JP2009262855A - ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成により、収容室からブレーキ液を外部に排出することができると共に、外部から収容室への流体の進入を抑制できるポンプ装置を提供する。
【解決手段】ポンプケース12内には、ポンプ室の容積を増減するように往復移動するピストン17に動力を伝達するモータ13の出力軸13aを収容するモータカム室14が形成され、そのモータカム室14からは外部に通じるドレイン流路18が形成されている。ドレイン流路18内には、弁部材20が介設されている。弁部材20は、ドレイン流路18を介して作用する流体圧に付勢されることでドレイン流路18を閉塞するようにドレイン流路18のテーパ面に当接する弁体24と、該弁体24と一体的に形成されると共にブレーキ液を吸収可能な材料により構成され、ドレイン流路18におけるモータカム室14側をシールしつつドレイン流路18の内面に対して摺動する摺動部材23とにより構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ブレーキ制御装置に搭載されるポンプ装置に係り、詳しくはポンプ室から漏洩したブレーキ液をモータ内に進入させることなく外部に排出するためのドレイン流路を有するポンプ装置に関する。
一般に、車両用ブレーキ制御装置には、各車輪に個別対応するホイールシリンダ内のブレーキ液をマスタシリンダ側に還流するポンプ装置が設けられている。このポンプ装置は、モータの出力軸がモータカム室(収容室)にてポンプピストンに動力伝達可能に連結されている。そして、ポンプ装置は、モータの回転駆動に伴いポンプピストンを往復移動させる過程でポンプピストンから見てモータカム室とは反対側に形成されるポンプ室の容積を増減させることにより、ホイールシリンダ側からポンプ室へのブレーキ液の吸引、及びポンプ室からマスタシリンダ側へのブレーキ液の吐出を交互に実行するようになっている。
ここで、ポンプ装置では、ポンプ駆動時においてポンプ室内のブレーキ液がポンプピストンの外周面とシリンダの内周面とのクリアランスを介してモータカム室に漏洩し、この漏洩したブレーキ液がモータの出力軸をつたってモータ内に進入する虞があった。そのため、このようにモータカム室内に漏洩したブレーキ液については、これをモータ内への進入を許すことなく未然に外部に排出することが望ましい。
そこで、従来から、例えば特許文献1に示すように、ポンプケースの周壁部における重力方向で最下部となる位置にモータカム室と装置の外部とを連通するドレイン流路を形成し、このドレイン通路を通じてモータカム室内から装置の外部へブレーキ液を重力により流下させて排出する技術が提案されている。なお、この特許文献1に記載のポンプ装置では、多孔質の焼結部材がドレイン流路の下端側の開口に配置されている。そして、この焼結部材は、モータカム室内のブレーキ液が焼結部材の微細な孔を通じて徐々に流出することを許容すると共に、水等のブレーキ液以外の流体がドレイン流路を介してモータカム室内に進入することを規制している。
特開平10−273039号公報
ところで、例えば、車体が水没する程度の悪路を走行する場合には、この水没によりモータカム室内の空気は、モータの回転駆動に伴う放熱等により加熱された状態から急激に冷却され、モータカム室には内部の空気の体積収縮に伴い負圧が発生することがある。この場合、特許文献1に記載のポンプ装置では、この負圧の発生に従い、焼結部材の微細な孔を通じてドレイン流路内に流入した水がモータカム室内まで進入するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な構成により、収容室からブレーキ液を装置の外部に排出することができると共に、装置の外部から収容室への流体の進入を抑制することができるポンプ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のポンプ装置は、可動部材(17,37,40)のポンプ駆動に基づきブレーキ液を吸引及び排出するポンプ室と、前記可動部材(17,40)を介して前記ポンプ室と隔てられると共に前記可動部材(17,40)に対して動力伝達可能に連結されたモータ(13)の出力軸(13a)を収容する収容室(14)と、該収容室(14)から外部に通じるドレイン流路(18)とを備えたポンプ装置(11)であって、前記ドレイン流路(18)の途中位置には、前記収容室(14)から外部への前記ブレーキ液の排出を許容し、且つ外部から前記収容室(14)への流体の進入を規制する規制手段(20)が設けられ、前記規制手段(20)は、前記ドレイン流路(18)内に形成された弁座(21)よりも重力方向下方に位置し、前記ドレイン流路(18)を介して作用する流体圧に基づき重力方向上方に付勢されることにより、前記弁座(21)に対して前記ドレイン流路(18)を閉塞するように当接する弁体(24)と、前記弁体(24)と一体的に形成され、前記ドレイン流路(18)の内面に摺接して該ドレイン流路(18)に沿って前記弁体(24)を案内可能であると共に、少なくとも前記ドレイン流路(18)との摺接部分が前記ブレーキ液を吸収可能な材料により構成された摺動部材(23)とを備えた。
