JPH1068901A - 2次元スキャナ装置 - Google Patents

2次元スキャナ装置

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JPH1068901A
JPH1068901A JP22828096A JP22828096A JPH1068901A JP H1068901 A JPH1068901 A JP H1068901A JP 22828096 A JP22828096 A JP 22828096A JP 22828096 A JP22828096 A JP 22828096A JP H1068901 A JPH1068901 A JP H1068901A
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JP
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scanner
laser beam
mirror
objective lens
galvanometer
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JP22828096A
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Hiroshi Sasaki
浩 佐々木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光量ロスが少なく、しかも、スキャ
ナ手段の回動(振り角)位置による画像ムラも防止でき
る2次元スキャナ装置を提供する。 【解決手段】Yガルバノメータスキャナ15の振り角
(回動角)に同期させて、超音波モータ17によるYガ
ルバノメータスキャナ15の、Yガルバノミラー16へ
の入射レーザビームと平行方向の直線移動量を制御する
ことにより、Yガルバノミラー16を反射したレーザビ
ームが、Y方向走査位置に影響されることなく、常にX
ガルバノミラー13の振り中心(回動中心)にくるよう
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型レーザー顕
微鏡に用いられる2次元スキャナ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、走査型レーザー顕微鏡
は、点光源であるレーザビームを対物レンズを介して観
察試料に照射し、これにより観察試料からの反射光もし
くは点状光を照射したことにより試料から発生した蛍光
を、再び対物レンズ、光学系を介して点状に結像し、こ
れを検出器で検出して像の濃淡情報を得るようにしたも
ので、この場合、観察試料上にレーザビームが照射した
だけでは、点状の濃淡情報しか得られないことから、実
際は、レーザビームを観察試料表面の測定領域全体に2
次元スキャンする2次元スキャナ装置を採用し、観察試
料表面の濃淡分布情報を取り込み、この濃淡情報を2次
元走査に同期して表示することにより、観察試料表面の
2次元画像を得るようにしている。
【0003】図7は、このような走査型レーザー顕微鏡
におけるレーザビームの具体的経路を示すもので、L方
向から入射したレーザビームは、ビームスプリッター3
1で反射され、ミラー32へ向い、このミラー32で反
射されたレーザビームは、2つのガルバノミラー33、
34を経て2次元に走査され、さらにミラー35で反射
されて瞳投影レンズ36に入射され、この瞳投影レンズ
36を通過して図示していない対物レンズの像面にスポ
ットを結ぶ。この時、2つのガルバノミラー33と34
の回転(振り角)により、像面上を2次元スキャンする
ことで、像面上にある試料面からの反射光または蛍光が
上述したと同じ経路をたどってビームスプリッター31
まで戻され、ここを通過した後、さらに検出光学系37
を通り、フォトマルチプライア等からなる光検出器38
に入射され、ここで電気信号に変換され、図示しないモ
ニターの各画素に、上述の2つのガルバノミラー33、
34のXY方向の走査位置に対応させて濃淡で表示する
ことにより2次元画像を得られるようになる。
【0004】ところで、このような走査型レーザ顕微鏡
において、レーザビームの2次元スキャンによりムラの
ない2次元画像を得るには、2つのガルバノミラー3
3、34の回転角(振り角)にかかわらず、常に対物レ
ンズの瞳中心と対物レンズを通過するレーザビームの中
