JP2009265218A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが筐体を前後方向に回動させる際に、筐体と台座部材との間に形成される隙間に指を挟んでしまうのを抑制することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶テレビジョン装置(表示装置)100では、表示部2が設けられるキャビネット1と、台座部材3とを備え、キャビネット1および台座部材3の一方はリブ部13bを有し、キャビネット1および台座部材3の他方はリブ部13bが嵌まり込むように形成された凹部31を有し、キャビネット1は、キャビネット1の底部1cよりも上方に設けられた回動中心Cを中心として台座部材3に対して前後方向に回動可能に構成されている。また、キャビネット1の前後方向の回動範囲内において、リブ部13bと凹部31とによりキャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞ぐように構成されている。
【選択図】図10

Description

この発明は、表示装置に関し、特に、前後方向に回動可能な表示装置に関する。
従来、前後方向に回動可能な液晶テレビジョン装置などの表示装置が知られている。(たとえば、特許文献1〜3参照)。
上記特許文献1に記載の液晶表示装置(表示装置)では、液晶パネル(筐体)と、スタンド部(台座部材)と、アーム(支持部材)とを備えた液晶表示装置(表示装置)が開示されている。上記特許文献1に開示された液晶表示装置(表示装置)では、アーム(支持部材)は液晶パネル(筐体)を支持するとともに脚部(台座部材)の上面上に設けられている。また、液晶パネル(筐体)は、アーム(支持部材)の下端部近傍を回動中心として前後方向に回動可能に構成されている。
また、上記特許文献2に記載の液晶テレビジョン受像機(表示装置)では、テレビジョン受像機本体(筐体)と、脚部(台座部材)と、ヒンジ部(支持部材)とを備えた液晶テレビジョン受像機(表示装置)が開示されている。上記特許文献2に開示された液晶テレビジョン受像機(表示装置)では、ヒンジ部(支持部材)はテレビジョン受像機本体(筐体)の底部近傍を支持するとともに脚部(台座部材)の上面上に設けられている。また、テレビジョン受像機本体(筐体)は、ヒンジ部(支持部材)を回動中心として前後方向に回動可能に構成されている。
また、上記特許文献3に記載の液晶表示装置(表示装置)では、キャビネット(筐体)と、スタンド側ブラケット(台座部材)と、回転軸(支持部材)とを備えた液晶表示装置(表示装置)が開示されている。上記特許文献3に開示された液晶表示装置(表示装置)では、回転軸(支持部材)はキャビネット(筐体)を支持するとともにスタンド側ブラケット(台座部材)の上面上に設けられている。また、キャビネット(筐体)は、回転軸(支持部材)を回動中心として前後方向に回動可能に構成されている。
特開2006−64786号公報 特開2005−128471号公報 実用新案登録第3106183号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の液晶表示装置(表示装置)では、液晶パネル(筐体)をスタンド部(台座部材)に対して後方向に回動させた際に、液晶パネル(筐体)の下端部近傍の後面とスタンド部(台座部材)の前面との間に隙間が形成されるという不都合がある。この状態から、ユーザが液晶パネル(筐体)の下端部近傍の後面を把持して前方向に回動させようとした場合には、液晶パネル(筐体)の下端部近傍の後面とスタンド部(台座部材)の前面との間に形成された隙間に指を挟んでしまう場合があるという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献2に記載の液晶テレビジョン受像機(表示装置)では、テレビジョン受像機本体(筐体)を脚部(台座部材)に対して後方向に回動させた際に、テレビジョン受像機本体(筐体)の下端部近傍の後面と脚部(台座部材)の前面との間に隙間が形成されるという不都合がある。この状態から、ユーザがテレビジョン受像機本体(筐体)の下端部近傍の後面を把持して前方向に回動させようとした場合には、テレビジョン受像機本体(筐体)の下端部近傍の後面と脚部(台座部材)の前面との間に形成された隙間に指を挟んでしまう場合があるという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献3に記載の液晶表示装置(表示装置)では、キャビネット(筐体)をスタンド側ブラケット(台座部材)に対して後方向に回動させた際に、キャビネット(筐体)の下端部および下端部近傍の後面とスタンド側ブラケット(台座部材)の前面との間に隙間が形成されるという不都合がある。この状態から、ユーザがキャビネット(筐体)の下端部近傍の後面を把持して前方向に回動させようとした場合には、キャビネット(筐体)の下端部近傍の後面とスタンド側ブラケット(台座部材)の前面との間に形成された隙間に指を挟んでしまう場合があるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザが筐体を前後方向に回動させる際に、筐体と台座部材との間に形成される隙間に指を挟んでしまうのを抑制することが可能な表示装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による表示装置は、表示部が設けられる筐体と、台座部材とを備え、筐体および台座部材の一方は凸部を有し、筐体および台座部材の他方は凸部が嵌まり込むように形成された凹部を有し、筐体は、筐体の底部よりも上方に設けられた回動中心を中心として台座部材に対して前後方向に回動可能に構成され、筐体の前後方向の回動範囲内において、凸部と凹部とにより筐体と台座部材との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞ぐように構成されている。
