JP5057949B2 - 回路基板検査方法および回路基板検査装置 - Google Patents

回路基板検査方法および回路基板検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のプローブを備えたプローブユニットを用いて回路基板の検査を行う回路基板検査方法および回路基板検査装置に関するものである。
この種の回路基板検査装置として、本願出願人は、特開2003−57285号公報に開示された回路基板検査装置を既に開発している。この回路基板検査装置は、パッケージ基板の裏面に形成された一のランドと、スルーホールを介して一のランドに接続された回路基板の表面側の他のランドとの間の抵抗値を四端子法に従って測定する回路基板検査装置であって、絶縁された2つの接触子が一のランドに接触可能に構成された一のプローブと、回路基板の表面を覆って他のランドに導通可能な導電性ゴムマットと、導電性ゴムマットに対して絶縁した状態で貫通して他のランドに接触する他のプローブとを備えている。この回路基板検査装置では、導電性ゴムマットと一のプローブの1つの接触子との間に定電流源から所定電流を供給しつつ、導電性ゴムマットを貫通して他のランドに接触させられた他のプローブの1つの接触子と一のランドに接触させられた一のプローブの他の1つの接触子との間の電圧を電圧計で測定し、測定電圧と所定電流の電流値とに基づいて抵抗値を測定する。この回路基板検査装置によれば、回路基板の表面に形成された他のランドに対して導電性ゴムマットおよび他のプローブを介して定電流源および電圧計を接続できるため、ファインピッチの基板などに対しても、四端子法による抵抗値の測定を高精度でしかも低コストで実行することができる。
特開2003−57285号公報(第1,5,6頁、第1図)
ところが、上記の回路基板検査装置には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、この回路基板検査装置では、定電流源に接続される導電性ゴムマット、および電圧計に接続される一方のプローブが回路基板の表面側に配設され、定電流源および電圧計に接続される他方のプローブが回路基板の裏面側に配設されている。このため、電圧計についての電圧検出経路は、電圧計、回路基板の表面側に位置するプローブ、回路基板の表面側に形成されたランド、このランドと回路基板の裏面に形成されたランドとを接続するスルーホール、回路基板の裏面に形成されたランド、および回路基板の裏面側に位置するプローブを経由して電圧計に戻るという回路基板を貫く面積の広い経路となっている。また、定電流源についての電流供給経路も、定電流源、回路基板の表面側に位置する導電性ゴムマット、回路基板の表面側に形成されたランド、このランドと回路基板の裏面に形成されたランドとを接続するスルーホール、回路基板の裏面に形成されたランド、および回路基板の裏面側に位置するプローブを経由して定電流源に戻るという回路基板を貫く面積の広い経路となっている。これにより、この回路基板検査装置では、特に電圧検出経路が広い経路に形成されているため、定電流源からの定電流が交流定電流のときには、この定電流が電流供給経路に流れることに起因して、誘導起電力が電圧検出経路に大きなレベルで発生し易い。また、外部から装置内に進入するノイズ(外部ノイズ)も電圧検出経路内を多く通過し易いため、このノイズに起因した誘導起電力も電圧検出経路に発生し易い。したがって、この回路基板検査装置には、このような種々の誘導起電力が電圧検出経路に発生して、スルーホールの両端間に発生する電圧に重畳するため、スルーホールの両端間に発生する電圧を電圧計で正確に測定するのが困難な結果、スルーホールの抵抗値を正確に測定するのが困難で、このため、スルーホールの検査精度のさらなる向上が困難であるという課題が存在している。
また、定電流源からの定電流が直流定電流のときには、定電流の印加開始から所定の期間(定電流の立ち上がり期間)において誘導起電力が電圧検出経路に大きなレベルで発生するため、定電流の印加開始直後においては交流定電流のときと同様にしてスルーホールの両端間に発生する電圧を電圧計で正確に測定できず、これによってスルーホールの抵抗値を正確に測定できない結果、スルーホールの検査を高精度で行えないという課題が存在している。この場合、直流定電流の印加開始から所定の期間を経過した後に電圧測定を行うことにより、誘導起電力の影響のない電圧測定が可能であるが、測定開始までの時間が長くなるため、測定、ひいては検査の高速化が図れないという課題が新たに生じる。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、検査精度を向上させ得る回路基板検査方法を提供することを主目的とする。また、この回路基板検査方法を実行し得る回路基板検査装置を提供することを他の主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の回路基板検査方法は、複数のプローブを備えた第1のプローブユニットを回路基板の一方の面側に配設すると共に、複数のプローブを備えた第2のプローブユニットを前記回路基板の他方の面側に配設して、前記一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第1のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させると共に、前記他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第2のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させ、前記第2のプローブユニットの前記複数のプローブにおける前記各接触ポイントに接触されている前記2本のプローブのうちの一方同士を短絡させ、前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方、および当該複数の内部導体のうちの当該検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される当該一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方をそれぞれ電圧検出プローブとし、前記第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの他方、および前記検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの他方をそれぞれ電流供給プローブとして使用し、前記電流供給プローブとしての前記2本のプローブから前記検査対象の内部導体に測定電流を供給し、前記電圧検出プローブとしての前記2本のプローブを使用して前記第1の接触ポイントおよび前記第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定し、前記測定電流および前記ポイント間電圧に基づいて前記検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定すると共に当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う。ここで、本明細書における内部導体とは、回路基板の内部に形成されるビアおよび内層パターン、並びにこれらの組み合わせで構成される導体をいう。
また、請求項2記載の回路基板検査方法は、複数のプローブを備えた第1のプローブユニットを回路基板の一方の面側に配設すると共に、複数のプローブを備えた第2のプローブユニットを前記回路基板の他方の面側に配設して、前記一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第1のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させると共に、前記他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第2のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させ、前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブ、および前記複数の内部導体のうちの前記検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブをそれぞれ電圧検出プローブとし、前記第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブ、および前記複数の内部導体のうちの前記検査対象の内部導体を除く他の1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブをそれぞれ電流供給プローブとし、前記検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブと、前記1つの内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第5の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブとを短絡させ、前記第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブと、前記他の1つの内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第6の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブとを短絡させ、前記電流供給プローブとしての前記2本の第2プローブから、前記検査対象の内部導体、前記第4の接触ポイントに接触している前記第2プローブ、および当該第2プローブと短絡された前記第6の接触ポイントに接触している前記第2プローブを含む経路に測定電流を供給し、前記電圧検出プローブとしての前記2本の第1プローブを使用して前記第1の接触ポイントおよび前記第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定し、前記測定電流および前記ポイント間電圧に基づいて前記検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定すると共に当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う。
