン速度とを可能にする。それというのは、スキャンミラー18’の慣性モーメントを最小に保つことができるからである。典型的には、スキャンミラー18’がスキャナ休止位置において90°の反射角αo’を生成する、入射するレーザビーム110’に対して45°の角度のもとにおける公知のMEMSスキャナ12’の配置形態では、1/cos(45°)=√2の、ミラー半軸32’とミラー半軸34’との比が使用される。
さらに従来技術に基づいて、高価なレーザ-走査顕微鏡(Laser-Rastermikroskop)において使用される光学式の画像域回転装置(Bildfeldrotator)が公知である。例えば光学式の画像域回転装置は、欧州特許第0950206号明細書(EP 0950206 B1)に記載されている。この公知の画像域回転装置は、回転可能なアッベプリズムまたはドーププリズムを含む光学モジュールである。これらのプリズムの作用形式は、当業者に公知であり、かつ例えばWilliam L. Wolfe著:第4章 Nondispersive Prisms. In: Michael Bass (Ed.): Handbook of optics, 第2巻:Devices, Measurements, and Properties. 第2版、McGraw-Hill, ニューヨーク1995、ISBN 0−07−047740−Xという文献において説明されている。
極めて異なった縁部長さの方形の画像フォーマット(つまり興味ある試料構造に合わせられた可能な限り小さなスキャンフィールド)において、スキャンフィールドの長さを興味ある試料構造に理想的に合わせることができるようにするために、画像域回転装置の使用は、走査顕微鏡において重要である。このことは、試料に対して優しくかつ特に迅速な撮像を保証する小さなスキャンフィールドを可能にする。それというのは、興味のない領域を走査する必要がないからである。使用例としては、対角線方向で試料を貫いて延びるチューブリン繊維またはアクチン繊維である個々の細胞繊維が挙げられる。光学式の画像域回転装置の使用時における利点としては、試料自体を移動させる必要がないということがあり、このことは顕微鏡の安定性を高める。特にこれによって、試料を、任意に選択することができる軸を中心にして回転させる必要が、つまり現時点の画像域中心を中心にした回転が回避される。
しかしながら公知の画像域回転装置には、これらの画像域回転装置が比較的大きく寸法設定されているという欠点がある。ゆえに、公知の画像域回転装置は、特に、MEMS技術を使用する小型化された走査顕微鏡における使用のためには適していない。さらに公知の画像域回転装置は、比較的複雑化された構造を有しかつ高いコストの原因になるという欠点を有している。公知の画像域回転装置の別の欠点としては、レーザビームの偏光特性が得られたままにならないということがあり、このことはしかしながら、幾つかの使用例のために重要である。
公知の従来技術を出発点として、本発明の課題は、対象物を走査する走査ビームのための最適化された光路と、かつ同時に画像域回転とを可能にする、走査顕微鏡における使用のための、対象物を走査する走査装置を提供することである。
この課題は、請求項1に記載の特徴を備えた走査装置によって解決される。好適な発展形態は、従属請求項に記載されている。
請求項1に記載の特徴を備えた走査装置によって、対象物を走査する走査ビームのための最適化された光路と、かつ同時に画像域回転とが可能になる。それというのは、少なくとも1つの走査ユニットと少なくとも1つの回転装置とが設けられているからである。走査ユニットは、1つの光線を用いて対象物を二次元的に走査するために働く。回転装置は、画像域回転を可能にするために、回転軸を中心にして走査ユニットを回転させるために働く。このとき走査ユニットは、少なくとも1つの偏向エレメントを、該偏向エレメントに当たる光線を偏向させるために含んでいる。さらに偏向エレメントは、回転対称形状を有している。好ましくは、回転対称形状は円形である。偏向エレメントの回転対称形状を用いて、走査ビームの優先方向(Vorzugsrichtung)もしくは予め確定された偏角を提供することができ、この偏角は、一方では比較的小さく、かつ他方では最大走査角よりも大きい。これによって、その寸法設定に関して最適化された、走査ビームのための光路が得られる。このことは特に、小型化された走査顕微鏡内における走査装置の使用を可能にする。同時に、回転軸を中心にした走査ユニットの回転によって、画像域を好適に回転させることができる。これによって対象物を走査する走査ビームのための最適化された光路と、かつ同時に画像域回転とを実現することができる。
