JP2016214155A - 乳化油脂組成物、食品および乳化油脂組成物の製造方法 - Google Patents

乳化油脂組成物、食品および乳化油脂組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バター様の香りや風味を長期に亘って安定的に維持することができる乳化油脂組成物を提供すること。
【解決手段】少なくとも、油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩が配合された乳化油脂組成物であって、前記油脂は、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドとを含み、前記SUS型トリグリセリドは9〜25質量%であり、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、前記呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60である乳化油脂組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、乳化油脂組成物、食品および乳化油脂組成物の製造方法に関する。
従来より、乳化油脂組成物にバター様の風味付けをするために、バターや生クリームなどに含まれる乳脂肪やバターオイル、油脂等の加水分解物が乳化油脂組成物の呈味剤として用いられている。
例えば、特許文献1には、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドを所定の割合で含み、油相中に乳脂肪の酵素分解物を含有するロールイン用可塑性油脂組成物が記載されている。特許文献1のロールイン用可塑性油脂組成物によれば、できあがった焼成品の口どけがよく、バターの香りや風味が出やすいとされている。
また、特許文献2には、乳原料をリパーゼにより加水分解した後、得られた加水分解物をpH5〜7の水で洗浄することで製造されたフレーバー(呈味剤)をマーガリンなどの油脂組成物に添加することが記載されている。
特開2014−33644号公報 特開2012-191908号公報
しかしながら、特許文献1の油脂組成物に含まれる呈味剤は、低級脂肪酸を含有するため、バター様の風味は有するものの、長期間保管した場合には、低級脂肪酸が酸触媒として油脂に働き、油脂の加水分解を招く。その結果、脂肪酸量が多くなり、配合した呈味剤の脂肪酸のバランスとは異なり、酪酸、カプロン酸、カプリル酸によるけもの臭の増加や他の脂肪酸によるワックス臭などを生じ、バター様の香りや風味が変化するという問題がある。
一方、特許文献2は、乳原料をリパーゼで加水分解した後、得られた加水分解物を水で洗浄するため、水への溶解度が高い低級脂肪酸は除去される。低級脂肪酸はバター様の風味を有することから、これらが除去された特許文献2の呈味剤をマーガリンなどの油脂組成物に添加しても、バター様の風味が得られ難いという問題がある。
そして、特許文献1、2では、バター様の香りや風味を長期間安定的に維持するための検討は何らなされていない。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、バター様の香りや風味を長期に亘って安定的に維持することができる乳化油脂組成物およびその製造方法を提供することを課題としている。また、このような乳化油脂組成物を用いて得た食品を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の乳化油脂組成物は、少なくとも、油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩が配合された乳化油脂組成物であって、前記油脂は、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドとを含み、前記SUS型トリグリセリドは9〜25質量%であり、かつ、前記SUS型トリグリセリドと前記SSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、前記呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60であること特徴としている。
この乳化油脂組成物では、前記有機塩および/または無機塩の塩濃度が0.5〜20質量%であることが好ましい。
この乳化油脂組成物では、前記呈味剤を構成する油脂の加水分解物は、酵素による乳脂肪の加水分解物であることがより好ましい。
本発明の食品は、前記乳化油脂組成物を含む生地を焼成して得られる。