また、請求項3記載の回路基板検査装置は、複数のプローブを備えると共に、回路基板の一方の面側に配設されて当該一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成された第1のプローブユニットと、複数のプローブを備えると共に、回路基板の他方の面側に配設されて当該他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成され、かつ当該複数のプローブにおける当該各接触ポイントに接触されている当該2本のプローブのうちの一方同士を短絡させる短絡配線を有する第2のプローブユニットと、測定電流を出力する電流供給部と、電圧測定部と、前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの一方と当該複数の接触ポイントのうちの他の任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの一方とを選択して前記電圧測定部に電気的に接続させる第1切替部と、前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの他方と前記他の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの他方とを選択して前記電流測定部に電気的に接続させる第2切替部と、処理部とを備え、当該処理部は、前記第1および第2のプローブユニットを移動させて前記複数のプローブを対応する前記各接触ポイントに接触させ、その状態において、前記第1切替部を制御して、前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方、および前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの当該検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方をそれぞれ電圧検出プローブとして前記電圧測定部に接続させると共に、前記第2切替部を制御して、当該第1の接触ポイントに接触している当該2本のプローブのうちの他方、および当該検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの他方をそれぞれ電流供給プローブとして前記電流供給部に接続させ、かつ当該電流供給部を制御して当該検査対象の内部導体に前記電流供給プローブを介して前記測定電流を供給させると共に、当該電圧測定部を制御して当該第1の接触ポイントおよび当該第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定させ、当該測定電流および当該ポイント間電圧に基づいて当該検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定して当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う。
また、請求項4記載の回路基板検査装置は、複数のプローブを備えると共に、回路基板の一方の面側に配設されて当該一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成された第1のプローブユニットと、複数のプローブを備えると共に、回路基板の他方の面側に配設されて当該他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成され、かつ当該プローブを介して当該各接触ポイントのうちの任意の二対の接触ポイント同士を短絡させる短絡部を有する第2のプローブユニットと、測定電流を出力する電流供給部と、電圧測定部と、前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第1プローブと当該複数の接触ポイントのうちの他の任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第1プローブとを選択して前記電圧測定部に電気的に接続させる第1切替部と、前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第2プローブと当該複数の接触ポイントのうちの他の任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第2プローブとを選択して前記電流測定部に電気的に接続させる第2切替部と、処理部とを備え、当該処理部は、前記第1および第2のプローブユニットを移動させて前記複数のプローブを対応する前記各接触ポイントに接触させ、その状態において、前記第1切替部を制御して、前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブ、および前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの当該検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブをそれぞれ電圧検出プローブとして前記電圧測定部に接続させると共に、前記第2切替部を制御して、当該第1の接触ポイントに接触している当該2本のプローブのうちの第2プローブ、および当該検査対象の内部導体のうちの前記検査対象の内部導体を除く他の1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブをそれぞれ電流供給プローブとして前記電流供給部に接続させ、かつ前記短絡部に対して、当該検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第4の接触ポイントと、前記1つの内部導体の他端側と接続される当該他方の面側の前記配線パターン上に規定された第5の接触ポイントとを当該第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブおよび当該第5の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブを介して短絡させると共に、当該第4の接触ポイントと前記他の1つの内部導体の他端側と接続される当該他方の面側の前記配線パターン上に規定された第6の接触ポイントとを当該第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブおよび当該第6の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブを介して短絡させ、かつ当該電流供給部を制御して当該検査対象の内部導体に前記電流供給プローブを介して前記測定電流を供給させると共に、当該電圧測定部を制御して当該第1の接触ポイントおよび当該第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定させ、当該測定電流および当該ポイント間電圧に基づいて当該検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定して当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う。
請求項1記載の回路基板検査方法および請求項3記載の回路基板検査装置では、第2のプローブユニットの接触ポイントに接触されている2本のプローブのうちの一方同士を短絡させ、検査対象とする内部導体の一端側と接続される回路基板の一方の面側の配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している第1のプローブユニットの2本のプローブのうちの一方、および検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される回路基板の一方の面側の配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している第1のプローブユニットの2本のプローブのうちの一方をそれぞれ電圧検出プローブとして使用し、第1の接触ポイントに接触している2本のプローブのうちの他方、および検査対象の内部導体の他端側と接続される回路基板の他方の面側の配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している第2のプローブユニットの2本のプローブのうちの他方をそれぞれ電流供給プローブとして使用し、電流供給プローブとしての2本のプローブから検査対象の内部導体に測定電流を供給し、電圧検出プローブとしての2本のプローブが接続された2つの接触ポイント間に発生するポイント間電圧を検査対象である内部導体の両端間に発生する電圧として測定し、測定電流およびポイント間電圧に基づいて検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定すると共にこの抵抗に基づいて内部導体の検査を行う。
したがって、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置によれば、回路基板の他方の面側に位置する短い経路を一部に含むものの、電圧検出経路の殆どを回路基板の一方の面側で構成することができるため、電圧検出経路の開口面積(電圧検出経路のループ面積)を大幅に小さく形成できる。これにより、電流経路に発生する磁界および外部ノイズが電圧検出経路のループ内を通過する各々の通過量を大幅に低減することができ、電流経路に測定電流が流れることに起因して電圧検出経路に発生する誘導起電力を大幅に弱めることができるため、内部導体の両端に発生するポイント間電圧を高精度で測定することができる。したがって、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置によれば、測定電流とポイント間電圧とに基づいて内部導体の抵抗を高精度で測定することができるため、この抵抗に基づいて行う検査対象としての内部導体の検査精度を十分に向上させることができる。また、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置によれば、測定電流が直流定電流のときでも、所定の期間の経過を待たずに測定電流の供給(印加)開始直後から、測定した抵抗に基づく検査対象に対する検査を実施することができるため、検査の高速化を図ることができる。
