JP2009263275A - 抗酸化剤並びにそれを含有する化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物 - Google Patents

抗酸化剤並びにそれを含有する化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 紫外線などにより引き起こされる酸化反応などが原因となる肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルの改善効果に優れた、安全で安定な、安価な、化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物に配合して好適な抗酸化剤を提供すること。
【解決手段】 カカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有する抗酸化剤であり、好ましくは、抽出溶媒が水または水溶性有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒である。また前記抗酸化剤を含有する化粧料、飲食品組成物または医薬品組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は抗酸化剤に関し、詳しくは、紫外線などにより引き起こされる肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルを改善する効果に優れた化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物に配合して好適な抗酸化剤に関する。また、その抗酸化剤を含有する化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物に関する発明も包含する。
皮膚は、身体の最外層にあるため環境因子の影響を容易に受けており、紫外線やそれにより発生する活性酸素や過酸化脂質などが炎症を引き起こしたり、皮膚などの組織に大きなダメージを与えたりする。またこれらの炎症や皮膚のダメージは、肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルを引き起こす。
このような紫外線によって誘発された肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルを改善する目的で、従来、化粧料、医薬品組成物や飲食品組成物などには、合成抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなど)や天然由来の抗酸化剤(α−トコフェロール、アスコルビン酸など)が用いられている。しかし、これらの抗酸化剤は安全性や安定性の面においては、まだ多くの問題が残されている。
近年、植物の種子、葉や根茎などから抽出した様々な抗酸化作用物質が製造され、化粧料、医薬品組成物や飲食品組成物などへの配合が試みられているが、植物を原料とする場合、その原料の安全性や調達が問題であるという難点があった。
植物由来の原料を使用したものとして、例えば、天然の抗酸化物質と抗酸化性ビタミンから成る高抗酸化性を有する抗酸化ストレス物が開示されている(特許文献1参照)。そこには天然の抗酸化物質として、抹茶、胡麻、抗酸化性の高い香辛料・薬草類(ローズマリー、セージ、タイム、ジンジャー、オールスパイス、シナモン、キラウェー、フェンエル、コリアンダー、コショウ、カルダモン)等とともにココアパウダーが挙げられている。
ココアパウダーの原料はカカオ豆(Cacao beans または Cacao sheeds)である。カカオ豆は、カカオ樹の果実であるカカオ果(Cacao Podsまたは Cacao fruits)の中にパルプ(果肉)に包まれて存在する種子である。カカオ豆は、外皮(shell)、内皮(thin skin
または husk)、胚乳(Cotyledon)及び胚芽(Germ または germ rootlet)からできている。胚乳部の胚芽を除いたものはニブ(nib)と呼ばれ、チョコレート、ココアなどに用いられる。カカオ豆の外皮及び内皮をあわせて、カカオ豆の殻またはカカオハスクと呼ぶこともある。また内皮を含めてカカオ豆の外皮と呼ぶこともある。
カカオ豆を由来とする各種作用を有する剤としては、例えば、カカオ豆の胚乳、外皮、ココアパウダー等から抽出したフェノール性高分子化合物のリグニンを主成分とする血中コレステロール上昇抑制剤(特許文献2参照)やコレステロール胆石形成抑制剤(特許文献3参照)がある。また、カカオ豆及び/またはカカオ豆の外皮を、水及び/または水と相溶性がある有機溶剤で抽出したものが免疫賦活作用を有すること(特許文献4参照)や、アルカリ性水溶液で抽出したものが癌転移抑制作用を有すること(特許文献5参照)が明らかにされている。その他にも、テオブロマ・カカオの種子の殻の水抽出物が細胞賦活作用、紫外線障害緩和作用及びメラニン産生抑制作用を有すること(特許文献6参照)が見い出されている。
一方、カカオ豆由来の抗酸化作用を有するものとしては、例えば、カカオ豆から熱水またはエタノールを使用して抽出した抗酸化物質を含有する健康食品(特許文献7参照)や胃潰瘍予防飲食品(特許文献8参照)、カカオ豆からエタノールを使用して抽出した抗酸化物質を含有する糖尿病合併症の予防飲食品(特許文献9参照)などがある。
しかしながら、いずれの技術においても、カカオ樹の種子であるカカオ豆そのものを由来とするものであり、カカオ樹の果実であるカカオポッド(カカオ果)を用いたものではなかった。また、カカオの葉、樹皮、根から水またはエタノールを使用して抽出した抗酸化物質(特許文献10参照)もあるが、やはりカカオ樹の果実であるカカオポッド(カカオ果)を用いることは示唆されていない。
特開平2−264720号公報 特開平3−181494号公報 特開平3−181496号公報 特開2000−86526号公報 特開2002−128685号公報 特開2006−342120号公報 特開平7−213251号公報 特開平7−274894号公報 特開平9−234018号公報 特開2000−60485号公報
本発明の目的は、紫外線などにより引き起こされる酸化反応などが原因となる肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルの改善効果に優れた、安全で安定な、安価な、化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物に配合して好適な抗酸化剤を提供することにある。また、その抗酸化剤を含有する化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物を提供することも副次的な目的とする。
本発明者らは、前記事情に鑑み鋭意研究を行った結果、通常廃棄されているカカオポッド外皮から得られる抽出物に、抗酸化作用を有する有効成分が含有されており、この抽出物を化粧料、飲食品組成物や医薬品組成物に配合したところ、日常生活の中で引き起こされた各種肌トラブルの改善に関して、顕著な作用を及ぼすことを見出した。またカカオポッド外皮の抽出物は天然由来物質であって安全性に問題はなく、安定性においても優れていた。