本発明の乳化油脂組成物の製造方法は、少なくとも油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩を混合する工程を含む乳化油脂組成物の製造方法であって、前記油脂は、SUS型トリグリセリドを9〜25質量%含み、かつ、前記SUS型トリグリセリドと前記SSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、前記呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60であることを特徴としている。
この乳化油脂組成物の製造方法では、前記呈味剤を構成する油脂の加水分解物は、酵素による乳脂肪の加水分解物であることがより好ましい。
本発明の乳化油脂組成物および食品によれば、バター様の香りや風味を長期に亘って安定的に維持することができる。本発明の乳化油脂組成物の製造法によれば、バター様の香りや風味を長期に亘って安定的に維持することができる乳化油脂組成物を得ることができる。また本発明の乳化油脂組成物を長期に亘り保管しても、脂肪酸が増加することがないので、ケーキ等の起泡性を有する焼成品の生地に添加することで良好なボリュームのある焼成品を得ることができる。
本発明の乳化油脂組成物は、油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩が配合されている。
乳化油脂組成物に配合される油脂は、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドとを含み、SUS型トリグリセリドは9〜25質量%であり、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0である。
ここで、「SUS型トリグリセリド」とは、飽和脂肪酸(S)を2残基と、不飽和脂肪酸(U)を1残基が結合している2飽和トリグリセリドのなかでも、Uがβ位に結合している1,3−飽和−2−不飽和グリセリド(対称型トリグリセリド)である。
また、「SSU型トリグリセリド」とは、飽和脂肪酸(S)2残基と、不飽和脂肪酸(U)1残基とが結合した2飽和グリセリドのなかでも、Uがα位に結合している1,2−飽和−3−不飽和グリセリド(非対称型トリグリセリド)である。Uはα位であれば、1位、3位いずれに結合するものでも構わない。
SUS型トリグリセリド、SSU型トリグリセリドの炭素数は、C12〜C22の範囲を例示することができる。
飽和酸脂肪酸(S)としては、ラウリン酸(12)、ミリスチン酸(14)、パルミチン酸(16)、ステアリン酸(18)、アラキジン酸(20)、ベヘン酸(22)、リグノセリン酸(24)等が挙げられる。なお、上記の数値表記は、脂肪酸の炭素数である。
不飽和脂肪酸(U)としては、パルミトレイン酸(16:1)、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、リノレン酸(18:3)、エルカ酸(22:1)等が挙げられる。なお、上記の数値表記は、脂肪酸の炭素数と二重結合数の組み合わせである。
飽和脂肪酸(S)は、同一の飽和脂肪酸であってもよいし、異なる飽和脂肪酸であってもよい。
本発明の乳化油脂組成物に配合される油脂は特に限定されないが、例えば、パーム系油脂、ヤシ油、パーム核油、豚脂(ラード)、牛脂、菜種油、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、米油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、乳脂、それらの分別油又はそれらの加工油(硬化及びエステル交換反応のうち1以上の処理がなされたもの)などのうちの1種または2種以上を例示することができる。
例えば、パーム系油脂としては、パーム油、パーム分別油や、これらの硬化油などのうちの1種または2種以上を例示することができる。パーム分別油としては、硬質部(パームステアリン等)、軟質部(パームオレイン、パームダブルオレイン等)、中融点部等を用いることができる。
中でもエステル交換油脂を使用することが好ましく、エステル交換油脂の中でも、パーム系油脂や、ラウリン系油脂とパーム系油脂とをエステル交換反応をしたものを用いると、呈味の発現性がよく好ましい。
ラウリン系油脂とパーム系油脂とのエステル交換油脂としては、ラウリン系油脂5質量%以上30質量%未満と、パーム系油脂70質量%以上95質量%未満とをエステル交換反応したものであることが好ましく、ラウリン系油脂10質量%以上28質量%未満と、パーム系油脂72質量%以上90質量%未満とをエステル交換反応したものであることが呈味の発現性の点より好ましい。