上記構成によれば、ポンプ室側から収容室にブレーキ液が漏洩した場合、ブレーキ液は、ドレイン流路内を流下する過程で摺動部材に吸収される。そして、摺動部材に吸収されたブレーキ液は摺動部材から重力に従い徐々に滲み出すことでポンプ装置の外部に排出される。一方、例えば跳ね水に晒される等の要因で少量の水等のブレーキ液以外の流体が装置の外部からドレイン流路内に進入した場合、進入した流体は摺動部材によりトラップされるため、こうした流体がドレイン流路を通って収容室まで進入することはない。また、例えば車両が水没する程度の悪路を走行する等の要因で多量の流体が装置の外部からドレイン流路内に進入した場合には、進入した流体の流体圧により付勢された弁体が弁座に当接してドレイン流路を閉塞する。すなわち、こうした場合、規制手段は、外部から作用する流体圧に基づき弁体がドレイン流路を適宜閉塞することで、より苛酷な外部環境にも適応した防水効果を発揮することができる。また、摺動部材は、ブレーキ液を吸収することで、その摺動部材とドレイン流路の内面との潤滑状態を維持しやすくなる。さらに、摺動部材は、このブレーキ液の吸収により液密状となることで効果的にシール機能を発揮することが可能であると共に、弁体と摺動部材が一体的に形成されていることにより、これらの部材が別体構成である場合とは異なり、部品点数の減少及び装置への組み付け性の向上を図ることができる。したがって、簡便な構成により、ポンプ室から収容室に漏洩したブレーキ液を装置の外部に排出すると共に、装置の外部から収容室への流体の進入を抑制することができる。
また、本発明のポンプ装置において、前記規制手段(20)は、前記ドレイン流路(18)の途中において、前記摺動部材(23)が前記弁体(24)よりも前記収容室(14)とは反対側に位置するように設けられる。
上記構成によれば、弁体が摺動部材よりもドレイン流路の奥側となる収容室側に配置されている。そのため、摺動部材がドレイン流路内に進入した粉塵等の異物をトラップすることにより、この異物が弁体や弁座まで到達することを規制できる。したがって、弁体や弁座に異物が付着することに伴って弁体のシール機能が低下することを抑制できる。
また、本発明のポンプ装置において、前記規制手段(20)は、前記ドレイン流路(18)の途中において、前記摺動部材(23)が前記弁体(24)よりも前記収容室(14)側に位置するように設けられる。
上記構成によれば、摺動部材が弁体よりもドレイン流路の奥側となる収容室側に配置されている。そのため、摺動部材が、弁体の配設位置を通過して収容室側に進入しようとする流体をトラップすることにより、こうした流体が収容室まで到達することを規制できる。
また、本発明のポンプ装置において、前記ドレイン流路(18)は、前記収容室(14)における重力方向で最下部となる位置から鉛直下方に向けて外部と連通するように形成されており、前記弁体(24)は、前記ドレイン流路(18)を介して外部から作用する流体圧に基づき上方に付勢されることで前記ドレイン流路(18)の前記弁座(21)に対して当接すると共に、重力に従って前記ドレイン流路(18)の前記弁座(21)から離間する。
上記構成によれば、弁体は、ドレイン流路を介して流体圧が作用する時には、その流体圧により弁体が上方に付勢されることでドレイン流路を閉塞する。一方、弁体は、ドレイン流路を介して流体圧が作用しない時には、重力に従ってドレイン流路の弁座から離間した位置に配置されることでドレイン流路を開放する。すなわち、装置の外部から作用する流体圧に基づき弁体がドレイン流路を適宜閉塞する構成を、部品点数を削減しつつ簡便に実現することができる。
また、本発明のポンプ装置において、前記規制手段(20)は、前記流体の比重よりも軽い比重の材料により構成されている。
上記構成によれば、規制手段を構成する弁体及び摺動部材は、ドレイン流路に進入する流体の比重よりも軽い比重の材料を適用している。そのため、ドレイン流路内に急激に流体が進入する場合には、速やかに弁体を上動させることでドレイン流路を閉塞することができる。また、ドレイン流路内に徐々に流体が進入する場合には、浮力により流体面の変動に応じて弁体を上動させることでドレイン流路を閉塞することができる。
また、本発明のポンプ装置において、前記ドレイン流路(18)には、前記規制手段(20)に対して重力方向下方から係止可能な係止部(22,25)が形成されている。
上記構成によれば、規制手段がドレイン流路内から抜け落ちてしまうことを係止部により抑制することができる。
また、本発明のポンプ装置において、前記ドレイン流路(18)における前記係止部(25)よりも下方に離間した位置には前記ドレイン流路(18)の開口(18a)を覆蓋可能な蓋部材(26)が設けられ、該蓋部材(26)には前記ブレーキ液の通過を許容する小孔(27)が貫通形成されている。
上記構成によれば、ドレイン流路における係止部よりも下方には、その開口を覆蓋可能な蓋部材が設けられている。そのため、蓋部材は、異物を含んだ流体がドレイン流路の開口を介して外部から進入しようとする場合、そのような流体のドレイン流路内への進入を規制することができる一方、収容室からドレイン流路の内面に沿って流下したブレーキ液については小孔を介して外部に排出されることを許容できる。