好ましくは、それを中心にして走査ユニットが回転可能である回転軸は、走査ユニットが延在している平面に対して垂直に延びている。このように構成されていると、同じ平面における走査ユニットの回転を可能にすることができる。
好ましくは、偏向エレメントは、第1の旋回軸を中心にして、かつ/または第2の旋回軸を中心にして、最大走査角に相応して旋回可能である。このとき第1の旋回軸と第2の旋回軸とは、走査ユニットが延在している平面に対して平行に延びている。このように構成されていると、対象物を二次元的に走査する走査ビームを提供することができる。
好ましくは、第1の旋回軸と第2の旋回軸とは、それぞれ偏向エレメントの中心を貫いて延びている。このように構成されていると、偏向エレメントがカルダン式に懸吊されている構造を得ることができる。
好ましくは、回転対称形状は、偏向エレメントの中心に関係している。このときそれを中心にして走査ユニットが回転可能である回転軸は、偏向エレメントのこの中心を貫いて延びている。このように構成されていると、走査ユニットのそれぞれの回転位置において、確定された画像域回転が形成されることを保証することができる。
好ましくは、走査ユニットは、少なくとも0°〜180°の角度範囲において回転軸を中心にして回転可能である。この角度範囲における走査ユニットの回転時には、対象物の完全な走査を達成するために、旋回軸を、水平回転位置と鉛直回転位置との間における、それぞれの任意の回転位置にもたらすことができる。
好ましくは、偏向エレメントは、反射エレメントであって、該反射エレメントに当たる(投射される)光線を反射するための反射エレメントである。このとき偏向エレメントは、反射エレメントに当たる光線を偏向させるように反射するために形成されている。このように構成されていると、反射された光線、特にレーザビームの不所望の偏光特性を回避することができる。
好ましくは、走査ユニットは、MEMS(「微小機械式システム(microelektromechanical systems)」)スキャナまたはDMD(「変形可能なミラー装置(deformable mirror device)」)スキャナを有している。このように構成されていると、小型化された走査顕微鏡における使用のために適した走査ユニット(つまりスキャナ)を提供することができる。
好ましくは、MEMSスキャナは、モノリシックな2Dスキャナである。このように構成されていると、ただ1つのMEMSスキャナを用いて、対象物を二次元的に走査することができる。
好ましくは、回転装置は、駆動ユニットを用いて駆動可能な歯車装置を含んでいる。このとき歯車装置は、走査ユニットを、回転軸を中心にして回転させるように形成されている。このように構成されていると、回転軸を中心にした走査ユニットの回転のための確実な駆動装置を提供することができる。
本発明の別の態様は、走査顕微鏡であって、当該走査顕微鏡の光路内に配置された、本発明に係る走査装置を備えた、走査顕微鏡に関する。本発明に係る走査装置を用いて、特に小型化された走査顕微鏡が実現される。例えば走査顕微鏡は、レーザ走査顕微鏡、好ましくは共焦点レーザ走査顕微鏡である。
好ましくは、走査ユニットは、偏向エレメントに当たる光線が走査ユニットの休止位置において偏向され、偏向された光線と偏向エレメントに当たる光線とが、予め確定された偏角を成すように配置されている。このとき予め確定された偏角は、対象物を二次元的に走査するための最大走査角よりも大きく、かつ45°未満である。このように構成されていると、対象物を走査する走査ビームのための、従来技術に比べて最適化された、つまり小型化された光路を得ることができる。
好ましくは、予め確定された偏角は、35°以下、30°以下、25°以下、20°以下、15°以下、または10°以下である。このように構成されていると、種々様々な角度範囲における走査ビームの優先方向もしくは予め確定された偏角を提供することができる。
好ましくは、最大走査角は、±25°、±20°、±15°、±10°、または±5°である。このように構成されていると、対象物を二次元的に走査するための種々様々な最大走査角を設定することができる。
好ましくは、走査顕微鏡は、走査された対象物のデジタル画像を検出する画像検出ユニットと、デジタル画像を処理する画像処理ユニットとを含んでいる。表示装置においてそれぞれ任意の画像位置を示すために、画像処理ユニットを用いて、例えばコンピュータ(PC)のメモリにおけるデジタル画像の反射および回転を実施することができる。
本発明のさらなる特徴および利点は、本発明を添付の図面との関連において詳説する以下の記載において開示されている。