この一の局面による表示装置では、上記のように、筐体の前後方向の回動範囲内において、凸部と凹部とにより筐体と台座部材との間に形成される水平方向の隙間を実質的に塞ぐように構成することによって、筐体の底部よりも上方に筐体の回動中心が位置する場合にも、ユーザが筐体を台座部材に対して前後方向に回動させる際に、筐体の下端部近傍の内側面と台座部材の前面との間に実質的に隙間が形成されなくなる。これにより、筐体の下端部近傍の内側面と台座部材の前面との間にユーザの指が誤って入ることがないので、筐体を台座部材に対して前後方向に回動させる際に、筐体と台座部材との間に形成される隙間に指を挟んでしまうのを抑制することができる。
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、筐体を台座部材の前面側に台座部材に対して回動可能に支持する支持部材をさらに備え、筐体の前傾時には、凸部は凹部に嵌まり込むことにより、筐体と台座部材との間に形成される水平方向の隙間が塞がれるように構成され、筐体の後傾時には、凸部の先端部は凹部の凸部側の下縁部近傍に位置することにより、筐体と台座部材との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞がれるように構成されている。このように構成すれば、筐体の底部よりも上方に筐体の回動中心が位置する場合にも、ユーザが筐体を台座部材に対して後方向に回動させた際に、筐体の下端部近傍の内側面と台座部材の前面との間に実質的に隙間が形成されるのを容易に抑制することができる。
上記一の局面による表示装置おいて、好ましくは、凸部は、筐体に一体的に設けられ、台座部材側に突出する第1リブ部を含み、凹部は、筐体の第1リブ部が嵌まり込むように台座部材に設けられており、筐体の前傾時には、筐体の前後方向の回動範囲内において、第1リブ部は凹部の第1リブ部に対応する部分に嵌まり込むことにより、筐体と台座部材との間に形成される水平方向の隙間が塞がれるように構成され、筐体の後傾時には、筐体の前後方向の回動範囲内において、第1リブ部の先端部が凹部の第1リブ部側の下縁部近傍に位置することにより、筐体と台座部材との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞がれるように構成されている。このように構成すれば、筐体の底部よりも上方に筐体の回動中心が位置する場合にも、ユーザが筐体を台座部材に対して後方向に回動させた際に、第1リブ部の先端部と凹部の第1リブ部側の下縁部近傍との間に隙間が形成されるのを容易に抑制することができる。
この場合において、好ましくは、筐体の第1リブ部は、筐体の底部近傍に円弧形状に形成され、台座部材の凹部の第1リブ部に対応する下面部分は、円弧形状に形成されている。このように構成すれば、筐体を台座部材に対して回動させた際に、第1リブ部と凹部の第1リブ部に対応する下面部分とが所定の間隔を隔てた状態で、第1リブ部を凹部の第1リブ部に対応する下面部分に対して滑らかに回動させることができる。
上記第1リブ部を含む表示装置において、好ましくは、第1リブ部と凹部の第1リブ部に対応する下面部分とは、筐体の前後方向の回動範囲内において、接触しないように構成されている。このように構成すれば、第1リブ部と凹部の第1リブ部に対応する部分とが接触している場合に比べ、第1リブ部と凹部の第1リブ部に対応する下面部分との間に摩擦抵抗が発生するのを抑制することができるので、第1リブ部を凹部の第1リブ部に対応する部分に対して滑らかに回動させることができる。
上記第1リブ部を含む表示装置において、好ましくは、凸部は、筐体に一体的に設けられ、第1リブ部に対して垂直方向に突出する第2リブ部をさらに含み、第2リブ部は、筐体の前後方向の回動範囲内において凹部の側方に形成される隙間を塞ぐように構成されている。このように構成すれば、ユーザが筐体を前後方向に回動させた際に、凹部の下面部分と凸部との間のみならず、凹部の側方にも隙間が形成されなくなる。これにより、ユーザが筐体を前後方向に回動させた際に、凹部の側方に形成される隙間に指を挟んでしまうのを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構成を示す背面側から見た斜視図である。図3は、図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置のキャビネットを取り外した場合の背面側から見た斜視図である。図4〜図15は、図1に示した本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の詳細な構成を示す図である。まず、図1〜図15を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、液晶テレビジョン装置100は、本発明の「表示装置」の一例である。
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100は、図1に示すように、樹脂製のフロントキャビネット1aおよびリアキャビネット1bから構成されるキャビネット1と、フロントキャビネット1aおよびリアキャビネット1bに挟み込まれるように設けられる表示部(液晶モジュール)2と、樹脂製の台座部材3と、支持部材4(図3参照)と、台座部材3の下面側に配置される樹脂製の脚部5とから構成されている。なお、キャビネット1は、本発明の「筐体」の一例である。