すなわち、本発明の抗酸化剤はカカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有することを特徴とするものである。そして、前記抽出溶媒としては水または水溶性有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が好適である。さらに、本発明は前記抗酸化剤を含有する化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物でもある。
本発明によれば、紫外線などにより引き起こされる酸化反応などが原因となる肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルの改善効果に優れた、安全で安定な、安価な抗酸化剤が提供できる。そして、この抗酸化剤は化粧料、飲食品組成物や医薬品組成物などに配合して好適であり、これら化粧料、飲食品組成物や医薬品組成物も、紫外線などにより引き起こされる酸化反応などが原因となる肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルの改善効果に優れる。
さらに、本発明の抗酸化剤に使用するカカオポッド外皮は、生産地で収穫時に大量に廃棄されるカカオ果(Cacao Podsまたは Cacao fruits)の外皮であり、原料として入手するための新たな設備も必要なく、容易に入手できる。また、カカオ豆(Cacao beans または
Cacao sheeds)自体を由来とする従来の抗酸化剤や、それを含有する化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物に比べ、大量にかつ低コストで入手できるだけでなく、廃棄物を活用するため環境にも配慮したものとなる。そして、食用のカカオ豆を得るためにカカオ樹は安全性に留意されて栽培されており、そのカカオポッド外皮も安全性に問題はなく使用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の抗酸化剤に使用するカカオポッド外皮とは、カカオ樹の果実であるカカオ果(Cacao Podsまたは Cacao fruits)の外皮である。以下、本発明の説明において単に「外皮」と記載した場合は、カカオポッド(カカオ果)の外皮のことである。一方、カカオ豆(Cacao beans)の外皮(shell)については「外皮(shell)」と記載する。
カカオ樹はアオギリ科テオブロマ属の常緑樹であり、学名をテオブロマ・カカオ(Stercurliaceae Theobroma Cacao (Linnaeus))という。カカオ樹の主な産地は西アフリカ(コートジボアール、ガーナ等)、東南アジア(インドネシア等)、中南米(ドミニカ共和国、ベネズエラ、エクアドル等)である。カカオ樹は大別して原種に近いクリオロ種(Criollo)と改良種のフォラステロ種(Forastero)の2種であるが、交雑種であるトリニタリオ種(Trinitario)を合わせた3種が現在の主流である。本発明の抗酸化剤には前記3種以外の派生種を含めたいずれの品種のカカオポッドも使用できる。
図1にカカオポッド(カカオ果)の構造を示す。カカオポッド1はカカオポッド外皮2に覆われている。外皮2の内部には果肉である白色のパルプ3が30〜40個ほどに分かれて存在している。カカオ豆4はパルプ3のそれぞれに包まれている。カカオ豆4は硬くもろい外皮(shell)5に周囲を覆われている。外皮(shell)5のさらに内側には、非常に薄い白色の内皮6が存在している。内皮6はカカオ豆4の内部を幾つかの部分に区分けするようにして胚乳7及び胚芽8を覆っている。
カカオポッドは収穫期になると、カカオ樹から切り落とされる。切り落とされたカカオポッドは切り開かれ、パルプごとカカオ豆が取り出される。この段階でカカオポッド外皮は不要となり廃棄物となる。本発明の抗酸化剤においては、通常廃棄物となるこの外皮を使用する。
なお、パルプごと取り出されたカカオ豆は発酵、水洗(行わない場合もある)、乾燥の各処理が施された後ジュート袋に入れられる。検査に合格したカカオ豆は産地から出荷され、消費地で焙炒、冷却、破砕、風簸の各処理が施されてカカオニブが得られる。異なる産地のカカオ豆から得られた複数のカカオニブは混合、挽潰、仕上げの各処理が施されてカカオマスが得られる。カカオマスからチョコレート、ココアなどが加工される。カカオ豆を由来とする各種作用を有する前記従来の剤や抗酸化作用を有する前記従来の各種飲食品組成物は、破砕、風簸工程で取り除かれた外皮(shell)、内皮、胚芽など(カカオ豆の殻またはカカオハスクともいう)を使用したものである。
本発明におけるカカオポッド外皮の溶媒抽出物は、前記カカオポッド外皮を溶媒で抽出したものである。カカオポッド外皮の溶媒抽出物を得るための抽出方法としては特に限定されない。溶媒で抽出するに際しては、カカオポッド外皮を乾燥させてから用いても、乾燥
させることなく用いてもよい。さらに乾燥に関係なく、カカオポッド外皮をそのまま用いても、切断または粉砕などにより細かくしてから用いてもよい。抽出効率の面から、カカオポッド外皮を乾燥後、粉末化したものを用いて溶媒抽出するのが好適である。
使用する溶媒は、水または水溶性有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒が好ましい。水溶性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール等の低級アルコール、ベンゼン、エチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトンなどが挙げられる。これらのなかではエタノールが好ましく、特に水との混合溶媒である含水エタノールが特に好ましい。一方、メタノール、アセトンなどを使用して抽出した場合、抗酸化作用の効果が少なくなる。
溶媒抽出時に用いる装置は特に限定されず、通常のタンクやミキサーを用いてもよく、またソックスレー抽出器などの抽出器を用いてもよい。抽出時の温度や抽出時間も特に限定されない。溶媒抽出後に、濾過、吸着樹脂による処理、活性炭処理等によって不純物を除去してもよい。
本発明の抗酸化剤の剤型としては、溶媒抽出によって得られた液状抽出物の他に、液状抽出物を減圧乾燥や凍結乾燥等の通常の乾燥方法や濃縮方法等により乾固または濃縮したものであってもよい。また、必要に応じてその効力に影響がない範囲で脱臭、脱色等の精製処理をしてから用いても良く、また適宜賦形剤を用いて顆粒状にする等、使用し易い状態に製剤化されたものを用いればよい。
本発明におけるカカオポッド外皮の溶媒抽出物の製造方法の一例を説明する。カカオポッドを切り開き、中身のカカオ豆をパルプごと取り出す。中身を取り除いた後の新鮮なカカオポッド外皮を細かく切断する。切断した外皮をミキサーに投入し、水または含水有機溶媒(好ましくは含水エタノール)を加えて所定時間攪拌する。その後メッシュにて濾過する。得られたろ液は液状のカカオポッド外皮の溶媒抽出物であり、そのまま本発明の抗酸化剤として使用できる。さらに、ろ液を減圧凍結乾燥し、得られた乾燥物もカカオポッド外皮の溶媒抽出物であるので、この状態で本発明の抗酸化剤として使用してもよい。
