JP2009264834A - 絶縁検査装置および絶縁検査方法 - Google Patents

絶縁検査装置および絶縁検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同種の基板に対する絶縁検査に要する時間を短縮する。
【解決手段】N本の導体パターン21が形成されたM個の同種の基板22〜25における(M×N)本の導体パターン21に接触可能なテストヘッド3と、2本の導体パターン21間に流れる電流I1を測定する測定部4と、(M×N)本の導体パターン21のうちの任意の2本の導体パターン21を選択して測定部4に接続するスキャナ部5と、スキャナ部5に選択させた2本の導体パターン21間の電流I1を測定部4に測定させ、電流I1に基づいて2本の導体パターン21間の絶縁状態を検査する処理部7とを備え、処理部7は、M個の基板22〜25における(M×N)本の導体パターン21全体に対して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して導体パターン21間の絶縁状態を検査する全体検査処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に形成された導体パターン間の絶縁状態を検査する絶縁検査装置および絶縁検査方法に関するものである。
この種の絶縁検査装置および絶縁検査方法として、本願出願人は下記の特許文献1に開示した絶縁検査装置および絶縁検査方法を提案している。この絶縁検査装置および絶縁検査方法では、検査すべきN本の導体パターンが形成された基板を検査する際に、logN以上であってlogNに最も近い整数を検査回数として規定して検査を行う検査方法を採用することで、基板についての検査時間の短縮を図っている。この検査方法は、いわゆるマルチプル方法として、下記の非特許文献1に開示されている。
特開2008−58254号公報(第8頁) 編集委員長 原靖彦、「高密度実装における検査技術・装置ハンドブック」、社団法人国際都市コミュニケーションセンター編集事務局、2001年9月1日、p.87−88
ところが、このマルチプル方法を採用した絶縁検査装置および絶縁検査方法には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、上記のような基板がM(2以上の整数)個面付けされた1枚の多面取り基板について上記のような絶縁検査を実施する場合、上記の絶縁検査方法および絶縁検査装置では、基板毎に上記のマルチプル方法を適用して検査回数を規定して検査を実行することになる。この面付けされた各基板に対して個別にマルチプル方法を採用して検査する検査方法には、絶縁状態が不良の基板を確実に特定できるというメリットがある反面、面付けされた基板の数に比例して検査時間が増加するという課題が存在している。特に近年では、基板製作の質が向上しているため、絶縁状態が不良となる基板の特定を行う必要性が低下していることから、面付けされた基板の絶縁状態がすべて良好であるとの検査結果を短時間に取得できる絶縁検査装置および絶縁検査方法が望まれている。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、導体パターンが形成された同種の基板に対する絶縁検査に要する時間を短縮し得る絶縁検査装置および絶縁検査方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の絶縁検査装置は、絶縁検査の対象となるN(4以上の整数)本の導体パターンが形成されたM(2以上の整数)個の同種の基板における(M×N)本の当該導体パターンに接触可能なテストヘッドと、2本の前記導体パターン間の電気的パラメータを測定する測定部と、前記(M×N)本の導体パターンのうちの任意の2本の導体パターンを選択して前記測定部に接続するスキャナ部と、前記スキャナ部を制御して2本の前記導体パターンを選択させると共に、前記測定部を制御して当該選択された2本の導体パターンについての前記電気的パラメータを測定させ、当該測定された電気的パラメータに基づいて当該2本の導体パターン間の絶縁状態を検査する処理部とを備えた絶縁検査装置であって、前記処理部は、前記M個の基板における(M×N)本の前記導体パターン全体に対して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する全体検査処理を実行する。
また、請求項2記載の絶縁検査装置は、請求項1記載の絶縁検査装置において、前記処理部は、前記全体検査処理において前記絶縁状態が不良の前記導体パターンが存在することを検出したときに、検査回数L2をlogN以上であってlogNに最も近い整数に規定して前記基板毎の前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する個別検査処理を実行して、当該絶縁状態が不良の導体パターンを含む前記基板を特定する。
また、請求項3記載の絶縁検査装置は、請求項2記載の絶縁検査装置において、マーク付与部を備え、前記処理部は、前記個別検査処理において特定した前記基板に対して前記マーク付与部を制御して識別可能なマークを付与させる。
