JP2019140964A - ベーカリー食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、大豆粉を含む、風味良好なベーカリー食品を提供することにある。【解決手段】生地原料に大豆粉を含むベーカリー食品であって、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を含有する、前記ベーカリー食品である。【選択図】なし

Description

本発明は、ベーカリー食品に関する。
大豆粉を含むベーカリー食品では、大豆粉特有の不快な臭気(以下、大豆臭という)が問題となっている。
上記課題を解決するために、特許文献1では、リポキシゲナーゼ力価12単位/g以下であり、かつ平均粒径が20〜70μmである全脂大豆粉を使用することで、風味良好な大豆粉を含むベーカリー食品が得られることが開示されている。
また、特許文献2では、NSIが40〜70%である大豆粉AとNSIが71〜98%である大豆粉Bとを含むベーカリー生地であって、前記大豆粉Aの含量に対する前記大豆粉Bの含量の比(大豆粉B含量/大豆粉A含量)が、0.02〜0.7である、ベーカリー生地を用いることで大豆粉を含むベーカリー食品の大豆特有の不快な臭気が抑制されることが開示されている。
上記特許文献では、いずれも、特定の大豆粉を使用することで大豆臭を抑制することを試みている。
一方、特許文献3(特許5976968号)には、特定の酸化処理した乳脂を含む油脂が、乳風味を増強することが開示されている。しかしながら、大豆粉を含むベーカリー食品において、前記油脂が大豆臭を抑制するという効果については、開示も示唆もされていない。
特開2015−164413号公報 特開2016−47021号公報 特許5976968号公報
このように、大豆粉を含むベーカリー食品では大豆臭が問題となっており、大豆臭が食品の価値を貶めている。そこで、本発明の目的は、大豆粉を含む、風味良好なベーカリー食品を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究の結果、大豆粉を含むベーカリー食品に、所定量の乳脂を含む酸化油脂を含ませることで、ベーカリー食品の大豆臭が抑制されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、生地原料に大豆粉を含むベーカリー食品であって、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を含有する、前記ベーカリー食品である。
前記大豆粉が、全脂大豆粉、脱脂大豆粉、豆乳粉末およびおからパウダーのいずれか一種または二種以上であることが好ましい。
前記生地原料中の粉体成分100質量部に対し、前記大豆粉が10質量部以上90質量部以下であることが好ましい。
前記大豆粉100質量部に対し、前記酸化油脂が0.001質量部以上5質量部以下であることが好ましい。
前記生地原料中に酸処理ハイアミロースでん粉を含むことが好ましい。
前記酸処理ハイアミロースでん粉は、前記大豆粉100質量部に対し、10質量部以上300質量部以下であることが好ましい。
前記酸処理ハイアミロースでん粉の、AOAC公定法2002.02のレジスタントスターチ測定法によるレジスタントスターチ含有量が60質量%以上であることが好ましい。
また、本発明は、生地原料に大豆粉を含むベーカリー食品の製造方法であって、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を準備する工程、
前記生地原料に、前記大豆粉、および、前記酸化油脂を含む生地を調製する工程、および、
前記生地を焼成する工程、
を含む、前記製造方法である。
前記酸化油脂を準備する工程が、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む原料油脂に、酸素を供給しながら加熱して前記酸化油脂を得る工程、を含むことが好ましい。
前記原料油脂の乳脂含量が50質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
前記加熱を65℃以上150℃以下、1時間以上72時間以下でおこなうことが好ましい。
前記酸素の供給が、前記原料油脂1kgあたり、毎分0.001L以上2L以下であることが好ましい。
前記乳脂が無水乳脂であることが好ましい。