また、本発明のポンプ装置において、前記可動部材(17)は、前記ポンプ室の容積を増減するように往復移動するピストン(17)であり、前記収容室(14)は、前記ピストン(17)を介して前記ポンプ室と隔てられている。
また、本発明のポンプ装置において、前記可動部材(37,40)は、前記モータ(13)の出力軸(13a)に対して動力伝達可能に連結された駆動ギア(40)と、該駆動ギア(40)に噛合する従動ギア(37)とにより構成され、前記駆動ギア(40)と前記従動ギア(37)との噛合空間により前記ポンプ室が区画形成されると共に、前記収容室は、前記駆動ギア(40)を介して前記ポンプ室と隔てられ、前記モータ(13)の出力軸(13a)の回転に伴って、前記ポンプ室の容積が増減する。
<第1の実施形態>
以下、本発明を車両用ブレーキ制御装置に搭載されるポンプ装置に具体化した第1の実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態におけるポンプ装置11は、ポンプケース12と、該ポンプケース12の側面に組み付けられたモータ13とを備えている。ポンプケース12内には、モータ13の出力軸13aの先端側を収容する収容室としてのモータカム室14が形成されており、モータカム14室内のモータ13との境界部位にはモータ13の出力軸13aを回転可能に支持するベアリング15が配置されている。また、モータカム室14内においてモータ13の出力軸13aの先端部には偏心カム16が取着されており、偏心カム16は可動部材としてのピストン17の端部に動力伝達可能に連結されている。すなわち、モータ13の駆動に伴って出力軸13aが回転した場合には、偏心カム16がピストン17を水平方向(図1において紙面と直交する方向)に往復移動させることで、ポンプ室(図示略)の容積が増減するようになっている。そして、ポンプ室内の圧力が増減する過程で、各車輪に対応したホイールシリンダ内のブレーキ液がポンプ室に吸引されると共に、ポンプ室内に吸引されたブレーキ液がマスタシリンダ側へ還流されるようになっている。
また、モータカム室14における重力方向で最下部となる位置からは、モータカム室14内とポンプケース12の外部(すなわち、装置の外部)とを連通する断面円形状をなすドレイン流路18が鉛直下方に向けて形成されている。そして、ドレイン流路18の下端側には、ドレイン流路18内の他の部位よりも断面形状が大きな広い容積の弁室19が拡大形成されている。そして、この弁室19内には、ポンプ室側からモータカム室14に漏洩したブレーキ液をポンプケース12の外部に排出し、且つ外部からの水等のブレーキ液以外の流体の進入を規制する規制手段として機能する弁部材20が収納されている。
また、弁室19の上部内面には、ドレイン流路18の軸線方向(上下方向)においてモータカム室14側に向かうほど弁室19の断面形状を漸次縮小させる円錐台面状のテーパ面21が形成されている。そして、本実施形態では、このテーパ面21が弁部材20を下方から着座(当接)させる弁座として機能するようになっている。なお、ドレイン流路18の下端側の開口18aにおける周方向の複数の箇所(図には2箇所を)からは径方向の中心に向かって突片状をなす係止部としての支承爪22が突設されており、弁部材20は支承爪22により支承されることでドレイン流路18内からの抜け落ちが規制されている。
次に、本発明の要部となる弁部材20について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、弁部材20は、ドレイン流路18におけるモータカム室14側をシールしつつドレイン流路18の内面に対して摺動する摺動部材23と、この摺動部材23よりも上方に位置し且つ弁室19のテーパ面21に当接することでドレイン流路18を閉塞可能な弁体24とが一体的に形成されている。
摺動部材23は、多孔質で柔軟性を有するゴムスポンジ等からなり、微細な孔により構成される空隙の内部にブレーキ液を吸収保持可能となっている。そのため、摺動部材23は、ポンプ室側からモータカム室14に漏洩されるブレーキ液により空隙が満たされた液密状態を維持することが可能となっている。
弁体24は、ドレイン流路18の径よりもやや大きな径を有する半球状に形成されている。そして、弁体24は、ドレイン流路18内に進入した水等の流体の流体圧を受圧する摺動部材23と共に一体的に上方に移動し、弁室19のテーパ面21に上側の球面を当接することでドレイン流路18を閉塞することが可能となっている。なお、摺動部材23は、吸収保持したブレーキ液が潤滑油として機能するため、弁室19の内面に対して円滑に摺動することができる。また、摺動部材23及び弁体24は、ドレイン流路18内に進入する流体の比重よりも軽い比重の材料(例えば、合成樹脂材など)により構成されている。
そこで次に、以上のように構成された車両用ブレーキ制御装置に搭載されるポンプ装置11の作用に関して、特にポンプ装置11のドレイン流路18内に設けられた弁部材20の作用に着目して以下説明する。
さて、車両用ブレーキ制御装置において、ポンプ駆動時には、ポンプ室内のブレーキ液がピストン17の外周面とシリンダ(図示略)の内面とのクリアランスを介してモータカム室14に漏洩することがあり得る。もし仮に、このようにブレーキ液が漏洩した場合、そのブレーキ液はモータカム室14における重力方向で最下部となる位置、すなわちドレイン流路18が形成された位置に集まる。