樹脂製のフロントキャビネット1aは、図1に示すように、四角形状を有するとともに、枠状に形成されている。また、樹脂製のリアキャビネット1bは、図2に示すように、四角形状を有している。また、リアキャビネット1bの下端部近傍には、支持部材3が取り付けられるように支持部材取付部112が形成されている。また、リアキャビネット1bの周辺部分には、ネジ取付穴12bが形成されている。
ここで、本実施形態では、図5および図10〜図15に示すように、キャビネット1のリアキャビネット1bの背面側の底部近傍(矢印Z1方向側)には、Z方向に円弧形状を有するリブ部13bが形成されている。なお、リブ部13bは、本発明の「凸部」および「第1リブ部」の一例である。このリブ部13bは、キャビネット1のリアキャビネット1bに一体的に設けられている。また、リブ部13bは、台座部材3側(矢印Y2方向側)に突出するように設けられている。
また、本実施形態では、図5に示すように、キャビネット1の2つのリブ部14bは、キャビネット1のリアキャビネット1bに一体的に設けられるとともに、リブ部13bに対して垂直方向(矢印Y2方向側)に突出するように設けられている。なお、2つのリブ部14bは、本発明の「凸部」および「第2リブ部」の一例である。また、2つのリブ部14bは、リブ部141bおよびリブ部142bから構成されている。また、2つのリブ部141bおよび142bは、それぞれ、リブ部13bのX方向の一方端部131bおよび他方端部132bと一体的に形成されている。また、リブ部141bおよび142bのY方向の長さL1は、リブ部13bのY方向の長さL2よりも大きい長さを有するように形成されている。
表示部(液晶モジュール)2は、図3に示すように、前面側に設けられた液晶パネル2aと、液晶パネル2aを覆うように設けられた金属製のフレーム2bとを含んでいる。また、表示部2の背面側には、プリント配線基板6が設けられている。このプリント配線基板6には、液晶テレビジョン装置100を動作させるための電子部品が実装されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、樹脂製の台座部材3には、キャビネット1のリブ部13b(図5参照)が嵌まり込むように凹部31が形成されている。この凹部31の矢印Z1方向側の面には、リブ部13bに対応する下面部分31aが形成されている。このリブ部13bに対応する下面部分31aは、矢印Z1方向側に凸の円弧形状を有するように形成されている。また、リブ部13bに対応する下面部分31aのY方向の長さL3は、凹部31のX方向の長さL4よりも小さい長さを有するように形成されている。また、リブ部13bに対応する下面部分31aのY方向の長さL3は、リアキャビネット1bのリブ部13bのY方向の長さL2(図5参照)よりも大きい長さを有するように形成されている。また、凹部31のX方向の長さL4は、リアキャビネット1bのリブ部141bとリブ部142bとの長さ(間隔)L5(図5参照)よりも小さい長さを有するように形成されている。
また、本実施形態では、図10〜図15に示すように、リブ部13bの下面部133bは、台座部材3の凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aと接触しないように構成されている。このとき、リブ部13bの下面部133bとリブ部13bに対応する下面部分31aとの長さ間隔L6は、ユーザの指が入らない程度の長さ(1mm程度)であればよい。また、図6に示すように、台座部材3の上方部分の凸部32の上面上には、円柱形状の一対の固定部材取付部33が形成されている。この固定部材取付部33は、凸部32の上面上から矢印Z2方向側に突出するように設けられている。また、台座部材3の下面部には、爪部34が設けられている。この台座部材3の爪部34は、脚部5に取り付けられるように構成されている。
また、支持部材4は、図7〜図9に示すように、正面(矢印Y1方向側)から見て略四角形状を有するとともに、側方(X方向)から見て略L字形状を有するように形成されている。また、支持部材4には、後述する板金部材7を支持部材4を介して表示部2に取り付けるための2つのネジ挿入穴41と、支持部材4を表示部2のフロントキャビネット1aに取り付けるための2つのネジ挿入穴42とが形成されている。また、ネジ8(図7参照)は、支持部材4のネジ挿入穴42を介して、フロントキャビネット1aに取り付けられるように構成されている。
また、支持部材4のY2方向側には、板金部材7が設けられている。この板金部材7は、正面(矢印Y1方向側)から見てU字形状を有している。また、板金部材7には、Y方向に2つのネジ挿入穴71が形成されている。また、ネジ挿入穴71と支持部材4のネジ挿入穴41とは、正面(矢印Y1方向側)から見て重なるように配置されている。また、板金部材7のX方向の端部には、板金部材7に対してY2方向側に突出するように2つの凸部72が形成されている。この凸部72には、X方向に回動軸挿入穴72aが形成されている。また、ネジ9(図10〜図15参照)は、ネジ挿入穴71と支持部材4のネジ挿入穴41とを介して、表示部2に取り付けられるように構成されている。
また、図4に示すように、板金部材7の凸部72、皿バネ10およびL字形状の取付部材11の一方端部111は、シャフト12およびナット(図示せず)により保持されている。このとき、板金部材7は、シャフト12を回動軸として取付部材11に対して回動可能に保持されている。また、取付部材11の他方端部112は、締結部材35により台座部材3の固定部材取付部33に固定的に取り付けられている。また、本実施形態では、支持部材4は、図3および図4に示すように、キャビネット1を台座部材3の前面側(矢印Y1方向側)に台座部材3に対してA方向またはB方向に回動可能に支持するように構成されている。具体的には、図4および図10〜図15に示すように、キャビネット1は、板金部材7の凸部72の回動軸挿入穴72aに挿入されたシャフト12を回動中心C(中心線C1および中心線C2が交差する中心点C)として、前後方向(A方向またはB方向)に回動可能に構成されている。この回動中心Cは、図10〜図15に示すように、キャビネット1の底部1cよりも上方(矢印Z1方向側)に設けられている。
