JPH01320962A - 新規食品素材の製造法 - Google Patents

新規食品素材の製造法

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JPH01320962A
JPH01320962A JP63156346A JP15634688A JPH01320962A JP H01320962 A JPH01320962 A JP H01320962A JP 63156346 A JP63156346 A JP 63156346A JP 15634688 A JP15634688 A JP 15634688A JP H01320962 A JPH01320962 A JP H01320962A
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weight
starch
edible
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Toshihiro Kojima
敏宏 小島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、フライ類の打粉、バッター、製菓用の原料な
どとして好適な新規食品素材の製造法に関する。
「従来の技術」 従来より、フライ類の打粉、バ・ツク−5製菓用の原料
などとしては、小麦粉や澱粉などが使用されている。
打粉は、フライ類の製造においてバッターをつける前に
種物にまぶすものであり5種物と衣との結着性を改善す
る働きをなしている。
また、バッターは、フライ類の衣を形成するものである
が、ソフトでクリスビーな食感が得られるものが望まれ
ている。
同様に、ケーキ類、カステラ類は、焼き上げたものがシ
ラトリとして口溶けのよいもの、ビスケット類、クツキ
ー類は、焼き上げたものがサクッとして口溶けが良好な
食感が得られるものが望まれている。
しかしながら、従来より使用されている小麦粉や澱粉を
配合した原料は、上記のような要望を十分に満足するも
のとはいえなかった。
一方1食品素材として使用したときによい特性が得られ
るようにするため、澱粉を種々の方法で加工する技術が
提案されている。
例えば、特公昭62−17504号には、植物性蛋白質
を主成分とする食品素材で被覆せしめた澱粉を加熱処理
することにより、澱粉の膨潤および糊化する温度を低下
させ、練製品に添加してゲル化させるときにその保水性
を向上させるように改質した澱粉素材を製造する方法が
開示されており、特公昭57−11623号には、不飽
和脂肪酸を含有する油脂を澱粉に吸着、混合させること
により、高粘弾性を有し、かつ耐老化性の優れた油脂加
工澱粉の製造法が開示されており、特開昭62−195
259号には、油脂加工澱粉のα化品を揚げ物用衣材に
応用し、種と衣との結着性を改良した技術が開示されて
いる。
しかしながら、これらの食品素材を使用しても上記のよ
うな要望を十分に満足するとはいえないのが実情であっ
た。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、揚げ物用の打粉やバッターに使用
することにより、従来より結着性をより良好に改善し、
ソフトでクリスビーな食感を与え、また、製菓用原料と
して使用することにより、口溶けの良好な食感を得られ
るようにした食品素材の製造法を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明の新規食品素材の製造
法は、澱粉に食用蛋白含有素材と食用油脂とを添加混合
し、加水して乾燥することを特徴とする。
前述したように、特公昭62−17504号は、澱粉に
植物性蛋白を主成分とする食品素材を被覆させ加熱する
ことを特徴としており、また、特公昭57−11623
号は、澱粉に油脂を混合吸着することを特徴とする発明
である。
しかし、本発明は、澱粉に食用蛋白含有素材と食用油脂
とを共に添加することを特徴としており、これにより、
上記目的を達成する効果は、従来の技術に比較して飛躍
的に上がるのである。
本発明で使用する澱粉としては、例えばコーンスターチ
、小麦澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、馬鈴薯澱粉、
甘薯澱粉等、いずれを用いてもよいが、この中でもコー
ンスターチは、本発明の効果が高く、かつ、安価である
ため好ましい。
澱粉に添加する食用蛋白含有素材としては、蛋白質中の