前記原料油脂の油脂含量が90質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
また、本発明は、大豆粉を含むベーカリー食品用混合物であって、
過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を含有する、前記混合物である。
前記大豆粉100質量部に対し、前記酸化油脂が0.001質量部以上5質量部以下であることが好ましい。
前記混合物が酸処理ハイアミロースでん粉を含むことが好ましい。
前記酸処理ハイアミロースでん粉は、前記大豆粉100質量部に対し、10質量部以上300質量部以下であることが好ましい。
また、本発明は、大豆粉を含むベーカリー食品の生地に、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を添加する、前記ベーカリー食品の大豆臭の抑制方法である。
本発明によれば、所定量の乳脂を含む酸化油脂を、大豆粉を含むベーカリー食品に含ませることで、大豆臭が抑制されたベーカリー食品を得ることができる。
<大豆粉>
本発明で用いる大豆粉は、大豆を粉末化したものであり、例えば、全脂大豆粉、脱脂大豆粉、豆乳粉末、おからパウダー等が挙げられる。好ましくは、全脂大豆粉及び脱脂大豆粉から選ばれる一種または二種である。
ベーカリー食品の生地原料中の粉体成分100質量部に対し、前記大豆粉が10質量部以上90質量部以下であることが好ましく、15質量部以上80質量部以下であることがより好ましく、20質量部以上70質量部以下であることがさらに好ましく、25質量部以上60質量部以下であることがさらにより好ましく、25質量部以上50質量部以下であることが特に好ましい。
<酸化油脂>
本発明のベーカリー食品は、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂、を含有する。
乳脂とは、生乳、牛乳又は特別牛乳から得られる油脂含量が95質量%以上100質量%以下のものをいう。例えば、無水乳脂、澄ましバター等が挙げられる。無水乳脂は、牛乳等から乳脂肪以外のほとんどすべての成分を除去したものをいい、AMF(Anhydrous Milk Fat、バターオイル)等と表記される場合もある。澄ましバターはバターの脂肪分を分取したものである。本発明で使用する乳脂は、好ましくは無水乳脂または澄ましバターであり、より好ましくは無水乳脂である。また、乳脂の油脂含量は、好ましくは98質量%以上100質量%以下であり、より好ましくは99質量%以上100質量%以下である。
本発明で使用する酸化油脂の乳脂含量は、10質量%以上100質量%以下であり、20質量%以上100質量%以下であることが好ましく、50質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、60質量%以上100質量%以下であることがさらに好ましく、65質量%以上100質量%以下であることがさらにより好ましく、95質量%以上100質量%以下であることが特に好ましく、100質量%(すなわち、乳脂単独)であることが最も好ましい。また、酸化油脂の油脂含量は、好ましくは90質量%以上100質量%以下であり、より好ましくは95質量%以上100質量%以下であり、さらにより好ましくは98質量%以上100質量%以下であり、さらにより好ましくは99質量%以上100質量%以下である。
また、前記酸化油脂は、乳脂以外の食用油脂を含んでいてもよい。乳脂以外の食用油脂としては、特に限定されないが、中鎖脂肪酸トリグリセリド、大豆油、菜種油、コーン油、パーム油及びパーム分別油のいずれか一種または二種以上が好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセリド、大豆油及び菜種油のいずれか一種または二種以上がより好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び大豆油のいずれか一種または二種がさらに好ましい。前記酸化油脂は、本発明の効果を阻害しない限り、通常食用油脂に添加できる助剤等を含んでいてもよい。
また、本発明では、前記酸化油脂の過酸化物価(以下、「POV」ともいう)は15以上180以下であり、20以上175以下であることが好ましく、25以上170以下であることがより好ましく、30以上165以下であることがさらに好ましく、35以上160以下であることがさらにより好ましく、40以上155以下であることが特に好ましい。
