JP3623699B2 - 卓上壁掛兼用型通信機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、卓上壁掛兼用型通信機器通信機器に関し、特に装置の加工や部品の追加を必要とせず、卓上及び壁掛け設置が可能で、いずれの設置形態においても装置の操作性や表示手段の視認性が良好な卓上壁掛兼用型通信機器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータの周辺端末機器としてターミナルアダプタ等の通信機器が利用されている。これらの通信機器は一般に卓上に設置して利用されるのが一般的であり、壁に設置して利用する場合は、ユーザが適宜、通信機器の筐体を加工及び部品を追加して壁面に設置していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパソコンの周辺端末機器である卓上型のターミナルアダプタ等の通信機器を壁掛設置に変更する場合、ユーザが適宜、通信機器の筐体を加工し、壁掛け時の通信機器の操作パネルの操作性や通信機器の表示部分の視認性を向上するため各種の部品を追加しなければならない問題点があった。卓上型の通信機器を壁面に掛けて利用する場合、壁面に取り付けの為の通信機器の加工や取付部品の追加は、結果的に利用者に多大なコストがかかるという問題点があった。
【０００４】
本発明は、通信機器の加工をせず、且つ部品を追加することなく卓上で利用する場合も壁掛けで利用する場合でも、機器の操作性や表示部の視認性が良好な卓上壁掛兼用型通信機器を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の卓上壁掛兼用型通信機器は、通信機器の第１の筐体と、通信機器の第２の筐体と、前記第１の筐体と前記第２の筐体を連結し、前記第１の筐体と前記第２の筐体との相対角度を変更する球面軸受け機構と、前記第２の筐体に乾電池収納スペース及び通信機器のインターフェースケーブルとを接続するインターフェース手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１２】
本発明の卓上壁掛兼用型通信機器は、前記第２の筐体に乾電池収納スペース及び通信機器のインターフェースケーブルとを接続するインターフェース手段を備えたことを特徴とする。
【００１４】
本発明の卓上壁掛兼用型通信機器は、通信機器を壁掛け設置させた状態において、乾電池収納スペースが正面に向くように配置されることを特徴とする。
本発明の卓上壁掛兼用型通信機器は、インターフェース手段を第２の筐体の端部に設け、且つ通信機器を壁掛け設置させた状態において、インターフェース手段が下方向に向くように配置されることを特徴とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【００１６】
図１は、本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の第１の実施形態の卓上設置を示す外観図である。
【００１７】
図１は、卓上壁掛兼用型通信機器の実施形態の一例としてパソコンの周辺機器としての通信機器であるターミナルアダプターの卓上設置の実施例を示している。
【００１８】
図１を参照すると、卓上壁掛兼用型通信機器１０は第１の筐体１１と、第２の筐体１２と、第１の筐体１１と第２の筐体１２を連結し、第１の筐体１１と第２の筐体１２の相対的な折り畳み角度を調整する角度調整手段１３を備えている。
【００１９】
第１の筐体１１は、通信装置の装置機能の表示手段１４及び装置機能を設定するスイッチ１５を備えている。第２の筐体１２は卓上設置の際、スタンドとして機能する。
【００２０】
角度調整手段１３は、第１の筐体１１と第２の筐体１２を一直線にした状態から、第１の筐体１１に対して角度調整手段１３の回転軸を中心に第２の筐体１２を前後に回転することができるように成っている。卓上壁掛兼用型通信機器１０を卓上設置したときの、第１の筐体１１と第２の筐体１２の角度の設定は、使用状態における装置機能の表示手段の視認性や装置の操作性の観点で任意に設定することができる。
【００２１】
角度調整の範囲は第１の筐体１１と第２の筐体１２を一直線にした状態から、第１の筐体１１に対して、角度調整手段１３の回転軸を中心に第２の筐体１２を前後に１３５度以上とすることにより、卓上設置や壁掛設置の際の利用場面で各種の利点がある。