ラウリン系油脂とは、ヤシ油やパーム核油、それらの分別油又はそれらの加工油(硬化およびエステル交換反応のうち1以上の処理がなされたもの)等が挙げられ、これらのうち、エステル交換反応に用いる油脂としては、ヤシ油に比べて融点が高く、高融点のエステル交換油脂を容易に得ることができるパーム核油、その分別油や硬化油が好ましい。
このような油脂のうちの2種以上を選択して配合する場合は、各油脂の配合量を適宜調整することで、SUS型トリグリセリドの合計含有量を9〜25質量の範囲に調整し、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)を0.4〜2.0の範囲に調整することができる。
また、乳化油脂組成物に配合される油脂におけるSSU型トリグリセリドの質量は、呈味の発現性がより向上することから4.5〜62.5質量%の範囲を好ましく例示することができ、5〜50質量%であることがより好ましい。
乳化油脂組成物に配合される水は、乳化油脂組成物全体に対して0.5〜40質量%の範囲を好ましく例示することができる。なお、後述する油脂の加水分解物が水を含むものである場合は、加水分解物に含まれる水も含んだ量である。
乳化油脂組成物に配合される呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60である。
「油脂の加水分解物」とは、乳脂肪を含む原料や、バターオイル、ヤシ油、パーム核油等の油脂に酵素(脂質分解酵素)を反応させて遊離させた脂肪酸や、油脂に水を添加し高温および高圧条件下で反応させて遊離させた脂肪酸をいう。油脂の加水分解物は、このような遊離脂肪酸を含むものであれば特に限定されず、遊離脂肪酸を混合したフレーバーの形態であってもよい。なかでも、バター様の風味が向上する点から、低級脂肪酸(酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸)を含有する油脂が好ましく、またタンパク質などの呈味成分を含有し、より風味が向上する点から乳脂肪を含む原料がより好ましい。
乳脂肪を含む原料としては、例えば、乳脂(バターオイル)、チーズ、バター、発酵バター、生クリーム、牛乳、バターミルクおよび全脂粉乳、チーズホエーなどのうちの1種または2種以上を例示することができる。また、これらの乳脂肪を含む原料には、合成香料(フレーバー)、無脂乳固形分および糖類などを含んでもよい。
呈味剤を構成する油脂の加水分解物は、酵素による乳脂肪の加水分解物であることが好ましい。呈味剤が、酵素による乳脂肪の加水分解物である場合、加水分解の際に高温に曝されないため、風味劣化が一層抑制される。このような酵素は、リパーゼ(脂質分解酵素)であり、リパーゼの起源としては動物、植物、微生物から分離した各種の酵素であってよく、例えば、アスペルギルス(Aspergillus)属、ムコール(Mucor)属、リゾープス(Rhizopus)属等の糸状菌、キャンディダ(Candida)属等の酵母、小山羊、小羊、小牛の口頭分泌線から採取されるオーラル・リパーゼ(Oral lipase)などの1種または2種以上を例示することができる。
例えば、酵素による乳脂肪を含む原料の分解は、酵素の種類に応じて一般に用いられている至適温度、至適pHなどの条件で行うことができる。例えば、乳脂肪を含む原料全体中の乳脂肪100質量部を攪拌しながら、予め適量の水に酵素0.0001〜2質量部を溶解させた溶液を添加し、25〜60℃、pH4.0〜8.0、0.5〜24時間の範囲で反応させ酸価5〜60となるまで加水分解させた後、酵素反応阻害剤を適当量使用したり、あるいは加熱処理して酵素反応を停止させる方法などを例示することができる。また、乳脂肪を含む原料を酵素分解した後は、呈味が損なわれない程度であれば、水溶性固形分や水分を分離除去することもできる。 また、呈味剤を構成する油脂の加水分解物は、例えば、油脂に水を加え、温度200〜270℃、圧力2〜8MPaの高温、高圧条件下で加水分解して得たものであってもよい。
呈味剤を構成する油脂の加水分解物の酸価は、5〜60であり、5〜50であることが良好なバター様の風味を得ることができるので、より好ましい。本発明の乳化油脂組成物では、呈味剤は、水あるいは、油脂に添加することができる。
また、呈味剤を構成する油脂の加水分解物の酸価が5未満であると、乳化油脂組成物や乳化油脂組成物を含有する食品に添加した場合にバター様の好ましい風味を得ることが難しく、酸価が60を超えると苦みを生じ、バター様の好ましい風味を得ることが難しい。