1実施形態による、第1の回転位置における走査ユニットを備えた走査装置を概略的に示す図である。 第2の回転位置における走査ユニットを備えた、図1aに示された走査装置を概略的に示す図である。 1実施形態による、図1aに示された走査装置を備えた走査顕微鏡を概略的に示す側面図である。 図1aに示された走査装置における光線の反射を示す原理図である。 従来技術による2Dスキャナにおける光線の反射を示す原理図である。
図1aには、1実施形態による、第1の回転位置における走査ユニット12を備えた走査装置10が、概略的に示されている。図1aに示された走査装置10は、図2に例示されているような走査顕微鏡100における使用のために対象物122を走査するために働く。図1aに示されているように、走査装置10は、回転装置14に配置された走査ユニット12を含んでいる。走査ユニット12は、光線を用いて対象物122を二次元的に走査するために働く。回転装置14は、回転軸16を中心にして走査ユニット12を回転させるために働き、これによって画像域を回転させることができる。さらに図1aに示されているように、走査ユニット12は、回転対称形状を有する偏向エレメント18を含んでいる。偏向エレメント18は、偏向エレメント18に当たる光線の向きを変えて偏向させるために働く。図1aには特に、走査ユニット12の第1の回転位置が示されている。例えばこの第1の回転位置は、0°の回転角に相当する。回転軸16を中心にした走査ユニット12の回転は、図1aにおいて双方向矢印R1によって略示されている。
図1aの実施形態では、偏向エレメント18は円形を有している。
図1aによれば、回転装置14は駆動ユニット30を含んでおり、この駆動ユニット30を用いて歯車装置が駆動可能である。歯車装置は、第1の歯車24と第2の歯車26とを含んでいる。第1の歯車24は、駆動ユニット30を用いて駆動可能である。第2の歯車26は、走査ユニット12に結合されていて、かつ第1の歯車24と係合しており、第1の歯車24の駆動時に第2の歯車26に結合された走査ユニット12が、回転軸16を中心にして回転するようになっている。
図1aの実施形態では、回転軸16は、走査ユニット12が延在する平面Pに対して垂直に延びている。さらに回転軸16は、偏向エレメント18の中心Mを貫いて延びている。このときこの中心Mは、偏向エレメント18の円形の中心に相当している。
図1aに示されているように、偏向エレメント18は、第1の旋回軸22aを中心にしてかつ第2の旋回軸22bを中心にして旋回可能である。これらの旋回軸22a,22bを用いて偏向エレメント18は、図3に例示されているように、その都度最大の走査角αsに相応して旋回することができる。さらに図1aに示されているように、両旋回軸22a,22bは、走査ユニット12が延在する平面Pに対して平行に延びている。それぞれの旋回軸22a,22bを中心にした偏向エレメント18の旋回は、図1aにおいて双方向矢印R2もしくはR3によって略示されている。
図1aによれば、走査ユニット12は第1のフレーム20aと第2のフレーム20bとを含んでいる。第1のフレーム20aは、第2のフレーム20bを取り囲んでいる。第2のフレーム20bは、第1のフレーム20aに結合されていて、かつ第1のフレーム20aにおいて第2の旋回軸22bを中心にして回転可能に支持されている。偏向エレメント18は、第2のフレーム20bに結合されていて、かつ第2のフレーム20bに第1の旋回軸22aを中心にして回転可能に支持されている。したがって走査ユニット12は、特に偏向エレメント18を支持するためのカルダン式の懸吊装置を含んでいる。このカルダン式の懸吊装置では、両旋回軸22a,22bはそれぞれ偏向エレメント18の中心Mを貫いて延びている。
図1aに示された実施形態では、偏向エレメント18は反射エレメントであって、該反射エレメントに当たる光線を反射するための反射エレメントである。偏向エレメント18は、特に当たる光線(例えばレーザビームのような)の偏光を含む反射のために働く。好ましくは、偏向エレメント18は、円形のミラー面を備えたミラーである。
図1aに示されているように、走査ユニット12は、信号伝達のためのケーブル28に接続されている。
図1bには、第2の回転位置における走査ユニット12を備えた、図1aに示された走査装置10が、概略的に示されている。例えばこの第2の回転位置は、0°〜180°の角度範囲内における回転角に相当している。さらに走査ユニット12は、回転装置14を用いて、例えば180°以上の、または360°以上のより大きな回転角にわたって回転することもできる。特に回転は、走査ユニット12に接続されたケーブル28によって損なわれないことが望ましい。
