JP2009261339A - バターフレーバー及びその製造方法 - Google Patents

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礼央 田中
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Abstract

【課題】 酸化臭や刺激臭が抑制され、ラクトン類やケトン類の含有量が多く、好ましいバター風味を有するバターフレーバーを製造する方法及びその方法により得られるバターフレーバーを提供する。
【解決手段】 乳原料を少なくとも1種の脂肪分解酵素により加水分解する第1加水分解工程と、その後、少なくとも1種の脂肪分解酵素を用いて加水分解する第2加水分解工程とを含むことを特徴とする、バター風味が増強されたバターフレーバーの製造方法及びこの方法により得られるバターフレーバー。バターフレーバーは、ケトン類を25ppm以上含有し、ラクトン類を15ppm以上含有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、バター風味が増強されたバターフレーバー及びその製造方法に関する。
クリーム、バター、バターオイル、チーズ等の乳原料に含まれる脂肪等の乳脂肪をリパーゼやエステラーゼ等の脂肪分解酵素により加水分解して、バターフレーバーを製造する方法は、多数の報告があり、実用化されている(特許文献1)。
しかし、この方法により得られるバターフレーバーは、酵素分解により生成する刺激的な分解臭や、中級脂肪酸及び高級脂肪酸に由来するワックス系の風味が伴うことがあり、特に、ワックス系の風味は、異常風味と感じられることさえある。このため、脂肪分解酵素による加水分解による製造方法では、天然バターが有する微妙な香気バランスや、嗜好性の高いバター風味を有するバターフレーバーが得られないという問題があった。
一方、加熱等による酸化により、バターオイルのフレーバーが変化することが知られている。また、酸化させたバターオイルを食品に添加することにより天然バターと同等のフレーバーを付与することができることも知られている(特許文献2)。さらに、バターオイルを紫外線照射して酸化させることにより、ミルク風味やバター風味が増強され、刺激的な分解臭が抑制された、天然バターのフレーバーに近いバターフレーバーを得ることができることも知られている(特許文献3)。
しかしながら、これらの酸化方法により得られるバターフレーバーは、天然バターとは異なる酸化臭が発生してしまうことが問題となっていた。
特公平07−083686号公報 特開平01−39962号公報 特開平09−094062号公報
したがって、本発明者らは、上記した従来技術の問題点を解決するために、特別な酸化手段を使用せずに、従来のバターフレーバーにみられた酸化臭や刺激臭が抑制され、ラクトン類やケトン類の含有量が多く、しかも、好ましいバター風味を有するバターフレーバーを製造する方法及びその方法により得られるバターフレーバーを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、特別な酸化手段を使用せず、酵素を用いる加水分解による方法について鋭意研究を進めた結果、乳原料を少なくとも1種の脂肪分解酵素により加水分解した後、さらに少なくとも1種の脂肪分解酵素を用いて加水分解することにより、従来のバターフレーバーにみられた酸化臭が抑制され、ラクトン類やケトン類の含有量が多く、好ましいバター風味を有するバターフレーバーが得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、乳原料を少なくとも1種の脂肪分解酵素により加水分解する第1加水分解工程と、その後、少なくとも1種の脂肪分解酵素を用いて加水分解する第2加水分解工程とを含むことを特徴とするバター風味が増強されたバターフレーバーの製造方法である。
本発明はまた、第1加水分解工程により、酸価が5〜30となり、第2加水分解工程により、酸価が30〜80となる、前記バターフレーバーの製造方法である。
本発明はまた、前記製造方法により得られるバターフレーバーである。
本発明はまた、油脂中に、ケトン類を25ppm以上含有し、かつ、ラクトン類を15ppm以上含有することを特徴とする前記バターフレーバーである。
本発明はまた、ケトン類が、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,3−オクタンジオン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンの1または2種以上であり、ラクトン類が、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトン及びδ−テトラデカラクトンの1または2種以上であることを特徴とする前記バターフレーバーである。
本発明はまた、前記バターフレーバーを含有する食品である。
本発明によれば、酸化臭や刺激臭が抑制され、ラクトン類やケトン類の含有量が多く、好ましいバター風味を有するバターフレーバーを得る方法及びその方法により製造されたバターフレーバーを得ることができる。
以下、具体例を示しながら、本発明を詳しく説明する。