また、請求項2記載の回路基板検査方法および請求項4記載の回路基板検査装置では、検査対象とする内部導体の一端側と接続される回路基板の一方の面側の配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している第1のプローブユニットの2本のプローブのうちの第1プローブ、および検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される一方の面側の配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している第1のプローブユニットの2本のプローブのうちの第1プローブをそれぞれ電圧検出プローブとし、第1の接触ポイントに接触している2本のプローブのうちの第2プローブ、および検査対象の内部導体を除く他の1つの内部導体の一端側と接続される一方の面側の配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している第1のプローブユニットの2本のプローブのうちの第2プローブをそれぞれ電流供給プローブとし、検査対象の内部導体の他端側と接続される回路基板の他方の面側の配線パターン上に規定された第4の接触ポイントに接触している第2のプローブユニットの2本のプローブのうちの第1プローブと、1つの内部導体の他端側と接続される他方の面側の配線パターン上に規定された第5の接触ポイントに接触している第2のプローブユニットの2本のプローブのうちの第1プローブとを短絡させ、第4の接触ポイントに接触している2本のプローブのうちの第2プローブと、他の1つの内部導体の他端側と接続される他方の面側の配線パターン上に規定された第6の接触ポイントに接触している第2のプローブユニットの2本のプローブのうちの第2プローブとを短絡させ、電流供給プローブとしての2本の第2プローブから、検査対象の内部導体、第4の接触ポイントに接触している第2プローブ、およびこの第2プローブと短絡された第6の接触ポイントに接触している第2プローブを含む経路に測定電流を供給し、電圧検出プローブとしての2本の第1プローブを使用して第1の接触ポイントおよび第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定し、測定電流およびポイント間電圧に基づいて検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定すると共にこの抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う。
したがって、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置によれば、回路基板の他方の面側に位置する短い経路を一部に含むものの、電圧検出経路の殆どを回路基板の一方の面側で構成することができ、これによって電圧検出経路の開口面積(電圧検出経路のループ面積)を大幅に小さく形成することができる結果、電流経路に発生する磁界および外部ノイズが電圧検出経路のループ内を通過する各々の通過量を大幅に低減することができる。さらに、測定電流が流れる電流経路も電圧検出経路と同様にして、回路基板の一方の面側でその殆どを形成することができる。このため、この電流経路のうちの回路基板の一方の面側に形成された回路基板に電流を供給する経路、およびこの経路のリターン路となる経路が、回路基板の両側に配設される構成と比較して互いの距離が近接しており、かつこの2つの経路に流れる測定電流の向きが逆向きになる結果、2つの経路に発生する磁束が互いに打ち消し合うように作用して、測定電流が流れる電流経路全体に発生する磁束の量を大幅に低減することができ、この電流経路に磁束が発生することに起因して電圧検出経路に発生する誘導起電力をさらに弱めることができる。したがって、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置によれば、検査対象の内部導体に発生するポイント間電圧をさらに高精度で測定することができる結果、検査対象の内部導体の抵抗を一層高精度で測定することができ、これにより、この抵抗に基づいて行う検査対象の検査精度をさらに向上させることができる。また、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置によれば、測定電流が直流定電流のときでも、所定の期間の経過を待たずに測定電流の供給(印加)開始直後から、測定した抵抗に基づく検査対象に対する検査を実施することができるため、検査の高速化を図ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る回路基板検査方法およびこの回路基板検査方法を実施する回路基板検査装置の最良の形態について説明する。
回路基板検査装置1は、図1に示すように、一対のプローブユニット2,3、電圧測定部4、電流供給部5、第1切替部6、第2切替部7、処理部8、記憶部9および出力部10を備え、複数の配線パターン(一例として、配線パターン21,22,23,31,32、内層配線パターンB)および複数のビア(一例としてビアC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7)が形成された回路基板11における検査対象としての複数の内部導体(本例では、一例として、ビアC1,C2,C3およびこれらを接続する内層配線パターンBを含む内部導体A1、ビアC4,C5,C6およびこれらを接続する内層配線パターンBを含む内部導体A2、並びにビアC7,C5,C6およびこれらを接続する内層配線パターンBを含む内部導体A3。以下、特に区別しないときには「内部導体A」ともいう)に対する検査を実行可能に構成されている。なお、本例では、内層配線パターンBが形成される内層が2層の回路基板11を例に挙げているが、回路基板検査装置1は、内層のない回路基板や、内層が1層または3層以上の回路基板に対しても検査を実行可能である。
また、回路基板11の各配線パターン21〜23,31,32には後述のプローブを接触させるための接触ポイントが所定位置に予め規定されている。具体的には、回路基板11の一方の面(同図中の上面)には、配線パターン21〜23が形成されて、このうちの内部導体A1の一端側と接続された配線パターン21には、内部導体A1を検査する際に使用される接触ポイントTP1が規定されている。また、内部導体A2の一端側と接続された配線パターン22には、内部導体A2を検査する際に使用される接触ポイントTP2が規定され、内部導体A3の一端側と接続された配線パターン23には内部導体A3を検査する際に使用される接触ポイントTP3が規定されている。一方、回路基板11の他方の面(同図中の下面)には、配線パターン31,32が形成されて、このうちの内部導体A1の他端側と接触された配線パターン31には、内部導体A1を検査する際に使用される接触ポイントTP11が規定されている。また、内部導体A2,A3の各他端側と接続された配線パターン32には、内部導体A2,A3を検査する際に使用される接触ポイントTP12が規定されている。なお、以下において、各接触ポイントTP1,TP2,TP3,TP11,TP12を特に区別しないときには、「接触ポイントTP」ともいう。
プローブユニット2は、本発明における第1のプローブユニットに相当し、複数(本例では一例として6本)のプローブ2a〜2fを備え、検査位置に載置された回路基板11の一方の面側(図1中の上側)において、検査位置(図1の位置)での回路基板11の載置および検査位置からの回路基板11の取り出しを可能とする待避位置(図示せず)と、接触位置(図1に示す位置)との間を不図示の移動機構によって移動可能に構成されている。また、プローブユニット2は、接触位置に移動した状態では、回路基板11の一方の面側に規定された複数の接触ポイントTP1〜TP3に、各プローブ2a〜2fのうちの対応する2本のプローブがそれぞれ接触するように構成されている。本例では、プローブユニット2は、接触ポイントTP1に一対のプローブ2a,2bが接触し、接触ポイントTP2に一対のプローブ2c,2dが接触し、接触ポイントTP3に一対のプローブ2e,2fが接触するように構成されている。
プローブユニット3は、本発明における第2のプローブユニットに相当し、複数(本例では一例として4本)のプローブ3a〜3dを備え、検査位置に載置された回路基板11の他方の面側(図1中の下側)において、検査位置(図1の位置)での回路基板11の載置および検査位置からの回路基板11の取り出しを可能とする待避位置(図示せず)と、接触位置(図1に示す位置)との間を前述の移動機構によって移動可能に構成されている。また、プローブユニット3は、接触位置に移動した状態では、回路基板11の他方の面側に規定された複数の接触ポイントTP11,TP12に、各プローブ3a〜3dのうちの対応する2本のプローブがそれぞれ接触するように構成されている。本例では、プローブユニット3は、接触ポイントTP11に一対のプローブ3a,3bが接触し、接触ポイントTP12に一対のプローブ3c,3dが接触するように構成されている。また、プローブユニット3は、接触ポイントTP11に接続させられる2本のプローブ3a,3bのうちの一方(プローブ3a)と、接触ポイントTP12に接続させられる2本のプローブ3c,3dのうちの一方(プローブ3c)同士とを短絡する短絡配線41を備えている。なお、プローブユニット3が、プローブ3a,3bやプローブ3c,3dのような共通の接触ポイントに接触する一対のプローブを3組以上備えているときには、すべての組に含まれる2本のプローブのうちの1本が短絡配線41を介して互いに短絡(接続)される。