また、本実施形態では、キャビネット1の前傾時(矢印A方向側)には、図11および図14に示すように、キャビネット1の前傾時の回動範囲内(本実施形態では、角度α1=2.5度)において、リブ部13bは凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aに嵌まり込むことにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向およびY方向)の隙間が実質的に塞がれるように構成されている。また、本実施形態では、キャビネット1のリブ部14bは、図13に示すように、凹部31の側方(凹部31のX方向側)に形成される隙間を塞ぐように構成されている。
また、本実施形態では、キャビネット1の後傾時(矢印B方向側)には、図12および図15に示すように、キャビネット1の後傾時の回動範囲内(本実施形態では、角度α2=約10度)において、リブ部13bは凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aの近傍に位置することにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向およびY方向)の隙間が実質的に塞がれるように構成されている。また、本実施形態では、キャビネット1のリブ部14bは、図15に示すように、凹部31の側方(凹部31のX方向側)に形成される隙間を塞ぐように構成されている。
次に、図10〜図15を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置100の回動動作を説明する。
まず、ユーザは、図10および図13に示したキャビネット1が垂直に支持されている状態からキャビネット1を矢印A方向(前方向)に押圧する。その場合、キャビネット1はキャビネット1に取り付けられた支持部材4の板金部材7の回動軸挿入穴72aに挿入されたシャフト12を回動中心Cとして、台座部材3に対して矢印A方向(前方向)に回動する。そして、キャビネット1が約2.5度(角度α1)回動されると、図11および図14に示すように、キャビネット1の矢印A方向への回動が止まる。これにより、液晶テレビジョン装置100の表示部2は、約2.5度下向き(前傾)の状態になる。このとき、リブ部13bは、凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aに嵌まり込むことにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向およびY方向)の隙間が実質的に塞がれる状態になる。また、キャビネット1のリブ部14bは、図13に示すように、凹部31の側方(凹部31のX方向側)に形成される隙間が実質的に塞がれる状態になる。これにより、凹部31の側方(凹部31のX方向側)の隙間が実質的になくなるので、ユーザの指が挟まるのを防止可能である。
また、ユーザが、図10および図13に示したキャビネット1が垂直に支持されている状態からキャビネット1を矢印B方向(後方向)に押圧する。その場合、キャビネット1はキャビネット1に取り付けられた支持部材4の板金部材7の回動軸挿入穴72aに挿入されたシャフト12を回動中心Cとして、台座部材3に対して矢印B方向(後方向)に回動する。そして、キャビネット1が約10度(角度α2)回動されると、図12および図15に示すように、キャビネット1の矢印B方向への回動が止まる。これにより、液晶テレビジョン装置100の表示部2は、10度上向きの状態になる。このとき、リブ部13bは、凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aの近傍に位置することにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向およびY方向)の隙間が実質的に塞がれる状態になる。また、キャビネット1のリブ部14bは、図15に示すように、凹部31の側方(凹部31のX方向側)に形成される隙間が実質的に塞がれる状態になる。これにより、凹部31の側方(凹部31のX方向側)の隙間が実質的になくなるので、ユーザの指が挟まるのを防止可能である。
本実施形態では、上記のように、キャビネット1の前後方向(A方向またはB方向)の回動範囲内(本実施形態では、角度α1+角度α2=12.5度)において、リブ部13bと凹部31とによりキャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向またはY方向)の隙間を実質的に塞ぐように構成することによって、キャビネット1の底部よりも上方にキャビネット1の回動中心Cが位置する場合にも、ユーザがキャビネット1を台座部材3に対して前後方向(A方向またはB方向)に回動させる際に、キャビネット1の下端部近傍の内側面と台座部材3の前面との間に実質的に隙間が形成されなくなる。