JP2009241845A - 保持対象物の連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持対象物及びアタッチメントの全体厚の薄型化と、スライド式とネジ止め式の両方式の連結部の構造に対応して装着することができる保持対象物の連結構造を提供することを目的としている。
【解決手段】保持対象物20の背面に突設された連結部31と、連結部に着脱されるアタッチメント45の連結構造であって、連結部はその背面が下端部から上端部に向けて前方へ傾斜したテーパー面である。また、連結部の背面に、AMPSタイプのアタッチメントを連結するために四角形状に配置された4個のネジ穴22と、4個のネジ穴よりも内側位置に設けられ且つ直線状の係合片47を備えたアタッチメントを連結するための装着溝23とを並置した。
【選択図】図2

Description

本発明は小型且つ薄型の電子機器、クレードル等の保持対象物をスタンドに設けたアタッチメントによって着脱自在に支持する連結構造の改良に関する。
車載用の小型電子機器、例えば簡易タイプの携帯型カーナビゲーション装置として多用されているPND(Personal Navigation Device、又はPortable Navigation Deviceとも言う)を車室内に設置する際には、PNDを支持したクレードルを介してスタンド上部に取付け、スタンド自体はその基部を吸盤、両面テープ等によってダッシュボード、窓ガラス等に取り付ける。
このような電子機器の車室内への取り付け構造としては、特許文献1に記載の構造が提案されている。しかし、この文献に記載の構造によると、電子機器と吸盤を供えたスタンドとが一体として形成されているため、盗難対策として車両を下車するときに電子機器も取り外して持ち運ぶ際にはスタンドごと取り外して持ち運ぶ必要があり、持ち運ぶ際の利便性にかけていた。また、特許文献2には、スタンドと電子機器(ディスプレイ装置)とを分離可能とする構造が開示されている。
図7は従来のクレードルと吸盤式スタンドによるPNDの支持構造を示す図であり、図8(a)乃至(d)は従来の連結部の構成説明図である。
このPNDの支持構造は、スタンド100の先端部に支持されたクレードル110によってPND120を支持した構成を備えている。スタンド100は、アーム101と、アーム101の基部に設けた回動操作部102と、回動操作部102を介してアームと接続された吸盤103と、アーム101の先端部に回動自在に軸支したアタッチメント105と、を備えている。アタッチメント105はアーム101の先端部により支持されたボールジョイント106によって回動自在に支持されている。ボールジョイント106は後方へ延びるネジ棒に締結ノブ106aを螺着した構成を備え、締結ノブ106aを締め付けることによりアタッチメント105を任意の方向に固定することができる。アタッチメント105の前面には2つの係合片107が突設されている。
クレードル110の背面には連結部112を備えており、この連結部112にはアタッチメント105の前面に設けた各係合片107とスライド係合可能な二個の溝112aが形成されている。この例では、各係合片107の上端部に対してクレードルの連結部112に設けた各溝112aの下部を差し込んでからクレードル110を下方へスライドさせることによりアタッチメントとクレードルとの装着が完了する。
このように、スタンドのアタッチメントをクレードルに連結する(又は電子機器本体に直接連結させる)場合、アタッチメントとの係合機構を設ける分、クレードル(又は電子機器自体)の大きさが嵩んでしまうが、車室内という空間に設けられるため、外観上小型化や薄型化が望まれていた。
また、このように電子機器を車室内に取り付けるためのスタンド、アタッチメント、クレードルの構造は、各メーカーにより各社各様で、汎用性がなかった。クレードルについては保持対象となる電子機器の形状や大きさが異なるため、同じメーカーにおいても機種が異なれば、それに応じてクレードルも対応したものに変える必要が生じることがある。しかし、スタンドとアタッチメントについては、電子機器を変えるたびに取り替えることを煩わしく感じるユーザも多く、マウント部材として汎用性が求められている。さらに、スタンドを車室内に固定する際に、ネジや接着等で強固に固定してしまうと取替え自体が困難になってしまう場合もあるため、クレードルとアタッチメントとの汎用性は強く求められていた。そして、4個のネジ穴を備えたAMPSと称されるマウント規格が存在するが、市販されているクレードルの連結部の構造は、メーカー毎のオリジナルの構造か、AMPS型の何れか一方に限られているため、ユーザはクレードル側の連結部構造に対応したアタッチメントを備えたスタンドを購入する必要があり、取替え作業が煩雑になることに加え、選択肢が狭くなるという問題があった。