心を一致させることが必要であり、このためにはガルバ
ノミラー33、34の回転中心と対物レンズの瞳位置を
共役関係とすればよいことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、レーザビー
ムを2次元スキャンするのに、2つのガルバノミラー3
3、34を使用しているため、常に、これら2つのガル
バノミラー33、34の両方を対物レンズの瞳位置と共
役関係になるように設定することはできない。
【0006】そこで、従来では、2つのガルバノミラー
33、34の中間の位置を対物の瞳位置と共役関係にな
るように設定(近接ガルバノ方式)することが行われて
いるが、こうすると、ガルバノミラー33、34の回転
角が大きくなるにつれてレーザビームが対物レンズの瞳
を通らずに対物レンズを保持する枠などで一部遮光され
ることがあり、例えばモニターに表示される2次元画像
は、周辺(モニター上の4隅)に向かうにつれて光量不
足に原因する表示ムラを生じることがある。
【0007】また、2つのガルバノミラー33、34の
どちらか一方を対物レンズの瞳位置と共役関係になるよ
うに設定することも考えられるが、こうすると、対物レ
ンズの瞳位置と共役関係にないガルバノミラーの回転に
より、スキャンされる方向にムラが大きくなる。
【0008】そこで、これらの不具合を解決する方法と
して、2つのガルバノミラー33、34の間に瞳リレー
レンズを介在し、それぞれのガルバノミラー同士を、瞳
リレーレンズにより共役関係にすることにより、2つの
ガルバノミラーと対物レンズの瞳位置を共役関係にする
方法も考えられている。
【0009】しかし、この方法によると、瞳リレーレン
ズを使用することにより、レーザビームの波長域および
試料から発生した蛍光の波長域にわたり収差補正が必要
となり、このための、光学設計が複雑になって多くのレ
ンズ枚数が必要になり、さらに、レーザビームによる照
明光および試料からの観察光にも多くの光量ロスを生
じ、モニターの2次元画像が暗くなってしまう。特に、
試料が蛍光標本の場合は、標本から発する蛍光が微弱な
ために光量ロスにより蛍光像が観察しずらくなる問題が
生じる。この蛍光像を良好に観察できるようにレーザ光
を強めると、蛍光退色が早くなり、観察時間が短縮され
るばかりか、生きた標本の場合は熱によるイメージが大
きくなるという問題が生ずる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、光量ロスが少なく、しかも、スキャナ手段の回動
(振り角)位置による画像ムラも防止できる2次元スキ
ャナ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザ光源からのレーザビームを2次元方向に走査する
とともに、該2次元走査されたレーザビームを対物レン
ズを通して試料に照射し、該試料からの観察像を検出す
る走査型レーザ顕微鏡において、前記対物レンズの瞳位
置と共役関係にある位置に回動可能に配置され、該回動
動作により前記レーザビームを所定方向に走査する第1
のスキャナ手段と、この第1のスキャナ手段に対向して
回動可能に配置され、該回動動作により前記第1のスキ
ャナ手段を経由した前記レーザビームを前記所定方向と
直交する方向に走査する第2のスキャナ手段と、この第
2のスキャナ手段を経由したレーザビームが常に前記第
1のスキャナ手段の回動中心を通るように該第2のスキ
ャナ手段の回動角に応じて該第2のスキャナ手段を直線
移動させる制御手段とにより構成している。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、制御手段は、第2のスキャナ手段の回動角に応じ
て直線移動量が決定される直線駆動手段を有している。
請求項3記載の発明は、レーザ光源からのレーザビーム
を2次元方向に走査するとともに、該2次元走査された
レーザビームを対物レンズを通して試料に照射し、該試
料からの観察像を検出する走査型レーザ顕微鏡であっ
て、前記対物レンズへ入射するレーザビームの光軸に直
交する第1の回転軸線を中心として回動するよう支持さ
れた第1のスキャナミラーと、この第1のスキャナミラ
ーに対向して配置され、且つ前記対物レンズへ入射する
レーザビームの光軸に平行な第2の回転軸線を中心とし
て回動するように支持された第2のスキャナミラーとを
備え、レーザ光源からのレーザビームを前記第2のスキ
ャナミラーにより反射し、この反射レーザビームを前記