電圧測定部4は、処理部8によって制御されて、第1切替部6から出力された電圧V1を一対の入力端子を介して入力してその電圧値Vx1を測定して出力する。電流供給部5は、処理部8によって制御されて、一対の出力端子(図示せず)から測定電流I1(一例として直流定電流(電流値Ix1))を出力して第2切替部7に供給する。
第1切替部6は、複数の切替スイッチが組み合わされてスキャナとして構成されている。また、第1切替部6は、接触ポイントTP1に接触させられる2本のプローブ2a,2bのうちの一方(第1プローブであるプローブ2a)とケーブル12を介して接続されている。また、第1切替部6は、接触ポイントTP2に接触させられるプローブ2c,2dのうちの一方(第1プローブであるプローブ2c)とも他のケーブル12を介して接続されると共に、接触ポイントTP3に接触させられるプローブ2e,2fのうちの一方(第1プローブであるプローブ2e)とも他のケーブル12を介して接続されている。また、第1切替部6は、処理部8によって制御されて、各プローブ2a,2c,2eのうちの任意の2本のプローブをそれぞれ電圧検出プローブとして、対応するケーブル12を介して電圧測定部4の一対の入力端子に接続する。
第2切替部7は、複数の切替スイッチが組み合わされてスキャナとして構成されている。また、第2切替部7は、接触ポイントTP1に接触させられる2本のプローブ2a,2bのうちの他方(第2プローブであるプローブ2b)とケーブル13を介して接続されている。また、第2切替部7は、接触ポイントTP2に接触させられるプローブ2c,2dのうちの他方(第2プローブであるプローブ2d)とも他のケーブル13を介して接続されると共に、接触ポイントTP3に接触させられるプローブ2e,2fのうちの他方(第2プローブであるプローブ2f)とも他のケーブル13を介して接続されている。さらに、第2切替部7は、回路基板11の他方の面側に規定された接触ポイントTP11に接触させられるプローブ3a,3bのうちの他方(プローブ3b)ともケーブル14を介して接続されると共に、他の接触ポイントTP12に接触させられるプローブ3c,3dのうちの他方(プローブ3d)とも他のケーブル14を介して接続されている。また、第2切替部7は、処理部8によって制御されて、各プローブ2b,2d,2fのうちの任意の1本と、各プローブ3b,3dのうちの任意の1本とをそれぞれ電流供給プローブとして、対応するケーブル13,14を介して電流供給部5の一対の出力端子に接続する。
処理部8は、CPUを備えて構成されて、記憶部9に予め記憶されている動作プログラムに従って作動することにより、検査位置に載置された回路基板11に対する回路基板検査処理を実行すると共に、プローブユニット2,3を移動させる移動機構、電圧測定部4、電流供給部5および各切替部6,7に対する制御を実行する。記憶部9は、ROMおよびRAMで構成されて、処理部8のための動作プログラム、回路基板11に形成されて検査対象とする内部導体Aについての情報、検査対象とする内部導体Aを検査する際にそれらの各抵抗値を四端子法で測定するために使用される検査対象毎のプローブのリスト、そのプローブの用途(電流供給プローブおよび電圧検出プローブのいずれかに使用するか)、および検査対象とする内部導体Aについての良否判別のための基準値(基準抵抗値Rref)が予め記憶されている。また、記憶部9には、測定電流I1の電流値Ix1が記憶されている。出力部10は、一例として表示装置で構成されて、処理部8から出力された検査処理の結果を表示する。
次に、回路基板検査装置1の動作について、図1,2を参照して説明する。なお、予め検査位置に回路基板11が載置されているものとする。
この状態において、回路基板検査装置1の電源が投入されたときには、この回路基板検査装置1では、処理部8が、動作プログラムに従って作動して、回路基板検査処理を開始する。この回路基板検査処理では、処理部8は、まず、移動機構を制御して、各プローブユニット2,3を待避位置から接触位置に移動させる(ステップ51)。これにより、プローブユニット2では、一対のプローブ2a,2bが接触ポイントTP1に接触し、一対のプローブ2c,2dが接触ポイントTP2に接触し、一対のプローブ2e,2fが接触ポイントTP3に接触した状態となる。また、プローブユニット3では、一対のプローブ3a,3bが接触ポイントTP11に接触し、一対のプローブ3c,3dが接触ポイントTP12に接触した状態となる。
次いで、処理部8は、この状態において各切替部6,7を制御して、検査対象とする最初の内部導体Aに対して、電圧測定部4および電流供給部5を接続する(ステップ52)。この場合、処理部8は、最初の内部導体Aのうちの1つを記憶部9から読み出すと共に、この内部導体Aを検査する際に使用するプローブ、およびそのプローブの用途についての情報を記憶部9から読み出す。また、処理部8は、この読み出した情報に基づいて各切替部6,7の切替状態を制御することにより、プローブ2a,2c,2eのうちの電圧測定プローブとなる2本をそれぞれのケーブル12および第1切替部6を介して電圧測定部4の各入力端子に接続し、かつプローブ2b,2d,2fのうちの電流供給プローブとなる1本を対応するケーブル13および第2切替部7を介して電流供給部5の一方の出力端子に接続すると共に、プローブ3b,3dのうちの他の電流供給プローブとなる1本を対応するケーブル14および第2切替部7を介して電流供給部5の他方の出力端子に接続する。
一例として、処理部8が、最初の検査対象として内部導体A1(ビアC1,C2,C3を含む内部導体A)を記憶部9から読み出したときには、この検査対象を検査する際に使用するプローブ、およびそのプローブの用途についての情報を記憶部9からさらに読み出す。この場合、処理部8は、使用するプローブの情報として、内部導体A1の一端側と接続されている配線パターン21上に規定された接触ポイントTP1(本発明における第1の接触ポイント)に接触している2本のプローブ2a,2bのうちの一方(本例ではプローブ2a)、回路基板11に形成された複数の内部導体Aのうちの検査対象を除く他の内部導体Aにおける一端側と接続されている配線パターン22上に規定された接触ポイントTP2(本発明における第2の接触ポイント)に接触している2本のプローブ2c,2dのうちの一方(本例ではプローブ2c)、接触ポイントTP1に接触している2本のプローブ2a,2bのうちの他方(本例ではプローブ2b)、および検査対象である内部導体A1の他端側(回路基板11の他方の面側)と接続されている配線パターン31上に規定された接触ポイントTP11(本発明における第3の接触ポイント)に接触している2本のプローブ3a,3bのうちの他方(本例ではプローブ3b)についての情報を読み出す。
また、処理部8は、プローブの用途の情報として、2本のプローブ2a,2cを電圧検出プローブとすること、および2本のプローブ2b,3bを電流供給プローブとすることについての情報を読み出す。また、処理部8は、読み出した使用するプローブおよびその用途についての情報に基づき、第1切替部6を制御して、プローブ2a,2cをケーブル12および第1切替部6を介して電圧測定部4に接続し、第2切替部7を制御して、プローブ2b,3bをケーブル13,14および第2切替部7を介して電流供給部5にそれぞれ接続する。
続いて、処理部8は、内部導体A1についての抵抗値Rの測定処理を実行する(ステップ53)。この測定処理では、処理部8は、まず、電流供給部5を制御して測定電流I1の出力を開始させると共に、電圧測定部4を制御して電圧V1の測定を開始させる。これにより、電流供給部5から出力された測定電流I1は、第2切替部7、1本のケーブル13、プローブ2b、配線パターン21、内部導体A1、配線パターン31、接触ポイントTP11に接触しているプローブ3b、1本のケーブル14および第2切替部7を経由して電流供給部5に戻る電流経路を流れる。また、この測定電流I1が内部導体A1を流れることに起因して内部導体A1の各端部間に電圧V1が発生し、この電圧V1は、内部導体A1の一端側と接続されている配線パターン21上に規定された接触ポイントTP1と、配線パターン31、短絡配線41で互いに短絡された一対のプローブ3a,3c、配線パターン32および内部導体A2を介して内部導体A1の他端側と接続された配線パターン22上の接触ポイントTP2との間にも本発明におけるポイント間電圧として発生する。電圧測定部4は、この電圧V1を、第1切替部6を介して一方の入力端子に接続される1本のケーブル12(プローブ2aに対応するケーブル12)およびプローブ2aと、第1切替部6を介して他方の入力端子に接続される1本のケーブル12(プローブ2cに対応するケーブル12)およびプローブ2cとを介して入力する。
この際に、測定電流I1が上記の電流経路、すなわち回路基板11の一方の面側に配設された1本のケーブル13、検査対象としての内部導体A1、および回路基板11の他方の面側に配設された1本のケーブル14で形成される回路基板11の一方の面側から他方の面側に貫通する大きなループの電流経路を流れることに起因して、この電流経路に磁界が発生する。しかしながら、回路基板検査装置1の電圧検出経路は、上記したように、回路基板11の他方の面側に位置する経路(2本のプローブ3a,3cおよび短絡配線41から成る短い経路(ケーブル12,13,14などの各プローブユニット2,3と各切替部6,7とを接続する長いケーブルを含まない経路))を一部に含むものの、その殆どが回路基板11の一方の面側に配設された2本のケーブル12で構成されるため、回路基板11の各面にそれぞれ配置されたケーブル(ケーブル12,13,14などの各プローブユニット2,3と各切替部6,7とを接続するケーブル)を含む構成と比較して、2本のケーブル12が接近して配置される結果、その開口面積(電圧検出経路のループ面積)が大幅に小さく形成されている。このため、電流経路に発生する磁界や外部ノイズなどの電圧検出経路のループ内を通過する量が大幅に低減される。したがって、この回路基板検査装置1では、電流経路に測定電流I1が流れることなどに起因して電圧検出経路に発生する誘導起電力が大幅に弱められるため、電圧測定部4に入力される電圧V1の波形は、この誘導起電力の影響の極めて少ない波形となる。