また、図8に示すようにアタッチメント側の各係合片107は板状であるためにアタッチメントの前面に係合片が占める面積が大きくなり、各係合片107間にボールジョイント106を配置することができず、ボールジョイントは各係合片107を回避した下方に配置することとなる。このため、ボールジョイント106の位置(アタッチメントの回転軸の位置)と、係合片107により支持された横長のPNDの重心位置との間にずれが発生する。
このような構造も、保持対象となる電子機器の保持体制が変わらないものであれば特に問題は生じないものと思われるが、近年、PND等の表示用画面を有する電子機器においては、表示内容や使用する機能に応じて、電子機器自体を通常の表示体制(例えば横表示)から異なる表示体制(縦表示)への切替を可能とするものがあり、そのような場合にこの重心のずれが問題となる。即ち、PNDは係合片107により支持される一方で、アタッチメントは係合片から離間した位置にあるボールジョイントにより回動するからアタッチメントを回動させる過程においてPNDの支持安定性が崩れ易い。
例えば、図7のようにPNDを水平姿勢(横長)に支持する場合には問題ないが、PNDの姿勢を90度回転させて縦長に支持した場合にはPNDの支持安定性が低下して振動、衝撃により大きく振れを起こし易くなる。
上記の如き不具合は、PNDのみならず、車載用の電子機器、特に薄型、小型の電子機器において発生する問題である。
また、このような不具合はクレードルを介してアタッチメントを電子機器に取り付ける場合のみならず、アタッチメントによって直接電子機器を支持する場合にも同様に発生する問題である。
特開2006−347138公報 特開平6−199188号公報
以上のようにPND等の車載用の電子機器をスタンド先端に回動自在に支持したアタッチメントによって保持する場合、連結部の構造が大きくなって嵩張ってしまうことから、外観上好ましくないということが指摘されている。
また、電子機器を直接保持するクレードルをアタッチメントにより支持することになるが、クレードルとアタッチメントとの連結構造にはスライド式とネジ止め式とがあり、メーカーによってクレードルの連結部の方式が異なるため、ユーザはクレードルの形状を確認した上でその形状に対応したアタッチメント構造を備えたスタンドを購入する必要があり、不便であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、外観上の薄型化を実現しつつ、スライド式とネジ止め式の両方式の連結部の構造に対応して装着することができる保持対象物の連結構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る保持対象物の連結構造は、保持対象物の背面に突設された連結部と、該連結部に着脱されるアタッチメントの連結構造であって、前記連結部はその背面が下端部から上端部に向けて前方へ傾斜したテーパー面であることを特徴とする。
保持対象物の背面にアタッチメントとの連結を目的とした連結部を設ける場合、連結部の後方への突出長を可能な限り小さくすることにより、全体の薄型化が可能となる。本発明では、連結部の厚さが下部から上部に向けて漸減するように構成することにより外観デザイン上の効果も図ることができる。
請求項2の発明に係る保持対象物の連結構造は、請求項1において、前記保持対象物は、電子機器の少なくとも背面を支持する背面支持部を有し、前記背面支持部の背面に前記連結部を備えたクレードルであることを特徴とする。
保持対象物の一例として例えばクレードルを挙げることができる。この場合、アタッチメントは車室内の取付け部位に固定されるスタンド等によって支持される。
請求項3の発明に係る保持対象物の連結構造は、請求項1において、前記保持対象物は、電子機器であることを特徴とする。
電子機器の背面に連結部を設けてアタッチメントと接続可能に構成する。
請求項4の発明に係る保持対象物の連結構造は、請求項1乃至3の何れか一項において、前記保持対象物の連結部の背面には、AMPSタイプのアタッチメントを連結するために四角形状に配置された4個のネジ穴と、前記4個のネジ穴よりも内側位置に設けられ且つ直線状の係合片を備えたアタッチメントを連結するための装着溝と、が形成されていることを特徴とする。