【００２２】
図２は、本発明の実施形態に於ける第２の筐体の詳細構造を示す外観図である。
【００２３】
図２において、第２の筐体１２の底部には装置を動作させるために必要な乾電池を収納するスペース１６が設けられている。図２ではスペース１６に収納される乾電池と乾電池収納スペースのカバーは示していない。
【００２４】
図３は、本発明による卓上壁掛兼用型通信機器を卓上設置したときの背面外観図である。
【００２５】
図３を参照すると、第１の筐体１１の背面には、通信装置を壁掛け設置として利用するときに利用する壁掛け手段１７が構成されている。第２の筐体１２の端部には通信装置に必要なインターフェースケーブルを接続するインターフェース手段としてのコネクタ１８を備えている。
【００２６】
次に、本発明による卓上壁掛兼用型通信機器の第１の実施形態を壁掛け設置する場合の実施例について説明する。
【００２７】
図４は、本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の壁掛け状態の斜視外観図である。
【００２８】
図４を参照すると、卓上壁掛兼用型通信機器１０を壁掛け設置で使用する場合は、先ず角度調整手段１３により、第１の筐体１１と第２の筐体１２を一直線にする。第１の筐体１１に予め備えられているプレート１９を上方に引き上げる。第１の筐体１１と第２の筐体１２を一直線にすることで、第２の筐体１２の底部に形成された乾電池を収納するスペース１６は通信装置１の第１の筐体１１の装置機能の表示手段１４及び装置機能を設定するスイッチ１５がある操作面と同様に正面になる。このように壁掛け設置の装置形状は平板上の形状となり、かつ乾電池の収納スペース１６が正面に向くので、壁掛け状態のままで第２の筐体１２のスペース１６に乾電池を実装したり交換が可能である。
【００２９】
次に、壁掛け手段の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【００３０】
図５は、壁掛け手段の第１の実施例を示す外観図である。
【００３１】
図５を参照すると、壁掛け手段として、第１の筐体１１を壁に取り付けた金具等に係合するための固定用孔２６が形成されている。この固定用孔２６は第１の筐体１１をプラスチック等で成形するときに簡単に成形して形成することができる。
【００３２】
図６は、壁掛け手段の第２の実施例を示す図である。
【００３３】
図６を参照すると、壁掛け手段として、第１の筐体１１の背面に壁掛け専用のプレート１９を備えている。プレート１９には、予め壁面への取り付けを考慮して取り付け穴２３が形成されている。図６（ａ）は壁掛け設置をしないときの第１の筐体１１の背面に於けるプレート１９の位置を示している。プレート１９は第１の筐体１１の背面に収納されている。図６（ｂ）は壁掛け設置のときの第１の筐体１１の背面に於けるプレート１９の位置を示している。プレート１９は第１の筐体１１の背面の上部に引き上げられている。このように通信装置を壁掛け設置として利用する場合は図６（ａ）に示す位置にあるプレート１９を上方に引き上げ図６（ｂ）に示すプレート１９の位置に設定する。
【００３４】
次に、本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の壁掛け設置状態の実施例について図面を用いて説明する。
【００３５】
図７は、本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の壁掛け設置状態を示す断面図である。
【００３６】
図７（ａ）を参照すると、卓上壁掛兼用型通信機器１０を構成する第１の筐体１１と第２の筐体１２は一直線の平板状態になり、壁面２０と平行に設置されている。さらに第１の筐体１１の上方に引き上げられた壁掛け専用のプレート１９には予め取り付け穴２３が形成されているので、取り付けネジ２４により卓上壁掛兼用型通信機器１０は固定される。
【００３７】
図７（ｂ）を参照すると、予め壁面２０に取り付けられたフック部材２５に、図７（ａ）で説明した壁掛け専用のプレート１９の取り付け穴２３を引掛けることにより卓上壁掛兼用型通信機器１０は壁面２０に固定される。
【００３８】
図７に示す状態で壁面に卓上壁面兼用型通信機器を取り付けることにより、パソコン使用環境の机上等の有効なスペース活用が図られ、且つ第２の筐体１２に構成されたインターフェース用のコネクタに接続されたインターフェースケーブル２１は壁面に沿って装置の下方向に延びるのでインターフェースケーブル２１の引き回しが整然となり、すっきりする効果がある。