ここで、「酸価」とは、試料1g中に含まれている遊離脂肪酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmgであり、基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.3.1−2013(酸価)」によって求められる値を言う。
油脂の加水分解物の含有量は、乳化油脂組成物全体に対して、0.1〜10.0質量%が好ましく、0.1〜5.0質量%がより好ましい。油脂の加水分解物の含有量が0.1質量%より少ない場合は、良好なバター様の好ましい風味を得ることが難しく、10.0質量%より多い場合は、苦みを生じ、バター様の好ましい風味を得ることが難しく、コストが高くなる場合や、有機塩や無機塩含量を多く配合する必要があり、異味が強くなる場合がある。 乳化油脂組成物に配合される有機塩、無機塩としては、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、燐酸ナトリウム、燐酸カリウム、塩化ナトリウムまたは塩化カリウムを好ましく例示することができる。中でも多量に添加しても苦みがなく風味が良好という点から塩化ナトリウムを配合することが特に好ましい。
乳化油脂組成物における有機塩、無機塩の塩濃度は、0.5〜26質量%であることが好ましく、乳化油脂組成物に糖質等の水溶性成分を溶解させる際は、前述の塩類の溶解度が低下することから、0.5〜20質量%であることがさらに好ましい。
本発明の乳化油脂組成物は、水相を含有する形態である。水相を含有する形態としては油中水型、水中油型、油中水中油型、水中油中水型が挙げられる。
本発明の乳化油脂組成物の形態としては、例えば、マーガリン、ファットスプレッド、バタークリーム、ドレッシング、ホイップクリームなどを例示することができる。
さらに、本発明の乳化油脂組成物には、乳化剤、酸化防止剤、動植物性タンパク質、澱粉、糖類、酸味料、香辛料、フレーバーなどのこれらの分野で通常使用される添加剤を適宜配合することができる。
このように、本発明の乳化油脂組成物は、(A)油脂に含まれるSUS型トリグリセリドが9〜25質量%であり、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、(B)呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60であり、(C)有機塩および/または無機塩が配合されているという特徴を有している。
このような特徴(A)(B)(C)を備えていることで、呈味剤中の低級脂肪酸が、水相側で有機塩、無機塩に由来するナトリウムイオンまたはカリウムイオンなどと反応することにより、脂肪酸塩となり、乳化油脂組成物中における低級脂肪酸が低減される。その結果、油脂に対して低級脂肪酸が酸触媒として働くことを抑制でき、油脂の加水分解が遅延する。このため、保管時における乳化油脂組成物や乳化油脂組成物を用いた食品中の低級脂肪酸の増加が遅延することにより、バター様の風味の変化が抑制され、長期に亘って安定したバター様の風味を維持することができる。
また、本発明の乳化油脂組成物を、例えば小麦粉などの穀粉、糖類、卵などの従来使用されている材料と混合した生地を焼成することで、バター様の風味が長期に亘って安定的に維持される食品を得ることができる。このような食品としては、例えば、食パン、テーブルロール、菓子パン、調理パン、フランスパン、ライブレッドなどのパン類、シュトーレン、パネトーネ、クグロフ、ブリオッシュ、ドーナツなどのイースト菓子、デニッシュ、クロワッサン、パイ等の層状食品、バターケーキ、パウンドケーキ、スポンジケーキ、ビスケット、クッキー、ケーキドーナツ、ブッセ、ホットケーキ、ワッフルなどを例示することができる。
特に生地を起泡し焼成するスポンジケーキ等では、脂肪酸を多く含有すると、卵による起泡を破壊し、生地比重が小さくならず、あるいは比重が小さくても焼成中に消泡し、ボリュームのあるケーキを得ることが難しいが、本発明の乳化油脂組成物は、長期に亘って脂肪酸の増加がなく安定しているため、起泡性が求められるスポンジケーキ等の焼成品において良好なボリュームを得ることができる。
さらに、本発明の乳化油脂組成物の製造方法は、少なくとも油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩を混合する工程を含む。
本発明の乳化油脂組成物の製造方法においては、上記のように、油脂は、SUS型トリグリセリドを9〜25質量%含み、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの比(SUS/SSU)が0.4〜2.0である。また、呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60である。