前記酸化油脂は酸化をすることで、所定範囲のPOVとすることができるが、酸化の方法は特に限定されない。酸化をする際、加熱することが好ましく、加熱する温度は65℃以上150℃以下が好ましく、70℃以上140℃以下がより好ましく、75℃以上140℃以下がさらに好ましい。また、酸化をする時間は、特に限定されないが、好ましくは1時間以上72時間以下であり、より好ましくは3時間以上72時間以下であり、さらに好ましくは5時間以上72時間以下である。
また、酸化をする際には、原料油脂に酸素を供給し、酸化をすることが好ましい。酸素の供給源としては、酸素単独でもかまわないし、空気等の酸素を含むものでも良く、好ましくは空気である。酸素の供給量が、原料油脂1kgあたり、毎分0.001L以上2L以下となるようにすることが好ましく、毎分0.004L以上2L以下となるようにすることがより好ましく、毎分0.01L以上2L以下となるようにすることがさらに好ましく、毎分0.03L以上1L以下であることがさらにより好ましい。例えば、空気の場合は、原料油脂1kgあたり、毎分0.005L以上10L以下であることが好ましく、毎分0.02L以上10L以下であることがより好ましく、毎分0.05L以上10L以下であることがさらに好ましく、毎分0.15L以上5L以下であることがさらにより好ましい。また、酸化をする場合には、原料油脂を撹拌することが好ましい。
前記原料油脂の乳脂含量は、10質量%以上100質量%以下であり、20質量%以上100質量%以下であることが好ましく、50質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、60質量%以上100質量%以下であることがさらに好ましく、65質量%以上100質量%以下であることがさらにより好ましく、95質量%以上100質量%以下であることが特に好ましく、100質量%(すなわち、乳脂単独)であることが最も好ましい。また、原料油脂の油脂含量は、好ましくは90質量%以上100質量%以下であり、より好ましくは95質量%以上100質量%以下であり、さらに好ましくは98質量%以上100質量%以下であり、さらにより好ましくは99質量%以上100質量%以下である。
また、前記原料油脂は、乳脂以外の食用油脂を含んでいてもよい。乳脂以外の食用油脂としては、特に限定されないが、中鎖脂肪酸トリグリセリド、大豆油、菜種油、コーン油、パーム油及びパーム分別油のいずれか一種または二種以上が好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセリド、大豆油及び菜種油のいずれか一種または二種以上がより好ましく、中鎖脂肪酸トリグリセリド及び大豆油のいずれか一種または二種がさらに好ましい。また、前記原料油脂の水の含有量は、例えば、1質量%未満である。
前記酸化油脂は、希釈するために食用油脂を使用してもよく、前記食用油脂は特に限定されず、例えば、パーム核油、パーム油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、カカオ脂等の植物油脂、ラード等の動物油脂、中鎖脂肪酸トリグリセリド等が挙げられる。また、これらの分別油(パーム油の中融点部、パーム油の分別軟質油、パーム油の分別硬質油等)、エステル交換油、水素添加油等の加工した油脂を使用できる。また、これらの食用油脂は、1種又は2種以上を使用することができる。また、本発明の効果を阻害しない限り、通常食用油脂に添加できる助剤等を使用してもよく、粉末状等の形状とするためのコーンシロップ等を使用してもよい。
前記酸化油脂の形態としては、例えば、生地等に添加できる形態であればよく、具体的には、例えば、粉末状、ペースト状、液体状等の形態であり得る。この場合、前記酸化油脂を粉末化したうえで、生地原料と混合してもよく、また、ベーカリー食品用混合物の形態として、生地原料と混合してもよい。粉末化する際には、賦形剤等の各種公知の補助剤を添加することもできる。さらに、乳化剤を添加して乳化してもよい。粉末化の方法は、例えば、スプレードライ及びフリーズドライなどの当業者に公知の任意の方法で行うことができる。