回転装置14を用いて、特に走査ユニット12の、図1aおよび図1bに示された回転位置を得ることができる。このときこれらの回転位置はそれぞれ、画像域回転のための種々様々な調節に対応配置されている。
図2には、1実施形態による、図1aに示された走査装置10を備えた走査顕微鏡100が、概略的に側面図で示されている。図2に示された走査顕微鏡100は、特に共焦点レーザ走査顕微鏡100である。図2に示されているように、走査装置10は走査顕微鏡100の光路内に配置されている。走査顕微鏡100は、対象物122を走査する走査ビーム104を発生するレーザ光源102を含んでいる。対象物122は、対象物テーブル124に配置されている。走査装置10とレーザ光源102との間には、ビームスプリッタ108が配置されている。さらにビームスプリッタ108とレーザ光源102との間には、走査ビーム104が貫通するレンズ106a,106bが配置されている。走査ビーム104の方向において走査装置10の後ろには、ミラー116が配置されており、このミラー116は走査ビーム104を、対象物テーブル124の上に配置された対物レンズ120の方向に反射する。対物レンズ120とミラー116との間には、レンズ118a,118bによって形成される結像光学系が配置されている。この結像光学系によって走査ビーム104は、対物レンズ120の焦点平面121上に結像される。走査された対象物122から進出してほぼ走査ビーム104に対して逆方向に延びる検出ビーム126(例えば蛍光ビームのような)は、検出器132を用いて検出される。ビームスプリッタ108の後ろにおける検出ビーム126の方向には、レンズ128a,128bとピンホール130とによって形成される検出光学系が配置されている。この検出光学系は、検出器132において対象物122を結像するために働く。
図2に示されているように、走査ビーム104は、走査装置10の前の走査ビーム104の方向における第1のビーム部分110と、走査装置10の後ろの走査ビーム104の方向における第2のビーム部分112(もしくは114a,114b)とを含んでいる。このとき第1のビーム部分110は、走査ユニット12の偏向エレメント18に当たる光線に相当し、これに対して第2のビーム部分112;114a,114bは、走査ユニット12の偏向エレメント18によって偏向された光線に相当する。特に図2には、走査ユニット12を用いて実施された、対象物122の二次元の走査が概略的に示されている。このときビーム部分112は、走査ユニット12の休止位置において偏向された光線に相当し、これに対してビーム部分114a,114bはそれぞれ、走査ユニット12の作業位置において偏向された光線に相当する。さらにビーム部分112は、予め確定された偏角αo(つまりビーム部分110,112の間の角度)によって確定された優先方向を有しており、これに対してビーム部分114a,114bはそれぞれ、最大走査角αsによって確定されている方向を有している。例えば最大走査角αsは、優先方向を有するビーム部分112に関連した正の回転角または負の回転角に相当している。角度αoもしくはαsに対するさらなる詳細については、以下において図3を参照しながら記載する。
図3には、図1aに示された走査装置10における光線104の反射を示す原理図が示されている。図3によれば走査ユニット12は次のように配置されている。すなわちこの場合ビーム部分110は走査ユニット12の休止位置において、ビーム部分110,112が予め確定された偏角(つまりαo)を形成するように偏光される。このときこの予め確定された偏角αoは、特に最大走査角(つまりαs)よりも大きく、好ましくは45°未満である。比較的小さい偏角αoは、回転対称に形成された偏向エレメント18を用いて得ることができる。偏向エレメント18が円形に形成されている場合のために、相応の円形の両半軸32,34は同じ大きさである。
例えば予め確定された偏角αoは、最大偏角αsが±20°である場合には、30°以下であり、好ましくは25°以下である。
例えば予め確定された偏角αoは、最大偏角αsが±10°である場合には、15°以下である。
図1aに示された実施形態とは択一的に、走査装置は例えば、対象物を一次元に走査するための第1の走査ユニットと、対象物を一次元に走査するための第2の走査ユニットと、第1の走査ユニットを回転させるための第1の回転装置と、第2の走査ユニットを回転させるための第2の回転装置とを含んでいる。このとき第1の回転装置および第2の回転装置は、第1の走査ユニットおよび第2の走査ユニットを、両走査ユニットの回転運動が同期化されるように回転させるように構成されている。
