JP2009295521A - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】セリア化合物を含んで構成される空気極の特性を向上させることで、固体酸化物形燃料電池におけるさらなる出力電圧の向上が得られるようにする。
【解決手段】ジルコニア系の材料から構成された電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102とを備える。また、電解質101の他方に形成され、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7)より構成された空気極103を備える。Rは、イットリウム(Y),ネオジム(Nd),ランタン(La),サマリウム(Sm),ガドリニウム(Gd)の中から選択される希土類元素である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペロブスカイト型の金属酸化物及び希土類を添加したセリウム酸化物を含んで構成された空気極を用いる固体酸化物形燃料電池に関するものである。
優れた電解質材料であるジルコニア系酸素イオン伝導体を用いた固体酸化物形燃料電池に関心が高まりつつある。特に、エネルギーの有効利用という観点から、固体燃料電池はカルノー効率の制約を受けないために本質的に高いエネルギー変換効率を有し、さらに、良好な環境保全が期待されるなどの優れた特徴を持っている。
固体酸化物形燃料電池は、当初、動作温度が900〜1000℃と高く、全ての部材がセラミックで構成されていた。このため、セルスタックの製造コストの低減が容易ではなかった。ここで、動作温度を800℃以下まで低下させることができれば、インターコネクタに耐熱合金材料を用いることが可能となり、製造コストの低減が可能となる。しかしながら、動作温度の低下に伴い、空気極における電気化学的な抵抗、すなわち過電圧が、急激に増大して出力電圧の低下を招いてしまう。
このような動作温度の低下による空気極の問題を解消するために、La1-XSrXFe1-YCoY3(LSFC:X=0.1〜0.3,Y=0.1〜0.6,X+Y<0.7)、La1-XSrXCoO3(X=0.1〜0.5)、LaNi1-XFeX3(LNF:X=0.3〜0.8)などの、高い電極活性(電気化学反応の性能)を有するペロブスカイト型の金属酸化物(ペロブスカイト酸化物)を用いる技術がある。これらの材料は、AサイトにLa及びSrを含み、BサイトにNi,Co,及びFeを含むペロブスカイト酸化物である。また、AサイトにLa及びCaを含むものもある。これらの材料は、低温動作用の空気極に適している。
しかしながら、空気極はジルコニアを含む電解質と接した状態で焼成することで製造されるため、電解質と接触している部分にLa2Zr27などの絶縁体が生成され、この生成物が、空気極における特性を低下させる原因の一つとなっている。この問題を防ぐために、空気極と電解質との間に、Ce09Gd012及びCe08Sm022などの、希土類を添加したセリウム酸化物(セリア化合物)からなるセリア層を設け、空気極側のペロブスカイト酸化物と電解質側のジルコニアとの接触を断つ方法が検討されている(非特許文献1)。このように設けたセリア層は、酸素イオン伝導性が高く、ペロブスカイト酸化物との間で絶縁体を生成するような反応が起こりにくくなる。
また、上述した材料より構成された空気極による固体酸化物形燃料電池の低温特性を更に向上させるために、ペロブスカイト酸化物の粒子とセリア化合物との混合体を、電解質付近に設ける方法が知られている(非特許文献2参照)。ペロブスカイト酸化物の粉末(粉体)とセリア化合物の微粉末とが混合された状態に空気極を形成することで、電解質と空気極との接合部分に生じる電極活性な面積が増大し、電極の界面抵抗を低減させることができる。セリア化合物は、上述したCo系及びFe系空気極材料との反応劣化が起こりにくいため、空気極に混合ずる材料として適している。この混合体よりなる空気極では、ペロブスカイト酸化物の粒子がセリア化合物の粒子で覆われる配置となり、電解質を構成しているジルコニア系材料の部分とペロブスカイト酸化物材料との直接の接触を抑制し、La2Zr27などの有害なジルコニアとの反応生成物の生成が抑制されるようになる。
A.Mai, et al. ,"Ferrite-based perovskites as cathode materials for anode-suported solid oxide fuel cells Part II influence of the CGO interlayer", Solid State Ionics 177, pp.2103-2107, 2006. Y.Matsuzaki, et al. ,"Electrochemical properties of reduced-temperature SOFCs with mixed ionic-electronic conductors in electrodes and/or interlayers",Solid State Ionics 152-153, pp.463-468, 2002. 田川 博章、固体酸化物燃料電池と地球環境、株式会社 アグネ承風社、第1版第1刷、1998年.