市販されているクレードルや電子機器に設けられた連結部のタイプには、AMPSと称される規格に準拠したネジ止めタイプが存在するため、このAMPSの規格にも適合したものと、係合片と装着溝とのスライドインタイプとがある。両タイプを並置した連結部はこれまで開発されていない。その理由はこれまでは面積の大きい係合片を使用していたために、規定された位置に配置される4個のネジ穴と干渉せずに並置することが困難であったからである。本発明では、直線状に延びる突条から成る係合片を採用したので、ネジ穴との併存が可能となる。
請求項5の発明に係る保持対象物の連結構造は、請求項4において、連結部は、前記保持対象物の背面に当接する前部材と、該前部材に対してネジ止めされると共に背面が前記前部材の面に対して傾斜した前記テーパー面である後部材と、を有し、前記後部材の背面に形成された前記4個のネジ穴は、該後部材の背面と直交する方向へ延びており、4個のネジ穴のうちの上側の二個のネジ穴の直上位置、及び下側の二個のネジ穴の直下位置には夫々前記後部材を前記前部材にネジ止めするためのネジ装着穴が形成されており、前記各ネジ装着穴は、前記前部材の面と直交する方向へ延びる一方で、前記各ネジ装着穴の内壁には前記各ネジ穴と平行となる非アンダーカット面が形成されていることを特徴とする。
ネジ穴の軸方向と、ネジ装着穴の軸方向が平行でない場合には、後部材を射出成形する際にアンダーカット部が形成される不具合がある。本発明ではそのような不具合を解決することができる。
請求項6の発明に係る保持対象物の連結構造は、請求項4又は5において、前記アタッチメントは、二本の前記係合片間にボールジョイント部を備えていることを特徴とする。
係合片と同じ高さレベルにボールジョイント部を配置することにより、保持対象物側の重心位置と、ボールジョイント部の位置とが近接し、保持対象物の重量バランスを確保し易くなる。
本発明の保持対象物の連結構造においては、保持対象物の背面に突設された連結部はその背面が下端部から上端部に向けて前方へ傾斜したテーパー面であるため、全体の厚さ寸法を小さくしてコンパクト化することができる。
また、保持対象物の一例として例えばクレードルや電子機器(例えば、PND)を挙げることができる。
また、直線状に延びる突条から成る係合片を採用したので、AMPSに準拠したスタンドにも適用が可能となる。
また、連結部の背面に設けられたAMPSタイプネジ穴の軸方向と、他のネジ装着穴の軸方向とが平行でない場合であっても、アンダーカットの発生を防止できる。
また、係合片と同じ高さレベルにボールジョイント部を配置することにより、保持対象物側の重心位置と、ボールジョイント部の位置とが近接し、保持対象物の重量バランスを確保し易くなる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明に係る保持対象物の連結構造を含むスタンドの構成を示す側面図であり、図2(a)及び(b)は本発明の保持対象物の一例としてのクレードルの背面図、及びアタッチメントの斜視図であり、図3はクレードルにアタッチメントを組み付けた状態を示す背面側斜視図であり、図4はクレードルにアタッチメントを組み付けた状態を示す側部縦断面図であり、図5はクレードルにアタッチメントを組み付けた状態を示す横断面図である。
本発明は、スタンド40の先端部に支持されたアタッチメント45と、保持対象物としてのクレードル20、或いは電子機器(例えば、PND(Personal Navigation Device、又はPortable Navigation Device))1との連結構造に特徴を有するが、以下の実施形態では保持対象物としてのクレードルとアタッチメントとの連結構造について説明する。
クレードル20は、車載用の小型電子機器、例えば簡易タイプの携帯型カーナビゲーション装置として多用されているPND1を支持する部材である。PND1を自動車の車室内に設置する際には、吸盤式スタンド40の先端部に取付けたクレードル20によりPND1を支持し、スタンドはその基部を吸盤43によってダッシュボード、窓ガラス等に取り付けられる。
スタンド40は、アーム41と、アーム41の基部に設けた回動操作部42と、回動操作部42の底部に設けた吸盤43と、アーム41の先端部に回動自在に軸支したアタッチメント45と、を備えている。
PND1は、アタッチメント45によって支持されたクレードル20によって着脱自在に支持されている。
本実施例では、PND1は、外周面全長に亘って凹所3が形成されている。全周に亘る凹所3内に電源スイッチ、STカード用スロット、ヘッドホン穴、USBコネクタ、多ピンコネクタを配置することにより、外径方向への突出物をなくし、しかも前面全体をディスプレイにより占有させることが可能となる。