本発明の実施形態は、2Dスキャナ12を用いたレーザ走査顕微鏡100の小型化された光学構造において純粋に光学式の安価な画像域回転装置を提供する。従来技術に基づいて公知の画像域回転装置とは異なり、本発明に係る画像域回転装置は小型化することができ、複雑な光路を必要としない。好ましくは本発明に係る画像域回転装置を用いて、入射するレーザビーム104の偏光が得られる。
本発明は、特に以下の利点を有している。図4に示されているような比較的大きな偏角αo’の選択は不要であるということが認識された。これに対して、小型化された2D-MEMSスキャナ12の光学的なスキャン角αsは、±20°未満に、好ましくは±10°未満に選択することができる。スキャン休止位置における反射角αoが、例えば25°未満のような、最大走査角αsよりも最小に大きく選択されていると、ミラー表面における投影されたレーザビーム104は、投影された楕円形のビーム形状の両半軸の、約1.1の比を有している。楕円形のMEMSミラー18’の大きな半軸32’は、最適化された、つまり最小化された大きさの場合に、小さな半軸34’よりも単に約10%大きくする必要があった(図4参照)。この場合、等しい長さ32,34を有する円形の、つまり回転対称のMEMSミラー18を使用することには、問題になるような欠点がない(図3参照)。このようなミラー自体は、従来技術においても公知であり、広く知られている。これによって一方では円形のミラーを使用することと、かつ同時にMEMSスキャナの特性を(ほぼ)理想的に保つこととが可能である。このことは、具体的には(ほぼ)最小化されたミラーサイズ、最小化された慣性モーメント、ひいては最大化されたスキャン周波数を意味する。
同様なことは、例えば25°よりも大きな、幾分大きな偏角αoの選択時にも言えることであり、かつ比較的小さな偏角αoの選択時になおさら言えることである。
本発明は、2Dスキャナ、好ましくは小型化された2軸のMEMSスキャナ12を使用する。例えばガルバノメータ-スキャナに基づく、従来のスキャナモジュールとは異なり、2Dスキャナ12の使用時には、両スキャン軸22a,22bが1つのエレメントにまとめられていて、かつ同じミラー18をカルダン式の懸吊装置またはほぼカルダン式の懸吊装置によって旋回させるという利点がある。これによって例えばX軸およびY軸のための2つの独立したガルバノメータ-スキャナから成る、2つの別体のスキャンユニットは、もはや不要になる。
さらに2D-MEMSスキャナ12における円形のスキャンミラー18を選択し、かつ例えば25°未満の小さな偏角αoを同時に選択することによって、光路に複雑化された光学エレメントを有しない、本発明に係る光学式の画像域回転装置を実現することができる。このことは特に、図2に基づいて明らかである。
実施形態によれば、ミラー平面Pに対して垂直に位置していてかつミラー平面Pとその中心で交差している回転軸16を中心にした、2Dスキャナ12の回転によって、図2に略示されている顕微鏡構造の画像域回転が惹起される。回転軸16を中心にした回転、つまりいわゆる画像域回転(Bildfeldrotation)によって、特に、ミラー平面Pにおけるスキャン軸22a,22bの方位的な位置変化が惹起される。例えば軸22aが迅速スキャン軸であり、かつ画像座標Xに対応配置されている場合、画像座標が回転させられる。顕微鏡構造において、レーザビーム104のこのスキャン方向は、相応に試料122において回転させられ、これに対して試料122は不動のままである。
理想的なスキャン動作および画像域回転の意味において特に好ましくは、軸22a,22b,16がミラー18の中心Mにおいて互いに交差している(つまりミラー中心Mに軸22a,22bの交点を備えた、カルダン式に懸吊されたミラー)。カルダン式の懸吊装置の代わりに、軸22a,22bがミラー中心Mにおいて交差していない形態も可能である。しかしながら、スキャナ12の機能をすべての回転位置において保証するために、軸16はミラー18と、ミラー18の中心Mにおいてまたはほぼ中心Mにおいて交差していることが望ましい。
このようにして形成された画像域回転は、技術的な理由から、同じ方向において360°回転を任意にしばしば行うことができない。それというのは、信号伝達のためのケーブル28が回転するスキャナ12に通じていて、任意に多くの回転を許さないからである。しかしながら、0°〜180°または−90°〜+90°の画像域回転が実現されれば、所望の効果を得るためには十分である。所望の場合には、すべてのさらなる画像位置をデジタル表示(コンピュータ)で、簡単な画像処理によって、つまりPCのメモリにおけるデジタル画像の反射および回転によって形成することができる。重要なことは単に、光学機械式の構造において、スキャン軸22a,22bのそれぞれの方向付けを得ることができることだけである。このことは既に、全体で180°のカバーされた角度範囲において与えられている。