また、請求項4記載の絶縁検査装置は、請求項1から3のいずれかに記載の絶縁検査装置において、表示部を備え、前記処理部は、前記絶縁状態の検査の結果を前記表示部に表示させる。
また、請求項5記載の絶縁検査方法は、絶縁検査の対象となるN(4以上の整数)本の導体パターンが形成されたM(2以上の整数)個の同種の基板に形成されている(M×N)本の前記導体パターン全体に対して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する全体検査処理を実行する。
また、請求項6記載の絶縁検査方法は、請求項5記載の絶縁検査方法において、前記全体検査処理において前記絶縁状態が不良の前記導体パターンが存在したときに、検査回数L2をlogN以上であってlogNに最も近い整数に規定して前記基板毎の前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する個別検査処理を実行して、当該絶縁状態が不良の導体パターンを含む前記基板を特定する。
請求項1記載の絶縁検査装置および請求項5載の絶縁検査方法では、N本の導体パターンが形成されたM個の同種の基板に形成されている(M×N)本の導体パターン全体に対して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して各導体パターン間の絶縁状態を検査する全体検査処理を先ず実行する。この場合、全体検査処理で検査される導体パターン対の数は、M個の基板のそれぞれに対して、logN以上であってlogNに最も近い整数を検査回数L2に規定して各導体パターン間の絶縁状態を検査する場合の導体パターン対の合計数と比較して常に少なくなる。
したがって、この絶縁検査装置およびこの絶縁検査方法によれば、基板の製作の質が向上しているために絶縁状態が不良と判断される基板が少なくなってきているという状況下において、M個の同種の基板の絶縁状態がすべて良好であるとの検査結果を極めて短時間に取得することができる。
また、請求項2記載の絶縁検査装置および請求項6記載の絶縁検査方法では、全体検査処理において絶縁状態が不良の導体パターン対が存在したときに、検査回数L2をlogN以上であってlogNに最も近い整数に規定して、M個の基板毎の各導体パターン間の絶縁状態を検査する個別検査処理を実行して、絶縁状態が不良の導体パターン対を含む基板を特定する。したがって、この絶縁検査装置およびこの絶縁検査方法によれば、M個の基板に絶縁状態が不良の導体パターン対が存在しているときにも、不良の導体パターン対を含む基板を特定することができる。また、絶縁状態が不良と判断される基板が少なくなってきているという状況下では、個別検査処理を実行する頻度が低いため、不良の導体パターン対を含む基板をM個の基板の中から特定するための個別検査処理を実施可能としつつ、M個の基板に対する絶縁検査を複数実施するときの平均時間を短縮することができる。
また、請求項3記載の絶縁検査装置によれば、絶縁状態が不良の導体パターン対が存在していると特定された基板にマークを施すことができるため、絶縁状態が不良の導体パターン対が存在している基板を確実に特定することができ、これにより、不良の発生している基板に対する補修作業を効率よく実施することができる。
また、請求項4記載の絶縁検査装置によれば、表示部が絶縁検査処理の結果を表示するため、基板の絶縁状態の良否を作業者に確実に認識させることができる。
以下、本発明に係る絶縁検査装置および絶縁検査方法の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、絶縁検査装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す絶縁検査装置1は、本発明に係る絶縁検査方法に従って検査対象である基板20に形成された導体パターン21についての絶縁状態を検査する検査装置であって、搬送機構2、テストヘッド3、測定部4、スキャナ部5、マーク付与部6、処理部7、記憶部8および表示部9を備えている。本例の基板20は、図1に示すように、M(Mは2以上の整数。本例では一例として4)個の同種の基板(同一の配置となるように各導体パターン21が形成された基板。以下、「子基板」ともいう)22,23,24,25が面付けされた多面取り基板に形成されている。また、本例では各子基板22〜25には、絶縁検査が行われるN(4以上の整数)本の導体パターン21が形成されているものとする。
搬送機構2は、例えばコンベアで構成されて、図1に示すように、搬送方向(矢印方向)に沿って並設されたテストステージST1およびマーキングステージST2に基板20を1つずつ間欠的に搬送する。テストヘッド3は、不図示の駆動機構によってテストステージST1に搬送された基板20に対して接離動可能に構成されている。また、テストヘッド3は、基板20に面付けされた各子基板22〜25に形成された導体パターン21と電気的に同時に接触するプローブ3aが基板20との対向面に複数形成されている。また、すべてのプローブ3aは、不図示の配線によってスキャナ部5に一対一で接続されている。