次いで、電圧測定部4は、測定電流I1の供給(印加)開始直後から、入力した電圧V1の電圧値Vx1を測定して処理部8に出力する。続いて、処理部8は、入力した電圧値Vx1を記憶部9に記憶させると共に、記憶部9から読み出した電流値Ix1で電圧値Vx1を除算することにより、四端子法で内部導体A1の抵抗値Rを算出して、記憶部9に記憶させる。これにより、抵抗値Rの測定処理が完了する。
次いで、処理部8は、検査処理を実行する(ステップ54)。この検査処理では、処理部8は、前述した測定処理で算出した内部導体A1の抵抗値Rと、この内部導体A1の基準抵抗値Rrefとを読み出すと共に、両者を比較して、抵抗値Rが基準抵抗値Rref以下のときには、内部導体A1は正常であると判別し、抵抗値Rが基準抵抗値Rrefを超えるときには異常であると判別する。また、処理部8は、この検査結果を検査対象(内部導体A1)の情報(識別情報)に対応させて記憶部9に記憶させる。これにより、1つの検査対象(内部導体A1)に対する検査処理が完了する。
その後、処理部8は、記憶部9に記憶されている検査対象のなかに、未検査の検査対象(内部導体A)があるか否かを判別しつつ(ステップ55)、上記ステップ52〜54を繰り返し実行して、検査対象に指定されているすべての内部導体Aについての検査を実行する。なお、ステップ52において、検査対象を内部導体A2としたときには、他の内部導体Aとして、内部導体A1、および内部導体A3が存在するが、内部導体A3は内部導体A2と一部が重複するため、内部導体A1を他の内部導体Aとして電圧検出経路の一部として使用する。
次いで、すべての内部導体についての検査が完了した後、処理部8は、すべての内部導体についての検査結果を記憶部9から読み出して、出力部10に出力して表示させ(ステップ56)、最後に、移動機構を作動させて、各プローブユニット2,3を接触位置から待避位置に移動させる(ステップ57)。これにより、回路基板検査処理が完了する。
このように、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査方法を実施する回路基板検査装置1では、回路基板11の内部導体A1〜A3を検査対象とするときには、プローブユニット3の接触ポイントTP11に接触されている2本のプローブ3a,3bのうちの一方(プローブ3a)と、接触ポイントTP12に接触されている2本のプローブ3c,3dのうちの一方(プローブ3c)とを短絡させ、検査対象とする内部導体の一端側と接続される回路基板11の一方の面側の配線パターン上に規定された接触ポイントTPに接触しているプローブユニット2の2本のプローブのうちの一方、および複数の内部導体A1〜A3のうちの検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される回路基板11の一方の面側の配線パターン上に規定された接触ポイントTPに接触しているプローブユニット2の2本のプローブのうちの一方をそれぞれ電圧検出プローブとして使用して、電圧検出プローブとしての2本のプローブが接続された2つの接触ポイントTP間に発生する電圧V1(ポイント間電圧)を検査対象である内部導体の両端間に発生する電圧として測定し、測定電流I1および電圧V1に基づいて検査対象の内部導体の抵抗(抵抗値)Rを四端子法で測定すると共に抵抗(抵抗値)Rに基づいて内部導体Aの検査を行う。
したがって、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置1によれば、回路基板の他方の面側に位置する経路(プローブユニット3の2本のプローブ3および短絡配線41から成る短い経路)を一部に含むものの、その殆どが回路基板11の一方の面側に配設された2本のケーブル12で電圧検出経路を構成することができ、この2本のケーブル12は接近して配置することができるため、電圧検出経路の開口面積(電圧検出経路のループ面積)を大幅に小さく形成できる。これにより、電流経路に発生する磁界および外部ノイズが電圧検出経路のループ内を通過する各々の通過量を大幅に低減することができ、電流経路に測定電流I1が流れることに起因して電圧検出経路に発生する誘導起電力を大幅に弱めることができるため、内部導体の両端に発生する電圧V1の電圧値Vx1を高精度で測定することができる。したがって、この回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置1によれば、処理部8が測定電流I1の電流値Ix1と電圧値Vx1とに基づいて内部導体の抵抗値Rを高精度で測定することができるため、抵抗値Rに基づいて行う検査対象の検査精度を十分に向上させることができる。
また、回路基板検査方法およびこの回路基板検査装置1によれば、測定電流I1が直流定電流のときでも、所定の期間の経過を待たずに測定電流I1の供給(印加)開始直後から、抵抗値Rに基づく検査対象に対する検査を実施することができるため、検査の高速化を図ることができる。
なお、本発明は、上記した発明の実施の形態に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、上記の回路基板検査装置1では、電圧検出経路を構成する2本のケーブル12を回路基板11の一方の面側に配置することにより、電流経路に発生する磁界や外部ノイズが電圧検出経路内を通過する量を大幅に低減させているが、さらに電流経路を構成するすべてのケーブルも電圧検出経路を構成する2本のケーブル12と同様にして、回路基板11の一方の面側に配置する構成を採用することもできる。以下、この構成を採用した回路基板検査装置1Aについて説明する。なお、回路基板検査装置1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
回路基板検査装置1Aは、図3に示すように、一対のプローブユニット41,42、電圧測定部4、電流供給部5、第1切替部6、第2切替部43、処理部44、記憶部9および出力部10を備え、複数の配線パターン(一例として一方の面側に配線パターン21〜24、他方の面側に配線パターン31〜34)および複数の内部導体A1〜A4)が形成された回路基板11Aにおける内部導体A1〜A4に対する検査を実行可能に構成されている。なお、同図では、ビアや内層配線パターンで構成される内部導体Aを模式的に表している。また、内部導体A1の一端側と接続される配線パターン21には接触ポイントTP1が規定され、内部導体A1の他端側と接続される配線パターン31には接触ポイントTP11が規定されている。また、内部導体A2の一端側と接続される配線パターン22には接触ポイントTP2が規定され、内部導体A2の他端側と接続される配線パターン32には接触ポイントTP12が規定されている。また、内部導体A3の一端側と接続される配線パターン23には接触ポイントTP3が規定され、内部導体A3の他端側と接続される配線パターン33には接触ポイントTP13が規定されている。また、内部導体A4の一端側と接続される配線パターン24には接触ポイントTP4が規定され、内部導体A4の他端側と接続される配線パターン34には接触ポイントTP14が規定されている。
プローブユニット41は、本発明における第1のプローブユニットに相当し、図3に示すように、複数(本例では一例として8本)のプローブ2a〜2hを備え、回路基板検査装置1のプローブユニット2と同様にして、不図示の移動機構によって移動可能に構成されている。また、プローブユニット41は、接触位置に移動した状態では、回路基板11Aに形成された配線パターン21〜24上に規定された複数の接触ポイントTP1〜TP4に、各プローブ2a〜2hのうちの対応する2本のプローブがそれぞれ接触するように構成されている。本例では、プローブユニット41は、接触ポイントTP1に一対のプローブ2a,2bが接触し、接触ポイントTP2に一対のプローブ2c,2dが接触し、接触ポイントTP3に一対のプローブ2e,2fが接触し、接触ポイントTP4に一対のプローブ2g,2hが接触するように構成されている。
プローブユニット42は、本発明における第2のプローブユニットに相当し、図3に示すように、複数(本例では一例として8本)のプローブ3a〜3hを備え、回路基板検査装置1のプローブユニット3と同様にして、前述の移動機構によって移動可能に構成されている。また、プローブユニット42は、接触位置に移動した状態では、回路基板11Aの配線パターン31〜34上にそれぞれ規定された接触ポイントTP11〜TP14に、各プローブ3a〜3hのうちの対応する2本のプローブがそれぞれ接触するように構成されている。本例では、プローブユニット42は、接触ポイントTP11に一対のプローブ3a,3bが接触し、接触ポイントTP12に一対のプローブ3c,3dが接触し、接触ポイントTP13に一対のプローブ3e,3fが接触し、接触ポイントTP14に一対のプローブ3g,3hが接触するように構成されている。
また、プローブユニット42は、本発明における短絡部SHを構成する第1短絡配線41a、第2短絡配線41bおよび複数(プローブ3a〜3hと同数)のスイッチSWa〜SWh(以下、特に区別しないときには「スイッチSW」ともいう)を備え、処理部44の制御下で各スイッチSWをオン状態またはオフ状態とすることにより、プローブ3a,3c,3e,3gのうちの任意の2本を選択的に第1短絡配線41aに接続させて互いに短絡させ、またプローブ3b,3d,3f,3hのうちの任意の2本を選択的に第2短絡配線41bに接続させて互いに短絡させる。この構成により、プローブユニット42は、プローブ3a〜3hを介して各接触ポイントTP11〜TP14のうちの任意の二対の接触ポイントTP同士を短絡させる。例えば、短絡部SHは、スイッチSWa,SWcがオン状態に移行することにより、第1短絡配線41aを介して一対の接触ポイントTP11,TP12同士を短絡させ、またスイッチSWd,SWfがオン状態に移行することにより、第2短絡配線41bを介して他の一対の接触ポイントTP12,TP13同士を短絡させる。