すると、モータカム室14における最下部となる位置に集まったブレーキ液は、ドレイン流路18の内面に沿って流下した後、弁室19まで到達する。そして、弁部材20の配設位置まで到達したブレーキ液は、摺動部材23により吸収される。さらに、摺動部材23に吸収されたブレーキ液は、その総量が摺動部材23の空隙体積を上回った段階で、重力に従って摺動部材23から徐々に滲み出すことで外部に流下排出される。
ところで、車両用ブレーキ制御装置におけるポンプ装置11は、車両の底部に配設されている。そのため、例えば車両の走行時に跳ね水に晒される等の要因で少量のブレーキ液以外の流体(例えば、跳ね水)が外部からドレイン流路18内に進入することがあり得る。もし仮に、このようにドレイン流路18の内部に水等の流体が流入した場合、その流体は摺動部材23によりトラップされた後、重力に従ってドレイン流路18の外部に排出される。なお、摺動部材23の空隙内にはモータカム室14に漏洩したブレーキ液が常に保持された状態にあるため、摺動部材23は外部からの水等の流体の進入を常に確実にトラップすることが可能となっている。
また、例えば車両が水没する程度の悪路を走行する等の要因で多量の水等の流体が外部からドレイン流路18内に急激に進入することがあり得る。もし仮に、このようにドレイン流路18の内部に多量の水等の流体が急激に進入する場合、高圧の流体圧が作用する摺動部材23は、弁室19の下端位置にて支承爪22により支承された状態(図2(a))から、弁室19の内面に沿って摺動することで弁室19内を速やかに上昇する。
すると、弁体24が摺動部材23と共に一体的に上方に移動し、弁室19のテーパ面21に当接する位置まで上昇した時点でドレイン流路18を迅速に閉塞する(図2(b))。そのため、ドレイン流路18内に進入した水等の流体は、弁室19のテーパ面21よりも下方位置で塞き止められ、その後、重力に従ってドレイン流路18の内面に沿って外部に流下排出される。
また、多量の流体が外部からドレイン流路18内に高圧の流体圧を伴うことなく少しずつ進入することもあり得る。もし仮に、このようにドレイン流路18の内部に多量の流体が徐々に進入する場合、摺動部材23及び弁体24は、流体の比重よりも軽い比重を有する材料により構成されているため、弁室19の下端位置にて支承爪22に支承された状態(図2(a))から、ドレイン流路18内に進入する流体の流体面上を浮動することで弁室19内を徐々に上昇する。
すると、流体量が所定の値に達した時点(すなわち、流体面が弁室19のテーパ面21の直下位置に到達した時点)で弁体24が弁室19のテーパ面21に当接してドレイン流路18を閉塞する(図2(b))。そのため、ドレイン流路18内に進入した流体は、弁室19のテーパ面21よりも下方位置で塞き止められ、その後、重力に従ってドレイン流路18の内面に沿って外部に流下排出される。
以上のように、弁部材20は、外部から作用する流体圧に基づき弁体24がドレイン流路18を適宜閉塞することで、より苛酷な外部環境にも適応した防水効果を発揮することが可能となっている。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ポンプ室側からモータカム室14にブレーキ液が漏洩した場合、ブレーキ液はドレイン流路18内を流下する過程で摺動部材23により吸収される。そして、摺動部材23に吸収されたブレーキ液は摺動部材23から重力に従い徐々に滲み出すことで外部に排出される。一方、例えば跳ね水に晒される等の要因で少量のブレーキ液以外の流体(例えば水)がポンプ装置11の外部からドレイン流路18内に進入した場合、進入した流体は摺動部材23によりトラップされるため、こうした流体がドレイン流路18を通ってモータカム室14まで進入することはない。また、例えば車両が水没する程度の悪路を走行する等の要因で多量の流体が外部からドレイン流路18内に進入した場合、進入した流体の流体圧により上方へ付勢された弁体24が弁室19のテーパ面21に当接してドレイン流路18を閉塞する。すなわち、弁部材20は、外部から作用する流体圧に基づき弁体24がドレイン流路18を適宜閉塞することで、より苛酷な外部環境にも適応した防水効果を発揮することができる。また、摺動部材23は、ブレーキ液を吸収して液密状となることで、より効果的に流体をトラップすることができる。また、弁部材20は、摺動部材23と弁体24とが一体的に形成されているため、これらの部材を別体で設ける場合と比較して、部品点数を削減できると共に、ポンプ装置11への組み付け性を向上することができる。したがって、簡便な構成により、ポンプ室からモータカム室14に漏洩したブレーキ液を装置の外部に排出すると共に、装置の外部からモータカム室14への水等のブレーキ液以外の流体の進入を抑制することができる。
(2)上記実施形態では、弁体24が摺動部材23よりもドレイン流路18の奥側(上側)となるモータカム室14側に配置されている。そのため、弁体24よりも下方に位置する摺動部材23がドレイン流路18内に進入した粉塵等の異物をトラップすることにより、異物が弁体24の配設位置まで到達することを規制できる。したがって、弁体24やテーパ面21に異物が付着することに伴って弁体24のシール機能が低下することを抑制できる。なお、摺動部材23にはモータカム室14に漏洩したブレーキ液がドレイン流路18を流下する途中で常に吸収保持されるため、このブレーキ液が摺動部材23を液密状とすることにより、摺動部材23のシール機能を高めることができる。