図3に示すように、クレードル20は、上面と前面が開放した収容空所を備えた平面形状が略コ字状であり、且つPND1をその底部から下降させて収容空所内に装着完了したときにPNDの背面、底面及び左右両側面を夫々支持する背面支持部21、底面支持部25、及び左右の側面支持部30を有している。側面支持部30は弾性的に内外方向へ変形可能に構成されているため、収容空所D内にPND1を装着したときにその両側面に弾性的に圧着して保持することができる。
このようにPNDの背面、底面、及び左右両側面をクレードルの背面支持部21、底面支持部25、及び左右の側面支持部30により支持する構成としたので、クレードルの一部がPND1の前面に設けられたフルフラットタッチパネルとしてのディスプレイ2側に突出するなどの干渉がなくなり、ディスプレイの視認性、及び操作性が向上する。
アタッチメント45は、図2(b)に示すように、平板状のベース46と、ベースの幅方向両端縁から前方へ突設したL字状の係合片(係合突条)47と、ベース46の背面の中央上部に突設された略ドーム状且つ中空のジョイント部48と、を備えている。ジョイント部48の頂部とベース46との間には貫通穴が形成されている。ジョイント部48の中空内部には図示しないボールが回動自在且つ脱落不能に嵌合し、ボールから延びる図示しないネジ棒がスタンドのアーム41の先端に設けた椀状のジョイント部40aを貫通する。ジョイント部40aの内面側はジョイント部48の外面と摺動的に係合する。前記ネジ棒に操作ノブ40bを螺着して締結することによりジョイント部40aに対するアタッチメント45の角度を固定することができる。ジョイント部48、ジョイント部40a、及び前記ボール等はボールジョイント部を構成している。
クレードル20は、その背面中央部に突出した連結部31を備えており、連結部31の背面31aには、AMPSタイプのアタッチメントを連結するために四角形状に配置された4個のネジ穴22と、4個のネジ穴22よりも内側位置に設けられアタッチメント45の係合片をスライドインさせるための縦長の装着溝23と、を備えている。なお、AMPSタイプのアタッチメントとは、所定の規格を有した4個の穴を備え、この穴とクレードル側の4個のネジ穴22との間をビスにより固定するネジ固定タイプを称する。
装着溝23は、下端部23aが開放しており、この下端部からアタッチメントの係合片47をスライドインさせることができるように構成されている。
アタッチメントの係合片47の先端部は図示のように外側にL字状に屈曲してもよいし、内側にL字状に屈曲しても良い。更に、係合片47の先端部がT字状であっても良い。装着溝23の内部形状は、係合片47の先端部形状に応じて整合し易いように、L字状、或いはT字状となる。
このように本発明にあっては、係合片(係合突条)47として上下方向へ延びる直線状の突条を選択したので、係合片自体の占有スペースの低減と係合片間距離の減縮が可能となり、四角形状に配置された四個のネジ穴22間のスペース内に係合片47を配置することが可能となった。
このように、連結部31の背面にAMPSタイプのアタッチメントを連結するために四角形状に配置された4個のネジ穴22と、4個のネジ穴22よりも内側位置に設けられアタッチメント45の係合片をスライドインせるための装着溝23と、を併設することが可能になったため、スタンドのアタッチメント側の形状がAMPSタイプである場合と、係合片をスライドインさせるタイプである場合の両方に対応することができる。
また、本発明のアタッチメント45では、ボールジョイントを構成するジョイント部48を、ベース46の背面上の係合片47を回避した位置ではなく、係合片47間に相当する位置に設けることを可能とした点も特徴の一つである。
図8に示した従来例では係合片が広い面積を有した板状であり、二個の係合片がアタッチメント面積の大半を占有するため、係合片間にボールジョイントを配置することができず、係合片を回避した下側にボールジョイントを配置せざるを得なかった。このため、アタッチメントの面積が大型化したり、係合片の位置とボールジョイント部との位置にずれがあることによって水平姿勢に保持したPNDを90度回転させて保持する際に重量バランスが崩れて振動によって振れが発生し易くなるという問題があった。
つまり、図8の従来例にあっては、アタッチメント45の回転軸であるボールジョイント部の位置と、PNDを支持したクレードルの重心(係合片の位置)との間にずれが発生するため、クレードル側の重心から偏心した位置にあるボールジョイント部を中心として回転させた場合には挙動が安定しなくなり、振動により振れ易くなることが明かである。