本発明の乳化油脂組成物の製造方法では、その他、例えば従来行われている呈味剤を得る工程や、加熱・冷却工程などの各種の工程を含むことができる。
具体的には、本発明の乳化油脂組成物の製造方法では、例えば水に有機塩および/または無機塩を添加し、水相とし、前述の油脂を含む油相と水相とを、適宜に加熱し混合して乳化した後、コンビネーター、パーフェクター、ネクサス等の冷却混合機により急冷捏和する形態を例示することができる。
呈味剤は、水相または油相のいずれかに添加することができる。呈味剤は、呈味剤中に存在する低級脂肪酸と、水に配合した有機塩および/または無機塩が溶解して生じる、ナトリウムイオンやカリウムイオンなどとの反応性が高くなることから、水相へ添加することがより好ましい。
本発明の乳化油脂組成物とその製造方法および食品は、以上の実施形態に限定されることはない。
以下、本発明の乳化油脂組成物の実施形態について、実施例とともに詳しく説明する。本発明の乳化油脂組成物は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<1>乳化油脂組成物の調製
表1、表2に示す油脂を混合して75℃に調温して、実施例1〜8、比較例1〜6および参考例1の油相とした。実施例1については、表1の油脂に呈味剤2を添加し、油相とした。
さらに、表1、表2に示す水に脱脂粉乳、呈味剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウムを添加し、85℃で加熱殺菌して水相を得た。
次に、この油相に水相を添加し、プロペラ撹拌機で撹拌して、油中水型に乳化した後、パーフェクターによって急冷捏和し、乳化油脂組成物としてのマーガリンを得た。
なお、エステル交換油脂1、2、呈味剤は、以下の方法で製造した。
(エステル交換油脂1)
パーム核極度硬化油20質量%、パーム軟質油50質量%、パーム極度硬化油30質量%混合し、触媒としてナトリウムメチラートを添加し、減圧下でエステル交換反応を行った。エステル交換反応後、水洗、脱水、脱色、脱臭を行い、エステル交換油脂1を得た。
(エステル交換油脂2)
パーム軟質油に、触媒としてナトリウムメチラートを添加し、減圧下でエステル交換反応を行った。エステル交換反応後、水洗、脱水、脱色、脱臭を行い、エステル交換油脂2を得た。
(呈味剤)
呈味剤1〜4は、以下配合で、製造した。水にリパーゼを添加し、25℃で溶解しリパーゼ水溶液を得た。乳脂肪としてバターを溶解し、バターにリパーゼ水溶液を添加し、40〜45℃で反応させ、酸価がそれぞれの値に達したら、85℃に加熱し、リパーゼを失活させ、その後、パーフェクターによって急冷混和し呈味剤を得た。
なお、上記で得た呈味剤については、基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.3.1−2013(酸価)」に準じ酸価を測定した。
バター 90質量%
リパーゼ(リパーゼAY「アマノ」30G) 0.4質量%
水 9.6質量%
<2>SUS型トリグリセリド含量およびSUS/SSU
油脂におけるSUS型トリグリセリドおよびSSU型トリグリセリドの含有量と質量比(SUS/SSU)は、ガスクロマトグラフ法(基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.4.2.2−2013 脂肪酸組成(FID昇温ガスクロマトグラフ法)」と「奨2−2013 2位脂肪酸組成」)により測定し算出した。
<3>マーガリンの酸価
上記<1>で得た乳化油脂組成物(マーガリン)の製造直後と、10℃で60日間保管した後、マーガリンの酸価を、基準油脂分析法「2.3.1−2013(酸価)」に準じて測定した。
<4>マーガリンの呈味(1日後)
マーガリンを喫食し、呈味の発現性を以下基準で評価した。
◎:呈味剤のバター様の風味が口中に素早く広がる。
○:呈味剤のバター様の風味が口中に広がる。
△:呈味剤のバター様の風味が口中で感じづらい、あるいは呈味剤の苦味を感じる。
×:呈味剤のバター様の風味が口中で感じられない、あるいは呈味剤の苦味を強く感じる。
<5>マーガリンの呈味(60日後)
10℃で60日保管したマーガリンを喫食し、呈味について以下基準で評価した。
◎:呈味剤のバター様の良好な風味を感じる。
○:呈味剤のバター様の風味を感じる。
△:脂肪酸による刺激臭はないが、呈味剤のバター様の風味は感じづらい。
×:呈味性が極めて低い、あるいは脂肪酸の刺激臭を感じる。
<6>焼成品の呈味(スポンジケーキ)