(3)上記実施形態では、弁体24は、ドレイン流路18を介して外部から進入した水等の流体圧が作用する時には、その流体圧により上方に付勢されて弁室19のテーパ面21に当接することでドレイン流路18を閉塞する。一方、弁体24は、ドレイン流路18を介して外部から進入した水等の流体圧が作用しない時には、重力に従って弁室19のテーパ面21から離間した位置に配置されることでドレイン流路18を開放する。したがって、外部から作用する流体圧に基づき弁体24がドレイン流路18を適宜閉塞する構成を、部品点数を削減しつつ簡便に実現することができる。
(4)上記実施形態では、弁部材20は、外部から進入する流体の比重よりも軽い比重の材料により形成されている。そのため、ドレイン流路18内に外部から急激に水等の流体が進入する場合には、浮力により速やかに弁体24を上動させることでドレイン流路18を閉塞することができる。また、ドレイン流路18内に外部から徐々に水等の流体が進入する場合には、流体面の変動に応じて弁体24を上動させることでドレイン流路18を閉塞することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を図3に従って説明する。なお、この第2の実施形態は第1の実施形態との対比において次の点で構成が相違している。すなわち、本実施形態におけるポンプ装置11は、蓋部材26がドレイン流路18の下端側の開口18aに取着されている。したがって、第1の実施形態と同一構成の部材については同一符号を付すことにし、それらについては重複した説明を省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施形態のポンプ装置11において、弁室19は、上下方向における中途から下方となる位置が径方向内側に向けて張り出すことで係止部となる段差部25を形成しており、該段差部25が摺動部材23を下方から支承している。また、弁室19の下端側の開口18aには、その開口18aを覆蓋するように平板状の蓋部材26が取着されており、該蓋部材26にはドレイン流路18内と外部とを連通する小孔27が上下方向に貫通形成されている。
そのため、本実施形態では、ポンプ室側からモータカム室14に漏洩したブレーキ液は、ドレイン流路18の内面に沿って流下した後、弁部材20の配設位置まで到達した時点で摺動部材23より吸収され、摺動部材23を液密状にする。そして、ブレーキ液は、重力に従って摺動部材23から徐々に滲み出すことで弁室19の内面に沿って更に流下し、蓋部材26の小孔27を通じて外部に排出される。
また、異物を含んだ水等の流体が外部からドレイン流路18内に進入しようとする場合には、そのような流体の進入が蓋部材26により規制される。そのため、そのような流体がドレイン流路18内に進入した場合に、その流体に含まれる異物が摺動部材23の空隙内に目詰まりを生じさせるような事態の発生が蓋部材26により未然防止される。なお、摺動部材23は、ドレイン流路18の下端側の開口18aに対して軸線方向(上下方向)において上方に離間した位置にて弁室19の段差部25に支承されている。そのため、もし仮に、異物を含んだ水等の流体が蓋部材26の小孔27を通じて外部からドレイン流路18内(この場合、弁室19内)に進入する場合であっても、そのような流体が段差部25に係止した摺動部材23の配設位置まで到達することを抑制できる。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(4)の効果に加えて、更に以下のような効果を得ることができる。
(5)上記実施形態では、ドレイン流路18の下端側には、その開口18aを覆蓋するように蓋部材26が設けられている。そのため、異物を含んだ水等の流体がドレイン流路18内に進入することを蓋部材26により規制することができる。一方、蓋部材26には、小孔27が貫通形成されているため、ドレイン流路18の内面に沿って流下したブレーキ液を小孔27を介して外部に排出することができる。
(6)上記実施形態では、弁室19には、径方向内側に向けて張り出した段差部25が形成されており、摺動部材23は、ドレイン流路18の下端側の開口18aよりも軸線方向(上下方向)において上方に離間した位置にてこの段差部25に支承されている。そのため、もし仮に、異物を含んだ水等の流体が蓋部材26の小孔27を通じて外部からドレイン流路18内(弁室19内)に進入する場合であっても、そのような流体が摺動部材23の配設位置まで到達することを抑制できる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態を図4及び図5に従って説明する。なお、この第3の実施形態は第1の実施形態との対比において次の点で構成が相違している。すなわち、本実施形態におけるポンプ装置11は、ブレーキ液を吸引及び排出するポンプ機構としてギアポンプ機構を適用すると共に、ドレイン流路18内において摺動部材23が弁体24よりもモータカム室14側に配置されている。したがって、第1の実施形態と同一構成の部材については同一符号を付すことにし、それらについては重複した説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施形態のポンプ装置11は、ポンプケース12と、該ポンプケース12の側面に組み付けられたモータ13とを備えている。ポンプケース12は、円柱状をなす第1ブロック31と、同じく円柱状をなす第2ブロック32、及び両ブロック31,32の間に挟持される円板状のプレート33が溶接により一体化された構成をしている。