本発明において使用することができる乳原料としては、特に限定されないが、クリーム類、バター、バターオイル、チーズ等の乳脂肪を用いることが好ましい。乳脂肪を得る方法としては特に限定はないが、バターを加温して油相部と水相部に分離させ、さらに遠心分離を行うことにより得る方法や、チーズを加温し、溶融塩とタンパク質加水分解酵素を添加することで油相部と水相部に分離し、さらに遠心分離をおこなうことによって得る方法などが挙げられる。なお、クリームチーズ等の乳脂肪が多いチーズを用いる場合には、必ずしもタンパク質加水分解酵素を添加する必要はない。
本発明において使用することができる脂肪分解酵素としては、特に限定されないが、豚膵臓あるいは幼少家畜の口頭分泌腺から得られる脂肪分解酵素、Penicillium属、Chromobacterium属、Aspergillus属、Mucor属、Candida属等、Pseudomonas属、Rhizopus属、Rhizomucor属またはThermomyces属の微生物が生産する脂肪分解酵素を用いることが好ましい。
脂肪分解酵素は、添加量が乳原料の0.005〜5重量%程度となるように水に溶解して添加するか、あるいは、直接乳原料中に添加することが好ましい。酵素反応の条件は、特に限定されず、添加したそれぞれの酵素の反応に適した温度とpH、例えば25〜60℃、pH4.0〜8.0で、1〜240時間行なうことができる。
このような脂肪分解酵素を用いる第1加水分解工程により、加水分解を行ない、脂肪酸を遊離することが好ましい。第1加水分解工程終了後の酸価は、5〜30とすることが望ましい。
酸価とはエステル化物中に含まれる遊離脂肪酸の大小の指標となる数値である。エステル化物1g中に含まれている遊離脂肪酸を中和するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数をいい、社団法人日本油化学会編纂「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法、1996年度版」に準じて算出することができる。
目的とする酸価に到達した後に、さらに第2加水分解工程を実施する。第2加水分解工程において使用する脂肪分解酵素は、第加水分解工程において使用したものと同じであっても、異なっていてもよい。
脂肪分解酵素の添加量は、乳原料の0.005〜5重量%程度となるように水に溶解して添加するか、あるいは、直接乳原料中に添加することが好ましい。酵素反応の条件は、特に限定されず、添加したそれぞれの酵素の反応に適した温度とpH、例えば25〜60℃、pH4.0〜8.0で、1〜240時間酵素反応を行うことができる。この第2加水分解工程により、酸価が30〜80とすることが望ましい。
この脂肪分解酵素による酵素反応からなる加水分解工程は、第1加水分解工程と第2加水分解工程のみでもよいが、必要であれば何度でも行なうことができる。その場合は、第1加水分解工程、第2加水分解工程と同様の条件で行なうことが好ましい。この際、最後の酵素反応が終わった時点で、酸価が30〜80になっていればよい。
目的とする酸価に到達した後は、反応を終了させるために、70〜100℃で、10〜180分間加熱し、酵素を失活させるとともに、乳脂肪加水分解物の殺菌を行なうことが好ましい。
このような方法により得られる本発明のバターフレーバーは、従来のバターフレーバーに比較して、刺激的な分解臭や酸化臭が抑制され、好ましいバター風味が増強されたものである。
また、このように得られた本発明のバターフレーバーは、水蒸気蒸留などの香気成分分析により、油脂中にケトン類を25ppm以上含有し、かつラクトン類を15ppm以上含有するものであることが好ましい。ケトン類としては、例えば、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,3−オクタンジオン、2−ノナノン、2−ウンデカノン、2−トリデカノン、2−ペンタデカノン等が1または2種以上含まれ、特に2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,3−オクタンジオン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンの含有量が高いこと好ましい。ラクトン類としては、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−テトラデカラクトン等が1または2種以上含まれ、特にδ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン及びδ−ドデカラクトンの含有量が高いことが好ましい。
[実施例]
以下、本発明の実施例を、参考例や試験例等とともに示すが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、「%」は特に断らない限り、「重量%」を示すものとする。
(参考例1)
(バターオイルの調製)
無塩バターを35〜80℃で溶解した後、遠心分離(4000rpm、10分間)してバターオイルを得た。このようにして得られたバターオイルを80℃、1時間加熱殺菌した後、40℃まで冷却した。以下の実施例、比較例では、このバターオイルを原料とし、各種酵素を反応させた。