10℃で60日保管した実施例1〜8および比較例1〜6のマーガリンを用い、以下の配合と製造方法によりスポンジケーキを作製し、スポンジケーキの呈味を評価した。
(1)スポンジケーキの配合
卵 200質量部
砂糖 120質量部
薄力粉 100質量部
マーガリン 30質量部
水 10質量部
(2)製造方法
1)砂糖、薄力粉をふるっておく。
2)卵と砂糖をボールに入れ、35℃前後に温め充分泡立てる。
3)2)に薄力粉を加え、手合わせする。
4)マーガリンと水を合わせ、60℃以上に温めた後に加え、良く手合わせ、滑らかな状態にする。
5)7号丸型に400g流し込み、165℃で30分焼成する。
(3)評価方法
焼成したスポンジケーキを20℃、2日保管後、喫食し以下基準で評価した。
◎:呈味剤のバター様の良好な風味を感じる。
○:呈味剤バター様の風味を感じる。
△:呈味剤のバター様の風味は感じづらいあるいは、異味を感じる。
×:呈味性が極めて低い、あるいは、異味を非常に強く感じる。
<7>焼成品(スポンジケーキ)のボリューム
上記<6>で焼成した実施例1〜8、比較例1〜6の焼成品(スポンジケーキ)について、焼成後20℃、1日保管後のスポンジケーキの円の中央部の高さを測定し、以下基準でボリュームを評価した。
呈味剤無添加マーガリン(参考例)でスポンジケーキを製造し、スポンジケーキの円の中央部の高さを測定し、呈味剤無添加マーガリン(参考例)に対する、実施例、比較例マーガリンでスポンジケーキを製造したときのスポンジケーキの円の中央部の高さ比率を求めた。
{(実施例1〜8、比較例1〜6のスポンジケーキの中央部の高さ)/(参考例1のスポンジケーキの中央部の高さ)}
◎:0.95以上
○:0.90以上0.95未満
△:0.80以上0.90未満
×:0.80未満
<8>焼成品の呈味(クッキー)
10℃で60日保管した実施例1〜8、比較例1〜6のマーガリンを用い、以下の配合でクッキーを作製した。
(1)クッキーの配合
薄力粉 100質量部
マーガリン 35質量部
粉糖 50質量部
脱脂粉乳 2質量部
食塩 1.5質量部
全卵 20質量部
ベーキングパウダー 1.5質量部
コーンスターチ 10質量部
(2)製造法
ミキサーにマーガリン、粉糖、脱脂粉乳、食塩をビーターで十分にすり合わせた後、全卵を3回に分けてすり合わせ、薄力粉とコーンスターチ、ベーキングパウダーを混ぜ合わせ、クッキー生地を得た。クッキー生地を冷蔵庫に入れ、リタードをとった後、生地をもみまとめ、5mmに圧延し55×55mmの型で抜き、180℃のオーブンで11分焼成しクッキーを得た。
焼成後20℃、2日間保管後に喫食し以下基準で評価した。
◎:呈味剤のバター様の良好な風味を感じる。
○:呈味剤のバター様の風味を感じる。
△:呈味剤のバター様の風味は感じづらいあるいは、異味を感じる。
×:呈味性が極めて低い、あるいは、異味を非常に強く感じる。
<9>焼成品の呈味(パン)
10℃で60日保管した実施例1〜8、比較例1〜6のマーガリンを用い、以下の配合で食パンを作製した。
(1)パンの配合
中種配合
強力粉 70質量部
イースト 2.5質量部
イーストフード 0.1質量部
水 40質量部
本捏配合
強力粉 30質量部
上白糖 6質量部
食塩 1.8質量部
脱脂粉乳 2質量部
マーガリン 5質量部
水 25質量部
(2)製造法
イーストを分散させた水、イーストフード、及び強力粉をミキサーボールに投入し、フックを使用し、低速4分、中低速1分でミキシングを行った。捏上げ温度は24℃であった。その後、27℃、湿度75%の条件で4時間発酵を行った。発酵の終点温度は29℃であり、発酵後、中種生地を得た。その後、上記で製造したマーガリン以外の材料及び中種生地を、低速3分、中高速3分でミキシングした後、上記で製造したマーガリンを投入し、さらに低速3分、中低速4分でミキシングしパン生地を得た。捏上温度は28℃であった。
その後、室温で20分フロアタイムをとった後、パン生地をモルダーに通して成型して3斤用の焼成型に入れ、38℃、湿度80%のホイロで45分発酵させた後、200℃で40分間焼成した。
焼成後20℃、2日間保管後に喫食し以下基準で評価した。
◎:呈味剤のバター様の良好な風味を感じる。
○:呈味剤のバター様の風味を感じる。
△:呈味剤のバター様の風味は感じづらいあるいは、異味を感じる。
×:呈味性が極めて低い、あるいは、異味を非常に強く感じる。
Figure 2016214155
Figure 2016214155
<10>結果
表1に示したように、実施例1〜8の乳化油脂組成物は、(A)油脂に含まれるSUS型トリグリセリドが9〜25質量%であり、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、(B)呈味剤は、油脂の加水分解物(乳脂肪の酵素分解物)であり、かつ、酸価が5〜60であり、(C)無機塩(塩化ナトリウムまたは塩化カリウム)や有機塩(クエン酸ナトリウム)を配合している。