上述したように、セリア化合物を利用して空気極を作製することで、空気極における電気化学的な抵抗の増大による出力電圧の低下という、動作温度の低下による空気極の問題が解消されるようになったが、空気極におけるさらなる出力電圧の向上が要求されるようになってきている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、セリア化合物を含んで構成される空気極の特性を向上させることで、固体酸化物形燃料電池におけるさらなる出力電圧の向上が得られるようにすることを目的とする。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池は、燃料極,電解質,及び空気極を備える固体酸化物形燃料電池において、空気極は、(PrO11/61-x-y(CeO2x(RO3/2y(0.3<x≦1,0≦y≦0.4,0≦x+y≦0.98,R=Y,Nd,La,Sm,Gd)を有しているものである。
上記固体酸化物形燃料電池において、空気極は、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成されていてもよい。この場合、空気極は、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yからなる第1粉体とペロブスカイト型の金属酸化物からなる第2粉体とが混合された混合粉体の焼結体から構成すればよい。また、空気極は、電解質の側に配置され、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yより構成された第1の層と、この第1の層に接して配置され、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成された第2の層とを備えるようにしてもよい。
上記固体酸化物形燃料電池において、電解質と空気極との間に配置されてプラセオジム以外の希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層を備えるようにしてもよい。また、空気極の電解質と反対側に配置され、ペロブスカイト型の金属酸化物より構成された集電層を備えるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、空気極が、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Y,Nd,La,Sm,Gd)を有しているようにしたので、セリア化合物とペロブスカイト酸化物とより空気極が構成されている固体酸化物形燃料電池において、さらなる出力電圧の向上が得られるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
始めに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。この固体酸化物燃料電池は、ジルコニア系の材料から構成された電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102とを備える。また、本実施の形態の固体酸化物形燃料電池は、電解質101の他方に形成され、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7)より構成された空気極103を備える。Rは、イットリウム(Y),ネオジム(Nd),ランタン(La),サマリウム(Sm),ガドリニウム(Gd)の中から選択される希土類元素である。
なお、電解質101は、例えば、酸化スカンジウム(Sc23)及び酸化アルミニウム(Al23)安定化ZrO2(SASZ),イットリア安定化ジルコニア(YSZ),スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)などのジルコニア材料の粉体(粉末)の焼結体から構成されていればよい。また、燃料極102は、例えば、ニッケル−イットリア安定化ジルコニアサーメット(Ni−YSZ),ニッケル−スカンジア安定化ジルコニア(Ni−ScSZ)などの、電解質101を構成する酸化物材料に金属ニッケルが混合された電子伝導性を有する金属−酸化物混合体(サーメット)の粉体の焼結体から構成されていればよい。
また、これらの各層は、よく知られているように、粉体もしくは混合粉体のスラリを作製し、ドクターブレード法による成形やスクリーン印刷法による塗布で、スラリの膜(層)を形成し、これを1000〜1200℃で焼成することで作製することができる。
このように構成した本実施の形態の固体酸化物形燃料電池によれば、空気極103において、ホール伝導性が向上してイオン伝導性とホール伝導性が向上した混合伝導体の領域が形成されるようになり、特性が向上して出力電圧の向上が得られるようになる。なお、都市ガスなどの炭化水素ガスを改質して得られた水素を含む燃料ガスが燃料極102に供給され、酸化剤ガスとしての酸素を含む空気が空気極103に供給されることで、発電動作が行われる。
ここで、空気極103におけるPrの存在について説明する。本実施の形態によれば、Prを含んでいるために、空気中の酸素ガスを酸素イオンとする場が増加され、空気極における電気化学反応の反応場(三相界面)が、より広い領域にまで拡大された状態になるものと考えられる。この結果、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7)より構成された空気極103によれば、特性が向上してさらなる出力電圧の向上が得られるようになるものと考えられる。
ここで、一般には、セリア化合物に対するPrの固溶限界が30at%程度とされており、セリア化合物に対するPrの添加量が30at%を超える状態では、よりよい特性が得られないものとされている。これに対し、本発明では、セリア化合物に対して30at%を超えるPrを添加した状態とすることで、よりよい空気極特性が得られることを見いだしたものである。言い換えると、本発明では、空気極103が、希土類を添加したセリウム酸化物を含んで構成された空気極材料に、Prを添加して構成し、セリウム酸化物に対するPrの添加量が、0.3を超える量となるようにしたところに特徴がある。なお、後述するように、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yにペロブスカイト型の金属酸化物を混合して空気極を構成してもよい。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態2における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。この固体酸化物燃料電池は、電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102と、電解質101の他方に形成された空気極103とを備える。本実施の形態では、空気極103が、電解質101の側に配置されて(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Y,Nd,La,Sm,Gd)から構成されたバッファ層(第1の層)103aと、バッファ層103aに接して配置され、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成された電極層(第2の層)103bとを備えるようにしたものである。