注意すべきことであるが、本発明を実現するために、原則的にはMEMSスキャナを使用する必要はない。むしろ単に、ビーム104がミラー18に、それぞれの画像域回転角において完全に当たるということ、つまりミラー18へのビーム104の投影が、常に完全にミラー面を捕捉するということだけが前提条件である。このことは特に、比較的小さな偏角αoと円形のミラー形状とを使用することによって得られる。従来技術による楕円形のミラーを使用することは望ましくない。それというのは、楕円形のミラーの使用時には、回転位置はもはや確定されていないからである。
好ましくは、走査(Rastern bzw. Abtasten)のために使用されるユニット、つまりスキャナ12は、ただ1つのミラー18を好ましくは垂直な2つのスキャン方向に偏向するモノリシックな2Dスキャナである。両スキャン方向を、それぞれただ1つのスキャン方向しか実現しない2つの異なったユニットに分割する場合には、本発明もまた同様に図1aおよび図1bに相当する回転装置によって、これらのユニットのそれぞれのために機能する。この場合には種々様々な回転装置を、互いに同期化して回転させることが望ましい。
実施形態によれば、ミラーの代わりに別のビーム偏向エレメントを使用することも可能である。このことは、例えばMEMS技術において組み込まれた、レンズ、レンズ系またはプリズムのようなエレメントであってよく、これらのエレメントは、側方移動または旋回によってビーム偏向を形成する。例えば、Larry J. Hornbeck、「変形可能ミラー空間光モジュレータ(Deformable-Mirror Spatial Light Modulators)」、SPIEの会報、The Internatonal Society of Optical Engineerring、第1150巻、米国サンディエゴ、1989年8月6〜11日に記載されているような、変形可能なミラーユニット(DMD、「変形可能なミラー装置」)、液晶に基づく光モジュレータ(「空間光モジュレータ(spatial light modulator)」)、または音響光学的な走査ユニット(「音響光学式デフレクタ(acousto optic deflectors)」、AOD)に基づく(2D)スキャナを、本発明に係る画像域回転装置と組み合わせられて使用することも可能である。上において述べた場合においては、相応のスキャンユニット全体を全体的に同様な形式で回転させることが望ましい。しかしながらこれらのアプローチは、比較的高コストであり、かつ/または技術的に複雑であるので、実地における実施においては、MEMSミラースキャナまたはDMDミラースキャナの使用が中心的な意味を有している。なぜならば、主に追求される目的は、追加的な複雑化された光学エレメントを光路に有していない、同様に小型化された光学式の画像域回転装置を備えた小型化されたスキャナの実現であるからである。
本発明の実施形態は、2Dスキャナであって、比較的小さな偏角のもとで走査顕微鏡において使用され、かつゆえに回転対称(円形)であってよい2Dスキャナを提供する。本発明によれば、円形のスキャンミラーの使用が可能になる。これには、スキャナの最大の光学的なスキャン角αsに比べて単に最小にしか大きくない、小さな偏角αoの実現が結び付いている。実施形態によれば、スキャンユニット全体の回転が行われる。このとき画像域回転軸は、ミラー平面に対して垂直であり、かつミラー中心と交差している。さらに実施形態によれば、画像域回転の角度範囲は、ケーブル供給形態に基づいて制限されているが、しかしながらこれは、機能上の制限を意味しない。
10 走査装置
12 走査ユニット
14 回転装置
16 回転軸
18 偏向エレメント
20a,20b フレーム
22a,22b 旋回軸
24,26 歯車
28 ケーブル
30 駆動ユニット
32,34 半軸
100 走査顕微鏡
102 レーザ光源
104 走査ビーム
106a,106b,118a,
118b,128a,128b レンズ
108 ビームスプリッタ
110,112,114a,
114b ビーム部分
116 ミラー
120 対物レンズ
121 焦点平面
122 対象物
124 対象物テーブル
126 検出ビーム
130 ピンホール
132 検出器
αo,αs 角度
M 中心
P 平面
1〜R3 方向
10’〜114’,αo’,αs’ 公知の成分もしくは角度