第1ブロック31におけるプレート33との対向面の中心には、モータ13の出力軸13aの先端を収容する凹部31aが穿設されている。第2ブロック32の中心にはモータ13の出力軸13aを貫通させる貫通孔34が形成されており、その貫通孔34の出力軸13a基端側には貫通孔34よりも大径をなす凹部35が形成されている。そして、この凹部35内の上記基端側(図4では左側)にモータ13の出力軸13aを回転自在に支持するためのベアリング15が嵌合されている。なお、本実施形態では、第1ブロック31の凹部31a、第2ブロック32の貫通孔34、及び凹部35によって、モータ13の出力軸13aを収容する収容室が形成される。
プレート33の中心にはモータ13の出力軸13aよりも大径のロータ室36が貫通形成され、このロータ室36内には、内周面に内歯が形成された従動ギアとしてのアウタギア37が回転自在に収容されている。一方、モータ13の出力軸13aの外周面においてロータ室36と対応する位置にはキー溝38が形成され、このキー溝38にはキー39が嵌合されている。そして、このキー39を介して外周面に外歯が形成された駆動ギアとしてのインナギア40が、アウタギア37と噛合した状態で、モータ13の出力軸13aに一体回転可能に支持されている。
アウタギア37とインナギア40とは、互いの内歯と外歯とが噛み合うことにより、両者の間に複数の噛合空間41を形成するようになっている。そして、モータ13の出力軸13aの回転に伴い両者間の噛合空間41の容積が増減することで、その噛合空間41に第1ブロック31に形成された吸入管路42からブレーキ液を吸引すると共に、その噛合空間41から第2ブロック32に形成された吐出管路43にブレーキ液を排出するようになっている。この点で、アウタギア37とインナギア40は、モータ13の出力軸13aと連動して回転駆動する可動部材として機能すると共に、上記噛合空間41はポンプ室として機能する。
また、凹部35内における重力方向で最下部となる位置からは、凹部35内とポンプケース12の外部(すなわち、装置の外部)とを連通する断面円形状をなすドレイン流路18が鉛直下方に向けて形成されている。そして、ドレイン流路18の下端側に形成された弁室19には、規制手段としての弁部材20が収容されている。
次に、本発明の要部となる弁部材20について詳述する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施形態のポンプ装置11においても、弁部材20は、弁室19のテーパ面21に当接することでドレイン流路18を閉塞可能な弁体24と、ドレイン流路18における凹部35側をシールしつつドレイン流路18の内面に対して摺動する摺動部材23とが一体的に形成されている。
弁体24は、その下端側の径がドレイン流路18の径よりも大きくなる略円錐台状をなすように設計されており、ドレイン流路18内に進入した流体の流体圧を受圧することで上方に移動し、その円錐面状をなす斜面24aを弁室19のテーパ面21に当接させることでドレイン流路18を閉塞することが可能となっている。なお、弁室19の下端側の開口18aにおける周方向の複数の箇所(図には1箇所のみ図示)からは径方向の中心に向かって突片状をなす支承爪22が突設されており、弁部材20は弁体24が支承爪22により支承されることで抜け止めされている。
弁体24の上面からは、ドレイン流路18の内径よりも小径の円柱状をなすロッド部28がドレイン流路18内に挿通されるように上方に向けて立設されている。また、ロッド部28の上端部近傍には、ロッド部28における他の部位よりも小径となる頸部28aが形成され、この頸部28aに摺動部材23が取着されている。
摺動部材23は、ドレイン流路18の径とほぼ同一の径を有する円環状をなすように設計されている。そして、摺動部材23は、弁体24から上方に延設されたロッド部28の頸部28aに取着されることにより、ドレイン流路18における摺動部材23よりも上方の領域を封止している。なお、摺動部材23は、吸液性に優れた繊維を積層したフェルトにより構成されており、ブレーキ液を吸収保持することができるようになっている。そのため、摺動部材23は、ポンプ室から漏洩するブレーキ液を含有した状態を維持することが可能となっている。
そこで次に、以上のように構成された車両用ブレーキ制御装置に搭載されるポンプ装置11の作用に関して、特にポンプ装置11のドレイン流路18内に設けられた弁部材20の作用に着目して以下説明する。