本発明の抗酸化剤には、前記カカオポッド外皮の溶媒抽出物以外に、目的に応じて化粧料、飲食品組成物または医薬品組成物に通常使用されている成分または使用が許容されている成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
本発明の抗酸化剤を含有する化粧料、飲食品組成物または医薬品組成物におけるカカオポッド外皮の溶媒抽出物の配合量は、化粧料、飲食品組成物または医薬品組成物の総量を基準として、乾燥固形分換算で0.005wt%(質量%の略称)以上、10wt%以下が効果の発現性や原価の点から考えて好ましい。特に0.005wt%以上、5wt%以下が製品の配合応用する際に好ましい。
本発明の抗酸化剤を化粧料、飲食品組成物または医薬品組成物に配合する際に抗酸化剤とともに配合する他の成分としては、化粧料、飲食品組成物または医薬品組成物のそれぞれにおいて通常使用できるものなら全て使用できるが、効能、効果に応じ以下の物質から適宜選択できる。
本発明の化粧料にはカカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有する抗酸化剤のほかにも、例えば一般に化粧料で用いられている賦形剤、香料などをはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿剤、美白剤、pH調整剤、粘結剤類、多価アルコール類、精油及び香料類、増粘剤、防腐剤、本発明の抗酸化剤以外の抗酸化剤、紫外線吸収剤、顔料、植物粉砕物及び生薬類、無機塩類及び無機酸類、洗浄剤、乳化剤などの各種化粧料成分を適宜配合することができる
前記油脂類としては、一般に化粧料で汎用されている、例えば大豆油、アーモンド油、パラフィン、セタノール、アボガド油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、ヌカ油、ホホバ油、卵黄油、ひまし油、スクワラン、アボガド油、ラノリン、流動パラフィン、白色ワセリンなどの植物性油脂;牛脂、豚脂、馬脂、タートル油、ミンク油、パーセリン油、スクワランなどの動物性油脂;メチルポリシロキサン、ベヘニルアルコール、トリカプリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、流動パラフィンなどの合成油脂などが挙げられる。
前記界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの陰イオン性界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステル、脂肪酸アミドなどの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
前記保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシグリセリン(26E.O)、ピロリドンカルボン酸ソーダ、パンテテイン−Sスルホン酸塩などの合成保湿剤;ヒアルロン酸、エラスチン、ケラチン、デルマタン硫酸、コラーゲン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微生物発酵液、例えばキチン、キトサン、ペクチンなどや、その他の植物や動物由来の抽出液などの天然保湿剤などが挙げられる。
前記美白剤としては、例えば、アスコルビン酸、アルブチンやこれらの誘導体などのほかにも、胎盤抽出液、その他の植物や動物由来の抽出液などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えばクエン酸、乳酸、サリチル酸、酒石酸、りんご酸、クエン酸、安息香酸、クエン酸ナトリウム、フマル酸、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、などの有機酸、無機酸及びその塩類などが挙げられる。
前記粘結剤類としては、一般に化粧料で汎用されている、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ナトリウム塩、カゼイン、ぺクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ローカストビーンガム、カラギナン、寒天、カーボポールなどが挙げられる。
前記多価アルコール類としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられる。
前記精油及び香料類としては、ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョウ油、スギ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲラニオール、ミカン油、トウヒ、シトロネロール等の天然及び合成香料などが挙げられる。
前記増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースNa、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ベントナイトなどが挙げられる。
前記防腐剤としては、例えばメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、エタノール、デヒドロ酢酸などが挙げられる。
前記本発明の抗酸化剤以外の抗酸化剤としては、例えばアルコルビン酸、EDTA4Na,EDTA2Na、ブチルオキシトルエンなどが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、紫外線を選択的に吸収する性質を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキジメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキベンゾフェノン、シノキサート、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、メトキシケイ皮酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸オクチル等が挙げられる。
前記顔料としては、例えばベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、酸化亜鉛、セリサイト、マイカ、タルクなどが挙げられる。。
前記植物粉砕物及び生薬類としては、レモンの皮、海藻、ヒノキ、ヒバ、フッカス、米ヌカ、シュウブ、ショウキョウ、カンゾウ、チンピ、トウヒ、ユズ、トウキ、ニンジン、ハッカ、ケイヒ、ウバイ、ヨモギ、ドクダミ、モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ローズヒップ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイシ、ニワトコ、アシタバ、ウコギ、ゴボウ、黒ゴマ、黒米等の粉砕物及びその抽出液などが挙げられる。