Mucor属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼM、天野製薬社製)0.01gを水3gに溶解した。これを、バターオイル200gに添加し、40℃、pH6.5で、18時間攪拌しながら酵素反応を行った。この時点での酸価は22であった(第1加水分解工程)。その後、さらにCandida属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼAY、天野製薬社製)0.01gを水3gに溶解して添加し、50℃、pH6.5で18時間攪拌しながら酵素反応を行った(第2加水分解工程)。その後100℃、60分間加熱して酵素を失活させ、酵素反応を終了した。
以上の操作により、酸価が49のバター脂肪加水分解物約200gを得た。得られた加水分解物中のケトン類及びラクトン類の含有量は、それぞれ26.5、17.5ppmであった。ケトンとして、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,3−オクタンジオン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンが検出され、ラクトンとして、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトン及びδ−テトラデカラクトンが検出された。
(比較例1:加水分解工程が1回のみ)
Mucor属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼM、天野製薬社製)0.01gを水3gに溶解した。これを、バターオイル200gに添加し、50℃、pH6.5で18時間攪拌しながら酵素反応を行った。この時点での酸価は13であった。次いで、100℃、60分間加熱して酵素を失活させ、酵素反応を終了した。
以上の操作により、酸価が23のバター脂肪加水分解物約200gを得た。得られた加水分解物中のケトン類及びラクトン類の含有量は、それぞれ20.8、14.3ppmであった。ケトンとして、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンが検出され、ラクトンとして、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン及びδ−ドデカラクトンが検出された。
(比較例2:加水分解工程が1回のみ、ただし実施例1と同じ2種類の脂肪分解酵素を使用し、反応時間も実施例1と同じ)
Mucor属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼM、天野製薬社製)0.01gとCandida属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼAY、天野製薬社製)0.01gとを水6gに溶解した。これを、バターオイル200gに添加し、50℃、pH6.5で18時間攪拌しながら酵素反応を行った。この時点での酸価は30であった。さらに、50℃で18時間攪拌しながら酵素反応を行った。次いで、100℃、60分間加熱して酵素を失活させ、酵素反応を終了した。
以上の操作により、酸価が33のバター脂肪加水分解物約200gを得た。得られた加水分解物中のケトン類及びラクトン類の含有量は、それぞれ20.8、14.6ppmであった。ケトンとして、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンが検出され、ラクトンとして、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトン及びδ−テトラデカラクトンが検出された。
(比較例3:加水分解工程が1回のみ、ただし、反応時間は実施例1と同じ)
Candida属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼAY、天野製薬社製)0.01gを水6gに溶解した。これを、バターオイル200gに添加し、50℃、pH6.5で36時間攪拌しながら酵素反応を行った。最後に100℃、60分間加熱して酵素を失活させ、酵素反応を終了した。
以上の操作により、酸価が11のバター脂肪加水分解物約200gを得た。得られた加水分解物中のケトン類及びラクトン類の含有量は、それぞれ10.2、9.5ppmであった。ケトンとして、2−ペンタノン、2−ヘプタノン及び2−ノナノンが検出され、ラクトンとして、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン及びγ−ドデカラクトンが検出された。
図1に、実施例1及び比較例1〜3における酸価の経時変化を示すグラフを示す。グラフから明らかなように、実施例1では、酵素反応を2段階に分けて行なうことにより、比較例1〜3に比べて、酸価が飛躍的に増大した。
また、実施例1及び比較例1〜2により得られた加水分解物中の香気成分濃度を表1に示す。表1に示される結果から明らかなように、実施例1で得られた加水分解物は、比較例1〜2により得られたものに比べて、香気成分の濃度が高かった。
Figure 2009261339
(試験例1)
実施例1、比較例1及び2において得られた各バターフレーバー0.5gを、30℃で軟らかくした市販のマーガリン200gに加え、よく練り混ぜてから5℃で一晩冷蔵した。これらのマーガリンにつき、良く訓練された5人のパネラーにより官能評価を行った。結果を表2に示す。
なお、官能評価は以下の5点満点で行った。
5:風味が非常に良好である。
4:風味が良好である。
3:風味がやや良好である。
2:風味がやや悪い。
1:風味が悪い。