グロブリン含量の多いものが好ましく、例えば小豆、エ
ンドウ豆、いんげん豆、大豆、小麦胚芽、卵白などから
選ばれた一種または二種以上の原料から調製されたもの
が好ましく使用されφ、なお、グロブリン含量の多い食
用蛋白含有素材中の蛋白質含量と蛋白質中のグロブリン
含量を参考として示せば第1表の通りである。
(以下、余白) 第1表 食用蛋白含有素材の調製に際しては、これらの原料を粉
末化したものをそのまま用いてもよいし、これらの原料
から蛋白質に富んだ成分を抽出したものを用いてもよい
。ただし、蛋白の変性を起こさないように、加熱処理な
どをしないことが望ましい。後述するように1本発明の
効果は、食用蛋白含有素材中の未変性のグロブリンが関
与していると考えられ、加熱処理などによりグロブリン
が変性すると十分な効果が得られないからである。グロ
ブリンに富んだ成分を調製する方法としては、例えば食
用原料から硫安塩析により調製する方法などが挙げられ
る。
硫安塩析により調製する方法についてより具体的に述べ
ると、■原料に付着している皮などを除去する。■原料
を粉砕する、■油脂含量の高い原料の場合は脱脂する、
■原料を水または希塩溶液に溶解させる、■遠心分離し
て上澄液を採取する、■上澄液に硫安を飽和濃度(50
%程度)になるように添加して溶解させる。■−晩程度
放置する。■遠心分離して沈殿物を採取する、■沈殿物
に水を添加し、透析して脱塩する、[相]得られた蛋白
含有液を凍結乾燥する、という工程でなされる。
本発明で使用する食用油脂としては、植物性油脂、動物
性油脂を問わず、各種のものが使用可能であるが、より
好ましくは、ヨウ素価80以上のものが使用される。ヨ
ウ素価の高いものは、不飽和結合を多く有し、ているの
で、澱粉や食用蛋白と反応すると考えられ、本発明の効
果をより高めることができる。
このような食用油脂としては、例えば小麦胚芽油、ヒマ
ワリ種子油、サフラワー油、大豆油、綿実油、落花生油
、ナタネ油、ゴマ油、トウモロコシ油、魚油などが挙げ
られる。
澱粉と食用蛋白含有素材と食用油脂との配合量は、例え
ば澱粉100重量部に対して、前記食用蛋白含有素材を
蛋白量として0.05〜l090重量部、前記食用油脂
を0.05〜15.0重量部添加するのが好ましい。食
用蛋白含有素材および食用油脂の添加量が上記よりも少
ない場合は、本発明の効果が十分に得られず、食用蛋白
含有素材および食用油脂の添加量が上記よりも多い場合
は、価格や澱粉素材の風味劣化などの点で好ましくない
、なお、食用蛋白含有素材を蛋白量として0.05〜1
0.0重量部添加するということは、例えば調製された
食用蛋白含有素材が蛋白含量20重量%の小豆粉末であ
る場合は、その粉末を0.25〜50重量部添加するこ
とを意味している。
また、上記混合物への加水量は、加水された混合物の水
分が20〜40重1%となるようにすることが好ましく
、30重1%前後となるようにすることがさらに好まし
い、この加水量で混合物はそぼろ状態となる。加水され
た混合物の水分が20重量%未満では1本発明の効果が
十分に得られず、加水された混合物の水分が40重量%
を超えると、澱粉のα化が進み過ぎて製品に想影響を与
えることがある。
加水した混合物の乾燥は、例えば自然乾燥1通風乾燥、
加熱乾燥などの各種の乾燥方法が採用できるが、好まし
くは品温が40〜130℃程度となる加熱乾燥が採用さ
れる。上記加熱温度が40℃未満でも、澱粉の改質効果
は得られるが乾燥効率が悪くなり、130℃を超えると
澱粉のα化が進みすぎたり、焙煎具が発生したりして好
ましくない6なお、乾燥後の水分は、保存性の点から1
5.0重量%以下となるようにすることが好ましい。
こうして得られた食品素材は、前述したようにフライ類
の打粉、バッター、製菓用の原料などとして好適である
打粉として使用する場合には、小麦粉等のべ一久原料に
上記食品素材を50〜100重量%程度添加することが
好ましい。
バッターとして使用する場合は、小麦粉等のペース原料
に上記食品素材をlO〜70重量%程度添加することが
好ましい、その他、必要に応じて天然増粘剤、ベーキン
グパウダーなどを添加してもよい、そして、上記原料混
合物に水を適当量添加して混合することによりバッター
液を調製する。
製菓用原料としては、小麦粉等のベース原料に上記食品
素材を2.5〜20重量%程度添加することが好ましい
、その他、必要に応じて食塩、砂糖、ショートニング、
重炭酸ソーダなどを添加してもよい、そして、上記原料
混合物100重量部に対して、水、ミルク溶液、牛乳、