無機塩類及び無機酸類として、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸、ほう砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、硫黄、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、無水ケイ酸、メタケイ酸、ホウ酸などが挙げられる。
前記洗浄剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、カルボン酸型界面活性剤、アルキル硫酸エステル型界面活性剤、スルホサクシネート型界面活性剤、タウレート系、アシルサルコシン系、アシル−β−アラニン系等のアシル化アミノ酸型界面活性剤、リン酸エステル型界面活性剤等のアニオン界面活性剤、イミダゾリン型、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、アルキルスルホベタイン型の両性界面活性剤やアルキルサッカライド類、EO付加型界面活性剤等などが挙げられる。
前記乳化剤は、化粧品原料として公知の物質を用いることができる。特に好ましいものとして、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、テトラグリセリンモノステアリン酸エステル、テトラグリセリンモノオレイン酸エステル、テトラグリセリントリステアリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル、ヘキサグリセリントリステアリン酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンジステアリン酸エステル、デカグリセリントリステアリン酸エステル、デカグリセリンペンタステアリン酸エステル、デカグリセリンモノイソステアリン酸エステル、デカグリセリンジイソステアリン酸エステル、デカグリセリンペンタイソステアリン酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリントリオレイン酸エステル、デカグリセリンペンタオレイン酸エス
テル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステテアリン酸ソルビタン等のソルビタン分岐脂肪酸エステル、大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチン、更にこれらのレシチン類を酵素処理によりモノアシル体としたリゾレシチン及び/または水素添加リゾレシチン、ヒドロキシル化したヒドロキシレシチン等のレシチン類、モノイソステアリン酸グリセリル、セスキイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル等のグリセリン分岐脂肪酸エステル等を挙げることができる。
さらに、本発明の化粧料は、前記のもの以外にも、必要に応じてその他の成分として、乳糖、牛乳、練乳、チタン、タルク等の無機顔料、イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロロロヘキシジン、グルコン酸クロロヘキシジンなどの殺菌剤、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2,ビタミンB6、ビタミンP、CoQ10、CoQ9、CoQ8などのビタミン類及び補酵素、無水珪酸、合成珪酸アルミニウム等流動化剤及び医薬品組成物、医薬部外品並びに化粧料用タール系色素等をカカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有する抗酸化剤とともに適宜配合出来る。
本発明の化粧料の形態は特に限定されるものではないが、例えばクリーム、乳液、化粧水、エッセンス、洗顔料、クレンジング料、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、アイカラーなどのメイクアップ化粧料、ボディソープ、石鹸、シャンプー、リンス、コンデッショナーなどのトイレタリー製品、毛髪用セット剤などの毛髪用化粧料として用いることができる。
本発明の飲食品組成物の形態としては特に限定されず、例えば、ジェル、粉末、液体、顆粒、クリーム状、ペースト状、固形等を挙げることができる。また、本発明の飲食品組成物の種類としても特に限定されず、例えば、菓子類(チューインガム、キャンディ、グミ、タブレット、チョコレート、ゼリー等)、氷菓(アイスキャンディー、アイスクリーム、シャーベット等)、冷菓(ゼリー、プリン、水ようかん等)、麺類をはじめとする澱粉系食品、粉末飲食品、飲料(スープ、コーヒー、茶類、ジュース、炭酸飲料、ココア、アルコール飲料、ゼリー状ドリンク等)、ベーカリー食品(クッキー、ビスケット、パン、パイ、ケーキ等)、油脂食品(マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド等)、乳製品(牛乳、ヨーグルト、乳清飲料、乳酸菌飲料、バター、クリーム、チーズ等)等を挙げることができる。
本発明の前記飲食品組成物はそれぞれ常法により製造することができ、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で下記の成分を適宜選択してカカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有する抗酸化剤とともに配合できる。例えば、糖質甘味料(果糖、ブドウ糖、タガトース、アラビノース等の単糖類、乳糖、オリゴ糖、麦芽糖、トレハロース等の少糖類、粉末水あめ、デキストリン、糖アルコール等)、高甘味度甘味料(スクラロース、アセスルファムK、ステビア等)、でん粉等の多糖類、油脂類、乳製品、安定剤、乳化剤、香料(バニリン、リナロール、天然香料等)、色素、着色料、酸味料、風味原料(卵、コーヒー、茶類、ココア、果汁果肉、ヨーグルト、酒類等)、香味料(ラズベリーフレーバー、アップルフレーバー、コーヒーフレーバー等)、湿化防止剤、電解質、抗酸化剤、保存料、湿潤剤、蛋白質、アミノ酸、ペプチド、食物繊維、有機酸(クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸等)、ビタミン類(L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、イノシトール等)、ミネラル(亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム、クロム、セレン、カリウム、ナトリウム等)、グルコサミン、酵母、卵殻膜、リコピン、アスタキサンチン、その他カロテノイド、シルク、コンドロイチン、セラミド、プラセンタエキス、フカヒレエキス、深海鮫エキス、スクワレン、γ−アミノ酪酸、カゼインドデカペプチド、生栗皮抽出物、栗の葉抽出物、栗のいが抽出物、