これにより、キャビネット1の下端部近傍の内側面と台座部材3の前面との間にユーザの指が誤って入ることがないので、キャビネット1を台座部材3に対して前後方向(A方向またはB方向)に回動させる際に、キャビネット1と台座部材3との間に形成される隙間に指を挟んでしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キャビネット1の前傾時には、リブ部13bを凹部31に嵌め込むことにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向の隙間を塞ぐように構成し、キャビネット1の後傾時には、リブ部13bの先端部を凹部31のリブ部13b側の下縁部近傍に位置させることにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向またはY方向)の隙間を実質的に塞ぐように構成することによって、キャビネット1の底部1cよりも上方にキャビネット1の回動中心Cが位置する場合にも、ユーザがキャビネット1を台座部材3に対して後方向(B方向)に回動させた際に、キャビネット1の下端部近傍の内側面と台座部材3の前面との間に実質的に隙間が形成されるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キャビネット1の前傾時(A方向側)には、キャビネット1の前後方向(A方向またはB方向)の回動範囲内(本実施形態では、角度α1+角度α2=12.5度)において、リブ部13bを凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aに嵌め込むことにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向またはY方向)の隙間を塞ぐように構成し、キャビネット1の後傾時(B方向側)には、キャビネット1の前後方向(A方向またはB方向)の回動範囲内(本実施形態では、角度α1+角度α2=12.5度)において、リブ部13bの先端部を凹部31のリブ部13bの下面部分31aの近傍に位置させることにより、キャビネット1と台座部材3との間に形成される水平方向(X方向またはY方向)の隙間を実質的に塞ぐように構成することによって、キャビネット1の底部1cよりも上方にキャビネット1の回動中心Cが位置する場合にも、ユーザがキャビネット1を台座部材3に対して後方向(B方向)に回動させた際に、リブ部13b先端部と凹部31のリブ部13b側の下縁部近傍との間に実質的に隙間が形成されるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キャビネット1のリブ部13bを、キャビネット1の底部1c近傍に円弧形状に形成し、台座部材3の凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aを、円弧形状に形成することによって、キャビネット1を台座部材3に対して回動させた際に、リブ部13bとリブ部13bに対応する下面部分31aとが所定の間隔を隔てた状態で、リブ部13bを凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aに対して滑らかに回動させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部13bと凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aとを、キャビネット1の前後方向(A方向またはB方向)の回動範囲内(本実施形態では、角度α1+角度α2=12.5度)において、接触しないように構成することによって、リブ部13bと凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aとが接触している場合に比べ、リブ部13bと凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aとの間に摩擦抵抗が発生するのを抑制することができるので、リブ部13bを凹部31のリブ部13bに対応する下面部分31aに対して滑らかに回動させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部14bを、キャビネット1の前後方向(A方向またはB方向)の回動範囲内(本実施形態では、角度α1+角度α2=12.5度)において凹部31の側方(X方向)に形成される隙間を塞ぐように構成することによって、ユーザがキャビネット1を前後方向(A方向またはB方向)に回動させた際に、凹部31の下面部分31aとリブ部13bとの間のみならず、凹部31の側方(X方向)にも隙間が形成されなくなる。これにより、ユーザがキャビネット1を前後方向(A方向またはB方向)に回動させた際に凹部31の側方(X方向)に形成される隙間に指を挟んでしまうのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の表示装置の一例としての液晶テレビジョン装置に凸部および凹部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、有機EL表示装置やプラズマパネルディスプレイなどの液晶テレビジョン装置以外の表示装置に凸部および凹部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の一例として、筐体が凸部を有するとともに台座部材が凹部を有するように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、筐体が凹部を有するとともに台座部材が凸部を有するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の一例として、凸部をリブ部により構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、凸部をリブ部以外の部分により構成するとともにその凸部を構成する部分が凹部に嵌まり込むように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の一例として、凸部を筐体と一体的に形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、凸部を筐体と別体で設けることにより構成することも可能である。