前記大豆粉100質量部に対し、前記酸化油脂が0.001質量部以上5質量部以下であることが好ましく、0.005質量部以上5質量部以下であることがより好ましく、0.005質量部以上3質量部以下であることがさらに好ましく、0.01質量部以上1質量部以下であることがさらにより好ましい。
<酸処理ハイアミロースでん粉>
本発明で用いられる酸処理ハイアミロースでん粉は、ハイアミロースでん粉の酸処理物であり、例えば、ハイアミロースでん粉のアミロース含有量が40%以上であり、好ましくは50%以上であり、より好ましくは60%以上である。上限は特にないが、例えば、100%未満であり、好ましくは80%未満である。
ハイアミロースでん粉の由来は、コーン、馬鈴薯、米、小麦、甘藷、タピオカなど問わないが、容易に入手できるという観点からは、コーン由来のものが好ましく、具体的には、ハイアミロースコーンスターチが好ましい。ハイアミロースコーンスターチは育種によりアミロース含有量を高めたコーンスターチであり、アミロース含有量は40%以上のものが現在入手可能であり、例えば70%以上のものがある。
酸処理においては、原料のでん粉と水を反応装置に投入する。あるいは水に無機酸をあらかじめ溶解させた酸水と原料のでん粉を反応装置に投入する。酸処理をより安定的に行う観点からは、反応中のでん粉の全量が水相内に均質に分散した状態、またはスラリー化した状態にあることが望ましい。そのためには、酸処理を行う上でのでん粉スラリーの濃度を例えば50質量%以下、好ましくは20質量%以上40質量%以下の範囲になるように調整する。スラリー濃度が高すぎると、スラリー粘度が上昇し、スラリーの攪拌が難しくなる場合がある。
酸処理に用いられる酸として、具体的には塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸が挙げられ、種類、純度などを問わず利用できる。
酸処理の反応温度は、例えば、25℃以上70℃以下であり、好ましくは30℃以上70℃以下であり、より好ましくは30℃以上60℃以下であり、さらに好ましくは30℃以上55℃以下である。
また、酸処理の反応時間は、例えば、4時間以上72時間以下であり、好ましくは6時間以上72時間以下であり、より好ましくは10時間以上60時間以下であり、さらに好ましくは10時間以上50時間以下である。
前記酸処理ハイアミロースでん粉の、AOAC公定法2002.02のレジスタントスターチ測定法によるレジスタントスターチ含有量は、好ましくは60質量%以上であり、より好ましくは62質量%以上であり、さらに好ましくは65質量%以上である。特に上限はなく、100質量%以下であり、例えば、90質量%以下であってもよい。
ここで、レジスタントスターチ含有量は、試料乾燥質量当たりのレジスタントスターチ質量(w/w)として定義される。
前記酸処理ハイアミロースでん粉は、前記大豆粉100質量部に対し、10質量部以上300質量部以下であることが好ましく、20質量部以上200質量部以下であることがより好ましく、30質量部以上100質量部以下であることがさらに好ましく、40質量部以上100質量部以下であることがさらにより好ましい。
<ベーカリー食品>
本発明のベーカリー食品は、生地原料に大豆粉を含む以外は特に限定されないが、例えば、パン(食パン、菓子パン、テーブルロール、調理パン、フランスパン、バラエティブレッドなど)、イースト菓子(ドーナツ、シュトーレン、パネトーネ、クグロフ、ブリオッシュなど)、ペストリー(パイ、クロワッサン、デニッシュなど)、ケーキ(バターケーキ、スポンジケーキ、ドーナツ、ブッセ、ホットケーキなど)、焼き菓子(クッキー、ビスケット、マドレーヌ、フィナンシェ、カステラ、バウムクーヘン、ワッフル、焼きドーナツ、たい焼きなど)などが挙げられ、好ましくはパンである。
本発明の生地原料に大豆粉を含むベーカリー食品の製造方法は、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を準備する工程、
前記生地原料に、前記大豆粉、および、前記酸化油脂を含む生地を調製する工程、および、
前記生地を焼成する工程、
を含む。
酸化油脂を準備する前記工程において、前記酸化油脂は、好ましくは、上記<酸化油脂>の項で述べたように調製する。