栗果肉抽出物、栗樹皮抽出物、キャベツ発酵エキス、バラの花びら抽出物、ブドウ葉抽出物、ブドウ種子抽出物、りんごポリフェノール、カミツレエキス、ライチ種子エキス、ゴツコラエキス、月桃葉エキス、ハス胚芽エキス、スターフルーツ葉エキス、桑葉抽出物、グァバ茶抽出物、赤ワイン、緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、ココア、チョコレート、黒ゴマ、豆類、豆乳、ナッツ類、きのこ類、緑黄食野菜類、ヨード卵等の卵由来原料、カテキン類、その他ポリフェノール類、ラズベリーケトン、低分子アルギン酸、サイリウム種皮、イチョウ葉抽出物、松樹皮抽出物、ナットウキナーゼ、植物ステロール、ジアシルグリセロール、キトサン、ヒアルロン酸、メチルスルフォニルメタン、コウジ酸、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、マグノリグナン、リン酸L−アスコルビン酸マグネシウム、CoQ10、α−リポ酸等が挙げられる。
本発明の医薬品組成物の剤型としては特に限定されず、経口投与製剤でも非経口投与製剤のいずれであっても構わない。具体的には、エアゾール剤、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセル、マイクロカプセル)、顆粒剤、丸剤、眼軟膏剤、経皮吸収型製剤、懸濁剤、乳剤、坐剤(含膣剤)、散剤、酒精剤、錠剤(素錠、コーティング錠、特殊錠)、シロップ剤、浸剤・煎剤、注射剤(水溶性注射剤、非水溶性注射剤)、貼付剤、チンキ剤、点眼剤、トローチ剤、軟膏剤、パップ剤、芳香水剤、リニメント剤、リモナーデ剤、流エキス剤、ローション剤などが挙げられる。これらの製剤は、製剤技術分野における慣用方法にて製造でき、例えば日本薬局方記載の方法で製造することができる。これらの製剤は、ヒトを含む哺乳動物に対して安全に投与することができるものである。
本発明のカカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有する抗酸化剤は、生物に対する毒性が低い化合物であることから、そのまま、または薬理学的に許容される無毒性かつ不活性の担体等を併用して、ヒトを含む哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サルなど)、魚類等に対して、医薬品組成物(動物薬含む)として適用することができる。
前記薬理学的に許容される担体としては特に限定されず、製剤素材として公知である各種担体物質を使用することができる。前記担体物質としては特に限定されず、例えば、固形製剤においては、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を挙げることができる。前記担体物質に加えて、更に、防腐剤、着色剤、天然色素、甘味剤等の製剤添加物も必要に応じて用いることができる。これらの物質として、乳糖、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が具体的に例示できるが、これらに限られるものではない。
液状製剤における前記担体物質としては特に限定されず、例えば、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤等として配合されるもの等を挙げることができる。更に、防腐剤、着色剤、水不溶性レーキ色素、甘味剤等の製剤添加物も必要に応じて用いることができる。これらの物質として、マンニトール、塩化ナトリウム、グルコース、ソルビトール、グリセロール、キシリトール、フルクトース、マルトース、マンノース等の等張化剤、亜硫酸ナトリウム等の安定化剤、ベンジルアルコール、パラヒドロキシ安息香酸メチル等の保存剤等の他、溶解補助剤、無痛化剤やpH調整剤等が具体的に例示できるが、これらに限られるものではない。
以下、実施例及び比較例を例示することにより、本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例に用いたカカオポッド外皮の溶媒抽出物には、ドミニカ共和国産のカカオ果を使用した。このカカオポッド外皮はカカオ果の果肉(パルプ質)を取り除いた後の新鮮なものである。この外皮を乾燥し細かく切断した後、ミキサー(ファイバーミキサーMX−X107)に20g投入し、水500mlを加えて25℃で約10分間攪拌した。その後、寸法500mmの分析用ろ紙にて濾過し、得られたろ液を真空凍結乾燥機器(EYELA FDU−1200)にて減圧凍結乾燥した。得られた乾燥物が以下の実施例に用いたカカオポッド外皮の溶媒抽出物である。なお、以下の各実施例において単に「カカオポッド外皮抽出物」と記したものは、特に断りのない限りこの乾燥物のことである。
実施例1〜6,比較例1
<DPPH法によるラジカル消去能の測定>
カカオポッド外皮抽出物を添加したラジカル剤のラジカル消去能を測定することにより抗酸化効果を評価した。安定なラジカル剤として2,2−Dipheyl−1−picrylhydrazyl(SIGMA社製。以下、DPPHという。)を用いた。ラジカル消去能を指標に抗酸化活性を測定した。DPPHは517nmに吸収をもつ化合物(紫色)であり、ラジカルが消去されることにより、517nmにおける吸収が消滅する。評価試料として、0.4mmol(mM)DPPH溶液0.9mlに80%エタノール及び表1に示す添加量のカカオポッド外皮抽出物溶液(1mg/mlとなるように前記カカオポッド外皮抽出物の乾燥物を精製水に溶解したもの)を加え、520nmにおける吸光度の減少を測定した。カカオポッド外皮抽出物のDPPHラジカル消去能の測定結果を表1に示す。
Figure 2009263275
表1に示した測定結果から分かるように、カカオポッド外皮を添加しない比較例1の吸光度に対し、カカオポッド外皮を添加した実施例1〜6の吸光度が用量依存的に減少していることから、カカオポッド外皮の溶媒抽出物は用量依存的にDPPHラジカル消去能を示し、抗酸化作用を有することが明らかである。
以下の実施例に記載の抗酸化評価測定法、皮膚明度差測定法、肌荒れ改善効果の測定法、官能試験法は下記の通りである。実施例、比較例中の各成分の配合量の単位は質量%(wt%)である。
(1)抗酸化評価測定法
<方法>β−カロテン退色法(リノール酸の自動酸化に伴い生じるリノール酸過酸化物がβ−カロテンの色の消失することを利用した方法。)を用いた。
<実験操作>試験管立てを50℃の恒温槽に入れておき、試験管に被験物質を100μl採取し、4.9mlのリノール酸−β−カロテン混合液を加え、まずコントロールの470nmにおける吸光度を測定し、素早く試験管に反応液を戻した後、直ちに恒温槽内の試
験管立てに立てる。次いで、同様の操作でコントロールの吸光度を測定して浴槽に移動した時を0分とし、以後30分、60分における吸光度の減少を測定した。
実施例7、比較例1〜3
実施例7はカカオポッド外皮抽出物を1mg/1mlとなるよう精製水に溶解したものを被験物質として用いた。比較例1はコントロールでありリノール酸−β−カロテン混合液を被験物質とみなした。比較例2,3は抗酸化剤の対照としてアスコルビン酸を被験物質として用いた。また、経時による酸化率を以下の式で求めた。
酸化率(%)=(0分の吸光度―経時の吸光度)/(0分の吸光度)×100
前記方法にて評価したカカオポッド外皮抽出物の抗酸化作用について、表2に示す。