卵等の液体を40〜80重量部程度添加して混合するこ
とにより、生地を調製する。
「作用」 本発明で得られた食品素材は、揚げ物用の打粉やバッタ
ーに使用することにより、従来より結着性をより良好に
改善し、ソフトでクリスビーな食感を与える。また、製
菓用原料として使用することにより、口溶けの良好な食
感が得られる。
この理由は未だ解明されていないが、澱粉とグロブリン
を含む食用蛋白含有素材とが食用油脂を仲立ちにして結
合し、澱粉粒子の表面に食用蛋白含有素材がコーティン
グされるためと推測される。澱粉粒子の表面に食用蛋白
含有素材がコーティングされると、揚げ物の打粉やバッ
ターに使用した場合には、種物と衣との結着性を良好に
する。また、生地の起泡性を良好にする作用を有してい
るので、バッターに使用した場合には、ソフトでクリス
ビーな食感を与え、製菓用原料に使用した場合には、口
溶けの良好な食感を与えることができると考えられる。
このように、本発明は、澱粉に食用蛋白含有素材と食用
油脂とを共に作用させることに特徴を有し、後述する実
施例からも明らかなように、澱粉に食用蛋白含有素材の
み、あるいは食用油脂のみを作用させても顕著な効果は
得られない。
なお、加熱処理等により変性した食用蛋白含有素材を用
いると効果はない。
また1食用油脂としてヨウ素価の低いものを用いても効
果が乏しいので、上記のような反応には食用油脂中の特
に不飽和結合が関与していると考えられる。
「実施例」 実施例1 コーンスターチ100kgと、市販の小豆(ホクレン農
協連合会製)を粉砕して得た小豆粉末1600gと、市
販のサフラワー油(HALLYWOOD FOODS製
)400gとを高速ミキサー(大成工業■製)を使用し
て均一に混合し、上記混合物に水分33重量%となるよ
うに加水した0次に、この混合物を奈良式パドルドライ
ヤーrNPD−1,6WJ (四奈良機械製作所製)で
、最高品温90℃になる条件で水分14重量%となるま
で乾燥した。さらに、乾燥後、衝撃粉砕機(槙野産業■
製)で乾燥によりできたダマを解砕して本発明による食
品素材Aを得た。
なお、上記における小豆粉末の添加fi1.6重量部は
、小豆粉末の蛋白質含量が20.2%なので。
コーンスターチ100重量部に対して蛋白量として0.
32重量部となる。また、サフラワー油の添加量は、コ
ーンスターチ100重量部に対して0.4重量部となる
。また、このサフラワー油のライイス法によるヨウ素価
は149.9であった。
実施例2 大豆から皮を除去し、コーヒーミルを用いて粉砕し、エ
ーテル抽出して脱脂した0次に、lO倍程度の水に分散
させ、遠心分離して上澄液を採取した。この上澄液に硫
安を飽和濃度(50%)になるように添加して溶解させ
、−晩程度放置した。得られた沈殿物を遠心分離して採
取し、沈殿物に水を添加し、透析して脱塩し、得られた
蛋白含有液を凍結乾燥して、粉末状の食用蛋白素材を得
た。
こうして得られた食用蛋白素材は、グロブリンが主成分
となっている。
コーンスターチloOkgと、上記で得られた食用蛋白
素材500gと、市販のごま油(かどや製油■製) 2
00gとを高速ミキサー(大成工業■製)を使用して均
一に混合し、水分33重量%となるように加水した。こ
の混合物を奈良式パドルドライヤーrNPD−1,6W
J (四奈良機械製作所製)で、最高品温90℃になる
条件で水分14重量%となるまで乾燥した。さらに、乾
燥後、衝撃粉砕機(槙野産業■製)で乾燥によりできた
ダマを解砕して本発明による食品素材Bを得た。
なお、上記食用蛋白含有素材はグロブリンが主成分であ
るため、その添加量は、コーンスターチ100重量部に
対して蛋白量として0,5重量部となる。また、ごま油
の添加量は、コーンスターチ100重量部に対して0゜
2重量部となる。また、このごま油のライイス法による
ヨウ素価は114.4であった。
実施例3 実施例1におけるサフラワー油の代りに市販のショート
ニング(太陽油脂■製)を用い、他は実施例1と同様に
して食品素材Cを得た。なお、このショートニングのラ
イイス法によるヨウ素価は70.4であった。
比較例1 実施例1においてサフラワー油を添加しない他は、実施
例1と同様にして食品素材りを得た。
比較例2 実施例1において小豆粉末を添加しない他は、実施例1
と同様にして食品素材Eを得た。
試験例1 (打粉への応用) 次のような原料を用いて打粉とした。
No、 1 :食品素材A No、2二食品素材A80重量部、小麦粉20重量部N
o、3:コーンスターチ No、4:小麦粉 No、5:食品素材C No、6:食品素材D No、7:食品素材E また、バッターとしては、小麦粉80重量部。