測定部4は、電圧生成器および電流測定器(いずれも図示せず)を備えている。この場合、測定部4は、一対の配線4a,4aを介してスキャナ部5に接続されて、各配線4a,4a間に電圧生成器によって生成される試験用電圧V1(既知の一定電圧値)を出力可能に構成されている。また、測定部4は、試験用電圧V1の印加に起因して配線4a,4a間に流れる電流I1を電流測定器で測定可能に構成されている。また、測定部4は、電流測定器が測定した電流I1の電流値を示すデータD1を処理部7に出力する。本例では、測定部4は、処理部7から出力される制御信号S1に基づいて動作して、試験用電圧V1の生成、電流I1の測定、およびデータD1の出力を実行する。
スキャナ部5は、複数の切換スイッチおよびスイッチ制御回路(いずれも図示せず)で構成されている。また、スキャナ部5の各切換スイッチは、測定部4の各配線4a,4aに接続されると共に、テストヘッド3の対応するプローブ3aと一対一で接続されている。また、スキャナ部5は、処理部7から出力される制御信号S2に基づいてスイッチ制御回路が各切換スイッチをオン状態またはオフ状態に移行させることにより、各子基板22,23,24,25に形成されている複数本(N×M本)の導体パターン21のうちの任意の2本(以下、「導体パターン21対」ともいう)を測定部4の配線4a,4aに接続させる機能を備えている。
マーク付与部6は、一例として、図1に示すように、インク供給部6aおよびM(本例では4)個の射出ノズル6bを備え、インク供給部6aから供給されるマーキング用のインクを任意の射出ノズル6bから所定量射出可能に構成されている。また、各射出ノズル6bは、マーキングステージST2に搬送されてきた基板20に面付けされている各子基板22〜25に対してインクを塗布し得るように、各子基板22〜25に対応させてマーキングステージST2に配設されている。このように構成されたマーク付与部6は、処理部7から出力される制御信号S3に基づいて、インク供給部6aが処理部7から指示された位置にある射出ノズル6bに対してインクを供給して射出させることにより、指示された位置にある射出ノズル6bに対応する子基板(子基板22,23,24,25のうちのいずれか)にマーキング(マークを付与)する。
処理部7は、例えばCPUで構成されて、基板20に対する絶縁検査処理、およびマーク付与処理を実行する。具体的には、処理部7は、この絶縁検査処理において、基板20全体を1つの検査対象として絶縁検査を行う全体検査処理と、基板20に面付けされた各子基板22,23,24,25をそれぞれ1つの検査対象として絶縁検査を行う個別検査処理とを実行する。また、処理部7は、測定部4、スキャナ部5およびマーク付与部6に対する制御を実行する。
記憶部8は、処理部7の動作プログラムを記憶する。また、記憶部8には、マルチプル方法を基板20全体に適用して予め算出した全体検査処理において相互間の絶縁状態が検査される導体パターン21対の組(個数L1の組)、およびマルチプル方法を子基板22に適用して予め算出した個別検査処理において相互間の絶縁状態が検査される導体パターン21対の組(個数L2の組。他の子基板23〜25も同じ導体パターン21対の組となる)が予め記憶されている。また、記憶部8には、絶縁検査処理において使用される基準抵抗値Rrefが記憶されている。表示部9は、一例としてLCDで構成されて、処理部7が実施した検査の結果を表示する。
次に、本発明における絶縁検査方法について、絶縁検査装置1の動作と共に、図2を参照して説明する。なお、一例として、基板20には、上記したようにM(=4)個の子基板22,23,24,25が面付けされ、各子基板22,23,24,25には、独立したN(=100)本の導体パターン21が形成されているものとする。これにより、記憶部8には、全体検査処理において相互間の絶縁状態が検査される導体パターン21対の組として、log(M×N)=log(4×100)≒8.64であるから、この数値に最も近い整数(9)と同数の9組(個数L1)の導体パターン21対がマルチプル方法によって求められて予め記憶されているものとする。また、個別検査処理において相互間の絶縁状態が検査される導体パターン21対の組として、log(N)=log(100)≒6.64であるから、この数値に最も近い整数(7)と同数の7組の導体パターン21対がマルチプル方法によって求められて予め記憶されているものとする。また、1つの導体パターン21対に対する絶縁検査に要する時間は、本例では一例として50(ミリ秒)であるとする。
まず、搬送機構2によって基板20がテストステージST1に搬送されると、絶縁検査装置1では、不図示の駆動機構がテストヘッド3を基板20に接近する方向に移動させて、テストヘッド3のプローブ3aを基板20に形成された各導体パターン21に接触させる。この状態において、処理部7は、基板20に対する絶縁検査処理100を実行する。
