JP7102174B2 - ベーカリー製品用ミックス粉 - Google Patents
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Description
しかし、たい焼きなど型を使用するベーカリー製品を安定して製造するためには、型からの剥離性が良好であることが必須の条件である。
また、特定の溶解度および乳化能を有する油脂加工澱粉が、食肉加工品等の食品に配合した際の食感改良効果および歩留まり向上効果に優れることが報告されている(特許文献3)。
(1)バッター生地を加熱して得られるベーカリー製品(ただし、シューを除く。)用のミックス粉において、油脂加工澱粉(ただし、食用蛋白含有素材を含むものを除く。)が配合されていることを特徴とする、ミックス粉。
(2)上記油脂加工澱粉が、ミックス粉に含まれる澱粉100質量部のうち2質量部以上配合されている、前記(1)に記載のミックス粉。
(3)前記(1)または(2)に記載のミックス粉を含む材料を原材料とする、型または焼き板で加熱したベーカリー製品(ただし、シューを除く。)。
(4)上記ベーカリー製品が、たい焼き、どら焼き、今川焼き、人形焼き、鈴カステラ、たこ焼き、お好み焼き、ホットケーキ、パンケーキ、ワッフル、クレープ、最中皮、ウエハース、スポンジケーキ、蒸しパン、または蒸しケーキである、上記(3)に記載のベーカリー製品。
(5)前記(1)または(2)に記載のミックス粉を含むバッター生地を調製し、該バッター生地を型または焼き板で加熱することを特徴とする、ベーカリー製品(ただし、シューを除く。)の製造方法。
(6)油脂加工澱粉を有効成分とする、バッター生地を加熱して得られるベーカリー製品の剥離性向上剤。
[試験例1]
表1に示す配合で、ミックス粉を調製した。小麦粉、澱粉は、以下に示すものを使用した。
小麦粉:キングスター(昭和産業株式会社)
加工澱粉A:SF-4000(昭和産業株式会社)
加工澱粉B:SF-1450(昭和産業株式会社)
油脂加工澱粉A:加工澱粉A100質量部に対し、サフラワー油(昭和産業株式会社)0.2質量部を添加して、カッターミキサーにて撹拌混合して混合物を得、該混合物をアルミバットに薄く広げ、140℃で1時間加熱熟成した後、室温にて冷却して、得られた油脂加工澱粉
油脂加工澱粉B:加工澱粉B100質量部に対し、サフラワー油(昭和産業株式会社)0.2質量部を添加して、カッターミキサーにて撹拌混合して混合物を得、該混合物をアルミバットに薄く広げ、100℃で3時間加熱熟成した後、室温にて冷却して、得られた油脂加工澱粉
油脂加工澱粉C:サナスバインドA(株式会社サナス)
油脂加工澱粉D:BT-800(三和澱粉工業株式会社)
焼成後のたい焼きをたい焼き焼成機から取り出す際、焼成面への生地の付着状況を目視で評価した。各ミックス粉について、10個ずつたい焼きを焼成して評価し、平均点を算出した。
≪評価基準≫
5:焼成機への付着がまったくなく、剥離性が非常によい
4:焼成機への付着がほとんどなく、剥離性がよい
3:焼成機への付着がややあるが、許容範囲
2:焼成機への付着があり、剥離性が悪い
1:焼成機にはげしく付着しており、剥離性が非常に悪い
ミックス粉100部のうち、油脂加工澱粉を3~40部配合したたい焼き用ミックス粉を用いてたい焼きを焼成して、その焼き型からの剥離性を表1に示した。焼き型の形状が最も複雑なたい焼きにおいて、澱粉100部のうち4部を油脂加工澱粉に置き換えただけで焼き型から顕著に剥がれ易くなった(実施例1)。7部を油脂加工澱粉に置き換えれば、ほぼ焼成機への付着がなく、剥離性が非常によいという結果が得られた(実施例2、6)。しかも、もちもちとした食感はそのままであった。
[試験例2]
表2に示す配合で、蒸しパン用ミックス粉を調製した。小麦粉、澱粉は、試験例1と同じものを使用した。
放冷後の蒸しパンから紙型をはがし取る際の、紙型への生地の付着状況を目視で評価した。各ミックス粉について、10個ずつ蒸しパンを作製して評価し、平均点を算出した。
≪評価基準≫
5:紙型への付着がまったくなく、剥離性が非常によい
4:紙型への付着がほとんどなく、剥離性がよい
3:紙型への付着がややあるが、許容範囲
2:紙型への付着があり、剥離性が悪い
1:紙型にはげしく付着しており、剥離性が非常に悪い
ミックス粉100部のうち、油脂加工澱粉を4部または12部配合した蒸しパン用ミックス粉を用いて製造した蒸しパンの、その紙型からの剥離性を表2に示した。澱粉100部のうち33部を油脂加工澱粉に置き換えると、紙型からの剥離性が顕著に向上し剥がれ易くなった(実施例11、13)。澱粉100部をすべて油脂加工澱粉に置き換えれば、ほぼ紙型への付着がなく、剥離性が非常によいという結果が得られ、しかも、もちもちとした食感はそのままであった。
離型油を型または焼き板の表面に塗布するやり方では、作業性が悪いため、ベーカリー製品に配合するタイプのものが望まれていた。本発明により、離型油を生地に練り込むことなく、離型油によるベーカリー製品の風味への影響をなくしつつ、食感はそのままで剥離性に優れた、バッター生地を加熱して得られるベーカリー製品用のミックス粉を提供することができる。
Claims (6)
- バッター生地を加熱して得られるベーカリー製品(ただし、シューを除く。)用のミックス粉において、油脂加工澱粉(ただし、食用蛋白含有素材を含むものを除く。)が配合されていることを特徴とする、ミックス粉。
- 上記油脂加工澱粉が、ミックス粉に含まれる澱粉100質量部のうち2質量部以上配合されている、請求項1に記載のミックス粉。
- 請求項1または2に記載のミックス粉を含む材料を原材料とする、型または焼き板で加熱したベーカリー製品(ただし、シューを除く。)。
- 上記ベーカリー製品が、たい焼き、どら焼き、今川焼き、人形焼き、鈴カステラ、たこ焼き、お好み焼き、ホットケーキ、パンケーキ、ワッフル、クレープ、最中皮、ウエハース、スポンジケーキ、蒸しパン、または蒸しケーキである、請求項3に記載のベーカリー製品。
- 請求項1または2に記載のミックス粉を含むバッター生地を調製し、該バッター生地を型または焼き板で加熱することを特徴とする、ベーカリー製品(ただし、シューを除く。)の製造方法。
- 油脂加工澱粉を有効成分とする、バッター生地を加熱して得られるベーカリー製品の剥離性向上剤。
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KR101711384B1 (ko) * | 2014-12-24 | 2017-03-02 | 대상 주식회사 | 글루텐 프리 과자류 또는 빵류의 반죽 제조용 프리믹스 조성물 및 이를 포함하는 반죽 |
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