第1のスキャナミラーにより反射して前記対物レンズに
入射するようにした2次元スキャナ装置において、前記
第1のスキャナミラーのミラー面上に位置するレーザビ
ームの回動中心と対物レンズの瞳位置が共役関係となる
ように第1のスキャナミラーを配置し、前記第2のスキ
ャナミラーを反射したレーザビームが常に前記第1のス
キャナミラーの回動中心を通るように前記第2のスキャ
ナミラーの回動角に応じて第2のスキャナミラーへの入
射レーザビームと平行方向に該第2のスキャナミラーを
直線移動させるようにしている。
【0013】この結果、本発明によれば、第1のスキャ
ナ手段を反射したレーザビームは、常に対物レンズの瞳
位置の中心を通るようになるので、レーザビームの一部
遮光などの不具合が防止され、モニター表示される2次
元画像周辺での光量不足による表示ムラを解消でき、モ
ニター画面に表示ムラのない良好な画像が得られる。
【0014】また、第1および第2のスキャナ手段同志
を瞳リレーレンズを使用して共役関係にすることなく常
に対物レンズの瞳位置の中心にレーザビームを通過させ
ることができるので、照明光は勿論、観察光についても
光量ロスのない明るい画像を確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従い説明する。図1は、本発明の2次元スキャナ装
置が適用される走査型レーザ顕微鏡の概略構成を示して
いる。
【0016】図において、1は顕微鏡本体で、この顕微
鏡本体1は、レーザ光源2、ミラー3、ビームスプリッ
ター4、2次元スキャナ装置5、レボルバ6、対物レン
ズ7、ステージ8、試料9、レンズ10、光検出器11
を有している。
【0017】この場合、レーザ光源2は、試料9の表面
を走査するスポット光としてのレーザビームを発生する
ためのもので、このレーザ光源2からのレーザビームを
ミラー3により反射させ2次元スキャナ装置5に導くよ
うにしている。2次元スキャナ装置5は、ミラー3より
与えられたレーザ光源2からのレーザビームを試料9上
に2次元スキャンするためのもので、例えばX軸方向走
査用のガルバノミラーとY軸方向走査用のガルバノミラ
ーを有していて、図示しないXY走査駆動制御部の制御
によりこれらガルバノミラーをX軸方向およびY軸方向
に振ることで、対物レンズ7に対するスポット光をXY
方向に振らせるようになっている。レボルバ6は、倍率
の異なる複数の対物レンズ7を保持するもので、レボル
バ6の切り替えにより、複数の対物レンズ7のうち所望
の倍率を持つものを顕微鏡の観察光路中に選択挿入する
ようにしている。
【0018】そして、選択挿入された対物レンズ7を通
して2次元スキャナ装置5により2次元スキャンされた
スポット光をステージ8上の試料9面に照射するように
している。
【0019】一方、試料9からの反射光または蛍光など
の観察光を、対物レンズ7を通し2次元スキャナ装置5
を介してビームスプリッター4に戻すようにしている。
このビームスプリッター4は、2次元スキャナ装置5に
対するレーザ光源2の出射光路上に設けられた半透明鏡
であって、2次元スキャナ装置5を介して与えられる試
料9からの観察光を光検出系に導くためのものである。
そして、ビームスプリッター4を介して得られた試料9
からの観察光をレンズ10を介して光検出器11で検出
するようにしている。この光検出器11は、レンズ10
を介して検出される光を光量対応の電気信号に変換する
光検出素子からなっている。
【0020】図2は、このような走査型レーザ顕微鏡に
適用される2次元スキャナ装置5の概略構成を示してい
る。図において、12はXガルバノメータスキャナで、
このXガルバノメータスキャナ12には、瞳投影レンズ
14へ入射するレーザビームの光軸に直交する方向に回
転軸121を突出し、回転軸121にXガルバノミラー
13を回動可能に設け、このXガルバノミラー13の回
動にともなう振り動作によりレーザビームをX軸方向に
走査できるようにしている。この場合、Xガルバノミラ
ー13は、瞳投影レンズ14により対物レンズ7の瞳位
置と共役関係に配置されている。
【0021】一方、15はYガルバノメータスキャナ
で、このYガルバノメータスキャナ15には、瞳投影レ
ンズ14へ入射するレーザビームの光軸に平行に回転軸
151を突出し、回転軸151にYガルバノミラー16
を回動可能に設け、このYガルバノミラー16の回動に
ともなう振り動作によりレーザビームをY軸方向に走査
