JP5243286B2 - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、希土類を添加したセリウム酸化物を含んで構成された空気極を用いる固体酸化物形燃料電池に関するものである。
優れた電解質材料であるジルコニア系酸素イオン伝導体を用いた固体酸化物形燃料電池に関心が高まりつつある。特に、エネルギーの有効利用という観点から、固体燃料電池はカルノー効率の制約を受けないために本質的に高いエネルギー変換効率を有し、さらに、良好な環境保全が期待されるなどの優れた特徴を持っている。
固体酸化物形燃料電池は、当初、動作温度が900〜1000℃と高く、全ての部材がセラミックで構成されていた。このため、セルスタックの製造コストの低減が容易ではなかった。ここで、動作温度を800℃以下まで低下させることができれば、インターコネクタに耐熱合金材料を用いることが可能となり、製造コストの低減が可能となる。しかしながら、動作温度の低下に伴い、空気極における電気化学的な抵抗、すなわち過電圧が、急激に増大して出力電圧の低下を招いてしまう。
このような動作温度の低下による空気極の問題を解消するために、La1-XSrXFe1-YCoY3(LSFC:X=0.1〜0.3,Y=0.1〜0.6,X+Y<0.7)、La1-XSrXCoO3(X=0.1〜0.5)、LaNi1-XFeX3(LNF:X=0.3〜0.8)などの、高い電極活性(電気化学反応の性能)を有するペロブスカイト型の金属酸化物(ペロブスカイト型酸化物)を用いる技術がある。これらの材料は、AサイトにLaおよびSrを含み、BサイトにNi,Co,およびFeを含むペロブスカイト型酸化物である。また、AサイトにLaおよびCaを含むものもある。これらの材料は、低温動作用の空気極に適している。
しかしながら、空気極はジルコニアを含む電解質と接した状態で焼成することで製造されるため、電解質と接触している部分にLa2Zr27などの絶縁体が生成され、この生成物が、空気極における特性を低下させる原因の一つとなっている。この問題を防ぐために、空気極と電解質との間に、Ce0.9Gd0.12およびCe0.8Sm0.22などの、希土類を添加したセリウム酸化物(セリア化合物)からなるセリア層を設け、空気極側のペロブスカイト型酸化物と電解質側のジルコニアとの接触を断つ方法が検討されている(非特許文献1)。このように設けたセリア層は、酸素イオン伝導性が高く、ペロブスカイト型酸化物との間で絶縁体を生成するような反応が起こりにくくなる。
また、上述した材料より構成された空気極による固体酸化物形燃料電池の低温特性を更に向上させるために、ペロブスカイト型酸化物の粒子とセリア化合物との混合体を、電解質付近に設ける方法が知られている(非特許文献2参照)。ペロブスカイト型酸化物の粉末(粉体)とセリア化合物の微粉末とが混合された状態に空気極を形成することで、電解質と空気極との接合部分に生じる電極活性な面積が増大し、電極の界面抵抗を低減させることができる。
セリア化合物は、上述したCo系およびFe系空気極材料との反応劣化が起こりにくいため、空気極に混合ずる材料として適している。この混合体よりなる空気極では、ペロブスカイト型酸化物の粒子がセリア化合物の粒子で覆われる配置となり、電解質を構成しているジルコニア系材料の部分とペロブスカイト型酸化物材料との直接の接触を抑制し、La2Zr27などの有害なジルコニアとの反応生成物の生成が抑制されるようになる。
上述したように、セリア化合物を利用して空気極を作製することで、空気極における電気化学的な抵抗の増大による出力電圧の低下という、動作温度の低下による空気極の問題が解消されるようになったが、空気極におけるさらなる出力電圧の向上が要求されるようになってきている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、セリア化合物を含んで構成される空気極の特性を向上させることで、固体酸化物形燃料電池におけるさらなる出力電圧の向上が得られるようにすることを目的とする。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池は、燃料極,電解質,および空気極を備える固体酸化物形燃料電池において、空気極は、電解質の側に配置されてCe1-x-yTbxLny2(Ln=Sm,Gd,Y、0.01≦x≦0.3、0≦y≦0.3、0.05≦x+y≦0.3)を含む第1層と、この第1層に接して配置され、ペロブスカイト型の金属酸化物から構成された第2層とを備える。
上記固体酸化物形燃料電池において、第1層は、Ce1-x-yTbxLny2に加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成されていてもよい。また、電解質と空気極との間に配置されて希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層を備えるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、空気極が、Ce1-x-yTbxLny2(Ln=Sm,Gd,Y、0.01≦x≦0.3、0≦y≦0.3、0.05≦x+y≦0.3)を有しているようにしたので、セリア化合物を含んで構成される空気極の特性を向上させ、固体酸化物形燃料電池におけるさらなる出力電圧の向上が得られるようになるという優れた効果が得られる。