Figure 2009263275
表2に示した結果から、抗酸化剤としてカカオポッド外皮抽出物(実施例7)を用いたものは、コントロール(比較例1)に比べ明らかに、また抗酸化剤として用いられているアルコルビン酸(比較例2,3)に比べても抗酸化力が強いことが分かった。表1に示した結果と併せると、カカオポッド外皮抽出物の濃度が増加するにつれてその作用は強くなる傾向が認めらる。
(2)皮膚明度差測定法
色彩色差計(CR−321:ミノルタ製)を用いて、L*値の測定を行った。測定は内眼角下部について5回行い、最大、最小値を除いた3点の平均値を皮膚明度とした。試料連用前と10日間連用後の皮膚明度を測定し、連用後の値から連用後の値を引いた値を皮膚明度差とした。
(3)肌荒れ改善効果の測定法
下脚に肌荒れを有する中高年被験者20名を対象として4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前及び終了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右側下脚は試料を塗布せず対照とした。試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば;+→−、++→±)を「有効」、1段階改善された場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」とした。試験結果は「有効」「やや有効」となった被験者の人数で示した。
(4)官能試験法
被験者20名が試料を10日間連用した後の試料の特性を評価した。評価は、肌の明るさ、つや、平滑性、弾力性のアンケート項目に対し、「皮膚が明るくなった」、「皮膚のつやが増した」、「皮膚が滑らかになった」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人数で示した。
実施例8,9、比較例4
表3の組成から成る化粧水組成物(スキンローション)について実施例8,9と比較例4と比べ評価した。
Figure 2009263275
(1)調製法:成分bと成分cをそれぞれ均一に溶解した後、両者を混合溶解、さらに成分a攪拌しスキンローションを作成した。
(2)特性:得られたスキンローションについて諸試験を実施した結果を表3に併せて記載する。この表から明らかなように、カカオポッド外皮抽出物を配合したスキンローションは諸試験において良好な結果であった。それに対して比較例4のスキンローションは、諸試験において顕著な効果は認められなかった。また実施例のスキンローションはヒト皮膚を用いた諸試験においても全く皮膚刺激は生じなかった。
実施例10,11(クリ−ム)
下記処方に従い、成分bと成分cを80℃で加熱溶解し、成分bに成分cを攪拌しながら加え、ホモジナイザーで2.5分間激しく攪拌(2500rpm)して各成分を充分乳化分散させた後、攪拌しながら徐々に冷却して、45℃で成分aを加え、攪拌しながら、35℃で攪拌を止め冷却し、クリームを作成した。
実施例10 (クリーム)
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 2.0
成分b ステアリン酸 4.0
〃 ホホバ油 4.0
〃 スクワラン 8.0
〃 セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
成分c 1,3−ブチレングリコール 5.0
〃 ソルビトール 3.0
〃 ポリビニルアルコール 1.5
〃 パラベン 0.2
〃 精製水 残 量
実施例11(日焼け止めクリーム)
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 2.0
成分b ステアリン酸 4.0
〃 ホホバ油 4.0
〃 スクワラン 8.0
〃 セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
〃 オキシベンゾン 2.0
成分c 1,3−ブチレングリコール 5.0
〃 ソルビトール 3.0
〃 ポリビニルアルコール 1.5
〃 パラベン 0.2
〃 精製水 残 量
実施例12(ローション)
下記処方の各成分を常法により混合溶解してローションを調製した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 1.6
成分b ジプロピレングリコール 3.0
〃 キサンタンガム 1.0
成分c アルコール 12.0
〃 ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1
〃 香 料 0.02
〃 パラベン 適 量
成分d クエン酸 0.02
〃 クエン酸ナトリウム 0.08
〃 精製水 残 量
実施例13(ジェル)
下記処方の成分b、成分c、成分dをそれぞれ混合分散溶解し、成分dに成分aから成分cを加え、均一に溶解させジェルを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 2.4
成分b グリセリン 10.0
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0
〃 スクワラン 3.0
成分c エタノール 45.0
〃 香 料 適 量
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.8
成分d ポリビニルアルコール 0.2
〃 カルボキシビニルポリマー 0.3
〃 カラギーナン 3.0
〃 キサンタンガム 2.0
〃 エデト酸二ナトリウム 0.1
〃 ジイソプロパノールアミン 1.0
〃 シルクポリマー 1.0
〃 精製水 残 量
実施例14(ジェル)
下記処方の成分b、成分c、成分dをそれぞれ混合分散溶解し、成分dに成分aから成分cを加え、均一に溶解させてジェルを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 0.7
成分b ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
〃 エタノール 8.0
〃 パラベン 0.2
〃 香 料 適 量
〃 スクワラン 0.2
成分c ポリエチレングリコール4000 20.0
〃 ポリビニルアルコール 15.0
〃 グリセリン 23.0
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
〃 カルボキシビニルポリマー 0.3
〃 カチオン化セルロース 0.3
〃 エデト酸二ナトリウム 0.2
〃 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
〃 精製水 残 量
実施例15(制汗ローション)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に溶解させ制汗ローションを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 2.0
成分b エタノール 30.0
〃 パラベン 0.2