さて、車両用ブレーキ制御装置において、ポンプ駆動時には、インナギア40とアウタギア37との間の噛合空間41に吸入されたブレーキ液は、インナギア40と両ブロック31,32との間のクリアランス、及び、第2ブロック32の貫通孔34の内周面とモータ13の出力軸13aの外周面との間のクリアランスを介して凹部35内に漏洩することがあり得る。もし仮に、このようにブレーキ液が凹部35内に漏洩した場合、そのブレーキ液は、ドレイン流路18の内面に沿って流下した後、弁部材20における摺動部材23の配設位置まで到達した時点で摺動部材23により吸収される。そして、ブレーキ液は、重力に従って摺動部材23から徐々に滲み出すことでドレイン流路18の内面に沿って流下し、最終的に外部に流下排出される。
また、少量のブレーキ液以外の流体が外部からドレイン流路18内に進入する場合には、その流体は、ドレイン流路18における凹部35側を封止する摺動部材23によりトラップされ、重力に従ってドレイン流路18の外部に排出される。なお、摺動部材23には凹部35に漏洩した後においてドレイン流路18の内面を伝って流下したブレーキ液が常に吸収保持された状態にあるため、液密状になった摺動部材23により外部からの流体の進入を常に確実にトラップすることが可能となっている。
また、多量の流体がドレイン流路18内に急激に進入する場合には、高圧の流体圧が弁体24に下方から作用するため、弁体24は、弁室19の下端位置にて支承爪22により支承された状態(図5(a))から弁室19内を速やかに上昇する。そして、弁体24は、その斜面24aが弁室19のテーパ面21に当接する位置まで上昇した時点でドレイン流路18を迅速に閉塞する(図5(b))。そのため、ドレイン流路18内に進入した流体は、弁室19のテーパ面21よりも下方位置で塞き止められ、その後、重力に従ってドレイン流路18の内面に沿って外部に流下排出される。なお、弁体24には、摺動部材23に吸収保持されたブレーキ液が適宜供給されることで弁体24の気密性(シール性)が高まるようになっている。
また、多量の流体がドレイン流路18内に高圧の流体圧を伴うことなく少しずつ進入する場合には、摺動部材23及び弁体24は、進入する流体の比重よりも軽い比重を有する材料により構成されているため、弁室19の下端位置にて支承爪22により支承された状態(図5(a))から、ドレイン流路18内に進入する流体の流体面上を浮動することで弁室19内を徐々に上昇する。そして、弁体24は、流体量が所定の値に達した時点(すなわち、流体面が弁室19のテーパ面21に到達した時点)で、その斜面24aが弁室19のテーパ面21に当接することでドレイン流路18を閉塞する(図5(b))。そのため、ドレイン流路18内に進入した流体は、弁室19のテーパ面21よりも下方位置で塞き止められ、その後、重力に従ってドレイン流路18の内面に沿って外部に流下排出される。
本実施形態によれば、更に以下のような効果を得ることができる。
(7)上記実施形態では、摺動部材23が弁体24よりもドレイン流路18の奥側(上方)となる凹部35側に配置されている。そのため、摺動部材23が、弁体24の配設位置を通過して凹部35側に進入する流体をトラップすることにより、流体が凹部35まで到達することを規制できる。そして、摺動部材23にはインナギア40とアウタギア37との間の噛合空間41から凹部35側に漏洩した後においてドレイン流路18の内面を伝って流下したブレーキ液が常に吸収保持された状態となっており、液密状になった摺動部材23からブレーキ液を下方の弁体24に適宜供給することで弁体24の気密性(シール性)を高めることが可能となっている。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第2の実施形態において、弁部材20は、摺動部材23が弁体24よりもモータカム室14側に配置されるように構成してもよい。
・上記第3の実施形態において、弁部材20は、弁体24が摺動部材23よりも凹部35側に配置されるように構成してもよい。
・上記各実施形態において、摺動部材23を構成する材料は、スポンジもしくはフェルトに限定されず、吸液性を有する材質であれば他の材料でもよい。
・上記第2の実施形態において、弁室19内に弁部材20の摺動部材23を下方から係止する段差部25を設けることなく、蓋部材26が弁部材20を支承する係止部として機能する構成としてもよい。
・上記第3の実施形態において、弁室19の下端側に、その開口18aを覆蓋するように蓋部材26を設け、該蓋部材26にドレイン流路18の内外を連通する小孔27を貫通形成する構成としてもよい。
・上記各実施形態において、弁体24は、ドレイン流路18内に進入する流体の比重よりも重い比重の材料により構成してもよい。
・上記各実施形態において、ドレイン流路18は、モータカム室14と外部との間を非直線状又は鉛直方向に対して斜状をなして連通するようにしてもよい。
・上記第1及び第2の実施形態において、弁室19には図5(a)(b)に示す弁部材20を配設するようにしてもよく、第3の実施形態において図2(a)(b)又は図3(a)(b)に示す弁部材20を配設するようにしてもよい。
第1の実施形態におけるポンプ装置の概略断面図。 (a)は弁部材が開弁時の第1の実施形態におけるポンプ装置の要部拡大断面図、(b)は弁部材が閉弁時の第1の実施形態のポンプ装置の要部拡大断面図。 (a)は弁部材が開弁時の第2の実施形態のポンプ装置の要部拡大断面図、(b)は弁部材が閉弁時の第2の実施形態のポンプ装置の要部拡大断面図。 第3の実施形態におけるポンプ装置の概略断面図。 (a)は弁部材が開弁時の第3の実施形態のポンプ装置の要部拡大断面図、(b)は弁部材が閉弁時の第3の実施形態のポンプ装置の要部拡大断面図。