本発明の実施の形態1における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。 単セルの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
始めに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。この固体酸化物燃料電池は、ジルコニア系の材料から構成された電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102とを備える。また、本実施の形態の固体酸化物形燃料電池は、電解質101の他方に形成された空気極103を備え、空気極103を、電解質101の側の第1層103aと、電解質101とは反対側の第1層103aの上に形成される第2層103bとから構成している。
本実施の形態において、まず、第1層103aは、Ce1-x-yTbxLny2から構成する。ここで、Lnは、サマリウム(Sm),ガドリニウム(Gd),およびイットリウム(Y)のいずれかであり、0.01≦x≦0.3、0≦y≦0.3、および0.05≦x+y≦0.3である。
次に、第2層103bは、LaNi0.6Fe0.43(LNF),La0.5Sr0.5CoO3(LSC),La0.8Sr0.2Fe0.8Co0.23(LSCF),La0.8Sr0.2FeO3(LSF),La0.8Sr0.2Mn(LSM),およびSm0.5Sr0.5CoO3(SSC)などのペロブスカイト型酸化物かから構成する。
なお、電解質101は、例えば、酸化スカンジウム(Sc23)および酸化アルミニウム(Al23)安定化ZrO2(SASZ),イットリア安定化ジルコニア(YSZ),スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)などのジルコニア材料の粉体(粉末)の焼結体から構成されていればよい。また、燃料極102は、例えば、ニッケル−イットリア安定化ジルコニアサーメット(Ni−YSZ),ニッケル−スカンジア安定化ジルコニア(Ni−ScSZ)などの、電解質101を構成する酸化物材料に金属ニッケルが混合された電子伝導性を有する金属−酸化物混合体(サーメット)の粉体の焼結体から構成されていればよい。
また、これらの各層は、よく知られているように、粉体もしくは混合粉体のスラリを作製し、ドクターブレード法による成形やスクリーン印刷法による塗布で、スラリの膜(層)を形成し、これを1000〜1200℃で焼成することで作製することができる。
このように、Tbを含んで構成した本実施の形態の固体酸化物形燃料電池によれば、空気極103において、ホール伝導性が向上してイオン伝導性とホール伝導性が向上した混合伝導体の領域が形成されるようになり、特性が向上して出力電圧の向上が得られるようになる。なお、都市ガスなどの炭化水素ガスを改質して得られた水素を含む燃料ガスが燃料極102に供給され、酸化剤ガスとしての酸素を含む空気が空気極103に供給されることで、発電動作が行われる。
Tbは、Sm,Gd,およびYと同様の効果があり、空気極を構成するセリア化合物にTbを5〜30at%添加することにより、このセリア化合物に酸素のイオン伝導を発現させることができる。一方、Tbを2〜5at%と微量に添加することで、電子伝導度は大きく改善させることができる。このように、空気極を構成するセリア化合物にTbを微量に添加する場合、イオン伝導も発現させるためには、Sm,Gd,およびYのいずれかも添加することになる。また、Tbの添加量を大幅に大きくすると、イオン伝導度が低下するので、TbとSm,Gd,Yのいずれかとの合計量は、30at%以下とした方がよい。
次に、実際に作製した固体酸化物形燃料電池の単セルにおける特性測定結果について、以下に説明する。
[測定方法]
始めに、測定について説明する。後述するように各々作製した試料セルにおいて、電極性能の指標である界面抵抗を交流インピーダンス法で測定する。測定時は、開放電圧の条件で行い、空気極と燃料極との間に微小な交流信号を印加し、空気極と参照極(燃料極)との間の微小電位変化を測定し、この測定結果よりインピーダンスを求める(3端子交流インピーダンス法)。なお、測定において、電気炉で、各試料を800℃に加熱し、燃料極には加湿水素ガスを燃料ガスとして供給し、参照極および空気極には空気を供給した。また、開放起電力としては、800℃で1.13V以上の値が得られる。
[セルの作製]
次に、試料となる固体酸化物形燃料電池セルの単セルの作製について説明する。まず、よく知られたドクターブレード法でシート状に成形して焼成したSc23,Al23添加ジルコニア(0.89ZrO2−0.10Sc23−0.01Al23:SASZ)からなる電解質基板を用意する。電解質基板は、厚さ0.2mmに形成する。次に、8mol%Y23が添加された平均粒径が約0.3μmのジルコニアの粉体(40wt%)に平均粒径が0.8μmのNiO粉体(60wt%)を混合した混合粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した電解質基板の一方の面に、よく知られたスクリーン印刷法により塗布して燃料極塗布膜を形成する。加えて、この燃料極塗布膜の上に白金のメッシュよりなる集電体を配置し、これらを、1400℃・4時間の熱処理条件で、空気中で焼成し、上記混合粉体の焼結体からなる厚さ60μmの燃料極が形成された状態とする。