できるようにしている。この場合、Yガルバノメータス
キャナ15は、超音波リニアモータ17に設けられてい
て、Yガルバノミラー16を反射したレーザビームが常
にXガルバノミラー13の振れ中心(回動中心)を通る
ように、Yガルバノミラー16の回動角度(振れ角)に
応じてYガルバノミラー16への入射レーザビームと平
行方向の直線移動を制御されるようになっている。
【0022】この場合、超音波モータ17は、電気−機
械エネルギー変換素子を駆動源として直方体形状の弾性
体に対しその長手方向に沿った伸縮振動と該長手方向に
伝播する横波の屈曲振動を同時に発生させ、この弾性体
を被駆動部材に押圧させることにより駆動源に対し被駆
動部材を直線方向に移動させるようにしたもので、ここ
では、一対のコ字形状のガイド部材171、172を有
し、このうちガイド部材171を駆動源側に、ガイド部
材172を被駆動部材側に構成し、この被駆動部材側の
ガイド部材172にYガルバノメータスキャナ15を一
体に固定している。
【0023】なお、19は超音波モータ17によるYガ
ルバノメータスキャナ15の移動量を検出するセンサで
ある。図3は、2次元スキャナ装置5の制御回路を示し
ている。図において、21は、コントローラ(CPU)
で、このコントローラ21には、制御部22を接続し、
この制御部22にXガルバノ駆動部23、Yガルバノ駆
動部24をそれぞれ接続している。そして、Xガルバノ
駆動部23にXガルバノメータスキャナ12、Yガルバ
ノ駆動部24にYガルバノメータスキャナ15を各別に
接続し、コントローラ21の制御指令によりXガルバノ
駆動部23を介してXガルバノメータスキャナ12のX
ガルバノミラー13を回動するとともに、Yガルバノ駆
動部24を介してYガルバノメータスキャナ15のYガ
ルバノミラー16を回動するようにしている。
【0024】また、コントローラ21には、制御部25
を接続し、この制御部25にモータ駆動部26を接続
し、このモータ駆動部26に超音波モータ17を接続し
ている。さらに、超音波モータ17によるYガルバノメ
ータスキャナ15の移動量を検出するセンサ19を制御
部25に接続し、このセンサ19の検出出力に応じて超
音波モータ17の駆動を制御し、Yガルバノミラー16
を反射したレーザビームが常にXガルバノミラー13の
振れ中心(回動中心)にくるように、Yガルバノメータ
スキャナ15の直線方向の移動を制御するようにしてい
る。
【0025】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、レーザ光源2からレーザビームが
出射され、このレーザビームがミラー3で反射され2次
元スキャナ装置5に与えられると、2次元スキャナ装置
5では、まず、Yガルバノメータスキャナ15のYガル
バノミラー16面に進み、このYガルバノミラー16
で、図示上方向に反射され、Xガルバノメータスキャナ
12のXガルバノミラー13に進む。そして、このXガ
ルバノミラー13を反射したレーザビームは、瞳投影レ
ンズ14を通過して、対物レンズ7よりステージ8上の
試料9面にスポットを結ぶ。
【0026】一方、試料9面からの反射光または蛍光な
どの観察光は、照明光路と同一光路を逆向に進み、対物
レンズ7、瞳投影レンズ14を通り、Xガルバノミラー
13、Yガルバノミラー16で反射され、ビームスプリ
ッター4を介して光検出器11で検出されるようにな
る。
【0027】ここで、いま、レーザビームが瞳レンズ1
4の光軸中心を通り、図4に示すように試料9上でレー
ザビームスポットが移動範囲の中心(X,Yガルバノミ
ラーの走査範囲の中心)のポイントAを観察しているも
のとすると、この状態から、Xガルバノミラー13を回
動させると、レーザビームスポットは、図示X方向に移
動し、さらにYガルバノミラー16を回動させるとレー
ザビームスポットは、図示Y方向に移動する。具体的に
は、試料9上を走査するには、Yガルバノミラー16を
モニターのY方向の1画素分回動させる毎に、Xガルバ
ノミラー13を1ライン(X方向の全画素分)回動さ
せ、この動作をY方向の全画素分繰り返すことにより、
モニターの全範囲の走査が行われる。
【0028】この場合、Yガルバノミラー16を反射し
たレーザビームが、常にXガルバノミラー13の中心に
くるようにする。いま、図4に示すポイントAを通る1
ライン(X方向の全画素分)BをXガルバノミラー13
が走査している時は、図5(a)に示すようにYガルバ