【００３９】
次に、本発明の第２の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【００４０】
図８は、本発明の卓上壁面兼用型通信機器の第２の実施形態の斜視外観図である。
【００４１】
図８を参照すると、通信機器を構成する第１の筐体１１と第２の筐体１２を連結し、角度調整する手段として球面軸受け機構を使用している。球面軸受け機構は第１の筐体１１の球面軸２２ａを第２の筐体１２の球面軸受け部２２ｂに嵌合することにより形成される。球面軸受け機構を使用することにより、本発明の卓上壁面兼用型通信機器の第１の実施例で説明した様な角度調整の方向が一方向でなく、より自由度を有した角度調整が可能となる効果がある。特に卓上壁面兼用型通信機器を卓上設置として使用する場合、スタンドとして機能する第２の筐体１２に対して表示手段及び操作スイッチを有する第１の筐体１１を前後、左右さらには卓上の垂直線に対して視認性及び操作性を考慮して自由に角度調整することが可能である。具体的には、図８に示した矢印の方向に、第２の筐体１２に対して第１の筐体１１を自由に回転させることができる。
【００４２】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、具体的にはパソコンの周辺機器として利用される通信機器であるターミナルアダプタ等に適用することができる。ターミナルアダプタに限定されず、各種の卓上壁掛兼用型通信機器に本発明の思想を適用できる。
【００４３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の卓上壁掛兼用型通信機器によれば、通信機器を構成する第１の筐体と第２の筐体を連結し、両者の相対的な角度を調整する球面軸受け機構を備え、互いの筐体のなす角度を調整可能とし、且つ予め第２の筐体の背面に壁面取り付け手段を備えているので、通信装置の設置形態に応じて通信機器の加工をせず、且つ部品を追加することなく、卓上で利用する場合も、壁掛けで利用する場合でも機器の操作性や、表示部の視認性が良好な卓上壁掛兼用型通信機器が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の第１の実施形態の卓上設置を示す外観図である。
【図２】本発明の実施形態に於ける第２の筐体の詳細構造を示す外観図である。
【図３】本発明による卓上壁掛兼用型通信機器を卓上設置したときの背面外観図である。
【図４】本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の壁掛け状態の斜視外観図である。
【図５】壁掛け手段の第１の実施例を示す外観図である。
【図６】壁掛け手段の第２の実施例を示す図である。
【図７】本発明の卓上壁掛兼用型通信機器の壁掛け設置状態を示す断面図である。
【図８】本発明の卓上壁面兼用型通信機器の第２の実施形態の斜視外観図である。
【符号の説明】
１０ 卓上壁掛兼用型通信機器
１１ 第１の筐体
１２ 第２の筐体
１３ 角度調整手段
１４ 表示手段
１５ スイッチ
１６ スペース
１７ 壁掛け手段
１８ コネクタ
１９ プレート
２０ 壁面
２１ インターフェースケーブル
２２ａ 球面軸
２２ｂ 球面軸受け部
２３ 取り付け穴
２４ 取り付けネジ
２５ フック部材
２６ 固定用孔
Claims (3)
- 通信機器の第１の筐体と、
通信機器の第２の筐体と、
前記第１の筐体と前記第２の筐体を連結し、前記第１の筐体と前記第２の筐体との相対角度を変更する球面軸受け機構と
前記第２の筐体に乾電池収納スペース及び通信機器のインターフェースケーブルとを接続するインターフェース手段と、
を備えた事を特徴とする卓上壁掛兼用型通信機器。 - 前記通信機器を壁掛け設置させた状態において、前記乾電池収納スペースが正面に向くように配置されることを特徴とする請求項１記載の卓上壁掛兼用型通信機器。
- 前記インターフェース手段を前記第２の筐体の端部に設け、且つ前記通信機器を壁掛け設置させた状態において、前記インターフェース手段が下方向に向くように配置されることを特徴とする請求項１記載の卓上壁掛兼用型通信機器。
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