生地を調製する前記工程は、前記生地原料に、前記大豆粉、および、前記酸化油脂を使用する。前記生地原料は、配合後、混合し、生地を調製する。生地の調製方法は、一般的に用いられる方法でよく、例えば、パン生地であれば、直捏法(ストレート法)、中種法、オールインミックス法、老麺法、加糖中種法、液種法、ノータイム法等であり、焼菓子生地であれば、シュガーバッター法、共立て法、別立て法、オールインミックス法等である。調製された生地は冷凍生地として冷凍保存されてもよい。例えば、中種法のように中種生地と本捏生地の2つある場合には、必ずしも同一の生地に配合する必要はなく、中種生地に前記大豆粉を配合し、本捏生地に前記酸化油脂を配合してもよいが、好ましくは同一の生地に配合する。
また、前記酸化油脂の配合方法は特に制限はなく、前記酸化油脂が配合されたマーガリン等の油脂組成物として、生地原料に配合してもよい。
前記生地原料中の前記大豆粉、前記酸化油脂及び前記酸処理ハイアミロースでん粉の配合量は、パンや焼菓子等により適宜、決めればよいが、例えば、<大豆粉>、<酸化油脂>および<酸処理ハイアミロースでん粉>の項で述べたように配合する。
前記生地を焼成する前記工程における焼成するとは、オーブン、直焼きで加熱焼成する他、電子レンジ調理、スチーム加熱、蒸す、揚げるなどの加熱調理も含む。
本発明の大豆粉を含むベーカリー食品用混合物は、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を含有する。好ましくは、酸処理ハイアミロースでん粉を含む。
前記大豆粉、前記酸化油脂および前記酸処理ハイアミロースでん粉は、上記<大豆粉>、<酸化油脂>および<酸処理ハイアミロースでん粉>の項で述べたとおりである。
前記混合物に含まれる前記大豆粉は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、さらにより好ましくは50質量%以上であり、上限は特に限定されないが、99.5質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましい。
前記混合物に含まれる前記酸化油脂は、0.001質量%以上5質量%以下であることが好ましく、0.005質量%以上5質量%以下であることがより好ましく、0.005質量%以上3質量%以下であることがさらに好ましく、0.01質量%以上1質量%以下であることがさらにより好ましい。
前記混合物に含まれる前記酸処理ハイアミロースでん粉は、前記大豆粉100質量部に対し、10質量部以上300質量部以下であることが好ましく、20質量部以上200質量部以下であることがより好ましく、30質量部以上100質量部以下であることがさらに好ましく、40質量部以上100質量部以下であることがさらにより好ましい。
本発明を適用したベーカリー食品において大豆臭が抑制されたかどうかは、前記酸化油脂を添加して調製したものと、添加しないで同様に調製したものとを、官能評価試験、好ましくは、母集団に対して嗜好的偏向がないように選出された複数名のパネラーによる官能評価試験等に供することによって、客観的な評価が可能である。
以下に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明の主旨はこれらに限定されるものではない。
実施に際しては、以下のものを使用した。
(大豆粉)
脱脂大豆粉(製品名:ニッカミルキーS、株式会社J−オイルミルズ社製;油分1質量%、200メッシュ篩下90%以上)
全脂大豆粉(大豆を脱脂せずに粉砕したもの、製品名:エスリポ、株式会社J−オイルミルズ社製;油分20質量%、100メッシュ篩下80%以上)
(その他)
コーンスターチ(製品名:コーンスターチY、株式会社J−オイルミルズ社製)
小麦グルテン(製品名:粉末状小麦たん白、日本製粉株式会社製)
小麦強力粉(製品名:イーグル、日本製粉株式会社製)
改良剤(製品名:マックスパワー、形状:粉末、株式会社J−オイルミルズ社製)
生イースト(製品名:オリエンタルイーストFD−1、形状:ペースト状、オリエンタル酵母株式会社製)
アスパルテーム(製品名:アスパルテーム、味の素株式会社製)
アセスルファムカリウム(製品名:アセスルファムK、味の素株式会社製)
マーガリン(製品名:グランマスタープリメラン、株式会社J−オイルミルズ社製)
(酸化油脂1および2の調製)
無水乳脂(製品名:バターオイルCML、丸和油脂株式会社製、油脂含量:99.8質量%)1kgをステンレス容器に入れ、100℃に保温しながら、撹拌し、空気(250mL/分)を供給し、適時サンプリングをおこない、過酸化物価(POV)が82および94の酸化油脂1および2を得た。