実施例1〜8の乳化油脂組成物は、マーガリンの呈味(バター様の風味)が60日後も持続していることが確認された。また、実施例1〜8の乳化油脂組成物を使用したスポンジケーキの呈味、ボリュームも良好であり、実施例1〜8の乳化油脂組成物を使用したクッキーの呈味も良好であった。
一方、表2に示したように、有機塩および/または無機塩が添加されていない比較例1、2の乳化油脂組成物は、60日後におけるマーガリンの酸価が高く、マーガリンの呈味(バター様の風味)が劣化していることが確認された。また、比較例1、2の乳化油脂組成物を使用したスポンジケーキの呈味、ボリューム、パンの呈味も実施例1〜8と比較して劣っていた。さらに、比較例1、2の乳化油脂組成物を使用したクッキーの呈味も実施例1〜8と比較して劣っていた。
油脂に含まれるSUS型トリグリセリドが9質量%未満(5.8質量%)であり、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4未満(0.25)である比較例3の乳化油脂組成物は、マーガリンの呈味が発現し難く、60日後のマーガリンの呈味も感じづらかった。また、比較例3の乳化油脂組成物を使用したスポンジケーキの呈味、クッキー、パンの呈味も実施例1〜8と比較して劣っていた。
油脂に含まれるSUS型トリグリセリドが25質量%より大きく(28.7質量%)、かつ、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が2.0より大きい(2.49)比較例4の乳化油脂組成物は、マーガリンの呈味が発現し難く、60日後のマーガリンの呈味も感じづらかった。また、比較例4の乳化油脂組成物を使用したスポンジケーキの呈味、クッキー、パンの呈味も実施例1〜8と比較して劣っていた。
呈味剤の酸価が低い比較例5の乳化油脂組成物は、マーガリンの呈味性が低く、バター様の風味が感じられなかった。また、比較例5の乳化油脂組成物を使用したスポンジケーキの呈味、クッキー、パンの呈味も実施例1〜8と比較して劣っていた。
さらに、呈味剤の酸価が高い比較例6の乳化油脂組成物は、苦みを感じ、バター様の風味が感じられなかった。また、比較例6の乳化油脂組成物を使用したスポンジケーキの呈味、クッキー、パンの呈味も実施例1〜8と比較して劣っていた。
以上の通り、実施例1〜8の乳化油脂組成物は、上記の(A)(B)(C)の条件をすべて満たすことで、バター様の香りや風味を長期に亘って安定的に維持することができ、また、起泡性を有するスポンジケーキ等の焼成品において良好なボリュームが得られることが確認された。

Claims (6)

  1. 少なくとも、油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩が配合された乳化油脂組成物であって、
    前記油脂は、SUS型トリグリセリドとSSU型トリグリセリドとを含み、前記SUS型トリグリセリドは9〜25質量%であり、かつ、前記SUS型トリグリセリドと前記SSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、
    前記呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60であること特徴とする乳化油脂組成物。
  2. 前記有機塩および/または無機塩の塩濃度が0.5〜20質量%であることを特徴とする請求項1の乳化油脂組成物。
  3. 前記呈味剤を構成する油脂の加水分解物は、酵素による乳脂肪の加水分解物であることを特徴とする請求項1または2の乳化油脂組成物。
  4. 請求項1から3のいずれかの乳化油脂組成物を含む生地を焼成して得た食品。
  5. 少なくとも、油脂、水、呈味剤、有機塩および/または無機塩を混合する工程を含む乳化油脂組成物の製造方法であって、
    前記油脂は、SUS型トリグリセリドを9〜25質量%含み、かつ、前記SUS型トリグリセリドと前記SSU型トリグリセリドの質量比(SUS/SSU)が0.4〜2.0であり、
    前記呈味剤は、油脂の加水分解物であり、かつ、酸価が5〜60であること特徴とする乳化油脂組成物の製造方法。
  6. 前記呈味剤を構成する油脂の加水分解物は、酵素による乳脂肪の加水分解物であることを特徴とする請求項5の乳化油脂組成物の製造方法。
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