成分c イソプロピルメチルフェノール 0.1
〃 塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.1
〃 パラフェノールスルホン酸亜鉛 2.0
〃 精製水 残 量
実施例16(乳液)
下記処方の成分bと成分cを80℃で加熱溶解し、成分bに成分cを攪拌しながら加え乳化し、攪拌しなが冷却し、45℃で成分aを加え、さらに冷却し、40℃で攪拌を止め冷却し、乳液を作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 2.0
成分b モノステアリン酸POE(20)ソルビタン 1.0
〃 ベヘニルアルコール 1.2
〃 ステアリルアルコール 0.1
〃 スクワラン 2.0
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 2.0
成分c 1.3−ブチレングリコール 5.0
〃 カラギーナン 0.1
〃 香 料 0.2
〃 精製水 残 量
実施例17(パック)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に
溶解させパックを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 1.5
成分b エタノール 5.0
〃 パラベン 0.2
〃 香 料 適 量
成分c クエン酸 0.05
〃 クエン酸ナトリウム 0.05
〃 ポリビニルアルコール 1.0
〃 グリセリン 0.5
〃 精製水 残 量
実施例18(全身用シート状パック)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に溶解させる。ついでこれを成分dの1mあたり、80g塗布し、10cmに切断しパックを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 0.2
成分b Lーメントール 0.2
〃 香 料 適 量
成分c ポリアクリル酸ナトリウム 2.0
〃 ポリビニルピロリドン 5.0
〃 グリセリン 20.0
〃 1,3−ブチレングリコール 6.0
〃 精製水 残 量
実施例19(液体入浴剤)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に溶解させ液体入浴剤を作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 2.0
成分b ポリエチレングリコール4000 5.0
〃 ポリエチレングリコール600 3.0
〃 ポリビニルアルコール 1.0
〃 グリセリン 3.0
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
〃 エデト酸二ナトリウム 0.05
〃 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
成分c エタノール 8.0
〃 スクワラン 0.04
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
〃 パラベン 0.2
〃 香 料 適 量
〃 精製水 残 量
実施例20(粉末入浴剤)
下記処方の成分a、成分bをそれぞれ攪拌混合し、均一に分散させ粉末入浴剤を得た。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 5.0
〃 サイクロデキストリン 12.0
〃 香 料 適 量
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.04
〃 グリセリン 0.05
成分b ポリエチレングリコール4000 2.0
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
〃 黒ゴマ粉末 0.1
〃 塩化カリウム 5.0
〃 塩化ナトリウム 10.0
〃 青色1号 適 量
〃 黄色4号 適 量
〃 無水ケイ酸 0.3
〃 無水硫酸ナトリウム 残 量
実施例21(パウダーパック化粧料)
下記処方の成分cを混合分散し、成分aから成分dを加え、均一に攪拌混合させパウダーパック化粧料を作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 0.3
〃 結晶セルロース 3.0
成分b ポリエチレングリコール4000 3.0
〃 アルミニウムクロロヒドロキシド 3.0
〃 カオリン 20.0
〃 乳 糖 1.0
〃 エデト酸二ナトリウム 0.05
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.4
〃 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1
成分c パラベン 0.1
〃 l−メントール 0.2
〃 香 料 適 量
成分d タルク 残 量
実施例22(スティック化粧料)
下記処方の成分cを75℃で加熱溶解し、成分a、成分bを加え、均一に攪拌混合し、型に流し込みスティック化粧料を作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 0.3
成分b ポリアクリル酸ナトリウム 1.0
〃 シリコーン油 69.0
〃 アルミニウムクロロヒドロキシド 10.0
〃 エデト酸二ナトリウム 0.05
〃 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1
〃 香料 適 量
成分c ステアリルアルコール 残 量
実施例23(洗顔料)
下記処方の成分bと成分dを80℃で加熱溶解し、成分dに成分bを攪拌しながら加え乳化し、攪拌しなが冷却し、45℃で成分a、成分cを加え、さらに冷却し、35℃で攪拌を止め洗顔料を作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 0.1
成分b ステアリン酸 5.0
〃 ミリスチン酸 12.0
〃 ラウリン酸 7.0
〃 モノグリセリン 3.0
〃 グリセリン 4.0
成分c 香 料 適 量
〃 海藻エキス 0.1
〃 ウコンエキス 0.1
成分d グルコマンナン 0.1
〃 アシルグルタミン酸ナトリウム 20.0
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
〃 エデト酸二ナトリウム 0.1
〃 精製水 残 量
実施例24(固形石鹸)
下記処方の成分bをそれぞれ混合分散し成分a、成分cに加え、均一に混練し、型打ちする。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 1.0
〃 米胚芽油 0.1
〃 結晶セルロース 3.0
〃 無水ケイ酸 0.25
〃 エデト酸二ナトリウム 0.10
成分b 酸化チタン 1.0
〃 香 料 適 量
成分c 石鹸素地 残 量
実施例25,26、比較例5,6