コーンスターチ20重量部、天然増粘剤1重量部、ベー
キングパウダー2重量部、水250重量部を混合したも
のを用いた。
豚肉の切り身に、上記打粉をそれぞれつけ、次いで上記
バッターをつけ、さらに市販のパン粉をつけた後、17
0〜180℃の油中で3〜4分揚げてトンカッを製造し
た。
こうして得られたトンカッについて、豚肉と衣との結着
性を評価した。評価は、0・・・全面的に完全に結着し
ている、○・・・全面的にほぼ結着している、△・・・
部分的に剥れている、×・・−衣の大部分が剥れて分離
している。の4段階で行なった。この結果を第2表に示
す 第2表 第2表から本発明で得られた食品素材Aを全量用いた試
料No、 lは、結着性が最も改善されることがわかる
。また1食品素材Aを80重量部用いた試料No、2で
も従来品より結着性は良好である。さらに、ヨウ素価の
低いショートニングを使用した食品素材Cを用いた試料
No、 5は、結着性は改善されるが、その効果は少な
いことがわかる。一方、油脂を使用しない食品素材りを
用いた試料No、6と、小豆粉末を使用しない食品素材
Eを用いた試料No、 7は、いずれもコーンスターチ
のみの試料No、3および小麦粉のみの試料No、4と
同様であり、澱粉に食用油脂または食用蛋白含有素材の
いずれか一方のみ添加し、加水混合して乾燥した食品素
材では、結着性改善効果が殆どないことがわかった。
試験例2(バッターへの応用) 次のような配合の原料を混合してバッターを調製した。
NO,8:小麦粉70重量部、食品素材A30重量部、
天然増粘剤1重量部、ベーキングパウダー2重量部、水
250重量部 No、9:小麦粉70重量部、コーンスターチ30重量
部、天然増粘剤1重量部、ベーキングパウダー2重量部
、水250重量部 No、lO:小麦粉100重量部、天然増粘剤1重量部
、ベーキングパウダー2重1部、水250重量部 No、 II :小麦粉70重1部、コーンスターチ3
0重量部、天然増粘剤1重量部、ベーキングパウダー2
重量部、小豆粉末0.48重量部、サフラワー油0.1
2重量部、水250重量部 No、12:小麦粉70重量部1食品素素材30重量部
、天然増粘剤1重量部、ベーキングパウダー2重量部、
水250重量部 豚肉の切り身に、小麦粉100%の打粉なそれぞれつけ
、次いで上記バッターをつけ、さらに市販のパン粉をつ
けた後、170〜180℃の油中で3〜4分揚げてトン
カッを製造した。
こうして得られたトンカッについて、衣の食感および結
着性の評価をした。衣の食感の評価は、○・・・ソフト
でクリスビーな食感でネタつきがない、Δ・・・ネタつ
きが強くクリスビーでない、X・・−硬くてソフト感が
ない、の3段階で行なった。また、結着性の評価は、試
験例1と同様に行なった。この結果を第3表に示す。
(以下、余白) 第3表 第3表から1本発明で得られた食品素材A、 Bを配合
した試料N008およびNo、12のバッターを用いる
と良好な食感が得られることがわかる。また、試料No
、llに示すように、バッターにおける最終組成を試料
N018とほぼ同じにしたものを混合しただけでは食感
改善効果が得られず、混合物に加水して乾燥処理するこ
とが必要であることがわかる。
また、結着性については、本発明で得られた食品素材A
、Bを配合した試料N008およびNo、 12のバッ
ターを用いるとやや向上した。
試験例3(クツキーへの応用) 下記のような配合の原料を混合してクツキー用の生地を
作成した。
No、13:小麦粉202.5g、食品素材A22.5
g、  食塩2、1g、砂P130g 、ショー1−Z
:/り64g 、重炭酸ソーダ2.5g、水16g 、
  ミルク溶液40gNo、I4:小麦粉225g、食
塩2.1g、砂[130g、ショートニング64g、重
炭酸ソーダ2.5g、水16g、ミルク溶液40g なお、ミルク溶液は、脱脂粉乳を5倍重量の水で溶解し
た液である。
こうして得られた生地を直径60mn+の丸形の抜型に
生地厚7mmとなるように入れ、ロータリーオーブンを
用いて210℃で10分間焼き、クツキーを製造した。
これらのクツキーについて食感を評価した。評価は、O
・・・ソフトでサクく、口溶けがよい、Δ・・・サクさ
、口溶けやや劣る、×・・・やや硬く1日清は思い、の
3段階で行なった。この結果を第4表に示す。
第4表 第4表から、本発明で得られた食品素材Aを配合した試
料No、I3は、食品素材を配合しない試料No、 1
4に比べてサク味が増しており、口溶けも良好であった