第1切替部6は、スキャナとして構成されて、接触ポイントTP1に接触させられる2本のプローブ2a,2bのうちの一方(プローブ2a)、接触ポイントTP2に接触させられる2本のプローブ2c,2dのうちの一方(プローブ2c)、接触ポイントTP3に接触させられる2本のプローブ2e,2fのうちの一方(プローブ2e)、および接触ポイントTP4に接触させられる2本のプローブ2g,2hのうちの一方(プローブ2g)に対して、各プローブ2a,2c,2e,2g(本発明における第1プローブ)に対応する個別のケーブル12を介して接続されている。また、第1切替部6は、処理部8によって制御されて、各プローブ2a,2c,2e,2gのうちの任意の2本のプローブをそれぞれ電圧検出プローブとして、対応するケーブル12を介して電圧測定部4の一対の入力端子に接続する。
第2切替部43は、スキャナとして構成されて、接触ポイントTP1に接触させられる2本のプローブ2a,2bのうちの他方(プローブ2b)、接触ポイントTP2に接触させられる2本のプローブ2c,2dのうちの他方(プローブ2d)、接触ポイントTP3に接触させられる2本のプローブ2e,2fのうちの他方(プローブ2f)、および接触ポイントTP4に接触させられる2本のプローブ2g,2hのうちの他方(プローブ2h)に対して、各プローブ2b,2d,2f,2h(本発明における第2プローブ)に対応する個別のケーブル13を介して接続されている。また、第2切替部43は、処理部8によって制御されて、各プローブ2b,2d,2f,2hのうちの任意の2本のプローブをそれぞれ電流供給プローブとして、対応するケーブル13を介して電流供給部5の一対の出力端子に接続する。
処理部44は、CPUを備えて構成されて、記憶部9に予め記憶されている動作プログラムに従って作動することにより、検査位置に載置された回路基板11に対する回路基板検査処理を実行すると共に、プローブユニット41,42を移動させる移動機構、プローブユニット42内の短絡部SH、電圧測定部4、電流供給部5および各切替部6,43に対する制御を実行する。記憶部9には、回路基板検査装置1の構成と同様の情報の他に、検査対象毎に短絡させられる二対の接触ポイントTPの情報(具体的には、プローブ3a〜3hのうちの短絡される2組のプローブの情報)が予め記憶されている。
次に、回路基板検査装置1Aの動作について、図2,3を参照して説明する。なお、予め検査位置に回路基板11Aが載置されているものとする。
この状態において、回路基板検査装置1Aの電源が投入されたときには、この回路基板検査装置1Aでは、処理部44が、動作プログラムに従って作動して、回路基板検査処理を開始する。この回路基板検査処理では、処理部44は、まず、移動機構を制御して、各プローブユニット41,42を待避位置から接触位置に移動させる(ステップ51)。これにより、プローブユニット41では、図3に示すように、一対のプローブ2a,2bが接触ポイントTP1に接触し、一対のプローブ2c,2dが接触ポイントTP2に接触し、一対のプローブ2e,2fが接触ポイントTP3に接触し、一対のプローブ2g,2hが接触ポイントTP4に接触した状態となる。また、プローブユニット3では、一対のプローブ3a,3bが接触ポイントTP11に接触し、一対のプローブ3c,3dが接触ポイントTP12に接触し、一対のプローブ3e,3fが接触ポイントTP13に接触し、一対のプローブ3g,3hが接触ポイントTP14に接触した状態となる。
次いで、処理部44は、この状態において各切替部6,43を制御して、検査対象とする最初の内部導体Aに対して、電圧測定部4および電流供給部5を接続する(ステップ52)。この場合、処理部44は、最初の内部導体のうちの1つを検査対象として記憶部9から読み出すと共に、この内部導体を検査する際に使用するプローブ、およびそのプローブの用途についての情報を記憶部9から読み出す。また、処理部44は、この読み出した情報に基づいて各切替部6,43の切替状態を制御することにより、プローブ2a,2c,2e,2gのうちの電圧測定プローブとなる2本をそれぞれのケーブル12および第1切替部6を介して電圧測定部4の各入力端子に接続し、かつプローブ2b,2d,2f,2hのうちの電流供給プローブとなる2本をそれぞれのケーブル13および第2切替部43を介して電流供給部5の各出力端子に接続する。また、処理部44は、接触ポイントTP11〜TP14のうちの読み出した検査対象の検査に際して短絡させられる二対の接触ポイントTPの情報(プローブ3a〜3hのうちの短絡される2組のプローブの情報)を読み出すと共に、この読み出した情報に基づいてプローブユニット42内の短絡部SHを制御することにより、短絡される2組のプローブに接続されている各スイッチSWのみをオン状態に移行させて、各組のプローブ同士を短絡させる。これにより、各組のプローブが接触している接触ポイント対がそれぞれ短絡される。
一例として、処理部44が、最初の検査対象として内部導体A2を記憶部9から読み出したときには、この内部導体A2を検査する際に使用するプローブ、およびそのプローブの用途についての情報を記憶部9からさらに読み出す。この場合、処理部44は、使用するプローブの情報として、配線パターン22上に規定された接触ポイントTP2(本発明における第1の接触ポイント)に接触している2本のプローブ2c,2dのうちの一方(第1プローブとしてのプローブ2c)、複数の内部導体Aのうちの検査対象(内部導体A2)を除く1つの内部導体(本例では内部導体A1)における一端側と接続されている配線パターン21上に規定された接触ポイントTP1(本発明における第2の接触ポイント)に接触している2本のプローブ2a,2bのうちの一方(第1プローブとしてのプローブ2a)、接触ポイントTP2に接触している2本のプローブ2c,2dのうちの他方(第2プローブとしてのプローブ2d)、および複数の内部導体Aのうちの検査対象(内部導体A2)を除く他の1つ(内部導体A2,A1を除く1つ)の内部導体(本例では内部導体A3)における一端側と接続されている配線パターン23上に規定された接触ポイントTP3(本発明における第3の接触ポイント)に接触している2本のプローブ2e,2fのうちの他方(第2プローブとしてのプローブ2f)についての情報を読み出す。
また、処理部44は、これらのプローブ2a,2c,2d,2fの用途の情報として、2本のプローブ2a,2cを電圧検出プローブとすること、および2本のプローブ2d,2fを電流供給プローブとすることについての情報を読み出す。また、処理部44は、読み出した使用するプローブおよびその用途についての情報に基づき、第1切替部6を制御して、プローブ2a,2cをそれぞれのケーブル12および第1切替部6を介して電圧測定部4の各入力端子に接続し、第2切替部43を制御して、プローブ2d,2fをそれぞれのケーブル13および第2切替部43を介して電流供給部5の各出力端子に接続する。
また、処理部44は、内部導体A2を検査対象とするときに互いに短絡させる回路基板11Aの他方の面側の二対の接触ポイントTPの情報として、内部導体A2の他端側と接続される配線パターン32上に規定された接触ポイントTP12(本発明における第4の接触ポイント)と、複数の内部導体のうちの検査対象(内部導体A2)を除く1つの内部導体A1の他端側と接続される配線パターン31上に規定された接触ポイントTP11(本発明における第5の接触ポイント)とが互いに短絡される接触ポイントの一対であり、この一対の接触ポイントTP同士を短絡させるために使用される第1プローブの組がプローブ3a,3cであるとの情報、および接触ポイントTP12と、複数の内部導体のうちの検査対象(内部導体A2)を除く他の1つ(内部導体A2,A1を除く1つ)の内部導体A3の他端側と接続される配線パターン33上に規定された接触ポイントTP13(本発明における第6の接触ポイント)とが互いに短絡される接触ポイントの残りの一対であり、この一対の接触ポイント同士を短絡させるために使用される第2プローブの組がプローブ3d,3fであるとの情報を読み出す。
また、処理部44は、この読み出した各プローブ3a,3c,3d,3fの情報に基づいてプローブユニット42内の短絡部SHを制御することにより、各プローブ3a,3c,3d,3fに接続されている各スイッチSWa,SWc,SWd,SWfのみをオン状態に移行させる。これにより、各プローブ3a,3cが、対応するスイッチSWa,SWcおよび第1短絡配線41aを介して短絡され、この結果として一対の接触ポイントTP11,TP12が短絡される。また、各プローブ3d,3fが、対応するスイッチSWd,SWfおよび第2短絡配線41bを介して短絡され、この結果として一対の接触ポイントTP12,TP13が短絡される。
続いて、処理部44は、内部導体A2についての抵抗値Rの測定処理を実行する(ステップ53)。この測定処理では、処理部44は、まず、電流供給部5を制御して測定電流I1の出力を開始させると共に、電圧測定部4を制御して電圧V1の測定を開始させる。これにより、電流供給部5から出力された測定電流I1は、第2切替部43、プローブ2dが接続されているケーブル13、電流供給プローブとしてのプローブ2d、配線パターン22、内部導体A2、配線パターン32、スイッチSWd,SWfを介して第2短絡配線41bで短絡された各プローブ3d,3f、配線パターン33、内部導体A3、配線パターン23、電流供給プローブとしてのプローブ2f、プローブ2fが接続されているケーブル13および第2切替部43を経由して電流供給部5に戻る電流経路を流れる。また、この測定電流I1が内部導体A2を流れることに起因して内部導体A2の各端部間に電圧V1が発生する。電圧測定部4は、第1切替部6、プローブ2aが接続されているケーブル12、電圧検出プローブとしてのプローブ2a、配線パターン21、内部導体A1、配線パターン31、スイッチSWa,SWcを介して第1短絡配線41aで短絡された各プローブ3a,3c、配線パターン32、内部導体A2、配線パターン22、電圧検出プローブとしてのプローブ2c、プローブ2cが接続されているケーブル12および第1切替部6を経由して電圧測定部4に戻る電圧検出経路を介して、この電圧V1を両接触ポイントTP1,TP2に発生するポイント間電圧として測定する。この場合、電圧測定部4の電圧検出経路と電流供給部5の電流経路の重複部分は、配線パターン32、内部導体A2および配線パターン22部分のみであるため、電圧測定部4は、上記の電圧V1を四端子法によって正確に測定する。