なお、本実施の形態の固体酸化物形燃料電池は、上述した構成に加え、空気極103の電解質101と反対側に配置されてペロブスカイト型の金属酸化物より構成された集電層201を備える。この場合、空気極103の一方に電解質101が配置され、空気極103の他方に集電層201が配置されることになり、電解質101と集電層201とに空気極103が挟まれることになる。
よく知られているように、固体酸化物形燃料電池は、電解質101,燃料極102,及び空気極103から構成された複数の単セルが、インタコネクタを介して積層されて実用的な電圧を取り出すように構成されている。このように積層(スタック)構造とするときに、燃料極102及び空気極103と各々のインタコネクタとの間の良好な電気的接続を得るために、集電体を用いるとよい。例えば、燃料極102とインタコネクタとの間においては、Niメッシュよりなる集電体を用いるとよい。また、空気極103とインタコネクタとの間においては、耐熱合金メッシュよりなる集電体を用いるとよい。また、空気極103とインタコネクタとの間においては、導電性金属酸化物のペーストを塗布して焼成することで接続してもよい。
また、本実施の形態では、空気極103の側においては、電子伝導体(ホール伝導体)であるペロブスカイト酸化物から構成された集電層201を設けるようにしたので、空気極103に接続されるインタコネクタとの間のより良好な電気的接続が得られるようになる。なお、空気極103に集電層201を含めた全体で、空気極として機能するものと考えることもできる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態3における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。この固体酸化物燃料電池は、電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102と、電解質101の他方に形成された空気極103とを備える。空気極103は、バッファ層103a及び電極層103bを備える。また、この固体酸化物形燃料電池は、集電層201を備える。これらは、前述した実施の形態2の固体酸化物形燃料電池と同様である。
本実施の形態では、上述した構成に加え、電解質101と空気極103との間に配置され、Pr以外の希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層301を備えるようにしたものである。例えば、中間層301は、GDC(Ce09Gd01O)の粉体の焼結体から構成されていればよい。このように中間層301を設けることで、電解質101を構成しているジルコニアと空気極103を構成しているLaおよびPrをより効率よく分離させることができ、固体酸化物形燃料電池(空気極/電解質)における界面抵抗をより抑制できるようになる。なお、なお、空気極103に中間層301を含めた全体で、空気極として機能するものと考えることもできる。
次に、実際に作製した固体酸化物形燃料電池の単セルにおける特性測定結果について、以下に説明する。
[測定方法]
始めに、測定について説明する。後述するように各々作製した試料セルにおいて、電極性能の指標である界面抵抗を交流インピーダンス法で測定する。測定時は、開放電圧の条件で行い、空気極と燃料極との間に微小な交流信号を印加し、空気極と参照極(燃料極)との間の微小電位変化を測定し、この測定結果よりインピーダンスを求める。なお、測定において、燃料極には室温(23℃程度)とした加湿水素ガスを燃料ガスとして供給し、空気極には酸素を供給した。また、開放起電力としては、800℃で1.13V以上の値が得られる。
[セルの作製]
次に、試料となる固体酸化物形燃料電池セルの単セルの作製について説明する。まず、よく知られたドクターブレード法でシート状に成形して焼成したSc23,Al23添加ジルコニア(0.89ZrO2−0.10Sc23−0.01Al23:SASZ)からなる電解質基板を用意する。電解質基板は、厚さ0.2mmに形成する。次に、8mol%Y23が添加された平均粒径が約0.3μmのジルコニアの粉体(40wt%)に平均粒径が0.8μmのNiO粉体(60wt%)を混合した混合粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した電解質基板の一方の面に、よく知られたスクリーン印刷法(非特許文献3参照)により塗布して燃料極塗布膜を形成する。加えて、この燃料極塗布膜の上に白金のメッシュよりなる集電体を配置し、これらを、1400℃・4時間の熱処理条件で、空気中で焼成し、上記混合粉体の焼結体からなる厚さ60μmの燃料極が形成された状態とする。
次に、平均粒径が0.2μmのGDC粉体のスラリを作製し、このスラリを、上述した電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して中間層塗布膜を形成する。これを1200℃の熱処理条件で焼成し、膜厚4μmの中間層を形成する。これは、Pr以外の希土類が添加されたセリウム酸化物(GDC)より構成された中間層となる。
次に、平均粒径が0.2μmの(PrO11/61-x-y(CeO2x(RO3/2y粉体のスラリを作製し、このスラリを、上述した電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して空気極塗布膜を形成する。次いで、空気極塗布膜が形成された電解質基板を、1000℃・2時間の熱処理条件で焼成し、上記粉体の焼結体からなる厚さ4μmの空気極が形成された状態とする。
次に、平均粒径が1.0μmのLaNi06Fe043(LNF)粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した空気極の上にスクリーン印刷法により塗布して集電層塗布膜が形成された状態とする。この後、集電層塗布膜が形成された電解質基板を、1150℃・2時間の熱処理条件で焼成し、空気極の上に、LNFの粉体の焼結体からなる厚さ40μmの集電層が形成された状態とする。最後に、集電層の上にPtメッシュ集電体を乗せ、1000℃・2時間の熱処理条件で焼成する。
このようにして形成した単セルは、図4の斜視図に示すように、1辺30mmの正方形の板状に形成された電解質基板401の上に、直径10mmの円盤に形成された空気極402が配置された状態としている。図4において、電解質基板401の下に配置される燃料極は、図示せずに省略している。また、この単セルは、電解質基板401の周辺部に白金からなる参照極403を備え、これに接続した状態で前述した測定を行う。
[実施例1]
次に、実施例1として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#1-1〜#1-10,#1-11〜#1-20,#1-21〜#1-30,#1-31〜#1-40,#1-41〜#1-50)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極作製に用いた(PrO11/61-x-y(CeO2x(RO3/2yにおけるPrの組成比を変化させたものである。組成比は、PrO11/6とCeO2とRO3/2との割合で示している。