次に、平均粒径が0.2μmのCe1-x-yTbxLny2粉体のスラリを作製し、このスラリを、上述した電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して乾燥し、第1層塗布膜を形成する。次いで、平均粒径が1.0μmのLaNi0.6Fe0.43(LNF)粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した第1層塗布膜の上にスクリーン印刷法により塗布して乾燥し、第2層塗布膜が形成された状態とする。LNFの代わりに、LSC,LSCF,LSF,LSM,およびSSCのいずれかを用いてもよい。この後、第1層塗布膜および第2層塗布膜が形成された電解質基板を、1100℃・2時間の熱処理条件で焼成し、上記粉体の焼結体からなる空気極が形成された状態とする。空気極の上にPtペーストを塗布してこの上にPtメッシュ集電体をのせ、1000℃・2時間の熱処理条件で焼成する。
このようにして形成した単セルは、図2の斜視図に示すように、1辺30mmの正方形の板状に形成された電解質基板201の上に、直径10mmの円盤に形成された空気極202が配置された状態としている。図2において、電解質基板201の下に配置される燃料極は、図示せずに省略している。また、この単セルは、電解質基板201の周辺部に白金からなる参照極203を備え、これに接続した状態で前述した測定を行う。
[実施例1]
次に、実施例1として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#1-1-0〜#1-1-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Gdとしたものである(TbGdDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とGdO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#1-1-0)は、Tb(TbO3/2)を添加せずに作製した比較試料である。実施例1の単セルは、電解質の側より、「Ce1-x-yTbxGdy2からなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−1−1に示すように、比較試料セル(#1-1-0)に比較して、いずれの試料セル(#1-1-1〜#1-1-6)にも、界面抵抗が減少して低く良好な結果が得られている。
Figure 0005243286
[実施例2]
次に、実施例2として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#1-2-0〜#1-2-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Smとしたものである(TbSmDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とSmO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#1-2-0)は、Tb(TbO3/2)を添加せずに作製した比較試料である。実施例2の単セルは、電解質の側より、「Ce1-x-yTbxSmy2からなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−1−2に示すように、比較試料セル(#1-2-0)に比較して、いずれの試料セル(#1-2-1〜#1-2-6)も、界面抵抗が減少して低く良好な結果が得られている。
Figure 0005243286
[実施例3]
次に、実施例3として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#1-3-0〜#1-3-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Yとしたものである(TbYDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とYO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#1-3-0)は、Tb(TbO3/2)を添加せずに作製した比較試料である。実施例3の単セルは、電解質の側より、「Ce1-x-yTbxy2からなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−1−3に示すように、比較試料セル(#1-3-0)に比較して、いずれの試料セル(#1-3-1〜#1-3-6)も、界面抵抗が減少して低く良好な結果が得られている。
Figure 0005243286
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。この固体酸化物燃料電池は、ジルコニア系の材料から構成された電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102とを備える。これらは、前述した実施の形態2と同様である。また、本実施の形態の固体酸化物形燃料電池は、電解質101の他方に形成された空気極303を備え、空気極303を、電解質101の側の第1層303aと、電解質101とは反対側の第1層303aの上に形成される第2層303bとから構成している。
本実施の形態において、まず、第1層303aは、Ce1-x-yTbxLny2およびLNFなどのペロブスカイト型酸化物から構成する。ここで、Lnは、Sm,Gd,およびYのいずれかであり、0.01≦x≦0.3、0≦y≦0.3、および0.05≦x+y≦0.3である。