また、上記実施形態では、本発明の一例として、筐体が約12.5度(約10度後傾および約2.5度前傾)の角度範囲で回動する例を示したが、本発明はこれに限らず、筐体が約12.5度(約10度後傾および約2.5度前傾)以外の角度範囲で回動させてもよい。
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置のキャビネットを取り外した状態を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の支持部材および台座部材を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置のキャビネットのリブ部を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の台座部材を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の支持部材および板金部材を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の支持部材および板金部材を示した平面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の支持部材および板金部材を示した側面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の回動動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の回動動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の回動動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の回動動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の回動動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の回動動作を説明するための断面図である。
符号の説明
1 キャビネット(筐体)
2 表示部
3 台座部材
4 支持部材
13b リブ部(凸部、第1リブ部)
14b リブ部(凸部、第2リブ部)
31 凹部
31a 第1リブ部に対応する下面部分
100 液晶テレビジョン装置(表示装置)
C 回動中心

Claims (6)

  1. 表示部が設けられる筐体と、
    台座部材とを備え、
    前記筐体および前記台座部材の一方は凸部を有し、
    前記筐体および前記台座部材の他方は前記凸部が嵌まり込むように形成された凹部を有し、
    前記筐体は、前記筐体の底部よりも上方に設けられた回動中心を中心として前記台座部材に対して前後方向に回動可能に構成され、
    前記筐体の前後方向の回動範囲内において、前記凸部と前記凹部とにより前記筐体と前記台座部材との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞ぐように構成されている、表示装置。
  2. 前記筐体を前記台座部材の前面側に前記台座部材に対して回動可能に支持する支持部材をさらに備え、
    前記筐体の前傾時には、前記凸部は前記凹部に嵌まり込むことにより、前記筐体と前記台座部材との間に形成される水平方向の隙間が塞がれるように構成され、
    前記筐体の後傾時には、前記凸部の先端部は前記凹部の前記凸部側の下縁部近傍に位置することにより、前記筐体と前記台座部材との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞がれるように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記凸部は、前記筐体に一体的に設けられ、前記台座部材側に突出する第1リブ部を含み、
    前記凹部は、前記筐体の第1リブ部が嵌まり込むように前記台座部材に設けられており、
    前記筐体の前傾時には、前記筐体の前後方向の回動範囲内において、前記第1リブ部は前記凹部の第1リブ部に対応する部分に嵌まり込むことにより、前記筐体と前記台座部材との間に形成される水平方向の隙間が塞がれるように構成され、
    前記筐体の後傾時には、前記筐体の前後方向の回動範囲内において、前記第1リブ部の先端部が前記凹部の第1リブ部側の下縁部近傍に位置することにより、前記筐体と前記台座部材との間に形成される水平方向の隙間が実質的に塞がれるように構成されている、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記筐体の第1リブ部は、前記筐体の底部近傍に円弧形状に形成され、
    前記台座部材の凹部の第1リブ部に対応する下面部分は、円弧形状に形成されている、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第1リブ部と前記凹部の第1リブ部に対応する下面部分とは、前記筐体の前後方向の回動範囲内において、接触しないように構成されている、請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記凸部は、前記筐体に一体的に設けられ、前記第1リブ部に対して垂直方向に突出する第2リブ部をさらに含み、
    前記第2リブ部は、前記筐体の前後方向の回動範囲内において前記凹部の側方に形成される隙間を塞ぐように構成されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
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