Claims (15)

  1. 走査顕微鏡(100)における使用のための、対象物(122)を走査する走査装置(10)であって、
    光線(104)を用いて前記対象物(122)を二次元的に走査する少なくとも1つの走査ユニット(12)と、
    画像域を回転させるために、回転軸(16)を中心にして前記走査ユニット(12)を回転させる少なくとも1つの回転装置(14)と、を備えており、
    前記走査ユニット(12)は、少なくとも1つの偏向エレメント(18)を、前記偏向エレメント(18)に当たる光線(110)を偏向するために有しており、
    前記偏向エレメント(18)は、回転対称形状を有している、
    走査装置(10)。
  2. それを中心にして前記走査ユニット(12)が回転可能である前記回転軸(16)は、前記走査ユニット(12)が延在している平面(P)に対して垂直に延びている、請求項1記載の走査装置(10)。
  3. 前記偏向エレメント(18)は、第1の旋回軸(22a)を中心にして、かつ/または第2の旋回軸(22b)を中心にして、最大走査角(αs)に相応して旋回可能であり、前記第1の旋回軸(22a)と前記第2の旋回軸(22b)とは、前記走査ユニット(12)が延在している平面(P)に対して平行に延びている、請求項1または2記載の走査装置(10)。
  4. 前記第1の旋回軸(22a)と前記第2の旋回軸(22b)とは、それぞれ前記偏向エレメント(18)の中心(M)を貫いて延びている、請求項1から3までのいずれか1項記載の走査装置(10)。
  5. 前記回転対称形状は、前記偏向エレメント(18)の前記中心(M)に関係しており、それを中心にして前記走査ユニット(12)が回転可能である前記回転軸(16)は、前記偏向エレメント(18)の前記中心(M)を貫いて延びている、請求項1から4までのいずれか1項記載の走査装置(10)。
  6. 前記走査ユニット(12)は、少なくとも0°〜180°の角度範囲において前記回転軸(16)を中心にして回転可能である、請求項1から5までのいずれか1項記載の走査装置(10)。
  7. 前記偏向エレメント(18)は、反射エレメントであって、前記反射エレメントに当たる光線(110)を反射するための反射エレメントであり、前記偏向エレメント(18)は、前記当たる光線(110)を偏光させるように反射するために形成されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の走査装置(10)。
  8. 前記走査ユニット(12)は、MEMSスキャナまたはDMDスキャナを有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の走査装置(10)。
  9. 前記MEMSスキャナは、モノリシックな2Dスキャナである、請求項8記載の走査装置(10)。
  10. 前記回転装置(14)は、駆動ユニット(30)を用いて駆動可能な歯車装置(24,26)を有しており、前記歯車装置(24,26)は、前記走査ユニット(12)を、前記回転軸(16)を中心にして回転させるように形成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の走査装置(10)。
  11. 走査顕微鏡(100)であって、前記走査顕微鏡(100)の光路に配置された、請求項1から10までのいずれか1項記載の走査装置(10)を備えた、走査顕微鏡(100)。
  12. 前記走査ユニット(12)は、前記偏向エレメント(18)に当たる前記光線(110)が前記走査ユニット(12)の休止位置において偏向され、偏向された光線(112)と当たる光線(110)とが、予め確定された偏角(αo)を成すように配置されており、前記予め確定された偏角(αo)は、前記対象物(122)を二次元的に走査するための最大走査角(αs)よりも大きく、かつ45°未満である、請求項11記載の走査顕微鏡(100)。
  13. 前記予め確定された偏角(αo)は、35°以下、30°以下、25°以下、20°以下、15°以下、または10°以下である、請求項12記載の走査顕微鏡(100)。
  14. 前記最大走査角(αs)は、±25°、±20°、±15°、±10°、または±5°である、請求項11から13までのいずれか1項記載の走査顕微鏡(100)。
  15. 当該走査顕微鏡(100)は、レーザ走査顕微鏡、好ましくは共焦点レーザ走査顕微鏡である、請求項11から14までのいずれか1項記載の走査顕微鏡(100)。
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