試験例4(ケーキへの応用) 下記のような配合の原料を混合してスポンジケーキを作
成した。
No、15:小麦粉85重量部、食品素材A15重量部
、砂糖(上白糖)100重量部、全卵(正味)■00重
量部、水40重量部 No、16:小麦粉85重量部、食品素材C15重量部
、砂a(上白糖)100重量部、全卵(正味)100重
量部、水40重量部 No、17:小麦粉85重量部、コーンスターチ15重
量部、砂#!(上白糖)100重量部、全卵(正味)1
00重1部、水40重量部 NO,18:小麦粉100重量部、砂糖(上白$3) 
100重量部、全卵(正味)100重量部、水40重量
部スポンジケーキの製造は、次のようにして行なった。
まず、全卵1000gと砂糖1000gを比重0.27
〜0.28になるように泡立ててバッターとし、このバ
ッターをそれぞれ200gずつはかり取り、水40gを
加えて粉あわせを行ない、こうして得られた。生地30
0gをはかり取り、直径15cII+の型に流し込み、
釜温度180℃で30分間焼成した。
こうして製造した各スポンジケーキを一昼夜放置した後
、ケーキ食感について評価を行なった。
食感評価は、0・・・ソフトで口溶は良好、○・・−や
やソフトで口溶は良好、Δ・・・ソフトさ口溶けやや劣
る、×・・・硬(1口溶は悪い、の4段階で行なった。
この結果を第5表に示す。
第5表 第5表から1本発明で得られた食品素材Aを15重量部
配合して作った試料NO,15と、ヨウ素価の低いショ
ートニングを用いて調製した食品素材Cを15重量部配
合して作った試料No、16は、コーンスターチを15
重量部配合して作った試料NO,17および小麦粉10
0重量部配合して作った試料No、 18と比べて、ソ
フトさと口溶けに優れていることがわかる。また、試料
No、15と試料No、16を比べると、ヨウ素価の高
い油脂を用いて調製した食品素材を配合して作った試料
No、15の方がソフトさと口溶けに優れていることが
わかる。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、澱粉に食用蛋白
含有素材と食用油脂とを添加混合し、加水して乾燥する
ことにより、澱粉とグロブリンを含む食用蛋白含有素材
とヨウ素価80以上の食用油脂とを反応させて、改質さ
れた新規食品素材を得ることができる。この新規食品素
材は、揚げ物用の打粉やバッターに使用することにより
、従来より結着性をより良好に改善すると共に、ソフト
でクリスビーな食感を与える。また、この新規食品素材
を製菓用原料として使用することにより1口溶けの良好
な食感が得られるという優れた効果を有している。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)澱粉に食用蛋白含有素材と食用油脂とを添加混合
    し、加水して乾燥することを特徴とする新規食品素材の
    製造法。
  2. (2)前記澱粉は、コーンスターチ、小麦澱粉、タピオ
    カ澱粉、馬鈴薯澱粉、甘薯澱粉から選ばれた一種または
    二種以上のものである請求項1記載の新規食品素材の製
    造法。
  3. (3)前記食用蛋白含有素材は、未変性のグロブリンを
    含むものである請求項1または2記載の新規食品素材の
    製造法。
  4. (4)前記食用蛋白含有素材は、小豆、エンドウ豆、い
    んげん豆、大豆、小麦胚芽、卵白から選ばれた一種また
    は二種以上の原料から調製されたものである請求項3記
    載の新規食品素材の製造法。
  5. (5)前記食用油脂は、ヨウ素価80以上のものである
    請求項1〜4のいずれかに記載の新規食品素材の製造法
  6. (6)前記食用油脂は、小麦胚芽油、ヒマワリ種子油、
    サフラワー油、大豆油、綿実油、落花生油、ナタネ油、
    ゴマ油、トウモロコシ油、魚油から選ばれた一種または
    二種以上のものである請求項5記載の新規食品素材の製
    造法。
  7. (7)前記澱粉100重量部に対して、前記食用蛋白含
    有素材を蛋白量として0.05〜10.0重量部、前記
    食用油脂を0.05〜15.0重量部添加する請求項1
    〜6のいずれかに記載の新規食品素材の製造法。
  8. (8)混合物の水分が20〜40重量%になるように加
    水する請求項1〜7のいずれかに記載の新規食品素材の
    製造法。
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