なお、POVは「基準油脂分析試験法 2.5.2.1―1996 過酸化物価」に則って測定した。
(酸処理ハイアミロースでん粉の調製)
特開2011−84674に記載の実施例1に準じて、酸処理ハイアミロースでん粉を調製した。
具体的には、ハイアミロースコーンスターチHS−7(株式会社J−オイルミルズ社製、水分15.0%、アミロース含有量70%)を用い、スラリー質量に対するでん粉乾質量が40%(dry starch weight/slurry weight)となるよう水を加えたスラリーを320g調製した。そこに、懸濁しながら6.67Nに調製した塩酸水溶液80mLを加え、40℃に調整した。このとき、でん粉水分を含めた反応水当たりの塩酸の規定度は1.96Nとなった。塩酸水溶液を加えたのち、40℃に達した時点を開始時とした。24時間反応後、3%NaOHで中和し、水洗、脱水、乾燥し、酸処理ハイアミロースでん粉を得た。得られた酸処理ハイアミロースでん粉のレジスタントスターチ含有量は68%(AOAC公定法2002.02による測定法)であった。なお、酸規定度とは最終的な反応液におけるでん粉水分を含めた反応水当たりの酸規定度を意味する。
(パンの製造方法と評価)
1.中種の調製
表1に記載の配合で、小麦強力粉、改良剤、小麦グルテンを混ぜ合わせた。その後、生イーストと水を入れ混合し、中種を得た。
2.本捏およびパンの作製
表1に記載の配合で、以下のように生地を調製した。
食酢、マーガリン、酸化油脂、全卵、水以外の生地原料をパン用ミキサー(カントーミキサー HP−20M、関東混合機株式会社製)で、フックにて均一になるまで混ぜ合わせ、混合物を得た。
マーガリンに酸化油脂1又は2を所定量配合し、混合して酸化油脂含有マーガリンを得た。
上記混合物に水、全卵、食酢、中種を加え、パン用ミキサーで、フックにて1速で2分、2速で4分混捏後、酸化油脂含有マーガリンを投入し、さらに1速で2分、2速で3分、3速で2分混捏し、生地を得た。
得られた生地を28℃で20分間発酵させた。
発酵した生地を40gに分割し丸めて20分間休ませた後丸型に成形した。
成形した生地を38℃相対湿度85%のホイロで50分間発酵させ、その後、200℃で10分焼成した。
焼成後、室温(20℃)にて粗熱を除去し、パンを得た。
3.評価
得られたパンを3名の専門パネラーで食し、以下の基準で評価した。3名の平均値を評価値とした。結果を表1に示す。
(基準)
5:大豆臭が全く気にならない
4:大豆臭がほとんど気にならない
3:大豆臭があまり気にならない
2:大豆臭がやや気になる
1:大豆臭がかなり気になる
大豆粉として脱脂大豆粉を含む比較例1と実施例1〜3において、酸化油脂を含まない比較例1では、パンを食したときの大豆臭がかなり気になる状態であった。一方、酸化油脂1を含む実施例1および2では、比較例1に比べ、あまり気にならない程度まで、大豆臭を抑えることができた。従って、大豆粉100質量部あたり酸化油脂を0.03質量部以上配合することで効果が確認でき、0.15質量部以上でより高い効果が得られることがわかった。また、酸化油脂2と酸処理ハイアミロースコーンスターチを含む実施例3では、全く気にならない程度まで大豆臭を抑えることができた。実施例3の結果から、酸処理ハイアミロースコーンスターチを配合することで、さらに顕著な効果が得られることがわかった。
大豆粉として全脂大豆粉を含む比較例2と実施例4において、酸化油脂を含まない比較例2では、パンを食したときの大豆臭がかなり気になる状態であった。一方、酸化油脂1を含む実施例4では、比較例2に比べ、あまり気にならない程度まで、大豆臭を抑えることができた。実施例1および4の結果から、大豆粉が脱脂大豆粉および全脂大豆粉のいずれかであっても、酸化油脂を添加することで大豆臭が抑えられることがわかった。
(実施例5)
実施例3と同一の手順で生地を作製し、得られた生地にクルミ(28質量部)を配合した後、実施例3と同一の手順でクルミパンを得た。得られたクルミパンを食し、実施例3と同一の評価方法で評価したところ、評価値は5であった。
(実施例6)ベーカリー食品用混合物の製造例1
脱脂大豆粉1kgに酸化油脂1を2g添加し、よく混合し、ベーカリー食品用混合物を得た。
(実施例7)ベーカリー食品用混合物の製造例2