ここで、試料セル(#1-1〜#1-10)は、RをGdとしたもの(PGDC)であり、試料セル(#1-11〜#1-20)は、RをSmとしたもの(PSDC)であり、試料セル(#1-21〜#1-30)は、RをYとしたもの(PYDC)であり、試料セル(#1-31〜#1-40)は、RをLaとしたもの(PLDC)であり、試料セル(#1-41〜#1-50)は、RをNdとしたもの(PNDC)である。実施例1の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(RO3/2yからなる空気極/LNFからなる集電層」の構成となっている。なお、比較のための比較試料セル(#1-0)は、Prを添加していないGDCを空気極に用いた場合の結果である。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−1−1,表−1−2,表−1−3,表−1−4,表−1−5に示すように、比較試料セル(#1-0)に比較して、いずれの試料セル(#1-1〜#1-10,#1-11〜#1-20,#1-21〜#1-30,#1-31〜#1-40,#1-41〜#1-50)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
Figure 2009295521
Figure 2009295521
Figure 2009295521
Figure 2009295521
[実施例2]
次に、実施例2として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#2-1〜#2-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した比較試料セルの空気極を、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)に加えてペロブスカイト型の金属酸化物を混合して構成したものである。例えば、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yからなる第1粉体とペロブスカイト型の金属酸化物からなる第2粉体とが混合された混合粉体のスラリを作製し、このスラリを、電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して空気極塗布膜を形成する。次いで、空気極塗布膜が形成された電解質基板を、1000℃・2時間の熱処理条件で焼成すれば、上記混合粉体の焼結体からなる厚さ4μmの空気極が形成される。実施例2では、混合するペロブスカイト型の金属酸化物としてLNFを用いる。
実施例2の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLNFを混合した空気極/LNFからなる集電層」の構成となっている。なお、これらに対する比較試料セル(#2-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いたものである。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−2−1に示すように、比較試料セル(#2-0)に比較して、いずれの試料セル(#2-1〜#2-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例3]
次に、実施例3として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#3-1〜#3-10)の作製について説明する。この試料セルは、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)から構成されたバッファ層と、バッファ層に接して配置され、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成された電極層とから空気極を構成したものである。
実施例3の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなるバッファ層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLNFを混合した電極層/LNFからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#3-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−3−1に示すように、比較試料セル(#3-0)に比較して、いずれの試料セル(#3-1〜#3-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例4]
次に、実施例4として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#4-1〜#4-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例1における集電層をLNFに代えてLa0.7Sr0.3Fe0.7Co0.33(LSFC)としたものである。ただし、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)から空気極を構成する。
実施例4の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなる空気極/LSFCからなる集電層」の構成となっている。また、本実施例においても、電解質層の側にGDCからなる中間層を備える。これらに対する比較試料セル(#4-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−4−1に示すように、比較試料セル(#4-0)に比較して、いずれの試料セル(#4-1〜#4-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例5]
次に、実施例5として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#5-1〜#5-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例1における集電層をLNFに代えてLa0.8Sr0.2CoO3(LSC)としたものである。ただし、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)から空気極を構成する。
実施例5の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなる空気極/LSCからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#5-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−5−1に示すように、比較試料セル(#5-0)に比較して、いずれの試料セル(#5-1〜#5-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例6]
次に、実施例6として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#6-1〜#6-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例1における集電層をLNFに代えてLaCoO3(LC)としたものである。ただし、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)から空気極を構成する。