次に、第2層303bは、LNF,LSC,LSCF,LSF,LSM,およびSSCなどのペロブスカイト型酸化物から構成する。第2層303bは、前述した実施の形態1の第2層103bと同様である。
本実施の形態においても、上述した各層は、よく知られているように、粉体もしくは混合粉体のスラリを作製し、ドクターブレード法による成形やスクリーン印刷法による塗布で、スラリの膜(層)を形成し、これを1000〜1200℃で焼成することで作製することができる。
このように、Ce1-x-yTbxLny2にペロブスカイト型酸化物を加え(混合比30wt%:70wt%から70wt%:30wt%程度が好ましい)、第1層303aと構成しても、前述した実施の形態1と同様に、空気極303において、ホール伝導性が向上してイオン伝導性とホール伝導性が向上した混合伝導体の領域が形成されるようになり、特性が向上して出力電圧の向上が得られるようになる。なお、都市ガスなどの炭化水素ガスを改質して得られた水素を含む燃料ガスが燃料極102に供給され、酸化剤ガスとしての酸素を含む空気が空気極303に供給されることで、発電動作が行われる。
次に、実際に作製した固体酸化物形燃料電池の単セルにおける特性測定結果について、以下に説明する。なお、測定方法は、前述した実施例1〜3と同様である。
[セルの作製]
まず、試料となる固体酸化物形燃料電池セルの単セルの作製について説明する。始めに、よく知られたドクターブレード法でシート状に成形して焼成したSc23,Al23添加ジルコニア(0.89ZrO2−0.10Sc23−0.01Al23:SASZ)からなる電解質基板を用意する。電解質基板は、厚さ0.2mmに形成する。次に、8mol%Y23が添加された平均粒径が約0.3μmのジルコニアの粉体(40wt%)に平均粒径が0.8μmのNiO粉体(60wt%)を混合した混合粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した電解質基板の一方の面に、よく知られたスクリーン印刷法により塗布して燃料極塗布膜を形成する。加えて、この燃料極塗布膜の上に白金のメッシュよりなる集電体を配置し、これらを、1400℃・4時間の熱処理条件で、空気中で焼成し、上記混合粉体の焼結体からなる厚さ60μmの燃料極が形成された状態とする。
次に、平均粒径が0.2μmのCe1-x-yTbxLny2粉体と平均粒径が1.0μmのLNF粉体との混合粉体のスラリを作製し、このスラリを、上述した電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して乾燥し、第1層塗布膜を形成する。次いで、平均粒径が1.0μmのLNF粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した第1層塗布膜の上にスクリーン印刷法により塗布して乾燥し、第2層塗布膜が形成された状態とする。LNFの代わりに、LSC,LSCF,LSF,LSM,およびSSCのいずれかを用いてもよい。この後、第1層塗布膜および第2層塗布膜が形成された電解質基板を、1100℃・2時間の熱処理条件で焼成し、上記粉体の焼結体からなる空気極が形成された状態とする。空気極の上にPtペーストを塗布してこの上にPtメッシュ集電体をのせ、1000℃・2時間の熱処理条件で焼成する。
このようにして形成した単セルは、図2の斜視図に示すように、1辺30mmの正方形の板状に形成された電解質基板201の上に、直径10mmの円盤に形成された空気極202が配置された状態としている。図2において、電解質基板201の下に配置される燃料極は、図示せずに省略している。また、この単セルは、電解質基板201の周辺部に白金からなる参照極203を備え、これに接続した状態で前述した測定を行う。
[実施例4]
次に、実施例4として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#2-1-0〜#2-1-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Gdとしたものである(TbGdDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とGdO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#2-1-0)は、Tb(TbO3/2)を添加せずに作製した比較試料である。実施例4の単セルは、電解質の側より、「Ce1-x-yTbxGdy2およびLNFからなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−2−1に示すように、比較試料セル(#2-1-0)に比較して、いずれの試料セル(#2-1-1〜#2-1-6)にも、界面抵抗が減少して低く良好な結果が得られている。なお、表−2−1において、Ce1-x-yTbxGdy2とLNFとの混合比は、50wt%:50wt%である。
Figure 0005243286
[実施例5]