この絶縁検査処理100では、処理部7は、まず、全体検査処理101を実行する。具体的には、処理部7は、まず、記憶部8から全体検査処理101で検査される導体パターン21対の組の中から1つの導体パターン21対を読み出して、この1つの導体パターン21対に対する絶縁検査を実行する(ステップ101a)。
この場合、処理部7は、スキャナ部5に対して制御信号S2を出力してスキャナ部5内の切換スイッチをオン状態およびオフ状態に移行させることにより、読み出した導体パターン21対をスキャナ部5に選択させて、測定部4の配線4a,4aに接続させる。次いで、処理部7は、測定部4に対して制御信号S1を出力することにより、配線4a,4a間に試験用電圧V1を出力させると共に、配線4a,4a間に流れる電流I1を測定させる。これにより、測定部4は、スキャナ部5およびテストヘッド3を介して配線4a,4a間に接続されている導体パターン21間に流れる電流I1(本発明における電気的パラメータの一例)を測定して、その電流値を示すデータD1を出力する。
続いて、処理部7は、測定部4が出力するデータD1(電流I1の電流値を示すデータ)を入力すると共に、このデータD1で表される電流I1の電流値と、測定部4から出力された試験用電圧V1の電圧値(既知)とに基づいて、スキャナ部5およびテストヘッド3を介して測定部4の配線4a,4aに接続されている導体パターン21対(読み出した導体パターン21対)についての絶縁抵抗Rxを算出する。また、処理部7は、算出した絶縁抵抗Rxと記憶部8に記憶されている基準抵抗値Rrefとを比較して、算出した絶縁抵抗Rxが基準抵抗値Rref以上のときには、絶縁検査を行った導体パターン21対の絶縁状態が良好であると判別する。また、処理部7は、この判別結果を絶縁抵抗Rxと共に、読み出した導体パターン21対に対応させて記憶部8に記憶させる。これにより、読み出した1つの導体パターン21対に対する絶縁検査が完了する。
処理部7は、全体検査処理101で検査すべき導体パターン21対に対する絶縁検査がすべて完了したか否かを記憶部8を検索して判別しつつ(ステップ101b)、上記のステップ101aを繰り返し実行して、検査すべき導体パターン21対のすべて(本例では9組の導体パターン21対)に対する絶縁検査が完了したときに、全体検査処理101を完了させる。この場合の絶縁検査の検査回数は9(L1)回となる。
次いで、処理部7は、全体検査処理101で検査された基板20に含まれているすべての導体パターン21対のなかに、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在するか否かを判別する(ステップ102)。この判別の結果、基板20に含まれているすべての導体パターン21対の絶縁状態が良好であるときには、処理部7は、表示処理を実行して全体検査処理101の検査結果を表示部9に表示させる(ステップ103)。これにより、全体検査処理101のみを行った絶縁検査処理が完了する。この場合、絶縁検査処理において、基板20のすべての導体パターン21対に対する絶縁検査に要する時間は、上記したように1つの導体パターン21対に対する絶縁検査に要する時間が50(ミリ秒)であり、また検査される導体パターン21対は9組(検査回数L1が9)であるため、450(=50×9)(ミリ秒)となる。一方、各子基板22〜25についてそれぞれに含まれるすべての導体パターン21対に対して絶縁検査を実施する従来の絶縁検査では、後述する個別検査処理104に要する検査時間(本例では1400(ミリ秒))と同じ検査時間を必要とする。このため、この全体検査処理101のみを行った絶縁検査処理では、この従来の絶縁検査と比較して、検査時間の十分な短縮が図られている。
一方、ステップ102において、絶縁状態が不良と判別された導体パターン21対が基板20に含まれているときには、処理部7は、基板20に面付けされている各子基板22〜25に対する個別検査処理104を実行する。具体的には、処理部7は、まず、記憶部8から個別検査処理104で検査される各子基板22〜25のうちの1つの子基板に含まれる導体パターン21対の組の中から1つの導体パターン21対を読み出して、この1つの導体パターン21対に対する絶縁検査を実行する(ステップ104a)。この場合、処理部7は、ステップ101aのときと同様にして、スキャナ部5を制御して、読み出した導体パターン21対を測定部4の配線4a,4aに接続させ、測定部4を制御して配線4a,4a間に流れる電流I1を測定させ、この電流I1の電流値および試験用電圧V1の電圧値(既知)とに基づいて、読み出した導体パターン21対についての絶縁抵抗Rxを算出する。また、この絶縁抵抗Rxと基準抵抗値Rrefとを比較して、導体パターン21対の絶縁状態を判別して、判別結果を絶縁抵抗Rxと共に、読み出した導体パターン21対に対応させて記憶部8に記憶させる。これにより、読み出した1つの導体パターン21対に対する絶縁検査が完了する。