実施例6の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなる空気極/LCからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#6-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−6−1に示すように、比較試料セル(#6-0)に比較して、いずれの試料セル(#6-1〜#6-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例7]
次に、実施例7として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#7-1〜#7-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例1における集電層をLNFに代えてLa0.8Sr0.2MnO3(LSM)としたものである。ただし、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)から空気極を構成する。
実施例7の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなる空気極/LSMからなる集電層」の構成となっている。また、本実施例においても、電解質層の側にGDCからなる中間層を備える。これらに対する比較試料セル(#7-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−7−1に示すように、比較試料セル(#7-0)に比較して、いずれの試料セル(#7-1〜#7-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例8]
次に、実施例8として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#8-1〜#8-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例2において空気極および集電層に用いたLNFをLSFCに代えたものであり、他の構成は実施例2と同様である。
実施例8の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLSFCを混合した空気極/LSFCからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#8-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−8−1に示すように、比較試料セル(#8-0)に比較して、いずれの試料セル(#8-1〜#8-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例9]
次に、実施例9として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#9-1〜#9-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例2において空気極および集電層に用いたLNFをLSCに代えたものであり、他の構成は実施例2と同様である。実施例9の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLSCを混合した空気極/LSCからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#9-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−9−1に示すように、比較試料セル(#9-0)に比較して、いずれの試料セル(#9-1〜#9-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例10]
次に、実施例10として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#10-1〜#10-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例3において電極層および集電層に用いたLNFをLSFCに代えたものであり、他の構成は実施例3と同様である。
実施例10の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなるバッファ層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLSFCを混合した電極層/LSFCからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#10-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−10−1に示すように、比較試料セル(#10-0)に比較して、いずれの試料セル(#10-1〜#10-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例11]
次に、実施例11として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#11-1〜#11-10)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例3において電極層および集電層に用いたLNFをLSCに代えたものであり、他の構成は実施例3と同様である。実施例11の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yからなるバッファ層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLSCを混合した電極層/LSCからなる集電層」の構成となっている。これらに対する比較試料セル(#11-0)としては、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yの代わりに、GDCを用いる。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−11−1に示すように、比較試料セル(#11-0)に比較して、いずれの試料セル(#11-1〜#11-10)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例12]
次に、実施例12として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#12-1,#12-2)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例2および実施例8において集電層を用いずに単セルを構成した。他の構成は実施例2および実施例8と同様である。実施例12の単セルは、電解質の側より、「GDCからなる中間層/(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにLNFを混合した空気極」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−12−1に示すように、集電層を備えていない試料セル(#12-1,#12-2)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例13]