任意のパネラー20名に対して、下記表4,5の組成からなるシャンプー、リンスを1週間ずつ使用し、カカオポッド外皮抽出物を含む実施例25,26を使用する群を実施例群、カカオポッド外皮抽出物を含まない比較例5,6を比較例群とし、10名ずつ最初に使用する群に分けて試験を開始し、1週間後に反対の群の試料を使用するようにした使用し評価をおこなった。使用時の感触、使用後のまとまり、翌日のつや、連用後の使用感などについて、5点満点で評価しその平均点を算出した。その結果を表6に示す。評価の得点は、大変良いが5点で、やや良いが4点、普通が3点、やや悪い2点、悪いが1点で得点が高いほど評価が高い。また刺激は全くないが5点満点で、ややあるが3点、あるが1点とした。
実施例25、比較例5(シャンプー)
下記表4に示す処方の成分b、成分dを80℃で加熱溶解し、均一に攪拌混合溶解し、攪拌しながら45℃まで冷却し、成分a、成分cを加えさらに攪拌し、40℃まで冷却し、シャンプーを作成した。
Figure 2009263275
実施例26、比較例6(リンス)
下記表5に示す処方の成分bと成分dを80℃で加熱溶解し、成分dに成分bを攪拌しながら加え乳化し、攪拌しなが冷却し、45℃で成分a、成分cを加え、さらに冷却し、35℃で攪拌を止め、リンスを作成した。
Figure 2009263275
Figure 2009263275
以上の結果より、実施例25,26は比較例5,6に比べ全ての点で優れた評価が得られた。
実施例27(ヘアートニック)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に溶解させ濾過し、ヘアートニックを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 0.5
成分b エタノール 30.0
〃 パラベン 0.1
〃 香 料 適 量
〃 L−メントール 0.13
〃 ショウキョウエキス 0.1
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.15
成分c ポリエチレングリコール6000 0.2
〃 ポリエチレングリコール400 0.1
〃 ポリビニルアルコール 0.1
〃 グリセリン 0.8
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
〃 エデト酸二ナトリウム 0.05
〃 イソプロピルメチルフェノール 0.1
〃 ギャバ茶エキス 0.1
〃 精製水 残 量
実施例28(養毛料)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に溶解させ濾過し、養毛料を作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 3.0
成分b エタノール 30.0
〃 パラベン 0.1
〃 香料 適 量
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.05
〃 L−メントール 0.1
〃 酢酸トコフェノール 0.1
〃 グリセリン 0.2
〃 センブリエキス 0.1
〃 トウガラシチンキ 0.05
〃 ショウキョウエキス 0.1
成分c ポリエチレングリコール6000 0.2
〃 イソプロピルメチルフェノール 0.1
〃 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
〃 ギャバ茶エキス 0.1
〃 精製水 残 量
実施例29(ヘアスプレー)
下記処方の成分b、成分cをそれぞれ混合分散溶解し、成分aから成分cを加え、均一に溶解させ濾過し、ヘアスプレーを作成した。
(成 分) (配合量(wt%))
成分a カカオポッド外皮抽出物 1.0
成分b エタノール 15.0
〃 パラベン 0.1
〃 香 料 適 量
〃 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.05
〃 L−メントール 0.05
〃 酢酸トコフェノール 0.1
〃 グリセリン 0.2
成分c 海藻エキス 0.2
〃 イソプロピルメチルフェノール 0.1
〃 精製水 残 量
実施例8〜29の本発明の化粧料は、諸試験において明らかに良好な結果を示し、皮膚刺激も生じなかった。
以上記載のように、皮膚や毛髪に対し刺激性がなく、皮膚や毛髪を健やかに保つ肌荒れ防止効果などの抗酸化作用を得ることのできる化粧料を提供することができた。
以下に、本発明の抗酸化剤を含有する飲食品組成物の処方例を示す。
実施例30 チューインガム
下記組成のチューインガムを常法により調製した。
(成分) (質量部)
(1) カカオポッド外皮抽出物 2.0
(2) ガムベース 20.0
(3) マルチトール 73.5
(4) 還元水あめ 4.0
(5) 香料 0.5
1粒1200mgとしたチューインガムを1回1粒、1日3回、1ヶ月摂取したモニターは各種肌トラブルが改善された。
実施例31 錠菓
下記組成の錠菓を常法により調製した。
(成分) (質量部)
(1) ソルビトール 72.9
(2) ショ糖脂肪酸エステル 4.0
(3) ラズベリー香料 0.1
(4) カカオポッド外皮抽出物 13.0
1錠2000mgとした錠菓を1回1錠、1日3回、1ヶ月摂取したモニターは各種肌トラブルが改善された。
以下に本発明の抗酸化剤を含有する医薬品組成物の処方例を示す。
実施例32 錠剤(医薬品組成物)
下記の各成分を混合し、その混合物を打錠機で1錠500mgに打錠して1錠中にカカオポッド外皮抽出物25mgを含む錠剤を得た。
(成分) (質量部)
(1) カカオポッド外皮抽出物 5.0
(2) 乳糖 72.0
(3) 合成ケイ酸アルミニウム 1.0
(4) ステアリン酸マグネシウム 1.0
(5) ビタミンC 20.0
(6) ビタミンB2 1.0
この錠剤を1回1錠、1日3回10日間服用したモニターは各種肌トラブルが改善された。
以上記載のように、各種肌トラブルの改善効果に優れる抗酸化作用の期待できる飲食品組成物や医薬品組成物を提供することができた。
以上の記載の通り、カカオポッド外皮の溶媒抽出物は抗酸化作用を有し、紫外線などにより引き起こされる肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルを改善する目的に優れた化粧料、飲食品組成物、医薬品組成物などに配合する抗酸化剤を提供できる。
カカオポッド(カカオ果)の構造を示す参考模式図である。
符号の説明
1 カカオポッド(カカオ果)
2 カカオポッド外皮
3 果肉(パルプ質)
4 カカオ豆
5 カカオ豆の外皮(shell)
6 カカオ豆の内皮(thin skin)
7 カカオ豆の胚乳(Cotyledon)
8 カカオ豆の胚芽(Germ)

Claims (5)

  1. カカオポッド外皮の溶媒抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. 抽出溶媒が水または水溶性有機溶媒、あるいはこれらの混合溶媒である請求項1に記載の抗酸化剤。
  3. 請求項1に記載の抗酸化剤を含有する化粧料。
  4. 請求項1に記載の抗酸化剤を含有する飲食品組成物。
  5. 請求項1に記載の抗酸化剤を含有する医薬品組成物。
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