0:風味が非常に悪い
Figure 2009261339
(第1加水分解工程)
Candida属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼMY−30、名糖産業社製)、Aspergillus属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼA「アマノ」6、天野製薬社製)、Aspergillus属微生物が生産する脂肪分解酵素(Sumizyme NLS 120、新日本化学工業社)、Rhizopus属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼA−10FG、ナガセケムテックス社製)またはPenicillium属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼG「アマノ」50、天野製薬社製)それぞれ0.01gを、水3gに溶解し、バターオイル200gに添加した。次いで、50℃、pH5.0〜7.0で18時間攪拌しながら、酵素反応を行った。この時点で、酸価は10〜20であった。
(第2加水分解工程)
その後、それぞれの反応物に対して、Candida属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼOF、名糖産業社製)、Rhizopus属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼF−AP15、天野製薬社製)、Penicillium属微生物が生産する脂肪分解酵素(リパーゼG「アマノ」50、天野製薬社製)及びAspergillus属微生物が生産する脂肪分解酵素(Sumizyme NLS 120、新日本化学工業社製)それぞれ0.01gを、水3gに溶解して添加した。次いで、50℃、pH5.5〜7.5で18時間攪拌しながら、酵素反応を行った。
(第3加水分解工程)
その後、第1加水分解工程においてリパーゼMY−30を用いた反応物に対して、さらにリパーゼMY−30を0.001g、水3gに溶解して添加し、50℃、pH6.5〜7.0で18時間攪拌しながら、酵素反応を行った。
これら第2加水分解工程及び第3加水分解工程を終了した各反応物を、100℃、60分間加熱して、酵素を失活させ、酵素反応を終了した。
以上の操作により、各加水分解物約100g〜200gを得た。各加水分解工程終了時の酸価、ケトン量、ラクトン量を表3、4、5に示す。
Figure 2009261339
Figure 2009261339
Figure 2009261339
この結果、第1加水分解工程終了時に10〜20であった酸価が、第2加水分解工程終了時には、31以上となった。また、第3加水分解工程終了時には、さらに酸価が上昇した。
なお、本加水分解物のケトンとして、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,3−オクタンジオン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンが検出され、ラクトンとして、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトン及びδ−テトラデカラクトンが検出された。
本発明により得られるバター風味が増強され、優れた嗜好性を有する本発明のバターフレーバーは、例えば、マーガリン、ショートニング、バター等の油脂類、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、ソフトクリーム等の冷菓類、ヨーグルト、乳酸菌飲料等の発酵乳製品、ビスケット、クッキー等の菓子類に対して、バター風味を付与する目的で配合することができる。
実施例1及び比較例1〜3における酸価の経時変化を示すグラフである。

Claims (6)

  1. 乳原料を少なくとも1種の脂肪分解酵素により加水分解する第1加水分解工程と、その後、少なくとも1種の脂肪分解酵素を用いて加水分解する第2加水分解工程とを含むことを特徴とする、バター風味が増強されたバターフレーバーの製造方法。
  2. 第1加水分解工程によって酸価が5〜30となり、第2加水分解工程によって酸価が30〜80となることを特徴とする請求項1に記載のバターフレーバーの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の製造方法により得られるバターフレーバー。
  4. 油脂中に、ケトン類を25ppm以上含有し、かつ、ラクトン類を15ppm以上含有することを特徴とする請求項3に記載のバターフレーバー。
  5. ケトン類が、2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,3−オクタンジオン、2−ノナノン及び2−ウンデカノンの1または2種以上であり、ラクトン類が、δ−ヘキサラクトン、δ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトン及びδ−テトラデカラクトンの1または2種以上であることを特徴とする請求項4に記載のバターフレーバー。
  6. 請求項3〜5に記載のバターフレーバーを含有する食品。
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