これに対して本発明のアタッチメント45は、係合片47の位置とジョイント部48の位置がほぼ一致しているため、常にPND1の重心に近い位置にジョイント部48を配置することができ、PNDをどのような姿勢に回転させたとしても安定した状態(重量バランス)で保持し続けることができる。
次に、クレードル20の背面に突設された連結部31の厚さは可能な限り薄い方が好ましいが、所定の軸方向寸法を有するネジ穴22と、装着溝23を収容するスペースを連結部31内に確保する必要から所定の厚さが必要となる。この二律背反の要請を同時に満たすために本発明においては、連結部31の背面31aを下端部から上端部に向けて前方へ傾斜したテーパー面とした。つまり、クレードル20の背面支持部21の背面に対して連結部31の背面31aは平行ではなく、上部側よりも下部側の方が厚くなるようにテーパー状に構成されている。
従って、クレードルの背面側突出部(連結部31)が上方へ向かうほど薄くなるため、厚み寸法が減少してコンパクト化し、上側が薄いことにより外観上もすっきりした印象を与えることができる。なお、連結部31の背面が傾斜していたとしても、スタンド側のボールジョイントにより上下角度を任意に調整できるため、クレードルの取付け角度調整を行う上での不具合は一切ない。
次に、図6は本発明の他の実施形態の構成を示す断面図(連結部の構成説明図)である。
連結部31は、クレードル20の背面支持部21の背面に直接当接する前部材32と、前部材32に対してネジ33によりネジ止めされる後部材35と、を有する。後部材35は、傾斜した背面31aを有し、背面31aにはネジ穴22を構成する筒状のネジ受部22aが形成されている。
前部材32はクレードル20の下部から一側面にかけて組み付けられる部材32aと一体化されている。前部材32の背面にはネジ33を螺着するための筒状のネジ受け部34が4箇所突出形成されている。後部材35の背面31aには、各ネジ受け部34と対応する部位にネジ装着穴36が形成されている。ネジ装着穴36から差し込んだネジ33をネジ受部34に螺着することにより後部材35は前部材32に対して固定される。ネジ装着穴36はAMPSタイプのアタッチメント45を装着するための4個のネジ穴22を回避した上下方向(上側の二個のネジ穴22の直上位置と、下側の二個のネジ穴22の直下位置)に夫々配置されている。
ところで、連結部31を構成する前部材32及び後部材35は、射出成形により製造されるが、ネジ穴22を構成するネジ受け部22aは後部材35の背面31aに対して直交する方向へ延びるように設計される一方で、前部材32側に設けるネジ受け部34は前部材本体32bに対して直交する方向(保持対象物としてのクレードルの背面と直交する方向)へ延びている。つまり、前部材本体35aと背面31aとが平行でないため、両ネジ受け部22aと34とは傾斜角度が異なっている。従って、ネジ受部34と連通するネジ装着穴36の軸方向はネジ受部34と同様に前部材本体35aと直交する方向へ延びている。
このように後部材35には、方向が異なる筒状のネジ受け部22aと、ネジ装着穴36が併存した状態となっている。このような構造の後部材35を射出成形により製造する場合、型抜き方向をネジ受け部22aに合わせるとネジ装着穴36がアンダーカットとなって型抜きが正常に遂行できなくなる。
このような不具合を解決するために本発明では、図6に示すようにネジ装着穴36の内壁に各ネジ受け部22a(ネジ穴22の内壁)と平行となる非アンダーカット面36aを形成した。
以上のように本発明によれば、保持対象物の背面にアタッチメントとの連結を目的として設けた連結部31の背面31aが下端部から上端部に向けて前方へ傾斜したテーパー面であるため、換言すれば、連結部の厚さが下部から上部に向けて漸減するように構成したため、連結部を設ける場合、その突出長を可能な限り小さくして全体の薄型化が可能となり、外観を高めることができる。
保持対象物の一例として例えばクレードルや電子機器(例えば、PND)を挙げることができる。この場合、アタッチメントは車室内の取付け部位に固定されるスタンド等によって支持される。
市販されているクレードルや電子機器に設けられた連結部のタイプには、ネジ止めタイプと、係合片と装着溝とのスライドインタイプとがあるが、両タイプを並置した連結部はこれまで開発されていない。その理由はこれまでは面積の大きい係合片を使用していたために、規定された位置に配置される4個のネジ穴と干渉せずに並置することが困難であったからである。本発明では、直線状に延びる突条から成る係合片を採用したので、ネジ穴との併存が可能となる。