この際に、回路基板検査装置1Aでは、上記した回路基板検査装置1と同様にして、回路基板11Aの他方の面側に位置する経路(プローブユニット3の2本のプローブ3a,3cおよび第1短絡配線41aから成る短い経路)を一部に含むものの、その殆どが回路基板11Aの一方の面側に配設された2本のケーブル12で電圧検出経路が構成されている。したがって、この回路基板検査装置1Aでも、電圧検出経路の開口面積(電圧検出経路のループ面積)が大幅に小さく形成されるため、電流経路に発生する磁界についての電圧検出経路のループ内の通過量や外部ノイズの通過量が大幅に低減されている。
さらに、回路基板検査装置1Aでは、測定電流I1が流れる電流経路についても上記した電圧検出経路と同様にして、回路基板11Aの他方の面側に位置する経路(プローブユニット3の2本のプローブ3d,3fおよび第2短絡配線41bから成る短い経路)を一部に含むものの、その殆どが回路基板11Aの一方の面側にのみ配設された2本のケーブル13で電流経路が構成されている。このため、電流経路を構成する2本のケーブル13が、回路基板11Aの両側に配設される構成と比較して互いの距離が近接しており、かつこの2本のケーブル13のうちの一方が他方に流れる測定電流I1のリターン路となって両ケーブル13に流れる測定電流I1の向きが逆向きになる結果、両ケーブル13に発生する磁束が互いに打ち消し合うように作用して、測定電流I1が流れることに起因して電流経路全体に発生する磁束の量が大幅に低減されて、この電流経路に磁束が発生することに起因して電圧検出経路に発生する誘導起電力が大幅に弱められている。したがって、電圧測定部4に入力される電圧V1の波形は、測定電流I1が流れることに起因する誘導起電力の影響や外部ノイズの影響の極めて少ない波形となっている。
電圧測定部4は、測定電流I1の供給(印加)開始直後から、入力した電圧V1の電圧値Vx1を測定して処理部44に出力する。続いて、処理部44は、入力した電圧値Vx1を記憶部9に記憶させると共に、記憶部9から読み出した電流値Ix1で電圧値Vx1を除算することにより、四端子法で内部導体A2の抵抗値Rを算出して、記憶部9に記憶させる。これにより、抵抗値Rの測定処理が完了する。
次いで、処理部44は、検査処理を実行する(ステップ54)。この検査処理では、処理部44は、前述した測定処理で算出した内部導体A2の抵抗値Rと、この内部導体A2の基準抵抗値Rrefとを読み出すと共に、両者を比較して、抵抗値Rが基準抵抗値Rref以下のときには、内部導体A2は正常であると判別し、抵抗値Rが基準抵抗値Rrefを超えるときには異常であると判別する。また、処理部44は、この検査結果を検査対象(内部導体A2)の情報(識別情報)に対応させて記憶部9に記憶させる。これにより、1つの検査対象(内部導体A2)に対する検査処理が完了する。
その後、処理部44は、記憶部9に記憶されている検査対象のなかに、未検査の検査対象(内部導体A)があるか否かを判別しつつ(ステップ55)、上記ステップ52〜54を繰り返し実行して、検査対象となっているすべての内部導体Aについての検査を実行する。次いで、すべての内部導体Aについての検査が完了した後、処理部44は、すべての内部導体Aについての検査結果を記憶部9から読み出して、出力部10に表示させ(ステップ56)、最後に、移動機構を作動させて、各プローブユニット2,3を接触位置から待避位置に移動させる(ステップ57)。これにより、回路基板検査処理が完了する。
この回路基板検査装置1Aでも、回路基板検査装置1と同様にして、回路基板11Aの他方の面側に位置する経路(プローブユニット3の2本のプローブ3a,3cおよび第1短絡配線41aから成る短い経路)を一部に含むものの、その殆どが回路基板11Aの一方の面側に配設された2本のケーブル12で電圧検出経路を構成することができ、これによって電圧検出経路の開口面積(電圧検出経路のループ面積)を大幅に小さく形成することができる結果、電流経路に発生する磁界および外部ノイズが電圧検出経路のループ内を通過する各々の通過量を大幅に低減することができる。さらに、回路基板検査装置1Aでは、測定電流I1が流れる電流経路が上記のように回路基板11Aの片面側(本例では一方の面側)にのみ形成されているため、電流経路を構成する2本のケーブル13が、回路基板11Aの両側に配設される構成と比較して互いの距離が近接しており、かつこの2本のケーブル13のうちの一方が他方に流れる測定電流I1のリターン路となって両ケーブルに流れる測定電流I1の向きが逆向きになる結果、2本のケーブル13に発生する磁束が互いに打ち消し合うように作用して、測定電流I1が流れる電流経路全体に発生する磁束の量を大幅に低減することができ、この電流経路に磁束が発生することに起因して電圧検出経路に発生する誘導起電力をさらに弱めることができる。したがって、この回路基板検査装置1Aによれば、電圧測定部4が検査対象である内部導体に発生する電圧V1の電圧値Vx1をさらに高精度で測定することができる結果、検査対象の内部導体の抵抗値Rを一層高精度で測定することができ、これにより、抵抗値Rに基づいて行う検査対象の検査精度をさらに向上させることができる。
また、上記の回路基板検査装置1Aでは、回路基板11Aの他方の面側に規定された各接触ポイントTP11〜TP14に、プローブ3a,3b、プローブ3c,3d、プローブ3e,3f、プローブ3g,3hが2本ずつ接触するようにプローブユニット42を構成しているが、簡易的な四端子法による測定を行う場合には、例えばプローブユニット42から各プローブ3b,3d,3f,3h、スイッチSWb,SWd,SWf,SWh、および第2短絡配線41bを省いて、各プローブ3a,3c,3e,3g、スイッチSWa,SWc,SWe,SWg、および第1短絡配線41aを電流経路および電圧検出経路で共有する構成とすることもできる。この構成によれば、プローブユニット42を大幅に簡略化することができる。
また、上述した各実施の形態では、電圧測定部4用の第1切替部6と、電流供給部5用の第2切替部7(43)とを分離した構成を採用したが、第1切替部6および第2切替部7(43)をまとめて1つの切替部として構成することもできる。また、上記した発明の実施の形態では、回路基板11,11Aとして多層基板を例に挙げて、その一方の面に形成された配線パターンと他方の面に形成された配線パターンとを接続する複数のビアを含む内部導体を検査対象としているが、両面基板のように一方の面に形成された配線パターンと他方の面に形成された配線パターンとが1つのスルーホールで接続される基板については、この1つのスルーホールを検体対象の内部導体として本願発明を適用できるのは勿論である。また、電流供給部5が測定電流I1として直流定電流を供給する例について説明したが、交流定電流を供給する構成に対しても、本願発明を適用できるのは勿論である。
回路基板検査装置1の構成図である。 回路基板検査装置1,1Aの動作を説明するためのフローチャートである。 回路基板検査装置1Aの構成図である。
符号の説明
1,1A 回路基板検査装置
2,3 プローブユニット
2a〜2h,3a〜3h プローブ
41a 第1短絡配線
41b 第2短絡配線
4 電圧測定部
5 電流供給部
6 第1切替部
7,43 第2切替部
8,44 処理部
11,11A 回路基板

Claims (4)

  1. 複数のプローブを備えた第1のプローブユニットを回路基板の一方の面側に配設すると共に、複数のプローブを備えた第2のプローブユニットを前記回路基板の他方の面側に配設して、前記一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第1のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させると共に、前記他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第2のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させ、
    前記第2のプローブユニットの前記複数のプローブにおける前記各接触ポイントに接触されている前記2本のプローブのうちの一方同士を短絡させ、
    前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方、および当該複数の内部導体のうちの当該検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される当該一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方をそれぞれ電圧検出プローブとし、
    前記第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの他方、および前記検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの他方をそれぞれ電流供給プローブとして使用し、
    前記電流供給プローブとしての前記2本のプローブから前記検査対象の内部導体に測定電流を供給し、
    前記電圧検出プローブとしての前記2本のプローブを使用して前記第1の接触ポイントおよび前記第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定し、
    前記測定電流および前記ポイント間電圧に基づいて前記検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定すると共に当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う回路基板検査方法。
  2. 複数のプローブを備えた第1のプローブユニットを回路基板の一方の面側に配設すると共に、複数のプローブを備えた第2のプローブユニットを前記回路基板の他方の面側に配設して、前記一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第1のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させると共に、前記他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記第2のプローブユニットの前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブをそれぞれ接触させ、