次に、実施例5として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#2-2-0〜#2-2-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Smとしたものである(TbSmDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とSmO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#2-2-0)は、Tb(TbO3/2)を添加せずに作製した比較試料である。実施例5の単セルは、電解質の側より、「Ce1-x-yTbxSmy2およびLNFからなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−2−2に示すように、比較試料セル(#2-2-0)に比較して、いずれの試料セル(#2-2-1〜#2-2-6)も、界面抵抗が減少して低く良好な結果が得られている。なお、表−2−2において、Ce1-x-yTbxSmy2とLNFとの混合比は、50wt%:50wt%である。
Figure 0005243286
[実施例6]
次に、実施例6として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#2-3-0〜#2-3-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Yとしたものである(TbYDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とYO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#2-3-0)は、Tb(TbO3/2)を添加せずに作製した比較試料である。実施例6の単セルは、電解質の側より、「Ce1-x-yTbxy2およびLNFからなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−2−3に示すように、比較試料セル(#2-3-0)に比較して、いずれの試料セル(#2-3-1〜#2-3-6)も、界面抵抗が減少して低く良好な結果が得られている。なお、表−2−3において、Ce1-x-yTbxy2とLNFとの混合比は、50wt%:50wt%である。
Figure 0005243286
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態3における固体酸化物形燃料電池の構成例を模式的に示す断面図である。この固体酸化物燃料電池は、ジルコニア系の材料から構成された電解質101と、電解質101の一方の面に形成された燃料極102とを備える。また、本実施の形態の固体酸化物形燃料電池は、電解質101の他方に形成された空気極303を備え、空気極303を、電解質101の側の第1層303aと、電解質101とは反対側の第1層303aの上に形成される第2層303bとから構成している。これらは、前述した実施の形態3と同様である。
また、本実施の形態では、電解質101と空気極303との間に配置され、希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層404を備える。中間層404は、例えばCe0.9Gd0.12(GdDC)から構成する。中間層404は、例えば、GdDC(Ce0.9Gd0.12)の粉体の焼結体から構成されていればよい。このように中間層404を設けることで、電解質101を構成しているジルコニアと空気極303を構成している材料とをより効率よく分離させることができ、固体酸化物形燃料電池(空気極/電解質)における界面抵抗をより抑制できるようになる。なお、なお、空気極303に中間層404を含めた全体で、空気極として機能するものと考えることもできる。
これらの各層は、よく知られているように、粉体もしくは混合粉体のスラリを作製し、ドクターブレード法による成形やスクリーン印刷法による塗布で、スラリの膜(層)を形成し、これを1000〜1200℃で焼成することで作製することができる。なお、都市ガスなどの炭化水素ガスを改質して得られた水素を含む燃料ガスが燃料極102に供給され、酸化剤ガスとしての酸素を含む空気が空気極303に供給されることで、発電動作が行われる。
次に、実際に作製した固体酸化物形燃料電池の単セルにおける特性測定結果について、以下に説明する。なお、測定方法は、前述した実施例1〜3と同様である。
[セルの作製]
試料となる固体酸化物形燃料電池セルの単セルの作製について説明する。まず、前述同様に、電解質基板および燃料極を形成する。
次に、平均粒径が0.2μmのGdDC粉体のスラリを作製し、このスラリを、上述した電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して中間層塗布膜を形成する。これを1200℃の熱処理条件で焼成し、膜厚4μmの中間層を形成する。これは、希土類が添加されたセリウム酸化物(例えばGdDC)より構成された中間層となる。
次に、平均粒径が0.2μmのCe1-x-yTbxLny2粉体と平均粒径が1.0μmのLNF粉体との混合粉体のスラリを作製し、このスラリを、上述した電解質基板の他方の面にスクリーン印刷法により塗布して乾燥し、第1層塗布膜を形成する。LNFの代わりに、LSC,LSCF,LSF,LSM,およびSSCのいずれかを用いてもよい。
次いで、平均粒径が1.0μmのLNF粉体のスラリを作製し、このスラリを上述した第1層塗布膜の上にスクリーン印刷法により塗布して乾燥し、第2層塗布膜が形成された状態とする。LNFの代わりに、LSC,LSCF,LSF,LSM,およびSSCのいずれかを用いてもよい。この後、第1層塗布膜および第2層塗布膜が形成された電解質基板を、1100℃・2時間の熱処理条件で焼成し、上記粉体の焼結体からなる空気極が形成された状態とする。空気極の上にPtペーストを塗布してこの上にPtメッシュ集電体をのせ、1000℃・2時間の熱処理条件で焼成する。