ネジ穴22の軸方向と、ネジ装着穴36の軸方向が平行でない場合には、後部材を射出成形する際にアンダーカット部が形成される不具合がある。本発明ではそのような不具合を解決することができる。
係合片47と同じ高さレベルにボールジョイント部を配置することにより、保持対象物側の重心位置と、ボールジョイント部の位置とが近接し、保持対象物の重量バランスを確保し易くなる。
なお、以上の説明においては保持対象物としてクレードルについて説明したが、上記の如き連結部の構造を電子機器の背面に設けることにより、電子機器自体を直接アタッチメントにより支持するようにしてもよい。
本発明に係る保持対象物の連結構造を含むスタンドの構成を示す側面図である。 (a)及び(b)は本発明の保持対象物の一例としてのクレードルの背面図、及びアタッチメントの斜視図である。 クレードルにアタッチメントを組み付けた状態を示す背面斜視図である。 クレードルにアタッチメントを組み付けた状態を示す側部縦断面図である。 クレードルにアタッチメントを組み付けた状態を示す横断面図である。 本発明の他の実施形態の構成を示す断面図(連結部の構成説明図)である。 従来のクレードルと吸盤式スタンドによるPNDの支持構造を示す図である。 (a)乃至(d)は従来の連結部の構成説明図である。
符号の説明
1…PND、2…ディスプレイ、3…凹所、20…クレードル(保持対象物)、21…背面支持部、22…ネジ穴、22a…ネジ受け部、23…装着溝、25…底面支持部、30…側面支持部、31…連結部、31a…背面、32…前部材、32a…部材、32b…前部材本体、33…ネジ、34…ネジ受け部、35…後部材、36…ネジ装着穴、36a…非アンダーカット面、40…スタンド、40a…ジョイント部、40b…操作ノブ、41…アーム、42…回動操作部、43…吸盤、45…アタッチメント、46…ベース、47…係合片、48…ジョイント部

Claims (6)

  1. 保持対象物の背面に突設された連結部と、該連結部に着脱されるアタッチメントとの連結構造であって、
    前記連結部はその背面が下端部から上端部に向けて前方へ傾斜したテーパー面であることを特徴とする保持対象物の連結構造。
  2. 前記保持対象物は、電子機器の少なくとも背面を支持する背面支持部を有し、前記背面支持部の背面に前記連結部を備えたクレードルであることを特徴とする請求項1に記載の保持対象物の連結構造。
  3. 前記保持対象物は、電子機器であることを特徴とする請求項1に記載の保持対象物の連結構造。
  4. 前記保持対象物の連結部の背面には、AMPSタイプのアタッチメントを連結するために四角形状に配置された4個のネジ穴と、前記4個のネジ穴よりも内側位置に設けられ且つ直線状の係合片を備えたアタッチメントを連結するための装着溝と、が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の保持対象物の連結構造。
  5. 連結部は、前記保持対象物の背面に当接する前部材と、該前部材に対してネジ止めされると共に背面が前記前部材の面に対して傾斜した前記テーパー面である後部材と、を有し、
    前記後部材の背面に形成された前記4個のネジ穴は、該後部材の背面と直交する方向へ延びており、
    4個のネジ穴のうちの上側の二個のネジ穴の直上位置、及び下側の二個のネジ穴の直下位置には夫々前記後部材を前記前部材にネジ止めするためのネジ装着穴が形成されており、
    前記各ネジ装着穴は、前記前部材の面と直交する方向へ延びる一方で、前記各ネジ装着穴の内壁には前記各ネジ穴と平行となる非アンダーカット面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の保持対象物の連結構造。
  6. 前記アタッチメントは、二本の前記係合片間にボールジョイント部を備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の保持対象物の連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4801231B1 (ja) * 2010-11-02 2011-10-26 パイオニア株式会社 端末保持装置
JP4827995B1 (ja) * 2010-10-19 2011-11-30 パイオニア株式会社 端末保持装置
CN115571061A (zh) * 2022-10-25 2023-01-06 昆明理工大学 一种基于物联网的互动式车载显示装置

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