処理部7は、1つの子基板に含まれている検査すべき導体パターン21対に対する絶縁検査がすべて完了したか否かを記憶部8を検索して判別しつつ(ステップ104b)、上記のステップ104aを繰り返し実行して、1つの子基板の導体パターン21対のすべて(本例では7組の導体パターン21対)に対する絶縁検査を実行する。この場合の1つの子基板に対する絶縁検査の検査回数L2は7回となる。この際に、ステップ104bにおいて、1つの子基板に対する検査が完了したと判別したときには、処理部7は、すべての子基板22〜25に対する絶縁検査が完了したか否かを判別して(ステップ104c)、未検査の子基板が存在しているときには、記憶部8から導体パターン21対を読み出す子基板をこの未検査の子基板に変更して(ステップ104d)、上記ステップ104aに移行する。処理部7は、このステップ104a〜ステップ104dを繰り返し実行して、ステップ104cにおいて、すべての子基板22〜25に含まれている検査すべき導体パターン21対に対する絶縁検査が完了したと判別したときには、個別検査処理104を完了させる。
次いで、処理部7は、記憶部8に記憶されている各子基板22〜25の各導体パターン21対についての絶縁検査の結果に基づいて、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在している子基板を特定して、記憶部8に記憶させる(ステップ105)。最後に、処理部7は、表示処理を実行して、個別検査処理104の結果と、絶縁状態不良の導体パターン21対が存在している子基板の情報とを表示部9に表示させる(ステップ103)。これにより、全体検査処理101および個別検査処理104を実行した絶縁検査処理が完了する。この場合、絶縁検査処理において、基板20のすべての導体パターン21対に対する絶縁検査に要する時間は、上記したように全体検査処理101に要する時間が450(=50×9)(ミリ秒)であり、また4個の子基板22〜25のそれぞれにおける検査回数L2が7回であるために個別検査処理104に要する時間が1400(=50×28)(ミリ秒)となる結果、全体として1850(ミリ秒)となる。
テストステージST1に搬送された1つの基板20に対する絶縁検査処理100が完了したときには、テストステージST1の基板20は搬送機構2によって次のマーキングステージST2に搬送されると共に、次の基板20がテストステージST1に搬送される。この場合、処理部7が、テストステージST1の新たな基板20に対して、上記した絶縁検査処理100を実施すると共に、マーキングステージST2に搬送された検査済みの基板20であって、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在している子基板を含む基板20に対してマーク付与処理を実行する。このマーク付与処理では、処理部7は、直前に絶縁検査処理100が行われた基板20における絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在していると特定された子基板の情報を記憶部8から読み出して、マーク付与部6に対して制御信号S3(特定された子基板を指定するための信号)を出力する。マーク付与部6は、この制御信号S3に基づいて、インク供給部6aが処理部7によって指示された位置にある射出ノズル6bに対してインクを所定量供給して射出させる。これにより、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在していると特定された子基板(子基板22,23,24,25のうちのいずれか)にマークが施される(マーキングされる)。これにより、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在している子基板を含む基板20をマークの存否に基づいて確実に仕分けすることができるようになり、この子基板に対する補修作業が効率良く実施される。
このように、この絶縁検査装置1および絶縁検査方法では、各子基板22〜25が面付けされた基板20に形成されている(M×N)本の導体パターン21全体に対してマルチプル方法を適用して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して各導体パターン21間(導体パターン21対)の絶縁状態を検査する全体検査処理を先ず実行する。この場合、全体検査処理で検査される導体パターン21対の数は、子基板22〜25のそれぞれに対して個別検査処理を実施する場合の導体パターン21対の合計数と比較して常に少なくなる。したがって、この絶縁検査装置1および絶縁検査方法によれば、基板20の製作の質が向上しているために絶縁状態が不良と判断される基板20が少なくなってきているという状況下において、面付けされた基板20の絶縁状態がすべて良好であるとの検査結果を極めて短時間に取得することができる。