ノミラー16を位置させ、図4に示すモニター上端に対
応する1ライン(X方向の全画素分)CをXガルバノミ
ラー13が走査している時は、図5(b)に示すように
Yガルバノミラー16を位置させ、さらに、図4に示す
モニター下端に対応する1ライン(X方向の全画素分)
DをXガルバノミラー13が走査している時は、図5
(c)に示すようにYガルバノミラー16を位置させて
いる。つまり、Y方向の画素位置(Yガルバノミラー1
6の振れ角)に応じて、Yガルバノミラー16を反射し
たレーザビームがXガルバノミラー13の中心にくるよ
うに、超音波モータ17によるYガルバノメータスキャ
ナ15の直線移動距離とYガルバノミラー16の回動角
度(振れ角)を図3に示すコントローラ21の指示によ
り同期して駆動するようにしている。
【0029】この場合、図5(a)に示す状態を基準に
し、Yガルバノメータスキャナ15の同図(b)(c)
の状態までの範囲内でのY方向の各画素位置での超音波
モータ17によるYガルバノメータスキャナ15の移動
量Zt は、Yガルバノミラー16の振れ角を同図(b)
から(c)の走査範囲内で−θ〜θとし、Yガルバノミ
ラー16とXガルバノミラー13の距離をLとし、ま
た、Y方向の全画素数を2P、Y方向画素中心、つまり
図4に示すポイントAを通る1ライン(X方向の全画素
分)Bから、モニター上端に対応する1ライン(X方向
の全画素分)Cまたはモニター下端に対応する1ライン
(X方向の全画素分)DまでのY方向の各画素位置をP
t (図5(a)ではPt =0、図5(b)(c)ではP
t =Pとなる。)とすると、下式で求められる。
【0030】 Zt =Ltan (Pt /P・θ)…(1)又は Zt ≒Pt /P・Ltan θ …(2) (1)式は論理式で、(2)式は近似式である。(1)
式は、Y方向画素位置がtan の関数に含まれているた
め、超音波モータ17による移動量制御が難しくなり、
Y方向画素位置に対してYガルバノメータスキャナ15
の移動量が比例する(2)式の方が回路を作りやすくな
る。
【0031】ここで、θ=10°または20°、L=1
0mmとした場合のY方向の各画素位置での(2)式か
ら算出したZt の誤差は、図6(a)(b)に示す。こ
こで算出した値は、通常の対物レンズの瞳位置より十分
に小さい値となっている。従って、走査型レーザ顕微鏡
のスキャナとして、(2)式を用いても十分の許容範囲
であることが確認できる。
【0032】従って、このようにすれば、図4に示すコ
ントローラ21によりYガルバノメータスキャナ15の
振り角(回動角)に同期させて、上述した(2)式に基
づいて超音波モータ17によるYガルバノメータスキャ
ナ15の、Yガルバノミラー16への入射レーザビーム
と平行方向の直線移動量を制御することにより、Yガル
バノミラー16を反射したレーザビームは、Y方向走査
位置に影響されることなく、常にXガルバノミラー13
の振り中心(回動中心)にくるように制御される。これ
により、Xガルバノミラー13を反射したレーザビーム
は、常に対物レンズの瞳位置の中心を通るようになるの
で、従来のレーザビームが対物レンズの瞳を通らず一部
遮光され、モニター表示される2次元画像周辺(モニタ
ー上の4隅)に光量不足による表示ムラが生ずるような
ものと比べ、モニター全画面に表示ムラのない良好な画
像が得られ、さらに、従来のように、2つのX、Yガル
バノミラー13、16を対物レンズ7の瞳位置と共役関
係にするため、瞳リレーレンズを光軸上に配置する必要
がないので、照明光は勿論、観察光についても光量ロス
のない明るい画像を確保することができる。
【0033】なお、上述した実施の形態では、Yガルバ
ノメータスキャナ15を直線移動させるために超音波モ
ータを用いたが、サーボモータ、ステッピングモータ、
ピエゾ素子等を用いても可能で、ステッピングモータの
時は、位置センサが不要となり、より簡単な構成にでき
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1のスキャナ手段を反射したレーザビームを、常に対物
レンズの瞳位置の中心を通るようにしたので、レーザビ
ームの一部分の遮光が防止され、モニター表示される2
次元画像周辺での光量不足による表示ムラを解消でき、
モニター全画面に表示ムラのない良好な画像を得られる
ようになる。
【0035】また、第1および第2のスキャナ手段同志
を瞳リレーレンズを使用して共役関係にすることなく常