このようにして形成した単セルは、図2の斜視図に示すように、1辺30mmの正方形の板状に形成された電解質基板201の上に、直径10mmの円盤に形成された空気極202が配置された状態としている。図2において、電解質基板201の下に配置される燃料極は、図示せずに省略している。また、この単セルは、電解質基板201の周辺部に白金からなる参照極203を備え、これに接続した状態で前述した測定を行う。
[実施例7]
次に、実施例7として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#3-1-0〜#3-1-6)の作製について説明する。この試料セルは、上述した試料セルの空気極(第1層)作製に用いたCe1-x-yTbxLny2をLn=Gdとしたものである(TbGdDC)。また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とGdO3/2とCeO2との割合で示している。
ここで、試料セル(#3-1-0)は、Tbを添加せずに作製した比較試料である。実施例7の単セルは、電解質の側より、「GdDCからなる中間層/Ce1-x-yTbxGdy2およびLNFからなる第1層/LNFからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−3−1に示すように、比較試料セル(#3-1-0)に比較して、いずれの試料セル(#3-1-1〜#3-1-6)も、界面抵抗が低下して良好な結果が得られている。なお、表−3−1において、第1層のCe1-x-yTbxGdy2とLNFとの混合比は、50wt%:50wt%である。
Figure 0005243286
[実施例8]
以下、実施例8として、試料となる固体酸化物形燃料電池セル(試料セル:#4-1-0〜#4-5-0,#4-1-1〜#4-5-1)の作製について説明する。これらの試料セルは、実施の形態3における第2層303bの材料を、LSC,SSC,LSCF,LSF,LSMに変更して作製したものである。また、また、Tbの組成比を変化させたものである。組成比は、TbO3/2とGdO3/2との割合で示している。
ここで、試料セル(#4-1-0〜#4-5-0)は、Tbを添加せずに作製した比較試料である。実施例8の単セルは、電解質の側より、「GdDCからなる中間層/Ce1-x-yTbxGdy2およびLSC,SSC,LSCF,LSF,LSMのいずれかからなる第1層/LSC,SSC,LSCF,LSF,LSMのいずれかからなる第2層」の構成となっている。
これらの試料セルにおいて前述した測定を行うと、以下の表−5−1に示すように、比較試料セル(#4-1-0〜#4-5-0)に比較して、試料セル(#4-1-1〜#4-5-1)は、界面抵抗が低く良好な結果が得られている。なお、表−5−1において、第1層のCe1-x-yTbxGdy2とLSC,SSC,LSCF,LSF,LSMのいずれかとの混合比は、50wt%:50wt%である。
Figure 0005243286
以上の実施例より、空気極にCe1-x-yTbxLny2(Ln=Sm,Gd,Y、0.01≦x≦0.3、0≦y≦0.3、0.05≦x+y≦0.3)を用いることで、空気極の特性が向上することがわかる。
ところで、上述では、電解質との間に希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層404を設けるようにしたが、必要なものではない。ただし、中間層404を設けることで、空気極側の材料と電解質側のジルコニアとの接触を避け、電解質と接触している部分にLa2Zr27などの絶縁体が形成されることが抑制できるようになる。
なお、上述した、粒径は、よく知られているレーザー回折散乱法による光強度分布パターンの測定から得られた平均粒子径である。例えば、堀場製作所株式会社製レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910を用いることで、粒径の測定が可能である。
101…電解質、102…燃料極、103…空気極、103a…第1層、103b…第2層。

Claims (3)

  1. 燃料極,電解質,および空気極を備える固体酸化物形燃料電池において、
    前記空気極は、前記電解質の側に配置されてCe1-x-yTbxLny2(Ln=Sm,Gd,Y、0.01≦x≦0.3、0≦y≦0.3、0.05≦x+y≦0.3)を含む第1層と、
    この第1層に接して配置され、ペロブスカイト型の金属酸化物から構成された第2層とを備える
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  2. 請求項1記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記第1層は、前記Ce1-x-yTbxLny2に加えてペロブスカイト型の金属酸化物が混合されて構成されている
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  3. 請求項1または2記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記電解質と前記空気極との間に配置されて希土類が添加されたセリウム酸化物より構成された中間層を備えることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
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