符号の説明
11…ポンプ装置、13…モータ、13a…出力軸、14…収容室としてのモータカム室、17…可動部材としてのピストン、18…ドレイン流路、18a…開口、20…規制手段としての弁部材、21…弁座としてのテーパ面、22…係止部としての支承爪、23…摺動部材、24…弁体、25…係止部としての段差部、26…蓋部材、27…小孔、31a…収容室を構成する凹部、34…収容室を構成する貫通孔、35…収容室を構成する凹部、37…可動部材としてのアウタギア、40…可動部材としてのインナギア。

Claims (9)

  1. 可動部材(17,37,40)のポンプ駆動に基づきブレーキ液を吸引及び排出するポンプ室と、前記可動部材(17,40)を介して前記ポンプ室と隔てられると共に前記可動部材(17,40)に対して動力伝達可能に連結されたモータ(13)の出力軸(13a)を収容する収容室(14)と、該収容室(14)から外部に通じるドレイン流路(18)とを備えたポンプ装置(11)であって、
    前記ドレイン流路(18)の途中位置には、前記収容室(14)から外部への前記ブレーキ液の排出を許容し、且つ外部から前記収容室(14)への流体の進入を規制する規制手段(20)が設けられ、
    前記規制手段(20)は、
    前記ドレイン流路(18)内に形成された弁座(21)よりも重力方向下方に位置し、前記ドレイン流路(18)を介して作用する流体圧に基づき重力方向上方に付勢されることにより、前記弁座(21)に対して前記ドレイン流路(18)を閉塞するように当接する弁体(24)と、
    前記弁体(24)と一体的に形成され、前記ドレイン流路(18)の内面に摺接して該ドレイン流路(18)に沿って前記弁体(24)を案内可能であると共に、少なくとも前記ドレイン流路(18)との摺接部分が前記ブレーキ液を吸収可能な材料により構成された摺動部材(23)と
    を備えたことを特徴とするポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記規制手段(20)は、前記ドレイン流路(18)の途中において、前記摺動部材(23)が前記弁体(24)よりも前記収容室(14)とは反対側に位置するように設けられることを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記規制手段(20)は、前記ドレイン流路(18)の途中において、前記摺動部材(23)が前記弁体(24)よりも前記収容室(14)側に位置するように設けられることを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記ドレイン流路(18)は、前記収容室(14)における重力方向で最下部となる位置から鉛直下方に向けて外部と連通するように形成されており、
    前記弁体(24)は、前記ドレイン流路(18)を介して外部から作用する流体圧に基づき上方に付勢されることで前記ドレイン流路(18)の前記弁座(21)に対して当接すると共に、重力に従って前記ドレイン流路(18)の前記弁座(21)から離間することを特徴とするポンプ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記規制手段(20)は、前記流体の比重よりも軽い比重の材料により構成されていることを特徴とするポンプ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記ドレイン流路(18)には、前記規制手段(20)に対して重力方向下方から係止可能な係止部(22,25)が形成されていることを特徴とするポンプ装置。
  7. 請求項6に記載のポンプ装置において、
    前記ドレイン流路(18)における前記係止部(25)よりも下方に離間した位置には前記ドレイン流路(18)の開口(18a)を覆蓋可能な蓋部材(26)が設けられ、該蓋部材(26)には前記ブレーキ液の通過を許容する小孔(27)が貫通形成されていることを特徴とするポンプ装置。
  8. 請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記可動部材(17)は、前記ポンプ室の容積を増減するように往復移動するピストン(17)であり、
    前記収容室(14)は、前記ピストン(17)を介して前記ポンプ室と隔てられていることを特徴とするポンプ装置。
  9. 請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記可動部材(37,40)は、前記モータ(13)の出力軸(13a)に対して動力伝達可能に連結された駆動ギア(40)と、
    該駆動ギア(40)に噛合する従動ギア(37)と
    により構成され、
    前記駆動ギア(40)と前記従動ギア(37)との噛合空間により前記ポンプ室が区画形成されると共に、前記収容室は、前記駆動ギア(40)を介して前記ポンプ室と隔てられ、
    前記モータ(13)の出力軸(13a)の回転に伴って、前記ポンプ室の容積が増減することを特徴とするポンプ装置。
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