に対物レンズの瞳位置の中心にレーザビームを通過させ
ることができるので、照明光は勿論、観察光についても
光量ロスのない明るい画像を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2次元スキャナ装置が適用される走査
型レーザ顕微鏡の概略構成を示す図。
【図2】本発明の2次元スキャナ装置の一実施の形態の
概略構成を示す図。
【図3】一実施の形態に用いられる制御回路の概略構成
を示す図。
【図4】一実施の形態のレーザビームスポットのX、Y
走査を説明するための図。
【図5】一実施の形態の動作を説明するための図。
【図6】一実施の形態の超音波モータによるYガルバノ
メータスキャナの移動量誤差を示す図。
【図7】従来の走査型レーザー顕微鏡におけるレーザビ
ームの具体的経路を示す図。
【符号の説明】
1…顕微鏡本体、 2…レーザ光源、 3…ミラー、 4…ビームスプリッター、 5…2次元スキャナ装置、 6…レボルバ、 7…対物レンズ、 8…ステージ、 9…試料、 10…レンズ、 11…光検出器、 12…Xガルバノメータスキャナ、 121…回転軸、 13…Xガルバノミラー、 14…瞳投影レンズ、 15…Yガルバノメータスキャナ、 16…Yガルバノミラー、 17…超音波モータ、 171、172…ガイド部材、 19…センサ、 21…コントローラ、 22…制御部、 23…Xガルバノ駆動部、 24…Yガルバノ駆動部、 25…制御部、 26…モータ駆動部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザビームを2次元
    方向に走査するとともに、該2次元走査されたレーザビ
    ームを対物レンズを通して試料に照射し、該試料からの
    観察像を検出する走査型レーザ顕微鏡において、 前記対物レンズの瞳位置と共役関係にある位置に回動可
    能に配置され、該回動動作により前記レーザビームを所
    定方向に走査する第1のスキャナ手段と、 この第1のスキャナ手段に対向して回動可能に配置さ
    れ、該回動動作により前記第1のスキャナ手段を経由し
    た前記レーザビームを前記所定方向と直交する方向に走
    査する第2のスキャナ手段と、 この第2のスキャナ手段を経由したレーザビームが常に
    前記第1のスキャナ手段の回動中心を通るように該第2
    のスキャナ手段の回動角に応じて該第2のスキャナ手段
    を直線移動させる制御手段とを具備したことを特徴とす
    る2次元スキャナ装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、第2のスキャナ手段の回動
    角に応じて直線移動量が決定される直線駆動手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の2次元スキャナ装
    置。
  3. 【請求項3】 レーザ光源からのレーザビームを2次元
    方向に走査するとともに、該2次元走査されたレーザビ
    ームを対物レンズを通して試料に照射し、該試料からの
    観察像を検出する走査型レーザ顕微鏡であって、 前記対物レンズへ入射するレーザビームの光軸に直交す
    る第1の回転軸線を中心として回動するよう支持された
    第1のスキャナミラーと、 この第1のスキャナミラーに対向して配置され、且つ前
    記対物レンズへ入射するレーザビームの光軸に平行な第
    2の回転軸線を中心として回動するように支持された第
    2のスキャナミラーとを備え、 レーザ光源からのレーザビームを前記第2のスキャナミ
    ラーにより反射し、この反射レーザビームを前記第1の
    スキャナミラーにより反射して前記対物レンズに入射す
    るようにした2次元スキャナ装置において、 前記第1のスキャナミラーのミラー面上に位置するレー
    ザビームの回動中心と対物レンズの瞳位置が共役関係と
    なるように第1のスキャナミラーを配置し、 前記第2のスキャナミラーを反射したレーザビームが常
    に前記第1のスキャナミラーの回動中心を通るように前
    記第2のスキャナミラーの回動角に応じて第2のスキャ
    ナミラーへの入射レーザビームと平行方向に該第2のス
    キャナミラーを直線移動させることを特徴とする2次元
    スキャナ装置。
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