    前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブ、および前記複数の内部導体のうちの前記検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブをそれぞれ電圧検出プローブとし、
    前記第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブ、および前記複数の内部導体のうちの前記検査対象の内部導体を除く他の1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブをそれぞれ電流供給プローブとし、
    前記検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブと、前記1つの内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第5の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブとを短絡させ、
    前記第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブと、前記他の1つの内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第6の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブとを短絡させ、
    前記電流供給プローブとしての前記2本の第2プローブから、前記検査対象の内部導体、前記第4の接触ポイントに接触している前記第2プローブ、および当該第2プローブと短絡された前記第6の接触ポイントに接触している前記第2プローブを含む経路に測定電流を供給し、
    前記電圧検出プローブとしての前記2本の第1プローブを使用して前記第1の接触ポイントおよび前記第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定し、
    前記測定電流および前記ポイント間電圧に基づいて前記検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定すると共に当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う回路基板検査方法。
  3. 複数のプローブを備えると共に、回路基板の一方の面側に配設されて当該一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成された第1のプローブユニットと、
    複数のプローブを備えると共に、回路基板の他方の面側に配設されて当該他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成され、かつ当該複数のプローブにおける当該各接触ポイントに接触されている当該2本のプローブのうちの一方同士を短絡させる短絡配線を有する第2のプローブユニットと、
    測定電流を出力する電流供給部と、
    電圧測定部と、
    前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの一方と当該複数の接触ポイントのうちの他の任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの一方とを選択して前記電圧測定部に電気的に接続させる第1切替部と、
    前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの他方と前記他の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの他方とを選択して前記電流測定部に電気的に接続させる第2切替部と、
    処理部とを備え、
    当該処理部は、前記第1および第2のプローブユニットを移動させて前記複数のプローブを対応する前記各接触ポイントに接触させ、その状態において、前記第1切替部を制御して、前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方、および前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの当該検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの一方をそれぞれ電圧検出プローブとして前記電圧測定部に接続させると共に、前記第2切替部を制御して、当該第1の接触ポイントに接触している当該2本のプローブのうちの他方、および当該検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの他方をそれぞれ電流供給プローブとして前記電流供給部に接続させ、かつ当該電流供給部を制御して当該検査対象の内部導体に前記電流供給プローブを介して前記測定電流を供給させると共に、当該電圧測定部を制御して当該第1の接触ポイントおよび当該第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定させ、当該測定電流および当該ポイント間電圧に基づいて当該検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定して当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う回路基板検査装置。
  4. 複数のプローブを備えると共に、回路基板の一方の面側に配設されて当該一方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成された第1のプローブユニットと、
    複数のプローブを備えると共に、回路基板の他方の面側に配設されて当該他方の面に形成された複数の配線パターン上に規定された各接触ポイントに前記複数のプローブのうちの対応する2本のプローブを同時に接触可能に構成され、かつ当該プローブを介して当該各接触ポイントのうちの任意の二対の接触ポイント同士を短絡させる短絡部を有する第2のプローブユニットと、
    測定電流を出力する電流供給部と、
    電圧測定部と、
    前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第1プローブと当該複数の接触ポイントのうちの他の任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第1プローブとを選択して前記電圧測定部に電気的に接続させる第1切替部と、
    前記一方の面側に規定された前記複数の接触ポイントのうちの任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第2プローブと当該複数の接触ポイントのうちの他の任意の1つの接触ポイントに接続された前記2本のプローブのうちの第2プローブとを選択して前記電流測定部に電気的に接続させる第2切替部と、
    処理部とを備え、
    当該処理部は、前記第1および第2のプローブユニットを移動させて前記複数のプローブを対応する前記各接触ポイントに接触させ、その状態において、前記第1切替部を制御して、前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの検査対象とする内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第1の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブ、および前記回路基板に形成された複数の内部導体のうちの当該検査対象の内部導体を除く1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第2の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブをそれぞれ電圧検出プローブとして前記電圧測定部に接続させると共に、前記第2切替部を制御して、当該第1の接触ポイントに接触している当該2本のプローブのうちの第2プローブ、および当該検査対象の内部導体のうちの前記検査対象の内部導体を除く他の1つの内部導体の一端側と接続される前記一方の面側の前記配線パターン上に規定された第3の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブをそれぞれ電流供給プローブとして前記電流供給部に接続させ、かつ前記短絡部に対して、当該検査対象の内部導体の他端側と接続される前記他方の面側の前記配線パターン上に規定された第4の接触ポイントと、前記1つの内部導体の他端側と接続される当該他方の面側の前記配線パターン上に規定された第5の接触ポイントとを当該第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブおよび当該第5の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第1プローブを介して短絡させると共に、当該第4の接触ポイントと前記他の1つの内部導体の他端側と接続される当該他方の面側の前記配線パターン上に規定された第6の接触ポイントとを当該第4の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブおよび当該第6の接触ポイントに接触している前記2本のプローブのうちの第2プローブを介して短絡させ、かつ当該電流供給部を制御して当該検査対象の内部導体に前記電流供給プローブを介して前記測定電流を供給させると共に、当該電圧測定部を制御して当該第1の接触ポイントおよび当該第2の接触ポイント間に発生するポイント間電圧を測定させ、当該測定電流および当該ポイント間電圧に基づいて当該検査対象の内部導体の抵抗を四端子法で測定して当該抵抗に基づいて当該内部導体の検査を行う回路基板検査装置。
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