次に、実施例13として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#13-1〜#13-7)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例1,実施例2,実施例4,実施例5,実施例6,実施例7,および実施例9において電解質層の中間層を用いずに単セルを構成した。他の構成は実施例1,実施例2,実施例4,実施例5,実施例6,実施例7,および実施例9と同様であり、集電層を備えている。
実施例13の単セルは、電解質の側より、「(PrO11/61-x-y(CeO2x(RO3/2yからなる空気極/ペロブスカイト型の金属酸化物からなる集電層」もしくは、電解質の側より、「(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにペロブスカイト型の金属酸化物を混合した空気極/ペロブスカイト型の金属酸化物からなる集電層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−13−1に示すように、中間層を備えていない試料セル(#13-1〜#13-7)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例14]
次に、実施例14として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#14-1,#14-2)の作製について説明する。この試料セルは、上述した実施例2および実施例8において、中間層および集電層を用いずに単セルを構成した。他の構成は実施例2および実施例8と同様である。実施例14の単セルは、電解質の側より、「(PrO11/61-x-y(CeO2x(GdO3/2yにペロブスカイト型の金属酸化物を混合した空気極」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−14−1に示すように、中間層および集電層を備えていない試料セル(#14-1,#14-2)においても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
[実施例15]
次に、実施例15として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#15-1,#15-2)の作製について説明する。この試料セルは、空気極を上述した実施例10および実施例11と同様に構成し、中間層および集電層を用いずに単セルを構成した。
実施例15の単セルは、電解質の側より、「(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Gd)から構成されたバッファ層/(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物(LCおよびLSM)を混合した電極層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−14−1に示すように、中間層および集電層を備えていない構成において、空気極をバッファ層と電極層とから構成しても、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。
Figure 2009295521
以上の実施例より、空気極は、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Y,Nd,La,Sm,Gd)を含んで構成されていれば、空気極の特性が向上することがわかる。なお、集電層および中間層を用いない場合、空気極に、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加え、ペロブスカイト型の金属酸化物が加えられているとよい。このように、空気極の特性が向上すれば、固体酸化物形燃料電池におけるさらなる出力電圧の向上が得られるようになる。
なお、上述した、粒径は、よく知られているレーザー回折散乱法による光強度分布パターンの測定から得られた平均粒子径である。例えば、堀場製作所株式会社製レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910を用いることで、粒径の測定が可能である。
本発明の実施の形態1における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。 試料セルの構成を示す斜視図である。
符号の説明
101…電解質、102…燃料極、103…空気極、103a…バッファ層(第1の層)、103b…電極層(第2の層)、201…集電層、301…中間層。

Claims (6)

  1. 燃料極,電解質,および空気極を備える固体酸化物形燃料電池において、
    前記空気極は、(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2y(0.02≦x≦1,0≦y≦0.4,0≦1−x−y<0.7,R=Y,Nd,La,Sm,Gd)を有していることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  2. 請求項1記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記空気極は、前記(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成されている
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  3. 請求項2記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記空気極は、前記(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yからなる第1粉体とペロブスカイト型の金属酸化物からなる第2粉体とが混合された混合粉体の焼結体から構成されている
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  4. 請求項2または3記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記空気極は、
    前記電解質の側に配置され、前記(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yより構成された第1の層と、
    この第1の層に接して配置され、前記(CeO21-x-y(PrO11/6x(RO3/2yに加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成された第2の層とを備える
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記電解質と前記空気極との間に配置されてプラセオジム以外の希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層を備えることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記空気極の前記電解質と反対側に配置され、前記ペロブスカイト型の金属酸化物より構成された集電層を備えることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
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