脱脂大豆粉1kgおよび酸処理ハイアミロースコーンスターチ1kgを混合し、さらに酸化油脂2を1g添加し、よく混合し、ベーカリー食品用混合物を得た。
(実施例8)ベーカリー食品用混合物の製造例3
全脂大豆粉500g、小麦強力粉1000gおよび酸処理ハイアミロースコーンスターチ250gを混合し、さらに酸化油脂2を1g添加し、よく混合し、ベーカリー食品用混合物を得た。

Claims (19)

  1. 生地原料に大豆粉を含むベーカリー食品であって、
    過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を含有する、前記ベーカリー食品。
  2. 前記大豆粉が、全脂大豆粉、脱脂大豆粉、豆乳粉末およびおからパウダーのいずれか一種または二種以上である、請求項1に記載のベーカリー食品。
  3. 前記生地原料中の粉体成分100質量部に対し、前記大豆粉が10質量部以上90質量部以下である、請求項1又は2に記載のベーカリー食品。
  4. 前記大豆粉100質量部に対し、前記酸化油脂が0.001質量部以上5質量部以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のベーカリー食品。
  5. 前記生地原料中に酸処理ハイアミロースでん粉を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のベーカリー食品。
  6. 前記酸処理ハイアミロースでん粉は、前記大豆粉100質量部に対し、10質量部以上300質量部以下である、請求項5に記載のベーカリー食品。
  7. 前記酸処理ハイアミロースでん粉の、AOAC公定法2002.02のレジスタントスターチ測定法によるレジスタントスターチ含有量が60質量%以上である、請求項5又は6に記載のベーカリー食品。
  8. 生地原料に大豆粉を含むベーカリー食品の製造方法であって、
    過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を準備する工程、
    前記生地原料に、前記大豆粉、および、前記酸化油脂を含む生地を調製する工程、および、
    前記生地を焼成する工程、
    を含む、前記製造方法。
  9. 前記酸化油脂を準備する工程が、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む原料油脂に、酸素を供給しながら加熱して前記酸化油脂を得る工程、を含む、請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記原料油脂の乳脂含量が50質量%以上100質量%以下である、請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記加熱を65℃以上150℃以下、1時間以上72時間以下でおこなう、請求項9又は10に記載の製造方法。
  12. 前記酸素の供給が、前記原料油脂1kgあたり、毎分0.001L以上2L以下である、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の製造方法。
  13. 前記乳脂が無水乳脂である、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の製造方法。
  14. 前記原料油脂の油脂含量が90質量%以上100質量%以下である、請求項9乃至13のいずれか一項に記載の製造方法。
  15. 大豆粉を含むベーカリー食品用混合物であって、
    過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を含有する、前記混合物。
  16. 前記大豆粉100質量部に対し、前記酸化油脂が0.001質量部以上5質量部以下である、請求項15に記載の混合物。
  17. 酸処理ハイアミロースでん粉を含む、請求項15又は16に記載の混合物。
  18. 前記酸処理ハイアミロースでん粉は、前記大豆粉100質量部に対し、10質量部以上300質量部以下である、請求項17に記載の混合物。
  19. 大豆粉を含むベーカリー食品の生地に、過酸化物価が15以上180以下であり、10質量%以上100質量%以下の乳脂を含む酸化油脂を添加する、前記ベーカリー食品の大豆臭の抑制方法。
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