また、この絶縁検査装置1および絶縁検査方法では、全体検査処理において絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在したときに、検査回数L2をlogN以上であってlogNに最も近い整数に規定して子基板22〜25毎の各導体パターン21間の絶縁状態を検査する個別検査処理を実行して、絶縁状態が不良の導体パターン21対を含む子基板を特定する。したがって、この絶縁検査装置1および絶縁検査方法によれば、基板20に絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在しているときにも、不良の導体パターン21対を含む子基板を特定することができる。また、上述したように絶縁状態が不良と判断される基板20が少なくなってきているという状況下では、個別検査処理を実行する頻度が低いため、不良の導体パターン21対を含む子基板を特定するための個別検査処理を実施可能としつつ、複数の基板20に対する絶縁検査の平均時間を短縮することができる。
また、この絶縁検査装置1によれば、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在していると特定された子基板(子基板22,23,24,25のうちのいずれか)にマークを施すことができるため、絶縁状態が不良の導体パターン21対が存在している子基板、およびその子基板を含む基板20を確実に特定することができ、これにより、不良の発生している子基板に対する補修作業を効率よく実施することができる。
また、この絶縁検査装置1によれば、表示部9が絶縁検査処理の結果を表示するため、基板20の絶縁状態の良否を作業者に確実に認識させることができる。
なお、本発明は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、4つの子基板22〜25が面付けされた基板20を例に挙げて説明したが、面付けされる子基板の数は2以上である限り、任意の数でよい。また、マーク付与部6として、インクを子基板に塗布する構成を採用した例を挙げて説明したが、該当する子基板に捺印を施したりするなどの他のマーキング方法を採用してもよいのは勿論である。
絶縁検査装置1の構成を示す構成図である。 絶縁検査装置1および絶縁検査方法の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 絶縁検査装置
2 搬送機構
3 テストヘッド
4 測定部
5 スキャナ部
6 マーク付与部
7 処理部
8 記憶部
9 表示部
20 基板
21 導体パターン
22〜25 子基板
L1 検査回数
L2 検査回数
Rref 基準抵抗値
Rx 絶縁抵抗

Claims (6)

  1. 絶縁検査の対象となるN(4以上の整数)本の導体パターンが形成されたM(2以上の整数)個の同種の基板における(M×N)本の当該導体パターンに接触可能なテストヘッドと、
    2本の前記導体パターン間の電気的パラメータを測定する測定部と、
    前記(M×N)本の導体パターンのうちの任意の2本の導体パターンを選択して前記測定部に接続するスキャナ部と、
    前記スキャナ部を制御して2本の前記導体パターンを選択させると共に、前記測定部を制御して当該選択された2本の導体パターンについての前記電気的パラメータを測定させ、当該測定された電気的パラメータに基づいて当該2本の導体パターン間の絶縁状態を検査する処理部とを備えた絶縁検査装置であって、
    前記処理部は、前記M個の基板における(M×N)本の前記導体パターン全体に対して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する全体検査処理を実行する絶縁検査装置。
  2. 前記処理部は、前記全体検査処理において前記絶縁状態が不良の前記導体パターンが存在することを検出したときに、検査回数L2をlogN以上であってlogNに最も近い整数に規定して前記基板毎の前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する個別検査処理を実行して、当該絶縁状態が不良の導体パターンを含む前記基板を特定する請求項1記載の絶縁検査装置。
  3. マーク付与部を備え、前記処理部は、前記個別検査処理において特定した前記基板に対して前記マーク付与部を制御して識別可能なマークを付与させる請求項2記載の絶縁検査装置。
  4. 表示部を備え、前記処理部は、前記絶縁状態の検査の結果を前記表示部に表示させる請求項1から3のいずれかに記載の絶縁検査装置。
  5. 絶縁検査の対象となるN(4以上の整数)本の導体パターンが形成されたM(2以上の整数)個の同種の基板に形成されている(M×N)本の前記導体パターン全体に対して、log(M×N)以上であってlog(M×N)に最も近い整数を検査回数L1に規定して前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する全体検査処理を実行する絶縁検査方法。
  6. 前記全体検査処理において前記絶縁状態が不良の前記導体パターンが存在したときに、検査回数L2をlogN以上であってlogNに最も近い整数に規定して前記基板毎の前記各導体パターン間の絶縁状態を検査する個別検査処理を実行して、当該絶縁状態が不良の導体パターンを含む前記基板を特定する請求項5記載の絶縁検査方法。
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